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JP3789771B2 - データアクセス装置 - Google Patents

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JP3789771B2
JP3789771B2 JP2001142580A JP2001142580A JP3789771B2 JP 3789771 B2 JP3789771 B2 JP 3789771B2 JP 2001142580 A JP2001142580 A JP 2001142580A JP 2001142580 A JP2001142580 A JP 2001142580A JP 3789771 B2 JP3789771 B2 JP 3789771B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、データアクセス装置に関し、特にたとえばデータを所定サイズ単位で記録媒体に書き込む、データアクセス装置に関する。
【0002】
【従来技術】
ハードディスクなどの記録媒体は、監視カメラなどのカメラ装置にも利用され、具体的には被写体を撮影した画像データを記録するためのストレージデバイスとしても利用される。このようにハードディスクを利用することで、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からのデータアクセスが可能となり、たとえば記録した画像データをパーソナルコンピュータに取り込んだり、或いはパーソナルコンピュータ側からハードディスク内の画像データを編集(複写や削除など)したりすることができる。このようにパーソナルコンピュータからのデータアクセスを可能とするには、ハードディスクのフォーマット方式(ファイル管理システム)として、たとえば汎用性のあるFAT(File Allocation Table)方式を採用するのが望ましい。ただし、画像データはテキストデータなどに比べて容量が大きいので、かかる大容量の画像データを効率的に読み書きするには、一般のFAT方式に比べてクラスタサイズを大き目に設定した方が有利である。たとえば、1つのクラスタ内に1枚分の画像データ(ファイル)を十分に格納できる程度のクラスタサイズとするのが望ましい。一方、このような言わば独自FAT方式を採用するハードディスクに対して容易かつ適切にデータアクセスするために、パーソナルコンピュータ側においては、専用のアプリケーションソフトを用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような独自FAT方式を採用するハードディスクに対して、専用アプリケーションソフトではなく一般のOS(Operating System)に付属の標準ファイル管理ソフト(たとえばマイクロソフト社のWindows95/98/2000/Me/NTにおける“explorer”など)を用いてデータアクセスした場合に、次のような問題が生じる。すなわち、専用アプリケーションソフトでは、ハードディスクが独自FAT方式および標準FAT方式のいずれを採用している場合でも(換言すればクラスタサイズに関係なく)適切にデータアクセスできるようにするために、ハードディスクに対してファイル単位若しくはフォルダ単位でデータアクセスする。これに対して、標準ファイル管理ソフトでは、ハードディスクが標準FAT方式を採用していること(換言すればクラスタサイズが標準サイズであること)を前提としており、所定のブロック単位でデータアクセスする。ここで、ブロックとは、複数のクラスタの集合体であり、このブロックが複数集まることによって1つのファイルが構成される。したがって、かかる標準ファイル管理ソフトを用いて独自FAT方式を採用するハードディスクにデータアクセスすると、各々が前提とするクラスタサイズが異なるために、ハードディスク内のデータを誤って処理する恐れがある。特に、ハードディスク内に新規にファイルやフォルダを作成したりすると、FAT情報を破壊してしまい、それ以降、専用のアプリケーションソフトによっても正常にデータアクセスできなくなる。
【0004】
それゆえにこの発明の主たる目的は、外部装置からの不用意なデータアクセスによってハードディスクなどの記録媒体に記録されているデータが破壊されるのを防止する、データアクセス装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に従うデータアクセス装置は、外部装置からデータ書き込み要求を受け付けたとき各々が所定サイズを有する複数の単位領域が形成された記録媒体にデータを書き込むデータアクセス装置において、記録媒体の準備ができているか否かを確認する確認要求をデータ書き込み要求に先立って外部装置から受け付ける受付手段、外部装置が想定するデータ書き込みの単位サイズ所定サイズと一致するか否かを受付手段の受付動作に応答して判別する判別手段、判別手段による肯定的な判別に基づいて記録媒体の準備完了を示す第1情報を外部装置に送信する第1送信手段、および判別手段による否定的な判別に基づいて記録媒体へのアクセス準備ができないことを示す第2情報を外部装置に送信する第2送信手段を備えることを特徴とする
【0007】
【作用】
記録媒体は、各々が所定サイズを有する複数の単位領域が形成された媒体である。データアクセス装置は、外部装置からデータ書き込み要求を受け付けたとき、このような記録媒体にデータを書き込む。ただし、受付手段は、記録媒体の準備ができているか否かを確認する確認要求を、データ書き込み要求に先立って外部装置から受け付ける。外部装置が想定するデータ書き込みの単位サイズが所定サイズと一致するか否かは、受付手段の受付動作に応答して判別手段によって判別される。第1送信手段は、判別手段による肯定的な判別に基づいて、記録媒体の準備完了を示す第1情報を外部装置に送信する。一方、第2送信手段は、判別手段による否定的な判別に基づいて、記録媒体へのアクセス準備ができないことを示す第2情報を外部装置に送信する。
【0008】
この発明のある実施例では、判別手段は、記録媒体が採用する第1ファイル管理システムを識別する識別手段、および識別手段によって識別された第1ファイル管理システムが単位サイズに対応する第2ファイル管理システムと一致するか否かによって単位サイズと所定サイズとの一致/不一致を判別する判別実行手段を含む。
【0009】
なお、記録媒体は、第1ファイル管理システムを表す識別子を含むようにしてもよい。この場合、識別手段は、識別子を検出する識別子検出手段、および識別子検出手段によって検出された識別子に基づいて第1ファイル管理システムを識別する識別実行手段を含むものとする。識別子は、ディジタルデータとして記録媒体に記録することができる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、外部装置からの不用意なデータアクセスによって記録媒体に記録されているデータが破壊されるのを防止できる。
【0012】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】
図1を参照して、第1実施例のカメラ装置10は、図示しない被写体の静止画像を一定間隔で撮影し記録するもので、レンズ12を通して得られる被写体像を受光するためのCCD受光素子14を有している。CCD受光素子14は、受光した被写体像をアナログの画像信号に変換し、信号処理回路16に入力する。信号処理回路16は、入力される画像信号に対して増幅処理やフィルタリング処理などの所定の処理を施し、処理後の画像信号を画像出力端子18に接続された外付けのモニタ装置20に入力する。これによって、モニタ装置20の画面に、被写体のリアルタイムな動画像が表示される。さらに、信号処理回路16は、処理後の画像信号をディジタルの画像データに変換するとともに、変換後の画像データをJPEG方式に従って圧縮する。この圧縮後の画像データ(JPEG画像ファイル)は、ハードディスク22に記録される。
【0014】
このようにして被写体を撮影した画像データを圧縮してハードディスク22に記録するという一連の動作は、CPU(Central Processing Unit)24によって制御される。具体的には、操作キー26を構成する図示しない記録開始キーが押下されると、CPU24は、これに応答して、信号処理回路16によって画像信号を画像データに変換して圧縮するタイミング、および圧縮後の画像データをハードディスク22に記録するタイミングを、各々制御する。そして、操作キー26を構成する図示しない停止キーが押下されると、CPU24は、この一連の記録動作を停止するよう信号処理回路16およびハードディスク22を制御する。かかるCPU24の動作は、メモリ28に記憶されている制御プログラムに従って制御される。
【0015】
ハードディスク22に記録された画像データは、再生モードによって再生することができる。具体的には、操作キー26を構成する図示しない画像指定キーによって希望の画像データを指定した後、再生キーを押下する。すると、CPU24は、再生モードに入り、ハードディスク22に対して指定の画像データを読み出すよう指示を与える。この指示に応じて、ハードディスク22は、指定のデータを読み出し、信号処理回路16に入力する。信号処理回路16は、入力された画像データを画像信号に変換し、この変換後の画像信号を、画像出力端子18を介してモニタ装置20に入力する。これによって、モニタ装置20の画面に、被写体の再生画像が表示される。なお、この再生モードにおいては、設定によって、再生キーを押下する度に1つの画像データを再生することもできるし、複数の画像データを連続再生することもできる。この再生モードを抜けるには、上述した停止キーを押下すればよい。
【0016】
さらに、このカメラ装置10は、USB(Universal Serial Bus)端子30を備えている。このUSB端子30は、外部インタフェース回路32を介してCPU24に接続されている。そして、このUSB端子30にUSBケーブル40を介してパーソナルコンピュータ50を接続することによって、パーソナルコンピュータ50側からカメラ装置10内のハードディスク22にアクセスすることができる。
【0017】
図2を参照して、パーソナルコンピュータ50は、USBケーブル40が接続されるUSB端子52を備えている。このUSB端子52は、外部インタフェース回路54を介してCPU56に接続されている。CPU56には、入力装置としてキーボード58およびマウス60が接続されており、CPU56は、これらの操作に応じてディスプレイ62に各種情報を表示する。さらに、CPU56には、ハードディスク64も接続されている。このハードディスク64には、所定のOSと、このOSの管理下で動作する専用アプリケーションソフトとがインストールされている。そして、CPU56は、メモリ66を主記憶装置として専用アプリケーションソフトを実行することで、カメラ装置10側のハードディスク22にアクセスする。
【0018】
具体的には、ハードディスク22に記録されている任意の画像データをパーソナルコンピュータ50側に取り込み、この取り込んだ画像データを加工したりハードディスク64に記録したりすることができる。また、ハードディスク22内の画像データをパーソナルコンピュータ50側から任意に編集することもできる。さらに、パーソナルコンピュータ50側に既に取り込んだ画像データをハードディスク22に記録したり、或いはパーソナルコンピュータ50側からハードディスク22内に任意のフォルダを作成したりすることもできる。また、後述するが、パーソナルコンピュータ50は、所定の条件下で、OSに付属の標準ファイル管理ソフトを用いることによっても、ハードディスク22にアクセスできる。
【0019】
ところで、この第1実施例においては、ハードディスク22は、カメラ装置10自体でフォーマットされたものを使用することを前提とし、パーソナルコンピュータ50などの他の装置によってフォーマットされたものは使用できないものとする。また、カメラ装置10によるフォーマット方式(ファイル管理システム)として、カメラ装置10独自のFAT16を採用する方式と標準のFAT32を採用する方式とのいずれかを任意に選択できるものとする。
【0020】
ただし、いずれの方式に基づいてフォーマットした場合にも、当該フォーマット後のハードディスク22上に「FLINF.SYS」という独自のファイルを作成するようにする。そして、この「FLINF.SYS」ファイル内に独自のマークMを記録する。なお、独自FAT16方式の場合には、マークMとして“1”を記録し、標準FAT32方式の場合には、マークMとして“0”を記録する。
【0021】
なお、ここで言う独自FAT16方式とは、標準のFAT16方式よりもクラスタサイズを512[kByte]という大き目のサイズに設定する方式である。上述したように、画像データは一般のテキストデータなどに比べて容量が大きいため、かかる大容量の画像データを効率的に読み書きするにはクラスタサイズを大き目に設定した方が有利なことが多いからである。なお、標準FAT16方式におけるクラスタサイズは、4[kByte]〜32[kByte]である。クラスタサイズが異なる以外は、独自FAT16方式は標準FAT16方式に準拠する。
【0022】
このように、ハードディスク22をフォーマットするときに「FLINF.SYS」ファイルを作成することで、ハードディスク22がカメラ装置10自体でフォーマットされたものであるのか否かを判別できる。また、「FLINF.SYS」ファイルが存在する場合には、これに付加されているマークMが“1”であるか“0”であるかによって、ハードディスク22が独自FAT16方式および標準FAT32方式のいずれを採用しているのかを判別できる。
【0023】
そして、ハードディスク22が独自FAT16方式を採用している場合には、上述した専用アプリケーションソフトによるデータアクセスのみを可能とし、標準ファイル管理ソフトなどの他のソフトウェアによるデータアクセスを拒否する。これに対して、ハードディスク22が標準FAT32方式を採用している場合には、専用アプリケーションソフトおよび標準ファイル管理ソフトのいずれによってもデータアクセス可能とする。なお、専用アプリケーションソフトによるときには、ファイル(1枚の画像データ)単位若しくはフォルダ単位でデータアクセス(読み書き)される。一方の標準ファイル管理ソフトによるときには、所定のブロック単位でデータアクセスされる。
【0024】
すなわち、独自FAT16方式においては、標準FAT32方式(標準FAT16方式)に比べてクラスタサイズが大きいため、かかる独自FAT16方式を採用するハードディスク22に対して、標準ファイル管理ソフトを用いてブロック単位でデータアクセスすると、FAT情報などのデータを破壊してしまう恐れがある。したがって、ハードディスク22が独自FAT16方式を採用する場合には、標準ファイル管理ソフトによるデータアクセスを拒否することで、記録されたデータが不用意に破壊されるのを防止する。一方、標準FAT32方式の場合には、専用アプリケーションソフトおよび標準ファイル管理ソフトのいずれでもデータアクセス可能であるので、特に制限はしない。
【0025】
たとえば、カメラ装置10を所定場所に設置して、カメラ装置10の図示しない電源スイッチをONすると、カメラ装置10のCPU24は、図3〜図5に示すフロー図に従って初期設定を実行する。
【0026】
図3を参照して、CPU24は、まず、ステップS1のフォーマット状態チェック処理を実行する。この処理によって、CPU24は、ハードディスク22がフォーマットされているか否か、およびフォーマットされている場合には当該フォーマットがカメラ装置10自体で成されたものであるか否かを、判別する。
【0027】
具体的には、図4に示すように、ステップS101おいて、ハードディスク22からFAT識別情報を取得する。このFAT識別情報とは、FAT方式でフォーマットされた記録媒体であれば必ず形成されるPBR(Partition Boot Record)という記録領域に記録されるFileSysTypeという8[bit]のデータである。なお、独自FAT16方式を含むFAT16方式でフォーマットされた記録媒体であれば、FileSysTypeとして“FAT16”というデータが記録される。また、標準FAT32方式でフォーマットされた記録媒体であれば、FileSysTypeとして“FAT”というデータが記録される。
【0028】
CPU24は、ステップS103において、上述のFileSysTypeを読み取ることができたか否かを確認し、読み取ることができた場合には、ステップS105に進む。そして、このステップS105において、FileSysTypeが“FAT”であるか否かを判断し、“FAT”でない場合には、ステップS107に進む。そして、ステップS107において、FileSysTypeが“FAT16”であるか否かを判断する。このステップS107において、FileSysTypeが“FAT16”でない場合には、CPU24は、ハードディスク24が標準FAT12方式などの他のFAT方式でフォーマットされているものと認識する。そして、ステップS109において、ハードディスク24のフォーマット状態を表すフラグFとして“0”を設定する。なお、ステップS103において、FileSysTypeを読み取ることができない場合には、CPU24は、ハードディスク22が未フォーマットであるか、若しくはFAT方式以外の方式でフォーマットされているものと認識し、ステップS109に進む。このステップS109の処理後、CPU24は、図4で示されるフォーマット状態チェック処理を終了して、図3のメインルーチンに復帰し、ステップS3に進む。
【0029】
一方、上述のFileSysTypeが“FAT”である場合には、CPU24は、ステップS105からステップS111に進み、これ以降、標準FAT32方式に基づいてハードディスク22にアクセスするよう、自己の動作モードを設定する。そして、ステップS113において、上述のフラグFとして“1”を設定した後、この図4で示されるフォーマット状態チェック処理を終了して、図3のステップS3に進む。
【0030】
また、FileSysTypeが“FAT16”である場合には、CPU24は、ステップS107からステップS115に進み、ハードディスク22のクラスタサイズを検出する。そして、ステップS117において、クラスタサイズが512[kByte]であるか否かを判断する。ここで、クラスタサイズが512[kByte]でない場合、CPU24は、ハードディスク22が標準FAT16方式を採用していると認識して、ステップS109に進む。これに対して、クラスタサイズが512[kByte]である場合には、CPU24は、ステップS119に進み、これ以降、独自FAT16方式に基づいてハードディスク22にアクセスするよう、自己の動作モードを設定する。そして、ステップS113においてフラグFに“1”を設定した後、図3のステップS3に進む。
【0031】
ステップS3において、CPU24は、上述のフラグFが“1”であるか否かを判断する。ここで、フラグFが“1”である場合には、CPU24は、ステップS5に進み、上述の「FLINF.SYS」ファイルがハードディスク22上に存在するか否かを判断する。「FLINF.SYS」ファイルが存在する場合には、CPU24は、ハードディスク22がカメラ装置10自体によってフォーマットされたものであると認識して、一連の初期設定を終了する。
【0032】
これに対して、上述のフラグFが“0”である場合には、CPU24は、ステップS3からステップS7に進み、ここでカメラ装置10自体によってフォーマットすることを促す“Formatting?”というメッセージをモニタ装置20に表示する。また、上述の「FLINF.SYS」ファイルがハードディスク22上に存在しない場合にも、CPU24は、ステップS5からステップS7に進む。そして、ステップS7においてメッセージを表示した後、CPU24は、ステップS9およびステップS11に進み、オペレータからの指示を待つ。
【0033】
ここで、オペレータからフォーマットするよう指示があると、CPU24は、ステップS9からステップS13に進み、フォーマット処理を実行する。このフォーマット処理の詳細を、図5に示す。
【0034】
同図に示すように、フォーマット処理においては、CPU24は、まず、ステップS201において、独自FAT16方式および標準FAT32方式のいずれに基づいてハードディスク22をフォーマットするのかを選択するための“FAT16 or FAT32 ?”というメッセージをモニタ装置20に表示する。そして、ステップS203およびステップS205において、オペレータからの指示を待つ。
【0035】
ここで、オペレータによって独自FAT16方式が選択された場合には、CPU24は、ステップS203からステップS207に進み、独自FAT16方式に基づいてハードディスク22をフォーマットする。このとき、ハードディスク22上にPBR領域が形成されるとともに、このPBR領域内にFileSysTypeとして“FAT16”が記録されることは、上述した通りである。そして、ステップS209において、フォーマット後のハードディスク22に上述の「FLINF.SYS」ファイルを作成するとともに、この「FLINF.SYS」ファイルにマークMとして“1”を記録する。このステップS209の実行後、CPU24は、図5で示されるフォーマット処理を完了し、一連の初期設定を終了する。
【0036】
一方、オペレータによって標準FAT32方式が選択された場合には、CPU24は、ステップS205からステップS211に進み、当該標準FAT32方式に基づいてハードディスク22をフォーマットする。このときも、ハードディスク22上にPBR領域が形成されるとともに、このPBR領域内にFileSysTypeとして“FAT32”が記録されることは、上述した通りである。そして、ステップS213において、ハードディスク22に「FLINF.SYS」ファイルを作成するとともに、この「FLINF.SYS」ファイルにマークMとして“0”を記録する。このステップS213の実行後、CPU24は、図5で示されるフォーマット処理を完了し、一連の初期設定を終了する。
【0037】
また、図3において、ステップS7によるメッセージの表示後、オペレータからフォーマットしない旨の指示を受けた場合には、CPU24は、ステップS11からステップS15に進み、モニタ装置20に“Please call service”というメッセージを表示する。そして、このメッセージの表示後、CPU24は、ステップS17において、カメラ装置10の動作を停止した後(たとえばカメラ装置10の電源スイッチをOFFする準備をした後)、一連の初期設定を終了する。この初期設定によって、カメラ装置10自体でフォーマットしたハードディスク22でなければ使用不可能とされる。
【0038】
次に、カメラ装置10とパーソナルコンピュータ50とをUSBケーブル40で接続して、パーソナルコンピュータ50からカメラ装置10内のハードディスク22にアクセスするときのカメラ装置10側のCPU24の動作について、図6〜図8を参照して説明する。
【0039】
図6に示すように、CPU24は、まず、ステップS301において、パーソナルコンピュータ50側との通信行為が終了したか否かを判断する。この判断は、USBケーブル40(パーソナルコンピュータ50)が接続されているか否かによる。ここで、通信行為が終了した場合には、CPU24は、同フロー図で示される一連の処理を終了する。一方、通信行為が終了していない場合には、ステップS303に進み、パーソナルコンピュータ50から何らかのコマンドが送信されてくるのを待機し、いわゆるコマンド待ち状態となる。
【0040】
ステップS303において、パーソナルコンピュータ50から何らかのコマンドを受信すると、CPU24は、ステップS305に進む。そして、このステップS305において、受信したコマンドが専用アプリケーションソフトによる固有のコマンドであるのか、或いは、標準ファイル管理ソフトによる標準コマンドであるのかを判断する。
【0041】
ここで、受信したコマンドが固有コマンドである場合には、ステップS307に進み、当該固有コマンドに応じた処理を実行し、すなわちファイル単位若しくはフォルダ単位でハードディスク22にデータアクセスする。そして、このデータアクセス後、ステップS309において、パーソナルコンピュータ50に対する応答出力を行い、ステップS301に戻る。
【0042】
一方、パーソナルコンピュータ50から受信したコマンドが標準コマンドである場合には、CPU24は、ステップS305から図7のステップS311に進む。そして、このステップS311において、受信したコマンドの種類を判別する。ここで、受信したコマンドが、ハードディスク22が準備できているか否かを確認する“Media Ready ?”という内容のものである場合には、CPU24は、ステップS311からステップS313に進む。一方、受信したコマンドが、後述する“Request Sense”である場合には、CPU24は、ステップS311からステップS315に進む。これら“Media Ready ?”および“Request Sense”以外のコマンドを受信した場合には、CPU24は、ステップS311からステップS317に進む。
【0043】
ステップS313においては、CPU24は、カメラ装置10内にハードディスク22が存在するか否か、厳密にはハードディスク22が正常に接続されているか否かを判断する。ここで、ハードディスク22の存在を確認すると、CPU24は、ステップS319のFAT識別処理を実行する。
【0044】
図8を参照して、FAT識別処理では、CPU24は、ステップS350において、ハードディスク22から上述した「FLINF.SYS」ファイル内のマークMを読み込む。そして、ステップS352において、読み込んだマークMが“1”であるか否かを判断する。ここで、マークMが“1”である場合には、CPU24は、ステップS354に進み、ハードディスク22が独自FAT16方式を採用していると認識する。一方、マークMが“1”でない場合、すなわち“0”である場合には、CPU24は、ステップS352からステップS356に進み、ハードディスク22が標準FAT32方式を採用していると認識する。ステップS354またはステップS356を処理することによって、CPU24は、一連のFAT識別処理を終了し、図7のステップS321に進む。
【0045】
上述のFAT識別処理において、ハードディスク22が標準FAT32方式を採用していると認識した場合、換言すればパーソナルコンピュータ50から受信したコマンドが前提とするクラスタサイズとハードディスク22が前提とするクラスタサイズとが一致する場合、CPU24は、ステップS321からステップS323に進む。ここで、パーソナルコンピュータ50への応答出力として、ハードディスク22へのアクセス準備が完了したことを表す“Ready”という信号を送信した後、図6のステップS301に戻る。
【0046】
これに対して、ステップS313においてハードディスク22の存在が確認できない場合には、CPU24は、ステップS325に進む。そして、このステップS325において、パーソナルコンピュータ50への応答出力として、ハードディスク22へのアクセス準備ができないことを表す“Not Ready”という信号を送信する。また、ステップS321において、ハードディスク22が標準FAT32方式を採用するものでないと認識した場合にも、CPU24は、ステップS325に進む。そして、このステップS325の処理後、CPU24は、自己の図示しないキャッシュ領域に、“Media Not Present”というエラー種別情報を一時記録した後、ステップS301に戻る。
【0047】
また、CPU24は、ステップS315に進んだとき、上述のステップS325において一時記録したエラー種別情報(ここでは、“Media Not Present”という情報)を、パーソナルコンピュータ50への応答出力として送信する。そして、この送信後、CPU24は、ステップS301に戻る。
【0048】
さらに、ステップS317に進んだ場合には、CPU24は、受信した標準コマンドに応じた処理を実行し、すなわちブロック単位でハードディスク22にデータアクセスする。そして、このデータアクセス後、CPU24は、ステップS329において、パーソナルコンピュータ50に対する所定の応答出力を行った後、ステップS301に戻る。
【0049】
このようなカメラ装置10側のCPU24の動作に対して、パーソナルコンピュータ50側のCPU56は、図9または図10のフロー図で示される処理を実行する。なお、図9は、専用アプリケーションソフトに従うCPU56の動作を示し、図10は、標準ファイル管理ソフトに従うCPU56の動作を示す。
【0050】
図9を参照して、CPU56は、専用アプリケーションソフトに従って動作するとき、ステップS401において、オペレータから何らかの操作を受けたか否か(キーボード58またはマウス60が操作されたか否か)を判断する。そして、オペレータから何らかの操作を受けると、CPU56は、ステップS403に進み、その操作が、カメラ装置10内のハードディスク22にデータアクセスするためのものであるか否かを判断する。ここで、オペレータによる操作が、ハードディスク22にデータアクセスするためのものでない場合には、CPU56はステップS405に進み、当該操作に応じた処理を実行した後、ステップS401に戻る。一方、オペレータによる操作が、ハードディスク22へのデータアクセスを目的とするものである場合には、CPU56は、ステップS407に進む。
【0051】
ステップS407において、CPU56は、オペレータによる操作に応じた固有コマンドをカメラ装置10に送信する。そして、ステップS409において、当該固有コマンドの送信に対して、カメラ装置10側から何らかの応答が返ってくるのを待機する。カメラ装置10からの応答を受信すると、CPU56は、ステップS411に進み、ここで当該応答に対する処理を実行した後、ステップS401に戻る。
【0052】
一方、標準ファイル管理ソフトを用いてデータアクセスするときにも、CPU56は、図10に示すように、図9におけるステップS401,ステップS403およびステップS405と同様のステップS501,ステップS503およびステップS505を実行する。そして、ステップS505において、オペレータによる操作がハードディスク22にデータアクセスするためのものである場合には、CPU56は、ステップS507に進む。
【0053】
ステップS507において、CPU56は、上述した“Media Ready ?”という標準コマンドをカメラ装置10に送信する。そして、ステップS509において、当該“Media Ready ?”コマンドの送信に対するカメラ装置10側からの応答を待機する。カメラ装置10からの応答を受信すると、CPU56は、ステップS511に進み、その応答内容を確認する。
【0054】
ここで、カメラ装置10側からの応答内容が“Ready”である場合には、CPU56は、ハードディスク22へのアクセス準備が完了したものと認識する。そして、ステップS513において、オペレータによる操作に応じた標準コマンドをカメラ装置10に送信し、ステップS515において、当該標準コマンドに対するカメラ装置10側からの応答を待機する。カメラ装置10からの応答を受信すると、CPU56は、ステップS517に進み、ここで当該応答に対する処理を実行した後、ステップS501に戻る。
【0055】
これに対して、ステップS511において、カメラ装置10から“Not Ready”を受信した場合には、CPU56は、ステップS519に進む。そして、カメラ装置10に対して当該“Not Ready”の原因(内容)を尋ねるべく、上述の“Request Sense”という標準コマンドを送信し、ステップS521において、当該“Request Sense”コマンドに対するカメラ装置10側からの応答を待機する。この“Request Sense”コマンドに対しては、カメラ装置10側から上述のエラー種別情報が送られてくるので、このエラー種別情報を受信すると、CPU56は、ステップS523に進む。そして、受信したエラー種別情報に対する処理として、ハードディスク22にアクセスできない旨のメッセージをモニタ装置20に表示した後、ステップS501に戻る。
【0056】
以上のように、第1実施例によれば、ハードディスク22が独自FAT16方式でフォーマットされている場合には、独自コマンドに従うデータアクセスのみが承認され、標準コマンドに従うデータアクセスは拒否される。したがって、パーソナルコンピュータ50から不用意なデータアクセスがあったとしても、このデータアクセス行為によってハードディスク22内のデータが破壊されることはない。
【0057】
しかも、標準コマンドに従うデータアクセスを拒否するとき、パーソナルコンピュータ50に対してハードディスク22の不存在を表す“Not Ready”が送信される。したがって、パーソナルコンピュータ50に対してあたかもハードディスク22が存在しないように誤認識させることができ、これによって、パーソナルコンピュータ50から必要以上に標準コマンドに従ってデータアクセスされるのを防止できる。
【0058】
次に、本発明の第2実施例について説明する。上述したように、第1実施例においては、ハードディスク22をフォーマットするときに独自の「FLINF.SYS」ファイルを作成するとともにマークMを付加することによってハードディスク22のフォーマット方式(クラスタサイズ)を判別するようにしたが、第2実施例では、この判別に上述したFileSysTypeを利用する。
【0059】
具体的には、独自FAT16方式に基づいてハードディスク22をフォーマットするとき、FileSysTypeとして、“FAT16”の代わりに“FAT16Vnd”という独自FAT16方式を表す独自のデータを用いる。一方、標準FAT32方式に基づいてフォーマットするときには、第1実施例と同様に、FileSysTypeとして“FAT”を用いる。そして、FileSysTypeが“FAT16Vnd”であるのかそれとも“FAT”であるのかによって、厳密には当該FileSysTypeの内容を表す後述の変数Sによって、ハードディスク22が独自FAT16方式および標準FAT32方式のいずれを採用しているのかを判別する。なお、いずれの方式の場合にも、「FLINF.SYS」ファイルは作成しない。
【0060】
このように「FLINF.SYS」ファイルを作成せず、FileSysType(変数S)に基づいてハードディスク22が採用するFAT方式を判別するために、この第2実施例におけるカメラ装置10側のCPU24は、上述した初期設定として図11〜図13の各フロー図で示される処理を実行する。
【0061】
すなわち、カメラ装置10の電源スイッチをONすると、CPU24は、まず、図11のフロー図に示す各処理を実行する。同図に示すように、このフロー図は、第1実施例における図3のフロー図から「FLINF.SYS」ファイルの有無を判別するためのステップS5を削除したのと等価なものである。
【0062】
そして、図11のフロー図におけるステップS1のフォーマット状態チェック処理として、図12のフロー図に示す各処理を実行する。同図に示すように、このフロー図は、第1実施例における図4のフロー図のステップS107に代えて、ステップS105のNOとステップS109との間にステップS151を設けたものである。また、ステップS111とステップS113との間にステップS153を設けている。さらに、図4におけるステップS115およびステップS117を削除するとともに、ステップS119とステップS113との間にステップS155を設けたものである。
【0063】
すなわち、ステップS105において、FileSysTypeが“FAT”でない場合には、CPU24は、ステップS151に進み、ここで、FileSysTypeが“FAT16Vnd”であるか否かを判断する。このステップS151において、FileSysTypeが“FAT16Vnd”でない場合には、CPU24は、ハードディスク24が標準FAT12方式などの他のFAT方式に基づいてフォーマットされているものと認識し、ステップS109に進む。
【0064】
一方、ステップS105において、FileSysTypeが“FAT”である場合には、CPU24は、ステップS111に進み、ここで自己の動作モードを設定した後、ステップS153に進む。そして、このステップS153において、上述の変数Sに“0”を設定し、これによってハードディスク22が標準FAT32方式でフォーマットされていることを表現する。なお、変数Sは、メモリ28に記録される。この変数Sの記録後、CPU24は、ステップS113に進む。
【0065】
また、ステップS151において、FileSysTypeが“FAT16Vnd”である場合には、CPU24は、ステップS119に進み、ここで自己の動作モードを設定した後、ステップS155に進む。そして、このステップS155において、上述の変数Sとして“1”を設定し、これによってハードディスク22が独自FAT16方式でフォーマットされていることを表現する。この変数Sの設定(記録)後、CPU24は、ステップS113に進む。
【0066】
さらに、図11におけるステップS11のフォーマット処理として、図13のフロー図で示される各処理を実行する。同図に示すように、このフロー図は、第1実施例における図5のフロー図のステップS209に代えて、ステップS207とリターン端子との間にステップS251を設けたものである。そして、図5におけるステップS213を削除したものである。
【0067】
すなわち、CPU24は、ステップS207において独自FAT16方式に基づいてフォーマットしたとき、ステップS251において、FileSysTypeを“FAT16”から“FAT16Vnd”に書き換える。そして、この書き換え後、一連のフォーマット処理を完了する。一方、ステップS211において、標準FAT32方式に基づいてフォーマットしたときには、CPU24は、そのままこのフォーマット処理を完了する。
【0068】
このようにして初期設定を終えたハードディスク22に対して、パーソナルコンピュータ50側からアクセスするとき、第2実施例では、上述した図7におけるステップS319のFAT識別処理として、図14のフロー図で示される処理を実行する。
【0069】
同図に示すように、CPU24は、ステップS360において、メモリ28から上述した変数Sを読み込む。そして、ステップS362において、読み込んだ変数Sが“1”であるか否かを判断する。ここで、変数Sが“1”である場合には、CPU24は、ステップS364に進み、ハードディスク22が独自FAT16方式を採用していると認識する。一方、変数Sが“1”でない場合、すなわち“0”である場合には、CPU24は、ステップS362からステップS366に進み、ハードディスク22が標準FAT32方式を採用していると認識する。ステップS364またはステップS366を処理することによって、CPU24は、この一連のFAT識別処理を終了し、図7のステップS321に進む。
【0070】
次に、本発明の第3実施例について説明する。上述したように、第1実施例においては「FLINF.SYS」ファイルを付加し、第2実施例においてはFileSysTypeを書き換えるという特別な処理を実施したが、第3実施例においては、このような特別な処理は実施しない。そのため、第3実施例におけるカメラ装置10側のCPU24は、上述した初期設定として、次のような処理を実行する。
【0071】
すなわち、カメラ装置10の電源スイッチをONすると、CPU24は、第2実施例と同様の図11のフロー図で示される各処理を実行する。そして、この図11におけるステップS1のフォーマット状態チェック処理として、図15のフロー図で示される各処理を実行する。
【0072】
同図に示すように、このフロー図は、第1実施例における図4のステップS111とステップS113との間に、第2実施例における図12のステップS153と等価なステップを設けたものである。また、ステップS119とステップS113との間には、図12におけるステップS155と等価なステップを設けている。
【0073】
この図15のフロー図によれば、CPU24は、ステップS111において動作モードを設定した後、ステップS153に進む。そして、このステップS153において、上述した変数Sとして標準FAT32方式を表す“0”を設定した後、ステップS113に進む。一方、ステップS119において動作モードを設定した後は、ステップS155に進む。そして、このステップS155において、上述した変数Sとして独自FAT16方式を表す“1”を設定した後、ステップS113に進む。
【0074】
また、図11におけるステップS11のフォーマット処理として、図16のフロー図に示す各処理を実行する。同図に示すように、このフロー図は、第1実施例における図5のフロー図のステップS209およびステップS213を削除したものである。すなわち、ステップS207およびステップS211のいずれを処理した場合にも、CPU24は、当該処理の直後にこの図16に示す一連のフォーマット処理を完了する。
【0075】
なお、この第3実施例においても、パーソナルコンピュータ50からのデータアクセスに対して、上述した図7におけるステップS319のFAT識別処理として、第2実施例と同様、図14のフロー図で示される処理を実行する。
【0076】
このように、第3実施例では、「FLINF.SYS」ファイルを作成したり、FileSysTypeを書き換えたりする必要がないので、CPU24の処理を簡素化できる。
【0077】
なお、以上の各実施例においては、記録媒体としてハードディスク22を用いる場合について説明したが、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)やDVD−RAM(Digital Versatile Disc-RAM)などの他の記録媒体を用いてもよい。
【0078】
また、本発明をカメラ装置10に応用する場合について説明したが、外部からアクセス可能な記録媒体を有するのであれば、カメラ装置以外の装置にも本発明を応用できる。そして、記録媒体に記録するデータは、画像データに限らず、テキストデータや音声データなどでもよい。
【0079】
そして、カメラ装置10とパーソナルコンピュータ50とをUSBケーブル40(USBインタフェース)によって接続したが、これ以外のインタフェースを用いてもよい。さらに、パーソナルコンピュータ50に代えて、カメラ装置10にアクセスするための専用の端末装置やPDA(Personal Digital Assistant)などを用いてもよい。
【0080】
また、独自のFAT方式として、標準FAT16方式を改造した独自FAT16方式を用いたが、これに限らない。たとえば、標準FAT32方式を改造した独自のFAT32方式を採用してもよい。また、クラスタサイズは、上述の実施例で説明したサイズに限らない。さらに、FAT方式に限らず、UDF(Universal Disc Format)などの他の方式を用いてもよい。この場合、当該UDF方式を判別するために、「FLINF.SYS」ファイルのマークMとして独自のマークを付加したり、上述の変数Sとして独自の数値を付与してもよい。また、UDF方式に基づいてフォーマットされた記録媒体であれば必ず形成される“Domain Entity Identifier”という記録領域内の“OSTA UDF Compliant”データを検出することによって、UDF方式であることを判別してもよい。
【0081】
そして、上述のマークMまたは変数Sを識別子として、この識別子からハードディスク22のフォーマット方式を識別するようにしたが、これらマークMおよび変数S以外のものを用いてもよい。また、かかる識別子は、マークMや変数Sを付するというソフトウェア的な構成によるのではなく、たとえばフロッピディスクのプロテクタやカセットテープの爪などのように、ハードウェア的な構成によって実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るカメラ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例におけるパーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例におけるカメラ装置側のCPUの動作を説明するための図で、初期設定時の処理手順を示すフロー図である。
【図4】図3におけるフォーマット状態チェック処理の詳細を示すフロー図である。
【図5】図3におけるフォーマット処理の詳細を示すフロー図である。
【図6】第1実施例におけるカメラ装置側のCPUの動作を説明するための図で、パーソナルコンピュータからのデータアクセスを受けたときの処理手順を示すフロー図である。
【図7】図6に続くカメラ装置側のCPUの動作を示すフロー図である。
【図8】図7におけるFAT識別処理の詳細を示すフロー図である。
【図9】第1実施例におけるパーソナルコンピュータ側のCPUの動作を説明するための図で、専用アプリケーションソフトによってデータアクセスするときの処理手順を示すフロー図である。
【図10】第1実施例におけるパーソナルコンピュータ側のCPUの動作を説明するための図で、標準ファイル管理ソフトによってデータアクセスするときの処理手順を示すフロー図である。
【図11】この発明の第2実施例の説明図で、カメラ装置の初期設定時におけるCPUの処理手順を示すフロー図である。
【図12】図11におけるフォーマット状態チェック処理の詳細を示すフロー図である。
【図13】図11におけるフォーマット処理の詳細を示すフロー図である。
【図14】図7におけるFAT識別処理の別の詳細を示すフロー図である。
【図15】この発明の第3実施例の説明図で、カメラ装置の初期設定時におけるフォーマット状態チェック処理の詳細を示すフロー図である。
【図16】第3実施例におけるフォーマット処理の詳細を示すフロー図である。
【符号の説明】
14…CCD受光素子
16…信号処理回路
22…ハードディスク
24…CPU
30…USB端子
32…外部インタフェース回路

Claims (5)

  1. 外部装置からデータ書き込み要求を受け付けたとき各々が所定サイズを有する複数の単位領域が形成された記録媒体にデータを書き込むデータアクセス装置において、
    前記記録媒体の準備ができているか否かを確認する確認要求を前記データ書き込み要求に先立って前記外部装置から受け付ける受付手段、
    前記外部装置が想定するデータ書き込みの単位サイズ前記所定サイズと一致するか否かを前記受付手段の受付動作に応答して判別する判別手段、
    前記判別手段による肯定的な判別に基づいて前記記録媒体の準備完了を示す第1情報を前記外部装置に送信する第1送信手段、および
    前記判別手段による否定的な判別に基づいて前記記録媒体へのアクセス準備ができないことを示す第2情報を前記外部装置に送信する第2送信手段を備えることを特徴とする、データアクセス装置。
  2. 前記判別手段は、前記記録媒体が採用する第1ファイル管理システムを識別する識別手段、および前記識別手段によって識別された前記第1ファイル管理システムが前記単位サイズに対応する第2ファイル管理システムと一致するか否かによって前記単位サイズと前記所定サイズとの一致/不一致を判別する判別実行手段を含む、請求項1記載のデータアクセス装置。
  3. 前記記録媒体は前記第1ファイル管理システムを表す識別子を含み、
    前記識別手段は、前記識別子を検出する識別子検出手段、および前記識別子検出手段によって検出された前記識別子に基づいて前記第1ファイル管理システムを識別する識別実行手段を含む、請求項2記載のデータアクセス装置。
  4. 前記識別子はディジタルデータとして前記記録媒体に記録されている、請求項3記載のデータアクセス装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のデータアクセス装置を備え、被写体を撮影した画像データを前記記録媒体に記録するカメラ装置。
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