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JP3772163B2 - コネクタ型光モジュール - Google Patents

コネクタ型光モジュール Download PDF

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JP3772163B2 JP2003202978A JP2003202978A JP3772163B2 JP 3772163 B2 JP3772163 B2 JP 3772163B2 JP 2003202978 A JP2003202978 A JP 2003202978A JP 2003202978 A JP2003202978 A JP 2003202978A JP 3772163 B2 JP3772163 B2 JP 3772163B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光配線等に用いるコネクタ型光モジュールに係わり、特に薄型化を図ったコネクタ型光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIの飛躍的な動作速度向上に伴い、LSI間を光で接続する光配線装置が幾つか提案されている。光配線は、直流から100GHz以上の周波数領域で損失等の周波数依存性が殆どなく、配線路の電磁障害や接地電位変動雑音も無いため、数十Gbpsの配線が容易に実現できる。また、光配線は電気配線と異なり、配線の表皮効果が無いことから配線(光ファイバなど)を数十Gbpsでも特に太くする必要が無い。従って、10Gbps以上の高速領域においては省スペースという点でも電気配線に対して有利となる。
【0003】
この省スペース特性の端的な例として、非特許文献1に記載されているようなコネクタ(所謂MTコネクタ)があり、最大12芯の光ファイバが一つの光コネクタに収容可能である。また、MTコネクタの拡張規格では、60芯の光ファイバを1つのMTコネクタに収容可能である。このとき、光ファイバ1本当たりに10Gbpsの信号を通すと、非特許文献1に示されている断面積(3mm×7mm)で600Gbpsもの信号配線が可能になる。
【0004】
これを、10Gbps伝送が可能な高周波同軸ケーブル(一般的に5mmφ程度)で実現する場合、フラットケーブルで5mm×300mm、三角格子配置ケーブルでも約1400mm2 といった配線断面積が必要となる。従って、上記した光配線は電気配線の1/60といった省スペース化が達成されることになる。
【0005】
このような光配線に用いるための光モジュール構成として、特許文献1〜3に記されているような構成が知られている。
【0006】
特許文献1は、アレイ化光素子を前述のMTコネクタ(非特許文献1)に結合する機構として、ガイド穴付きファイバアレイを光コネクタの結合部分に備えている。このガイド穴付きファイバアレイは、MTコネクタの先端部を切り出したものと同等の構成であり、言わば光半導体素子と光ファイバをつなぐ中継光ファイバである。中継光ファイバは光モジュールに固定され、MTコネクタを突き合わせる際の機械的衝撃や応力から光半導体素子を保護する機能を持っている。
【0007】
特許文献2は、光ファイバ先端を光半導体素子に直接接して光結合を行う例であり、ある程度の余長の光ファイバが常に光モジュールに固定され、固定された光ファイバの先端に光コネクタを有する形態のものである。特許文献3は、光半導体素子と光コネクタを直接結合させる例であり、光半導体素子と光コネクタ間の空隙による光干渉等を抑制するためのポリマーシートの導入が示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−202440号公報
【0009】
【特許文献2】
特開平6−237016号公報
【0010】
【特許文献3】
特許第2970543号公報
【0011】
【非特許文献1】
日本工業規格(JIS) C5981
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の光配線用光モジュールにおいては、以下に示すような問題があった。
【0013】
即ち、光配線の導入形態として、ボード間配線を光化するような場合、電気の同軸ケーブルやバックプレーン配線を光ファイバに置き換えることがサイズ的な面から比較的容易である。しかし、LSI間配線を光化する場合、LSIパッケージ端子相当のスペースに光モジュールを組み込む必要があり、特許文献1で示したような光モジュールを単純に寄せ集めたような形態では実現が困難となる。
【0014】
例えば、光インターフェースを要するようなLSIは一般に高速動作を目的としており、その発熱量は非常に大きなものであることが多い。このため、LSIチップのローカルヒートシンク(又はヒートスプレッダ)が必要となることが多く、LSIチップ下部は実装ボード、LSIチップ上部はヒートシンクが配置される構成となる。このため、光配線用光モジュールは実装ボードとヒートシンクに挟まれた僅かな隙間に入るような薄型のモジュールであることが望ましい。薄型化の理想はLSIチップの厚さ相当、例えば200〜600μm厚である。これは、最小値では光ファイバ素線(例えば125μmφ)と光半導体素子(例えば100μm厚)を単純積み上げしただけの厚さに相当し、現実的ではない。
【0015】
次に、特許文献2のような所謂ピグテール型の場合、光モジュールの薄型化は比較的容易であるが、LSIパッケージから光ファイバ及び光コネクタがぶら下がる形態となり、LSIのボード実装時に光ファイバの余長部が邪魔になりやすく、光ファイバや光コネクタの破損も起こしやすい。また、光半導体素子と光ファイバが堅固に固定されており、熱膨張係数の差による応力や光ファイバへの張力等により光半導体素子の劣化や破壊を起こしやすいという問題もある。さらに、半田リフロー等の一括高温工程が適用できないなど、量産性や実用性に乏しい問題もある。
【0016】
次に、特許文献3のような光半導体素子と光コネクタの直接接触型の場合、構成部材として光半導体素子とその支持体、及びポリマーシートのみで構成でき、極薄型化が可能である。ところが、光半導体素子がポリマーシートを挟んで光コネクタにより直接押されるため、光コネクタの押し込み力を適正に制御しなければ光半導体素子を破壊してしまう問題がある。
【0017】
また、適当なスペーサを用いて間隙制御する場合、ポリマーシート厚と間隙の調整を的確に行わないと、光半導体素子を破損したり、ポリマーシート接触不良(空隙発生)による光干渉を生じたりする問題がある。さらに、一般にポリマーの熱膨張は大きく、適正な間隙に設定しても、高温若しくは低温でポリマーシートの接触圧過剰(光素子破損)や接触不良(光導通不良)を生じやすい。
【0018】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、光半導体素子と光コネクタを直接接触させる形式の光モジュールに改良を加え、薄型化と共に信頼性の向上をはかり得るコネクタ型光モジュールを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
(構成)
本発明の骨子は、光半導体素子と光コネクタ(光ファイバ)接触部に透明コンタクト樹脂を部分的に形成し、樹脂の周囲に自由空間を残すことで光コネクタ押圧に対する樹脂の変形を3次元的に行わせる。そして、樹脂の変形可能量を大きくすることで樹脂のクッション効果を高めるものである。
【0020】
即ち本発明は、コネクタ型光モジュールにおいて、発光又は受光機能を有する光半導体素子の能動領域上に選択的に設けられた透明コンタクト樹脂と、光ファイバの先端が前記光半導体素子の表面と前記透明コンタクト樹脂の頂部との間に位置するように該ファイバの先端を位置決めする手段と、前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の能動領域と位置整合するように該ファイバの先端を位置決めする手段と、を具備してなることを特徴とする。
【0021】
また本発明は、発光又は受光機能を有する光半導体素子が実装された実装基板と、前記光半導体素子の能動領域上に選択的に設けられた透明コンタクト樹脂と、光ファイバを位置決め保持し、前記実装基板に機械的に位置決めして取り付けられる光コネクタとを具備してなるコネクタ型光モジュールにおいて、前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の能動領域に位置整合するように、前記実装基板と光コネクタを光軸に垂直な方向に対して位置決めするガイド機構と、前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の表面と前記透明コンタクト樹脂の頂部との間に位置するように、前記実装基板と光コネクタを光軸方向に対して位置決めする突き当て部とを設けたことを特徴とする。
【0022】
ここで、本発明の望ましい実施態様としては次のものがあげられる。
【0023】
(1) 透明コンタクト樹脂の形状が半球ドームであり、該半球ドームの頂部が光ファイバの先端との接触部となること。
【0024】
(2) 光半導体素子の表面には酸化膜又は窒化膜による保護膜が形成されており、透明コンタクト樹脂としてシリコーン樹脂を用いたこと。
【0025】
(3) 光ファイバの先端と光半導体素子の能動領域との位置整合(光軸と垂直方向の位置合わせ)のためのガイド機構として、光コネクタ側にガイドピンを設け、実装基板側にピン穴を設けたこと。
【0026】
(4) 実装基板の上面側に凹部が設けられ、光半導体素子はこの凹部の底面に搭載され、半導体素子の上面は実装基板の上面よりも低く、透明コンタクト樹脂の頂部は実装基板の上面よりも高いこと。
【0027】
(5) 光コネクタの下面は光ファイバの先端と面一であり、実装基板の上面と光コネクタの下面とが突き当てられること。
【0028】
(作用)
本発明によれば、光半導体素子と光コネクタとの間にポリマーシート等を挟むのではなく、光半導体素子上に選択的に設けた透明コンタクト樹脂によって光半導体素子と光コネクタが部分的に接触しているのみであり、光コネクタの押し込み力は透明コンタクト樹脂の変形によって吸収される。従って、ポリマーシートを用いた場合のように光コネクタの押し込み力により光半導体素子を破壊するおそれが無くなり、薄型で信頼性の高いコネクタ型光モジュールを歩留まり良く実現することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0030】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の原理構成を示す概略断面図であり、11は実装基板、12はガイド穴、13は光半導体素子、14は透明コンタクト樹脂、15は光コネクタフェルール(MTコネクタフェルール)、16は光ファイバ、16aは光ファイバコア、17はガイドピンである。
【0031】
光半導体素子13は、ここでは例として面発光レーザ(VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser-diodes)の4素子アレイを表しているが、これは単素子でもよく、また受光素子(又はそのアレイ素子)であっても構わない。
【0032】
実装基板11は例えば樹脂基板であり、この基板11の上面側には、光半導体素子搭載のための凹部が設けられている。ここで、凹部の深さは、光半導体素子13を凹部の底面に搭載した際、光半導体素子13の上面が実装基板11の上面より僅かに引っ込むように設定しておく。これにより、光コネクタフェルール15を実装基板11の上面に突き当てても光コネクタフェルール15や光ファイバ16が、直接光半導体素子13に当ることがなくなる。
【0033】
また、透明コンタクト樹脂14は、光半導体素子13の表面全体に設けるのではなく、光半導体素子能動部(面発光レーザ発光部、受光素子受光部)上に選択的に設け、その頂部が実装基板11の上面より僅かに飛び出すように形成する。これにより、光コネクタフェルール15を実装基板11の上面に突き当てた際には、光ファイバ16が透明コンタクト樹脂14と接触することになる。
【0034】
図2に、実装基板11の上面図と、断面図(A−A’及びB−B’)を示す。図中、13aは素子電極、13bは素子能動部、18は駆動IC(ドライバ,レシーバ)、19はボンディングワイヤである。透明コンタクト樹脂14は、シリコーン樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,又はポリイミド樹脂等の樹脂(透明)をディスペンサ等で選択塗布すれば、図に示すような半球ドーム型形状が得られ、光コネクタフェルール15との接触が容易になる。これを、図3によって説明する。
【0035】
図3は、透明コンタクト樹脂14と光ファイバ16との接触状況を示したものであり、(a)は接触前、(b)は接触後の状態を表している。光半導体素子13は、例えばAlGaAs/GaAs系VCSEL(発振波長約0.85μm)とし、13bのレーザ発振部(能動領域)を中心として透明コンタクト樹脂14を設ける。透明コンタクト樹脂14は、加圧による弾性変形量を大きくとり易いシリコーン樹脂が適しており、シリコーンゴムなどでは比較的容易に100%程度の伸び率が得られる。但し、シリコーン樹脂は透湿性が高く、ガスバリア性が低いのが一般的であり、素子の信頼性保持のため、光半導体素子13の表面には酸化膜又は窒化膜による保護膜を設けておくことが望ましい。
【0036】
透明コンタクト樹脂14の大きさとして、例えば光ファイバ16のコア径が50μm、開口数NAが0.21の場合、半球ドーム下面の直径を120μm、半球ドーム頂部の高さを60μmとなるように形成する。そして、光ファイバ接触後の高さが40μmとなるように実装基板11の段差及び光半導体素子13の厚さを設定しておく。このとき、透明コンタクト樹脂14の形状が半球ドーム型であるため、光ファイバ16との接触面積は光ファイバ押し込み量に対して急激に増える。これは、半球面の断面積が増えるだけでなく、光ファイバ16の押し込みにより外周方向に押し出すように変形された樹脂が反発して光ファイバ16を押し返そうとし、益々光ファイバ16に接触してくる効果が含まれるためである(図3(b))。
【0037】
従って、本実施形態のコネクタ型光モジュールでは、比較的小さな加圧により十分な接触面積が得られ、光半導体素子13と光コネクタフェルール15とを直接対向させる形式にも拘わらず、光半導体素子13に過剰な外力を加えずに直接接触を実現できる。また、透明コンタクト樹脂14の位置精度は、光半導体素子13と光ファイバ16との相対位置が精度良く合わせてあれば、数μm程度でも十分である。即ち、透明コンタクト樹脂14の位置が数μmずれても光ファイバ16と透明コンタクト樹脂14との接触面積に大きな変化はなく、また、必要な光路(50μmφ)に比して接触部が十分大きく取れる(例えば90μmφ)ため、数μmの位置誤差は問題にならない。
【0038】
(第2の実施形態)
以上では、MTコネクタのような標準コネクタに適用する例で原理的な構成を示してきた。しかしながら、本発明の本領は、非常に厚さの薄い光モジュールが実現できる処にあり、その具体例を図4に示す。図4(a)は、本発明の第2の実施形態に係わるコネクタ型光モジュールの構成を示した断面図であり、図中の21〜29は図1及び図2中の11〜19に対応している。
【0039】
本実施形態は、光ファイバ26を透明光コネクタフェルール25に固定し、端部を45°研磨加工した光路直角変換型光モジュールの例である。光コネクタフェルール25に対し光ファイバ26は横方向から挿入されている。光コネクタフェルール26の一部は切欠されており、これにより光ファイバ26の先端部の下面が露出している。そして、この下面の露出部分が実装基板21及び透明コンタクト樹脂24に当接するようになっている。
【0040】
なお、ここでは、実装基板21と光コネクタフェルール25の位置関係を規定するガイドピンを省略してあるが、図の縦方向にガイドピンを通して位置決めする、或いは実装基板21と光コネクタフェルール25に作り付けた噛合せ機構により位置決めされるものとする。
【0041】
図4(b)は、図4(a)に示した本実施形態のコネクタ型光モジュールを結合状態としたときの断面構成図である。このとき、駆動IC28の基板厚を300μm、実装基板21の凹部厚さを180μm、光半導体素子23の基板厚を100μm、透明コンタクト樹脂24の高さを60μm、実装基板21の凸部厚さを320μmとすれば、前記した図1の実施形態と同様な光学的位置関係となる。但し、光ファイバ26のクラッド厚さ分だけ光結合距離が長くなるため、その考慮は必要である。そして、光ファイバ26(外径125μm)と光コネクタフェルール25(例えば光ファイバ上部厚50μm)の厚さを合計し、約500μm厚の光モジュールが実現する。
【0042】
前述したように、このような薄型光モジュールであれば、LSI裏面のヒートシンクとインターポーザ基板の間に光インターフェースを実装することが可能となり、電気端子の代わりに光端子を設けるというような感覚で光配線パッケージを構築することができる。また、放熱のためLSIチップを250μm程度に薄く加工した場合でも、インターポーザ基板に僅かなキャビティ(掘り込み)加工(例えば300μm)を施すだけで、ヒートシンクとインターポーザ基板の間に光インターフェースを実装することが可能となる。
【0043】
(第3の実施形態)
図5は、上記した各実施形態の改良に関するものであり、光半導体素子の基板厚の誤差などによらず、光半導体素子の表面と光ファイバ端面の距離を常に一定に保つように工夫した実施形態である。
【0044】
図5において、31〜39は前記図2中の11〜19に対応している。また、図中の40はTAB(Tape Automated Bonding)テープ、41はTABテープの金属配線によるバンプリード、42は埋め込みモールド樹脂(エポキシ樹脂等)であり、TABテープ40の光半導体素子33上に設ける透明コンタクト樹脂34の形成部分は予め穴が開けてある。さらに、実装基板31の光半導体素子搭載部分にも予め穴が開けてある。
【0045】
この実施形態では、まずTABテープ40に光半導体素子33の能動領域側を接触させて搭載した後、光半導体素子能動部上に透明コンタクト樹脂44を形成する。次に、TABテープ40を実装基板31に光半導体素子33の位置を合わせて搭載した後、光半導体素子33が位置する部分にモールド樹脂42を埋め込み、光半導体素子33をモールド固定する。最後に、バンプリード41を駆動IC38のパッドにボンディング(熱圧着、超音波ボンディング等)固定する。
【0046】
ここで、透明コンタクト樹脂34の高さを60μm、TABテープ40の厚さを40μmというように設定すれば、光半導体素子33の基板厚が数10μmずれる場合でも、前述の実施形態と同様な光コンタクト関係が実現できる。また、この実施形態では、テープキャリアプロセスにより大量生産が可能という利点も持っている。
【0047】
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、実装基板の材料としては、セラミック,金属,樹脂材料等の材料を、電気特性,熱特性,機械特性などを考慮して決定すればよいものである。また、光半導体素子は受光素子であっても同様に実施可能なことは既に述べたが、上記した実施形態とは異なる材料系の光半導体素子を用いても構わないのは勿論のことである。
【0048】
実施形態では、光ファイバの先端が光半導体素子の表面と透明コンタクト樹脂の頂部との間に位置するように、実装基板に素子搭載のための凹部を設けたが、この代わりに光コネクタと当接する凸部を実装基板に設けるようにしてもよい。凸部の高さが光半導体素子の基板厚よりも僅かに高いものであれば、凹部を設けた場合と同様の効果が得られる。また実施形態では、光ファイバの先端が光半導体素子の能動領域と位置整合するようにガイドピン及びガイド穴を設けたが、これらに限られず、光軸方向と垂直方向に対して位置決めできるガイド機構であればよい。
【0049】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形実施が可能なものである。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、非常に薄型で単純構成のコネクタ型光モジュールが実現可能となり、LSIチップ間配線のように省スペース実装が必須となるような実装にも光技術の導入を可能とし、それによる各種情報通信機器の大幅な性能向上を促進するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるコネクタ型光モジュールの概略構成を示す断面図。
【図2】第1の実施形態に係わるコネクタ型光モジュールの概略構成を示す平面図と断面図。
【図3】第1の実施形態におけるコネクタ型光モジュールの動作原理を説明するための模式図。
【図4】第2の実施形態に係わるコネクタ型光モジュールの概略構成を示す断面図。
【図5】第3の実施形態に係わるコネクタ型光モジュールの概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
11,21,31…光素子実装基板
12,32…ガイド穴
13.23.33…光半導体素子
14,24,34…透明コンタクト樹脂
15,25,35…光コネクタフェルール
16,26,36…光ファイバ
17,37…ガイドピン
18,28,38…駆動IC
19,29,39…ボンディングワイヤ
40…TABテープ
41…バンプリード
42…モールド樹脂

Claims (3)

  1. 発光又は受光機能を有する光半導体素子の能動領域上に設けられた半球ドーム形状の透明コンタクト樹脂と、
    光ファイバの先端が前記透明コンタクト樹脂の頂部と接触するように該ファイバの先端を光軸方向に位置決めする手段と、
    前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の能動領域と位置整合するように該ファイバの先端を光軸と垂直方向に位置決めする手段と、
    を具備してなることを特徴とするコネクタ型光モジュール。
  2. 発光又は受光機能を有する光半導体素子が実装された実装基板と、
    前記光半導体素子の能動領域上に設けられた半球ドーム形状の透明コンタクト樹脂と、
    光ファイバを位置決め保持し、前記実装基板に機械的に位置決めして取り付けられる光コネクタとを具備してなり、
    前記実装基板と光コネクタは、前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の能動領域に位置整合するように、ガイド機構により光軸方向と垂直方向に対して位置決めされ、且つ前記光ファイバの先端が前記光半導体素子の表面と前記透明コンタクト樹脂の頂部との間に位置するように、突き当て部により光軸方向に対して位置決めされることを特徴とするコネクタ型光モジュール。
  3. 前記光半導体素子の表面には酸化膜又は窒化膜による保護膜が形成されており、前記透明コンタクト樹脂としてシリコーン樹脂を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ型光モジュール。
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