JP3761258B2 - ベニヤ単板圧締処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚のベニヤ単板(以下、単板とする。)を同時に多段圧締する単板圧締処理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば一枚の単板或いは接着剤を介して積層された複数枚の単板をホットプレス又はコールドプレスする圧締装置としては、例えば特公昭41−1753号公報に示すように、圧締体を上下方向に多段式に備えた自動圧搾装置が知られている。
【0003】
即ち、上下方向へ所要の間隔をおいて配置された固定盤と可動盤との間に複数の圧搾盤を上下方向へ所要の間隔をおいて多段配置すると共に各圧搾盤に金属帯コンベヤーを、その上面が搬入側から搬出側へ走行及び停止するように張設して圧締装置を構成すると共にその搬入側に各圧搾盤と一致して複数のコンベヤーを配置したローダを昇降自在に、又搬出側に上記ローダと同様の複数のコンベヤーを各圧搾盤に一致させて配置したアンローダを昇降自在に設けて自動圧搾装置を構成している。
【0004】
そしてローダを順次昇降動作させながら各コンベヤー上に被処理体を移載して夫々の圧搾盤に一致させた状態でローダの各コンベヤー及び金属帯コンベヤーを走行して各コンベヤー上の被処理体を金属帯コンベヤー上に移載させた後、可動盤を上下方向へ移動して夫々の圧搾盤を近接させて相互間の被処理体を圧締させる。次に、所定の圧締時間後に可動盤を下方へ移動して夫々の圧搾盤相互を離間させた状態で金属帯コンベヤー及びアンローダの各コンベヤーを走行させて圧締された被処理体を夫々のコンベヤー上に移載させた後、該アンローダを順次昇降動作させて各コンベヤー上の被処理体を搬出している。
【0005】
しかしながら、上記した自動圧搾装置における夫々の金属帯コンベヤーはその搬送面が常に搬入側から搬出側へ向うように走行させている。この場合、被処理体の上方に位置する金属帯ベルトの非搬送面は搬送面と逆方向の搬出側から搬入側に向って走行することになる。このため、端部が上方に反って湾曲したり、折れ曲ったりした単板の被処理体を金属帯ベルト間にて搬送する場合、湾曲した端部が、搬送方向と逆方向へ走行する上方の金属帯ベルトに接触して被処理体を所要の方向へ確実に搬送することができないおそれがあると共に端部が破断するおそれがあった。
【0006】
上記欠点は、各圧搾盤相互の間隔を広く設定することにより回避できるが、装置自体が高くなって大型化する問題があった。
【0007】
更に、被処理体としての単板をホットプレスする場合、圧締により絞り出される樹液により単板が、上方に位置して搬送方向と反対方向へ走行する金属帯ベルトに付着するおそれがある。このように樹液で付着したままの状態で単板を搬送させると、上記と同様に搬出側ではなく搬入側へ搬送されたり、破断させられたりするおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、単板の端部が湾曲したり折れ曲ったりした場合であっても複数枚の単板を確実に搬送して同時に圧締処理することができる単板圧締処理装置を提供することにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
このため本発明は、上下方向に所要の間隔をおいて相互が離間した非圧締位置及び相互が近接した圧締位置の間で移動可能に支持される少なくとも3段配置された圧締体と、各圧締体の表面及び裏面に沿い、夫々の圧締体ごとに異なる一定方向へ走行及び停止自在に張設され、上下に相対する夫々の搬送面にて搬送方向が互いに異なる正搬送路及び逆搬送路を形成する無端状のベルト部材と、ベルト部材が張設された夫々の圧締体を、相互が所要の間隔で離間し、相互間に上記正搬送路及び逆搬送路を交互に形成する非圧締位置と夫々の圧締体を近接させて夫々の搬送路に支持された単板を所要の圧力で圧締する圧締位置との間で移動させる圧締部材とから圧締装置を構成する。
【0010】
又、圧締装置における正搬送路の搬送方向上手側で正搬送路と一致する位置に該正搬送路の搬送方向と同じ正方向へ走行する第1搬送手段を配置すると共に圧締装置における逆搬送路の搬送方向上手側に正逆方向へ走行及び停止自在で、かつ上下方向へ移動可能に配置される第2搬送手段を配置して単板圧締処理装置を構成する。
【0011】
そして夫々の圧締体が非圧締位置へ移動された際に第2搬送手段を正搬送路と一致するように待機させた状態にて第1及び第2搬送手段を正搬送路と一致する方向へ走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて第1搬送手段に支持された第1の単板を上記正搬送路を経て第2搬送手段上に移載して待機させた後に該第2搬送手段を移動して逆搬送路に一致させ、一方、第2の単板を、遅くとも第2搬送手段が逆搬送路と一致する位置へ移動し終えるまでに第1搬送手段の所定位置に支持待機させておく。次に第1搬送手段を正搬送路と一致する方向及び第2搬送手段を逆搬送路と一致する方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて該第1搬送手段に支持された第2の単板を正搬送路を形成する圧締体相互間に移載させると共に第2搬送手段に支持された第1の単板を逆搬送路を形成する圧締体相互間に移載させた後に第1及び第2搬送手段とベルト部材の内、少なくともベルト部材の走行を停止させ、次いで圧締部材の作動により夫々の圧締体を圧締位置へ移動させるように制御する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に従って説明する。
【0013】
図1〜図5において、単板圧締処理装置1は多段圧締装置2と、該多段圧締装置2の図1に示す左側及び右側に夫々配置される第1搬送装置4及び第2搬送装置6から構成され、多段圧締装置2は、例えば加熱された圧締体3・5・7・9・11により単板13a・13b、14a・14bを圧締して乾燥処理するものであり、多段圧締装置2における本体フレーム15の上部には固定盤16が固定されると共に下部には油圧シリンダー等の加圧部材17に連結された可動盤19が固定盤16に対して所要の間隔をおいて配置されている。又、本体フレーム15の相対する支柱21・23には図4に示すように被係止部21a〜21e,23a〜23eが上方から下方に向って相互の間隔が順次狭くなる階段状に形成されている。
【0014】
上記支柱21・23間には上下方向に5段の圧締体3・5・7・9・11が配置され、各圧締体3・5・7・9・11は供給される蒸気の熱により約150℃に加熱される。各圧締体3・5・7・9・11を加熱する手段としては蒸気による場合の外に内蔵された電気ヒータであってもよい。
【0015】
各圧締体3・5・7・9・11の夫々の角部には図2及び図3に示す前後方向へ夫々延出する係止部35・37・39・41・43が取付けられ、各係止部35・37・39・41・43は対応する夫々の被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止されるように水平長さが上方から下方へ徐々に短くなるように形成され、通常は係止部35・37・39・41・43を被係止部21a〜21e,23a〜23eに夫々係止して圧締体3・5・7・9・11を、図2及び図3に示すように相互間に所要の間隔をおいて支持させる。
【0016】
又、圧締体3の下面、圧締体5・7・9の上下面及び圧締体11の上面には図2及び図3に示す前後方向へ延出する幅3mm、深さ2mmの多数の溝3a・5a・7a・9a・11aが図2及び図3に示す左右方向へ後述する金属ベルト95・97・99・101・103の走行方向に12mmの間隔をおいて形成されている。尚、相対する各圧締体3・5・7・9・11の溝3a・5a・7a・9a・11aは、同走行方向に相互の間隔が互いに6mmずれるように設定されている。
【0017】
図2及び図3に示す各圧締体3・5・7・9・11の左右端部には腕部45・47・49・51・53が設けられ、上方から1段目、2段目及び4段目に位置する右側の腕部45・47・51と上方から3段目及び5段目に位置する左側の腕部49及び腕部53には図5に示すように、駆動軸55・57・59・61・63が軸受45a・47a・49a・51a・53aを介して回転可能に支持されている。そして各駆動軸55・57・59・61・63には駆動ロール65・67・69・71・73が、例えばキー及びキー溝等の公知の固定構造により固定されている。各駆動ロール65・67・69・71・73は軸線方向長さが等しい複数のロール(図示せず)を軸線方向へ連続させた分割構造からなり、その周面には、例えば高さが約6mmの円錐形からなる複数の係合突起部65a・67a・69a・71a・73aが軸線方向へ50mmの間隔で、又軸線回りに25mmの間隔をおき、かつ軸線方向に設けられた突起列相互が軸線方向へ25mmずれた千鳥状に配列形成されている。
【0018】
一方、上方から1段目、2段目及び4段目に位置し、図2及び図3に示す左側の腕部45・47・51と上方から3段目及び5段目に位置し、図2及び図3に示す右側の腕部49及び腕部53には図5に示すように、固定軸75・77・79・81・83が取付けられ、各固定軸75・77・79・81・83には従動ロール85・87・89・91・93が軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。各従動ロール85・87・89・91・93は上記した駆動ロール65・67・69・71・73と同様に軸線方向長さが等しい複数のロール(図示せず)相互を軸線方向へ連続させた分割構造からなり、夫々の周面には上記した係合突起部65a・67a・69a・71a・73aと同様に、複数の係合突起部85a・87a・89a・91a・93aが千鳥状に配列形成されている。
【0019】
相対する駆動ロール65・67・69・71・73と従動ロール85・87・89・91・93との間には無端状の金属ベルト95・97・99・101・103が張設されている。各金属ベルト95・97・99・101・103は耐腐食性に優れたステンレス等の金属薄板(厚さとしては約0.5mm程度が望ましい。)の長手方向端部相互を耐熱性粘着テープ(端部相互を接合する部材として粘着テープを使用することにより、金属ベルト95・97・99・101・103を交換する際に端部相互の接合を容易に解除することができ、交換作業を容易に行うことができる。)により接合して無端状に形成したものであり、各金属ベルト95・97・99・101・103には直径12mmの多数の係合孔97a・99aが走行方向及び走行直交方向に対し、上記した係合突起部65a・67a・69a・71a・73a、85a・87a・89a・91a・93aと一致する間隔をおいて形成され、これら係合孔97a・99aに対して係合突起部65a・67a・69a・71a・73a,85a・87a・89a・91a・93aを夫々挿通可能として係合させる。
【0020】
更に、各駆動軸55・57・59・61・63にはサーボモータ(図示せず)が夫々連結され、後述する制御手段からの制御信号に基づいてサーボモータを駆動制御して駆動軸55・59・63を図2及び図3に示す反時計方向へ、又駆動軸57・61を図2及び図3に示す時計方向へ等しい周速で一斉に回動及び停止させる。これにより上記した各金属ベルト95・97・99・101・103を図2及び図3に示す矢印方向へ等しい速度で一斉に走行及び停止させる。上記金属ベルト95・97・99・101・103を図2及び図3に示す矢印方向へ夫々走行させた際、金属ベルト95下面と金属ベルト97上面、金属ベルト99下面と金属ベルト101上面との間には単板を第1搬送装置4側から第2搬送装置6側へ搬送する正搬送路が、又金属ベルト97下面と金属ベルト99上面、金属ベルト101下面と金属ベルト103上面との間には単板を第2搬送装置6側から第1搬送装置4側へ搬送する逆搬送路が夫々形成される。
【0021】
尚、上記した加圧部材17は夫々の被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止部35・37・39・41・43が係止して非圧締位置へ移動した圧締体3・5・7・9・11を上方へ順次押し上げて圧締位置へ移動させた際に圧締体3・5・7・9・11相互間に位置する未乾燥の単板13a・13b、14a・14bを約2kg/cm2 で加圧するように設定されている。又、多段圧締装置2の本体フレーム15には加圧部材17に連結された可動盤19が図2及び図3に示す下方位置へ移動されたことを検知する下動限検出器105及び下方向に対する可動盤19の移動を規制するストッパ(図示せず)が夫々設けられている。
【0022】
上記のように構成された多段圧締装置2の図1に示す左側及び右側に夫々配置される第1搬送装置4及び第2搬送装置6は夫々のフレーム107・109(図2及び図3においては一点鎖線で示す)に上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を、非圧締位置へ移動した夫々の圧締体3・5・7・9・11、3段分の間隔をおいて上下に配置した構成からなり、夫々のフレーム107・109に連結された油圧シリンダー等の昇降部材119・121により夫々の上部コンベヤー111・115が上方から2段目の圧締体5と一致する上方位置と上方から3段目の圧締体9と一致する下方位置との間で昇降動作される。尚、第1搬送装置4及び第2搬送装置6にはその上方位置及び下方位置にリミットスイッチ等の検知器123a・123b,125a・125bが夫々取付けられ、フレーム107・109が当接することで制御手段はこれら検知器123a・123b,125a・125bから出される検出信号に基づいて後述するように昇降部材119・121を作動及び停止させて第1搬送装置4及び第2搬送装置6を上方位置或いは下方位置に位置させると共に夫々の位置にあることの確認を行う。
【0023】
各上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117にはサーボモータ(図示せず)が夫々連結され、制御手段からの駆動信号に基づいて後述するようにサーボモータを、上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117が図2及び図3に示す矢印方向で、かつ金属ベルト95・97・99・101・103と等しい速さで走行及び停止するように制御させる。又、夫々の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117には単板検知器127a・127b,129a・129bが夫々設けられ、制御手段はこれら単板検知器127a・127b,129a・129bからの検知信号に基づいて後述するように上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を走行及び停止制御させ、かつ単板13a・13b,14a・14bの有無又は通過の確認を行う。
【0024】
次に、上記のように構成された単板圧締処理装置1の作用を説明する。
【0025】
先ず、多段圧締装置2、第1搬送装置4及び第2搬送装置6の初期状態を説明すると、第1搬送装置4及び第2搬送装置6は昇降部材119・121の作動により上動位置へ移動されている。このとき、検知器123a・125aは第1搬送装置4及び第2搬送装置6の上動位置にあることを検知している。
【0026】
又、多段圧締装置2は復動される加圧部材17により可動盤19が下方位置へ移動し、各圧締体3・5・7・9・11を、各被係止部21a〜21e,23a〜23eに対する係止部35・37・39・41・43の係止により相互間に所要の間隔を設けた状態で支持されている。このとき、可動盤19が下動位置にあることは下動限検出器105により検知されている。
【0027】
次に、第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を、図6に示す右方へ走行駆動させた状態で、搬送直交方向に繊維を有した、例えば厚さ3mmの単板13a・13bを上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に夫々乗せて搬送させる。そして上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の搬送に伴って単板13a・13bの搬送方向下手側端部が単板検知器127a・127bに夫々検知されると、制御手段は下動限検出器105が可動盤19の下動及び検知器123a・125aが第1搬送装置4及び第2搬送装置6の上動位置にあることを夫々検知している条件下で、夫々の金属ベルト95・97・99・101・103を図6に示す矢印方向へ夫々走行させると共に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図6に示す矢印の右方向へ夫々走行させる。
【0028】
これにより第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113に乗せられた単板13a・13bは図6に示すように金属ベルト97・101に夫々移載されて搬送された後に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117に夫々移載されて搬送され、単板13aが単板検知器129aに検知されると、制御手段は上部コンベヤー115を停止させ、同様に単板13bが単板検知器129bに検知されると、制御手段は下部コンベヤー117を停止させ、かつ両単板検知器129a・129bからの検知信号が制御手段に送られると、上部コンベヤー111、下部コンベヤー113及び各金属ベルト95・97・99・101・103を停止させる。次いで、予め設定された所要の微小時間経過した際に図7に示すように第2搬送装置6を下方位置へ移動させると共に上部コンベヤー111と下部コンベヤー113のみを図7に示す右方へ走行させる。尚、下方に対する第2搬送装置6の移動が検知器125bにより検知されると、制御手段は第2搬送装置6の移動を中断して下方位置に待機させる。
【0029】
上記状態において図7に示す右方へ走行される上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に、上記と同様に未乾燥の単板14a・14bを乗せて搬送し、その搬送方向下手側の端部が単板検知器127a・127bに夫々検知されると、制御手段は上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の走行を停止させる。
【0030】
この状態にて予め設定された所定の微小時間が経過したとき、制御手段は図8に矢印で示すように上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113と金属ベルト95・97・99・101・103を上記と同じ方向へ、又上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を上記と逆方向(図8に示す矢印左方)へ走行させるための信号を出力する。この信号は上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上の単板14a・14b及び上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上の単板13a・13bの走行距離が予め設定された一定の距離、即ち単板13a・13b,14a・14bが金属ベルト95・97・99・101・103の各走行方向で、圧締体5、7、9、11の中央部の位置に夫々至るまでの距離となるまで出されるように設定され、単板13a・13b,14a・14bの走行距離が上記一定距離に達したとき、制御手段は該信号の出力を中断して上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117と金属ベルト95・97・99・101・103の走行を夫々停止させる。これにより各金属ベルト95・97・99・101・103上において該ベルトの走行方向で圧締体5、7、9、11の中央部に夫々の単板13a・13b、14a・14bが移載される。尚、上部コンベヤー111・115と下部コンベヤー113・117及び金属ベルト95・97・99・101・103を一定距離走行させる方法としては、制御手段内でこれら走行距離に比例して発生するパルス発振器のパルス数をカウンタにより計測し、カウンタのカウント数が一定距離に対応するパルス数になったとき、走行させる信号の出力を中断させればよい。
【0031】
制御手段はカウンタのカウント数が一定距離に対応するパルス数になったときに加圧部材17を作動させる信号を出力し、図9に示すように可動盤19を上方へ移動し、最下段に位置する圧締体11から圧締体9・7・5・3の順に押し上げ、加圧部材17の加圧力が上記した所定の圧力に達したとき、加圧部材17の作動を停止して圧締体3・5・7・9・11により単板13a・13b,14a・14bを予め設定された所定時間の間、圧締させる。これにより圧締体3・5・7・9・11間に位置する単板13a・13b,14a・14bは圧締体3・5・7・9・11の熱によりその含有水分が蒸発させられる。このとき、金属ベルト95・97・99・101・103に設けられた係合孔97a・99aと溝3a・5a・7a・9a・11aとが上記した関係に設定されているため、金属ベルト95・97・99・101・103の停止位置が毎回異なったとしても、停止した金属ベルト95・97・99・101・103の係合孔97a・99aと溝3a・5a・7a・9a・11aとが相対した状態となり、単板13a・13b,14a・14bから蒸発する水分はこれら係合孔97a・99a及び溝3a・5a・7a・9a・11aを介して大気中へ排出させることができる。
【0032】
尚、単板13a・13b,14a・14bの厚さを約3mmとしたとき、圧締時間はその含水率が0〜15%程度になる、約5〜10分に設定すればよいが、単板13a・13b,14a・14bを連続して圧締し続けると、その乾燥に伴って収縮し、割れが発生するおそれがある。この割れの発生を避けるため、例えば約1分間の間、圧締し続けた後に加圧部材17を復動して可動盤19を初期位置へ戻して単板13a・13b,14a・14bの圧締を、例えば20秒間、解除させた後に再び加圧部材17を作動して圧締させる動作を繰り返して乾燥させればよい。これにより乾燥の進展に伴って単板13a・13b,14a・14bの圧締を順次解除させることにより単板13a・13b,14a・14bを自由に収縮させて割れの発生を抑制することができる。
【0033】
又、制御手段は、可動盤19の上動に伴って下動限検出器105が非検知状態になったとき、昇降部材119を復動して第1搬送装置4を下方の検知器123bが検知状態になる下方位置へ移動して待機させると共に昇降部材121を作動して第2搬送装置6を上方の検知器125aが検知状態になる上方位置へ移動して待機させる。
【0034】
次に、上記した所定の圧締時間が経過すると、制御手段は加圧部材17を復動して可動盤19を下方へ移動し、該可動盤19が下動限検出器105により検知されたとき、加圧部材17の復動を停止させる。これにより夫々の圧締体3・5・7・9・11は図10に示すように対応する被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止部35・37・39・41・43が係止され、相互が所定の間隔をおいた状態で支持される。
【0035】
次に、制御手段は下動限検出器105からの検知信号に基づいて金属ベルト95・97・99・101・103を図10に示す矢印方向へ、又下方位置に待機している第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を図10に示す左方向へ、又上方位置に待機している第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図10に示す右方向へ夫々走行させる。これにより金属ベルト97上の単板14aを上部コンベヤー115上に、金属ベルト99上の単板13aを上部コンベヤー111上に、金属ベルト101上の単板14bを下部コンベヤー117上に、更に金属ベルト103上の単板13bを下部コンベヤー113上に夫々移載して単板圧締処理装置1外へ搬出させる。
【0036】
上記した金属ベルト95・97・99・101・103の走行に伴って単板13a・13b,14a・14bを対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117へ移載させる際、金属ベルト97と95及び金属ベルト101と99とが正搬送路を、又金属ベルト99と97及び金属ベルト103と101とが逆搬送路を形成して同一方向へ走行しているため、乾燥収縮等により単板13a・13b,14a・14bの端部が湾曲したり、折れ曲ったりして夫々の上方に位置する夫々の金属ベルト95・97・99・101・103に接触しても搬送の障害になったり、単板13a・13b、14a・14bを破損させることがない。
【0037】
尚、単板圧締処理装置1外へ単板13a・13b,14a・14bの搬出態様としては、図10に示すように下方位置に移動した第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113、上方位置に移動した第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117に、常時搬送駆動される搬出コンベヤー(図示せず)を夫々接続可能にしておき、上記した上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117及び金属ベルト95・97・99・101・103の走行に伴って搬出される単板13a・13b,14a・14bを夫々の搬出コンベヤー上に直接移載して搬出させてもよい。この場合、制御手段は単板13a・13b,14a・14bが金属ベルト95・97・99・101・103から対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117上へ移載された際に単板検知器127a・127b,129a・129bから検知信号が出力されても、金属ベルト95・97・99・101・103,上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117の走行を継続するように制御すればよい。又、他の搬出態様としては、図11に示すように上方位置へ移動した第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117の右側に搬出コンベヤー(図示せず)を予め接続可能にしておき、上記のように走行する金属ベルト95・97・99・101・103,上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117により夫々の単板13a・13b,14a・14bを対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117上へ移載させる。このとき、制御手段は上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117の走行を継続して移載された単板14a・14bを搬出コンベヤー上へ直接移載して搬出させる一方、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に移載された単板13a・13bが単板検知器127a・127bに検知された際に上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の走行を停止して待機させた状態で第1搬送装置4を上方へ移動させ検知器123aて検知された位置で待機させた後、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を図11に示す矢印方向へ走行して単板13a・13bを、走行する金属ベルト95・97・99・101・103を介して上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上へ移載させた後に排出コンベヤー上へ移載して搬出させてもよい。
【0038】
尚、この搬出態様にあっては、図10において下方位置へ移動した第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の左側に搬出コンベヤー(図示せず)を接続可能にしておき、図10に示す方向へ走行する上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113により単板13a・13bを直接搬出させ、次に第2搬送装置6を下方向位置へ移動させた後に上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図10に示す矢印と反対方向へ走行させて移載された単板14a・14bを、継続して走行する上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を介して単板13a・13bと同様に搬出させてもよい。
【0039】
このように本実施の形態は、相互が離間した各圧締体3・5・7・9・11間にて単板13a・13b,14a・14bをその表裏面側にて同一方向へ走行する金属ベルト95・97・99・101・103により搬送することにより、端部が湾曲したり、折れ曲ったりした単板13a・13b、14a・14bが上方に位置する金属ベルト95・97・99・101・103に接触しても、該単板13a・13b,14a・14bを所定の方向へ確実に搬送することができる。又、各圧締体3・5・7・9・11より少ない段数の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117からなる第1搬送装置4及び第2搬送装置6を使用し、その走行方向及び上下位置を制御することにより第1搬送装置4及び第2搬送装置6のコンベヤー段数より多い枚数の単板13a・13b,14a・14bを搬入及び搬出することができ、単板圧締処理装置1自体を小型化することができる。
【0040】
尚、上記説明で圧締体3と5の間、圧締体7と9の間を正搬送路として、圧締体5と7の間、圧締体9と11の間を逆搬送路として示したが、これは単に呼び方だけであり、図1で圧締体5と7の間、圧締体9と11の間を正搬送路として多段圧締装置2の右側から第1及び第2の単板を供給するように構成してもよい。
【0041】
又、図9で単板を乾燥すべく、可動盤19を上方へ移動させる信号で第1搬送装置4を下動、第2搬送装置6を上動させたが、これら可動、上動は、遅くとも単板の乾燥が終了して可動盤19が図10に示す非圧締位置に下動し終えて、金属ベルト95・97・99・101・103が走行するまで行えばよい。
【0042】
変更実施の形態
1.上記説明は、多段圧締装置2として5段の圧締体3・5・7・9・11を、又第1搬送装置4及び第2搬送装置6として2段の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を夫々設け、4枚の単板13a・13b,14a・14bを同時に圧締処理するように構成したが、本発明にあっては多段圧締装置を3段の圧締体で、又第1及び第2搬送装置を1段のコンベヤーで構成し、上記動作と同様に各圧締体の金属ベルトを常に一定の方向へ走行及び停止させると共に第1及び第2搬送装置を昇降動作させ、かつその走行方向を切換制御することにより2枚の単板を同時に圧締処理してもよい。
【0043】
2.上記説明は、多段圧締装置2の圧締体を奇数の5段で構成すると共に第1搬送装置4及び第2搬送装置6を2段の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117により構成し、4枚の単板13a・13b,14a・14bを同時に圧締処理するものとしたが、多段圧締装置2の最上段側或いは最下段側に圧締体を同様に付加して全体として偶数段構成とし、奇数段部分については上記と同様に制御すると共に付加部分については以下のように制御してもよい。
【0044】
即ち、図12に示すように図1に示す多段圧締装置2の最下段に位置する圧締体11と可動盤19との間に、圧締体11と同様に金属ベルト135が張設された圧締体137を所要の間隔をおき、かつ係止部139を被係止部(図示せず)に係止させた状態で配置する。又、上記圧締体137の図12に示す左側及び右側で第1搬送装置4及び第2搬送装置6の下方にコンベヤー141・143を、金属ベルト135の搬送面に一致させ、かつ固定的に配置する。そして上記金属ベルト135及びコンベヤー141を図12に示す矢印方向へのみ走行及び停止するように、又コンベヤー143を常時走行するように制御させると共にコンベヤー141に単板145の搬送方向下手側端部を検知する検知器147を配置する。尚、コンベヤー143の搬送方向下手側には搬出コンベヤー(図示せず)が接続されている。又、図12は多段圧締装置2の最下段側に金属ベルト135が張設された圧締体137及びコンベヤー141・143を配置したが、多段圧締装置2の最上段側に上記金属ベルト135が張設された圧締体137及びコンベヤー141・143を配置してもよい。
【0045】
上記した構成においては、先に搬入された単板13a・13bが第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上に移載され、かつ該第2搬送装置6が下方位置へ移動された図7に示す状態にて第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113及びコンベヤー141のみを図12に示す矢印方向へ走行させた後にこれら上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141上に次の単板14a・14b、145を乗せて搬送し、該単板14a・14b,145の搬送方向下手側端部が単板検知器127a・127b、147により検知されると、制御手段は該検知信号に基づいて上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141の走行を停止させた後、単板検知器127a・127b,147の全てが検知信号を出力した後に所定の時間が経過したとき、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141、金属ベルト95・97・99・101・103、135を夫々図12に示す方向へ走行させると共に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図12に示す左方向へ走行させて夫々の単板13a・13b,14a・14b及び145を圧締体3・5・7・9・11,137の中央部へ搬送して停止させる。
【0046】
次に、制御手段は加圧部材17を作動して圧締体3・5・7・9・11,137相互間に位置する単板13a・13b,14a・14b,145を所定の時間の間、圧締処理した後、加圧部材17を復動して単板13a・13b,14a・14b,145の圧締を解除し、該状態にて第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113と第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117及び金属ベルト95・97・99・101・103を上記説明と同様に走行させて圧締された単板13a・13b,14a・14bを取出す一方、金属ベルト135を図12に示す右方向へ走行させて常時走行するコンベヤー143を介して単板145を取出すように制御すればよい。
【0047】
3.上記説明は、第1搬送装置4及び第2搬送装置6の全体を上下動させて夫々の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を夫々の圧締体5・7・9・11に一致させる構成としたが、図13に示すように第1搬送装置4及び第2搬送装置6を構成する各上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を、基端部を中心に非圧締位置へ移動された圧締体3・5・7・9・11の1段分の回動量で回動するように支持し、夫々の上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の自由端部を夫々の圧締体5・7・9・11と選択的に一致するように構成してもよい。
【0048】
各上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の回動基点位置としては、上部コンベヤー151・155を上方から2段目の圧締体5に、又下部コンベヤー153・157を上方から4段目に一致する箇所に夫々設定してもよいが、上部コンベヤー151・155を上方から2段目と3段目の中間位置に、又下部コンベヤー153・157を上方から4段目と5段目の中間位置に設定してもよい。
【0049】
これら上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の走行及び停止タイミング及び走行方向の切換については、以下のように行う。
【0050】
夫々の上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を図13の実線で示す位置で待機させ、図6で説明した場合と同様の作動で最初に単板13a・13bを上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157上に移動待機させ、次に図6の状態から図7の状態、即ち第2搬送装置6が下降する代わりに上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を図13の二点鎖線で示す位置に下降回動させ、一方、上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153に図7の場合と同様に後続の単板(図示せず)を待機させ、以後、前記した実施の態様と同様のタイミングで上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を多段圧締装置2側に走行させて夫々の単板を多段圧締装置2の搬送路中に送り込む。又、加圧部材17の作動で可動盤19を上昇させ、各単板を圧締して図9と同様の状態になったとき、前記で第1搬送装置4を下降させる代わりに上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を図13の二点鎖線で示す位置に下降回動させ、一方、上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157は図13の実線で示す位置に上昇回動させて夫々待機させておく。所定時間の圧締が終了した後、上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を多段圧締装置2から遠ざかる方向に走行させ、後続の単板はそのまま図10と同様に上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157上から次工程へと搬送し、一方、単板13a・13bは上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153上の所定位置で停止させる。次いで図13の実線で示す位置に上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を上昇回動させて図11と同じ状態にした後、上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を多段圧締装置2側に、又上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を多段圧締装置2から遠ざかる方向に走行させ、単板13a・13bを前記した実施の態様と同様に正搬送路、上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を経て次工程へ搬送する。
【0051】
上記変更例において単板を検知する検知器は上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157と一体的に備え、共に上昇及び下降回動し、又図示はしないが、前記実施の態様の場合と同様に第1搬送装置4及び第2搬送装置6の下降回動及び上昇回動を検知するためのリミットスイッチを夫々設ける。
【0052】
4.上記した多段圧締装置2により、樹脂分(ヤニ)が多い針葉樹系の単板を乾燥処理する場合、該単板の乾燥に伴って含有された樹脂分が圧締体3・5・7・9・11と金属ベルト95・97・99・101・103との間に付着して金属ベルト95・97・99・101・103の走行の障害になったり、溝3a・5a・7a・9a・11a内に詰まって上記を大気中に排出させるのに障害になったりする。
【0053】
このような場合には、乾燥処理しようとする単板の上面に予め水を付着させておき、該単板の圧締時に付着された水を爆発的に蒸気化させてその蒸気圧により圧締体3・5・7・9・11や金属ベルト95・97・99・101・103に付着したり、溝3a・5a・7a・9a・11a内に詰まった樹脂分を吹き飛ばして上記障害を回避することができる。
【0054】
5.上記説明は多段圧締装置2に対して第1及び第2搬送装置4・6を昇降動作させる構成としたが、これら第1及び第2搬送装置を固定的に配置すると共に多段圧締装置全体を圧締体、1段分の間隔で昇降移動させてもよいことは勿論である。
【0055】
6.上記説明の第1及び第2搬送装置4・6を構成する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117は単板を乗せて搬送する形式としたが、これらのコンベヤーは単板を真空吸着して搬送する形式のものであってもよい。
【0056】
7.上記説明は、一枚状の単板を圧締処理するものとしたが、接着剤を介して積層された複数枚の単板を接着することに用いてもよい。
【0057】
8.上記説明は、加熱された圧締体3・5・7・9・11により単板を乾燥処理するものとしたが、非加熱の圧締体により単板を冷間圧締するものでもよい。
【0058】
【発明の効果】
このため本発明は、単板の端部が湾曲したり折れ曲ったりした場合であっても複数枚の単板を確実に搬送して同時に圧締処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板圧締処理装置の概略を示す正面図である。
【図2】単板圧締処理装置の左半分を拡大して示す正面説明図である。
【図3】多段式単板圧締装置の右半分を拡大して示す正面説明図である。
【図4】図3の矢示IV-IV 線側から見た側面図である。
【図5】上方から2段目及び3段目の圧締体を示す斜視図である。
【図6】作用を示す正面説明図である。
【図7】作用を示す正面説明図である。
【図8】作用を示す正面説明図である。
【図9】作用を示す正面説明図である。
【図10】作用を示す正面説明図である。
【図11】作用を示す正面説明図である。
【図12】実施の変更形態を示す正面説明図である。
【図13】実施の変更形態を示す正面説明図である。
【符号の説明】
1:単板圧締処理装置、2:多段圧締装置、3・5・7・9・11:圧締体、4:第1搬送装置、6:第2搬送装置、13a・13b、14a・14b:単板、95・97・99・101・103:金属ベルト
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数枚のベニヤ単板(以下、単板とする。)を同時に多段圧締する単板圧締処理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば一枚の単板或いは接着剤を介して積層された複数枚の単板をホットプレス又はコールドプレスする圧締装置としては、例えば特公昭41−1753号公報に示すように、圧締体を上下方向に多段式に備えた自動圧搾装置が知られている。
【0003】
即ち、上下方向へ所要の間隔をおいて配置された固定盤と可動盤との間に複数の圧搾盤を上下方向へ所要の間隔をおいて多段配置すると共に各圧搾盤に金属帯コンベヤーを、その上面が搬入側から搬出側へ走行及び停止するように張設して圧締装置を構成すると共にその搬入側に各圧搾盤と一致して複数のコンベヤーを配置したローダを昇降自在に、又搬出側に上記ローダと同様の複数のコンベヤーを各圧搾盤に一致させて配置したアンローダを昇降自在に設けて自動圧搾装置を構成している。
【0004】
そしてローダを順次昇降動作させながら各コンベヤー上に被処理体を移載して夫々の圧搾盤に一致させた状態でローダの各コンベヤー及び金属帯コンベヤーを走行して各コンベヤー上の被処理体を金属帯コンベヤー上に移載させた後、可動盤を上下方向へ移動して夫々の圧搾盤を近接させて相互間の被処理体を圧締させる。次に、所定の圧締時間後に可動盤を下方へ移動して夫々の圧搾盤相互を離間させた状態で金属帯コンベヤー及びアンローダの各コンベヤーを走行させて圧締された被処理体を夫々のコンベヤー上に移載させた後、該アンローダを順次昇降動作させて各コンベヤー上の被処理体を搬出している。
【0005】
しかしながら、上記した自動圧搾装置における夫々の金属帯コンベヤーはその搬送面が常に搬入側から搬出側へ向うように走行させている。この場合、被処理体の上方に位置する金属帯ベルトの非搬送面は搬送面と逆方向の搬出側から搬入側に向って走行することになる。このため、端部が上方に反って湾曲したり、折れ曲ったりした単板の被処理体を金属帯ベルト間にて搬送する場合、湾曲した端部が、搬送方向と逆方向へ走行する上方の金属帯ベルトに接触して被処理体を所要の方向へ確実に搬送することができないおそれがあると共に端部が破断するおそれがあった。
【0006】
上記欠点は、各圧搾盤相互の間隔を広く設定することにより回避できるが、装置自体が高くなって大型化する問題があった。
【0007】
更に、被処理体としての単板をホットプレスする場合、圧締により絞り出される樹液により単板が、上方に位置して搬送方向と反対方向へ走行する金属帯ベルトに付着するおそれがある。このように樹液で付着したままの状態で単板を搬送させると、上記と同様に搬出側ではなく搬入側へ搬送されたり、破断させられたりするおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、単板の端部が湾曲したり折れ曲ったりした場合であっても複数枚の単板を確実に搬送して同時に圧締処理することができる単板圧締処理装置を提供することにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
このため本発明は、上下方向に所要の間隔をおいて相互が離間した非圧締位置及び相互が近接した圧締位置の間で移動可能に支持される少なくとも3段配置された圧締体と、各圧締体の表面及び裏面に沿い、夫々の圧締体ごとに異なる一定方向へ走行及び停止自在に張設され、上下に相対する夫々の搬送面にて搬送方向が互いに異なる正搬送路及び逆搬送路を形成する無端状のベルト部材と、ベルト部材が張設された夫々の圧締体を、相互が所要の間隔で離間し、相互間に上記正搬送路及び逆搬送路を交互に形成する非圧締位置と夫々の圧締体を近接させて夫々の搬送路に支持された単板を所要の圧力で圧締する圧締位置との間で移動させる圧締部材とから圧締装置を構成する。
【0010】
又、圧締装置における正搬送路の搬送方向上手側で正搬送路と一致する位置に該正搬送路の搬送方向と同じ正方向へ走行する第1搬送手段を配置すると共に圧締装置における逆搬送路の搬送方向上手側に正逆方向へ走行及び停止自在で、かつ上下方向へ移動可能に配置される第2搬送手段を配置して単板圧締処理装置を構成する。
【0011】
そして夫々の圧締体が非圧締位置へ移動された際に第2搬送手段を正搬送路と一致するように待機させた状態にて第1及び第2搬送手段を正搬送路と一致する方向へ走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて第1搬送手段に支持された第1の単板を上記正搬送路を経て第2搬送手段上に移載して待機させた後に該第2搬送手段を移動して逆搬送路に一致させ、一方、第2の単板を、遅くとも第2搬送手段が逆搬送路と一致する位置へ移動し終えるまでに第1搬送手段の所定位置に支持待機させておく。次に第1搬送手段を正搬送路と一致する方向及び第2搬送手段を逆搬送路と一致する方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて該第1搬送手段に支持された第2の単板を正搬送路を形成する圧締体相互間に移載させると共に第2搬送手段に支持された第1の単板を逆搬送路を形成する圧締体相互間に移載させた後に第1及び第2搬送手段とベルト部材の内、少なくともベルト部材の走行を停止させ、次いで圧締部材の作動により夫々の圧締体を圧締位置へ移動させるように制御する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に従って説明する。
【0013】
図1〜図5において、単板圧締処理装置1は多段圧締装置2と、該多段圧締装置2の図1に示す左側及び右側に夫々配置される第1搬送装置4及び第2搬送装置6から構成され、多段圧締装置2は、例えば加熱された圧締体3・5・7・9・11により単板13a・13b、14a・14bを圧締して乾燥処理するものであり、多段圧締装置2における本体フレーム15の上部には固定盤16が固定されると共に下部には油圧シリンダー等の加圧部材17に連結された可動盤19が固定盤16に対して所要の間隔をおいて配置されている。又、本体フレーム15の相対する支柱21・23には図4に示すように被係止部21a〜21e,23a〜23eが上方から下方に向って相互の間隔が順次狭くなる階段状に形成されている。
【0014】
上記支柱21・23間には上下方向に5段の圧締体3・5・7・9・11が配置され、各圧締体3・5・7・9・11は供給される蒸気の熱により約150℃に加熱される。各圧締体3・5・7・9・11を加熱する手段としては蒸気による場合の外に内蔵された電気ヒータであってもよい。
【0015】
各圧締体3・5・7・9・11の夫々の角部には図2及び図3に示す前後方向へ夫々延出する係止部35・37・39・41・43が取付けられ、各係止部35・37・39・41・43は対応する夫々の被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止されるように水平長さが上方から下方へ徐々に短くなるように形成され、通常は係止部35・37・39・41・43を被係止部21a〜21e,23a〜23eに夫々係止して圧締体3・5・7・9・11を、図2及び図3に示すように相互間に所要の間隔をおいて支持させる。
【0016】
又、圧締体3の下面、圧締体5・7・9の上下面及び圧締体11の上面には図2及び図3に示す前後方向へ延出する幅3mm、深さ2mmの多数の溝3a・5a・7a・9a・11aが図2及び図3に示す左右方向へ後述する金属ベルト95・97・99・101・103の走行方向に12mmの間隔をおいて形成されている。尚、相対する各圧締体3・5・7・9・11の溝3a・5a・7a・9a・11aは、同走行方向に相互の間隔が互いに6mmずれるように設定されている。
【0017】
図2及び図3に示す各圧締体3・5・7・9・11の左右端部には腕部45・47・49・51・53が設けられ、上方から1段目、2段目及び4段目に位置する右側の腕部45・47・51と上方から3段目及び5段目に位置する左側の腕部49及び腕部53には図5に示すように、駆動軸55・57・59・61・63が軸受45a・47a・49a・51a・53aを介して回転可能に支持されている。そして各駆動軸55・57・59・61・63には駆動ロール65・67・69・71・73が、例えばキー及びキー溝等の公知の固定構造により固定されている。各駆動ロール65・67・69・71・73は軸線方向長さが等しい複数のロール(図示せず)を軸線方向へ連続させた分割構造からなり、その周面には、例えば高さが約6mmの円錐形からなる複数の係合突起部65a・67a・69a・71a・73aが軸線方向へ50mmの間隔で、又軸線回りに25mmの間隔をおき、かつ軸線方向に設けられた突起列相互が軸線方向へ25mmずれた千鳥状に配列形成されている。
【0018】
一方、上方から1段目、2段目及び4段目に位置し、図2及び図3に示す左側の腕部45・47・51と上方から3段目及び5段目に位置し、図2及び図3に示す右側の腕部49及び腕部53には図5に示すように、固定軸75・77・79・81・83が取付けられ、各固定軸75・77・79・81・83には従動ロール85・87・89・91・93が軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。各従動ロール85・87・89・91・93は上記した駆動ロール65・67・69・71・73と同様に軸線方向長さが等しい複数のロール(図示せず)相互を軸線方向へ連続させた分割構造からなり、夫々の周面には上記した係合突起部65a・67a・69a・71a・73aと同様に、複数の係合突起部85a・87a・89a・91a・93aが千鳥状に配列形成されている。
【0019】
相対する駆動ロール65・67・69・71・73と従動ロール85・87・89・91・93との間には無端状の金属ベルト95・97・99・101・103が張設されている。各金属ベルト95・97・99・101・103は耐腐食性に優れたステンレス等の金属薄板(厚さとしては約0.5mm程度が望ましい。)の長手方向端部相互を耐熱性粘着テープ(端部相互を接合する部材として粘着テープを使用することにより、金属ベルト95・97・99・101・103を交換する際に端部相互の接合を容易に解除することができ、交換作業を容易に行うことができる。)により接合して無端状に形成したものであり、各金属ベルト95・97・99・101・103には直径12mmの多数の係合孔97a・99aが走行方向及び走行直交方向に対し、上記した係合突起部65a・67a・69a・71a・73a、85a・87a・89a・91a・93aと一致する間隔をおいて形成され、これら係合孔97a・99aに対して係合突起部65a・67a・69a・71a・73a,85a・87a・89a・91a・93aを夫々挿通可能として係合させる。
【0020】
更に、各駆動軸55・57・59・61・63にはサーボモータ(図示せず)が夫々連結され、後述する制御手段からの制御信号に基づいてサーボモータを駆動制御して駆動軸55・59・63を図2及び図3に示す反時計方向へ、又駆動軸57・61を図2及び図3に示す時計方向へ等しい周速で一斉に回動及び停止させる。これにより上記した各金属ベルト95・97・99・101・103を図2及び図3に示す矢印方向へ等しい速度で一斉に走行及び停止させる。上記金属ベルト95・97・99・101・103を図2及び図3に示す矢印方向へ夫々走行させた際、金属ベルト95下面と金属ベルト97上面、金属ベルト99下面と金属ベルト101上面との間には単板を第1搬送装置4側から第2搬送装置6側へ搬送する正搬送路が、又金属ベルト97下面と金属ベルト99上面、金属ベルト101下面と金属ベルト103上面との間には単板を第2搬送装置6側から第1搬送装置4側へ搬送する逆搬送路が夫々形成される。
【0021】
尚、上記した加圧部材17は夫々の被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止部35・37・39・41・43が係止して非圧締位置へ移動した圧締体3・5・7・9・11を上方へ順次押し上げて圧締位置へ移動させた際に圧締体3・5・7・9・11相互間に位置する未乾燥の単板13a・13b、14a・14bを約2kg/cm2 で加圧するように設定されている。又、多段圧締装置2の本体フレーム15には加圧部材17に連結された可動盤19が図2及び図3に示す下方位置へ移動されたことを検知する下動限検出器105及び下方向に対する可動盤19の移動を規制するストッパ(図示せず)が夫々設けられている。
【0022】
上記のように構成された多段圧締装置2の図1に示す左側及び右側に夫々配置される第1搬送装置4及び第2搬送装置6は夫々のフレーム107・109(図2及び図3においては一点鎖線で示す)に上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を、非圧締位置へ移動した夫々の圧締体3・5・7・9・11、3段分の間隔をおいて上下に配置した構成からなり、夫々のフレーム107・109に連結された油圧シリンダー等の昇降部材119・121により夫々の上部コンベヤー111・115が上方から2段目の圧締体5と一致する上方位置と上方から3段目の圧締体9と一致する下方位置との間で昇降動作される。尚、第1搬送装置4及び第2搬送装置6にはその上方位置及び下方位置にリミットスイッチ等の検知器123a・123b,125a・125bが夫々取付けられ、フレーム107・109が当接することで制御手段はこれら検知器123a・123b,125a・125bから出される検出信号に基づいて後述するように昇降部材119・121を作動及び停止させて第1搬送装置4及び第2搬送装置6を上方位置或いは下方位置に位置させると共に夫々の位置にあることの確認を行う。
【0023】
各上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117にはサーボモータ(図示せず)が夫々連結され、制御手段からの駆動信号に基づいて後述するようにサーボモータを、上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117が図2及び図3に示す矢印方向で、かつ金属ベルト95・97・99・101・103と等しい速さで走行及び停止するように制御させる。又、夫々の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117には単板検知器127a・127b,129a・129bが夫々設けられ、制御手段はこれら単板検知器127a・127b,129a・129bからの検知信号に基づいて後述するように上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を走行及び停止制御させ、かつ単板13a・13b,14a・14bの有無又は通過の確認を行う。
【0024】
次に、上記のように構成された単板圧締処理装置1の作用を説明する。
【0025】
先ず、多段圧締装置2、第1搬送装置4及び第2搬送装置6の初期状態を説明すると、第1搬送装置4及び第2搬送装置6は昇降部材119・121の作動により上動位置へ移動されている。このとき、検知器123a・125aは第1搬送装置4及び第2搬送装置6の上動位置にあることを検知している。
【0026】
又、多段圧締装置2は復動される加圧部材17により可動盤19が下方位置へ移動し、各圧締体3・5・7・9・11を、各被係止部21a〜21e,23a〜23eに対する係止部35・37・39・41・43の係止により相互間に所要の間隔を設けた状態で支持されている。このとき、可動盤19が下動位置にあることは下動限検出器105により検知されている。
【0027】
次に、第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を、図6に示す右方へ走行駆動させた状態で、搬送直交方向に繊維を有した、例えば厚さ3mmの単板13a・13bを上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に夫々乗せて搬送させる。そして上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の搬送に伴って単板13a・13bの搬送方向下手側端部が単板検知器127a・127bに夫々検知されると、制御手段は下動限検出器105が可動盤19の下動及び検知器123a・125aが第1搬送装置4及び第2搬送装置6の上動位置にあることを夫々検知している条件下で、夫々の金属ベルト95・97・99・101・103を図6に示す矢印方向へ夫々走行させると共に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図6に示す矢印の右方向へ夫々走行させる。
【0028】
これにより第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113に乗せられた単板13a・13bは図6に示すように金属ベルト97・101に夫々移載されて搬送された後に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117に夫々移載されて搬送され、単板13aが単板検知器129aに検知されると、制御手段は上部コンベヤー115を停止させ、同様に単板13bが単板検知器129bに検知されると、制御手段は下部コンベヤー117を停止させ、かつ両単板検知器129a・129bからの検知信号が制御手段に送られると、上部コンベヤー111、下部コンベヤー113及び各金属ベルト95・97・99・101・103を停止させる。次いで、予め設定された所要の微小時間経過した際に図7に示すように第2搬送装置6を下方位置へ移動させると共に上部コンベヤー111と下部コンベヤー113のみを図7に示す右方へ走行させる。尚、下方に対する第2搬送装置6の移動が検知器125bにより検知されると、制御手段は第2搬送装置6の移動を中断して下方位置に待機させる。
【0029】
上記状態において図7に示す右方へ走行される上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に、上記と同様に未乾燥の単板14a・14bを乗せて搬送し、その搬送方向下手側の端部が単板検知器127a・127bに夫々検知されると、制御手段は上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の走行を停止させる。
【0030】
この状態にて予め設定された所定の微小時間が経過したとき、制御手段は図8に矢印で示すように上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113と金属ベルト95・97・99・101・103を上記と同じ方向へ、又上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を上記と逆方向(図8に示す矢印左方)へ走行させるための信号を出力する。この信号は上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上の単板14a・14b及び上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上の単板13a・13bの走行距離が予め設定された一定の距離、即ち単板13a・13b,14a・14bが金属ベルト95・97・99・101・103の各走行方向で、圧締体5、7、9、11の中央部の位置に夫々至るまでの距離となるまで出されるように設定され、単板13a・13b,14a・14bの走行距離が上記一定距離に達したとき、制御手段は該信号の出力を中断して上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117と金属ベルト95・97・99・101・103の走行を夫々停止させる。これにより各金属ベルト95・97・99・101・103上において該ベルトの走行方向で圧締体5、7、9、11の中央部に夫々の単板13a・13b、14a・14bが移載される。尚、上部コンベヤー111・115と下部コンベヤー113・117及び金属ベルト95・97・99・101・103を一定距離走行させる方法としては、制御手段内でこれら走行距離に比例して発生するパルス発振器のパルス数をカウンタにより計測し、カウンタのカウント数が一定距離に対応するパルス数になったとき、走行させる信号の出力を中断させればよい。
【0031】
制御手段はカウンタのカウント数が一定距離に対応するパルス数になったときに加圧部材17を作動させる信号を出力し、図9に示すように可動盤19を上方へ移動し、最下段に位置する圧締体11から圧締体9・7・5・3の順に押し上げ、加圧部材17の加圧力が上記した所定の圧力に達したとき、加圧部材17の作動を停止して圧締体3・5・7・9・11により単板13a・13b,14a・14bを予め設定された所定時間の間、圧締させる。これにより圧締体3・5・7・9・11間に位置する単板13a・13b,14a・14bは圧締体3・5・7・9・11の熱によりその含有水分が蒸発させられる。このとき、金属ベルト95・97・99・101・103に設けられた係合孔97a・99aと溝3a・5a・7a・9a・11aとが上記した関係に設定されているため、金属ベルト95・97・99・101・103の停止位置が毎回異なったとしても、停止した金属ベルト95・97・99・101・103の係合孔97a・99aと溝3a・5a・7a・9a・11aとが相対した状態となり、単板13a・13b,14a・14bから蒸発する水分はこれら係合孔97a・99a及び溝3a・5a・7a・9a・11aを介して大気中へ排出させることができる。
【0032】
尚、単板13a・13b,14a・14bの厚さを約3mmとしたとき、圧締時間はその含水率が0〜15%程度になる、約5〜10分に設定すればよいが、単板13a・13b,14a・14bを連続して圧締し続けると、その乾燥に伴って収縮し、割れが発生するおそれがある。この割れの発生を避けるため、例えば約1分間の間、圧締し続けた後に加圧部材17を復動して可動盤19を初期位置へ戻して単板13a・13b,14a・14bの圧締を、例えば20秒間、解除させた後に再び加圧部材17を作動して圧締させる動作を繰り返して乾燥させればよい。これにより乾燥の進展に伴って単板13a・13b,14a・14bの圧締を順次解除させることにより単板13a・13b,14a・14bを自由に収縮させて割れの発生を抑制することができる。
【0033】
又、制御手段は、可動盤19の上動に伴って下動限検出器105が非検知状態になったとき、昇降部材119を復動して第1搬送装置4を下方の検知器123bが検知状態になる下方位置へ移動して待機させると共に昇降部材121を作動して第2搬送装置6を上方の検知器125aが検知状態になる上方位置へ移動して待機させる。
【0034】
次に、上記した所定の圧締時間が経過すると、制御手段は加圧部材17を復動して可動盤19を下方へ移動し、該可動盤19が下動限検出器105により検知されたとき、加圧部材17の復動を停止させる。これにより夫々の圧締体3・5・7・9・11は図10に示すように対応する被係止部21a〜21e,23a〜23eに係止部35・37・39・41・43が係止され、相互が所定の間隔をおいた状態で支持される。
【0035】
次に、制御手段は下動限検出器105からの検知信号に基づいて金属ベルト95・97・99・101・103を図10に示す矢印方向へ、又下方位置に待機している第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を図10に示す左方向へ、又上方位置に待機している第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図10に示す右方向へ夫々走行させる。これにより金属ベルト97上の単板14aを上部コンベヤー115上に、金属ベルト99上の単板13aを上部コンベヤー111上に、金属ベルト101上の単板14bを下部コンベヤー117上に、更に金属ベルト103上の単板13bを下部コンベヤー113上に夫々移載して単板圧締処理装置1外へ搬出させる。
【0036】
上記した金属ベルト95・97・99・101・103の走行に伴って単板13a・13b,14a・14bを対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117へ移載させる際、金属ベルト97と95及び金属ベルト101と99とが正搬送路を、又金属ベルト99と97及び金属ベルト103と101とが逆搬送路を形成して同一方向へ走行しているため、乾燥収縮等により単板13a・13b,14a・14bの端部が湾曲したり、折れ曲ったりして夫々の上方に位置する夫々の金属ベルト95・97・99・101・103に接触しても搬送の障害になったり、単板13a・13b、14a・14bを破損させることがない。
【0037】
尚、単板圧締処理装置1外へ単板13a・13b,14a・14bの搬出態様としては、図10に示すように下方位置に移動した第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113、上方位置に移動した第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117に、常時搬送駆動される搬出コンベヤー(図示せず)を夫々接続可能にしておき、上記した上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117及び金属ベルト95・97・99・101・103の走行に伴って搬出される単板13a・13b,14a・14bを夫々の搬出コンベヤー上に直接移載して搬出させてもよい。この場合、制御手段は単板13a・13b,14a・14bが金属ベルト95・97・99・101・103から対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117上へ移載された際に単板検知器127a・127b,129a・129bから検知信号が出力されても、金属ベルト95・97・99・101・103,上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117の走行を継続するように制御すればよい。又、他の搬出態様としては、図11に示すように上方位置へ移動した第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117の右側に搬出コンベヤー(図示せず)を予め接続可能にしておき、上記のように走行する金属ベルト95・97・99・101・103,上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117により夫々の単板13a・13b,14a・14bを対応する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117上へ移載させる。このとき、制御手段は上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117の走行を継続して移載された単板14a・14bを搬出コンベヤー上へ直接移載して搬出させる一方、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113上に移載された単板13a・13bが単板検知器127a・127bに検知された際に上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の走行を停止して待機させた状態で第1搬送装置4を上方へ移動させ検知器123aて検知された位置で待機させた後、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を図11に示す矢印方向へ走行して単板13a・13bを、走行する金属ベルト95・97・99・101・103を介して上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上へ移載させた後に排出コンベヤー上へ移載して搬出させてもよい。
【0038】
尚、この搬出態様にあっては、図10において下方位置へ移動した第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113の左側に搬出コンベヤー(図示せず)を接続可能にしておき、図10に示す方向へ走行する上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113により単板13a・13bを直接搬出させ、次に第2搬送装置6を下方向位置へ移動させた後に上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図10に示す矢印と反対方向へ走行させて移載された単板14a・14bを、継続して走行する上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113を介して単板13a・13bと同様に搬出させてもよい。
【0039】
このように本実施の形態は、相互が離間した各圧締体3・5・7・9・11間にて単板13a・13b,14a・14bをその表裏面側にて同一方向へ走行する金属ベルト95・97・99・101・103により搬送することにより、端部が湾曲したり、折れ曲ったりした単板13a・13b、14a・14bが上方に位置する金属ベルト95・97・99・101・103に接触しても、該単板13a・13b,14a・14bを所定の方向へ確実に搬送することができる。又、各圧締体3・5・7・9・11より少ない段数の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117からなる第1搬送装置4及び第2搬送装置6を使用し、その走行方向及び上下位置を制御することにより第1搬送装置4及び第2搬送装置6のコンベヤー段数より多い枚数の単板13a・13b,14a・14bを搬入及び搬出することができ、単板圧締処理装置1自体を小型化することができる。
【0040】
尚、上記説明で圧締体3と5の間、圧締体7と9の間を正搬送路として、圧締体5と7の間、圧締体9と11の間を逆搬送路として示したが、これは単に呼び方だけであり、図1で圧締体5と7の間、圧締体9と11の間を正搬送路として多段圧締装置2の右側から第1及び第2の単板を供給するように構成してもよい。
【0041】
又、図9で単板を乾燥すべく、可動盤19を上方へ移動させる信号で第1搬送装置4を下動、第2搬送装置6を上動させたが、これら可動、上動は、遅くとも単板の乾燥が終了して可動盤19が図10に示す非圧締位置に下動し終えて、金属ベルト95・97・99・101・103が走行するまで行えばよい。
【0042】
変更実施の形態
1.上記説明は、多段圧締装置2として5段の圧締体3・5・7・9・11を、又第1搬送装置4及び第2搬送装置6として2段の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を夫々設け、4枚の単板13a・13b,14a・14bを同時に圧締処理するように構成したが、本発明にあっては多段圧締装置を3段の圧締体で、又第1及び第2搬送装置を1段のコンベヤーで構成し、上記動作と同様に各圧締体の金属ベルトを常に一定の方向へ走行及び停止させると共に第1及び第2搬送装置を昇降動作させ、かつその走行方向を切換制御することにより2枚の単板を同時に圧締処理してもよい。
【0043】
2.上記説明は、多段圧締装置2の圧締体を奇数の5段で構成すると共に第1搬送装置4及び第2搬送装置6を2段の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117により構成し、4枚の単板13a・13b,14a・14bを同時に圧締処理するものとしたが、多段圧締装置2の最上段側或いは最下段側に圧締体を同様に付加して全体として偶数段構成とし、奇数段部分については上記と同様に制御すると共に付加部分については以下のように制御してもよい。
【0044】
即ち、図12に示すように図1に示す多段圧締装置2の最下段に位置する圧締体11と可動盤19との間に、圧締体11と同様に金属ベルト135が張設された圧締体137を所要の間隔をおき、かつ係止部139を被係止部(図示せず)に係止させた状態で配置する。又、上記圧締体137の図12に示す左側及び右側で第1搬送装置4及び第2搬送装置6の下方にコンベヤー141・143を、金属ベルト135の搬送面に一致させ、かつ固定的に配置する。そして上記金属ベルト135及びコンベヤー141を図12に示す矢印方向へのみ走行及び停止するように、又コンベヤー143を常時走行するように制御させると共にコンベヤー141に単板145の搬送方向下手側端部を検知する検知器147を配置する。尚、コンベヤー143の搬送方向下手側には搬出コンベヤー(図示せず)が接続されている。又、図12は多段圧締装置2の最下段側に金属ベルト135が張設された圧締体137及びコンベヤー141・143を配置したが、多段圧締装置2の最上段側に上記金属ベルト135が張設された圧締体137及びコンベヤー141・143を配置してもよい。
【0045】
上記した構成においては、先に搬入された単板13a・13bが第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117上に移載され、かつ該第2搬送装置6が下方位置へ移動された図7に示す状態にて第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113及びコンベヤー141のみを図12に示す矢印方向へ走行させた後にこれら上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141上に次の単板14a・14b、145を乗せて搬送し、該単板14a・14b,145の搬送方向下手側端部が単板検知器127a・127b、147により検知されると、制御手段は該検知信号に基づいて上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141の走行を停止させた後、単板検知器127a・127b,147の全てが検知信号を出力した後に所定の時間が経過したとき、上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113とコンベヤー141、金属ベルト95・97・99・101・103、135を夫々図12に示す方向へ走行させると共に第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117を図12に示す左方向へ走行させて夫々の単板13a・13b,14a・14b及び145を圧締体3・5・7・9・11,137の中央部へ搬送して停止させる。
【0046】
次に、制御手段は加圧部材17を作動して圧締体3・5・7・9・11,137相互間に位置する単板13a・13b,14a・14b,145を所定の時間の間、圧締処理した後、加圧部材17を復動して単板13a・13b,14a・14b,145の圧締を解除し、該状態にて第1搬送装置4の上部コンベヤー111及び下部コンベヤー113と第2搬送装置6の上部コンベヤー115及び下部コンベヤー117及び金属ベルト95・97・99・101・103を上記説明と同様に走行させて圧締された単板13a・13b,14a・14bを取出す一方、金属ベルト135を図12に示す右方向へ走行させて常時走行するコンベヤー143を介して単板145を取出すように制御すればよい。
【0047】
3.上記説明は、第1搬送装置4及び第2搬送装置6の全体を上下動させて夫々の上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117を夫々の圧締体5・7・9・11に一致させる構成としたが、図13に示すように第1搬送装置4及び第2搬送装置6を構成する各上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を、基端部を中心に非圧締位置へ移動された圧締体3・5・7・9・11の1段分の回動量で回動するように支持し、夫々の上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の自由端部を夫々の圧締体5・7・9・11と選択的に一致するように構成してもよい。
【0048】
各上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の回動基点位置としては、上部コンベヤー151・155を上方から2段目の圧締体5に、又下部コンベヤー153・157を上方から4段目に一致する箇所に夫々設定してもよいが、上部コンベヤー151・155を上方から2段目と3段目の中間位置に、又下部コンベヤー153・157を上方から4段目と5段目の中間位置に設定してもよい。
【0049】
これら上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157の走行及び停止タイミング及び走行方向の切換については、以下のように行う。
【0050】
夫々の上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を図13の実線で示す位置で待機させ、図6で説明した場合と同様の作動で最初に単板13a・13bを上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157上に移動待機させ、次に図6の状態から図7の状態、即ち第2搬送装置6が下降する代わりに上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を図13の二点鎖線で示す位置に下降回動させ、一方、上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153に図7の場合と同様に後続の単板(図示せず)を待機させ、以後、前記した実施の態様と同様のタイミングで上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を多段圧締装置2側に走行させて夫々の単板を多段圧締装置2の搬送路中に送り込む。又、加圧部材17の作動で可動盤19を上昇させ、各単板を圧締して図9と同様の状態になったとき、前記で第1搬送装置4を下降させる代わりに上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を図13の二点鎖線で示す位置に下降回動させ、一方、上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157は図13の実線で示す位置に上昇回動させて夫々待機させておく。所定時間の圧締が終了した後、上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157を多段圧締装置2から遠ざかる方向に走行させ、後続の単板はそのまま図10と同様に上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157上から次工程へと搬送し、一方、単板13a・13bは上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153上の所定位置で停止させる。次いで図13の実線で示す位置に上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を上昇回動させて図11と同じ状態にした後、上部コンベヤー151及び下部コンベヤー153を多段圧締装置2側に、又上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を多段圧締装置2から遠ざかる方向に走行させ、単板13a・13bを前記した実施の態様と同様に正搬送路、上部コンベヤー155及び下部コンベヤー157を経て次工程へ搬送する。
【0051】
上記変更例において単板を検知する検知器は上部コンベヤー151・155及び下部コンベヤー153・157と一体的に備え、共に上昇及び下降回動し、又図示はしないが、前記実施の態様の場合と同様に第1搬送装置4及び第2搬送装置6の下降回動及び上昇回動を検知するためのリミットスイッチを夫々設ける。
【0052】
4.上記した多段圧締装置2により、樹脂分(ヤニ)が多い針葉樹系の単板を乾燥処理する場合、該単板の乾燥に伴って含有された樹脂分が圧締体3・5・7・9・11と金属ベルト95・97・99・101・103との間に付着して金属ベルト95・97・99・101・103の走行の障害になったり、溝3a・5a・7a・9a・11a内に詰まって上記を大気中に排出させるのに障害になったりする。
【0053】
このような場合には、乾燥処理しようとする単板の上面に予め水を付着させておき、該単板の圧締時に付着された水を爆発的に蒸気化させてその蒸気圧により圧締体3・5・7・9・11や金属ベルト95・97・99・101・103に付着したり、溝3a・5a・7a・9a・11a内に詰まった樹脂分を吹き飛ばして上記障害を回避することができる。
【0054】
5.上記説明は多段圧締装置2に対して第1及び第2搬送装置4・6を昇降動作させる構成としたが、これら第1及び第2搬送装置を固定的に配置すると共に多段圧締装置全体を圧締体、1段分の間隔で昇降移動させてもよいことは勿論である。
【0055】
6.上記説明の第1及び第2搬送装置4・6を構成する上部コンベヤー111・115及び下部コンベヤー113・117は単板を乗せて搬送する形式としたが、これらのコンベヤーは単板を真空吸着して搬送する形式のものであってもよい。
【0056】
7.上記説明は、一枚状の単板を圧締処理するものとしたが、接着剤を介して積層された複数枚の単板を接着することに用いてもよい。
【0057】
8.上記説明は、加熱された圧締体3・5・7・9・11により単板を乾燥処理するものとしたが、非加熱の圧締体により単板を冷間圧締するものでもよい。
【0058】
【発明の効果】
このため本発明は、単板の端部が湾曲したり折れ曲ったりした場合であっても複数枚の単板を確実に搬送して同時に圧締処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板圧締処理装置の概略を示す正面図である。
【図2】単板圧締処理装置の左半分を拡大して示す正面説明図である。
【図3】多段式単板圧締装置の右半分を拡大して示す正面説明図である。
【図4】図3の矢示IV-IV 線側から見た側面図である。
【図5】上方から2段目及び3段目の圧締体を示す斜視図である。
【図6】作用を示す正面説明図である。
【図7】作用を示す正面説明図である。
【図8】作用を示す正面説明図である。
【図9】作用を示す正面説明図である。
【図10】作用を示す正面説明図である。
【図11】作用を示す正面説明図である。
【図12】実施の変更形態を示す正面説明図である。
【図13】実施の変更形態を示す正面説明図である。
【符号の説明】
1:単板圧締処理装置、2:多段圧締装置、3・5・7・9・11:圧締体、4:第1搬送装置、6:第2搬送装置、13a・13b、14a・14b:単板、95・97・99・101・103:金属ベルト
Claims (3)
- 上下方向に所要の間隔をおいて相互が離間した非圧締位置及び相互が近接した圧締位置の間で移動可能に支持される少なくとも3段配置された圧締体と、各圧締体の表面及び裏面に沿い、夫々の圧締体ごとに異なる一定方向へ走行及び停止自在に張設され、上下に相対する夫々の搬送面にて搬送方向が互いに異なる正搬送路及び逆搬送路を形成する無端状のベルト部材と、ベルト部材が張設された夫々の圧締体を、相互が所要の間隔で離間し、相互間に上記正搬送路及び逆搬送路を交互に形成する非圧締位置と夫々の圧締体を近接させて夫々の搬送路に支持されたベニヤ単板を所要の圧力で圧締する圧締位置との間で移動させる圧締部材とから圧締装置を構成すると共に該圧締装置における正搬送路の搬送方向上手側で正搬送路と一致する位置に配置され、該正搬送路の搬送方向と同じ正方向へ走行する第1搬送手段と、逆搬送路の搬送方向上手側に正逆方向へ走行及び停止自在で、かつ上下方向へ移動可能に配置される第2搬送手段とからなり、夫々の圧締体が非圧締位置へ移動された際に第2搬送手段を正搬送路と一致するように待機させた状態にて第1及び第2搬送手段を正搬送路と一致する方向へ走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて第1搬送手段に支持された第1のベニヤ単板を上記正搬送路を経て第2搬送手段上に移載して待機させた後に該第2搬送手段を移動して逆搬送路に一致させ、一方、第2のベニヤ単板を、遅くとも第2搬送手段が逆搬送路と一致する位置へ移動し終えるまでに第1搬送手段の所定位置に支持待機させておき、次に第1搬送手段を正搬送路と一致する方向及び第2搬送手段を逆搬送路と一致する方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて該第1搬送手段に支持された第2のベニヤ単板を正搬送路を形成する圧締体相互間に移載させると共に第2搬送手段に支持された第1のベニヤ単板を逆搬送路を形成する圧締体相互間に移載させた後に第1及び第2搬送手段とベルト部材の内、少なくともベルト部材の走行を停止させ、次いで圧締部材の作動により夫々の圧締体を圧締位置へ移動させるように制御する制御手段を備えたベニヤ単板圧締処理装置。
- 上下方向に所要の間隔をおいて相互が離間した非圧締位置及び相互が近接した圧締位置の間で移動可能に支持される少なくとも3段配置された圧締体と、各圧締体の表面及び裏面に沿い、夫々の圧締体ごとに異なる一定方向へ走行及び停止自在に張設され、上下に相対する夫々の搬送面にて搬送方向が互いに異なる正搬送路及び逆搬送路を形成する無端状のベルト部材と、ベルト部材が張設された夫々の圧締体を、相互が所要の間隔で離間し、相互間に上記正搬送路及び逆搬送路を交互に形成する非圧締位置と夫々の圧締体を近接させて夫々の搬送路に支持されたベニヤ単板を所要の圧力で圧締する圧締位置との間で移動させる圧締部材とから圧締装置を構成すると共に該圧締装置における正搬送路の搬送方向上手側に配置され、該正搬送路の搬送方向と一致する正方向及び反対の逆方向へ走行及び停止自在で、かつ正搬送路或いは逆搬送路と一致するように上下移動可能な第1搬送手段及び圧締装置における正搬送路の搬送方向下手側に配置され、上記正方向及び反対の逆方向へ走行及び停止自在で、かつ正搬送路或いは逆搬送路と一致するように上下移動可能な第2搬送手段とからなり、夫々の圧締体が非圧締位置へ移動された際に第1及び第2搬送手段を正搬送路と一致するように待機させた状態にて第1及び第2搬送手段を正方向へ走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて第1搬送手段に支持された第1のベニヤ単板を正搬送路を経て第2搬送手段上に移載して待機させた後に該第2搬送手段を上下移動させて逆搬送路に一致させ、一方、第2のベニヤ単板を、遅くとも第2搬送手段が逆搬送路と一致する位置へ移動し終えるまでに第1搬送手段の所定位置に支持待機させておき、次に第1搬送手段を正方向及び第2搬送手段を逆方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて該第1搬送手段に支持された第2のベニヤ単板を正搬送路を形成する圧締体相互間に移載させると共に第2搬送手段に支持された第1のベニヤ単板を逆搬送路を形成する圧締体相互間に移載させた後に第1及び第2搬送手段とベルト部材の走行を停止させ、次に圧締部材を作動して夫々の圧締体を圧締位置へ移動して第1及び第2のベニヤ単板を所定時間の間、圧締させた後に圧締部材の作動を解除して夫々の圧締体を非圧締位置へ移動させて第1及び第2のベニヤ単板の圧締を解除させた後、夫々のベルト部材を走行させ、一方、第1及び第2のベニヤ単板を圧締体相互間に移載した後で、遅くともベルト部材を走行させるまでに第1搬送手段を逆搬送路と、又第2搬送手段を正搬送路と一致するように移動し、かつ第1搬送手段を逆方向、第2搬送手段を正方向へ夫々走行させるように夫々制御する制御手段を備えたベニヤ単板圧締処理装置。
- 上下方向に所要の間隔をおいて相互が離間した非圧締位置及び相互が近接した圧締位置の間で移動可能に支持される少なくとも5段配置された圧締体と、各圧締体の表面及び裏面に沿い、夫々の圧締体ごとに異なる一定方向へ走行及び停止自在に張設され、上下に相対する夫々の搬送面にて搬送方向が互いに異なる正搬送路及び逆搬送路を形成する無端状のベルト部材と、ベルト部材が張設された夫々の圧締体を、相互が所要の間隔で離間し、相互間に上記正搬送路及び逆搬送路を交互に形成する非圧締位置と夫々の圧締体を近接させて夫々の搬送路に支持されたベニヤ単板を所要の圧力で圧締する圧締位置との間で移動させる圧締部材とから圧締装置を構成すると共に該圧締装置における正搬送路の搬送方向上手側に配置され、該正搬送路の搬送方向と一致する正方向及び反対の逆方向へ走行及び停止自在で、非圧締位置へ移動された圧締体、3段分の間隔をおいて配置される少なくとも2つの搬送部材を有し、かつ夫々の搬送部材が正搬送路或いは逆搬送路と一致するように一体に上下移動可能な第1搬送手段及び圧締装置における正搬送路の搬送方向下手側に配置され、上記正方向及び反対の逆方向へ走行及び停止自在で、非圧締位置へ移動された圧締体、3段分の間隔をおいて配置される少なくとも2つの搬送部材を有し、かつ夫々の搬送部材が正搬送路或いは逆搬送路と一致するように一体に上下移動可能な第2搬送手段とからなり、夫々の圧締体が非圧締位置へ移動された際に第1及び第2搬送手段を正搬送路と一致するように待機させた状態にて第1及び第2搬送手段の各搬送部材を正方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて第1搬送手段の各搬送部材に夫々支持された第1のベニヤ単板を正搬送路を経て第2搬送手段の各搬送部材上に移載して待機させた後に該第2搬送手段を上下移動して夫々の搬送部材を逆搬送路に一致させ、一方、第2のベニヤ単板を、遅くとも第2搬送手段が逆搬送路と一致する位置に移動し終えるまでに第1搬送手段の所定位置に支持待機させておき、次に第1搬送手段の各搬送部材を正方向及び第2搬送手段の各搬送部材を逆方向へ夫々走行させると共に夫々のベルト部材を走行させて該第1搬送手段の各搬送部材に支持された第2のベニヤ単板を正搬送路を形成する圧締体相互間に夫々移載させると共に第2搬送手段の各搬送部材に支持された第1のベニヤ単板を逆搬送路を形成する圧締体相互間に夫々移載させた後に第1及び第2搬送手段とベルト部材を停止させ、次に圧締部材を作動して夫々の圧締体を圧締位置へ移動して各第1及び第2のベニヤ単板を所定時間の間、圧締させた後に圧締部材の作動を解除して夫々の圧締体を非圧締位置へ移動させて第1及び第2のベニヤ単板の圧締を夫々解除させた後、夫々のベルト部材を走行させ、一方、夫々のベニヤ単板を各圧締体相互間に移載した後で遅くともベルト部材を走行させるまでに第1搬送手段の各搬送部材を逆搬送路に、又第2搬送手段の各搬送部材を正搬送路と一致するように移動し、かつ第1搬送手段の各搬送部材を逆方向、第2搬送手段の各搬送部材を正方向へ夫々走行させて逆搬送路上の各第1のベニヤ単板を第1搬送手段の各搬送部材上に、又正搬送路上の各第2のベニヤ単板を第2搬送手段の各搬送部材上に移載させて搬出させるように夫々制御する制御手段を供えたベニヤ単板圧締処理装置。
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