JP3760979B2 - 車両用シート装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シート装置に関し、特に、車両の後突時にヘッドレストを前方かつ上方へ移動させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のシート装置には、シートクッションと、このシートクッションのシートクッションブラケットに連結支持されたシートバックと、シートバックに装備されたヘッドレストとが備えられている。ヘッドレストは、通常時乗員の頭部を軽く受け止めるとともに、車両の後突時に、車両に対して後方へ移動しようとする乗員の頭部を受け止めて保護し鞭打ち症になるのを防止する為のものである。そのため、乗員の体格等に応じて、ヘッドレストの上下方向位置と前後方向位置を調節可能なシート装置も広く実用に供されている。
【0003】
ところで、車両後突時、乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間が小さい程、ヘッドレストが有効に機能し鞭打ち症になりにくい。しかし、乗員が体格等に応じてヘッドレストの位置調節を行った場合でも、車両後突に備えて常時頭部とヘッドレストとの隙間を小さくするように乗車し続けるのは無理があるし、車両後突直前に瞬時に頭部をヘッドレストに接近させるようにすることも不可能であり、結局、乗員が鞭打ち症になるのを確実に防止することは難しい。
【0004】
そこで、車両の後突時に乗員が鞭打ち症になるのを確実に防止するために、後突時にヘッドレストを通常時の初期位置から乗員の頭部に強制的に接近させて、車両に対して後方へ移動しようとする乗員の頭部をヘッドレストで受け止めるようにしたシート装置が提案されている。
【0005】
特開平10−80338号公報のシート装置では、シートバックが略鉛直なシートバックフレームとこのシートバックフレームの前側に位置する衝撃受圧フレームとを有する。分割型のヘッドレストを支持する支持フレームの下端部が衝撃受圧フレームの上端部に後側から連結され、支持フレームの途中部がシートバックフレームの上端部に回動可能に連結されている。車両後突時に乗員の背中付近から衝撃受圧フレームに荷重が入力されると、衝撃受圧フレームが後方へ押動され、ヘッドレストが支持フレームを介して通常時の初期位置から前方へ回動して乗員の頭部に接近する。
【0006】
特開平7−291005号公報のシート装置では、シートバックの略鉛直なシートバックフレームの後側に、ヘッドレストを支持する略鉛直な支持フレームが左右1対の蛇腹状の連結部材を介して連結されている。支持フレームの途中部はシートバックフレームの上端部に回動可能に連結され、支持フレームの左右1対の連結部材付近に左右方向向きのバネ部材が架着されている。車両後突時に乗員の背中付近からバネ部材を介して支持フレームの下端部に荷重が入力されて連結部材が伸長し、乗員の胴体部がある程度後方へ移動してシートバックに受け止められ、ヘッドレストが初期位置から前方へ移動して乗員の頭部に接近する。
【0007】
国際公開公報WO97/10117号の図1、図2のシート装置では、シートクッションの左右1対のシートクッションブラケットが乗員の肩部の後側付近まで延び、各シートクッションブラケットの上端部と下部に1対の直線状のガイドスリットが形成され、これらガイドスリットにシートバックの側部から突出する1対の係合ピンが夫々係合している。上側のガイドスリットは略縦向きに形成され、下側のガイドスリットは後傾状に形成され、シートバックは、上下1対のガイドスリットの長さ方向向き線分の垂直2等分線の交点として近似的に求められる瞬間中心回りに回動可能である。
【0008】
シートバックが初期位置のときに各ガイドスリットの下端部に係合ピンが係合し、通常の使用状態のとき、この状態でシートバックとシートクッションブラケットが結合ピンで結合されている。車両後突時、乗員からシートバックに荷重が入力されると、結合ピンが破断して係合ピンがガイドスリットにガイドされて直線的に移動し、シートバックが回動してヘッドレストが前方かつ上方へ移動する。上下1対のガイドスリットが直線状であるため、上述のように求められるシートバックの瞬間中心は略一定位置となり、乗員の胸部付近に位置している。
【0009】
尚、前記国際公開公報の図5、図6のシート装置では、シートクッションと各シートクッションブラケットが姿勢の異なる前後1対のリンクを介して連結されるとともに、通常時は結合ピンで結合されている。車両後突時、乗員からシートバックに荷重が入力されると、結合ピンが破断してリンクが揺動し、シートバックが回動してヘッドレストが前方かつ上方へ移動する。シートバックの瞬間中心は、左右1対のリンクの長さ方向向き直線の交点として求められ、シートバックの回動に伴って後方かつ下方へ移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特開平10−80338号公報と特開平7−291005号公報のシート装置では、車両後突時に乗員の背中付近から衝撃受圧フレームに荷重が入力されて、ヘッドレストが前方へ回動する。つまり、車両後突時、乗員の重心に対して上方に位置する背中付近から衝撃受圧フレームに荷重が入力されるため、また、シートバックが乗員を受け止めた際に上方程後方へ大きく撓み易く、そのため、衝撃受圧フレームに入力される荷重つまりヘッドレストを回動させる力を大きくするのに限度があり、ヘッドレストを前方へ迅速に移動させることができずヘッドレストの応答性が悪くなる。
【0011】
また、支持フレームの途中部がシートバックフレームに回動可能に連結され、その連結部の略上側に、支持フレームに支持されたヘッドレストが配設されているため、乗員からの荷重入力時にヘッドレストは略前方へしか移動しない。ところが、通常シートバックは後傾状に傾斜しており、車両の後突時に乗員がシートバックに沿って後方かつ上方へ斜めに移動しがちになり、乗員の頭部がヘッドレストの上方へはみ出す場合が多いため、後突時にヘッドレストで頭部を効果的に受け止める為には、ヘッドレストを前方且つ上方へ移動させることが望ましい。
【0012】
更に、支持フレームの途中部がシートバックフレームの上端部に回動可能に連結されているため、車両後突時に、分割型のヘッドレストに作用する乗員からの荷重を支持する支持剛性を高めにくいという問題もある。しかも、車両後突時に、ヘッドレストは高速で回動しその瞬間中心の上側で乗員の頭部を受け止めるため、ヘッドレストから頭部に作用する衝撃が大きくなる虞がある。尚、車両後突時に、ヘッドレストを強制的に回動させるようにしたシート装置において、鞭打ち症になるのを確実に防止する為には、頭部を受け止めたヘッドレストがその反動で容易に初期位置に逆に回動しないようにすることも必要である。
【0013】
前記国際公開公報の図1、図2のシート装置では、瞬間中心を移動させるという考え方がないので、ヘッドレスト(シートバック)の適切な動作を設定することが難しい。つまり、上下1対のガイドスリットが直線状に形成されているため、シートバックの瞬間中心が乗員の肩部付近の略一定位置になり、それ故、乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入力されると、要部付近から瞬間中心までの距離が大きいため、シートバックに大きな回動モーメントが作用する。そのため、通常の使用状態のとき、その回動モーメントによりシートバックが回動しないように、シートバックとシートクッションブラケットとを左右1対の結合ピンによりかなり強力に結合しておく必要がある。
【0014】
結合ピンの代わりに付勢部材を設け、この付勢部材によりシートバックを初期位置に回動付勢して保持する場合には、かなり強力で大型の付勢部材を設けなければならないし、車両後突時、付勢部材のかなり強力な付勢力に抗してシートバックを回動させることになるため、ヘッドレストを乗員の頭部に迅速に接近させることが難しくなる。また、シートバックの瞬間中心が略一定位置であることから、車両後突時、その回動中心回りにシートバックが回動すると、ヘッドレストの水平成分速度が乗員の頭部に接近する程増加するという問題がある。
【0015】
尚、前記国際公開公報の図5、図6のシート装置では、車両後突時、シートバックの回動に伴ってその瞬間中心が後方かつ下方へ移動するため、ヘッドレストが乗員の頭部に接近する程、ヘッドレストの前方への移動速度が増加し、また、シートバックの回動に伴ってその瞬間中心が下方へ移動するため、ヘッドレストで乗員の頭部を受け止めた際、乗員の頭部から作用する力によりシートバックを初期位置側へ回動させるモーメントが大きくなり望ましくない。
【0016】
本発明の目的は、車両用シート装置において、車両後突時に、ヘッドレストを前方かつ上方へ移動させて乗員の頭部を確実に受け止め得るようにすること、乗員の頭部を効果的に受け止めて鞭打ち症になるのを極力防止すること、ヘッドレストの移動の応答性を高めること、シートバックの回動に伴ってその回動中心を上方かつ前方へ移動可能にすること、等である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の車両用シート装置は、シートクッションと、このシートクッションのシートクッションブラケットに連結支持されたシートバックと、シートバックに装備されたヘッドレストとを備えた車両のシート装置において、車両の後部衝突を受けて乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入力された時、その荷重入力部よりも上側に位置する回動中心回りにシートバック全体を通常時の初期位置から回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移動させるように、シートバックをシートクッションブラケットに可動に支持する可動支持機構を設け、前記可動支持機構は、前記荷重の入力時に、シートバックをシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動可能に支持する第1支持部と、シートバックをシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状又は直線状の軌跡に沿って揺動可能に支持する第2支持部であって第1支持部よりも上側に設けられた第2支持部とを有し、この第1,第2支持部により夫々揺動される部分のシートバックの軌跡が、シートバックの回動に伴ってその回動中心を上方かつ前方へ移動させると共に、シートバックの回動後期におけるヘッドレストの前方への移動速度をシートバックの回動初期におけるヘッドレストの前方への移動速度よりも低下させるように構成されたことを特徴とするものである。
【0018】
この車両用シート装置では、車両の後部衝突を受けて乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入力されると、シートバックをシートクッションブラケットに可動に支持する可動支持機構において、第1支持部により、シートバックがシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動し、また、第1支持部の下側に設けられた第2支持部により、シートバックがシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動して、シートバック全体がその荷重入力部よりも上側に位置する回動中心回りに初期位置から回動して、ヘッドレストが前方かつ上方へ移動する。
【0019】
可動支持機構を設けたことにより、車両後突時、ヘッドレストとともにシートバック全体を回動させ、しかも、シートバックを回動させる力として、乗員の腰部付近から入力された荷重の略全てが作用するため、シートバックの回動の応答性が向上しヘッドレストを前方かつ上方へ迅速に移動させることができる。ヘッドレストとともにシートバックを回動させるため、また、第1,第2支持部でシートバックと共にヘッドレストを支持するため、ヘッドレストに作用する乗員の頭部からの荷重を支持する支持剛性も高めることができ、その結果、後方又は後方かつ上方へ移動しようとする乗員の頭部をヘッドレストで確実に受け止めることができる。
【0020】
第1,第2支持部により、シートバックの回動に伴ってその回動中心が前方かつ上方へ移動するため、回動中心に対してヘッドレストが水平側に傾いて、シートバックの回動後期におけるヘッドレストの前方への移動速度がシートバックの回動初期におけるヘッドレストの前方への移動速度よりも低下する。つまり、乗員の頭部を受け止める時のヘッドレストの前方への移動速度が小さくなり、ヘッドレストから頭部に作用する衝撃を低減できる。更に、シートバックの回動に伴ってその回動中心が上方へ移動するため、ヘッドレストで乗員の頭部を受け止めた際、乗員の頭部から作用する力によりシートバックを初期位置側へ回動させるモーメントが小さくなる。
【0021】
しかも、シートバックの回動に伴って回動中心が上方へ移動することから、車両衝突時、乗員の腰部付近からシートバックに入力される荷重により、シートバックを回動させるモーメントが増加するため、ヘッドレストを迅速に乗員の頭部に接近させるうえで有利になる。この結果、車両後突時、乗員の頭部をヘッドレストで効果的に受け止め鞭打ち症になるのを極力防止できる。通常の使用状態では、シートバックの回動中心を比較的下側に設定できるため、乗員の腰部付近からシートバックに入力される荷重により、シートバックを初期位置から回動させるモーメントを小さくすることができるため、シートバックを初期位置に保持する上で有利になる。
【0022】
請求項2の車両用シート装置は、請求項1の発明において、前記シートバックを初期位置に回動付勢する付勢部材を設けたことを特徴とするものである。つまり、車両後突時以外の通常時に、付勢部材によりシートバックを初期位置に回動付勢して保持することができる。
【0023】
【0024】
【0025】
請求項3の車両用シート装置は、請求項1又は2の発明において、前記第1支持部は、上端部がシートクッションブラケットに回動可能に連結され下端部がシートバックに回動可能に連結されたリンクを有し、第2支持部は、シートクッションブラケットとシートバックの一方に設けられたガイドスリットと他方に固定されガイドスリットに係合した係合ピンとを有することを特徴とするものである。第1支持部をリンクを有する簡単な構造にし、第2支持部をガイドスリットと係合ピンとを有する簡単な構造にして、請求項1又は2の作用を達成することができ、製作コスト的に有利になる。
【0026】
請求項4の車両用シート装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記第1,第2支持部はシートバックの下半部に対応する位置に設けられ、第1支持部はシートバックの下端付近とシートクッションブラケットとを連結し、第2支持部はシートバックの下半部のうちの上端付近とシートクッションブラケットとを連結することを特徴とするものである。
【0027】
第1,第2支持部をシートバックの下半部に対応する位置に設けることにより、シートクッションブラケットの長さを短くでき製作コスト的にも有利になる。シートクッションブラケットの長さを短くしても、シートバック全体を回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移動させ、更にその際、シートバックの回動中心を上方かつ前方へ移動させるように、シートバックとシートクッションブラケットを第1,第2支持部を介して連結することができる。
【0028】
請求項5の車両用シート装置は、請求項1〜4の何れか1項の発明において、前記シートバックのフレームのうち乗員の肩部付近に対応する上端側部分を、後方へオフセットしたことを特徴とするものである。シートバックのフレームの上端側部分において、後方へオフセットした分フレームの前側にクッション部材を厚く設けることができ、車両後突時、乗員がシートバックに受け止められる際、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0029】
請求項6の車両用シート装置は、請求項1〜5の何れか1項の発明において、前記シートバックの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材を設けたことを特徴とするものである。つまり、車両後突時、乗員がシートバックに受け止められる際、シートバックの少なくとも上端側部分に設けられた発泡材からなる緩衝部材により、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、シートクッション、このシートクッションのシートクッションブラケットに連結支持されたシートバック、シートバックに装備されたヘッドレストを備えた自動車のシート装置に、本発明を適用した場合の一例である。
【0031】
図1〜図3に示すように、シート装置1は、シートクッション2、シートバック3、ヘッドレスト4、車両の後部衝突を受けて乗員Mの腰部Ma付近からシートバック3に荷重が入力された時、その荷重入力部よりも上側に位置する瞬間中心(回動中心)回りにシートバック3全体を通常時の初期位置(図1、図5に部分的に実線で示す位置)から回動させてヘッドレスト4を前方かつ上方へ移動させるように、シートバック3をシートクッション2のシートクッションブラケット15に可動に支持する可動支持機構5、シートバック3を前記初期位置に回動付勢する左右1対の比較的強力なゼンマイバネ6(付勢部材に相当する)を備えている。
【0032】
シートクッション2は、クッション本体10と、クッション本体10の後部の左右両側に設けられた1対のベース部材11とを有し、これらベース部材11の後端部分の枢支部11aに、シートバック3の中段付近まで立上げられた左右1対の鉛直板状のシートクッションブラケット15の下端部が、左右方向向きの軸心回りに回動可能に連結され、これらシートクッションブラケット15に、シートバック3が可動支持機構5を介して可動に連結支持されている。
【0033】
1対のベース部材11は、左右1対の前後に延びるガイドレール12に夫々係合されて前後移動自在にガイドされ、シート位置調節機構(図示略)により、シートクッション2とともにシートバック3とヘッドレスト4の前後位置を調節可能で、シート姿勢調節機構(図示略)により、シートクッション2に対してシートバック3とヘッドレスト4を前後に回動させてその姿勢を調節可能である。
【0034】
尚、前記シート位置調節機構とシート姿勢調節機構については、既存のものを適用するものとしその説明を省略する。尚、シート姿勢調節機構によりシートバック3の姿勢を調節可能な状態で、シートバック3を前方へ回動させるように付勢するバネ部材13が、ベース部材11とシートクッションブラケット15との連結部付近に組込まれている。
【0035】
シートバック3は、パイプ材で略環状に形成されたシートバックフレーム20と、シートバックフレーム20の左右の鉛直筒部20aの前部に固着され且シートバックフレーム20から前方へ突出する左右1対の鉛直板状のサイドフレーム21とを有する。各シートクッションブラケット15の内側にサイドフレーム21が僅かな隙間を空けて配設されている。
【0036】
シートバックフレーム20の上部の水平筒部20bに左右1対のヘッドレストホルダ22が固着され、これらヘッドレストホルダ22に、ヘッドレスト4を支持する左右1対のヘッドレストフレーム25の下端部が嵌合連結される。尚、シートバック3に対してヘッドレスト4の上下方向位置更には前後方向位置を調節可能に構成してもよい。左右の鉛直筒部20aには、上下1対の左右方向に長いバネ部材23の両端部が固着され、これらバネ部材23の上下両側において左右方向に延びる上下1対のワイヤ24の両端部が、左右の鉛直筒部20a付近に固着されている。
【0037】
可動支持機構5について詳細に説明する。
図3、図4に示すように、可動支持機構5は、乗員Mの腰部Ma付近からの荷重入力時に、シートバック3をシートクッション2に対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動可能に支持する左右1対の第1支持部30と、シートバック3をシートクッション2に対して相対的に回動可能に且つ上方へ移動可能に支持する第2支持部40であって第1支持部30よりも上側に設けられた左右1対の第2支持部40を有し、これら第1,第2支持部30,40は、シートバック3の下半部に対応する位置に設けられている。
【0038】
1対の第1支持部30は左右対称に構成され、シートバック3の下端付近とシートクッションブラケット15とを連結する。各第1支持部30は、上端部がシートクッションブラケット15に回動可能に連結され下端部がシートバック3のサイドフレーム21に回動可能に連結されたリンク31を有する。
【0039】
リンク31の上端部に外側へ突出する軸部32が形成され、その軸部32が、シートクッションブラケット15の後述のガイドスリット41の下側に形成された軸孔35に回動可能に内嵌されている。一方、リンク31の下端部に軸孔33が形成され、その軸孔33に外側からボルト36が相対回動可能に内嵌されている。ボルト36はサイドフレーム21に形成された孔37を挿通してその内側へ突出し、ボルト部材36に対してリンク31の下端部が回動し得るように、ボルト36がナット38に螺着されている。
【0040】
1対の第2支持部40は左右対称に構成され、シートバック3の下半部のうちの上端付近とシートクッションブラケット15とを連結する。各第2支持部40は、シートクッションブラケット15の上端部分に形成された円弧状のガイドスリット41と、サイドフレーム21の上下方向中段部に外側へ突出状に固着されてガイドスリット41に係合した係合ピン42とを有する。
【0041】
係合ピン42がガイドスリット41に係合された状態で、ガイドスリット41に対して係合ピン42が回動し且つガイドスリット41に沿って移動し得るように、ガイドスリット41から外側へ突出した係合ピン42にナット43が螺着されている。ガイドスリット41は後方湾曲状に約40度に亙って形成され、シートバック3が前記初期位置のとき、係合ピン42がガイドスリット41の下端部に係合するとともに、リンク31は鉛直姿勢から僅かに後下側へ僅かに傾斜した姿勢になっている。
【0042】
1対のゼンマイバネ6は、夫々、シートクッションブラケット15の外側に配設され、ゼンマイバネ6の中央部に位置する一端部が、リンク31の軸部32に形成された係合溝32aに係合され、ゼンマイバネ6の外端部に位置する他端部が、シートクッションブラケット15のガイドスリット41と軸孔35の間に設けられた突出部49aに係合され、リンク31を介してシートバック3を前記初期位置に回動付勢している。軸部32の先端部にはリング部材49bが固着され、このリング部材49bにより、ゼンマイバネ6が係合溝32aから係合解除するのを防止するとともに、軸部32が軸孔35から抜けないように抜け止めされている。
【0043】
さて、前記第1支持部30と第2支持部40とを有する可動支持機構5を設けたことにより、図5に示すように、シートバック3の初期位置の瞬間中心が5aに、回動途中位置の瞬間中心が5bに、回動終了位置の瞬間中心が5cになる。
このように、シートバック3の回動位置に応じて瞬間中心が変化するが、ある位置におけるシートバック3の瞬間中心は、係合ピン42がガイドスリット41へ沿って移動する方向に対する垂線のうち係合ピン42を通る直線(ガイドスリット41の円弧中心と係合ピン42とを結ぶ直線)と、リンク31の長さ方向延長線(瞬間中心である軸部32とシートバック3との連結部であるボルト36とを結ぶ直線)との交点として求められる。
【0044】
図5から判るように、シートバック3の回動終了位置の瞬間中心5cは初期位置の瞬間中心5aよりも距離a1だけ上側に位置し、距離b1だけ前側に位置するようになる。つまり、可動支持機構5は、シートバック3の回動に伴ってその瞬間中心を上方かつ前方へ移動させるように構成されている。
【0045】
上記シート装置1の作用・効果について説明する。
車両後突時以外の通常時には、ゼンマイバネ6によりシートバック3が初期位置に回動付勢されて保持されている。車両後突時に乗員Mの腰部Ma付近からシートバック3へ荷重が入力されると、シートバック3をシートクッション2のシートクッションブラケット15に可動に支持する可動支持機構5により、シートバック3全体がゼンマイバネ6の付勢力に抗してその荷重入力部よりも上側に位置する瞬間中心回りに初期位置から回動し、ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移動する。
【0046】
可動支持機構5を設けたことにより、車両後突時、ヘッドレスト4とともにシートバック3全体を回動させ、しかも、シートバック3を回動させる力として、乗員Mの腰部Ma付近から入力された荷重の略全てが作用するため、シートバック3の回動の応答性を高めヘッドレスト4を前方かつ上方へ迅速に移動させることができる。しかも、ヘッドレスト4とともにシートバック3を回動させるため、ヘッドレスト4に作用する乗員Mの頭部Mbからの荷重を支持する支持剛性も高めることができる。
【0047】
シートバック3の回動に伴ってその瞬間中心が前方更には上方へ移動することにより、その瞬間中心に対してヘッドレスト4が水平側に傾くため、乗員Mの頭部Mbを受け止める時のヘッドレスト4の前方への移動速度が小さくなり、ヘッドレスト4から頭部Mbに作用する衝撃を低減できる。更に、シートバック3の回動に伴ってその瞬間中心が上方へ移動することにより、ヘッドレスト4で乗員Mの頭部Mbを受け止めた際、ヘッドレスト4から瞬間中心までの距離c1が初期位置のときよりも小さくなる。つまり、乗員Mの頭部Mbから作用する力によりシートバック3を初期位置側へ回動させるモーメントが小さくなり、ヘッドレスト4が初期位置に回動しにくくなる。
【0048】
上記の結果、車両後突時、後方又はシートバック3の姿勢によっては後方かつ上方へ移動しようとする乗員Mの頭部Mbをヘッドレスト4で効果的に受け止めて、乗員Mが鞭打ち症になるのを確実に防止することが可能になる。通常の使用状態では、シートバック3の瞬間中心を比較的下側に設定できるため、乗員Mの腰部Ma付近からシートバック3に入力される荷重により、シートバック3を初期位置から回動させるモーメントを小さくできるため、ゼンマイバネ6によりシートバック3を初期位置に確実に保持することが可能になる。
【0049】
可動支持機構5において、車両後突時に、第1支持部30により、シートバック3をシートクッション2に対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動させ、第1支持部30の上側に設けられた第2支持部40により、シートバック3をシートクッション2に対して相対的に回動させるとともに上方へ移動させることにより、シートバック3全体を回動させてヘッドレスト4を前方かつ上方へ確実に移動させ、その際に、シートバック3の瞬間中心を上方かつ前方へ確実に移動させることができる。第1,第2支持部30,40でシートバック3とともにヘッドレスト4を支持するため、シートバック3とヘッドレスト4に作用する乗員Mからの荷重を支持する支持剛性を確実に高めることができる。
【0050】
第1支持部30をリンク31を有する簡単な構造に、また、第2支持部40をガイドスリット41と係合ピン42とを有する簡単な構造にして、車両後突時に、シートバック3全体を回動させてヘッドレスト4を前方かつ上方へ確実に移動させること、シートバック3の回動に伴ってその瞬間中心を上方かつ前方へ確実に移動させること、シートバック3とヘッドレスト4に作用する乗員Mからの荷重を支持する支持剛性を高めること等の効果を確実に達成することができ、製作コスト的にも非常に有利になる。
【0051】
また、シートバック3の回動時に、特にシートバック3の前後方向中段部分の前後方向への変移をなくすようにしたので、胸椎に上下方向への伸長負荷を与えることなく、シートバック3により乗員Mの背中付近を安定的に受け止めることが可能になる。
【0052】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。
但し、前記実施形態と同じものには同一符号を付して説明を省略する。
【0053】
1〕図6に示すように、可動支持機構5Aの第2支持部40Aが、前記第2支持部40の円弧状のガイドスリット41の代わりに、前方下傾きに傾斜状のガイドスリット50を有する。これにより、図7に示すように、シートバック3の初期位置の瞬間中心が5dに、回動途中位置の瞬間中心が5e,5fに、回動終了位置の瞬間中心が5gになる。
【0054】
尚、ある位置におけるシートバック3の瞬間中心は、ガイドスリットの長さ方向向き線分の垂直2等分線と、リンク41の長さ方向延長線との交点として近似的に求められる。図7から判るように、シートバック3の回動終了位置の瞬間中心5gは初期位置の瞬間中心5dよりも距離a2上側に位置し、距離b2前側に位置するようになる。
【0055】
ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移動してシートバック3の瞬間中心が前方へ距離b2移動し、更に、シートバック3の瞬間中心が上方へ距離a2移動すると、瞬間中心に対するヘッドレスト4が水平側に非常に傾くため、乗員Mの頭部Mbを受け止める際のヘッドレスト4の移動速度の前方速度成分が非常に小さくなり、ヘッドレスト4から頭部Mbに作用する衝撃を極力低減できる。
【0056】
また、ヘッドレスト4が前方かつ上方へ移動してシートバック3の瞬間中心が上方へ距離a2移動すると、ヘッドレスト4で乗員Mの頭部Mbを受け止めた際、ヘッドレスト4から瞬間中心までの距離c2が初期位置のときよりも非常に小さくなる。つまり、ヘッドレスト4が初期位置に非常に回動しにくくなる。その他前記実施形態と略同様の作用・効果を奏する。
【0057】
2〕図8に示すように、可動支持機構5Bは、乗員Mの腰部Ma付近からの荷重入力時に、異なる(上下)2ヵ所において、シートバック3をシートクッション2に対して相対的に回動可能に且つ上方へ移動可能に支持する第1,第2支持部30B,40を有する。第1支持部30Bは、シートクッションブラケット15に形成された円弧状のガイドスリット51と、サイドフレーム21に外側へ突出状に固着されてガイドスリット51に係合した係合ピン52とを有する。ガイドスリット51に対する係合ピン52の移動軌跡が前記実施形態のリンク41の一端部と同じ円弧上の移動軌跡となる形状に、ガイドスリット51を形成してもよい。この変更形態では前記実施形態と略同様の作用・効果を奏する。
【0058】
3〕図9に示すように、可動支持機構5Cは、乗員Mの腰部Ma付近からの荷重入力時に、異なる(上下)2ヵ所において、シートバック3をシートクッション2に対して後方かつ上方へ揺動可能に支持する第1,第2支持部30,40Cを有する。第2支持部40Cは、一端部がシートクッションブラケット15に回動可能に連結され他端部がシートバック3のサイドフレーム21に回動可能に連結されたリンク53を有する。リンク53の他端部の移動軌跡が前記係合ピン32の移動軌跡と同じ移動軌跡となるように構成してもよい。この変更形態では前記実施形態と略同様の作用・効果を奏する。
【0059】
4〕図示していないが、第1支持部を、シートクッションブラケット15に形成されたガイドスリットと、サイドフレーム21に外側へ突出状に固着されてガイドスリットに係合した係合ピンとを有する構造にし、第2支持部を、シートクッションブラケット15に一端部が回動可能に連結されシートバック3のサイドフレーム21に他端部が回動可能に連結されたリンクを有する構造にしてもよく、前記実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0060】
5〕図10に示すように、可動支持機構5Dにおいて、第1支持部30Dのリンク54の初期角度を前斜め下方に僅かに傾斜させて、リンク54の回動角度を大きく設定するとともに、第2支持部40Dの傾斜状のガイドスリット55の傾斜角度を前方下傾きに緩やかにしてもよい。これにより、車両後突時、鎖線で示すように、前記実施形態と同じ量だけ、ヘッドレスト4を前方かつ上方へ移動させることができるとともに、シートバック3の上端側部分の前方への移動を抑制することができる。つまり、乗員の肩部付近がシートバック3から受ける衝撃を緩和して、鞭打ち症になるのを確実に防止することができる。
【0061】
6〕図11に示すように、可動支持機構5Eにおいて、第1支持部30Eのリンク56を長く構成してもよく、前記実施形態と略同様の作用・効果が得られる。7〕図12に示すように、可動支持機構5Fにおいて、第1支持部30Fと第2支持部40Fの距離を長く設定してもよい。この場合も、前記実施形態と略同様の作用・効果が得られる。
8〕図13に示すように、可動支持機構5Gにおいて、第1支持部30Gの高さを低く設定するとともに、第2支持部40Gの高さを低く設定してもよい。
【0062】
9)図14に示すように、シートバック3Hの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材60を設けてもよい。車両後突時、乗員Mがシートバック3Hに受け止められる際、緩衝部材60により乗員Mの肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0063】
10〕図15に示すように、シートバック3Iのフレーム20Iのうち乗員Mの肩部付近に対応する上端側部分を、後方へ(例えば、30mm程度)オフセットするように構成してもよい。これにより、フレーム20Iの上端側部分において、フレーム20Iの前側にクッション部材等を厚く設け、車両後突時、乗員Mがシートバック3Iに受け止められる際、乗員Mの肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0064】
11〕ゼンマイバネ6等のバネ部材を省略して、シートクッション2に対して、通常時にはシートバック3を初期位置に保持し、車両後突時にシートバック3を保持解除して初期位置から回動可能にする保持機構を設けてもよい。この保持機構においては、例えば、車両後突時の衝撃により係合部材を係合解除させたり、シートクッションに対してシートバックを固定連結する何らかの部材を破断するように構成することが可能である。
【0065】
12〕第1,第2支持部を、ガイドスリットと係合ピンを有する構造にする場合、ガイドスリットをシートバック3のサイドフレーム21に形成し、係合ピンをシートクッションブラケット15に固定的に取付けてもよい。
13〕前記変更形態において第1支持部におけるガイドスリットを円弧状に形成してもよい。又は、円弧状のガイドスリットを傾斜状にしてもよいし、円弧状に限らず湾曲にしてもよい。要は、シートバック3をシートクッション2に対して上方へ移動可能であれば形状を問わない。
【0066】
14〕可動支持機構において、第1,第2の2つの支持部でシートクッション2に対してシートバック3を可動に支持するのではなく、シートクッション2に対してシートバック3を一軸にて回動可能に支持してもよい。
15〕シートバック3とヘッドレスト4を一体型に構成してもよい。
16〕前記シート装置の構造は一例を示すものに過ぎず、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形を付加した形態で実施可能である。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の車両用シート装置によれば、可動支持機構を設けたので、車両後突時、ヘッドレストとともにシートバック全体を回動させ、しかも、シートバックを回動させる力として、乗員の腰部付近から入力された荷重の略全てが作用するため、車両後突時、シートバックの回動の応答性が向上しヘッドレストを前方かつ上方へ迅速に移動させることができ、しかも、ヘッドレストとともにシートバックを回動させるため、また、第1,第2支持部でシートバックと共にヘッドレストを支持するため、ヘッドレストに作用する乗員の頭部からの荷重を支持する支持剛性も高め、その結果、後方又は後方かつ上方へ移動しようとする乗員の頭部をヘッドレストで確実に受け止めることができる。
【0068】
更に、シートバックの回動に伴ってその回動中心を前方かつ上方へ移動させると共に、シートバックの回動後期におけるヘッドレストの前方への移動速度をシートバックの回動初期におけるヘッドレストの前方への移動速度よりも低下させるため、乗員の頭部を受け止める時のヘッドレストの前方への移動速度を小さくして、ヘッドレストから頭部に作用する衝撃を低減でき、ヘッドレストで乗員の頭部を受け止めた際、乗員の頭部から作用する力によりシートバックを初期位置側へ回動させるモーメントが小さくなる。しかも、シートバックの回動に伴って回動中心が上方へ移動することから、車両衝突時、乗員の腰部付近からシートバックに入力される荷重により、シートバックを回動させるモーメントが増加するため、ヘッドレストを迅速に乗員の頭部に接近させるうえで有利になる。
【0069】
この結果、車両後突時、乗員の頭部をヘッドレストで効果的に受け止め鞭打ち症になるのを極力防止できる。通常の使用状態では、シートバックの回動中心を比較的下側に設定できるため、乗員の腰部付近からシートバックに入力される荷重により、シートバックを初期位置から回動させるモーメントを小さくできるため、シートバックを初期位置に保持する上で有利になる。
【0070】
請求項2の車両用シート装置によれば、シートバックを初期位置に回動付勢する付勢部材を設けたので、車両後突時以外の通常時に、付勢部材によりシートバックを初期位置に回動付勢して保持することができる。
【0071】
【0072】
請求項3の車両用シート装置によれば、第1支持部をリンクを有する簡単な構造にし、第2支持部をガイドスリットと係合ピンとを有する簡単な構造にして、請求項1又は2の作用を達成することができ、製作コスト的に有利になる。
【0073】
請求項4の車両用シート装置によれば、第1,第2支持部をシートバックの下半部に対応する位置に設けることにより、シートクッションブラケットの長さを短くできるため製作コスト的にも有利になる。シートクッションブラケットの長さを短くしても、シートバック全体を回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移動させ、更にその際、シートバックの回動中心を上方かつ前方へ移動させるように、シートバックとシートクッションブラケットを第1,第2支持部を介して連結することができる。
【0074】
請求項5の車両用シート装置によれば、シートバックのフレームのうち乗員の肩部付近に対応する上端側部分を、後方へオフセットしたので、シートバックのフレームの上端側部分において、後方へオフセットした分フレームの前側にクッション部材等を厚く設けることができ、車両後突時、乗員がシートバックに受け止められる際、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【0075】
請求項6の車両用シート装置によれば、シートバックの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材を設けたので、車両後突時、乗員がシートバックに受け止められる際、発泡材からなる緩衝部材により、乗員の肩部付近が受ける衝撃を緩和し、鞭打ち症になるのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシート装置の側面図である。
【図2】シート装置の正面図である。
【図3】シート装置の要部分解斜視図である。
【図4】シート装置の要部側面図である。
【図5】シート装置の作動説明図である。
【図6】第1の変更形態に係るシート装置の要部側面図である。
【図7】図6のシート装置の作動説明図である。
【図8】第2の変更形態に係るシート装置の要部側面図である。
【図9】第3の変更形態に係るシート装置の要部側面図である。
【図10】第4の変更形態に係るシート装置の作動説明図である。
【図11】第5の変更形態に係るシート装置の作動説明図である。
【図12】第6の変更形態に係るシート装置の作動説明図である。
【図13】第7の変更形態に係るシート装置の作動説明図である。
【図14】第8の変更形態に係るシート装置の側面図である。
【図15】第9の変更形態に係るシート装置の側面図である。
【符号の説明】
M 乗員
Ma 腰部
Mb 頭部
1 シート装置
2 シートクッション
3,3H,3I シートバック
4 ヘッドレスト
5,5A〜5G 可動支持機構
5a〜5g 瞬間中心(回動中心)
6 ゼンマイバネ
15 シートクッションブラケット
20,20I フレーム
30,30B,30D〜30G 第1支持部
31,53,54,56 リンク
40,40A,40C,40D,40F,40G 第2支持部
41,50,51 ガイドスリット
42,52 係合ピン
60 緩衝部材
Claims (6)
- シートクッションと、このシートクッションのシートクッションブラケットに連結支持されたシートバックと、シートバックに装備されたヘッドレストとを備えた車両のシート装置において、
車両の後部衝突を受けて乗員の腰部付近からシートバックに荷重が入力された時、その荷重入力部よりも上側に位置する回動中心回りにシートバック全体を通常時の初期位置から回動させてヘッドレストを前方かつ上方へ移動させるように、シートバックをシートクッションブラケットに可動に支持する可動支持機構を設け、
前記可動支持機構は、前記荷重の入力時に、シートバックをシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状の軌跡に沿って揺動可能に支持する第1支持部と、シートバックをシートクッションに対して相対的に後方かつ上方へ円弧状又は直線状の軌跡に沿って揺動可能に支持する第2支持部であって第1支持部よりも上側に設けられた第2支持部とを有し、この第1,第2支持部により夫々揺動される部分のシートバックの軌跡が、シートバックの回動に伴ってその回動中心を上方かつ前方へ移動させると共に、シートバックの回動後期におけるヘッドレストの前方への移動速度をシートバックの回動初期におけるヘッドレストの前方への移動速度よりも低下させるように構成されたことを特徴とする車両用シート装置。 - 前記シートバックを初期位置に回動付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
- 前記第1支持部は、上端部がシートクッションブラケットに回動可能に連結され下端部がシートバックに回動可能に連結されたリンクを有し、第2支持部は、シートクッションブラケットとシートバックの一方に設けられたガイドスリットと他方に固定されガイドスリットに係合した係合ピンとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート装置。
- 前記第1,第2支持部はシートバックの下半部に対応する位置に設けられ、第1支持部はシートバックの下端付近とシートクッションブラケットとを連結し、第2支持部はシートバックの下半部のうちの上端付近とシートクッションブラケットとを連結することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用シート装置。
- 前記シートバックのフレームのうち乗員の肩部付近に対応する上端側部分を、後方へオフセットしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用シート装置。
- 前記シートバックの少なくとも上端側部分に、発泡材からなる緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用シート装置。
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