JP3759213B2 - パチンコ機における賞品球排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はパチンコ機において、賞品球を球受け皿内に払い出したり、パチンコ機外へ抜き取るために装設される賞品球排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として例えば特公平7−20509号公報がある。この公報には賞品球排出装置の流下経路終端に賞品球導出樋を接続してこの賞品球導出樋の途中から球抜き樋を分岐させ、賞品球導出樋に送り込まれた賞品球を受皿側若しくは球抜き樋側へ導く切替えゲートおよびこの切替えゲートを作動させる手段を分岐点に設けたパチンコ遊技機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したパチンコ遊技機では、切替えゲートおよびこの切替えゲートを駆動する駆動源や、切替えゲートの位置を検出する検出手段等を賞品球排出装置の下流に設置する必要があり、賞品球排出装置の下流での賞品球誘導制御機構が複雑となってコスト高となる問題点がある。本発明は賞品球を球受け皿側若しくは球抜き通路側へ振り分ける賞品球振り分け機構を簡略化およびコンパクト化することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、賞品球供給通路と、該賞品球供給通路に並んで待機する賞品球を順に受入れて放出するために回転する球送り部材と、該球送り部材の正回転により放出された賞品球を賞品球払い出し通路へ誘導する第1誘導流路と、該第1誘導流路と並列状に形成されて前記球送り部材の逆回転により放出された賞品球を球抜き通路へ誘導する第2誘導流路と、を備えた賞品球排出装置であって、前記賞品球供給通路の下流端には、該賞品球供給通路に並んで待機する待機賞品球中の先頭の賞品球を横方向に送り出す通路出口が開口され、前記球送り部材には、その外周に前記通路出口から送り出された賞品球を受入れる球受け部が等間隔に複数個形成され、前記球送り部材における前記球受け部が前記通路出口から先頭の賞品球を受入れてから次の賞品球を受入れるまでの1ステップの正回転によって前記賞品球供給通路の通路出口から前記球受け部に受入れた賞品球を前記第1誘導流路に放出する一方、複数のステップの逆回転によって前記賞品球供給通路の通路出口から前記球受け部に受入れた賞品球を前記第2誘導流路に放出することを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明では、球送り部材が賞品球供給通路で待機する賞品球を横方向に送り出す通路出口から順に受入れて移送し、球送り部材によって移送された各賞品球は賞品球払い出し通路に接続された第1誘導流路、若しくは球抜き通路に接続された第2誘導流路に振り分けられて両誘導流路のうちの一方に送り込まれる。
【0006】
また、請求項1の発明において、前記球送り部材における球受け部が通路出口から先頭の賞品球を受入れてから次の賞品球を受入れるまでの1ステップの正回転によって賞品球供給通路の通路出口から球受け部に受入れた賞品球を第1誘導流路に放出する一方、複数のステップの逆回転によって賞品球供給通路の通路出口から球受け部に受入れた賞品球を第2誘導流路に放出することを特徴としている。
【0007】
このため、請求項1の発明では、賞品球の払い出しに際し、球受け部が賞品球を受取ってから1ステップ旋回するまでの間に賞品球が球受け部から放出され、賞品球がどの球受け部にも残留していない状態で球送り部材の回転を停止させることができるので、球送り部材を球抜きのために逆回転させたときに賞品球を賞品球供給通路から球受け部に無理なく受入れて球送り部材を起動させることができ、球送り部材をその回転方向を正回転から逆回転に切換えて回転駆動するときに賞品球供給路の通路出口での球詰りを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】
【0010】
【0011】
【実施例】
次に、本発明の第1実施例を図1、図2にしたがって説明する。パチンコ機の本体枠の裏面に組付けられた賞品球ケース内に装入された状態で本体枠の裏面側に設置された賞品球排出装置において、賞品球ケースに取付けられたベース板1には賞品球の通路を形成する前後1対のガイド部材2が向い合わせ状に結合されている。
【0012】
両ガイド部材2にはその上部に円弧状の湾曲形態で設置された第1通路壁2aと、この第1通路壁2aの下端に連接されて垂直状の形態で設置された第2通路壁2bと、第1通路壁2aの外方に折曲形態で設置された第3通路壁2cと、この第3通路壁2cの下端に連接されて円弧状の湾曲形態で設置された第4通路壁2dと、この第4通路壁2dの下端に連接されて垂直状の形態で設置された第5通路壁2eと、第2通路壁2bと第5通路壁2eとの中間部に垂直状の形態で設置された第6通路壁2fとがそれぞれ形成されている。
【0013】
両ガイド部材2の第1通路壁2aと第3通路壁2cとの間には上方から流下した賞品球が1列に並んで待機および通行する賞品球供給通路3がそれぞれ形成され、この両賞品球供給通路3の先端には賞品球供給通路3に並んで待機する待機賞品球中の先頭の賞品球を横方向へ送り出す通路出口4がそれぞれ開口されている。
【0014】
両賞品球供給通路3の上方には球タンク内から送り出された賞品球群が2列となって貯留される1対の賞品球貯留通路が形成された賞品球貯留樋が設置され、両ガイド部材2の第1通路壁2aおよび第2通路壁2bは賞品球貯留樋内から転落した各賞品球の落下衝撃を緩衝する目的で湾曲乃至曲折されている。
【0015】
両ガイド部材2には第2通路壁2bの上部と、第4通路壁2dと、第5通路壁2eの上部と、第6通路壁2fの上端面とによって囲まれたほぼ円形状の賞品球移送部5がそれぞれ形成されている。
【0016】
両ガイド部材2の第2通路壁2bと第6通路壁2fとの間には、賞品球を球受け皿に送り込む賞品球払い出し通路に接続されて賞品球を賞品球払出し通路に導く第1誘導流路6がそれぞれ形成されている。
【0017】
第2通路壁2bの外壁面には第1誘導流路6を通行して球受皿上に払い出される賞品球数をカウントする払い出し数検出器19が取付けられている。
【0018】
両ガイド部材2の第5通路壁2eと第6通路壁2fとの間には、賞品球供給通路3の下流に配設され、賞品球をパチンコ機外へ排出する球抜き通路に接続されて賞品球を球抜き通路に導く第2誘導流路7が第1誘導流路6と並列に形成されている。
【0019】
ベース板1に取付けられて正逆方向へ回転制御される球送りモータ(ステップモータ)8の出力軸8aには、両ガイド部材2の賞品球移送部5内に設置されて賞品球供給通路3から転り落ちた賞品球を正逆方向への回転動作によって受取って移送し、第1誘導通路6若しくは第2誘導通路7に振り分けて放出する球送り部材10が結合されている。
【0020】
球送り部材10には、ほぼ円板状の仕切り板11と、この仕切り板11の前後面に連接されて前後対称状に設置された前後1対の球送り歯12,12とが形成されている。
【0021】
球送り部材10の両球送り歯12には、その回転中心の回りに60°の回転対称状に配列されてそれぞれ凹円弧面状に湾曲した形状を有し、賞品球供給通路3から転り落ちた賞品球を旋回しながら受入れて旋回移送してから放出する6対の球受け部14が形成されている。
【0022】
球送り部材10の仕切板11の外周部にはほぼU形状に切欠かれた形状をそれぞれ有し、周方向へ等間隔で配列されて各対の球受け部14の旋回位置を教示する12個の教示部13が各対の球受け部14にそれぞれ対向して凹設されている。
【0023】
前側のガイド部材2の下部には球送り部材10の仕切り板11の外周縁付近が挿通された検出溝16aを有し、仕切り板11の各教示部13が通過する毎にパルス信号を発信するフォトセンサ16が取付けられている。
【0024】
球送り部材10の球受け部14の配列ピッチに相当する間隔、すなわち、球送り部材10が60°回転して各対の球受け部14が60°旋回移動する間隔を1ステップとすると、各対の球受け部14は、球送り部材10が1回転する間に6ステップ旋回転移動し、球送り部材10が1ステップ回転する毎に賞品球を受取り、また、球送り部材10が1ステップ回転する毎に賞品球を放出する。フォトセンサ16は球送り部材10が60°回転して球受け部14が1ステップ旋回移動する毎にパルス信号を発信する。
【0025】
入賞球の検出に基づいて賞品球排出信号が発信されると、球送りモータ8の出力軸8aが正方向へ回転駆動されて球送り部材10が正回転し、また、球抜きのための賞品球排出信号が発信されると、球送りモータ8の出力軸8aが逆方向へ回転駆動されて球送り部材10が逆回転する。
【0026】
球送り部材10が正回転(図2で反時計回り方向)している状態では、通路出口4に対向する賞品球受入れ位置へ旋回した球受け部14がその位置で賞品球を受取ってから球送り部材10が1ステップ正回転すると、賞品球を受取った球受け部14が第1誘導流路6の上方位置へ旋回移動し、その球受け部14が賞品球を受取ってから1ステップ旋回移動するまでの間に賞品球がその球受け部14から放出されて第1誘導流路6に導入される。各球受け部14から放出されて第1誘導流路6に導入された賞品球は賞品球払い出し通路を通って球受け皿内に送り込まれる。
【0027】
球送り部材10が逆回転している状態では、賞品球受入れ位置へ旋回した球受け部14がその位置で賞品球を受取ってから球送り部材10が約3ステップ逆回転すると、賞品球を受取った球受け部14が第2誘導流路7の上方位置へ旋回移動し、その球受け部14によって約3ステップ分旋回移送された賞品球がその球受け部14から放出されて第2誘導流路7に導入され、第2誘導流路7に導入された各賞品球は球抜き通路を通ってパチンコ機外へ送り出される。
【0028】
上記実施例によれば、賞品球供給通路3で待機する賞品球が球送り部材10によって移送されて2つの誘導流路6,7の何れかに振り分けられ、球送り部材10自体が賞品球の振り分けおよび送り出しを行うので、賞品球排出機構の下流に設置される賞品球振り分け機構が不要となるとともに、その賞品球振り分け機構が占めるスペースを不要にすることができる。
【0029】
また、球送り部材10の回転方向を切換えるだけで、賞品球を両誘導流路6,7の何れか一方に的確に振り分けることができるので、賞品球を振り分ける賞品球振り分け機構を簡略化およびコンパクトすることができるとともに、球送り部材10が回転しながら賞品球を受入れて放出位置へ移送するので、球送り部材10による賞品球の振り分け動作を誤りなく行うことができ、振り分け機構の応答遅れによって賞品球が誤った流路へ送り込まれたり、誤った数の賞品球が送り出される誤動作を排除することができる。
【0030】
さらに、第1実施例によれば、賞品球の払い出しに際し、球受け部14が賞品球を受取ってから1ステップ旋回するまでの間に賞品球が球受け部14から放出され、賞品球がどの球受け部14にも残留していない状態で球送り部材10の回転を停止させることができるので、球送り部材10を球抜きのために逆回転させたときに賞品球を賞品球供給通路3から球受け部14に無理なく受入れて球送り部材10を起動させることができ、球送り部材10をその回転方向を正回転から逆回転に切換えて回転駆動するときに賞品球供給路3の通路出口4での球詰りを防止することができる。
【0031】
また、球送り部材10を逆回転させて球抜きを終了してから球送り部材10の回転を停止させると、球送り部材10が受入れた賞品球が全て排出されて賞品球がどの球受け部14にも残留していない状態となるので、球送り部材10をその回転方向を逆回転から正回転に切換えて回転駆動するときに賞品球供給通路3の通路出口4での球詰りを無くすことができる。
【0032】
次に、図3に示す本発明の第2実施例について説明すると、本例では、賞品球供給通路3の下流には円筒状の胴壁部20aと、この胴壁部20aの両開口端を閉塞した状態で胴壁部20aに結合された1対の蓋板20bとを有するケーシング20が設置されている。
【0033】
ケーシング20の下方には、ケーシング20の一端部の下端に開口された第1球出口21の下方に配設されて賞品球払い出し通路に接続された第1誘導流路6と、ケーシング20の他端部の下端に開口された第2球出口22の下方に配設されて球抜き通路に接続された第2誘導流路7とが並列状に形成されている。
【0034】
ケーシング20内には球送りモータ8によって正逆方向へ回転駆動され、賞品球供給通路3からケーシング20内へ転り落ちた賞品球を前方若しくは後方へ移送して第1球出口21若しくは第2球出口22を通じて放出するスクリュコンベア状の球送り部材23が装入されている。
【0035】
球送り部材23は、ケーシング20の中心部に挿通されて球送りモータ8の出力軸に結合されたスクリュ軸24と、このスクリュ軸24に結合されてスクリュ軸24の回りにスパイラル状に巻回された送り羽根25とを備え、送り羽根25の下部にはスクリュ軸24の軸方向へ並んだ複数個の球受け部26が形成されている。
【0036】
賞品球を球受け皿へ払い出すための賞品球排出信号が発信されると、球送りモータ8が正方向へ回転駆動されて球送り部材23が正回転し、賞品球供給通路3からケーシング20内に転り落ちた各賞品球は球送り部材23の各球受け部26によって順に第1球出口21側へ移送されて第1球出口21を通じて下方へ放出され、第1誘導流路6に導入される。
【0037】
賞品球をパチンコ機外へ排出するための賞品球排出信号が発信されると、球送りモータ8が逆方向へ回転駆動されて球送り部材23が逆回転し、賞品球供給通路3からケーシング20内へ転り落ちた各賞品球は球送り部材23の球受け部26によって順に第2球出口22側へ移送されて第2球出口22を通じて下方へ放出され、第2誘導通路7に導入される。
【0038】
賞品球通路3からケーシング20内へ転落した各賞品球は球送り部材23の回転方向の切換えによって相反方向へ移送され、第1誘導流路6若しくは第2誘導流路7に振り分けられて送り出される。
【0039】
次に、図4、図5に示す本発明の第3実施例について説明すると、ベース板1には一定の回転方向へ回転駆動される球送りモータ8Aが取付けられるとともに、ベース板1に結合された前後1対のガイド部材27には円弧状に湾曲した第1通路壁27aと、この第1通路壁27aの外方に曲折状態で設置された第2通路壁27bと、この第2通路壁27bの下外端部に連接されて円弧状に湾曲した第3通路壁27cと、この第3通路壁27cの下端に連接されて上端が水平状に設置されて上端を除いて垂直状に設置された第4通路壁27dと、この第4通路壁27dの内方に垂直状に設置された第5通路壁27eと、第4通路壁27dと第5通路壁27eとの中間部に垂直状に設置された第6通路壁27fとがそれぞれ形成されている。
【0040】
両ガイド部材27の第1通路壁27aと第2通路壁27bとの間には賞品球供給通路3が形成され、第5通路壁27eと第6通路壁27fとの間には賞品球払い出し通路に接続された第1誘導流路6が形成され、第4通路壁27dと第6通路壁27fとの間には球抜き通路に接続された第2誘導流路7が第1誘導流路6と並列状に形成されている。
【0041】
球送りモータ8Aの出力軸8aAには第1実施例の球送り部材10と同様な形状に形成されて一定方向へ回転駆動される球送り部材10が結合されている。
【0042】
球送りモータ8Aの出力軸8aAに直結状に結合された支軸31には、球送り部材10の各対の球受け部14によって受入れられて旋回移送された賞品球を第1誘導流路6若しくは第2誘導流路7に振り分ける振り分け部材28が搖動可能に結合されている。
【0043】
振り分け部材28には球送り部材10の半径方向へ延出された延出片28aと、この延出片28aの先端に連接されて第1誘導流路6の入口部若しくは第2誘導流路7の入口部を一方的に閉鎖するシャッタ片28bと、延出片28aの基端に連接された伝動片28cとが形成され、伝動片28cは前側のガイド部材27に取付けられたソレノイド29のプランジャ29aに連動可能に連結されている。
【0044】
賞品球を球受け皿内に払い出すための賞品球排出信号が入賞球の検出によって発信されるゲーム中の常態では、ソレノイド29が励磁されてプランジャ29aが下方へ退動し、振り分け部材28はシャッタ片28bが第2誘導流路7の入口部を閉鎖して第1誘導流路6の入口部を開放した状態で保持される。
【0045】
この状態で、入賞球の検出によって球送り部材10が回転駆動されると、球送り部材10の各球受け部14が賞品球供給通路3に並んだ各賞品球を回転しながら順に受入れて約180°旋回移送してから第2誘導流路7の入口部に対向する位置で順に放出する。球受け部14から放出された各賞品球は、振り分け部材28のシャッタ片28bに衝突して第2誘導流路7への転落が阻止され、シャッタ片28bおよび球受け部14によって誘導されて全て第1誘導流路6に導入される。
【0046】
賞品球群をパチンコ機外に抜き取るための賞品球排出信号が発信されると、ソレノイド29が消磁されてプランジャ29aが上方へ進動し、振り分け部材28はシャッタ片28bが第1誘導流路6の入口部を閉鎖して第2誘導流路7の入口部を開放した状態に切換えられる。
【0047】
この状態で、球送り部材10が回転駆動され、球送り部材10の各球受け部14が賞品球を順に受入れて約180°旋回移送してから第2誘導流路7の入口部に対向する位置で順に放出し、放出された各賞品球は全て第2誘導流路7に導入される。
【0048】
次に、図6、図7に示す本発明の第4実施例について説明すると、本例では第1実施例の両ガイド部材2と同様に形成された1対のガイド部材2内には賞品球供給通路3と、第1誘導流路6と第2誘導流路7とが形成されるとともに、両ガイド部材2内には球送りモータによって正逆方向へ回転駆動される球送り部材30が装入されている。
【0049】
球送り部材30には仕切り板31と、この仕切り板31の前後面に連接された前後1対の球送り歯32とが形成され、仕切り板31には180°の回転対称位置に配設されてフォトセンサ16に球送り部材30の回転位置を教示する2個の教示部33が凹設されている。
【0050】
球送り部材30の両球送り歯32には、賞品球供給通路3の通路出口4から転り落ちた賞品球を受入れて旋回移送してから放出する少くとも1つ(本例では2つ)の球受け部34がそれぞれ凹設され、本例ではこの両球受け部34は球送り部材30の回転中心を中心とする180°の回転対称位置に配設されている。
【0051】
各球受け部34は1個の賞品球のほぼ全体が嵌め込まれるような深さを有し、ほぼU形状に凹陥した形状にそれぞれ形成されている。
【0052】
球送り部材30の両球送り歯32の外周面には、両端縁が両球受け部34の片側の開口縁34aにそれぞれ連接された状態で凸円弧面状に湾曲した形状をそれぞれ有し、球受け部34が賞品球供給通路3の通路出口4に対向する賞品球受取り位置を通り過ぎたときに通路出口4をこの通路出口4に接近した位置で閉塞して賞品球供給通路3から球送り部材30側への賞品球の転動を阻止する球切り面35がそれぞれ形成されている。
【0053】
球送り歯32には球受け部34の個数と同数個の球切り面35が形成され、各球受け部34と各球切り面35とは球送り部材30の周方向へ交互に配列されている。
【0054】
仕切り板31の教示部33は、球送り部材30の回転停止時に球受け部34が賞品球供給通路3の通路出口4から離れた位置で停止するように配設され、球送り部材30が回転後静止した状態では球送り部材は、球切り面35が賞品球供給通路3の通路出口4を閉塞して賞品球供給通路3に並んで待機する賞品球中の先頭の賞品球を受止めてその転動を阻止した状態で保持される。
【0055】
第4実施例によれば、賞品球の排出に際し、賞品球供給通路3で待機する待機賞品球中の先頭の賞品球が球送り部材30の球受け部34内に転り落ちた直後その先頭の賞品球に次続する次続賞品球が球切り面35によって賞品球供給通路3の通路出口4で受止められて球受け部34内への次続賞品球の喰い込みが阻止されるので、各待機賞品球を賞品球供給通路3から1個づつ的確に送り出して第1誘導流路6もしくは第2誘導流路7に送り込むことができる。
【0056】
また、球送り部材30が回転している状態でも球送り部材30が静止している状態でも、球切り面35が賞品球供給通路3内の各待機賞品球を、その配列状態を維持して受止め、待機賞品球の配列状態の乱れを球切り面35によって無くすことができるので、待機賞品球の配列状態の乱れに起因する球詰りを無くして各賞品球を第1誘導流路6および第2誘導流路7に送り込むことができる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、賞品球供給通路で待機する賞品球が球送り部材によって移送されて2つの誘導流路の何れかに確実に振り分けられ、球送り部材自体が賞品球の振り分けおよび送り出しを行うので、賞品球排出機構の下流に設置される振り分け機構が不要となるとともに、その賞品球振り分け機構が占めるスペースを不要にすることができる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す賞品球排出装置の縦断面図である。
【図2】図1のX−X線矢視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す賞品球排出装置の側断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す賞品球排出装置の縦断面図である。
【図5】同じく、側面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す賞品球排出装置の側面図である。
【図7】同じく、球送り部材が停止した状態を示す賞品球排出装置の側面図である。
【符号の説明】
3 賞品球供給通路
4 通路出口
6 第1誘導流路
7 第2誘導流路
10,23,30 球送り部材
14,26,34 球受け部
Claims (1)
- 賞品球供給通路と、該賞品球供給通路に並んで待機する賞品球を順に受入れて放出するために回転する球送り部材と、該球送り部材の正回転により放出された賞品球を賞品球払い出し通路へ誘導する第1誘導流路と、該第1誘導流路と並列状に形成されて前記球送り部材の逆回転により放出された賞品球を球抜き通路へ誘導する第2誘導流路と、を備えた賞品球排出装置であって、
前記賞品球供給通路の下流端には、該賞品球供給通路に並んで待機する待機賞品球中の先頭の賞品球を横方向に送り出す通路出口が開口され、
前記球送り部材には、その外周に前記通路出口から送り出された賞品球を受入れる球受け部が等間隔に複数個形成され、
前記球送り部材における前記球受け部が前記通路出口から先頭の賞品球を受入れてから次の賞品球を受入れるまでの1ステップの正回転によって前記賞品球供給通路の通路出口から前記球受け部に受入れた賞品球を前記第1誘導流路に放出する一方、複数のステップの逆回転によって前記賞品球供給通路の通路出口から前記球受け部に受入れた賞品球を前記第2誘導流路に放出することを特徴とするパチンコ機における賞品球排出装置。
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