JP3752281B2 - Balloon catheter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルーンが折り畳まれた状態で当該バルーンの外周を被覆するラッピングシースを備えたバルーンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、多くのバルーンカテーテルは、図4に例示する様に、筒状のラッピングシース201を備え、保管時には、バルーン203がラッピングシース201によって被覆されている。このラッピングシース201は、保管時にバルーン203につけられた折り癖を維持し、また、バルーン203を損傷から保護するためのもので、バルーンカテーテルを使用する際には、使用に先立って取り外されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術によれば、上記ラッピングシース201を取り外すと、バルーン203を体内に挿入し終えるまでの間にバルーン203が解けることがあり、バルーン203の挿入が困難となることがあった。そして、バルーン203が解けた状態で無理に挿入すれば、バルーン203の表面を傷つけたり、逆に、解けたバルーン203で皮膚や血管壁を傷つける恐れがあった。
【0004】
この様な問題に対し、図5に例示する様に、摘み209を引き離すように引っ張ると切り裂き線207に沿って引き裂かれるラッピングシース205を備えたバルーンカテーテルも提案されている。このバルーンカテーテルであれば、ラッピングシース205を徐々に引き裂きながら、少しずつバルーン211を外部に露出させて徐々に体内へ挿入できるので、バルーン211の解けをある程度防止できた。
【0005】
しかし、この様なバルーンカテーテルであっても、例えば、折り畳まれたバルーン211がシースと接触したり、あるいは、シースレス挿入を行う際に折り畳まれたバルーン211が人体に直接接触することにより、摩擦力等が作用してバルーン211が解けてしまう恐れがあり、バルーン211の損傷、又は皮膚や血管壁の損傷を完全に防止することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、折り畳まれたバルーンが解けない状態のままバルーンを人体内に挿入可能なバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、請求項1記載の通り、
バルーンが折り畳まれた状態で当該バルーンの外周を被覆するラッピングシースを備えており、前記ラッピングシースが、前記バルーンを被覆したままバルーンと共に血管内へ挿入可能な構造とされているバルーンカテーテルであって、
前記バルーンよりも遠位端側に先端チップが突設されると共に、該先端チップには、遠位端側よりも近位端側で部分的に径を細くして段差部が形成され、
前記ラッピングシースの先端が、前記段差部の近位端側にあって、該段差部の遠位端側よりも径を細くしてある
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記請求項1記載のバルーンカテーテルによれば、ラッピングシースでバルーンを被覆したままバルーンを血管内へ挿入できるので、バルーン部分が完全に血管内に入った後でラッピングシースを除去することにより、バルーンが血管内に入る前に解けたりせず、解けによって挿入が困難になるといったことがない。また、解けたバルーンで挿入箇所の皮膚を傷つけたり、逆に、バルーンを損傷させたりといったことがない。更に、ラッピングシース表面は、折り畳まれたバルーンに比べれば、より凹凸が少ない平滑な表面にできるので、解けの有無にかかわらずバルーンよりも人体への挿入が容易である。
【0009】
ところで、本発明の特徴的な部分の一つは、上記の通り、ラッピングシースが、バルーンを被覆したままバルーンと共に血管内へ挿入可能な構造とされている点にあるが、この様なラッピングシースとするための主な条件を具体的に挙げれば、(1)ラッピングシースが、少なくとも血管内に挿入可能な外径であること、(2)折り畳まれたバルーンの柔軟性を阻害しない十分な柔軟性を有すること、(3)先端部側(遠位端部側)が挿入時に捲れ上がらないこと、(4)血管内へのバルーンの挿入完了後に容易に除去可能なこと等が求められる。
【0010】
上記(1)については、挿入対象となる血管や患者の個人差によって異なるので、数値等での特定はできないが、血行障害等を極力抑えるには、細ければ細いほど望ましい。
上記(2)については、やはり数値等での特定はできないが、材質及びラッピングシースの肉厚を調整することで、ある程度は所望の柔軟性を付与できるので、必要な強度が確保される範囲内で、より柔軟に変形できるようにすると望ましい。
【0011】
上記(3)については、ラッピングシースの先端部を、内包される部材(例えば、バルーン、先端チップ等)に接着するか密着させるといった方法を考え得る。密着させる方法としては、例えば、ラッピングシース内部を気密にして十分に減圧する、ラッピングシースの寸法を折り畳まれたバルーンの外径よりも僅かに小さく設定しておき、ラッピングシース内にバルーンを押し込む、あるいは、ラッピングシースを熱収縮する樹脂材料で形成し、先端側に熱を加えて収縮させるといった方法が考えられる。また更に、ラッピングシースの先端側でラッピングシースとラッピングシースに内包される部材との境界に段差があると、ラッピングシースの端部に捲れ上がる様な力が加わる恐れがあるので、ラッピングシースに内包される部材の形状を調整してラッピングシースの端部を保護する、あるいは、ラッピングシースの端部形状を調整して上記境界に大きな段差ができないようにすると、ラッピングシースの端部に捲れ上がる様な力が加わりにくくなる。この点、請求項1記載のバルーンカテーテルの場合、先端チップには、遠位端側よりも近位端側で部分的に径を細くして段差部が形成され、ラッピングシースの先端が段差部の近位端側にあって、段差部の遠位端側よりも径を細くしてあるので、ラッピングシースの先端側端面が、先端側からみて先端チップの段差部の背後に隠れる状態となる。この様に構成されたラッピングシースであれば、体内への挿入時に人体と接触しても、先端側端面に直接人体が接触することはほぼ無いので、ラッピングシースの先端側がきわめて捲れ上がりにくくなる。したがって、例えば「ラッピングシースの先端側端面が上記段差部の背後に隠れないような構造になっているもの」に比べ、ラッピングシースを密着させなくてもよくなり、その分、近位端側へ引き抜いて除去するのは更に容易となる。なお、接着又は密着に当たっては、後からラッピングシースを除去することも考慮して、捲れ上がりは発生しないものの除去は可能という程度の力で、接着又は密着させる必要がある。
【0012】
上記(4)については、最も簡単には、カテーテルシャフトを軸にして引き抜ける様にしておけばよい。それには、バルーンが血管内に到達するまで挿入した時点で、ラッピングシースを引き抜くのに十分な長さだけ、ラッピングシースの後端側が体外に露出している必要がある。また、引き抜く際に、バルーン及びラッピングシースを互いに損傷させないためには、ラッピングシースとバルーンとの間の摩擦抵抗が少ない方がよい。なお、カテーテルシャフトを軸心に通して引き抜いたラッピングシースは、例えば引き裂くか切り裂くことによってカテーテルシャフトから取り外すことができるので、予め引き裂き又は切り裂きが容易な構造とすると望ましい。
【0013】
以上説明した様な条件を満足するラッピングシースを構成するに当たり、材質について特に限定はないが、医療器具用として一般に利用されている合成樹脂材料(例えば、ポリウレタン等)が利用可能であり、特に薄くて柔らかいものとするには、フッ素系樹脂(例えば、ポリ4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、4フッ化エチレン−パ−フロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂(ETFE)、ポリ3フッ化塩化エチレン(CTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PFV)など)を用いるとよい。
【0014】
また、カテーテルの体内への挿入を容易とするには、ラッピングシースの外周面の摩擦抵抗が小さいほどよく、また、ラッピングシースの体外への引き抜きを容易とするには、ラッピングシースの内周面の摩擦抵抗が小さいほどよいが、こうした摩擦抵抗の低減には、ラッピングシースの内外周面が親水性ポリマ(例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピリジン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン等)でコーティングされているとよい。
【0015】
以上、本発明におけるラッピングシースを構成するための主な条件を具体的に挙げたが、この他にも、ラッピングシースが、人体に悪影響のない材質でできているといった条件は当然必要である。
また、例えば、材質及び肉厚を決定した上で、更に柔軟性が必要と判断されれば、ラッピングシースの側面に無数の微小な孔を形成したり、複数の溝又はスリット等を設けてもよい。また、ラッピングシースを筒状とせず、バルーンに対して螺旋状に巻回された帯状のものとしても、柔軟性が改善される。
【0016】
更に、例えば、ラッピングシースの先端側の捲れ上がりを防ぐ構造としては、上記接着又は密着の他に、ネジ構造を設けて接合しておき、トルクを与えて接合を解除するといった方法もある。
また更に、例えば、ラッピングシースを除去する手段としては、ラッピングシースを引き抜く以外にも、例えば、血管内で溶解する様な材質(例えば、糖類、でんぷん、コラーゲン、ヘパリン、オブラート等)を選んでラッピングシースを形成するといった手段を考え得る。こうすれば、カテーテルの挿入後にラッピングシースが溶解して除去されることになる。この場合には、前述の樹脂材料等と同様に、先にラッピングシースを形成しておいてバルーンに装着してもよいが、バルーンの表面に成形前の素材をコーティングして、バルーン上で直接ラッピングシースを成形することも可能である。
【0017】
この様に、ラッピングシースをバルーンを被覆したままバルーンと共に血管内へ挿入可能な構造は、具体的には種々考えることができるが、いずれにしても、体内への挿入前にバルーンが解けないので、従来よりもスムーズにバルーンを体内へ挿入できるという効果を奏するのである。
【0018】
[具体例]
次に、本発明の実施の形態をより一層明確にするため、本発明を適用したバルーンカテーテルの具体例について図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する具体例は、本発明の実施の形態の一例に過ぎず、本発明の実施の形態が、以下に例示する具体的なものに限られる訳ではない。
【0019】
バルーンカテーテル1は、図1(a)〜同図(c)に示す通り、先端チップ3、バルーン5、シャフト7、コネクタ9などから構成された周知のダブルルーメンタイプのもので、バルーン5が折り畳まれた状態(図1(b)参照)で、このバルーン5の外周を被覆するラッピングシース11を備えている。
【0020】
上記ラッピングシース11は、フッ素系樹脂をベースにして表面に親水性ポリマのコーティングを施した薄くて柔軟なフィルムを袋状に成形したもので、図1(a)に示す通り、先端11aが先細り形状に絞り込まれる一方、後端11bは一部が二股に切り裂かれ、その最端部にプラスチック製の摘み13が取り付けられている。また、上記切り裂き部分の付け根からは、先端11aに向かって切り裂き線15が延び、他の部分よりも引き裂きやすくされている。
【0021】
ラッピングシース11の先端11aは、図2(a)に示す様に、先端チップ3の外周に密着させてある。この様に密着させるには、ラッピングシース11の成形時に、ラッピングシース11の先端11aを先端チップ3の外径よりも細く絞り込んでおいて、先端チップ3を押し込むようにしてラッピングシース11をバルーン5に装着すればよい。
【0022】
あるいは、図2(a)に示す構造に代えて、図2(b)に示す様に、先端チップ3の遠位端側3aよりも近位端側3bで部分的に径を細くして段差部を形成し、ラッピングシース11の先端11aが、段差部の近位端側3bにあって、段差部の遠位端側3aよりも径を細くしてもよい。なお、図2(b)に示す段差部を備えた構造を持つものが、本発明の実施形態に相当する。
【0023】
なお、バルーン5、シャフト7、コネクタ9等は、周知のものなので、詳細な説明は省略する。
次に、本バルーンカテーテル1の使用方法について説明する。
まず、一般的なシースレス挿入法と同様の手順で、バルーンカテーテル1を挿入する準備をする。即ち、バルーンカテーテル1のコネクタ9に設けられているインデフレーションポート21(図1(a)参照)に一方栓を取り付け、一方栓を介して注射筒で吸引してバルーン5の内部を陰圧にしておく。そして、穿刺針を使って血管(例えば大腿動脈)を穿刺し、穿刺針の内腔を介してガイドワイヤを挿入して、穿刺針を引き抜く。次に、ガイドワイヤに沿わせてダイレーターを挿入して、穿刺した穴を十分に広げ、ダイレーターを引き抜く。そして、ガイドワイヤに沿わせてバルーンカテーテル1を進める。
【0024】
ここで、従来のバルーンカテーテルの場合、少なくとも人体に挿入される前までにラッピングシースが除去されるが、本バルーンカテーテル1は、図3(a)に示す様に、ラッピングシース11を被せたまま、皮膚31から血管33内へとガイドワイヤ35に沿わせて導入される。このバルーンカテーテル1では、従来のバルーンカテーテルとは異なり、ラッピングシース11の先端11aは、捲れ上がらない様な構造にされているので、ラッピングシース11が皮膚31等に引っかかることはない。
【0025】
こうして本バルーンカテーテル1は、バルーン5が十分に血管33内に入る長さだけ挿入されるが、その状態で、ラッピングシース11は、引き抜くのに十分な長さが皮膚31の外に露出している。したがって、ラッピングシース11を摘んで手元側へ引き抜けば、ラッピングシース11だけを体外へ抜き取ることができる。なお、引き抜いたラッピングシース11は、図3(b)に示す様に、摘み13をそれぞれ両手でもって外側へ引き裂くことにより、シャフト7から取り外すことができる。
【0026】
後は、従来のバルーンカテーテルと同様に、目的とする位置(例えば大動脈内)へとバルーン5をガイドワイヤ35に沿わせて押し進め、周知のエア駆動装置等に接続して、血圧補助等を行うことができる。
以上、本発明の具体例について説明したが、本発明の具体的な構成については、上記具体例以外にも種々なる態様を採用することができる。
【0027】
例えば、具体例としては、IABP等で多用されているダブルルーメンタイプのバルーンカテーテルを示したが、本発明の特徴部分は、バルーンをラッピングシースで被覆したまま血管内へ挿入可能とした点にあり、この様な構造のバルーンカテーテルは、他の治療(例えばPTCA等)で使われているバルーンカテーテルのいずれに適用しても、バルーンの解けが防止され、スムーズなシースレス挿入が実施できる。また、シースレス挿入に限らず、シースを使って挿入する場合であっても、バルーンの解けが防止されているのでスムーズに挿入できるという利点がある。
【0028】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のバルーンカテーテルによれば、バルーンが血管内に入る前に解けたりせず、解けによって挿入が困難になるといったことがない。また、解けたバルーンで挿入箇所の皮膚を傷つけたり、逆に、バルーンを損傷させたりといったことがない。更に、ラッピングシース表面は、折り畳まれたバルーンに比べれば、より凹凸が少ない平滑な表面にできるので、解けの有無にかかわらずバルーンよりも人体への挿入が容易である。
【0029】
また、本発明のバルーンカテーテルによれば、ラッピングシースの先端側端面が、先端側からみて先端チップの段差部の背後に隠れる状態となるので、過度にラッピングシースを密着させなくても、ラッピングシース先端の捲れ上がりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 具体例としてのバルーンカテーテルを示し、(a)はその正面図、(b)はラッピングシースを外した状態の部分正面図、(c)はバルーンを膨張させた状態の部分正面図である。
【図2】 ラッピングシースの先端部付近の構造を例示する部分断面図である。
【図3】 バルーンカテーテルの挿入手順の一部を示す説明図である。
【図4】 従来のラッピングシースを示す正面図である。
【図5】 別の従来のラッピングシースを示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・バルーンカテーテル、3・・・先端チップ、5・・・バルーン、7・・・シャフト、9・・・コネクタ、11・・・ラッピングシース、13・・・摘み、15・・・切り裂き線、21・・・インデフレーションポート。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a balloon catheter provided with a wrapping sheath that covers the outer periphery of the balloon in a folded state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, many balloon catheters include a
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the prior art, when the wrapping
[0004]
In response to such a problem, as illustrated in FIG. 5, a balloon catheter including a wrapping
[0005]
However, even with such a balloon catheter, for example, the folded
[0006]
Then, an object of this invention is to provide the balloon catheter which can insert a balloon into a human body in the state which the folded balloon cannot be opened.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present invention is as described in
A balloon catheter comprising a wrapping sheath that covers the outer periphery of the balloon in a folded state, and the wrapping sheath is configured to be inserted into a blood vessel together with the balloon while covering the balloon. ,
A tip is projected on the distal end side of the balloon, and a step portion is formed on the tip tip by partially reducing the diameter on the proximal end side rather than the distal end side,
The tip of the wrapping sheath is on the proximal end side of the stepped portion, and has a smaller diameter than the distal end side of the stepped portion.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
According to the balloon catheter of
[0009]
By the way, one of the characteristic parts of the present invention is that, as described above, the wrapping sheath has a structure that can be inserted into the blood vessel together with the balloon while covering the balloon. Specifically, (1) the wrapping sheath has at least an outer diameter that can be inserted into a blood vessel, and (2) sufficient flexibility that does not hinder the flexibility of the folded balloon. (3) the tip side (distal end side) does not swell up during insertion, and (4) it can be easily removed after the balloon has been inserted into the blood vessel.
[0010]
Since (1) differs depending on the blood vessel to be inserted and individual differences among patients, it cannot be specified by a numerical value or the like. However, in order to suppress the blood circulation disorder as much as possible, the thinner the better.
Regarding (2) above, it is still impossible to specify numerical values or the like, but by adjusting the material and the thickness of the wrapping sheath, a desired flexibility can be given to some extent, so that the required strength is ensured. Therefore, it is desirable to be able to deform more flexibly.
[0011]
As for (3) above, a method in which the distal end portion of the wrapping sheath is adhered to or closely adhered to a member (for example, a balloon or a distal tip) can be considered. As a method of closely contacting, for example, the inside of the wrapping sheath is airtight and sufficiently decompressed, the dimension of the wrapping sheath is set slightly smaller than the outer diameter of the folded balloon, and the balloon is pushed into the wrapping sheath. Alternatively, a method is conceivable in which the wrapping sheath is formed of a heat-shrinkable resin material and the tip side is shrunk by applying heat. Furthermore, if there is a step at the boundary between the wrapping sheath and the member contained in the wrapping sheath on the distal end side of the wrapping sheath, there is a risk of applying a force that swells to the end of the wrapping sheath. Adjust the shape of the wrapping sheath to protect the end of the wrapping sheath, or adjust the shape of the wrapping sheath so that there is no large step at the boundary. It becomes difficult to apply extra power. In this regard, in the case of the balloon catheter according to
[0012]
Regarding (4) above, the simplest way is to pull it out with the catheter shaft as the axis. For this purpose, when the balloon is inserted until it reaches the inside of the blood vessel, the rear end side of the wrapping sheath needs to be exposed outside the body by a length sufficient to pull out the wrapping sheath. Further, in order to prevent the balloon and the wrapping sheath from being damaged when pulled out, it is preferable that the frictional resistance between the wrapping sheath and the balloon is small. In addition, since the wrapping sheath which pulled out the catheter shaft through the shaft center can be removed from the catheter shaft, for example, by tearing or tearing, it is desirable that the structure be easily torn or torn in advance.
[0013]
In constructing the wrapping sheath that satisfies the conditions as described above, the material is not particularly limited, but synthetic resin materials (for example, polyurethane) generally used for medical devices can be used, and particularly thin. To make it soft and soft, a fluororesin (for example, polytetrafluoroethylene resin (PTFE), tetrafluoroethylene-6 fluoropropylene copolymer resin (FEP), tetrafluoroethylene-perfluoroalkyl vinyl ether) A copolymer resin (PFA), tetrafluoroethylene-ethylene copolymer resin (ETFE), polytrifluoroethylene chloride (CTFE), polyvinylidene fluoride (PFV), or the like may be used.
[0014]
In order to facilitate the insertion of the catheter into the body, it is better that the frictional resistance of the outer peripheral surface of the wrapping sheath is smaller. To facilitate the extraction of the wrapping sheath outside the body, the inner peripheral surface of the wrapping sheath. The lower the frictional resistance, the better. However, to reduce such frictional resistance, the inner and outer peripheral surfaces of the wrapping sheath are hydrophilic polymers (for example, polyvinyl alcohol, carboxymethylcellulose, polyacrylic acid, sodium polyacrylate, polyacrylamide, polyhydroxy). It may be coated with ethyl methacrylate, polyvinyl methyl ether, polyvinyl pyridine, polyethylene oxide, polyvinyl pyrrolidone, or the like.
[0015]
As mentioned above, although the main conditions for constituting the wrapping sheath in the present invention are specifically mentioned, other conditions such as the wrapping sheath made of a material that does not adversely affect the human body are naturally necessary.
In addition, for example, if it is determined that further flexibility is required after determining the material and thickness, it is possible to form countless minute holes on the side surface of the wrapping sheath, or to provide a plurality of grooves or slits. Good. In addition, the flexibility is improved even if the wrapping sheath is not formed into a tubular shape, but is formed in a strip shape spirally wound around the balloon.
[0016]
Further, for example, as a structure for preventing the wrapping sheath from curling up at the distal end side, there is a method in which a screw structure is provided and bonded in addition to the above-described adhesion or close contact, and the connection is released by applying torque.
Furthermore, for example, as a means for removing the wrapping sheath, in addition to pulling out the wrapping sheath, for example, a material that dissolves in the blood vessel (for example, sugar, starch, collagen, heparin, wafer etc.) is selected and wrapped. Means such as forming a sheath can be considered. In this way, the wrapping sheath is dissolved and removed after insertion of the catheter. In this case, similar to the resin material described above, a wrapping sheath may be formed first and attached to the balloon, but the material before molding is coated on the surface of the balloon and directly on the balloon. It is also possible to mold a wrapping sheath.
[0017]
In this way, there are various structures that can be inserted into the blood vessel together with the balloon while covering the balloon with the wrapping sheath. However, in any case, the balloon cannot be unwound before insertion into the body. The effect is that the balloon can be inserted into the body more smoothly than before.
[0018]
[Concrete example]
Next, in order to further clarify the embodiment of the present invention, a specific example of a balloon catheter to which the present invention is applied will be described with reference to the drawings. The specific examples described below are merely examples of the embodiments of the present invention, and the embodiments of the present invention are not limited to the specific examples illustrated below.
[0019]
As shown in FIGS. 1A to 1C, the
[0020]
The wrapping
[0021]
The
[0022]
Alternatively, instead of the structure shown in FIG. 2 (a), as shown in FIG. 2 (b), the diameter is partially reduced at the
[0023]
Since the
Next, the usage method of this
First, preparation for inserting the
[0024]
Here, in the case of the conventional balloon catheter, the wrapping sheath is removed at least before being inserted into the human body, but the
[0025]
Thus, the
[0026]
After that, like the conventional balloon catheter, the
As mentioned above, although the specific example of this invention was demonstrated, about the specific structure of this invention, various aspects other than the said specific example are employable.
[0027]
For example, as a specific example, a double lumen type balloon catheter frequently used in IABP or the like has been shown. However, a feature of the present invention is that the balloon can be inserted into a blood vessel while being covered with a wrapping sheath. The balloon catheter having such a structure can be applied to any of the balloon catheters used in other treatments (for example, PTCA), so that the balloon is prevented from being unwound and smooth sheathless insertion can be performed. In addition to the sheathless insertion, there is an advantage that even when the insertion is performed using the sheath, the balloon can be prevented from being unwound and can be smoothly inserted.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the balloon catheter of the present invention, the balloon does not break before entering the blood vessel, and insertion does not become difficult due to the breaking. Moreover, the skin of the insertion site is not damaged by the broken balloon, and conversely, the balloon is not damaged. Furthermore, since the surface of the wrapping sheath can be made smoother with less irregularities than a folded balloon, it can be inserted into the human body more easily than the balloon regardless of whether or not it is unwound.
[0029]
Further, according to the balloon catheter of the present invention, the distal end surface of the wrapping sheath is hidden behind the stepped portion of the distal tip as viewed from the distal end side, so that the wrapping sheath can be formed without excessively adhering the wrapping sheath. Can prevent the tip from rolling up.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a balloon catheter as a specific example, in which (a) is a front view thereof, (b) is a partial front view with a wrapping sheath removed, and (c) is a partial front view with a balloon inflated. It is.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view illustrating a structure in the vicinity of a distal end portion of a wrapping sheath.
FIG. 3 is an explanatory view showing a part of a procedure for inserting a balloon catheter.
FIG. 4 is a front view showing a conventional wrapping sheath.
FIG. 5 is a front view showing another conventional wrapping sheath.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記バルーンよりも遠位端側に先端チップが突設されると共に、該先端チップには、遠位端側よりも近位端側で部分的に径を細くして段差部が形成され、
前記ラッピングシースの先端が、前記段差部の近位端側にあって、該段差部の遠位端側よりも径を細くしてある
ことを特徴とするバルーンカテーテル。A balloon catheter comprising a wrapping sheath that covers the outer periphery of the balloon in a folded state, and the wrapping sheath is configured to be inserted into a blood vessel together with the balloon while covering the balloon. ,
A tip is projected on the distal end side of the balloon, and a step portion is formed on the tip tip by partially reducing the diameter on the proximal end side rather than the distal end side,
A balloon catheter characterized in that a tip of the wrapping sheath is on the proximal end side of the stepped portion and has a diameter smaller than that of the distal end side of the stepped portion.
Priority Applications (1)
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