JP3747721B2 - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録再生装置及び記録再生方法に関し、特に、例えば半導体メモリを用いて情報の記録再生を行う固体記録再生装置、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R(DVDライトワンス(WO))、光磁気ディスク等の光ディスクを用いて情報の記録再生を行うディスク記録再生装置、或いは磁気ディスクやフロッピーディスク等の磁気記録媒体を用いて情報の記録再生を行う磁気記録再生装置等に設けて好適な記録再生装置及び記録再生方法に関し、特に記録中に先に記録した情報を再生することで、該先に記録した情報を記録している最中に、この記録情報をさかのぼって再生する際に、記録再生を行う情報の連続性を補償したうえで該再生処理(以降追いかけ再生という)を可能とした記録再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、MPEG技術を用いて画像データや音声データ等の所定のデータに圧縮伸長処理を施して例えばDVD(デジタルビデオディスク或いはデジタルバーサタイルディスク)に記録再生を行うDVD記録再生装置が知られている。このDVD記録再生装置には、例えば高画質記録モード、中間画質記録モード及び普通画質記録モードが設けられており、この各記録モードを選択してデータの記録が可能となっている。
【0003】
具体的には、所定ビットのメモリ(トラックバッファ:TB)が設けられており、このトラックバッファを介してデータの記録再生を行うことで、転送レートの異なるデータの各転送レートの差を吸収して各記録モードでの記録再生を実現するようになっている。
【0004】
このトラックバッファとしては、例えば4MビットのDRAMが設けられており、可変転送レートで8Mbpsの転送速度のデータを0.5秒程度記憶することができるようになっている。ただ、今日においては、この4Mビットのトラックバッファが使用されることは少なく、この容量以上の、例えば16Mビット或いは64Mビットのトラックバッファを使用するのが一般的となっている。16Mビットのトラックバッファは、可変転送レートで8Mbpsの転送速度のデータを2秒程度記憶することができ、64Mビットのトラックバッファは、可変転送レートで8Mbpsの転送速度のデータを8秒程度記憶することができるようになっている。
【0005】
そして、このトラックバッファを介してデータの記録を行うことで、高画質記録モードでは、例えば8Mbpsの転送レートのデータを2時間分、中間画質記録モードでは、例えば4Mbpsの転送レートのデータを4時間分、また、普通画質記録モードでは、2Mbpsの転送レートのデータを8時間分、それぞれ記録可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、このようなDVD記録再生装置において、例えば静止画、動画、音声、音楽、サブピクチャー等の所望のデータの記録をタイマ予約をして行ったり、記録中に一時的に席を外したりした時に、少し前に記録が終了したデータの部分をさかのぼって再生(以降追いかけ再生という)して、データを表示可能とする機能を設けることが望まれている。
【0007】
このような機能においては、前記トラックバッファに一旦記憶した所定量のデータを読み出してディスク上の空き領域に記録し、この所定量のデータの記録後に一旦記録を中断し、記録するデータがトラックバッファに書き込まれている間に、入力手段にて指示された領域にヘッドを移動してデータの再生を行い、この再生されたデータをトラックバッファに記憶し読み出して追いかけ再生する。
【0008】
しかし、このような追いかけ再生機能は、ディスクに対して記録再生を行う転送レートを、記録を行うデータの転送レートよりも充分大きくすることで、記録再生を行うデータの連続性を確保したうえで実現可能なのであるが、前述のようにDVD記録再生装置においては、記録するデータの転送レートが選択可能となっている。このため、記録するデータの転送レートと、ディスクに対して記録再生を行う転送レートとの差が小さい場合は、例えば次の空き領域にヘッドを移動している間に、トラックバッファに書き込まれているデータのうち、ディスク上に記録されていないデータが、新たに入力されたデータで書き消されてしまい、ディスクに記録する連続したデータの一部が消失するため、従来のDVD記録再生装置でデータの連続性を確保したうえで追いかけ再生を実現することは困難であるという問題点を有していた。
【0009】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、情報の連続性を確保したうえで、記録した情報の追いかけ再生を可能とすることができるような記録再生装置及び記録再生方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した問題点を解決するために、以下の1)〜4)に記載の手段によりなるものである。
1) 記録される情報が書き込まれ、読み出される一時記憶手段と、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出手段と、記録モードの際に前記情報を前記転送レートBiで前記一時記憶手段に書き込み、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報を前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出手段で検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止する記録制御手段と、前記記録モードより、記録中に既に記録された情報を再生するため記録再生モードへのモードを変更が要求された際に、前記記録再生モードの動作を行うための制御信号を発生するモード変更手段と、前記記録再生モードのときに出力される制御信号に応じて、
前記空き領域検出手段は、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出することを特徴とする記録再生装置。
2) 記録動作開始の指示に応じて第1モード制御信号を発生し、記録動作中に既に記録された情報の再生開始の指示に応じて第2モード制御信号を発生するモード制御信号発生手段と、記録される情報が書き込まれ、読み出される一時記憶手段と、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出手段と、前記第1モード制御信号に応じて前記情報を前記転送レートBiで前記一時記憶手段に書き込み、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報を、前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出手段で検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止する記録制御手段と、
前記第2モード制御信号に応じて、前記空き領域検出手段は、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出することを特徴とする記録再生装置。
3) 記録される情報をメモリに書き込み、前記メモリから読み出すステップと、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出するステップと、記録モードの際に前記情報を前記転送レートBiで前記メモリに書き込み、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報を前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出ステップで検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止するステップと、前記記録モードより、記録中に既に記録された情報を再生するため記録再生モードへのモードを変更が要求された際に、前記記録再生モードの動作を行うための制御信号を発生するモードステップと、前記記録再生モードのときに出力される制御信号に応じて、
前記空き領域検出ステップは、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量をCwとして、Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出するステップからなることを特徴とする記録再生方法。
4) 記録動作開始の指示に応じて第1モード制御信号を発生し、記録動作中に既に記録された情報の再生開始の指示に応じて第2モード制御信号を発生するモード制御信号発生ステップと、記録される情報をメモリに書き込み、前記メモリから読み出すステップと、
転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出ステップと、前記第1モード制御信号に応じて前記情報を前記転送レートBiで前記メモリに書き込み、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報を、前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出ステップで検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止するステップと、
前記第2モード制御信号に応じて、前記空き領域検出ステップは、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出するステップからなることを特徴とする記録再生方法。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施例]
(A)第1の実施例の構成及び全体的な動作
まず、本発明に係る記録再生装置は、図1に示すようなDVD記録再生装置に適用することができる。この本発明の第1の実施例となるDVD記録再生装置は、相変化材料で形成された記録型のDVD−RW1(デジタルビデオディスク或いはデジタルバーサタイルディスク:以下、単にディスク1という。)の螺旋状のトラックに対して、例えば静止画、動画、音声、音楽、サブピクチャー等の所望のデータの記録再生を行うようになっている。
【0012】
具体的には、光学ヘッド2(PU)は半導体レーザを光源とし、コリメータレンズ、対物レンズ等によりディスク1上にレーザースポットを形成し、ディスク1上にデータを記録し再生するようになっている。記録/再生されるデータは、26個のシンクフレームで1セクタが構成されている。この1セクタは、2048バイトのデータと、対応するアドレスデータ等との、計2064バイトで構成されている。そして、16セクタで1つのECCブロック(ECC:誤り訂正)が構成されている。
【0013】
光学ヘッド2に設けられている半導体レーザは、ドライバ3(DRIVER)内に設けられているレーザー駆動回路により駆動されるが、データの記録を行う場合には、波形補正回路により波形補正された記録データがドライバ3に供給されるようになっており、レーザー駆動回路は、この記録データに基づいて前記半導体レーザを駆動するようになっている。
【0014】
例えばリモートコントローラ等の操作部4(KEY)は、ユーザの操作に応じて記録再生の指令を出すようになっている。システムコントローラ5(SYSTEMCONT)は、この操作部4からの指令を判断して、信号処理部6、サーボプロセッサ7(SERVO)、スイッチ(SW)12を制御する。
【0015】
プリアンプ8(PAMP)は、光学ヘッド2により読み出された再生出力に基づいて、再生信号とサーボ信号を生成する。サーボプロセッサ7は、プリアンプ8で形成されたサーボ信号に基づいてフォーカシング信号及びトラッキング信号を生成し、これをドライバ3に供給する。ドライバ3は、フォーカシング信号及びトラッキング信号に基づいて、光学ヘッド2のアクチュエータを駆動してフォーカシング及びトラッキングを制御する。
【0016】
このような光学ヘッド2→プリアンプ8→サーボプロセッサ7→ドライバ3→光学ヘッド2の各信号の流れにより、光学ヘッド2のフォーカシング、及びトラッキングがサーボ制御されている。
【0017】
なお、スピンドルモータ12(M)にはホール素子(図示せず)が設けられており、このホール素子からの回転位置信号がドライバ3を介してサーボプロセッサ7に帰還されるようになっている。サーボプロセッサ7は、この回転位置信号から生成した速度信号に基づいて、ドライバ3を介してスピンドルモータ12(M)を一定の回転数に制御している。
【0018】
プリアンプ8は、イコライザで再生信号の周波数特性を最適化してPLL回路の引き込みを行う。また、プリアンプ8は、PLL回路のビットクロックと、データの時間軸の比較に基づいてジッタ値を生成するジッタ生成回路を有している。システムコントローラ5は、このジッタ生成回路で生成されたジッタ値をA/D変換して取り込み、このジッタ値に基づいて記録時における前記波形補正回路の補正量を変更するように構成されている。
【0019】
また、プリアンプ8は、PLL回路で生成したディスクの速度信号をサーボプロセッサ7に供給し、この速度信号により、スピンドルモータ12(M)を介してディスク1を線速度一定(CLV)に回転制御している。
【0020】
信号処理回路6は、プリアンプ8から出力される再生信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を同期検出する杜すると共に、この再生出力を、ディスク1上に記録された際の記録形態であるEFM+形態からNRZI形態にデコードし、前記1ECCブロック単位でエラー訂正処理を行い、各セクタのアドレス信号とデータ信号を得る。このアドレス信号とデータ信号は、可変転送レートで圧縮された信号である。このため、信号処理回路6に接続された例えば64MビットのDRAMであるトラックバッファ9(TB)は、このアドレス信号とデータ信号を記憶し、映像信号の可変転送レートの時間軸の吸収を行う。
【0021】
トラックバッファ9から読み出された信号は、エンコーダ/デコーダ10(AV−ENDEC)に供給される。AV−ENDEC10は、この信号を、例えば64MビットのDRAMであるバッファメモリ11に一時的に記憶すると共に適宜読み出し、その信号が記録された記録モード(後述)を、ディスク1上に記録されているコントロールデータに基づいて検出し、この検出した記録モードに対応して、該信号を伸長する速度を決定する。そして、この伸長速度に従って、複数のECCブロックからなる1GOP(グループオブピクチャー)のMPEG2のデータからオーディオ信号及びビデオ信号に伸長処理し、オーディオ信号及びビデオ信号に分離して、それぞれ図示しないD/Aコンバータによりアナログ化して出力する。
【0022】
AV−ENDEC10から出力されたオーディオ信号(A)はスイッチ(SW)12(の端子A1)を介してオーディオアンプ13に入力され、所定の信号レベルまで増幅された後、スピーカ14にて再生され、一方、AV−ENDEC10から出力されたビデオ信号(V)はスイッチ(SW)12(の端子A2)を介してNTSCエンコーダ15に入力され、NTSC方式の標準テレビジョン信号に準拠した信号変換されてテレビジョン受像機(TV)16に供給され表示される。
【0023】
アンテナ17にて受信された放送波信号はTVチューナ18にて受信されたオーディオ信号・ビデオ信号は、AV入力切換部19の一方の入力端子に供給され、一方、インターネットやケーブルTV網20に接続されたケーブル変換器(モデム)21にて選択受信されたオーディオ信号・ビデオ信号はAV入力切換部19の他方の入力端子に供給される。AV入力切換部19ではTVチューナ18からの信号(オーディオ信号・ビデオ信号)と、ケーブル変換器(モデム)21からの信号(オーディオ信号・ビデオ信号)とが選択切換されてそれぞれスイッチ12の端子(端子B1、端子B2)に供給されるとともに、AV−ENDEC10にも供給される。
【0024】
なお、スイッチ(SW)12はシステムコントローラ5より供給される制御信号により選択切換できるように構成されており、通常再生時に、または追いかけ再生時にDISC1で再生されたオーディオ信号・ビデオ信号を再生する際は端子A1およぴA2に選択切換され、アンテナ17にて受信された放送波信号や、インターネットやケーブルTV網の信号を見る場合は端子B1およびB2に選択切換される。
【0025】
(B)記録動作
上述した本発明の実施例であるDVD記録再生装置では、例えば、転送レートが8Mbpsの信号を2時間分記録可能な高画質モード、転送レートが4Mbpsの信号を4時間分記録可能な中間画質モード、転送レートが2Mbpsの信号を8時間分記録可能な普通画質モードの3種類の異なる転送レートでの記録が可能となっている。
【0026】
このため、システムコントローラ5は、ユーザに対して記録モードの選択材料を示すべく、記録制御に先だって、各記録モード(各転送レート)に対応するディスク1上の記録可能領域及び記録不可能領域を判断し、各記録モードでの記録時間及び(又は)容量を表示する。そして、この表示に基づいてユーザにより選択された記録モードに対応する記録可能領域に対してデータの記録を行う。
【0027】
具体的には、各記録モードでの記録時間及び(又は)容量を表示する場合、システムコントローラ5は、ディスク1の管理領域中に記録されているデータ領域(記録済み領域)の開始アドレスと終了アドレスをトラックバッファ9に読み出し制御し、このデータ領域の開始アドレスと終了アドレスの間隔(=空き領域の容量)から、空き領域の開始アドレスと終了アドレスを特定し、各空き領域の容量を計算し位置と共に記憶する。これを繰り返し全ての空き領域の容量を計算し位置情報と共に記憶する。
【0028】
次に、それぞれの記録すべき2、4、8Mbpsの3種類の転送レートの場合において、独立した各空き領域の容量が各転送レートにおいて、連続記録又は連続再生が可能であるか否かを以下の1式に基づいて演算する。
【0029】
シーク時間については、ディスクがCLV制御なので、アドレス間のアドレス差を計算し、システムコントローラ5のROMに記憶されているシークテーブルを参照することにより、アドレス差に基づいたトラック移動本数を求める。これに所定の係数演算をすることによって、シーク時間を計算する。または、シーク時間につていは、その装置によって所定の一定値として計算しても良い。
【0030】
この一連の計算は具体的には、
媒体への記録再生の転送レート A Mbps
入力信号の転送レート B Mbps
所定のシーク時間 T msec
記録領域の最小の記録容量 m Mb とした場合、空き領域が記録領域の最小の記録容量mを満足すればよい。
【0031】
このため、必要条件は、
m> A*B*T/ (A−B)……………………………………………1式
である。
【0032】
つまり、トラックバッファ9の転送レートの差に相当する容量より、シーク時間T間での転送レートBの容量が越えてはいけない。このシーク時間の要求値は変数である入力の転送レートによって変化する。従って、実際に記録するときの転送レートBによって、記録可能領域が大きく変動することになる。
【0033】
なお、この1式は、ソフトウェアやハードウェアで作成する際に、適宜簡略化しても良いし、例えばROMの中に計算結果をテーブル化して保持し、これを参照して結果を得るようにしてもよい。
【0034】
システムコントローラ5は、このような演算を行うと、トータルの空き領域の容量、各記録モード(転送レート)での記録可能な領域に対応する記録時間(又は容量)、及び効率となる記録可能な領域に対するトータルの空き領域の容量の比を、図2に示すような表示形態で表示部に表示する。
【0035】
この図2に示す例において、トータルの空き容量が2GBであるのに対し、8Mbpsの転送レートを選択した場合には実効空き容量が1.0GB、4Mbpsの転送レートを選択した場合には実効空き容量が1.5GB、2Mbpsの転送レートを選択した場合には実効空き容量が2.0GBと、それぞれ実効空き容量が異なっているが、これは、各転送レートによって記録に使用できない空き領域(無駄領域:容量が前記1式の最小の記録容量m以下の容量となる空き領域)が生ずるからである。
【0036】
これら、各転送レートでのトータルの空き容量に対する実効空き容量の関係を、例えば図2に示すように50%、70%、100%等の効率としてユーザに示すことにより、ユーザに対して記録モードを選択する際の判断材料を提供することができる。
【0037】
ユーザは、このように表示される情報により、各記録モード(転送レート)での無駄領域や記録可能時間等を認識することができるため、記録したい映像、希望する解像度、記録時間と、空き容量及び無駄領域とを考慮して、操作部4を操作することで記録モードの選択を行う。
【0038】
なお、ユーザにより転送レートが設定されないまま記録開始の指示がなされた場合には、例えば自動的に最大の転送レート等の所定レートを選択して記録を行うようにしてもよい。
【0039】
次に、このようにして記録すべき信号の種類を選択し、記録モード(転送レート)の設定がなされ、記録開始が指示されると、システムコントローラ5は、ユーザにより設定された記録モード(転送レート)をAV−ENDEC10に設定する。また、光学ヘッド2を介してディスク1上にレーザースポットを照射制御し、光学ヘッド2内のアドレス再生回路で検出されるアドレス信号の取り込みを行う。システムコントローラ5は、このアドレス信号に基づいて、サーボプロセッサ7及びドライバ3を介して記録を行うセクタに光学ヘッド2を移動制御し、このアドレスで光学ヘッド2を待機状態に制御する。
【0040】
AV−ENDEC10は、バッファメモリ11に対して書き込み/読み出し制御しながら、記録すべき映像信号(及び音声信号)をGOP単位にMPEG圧縮処理し、システムコントローラ5により設定された転送レートに従って、トラックバッファ9の「FULL」と「EMPTY」の値をそれぞれ設定する。この「FULL」及び「EMPTY」の値は、トラックバッファ9に書き込まれるデータの上限値及び下限値をそれぞれ示す値である。
【0041】
信号処理回路6は、AV−ENDEC10により圧縮処理されたデータを所定の記録単位毎にトラックバッファ9に書き込み制御し、トラックバッファ9に書き込んだデータのデータ量が前記「FULL」の値になったタイミングで、トラックバッファ9に書き込まれたデータの読み出しを開始し、セクタアドレス、シンク信号、エラー訂正コードを付加しECCブロック単位のデータとする。そして、このデータを、例えば「25Mbps」の転送レートで光学ヘッド2に転送する。
【0042】
光学ヘッド2は、トラックバッファ9から読み出されたデータが供給されるまでの間は、記録すべきトラック上で待機状態(キック待ちの状態)に制御されており、データが供給されるとこの待機状態が解除され、目的の記録トラックに対してデータの記録を行う。
【0043】
次に、トラックバッファ9において、データの読み出しを行っている間にもAV−ENDEC10からのデータの書き込みを行っているのであるが、この書き込まれるデータの転送レートは例えば8Mbpsであるのに対し、読み出されるデータの転送レートは前記25Mbpsである。このため、トラックバッファ9に対する書き込み速度よりも読み出し速度の方が速いこととなるため、前記書き込みを行っていても、トラックバッファ9に記憶されるデータのデータ量は徐々に減少し、前記「EMPTY」の値となる。
【0044】
システムコントローラ5は、トラックバッファ9に書き込まれたデータのデータ量が「EMPTY」の値となると、該トラックバッファ9からのデータの読み出しを停止制御すると共に、光学ヘッド2も、次に記録すべきトラック上で待機状態(キック待ちの状態)に制御する。そして、この読み出しが行われない状態でデータの書き込みが行われることで、トラックバッファ9のデータ量が前記「EMPTY」の値となったタイミングでデータの読み出しを再開する。システムコントローラ5は、トラックバッファ9に対してこのような書き込み及び読み出し制御を行いながらデータを記録制御することで、ディスク1に対して間欠的に記録を行いながらも、入力されるデータの連続性を確保したうえで記録を行っている。
【0045】
(C)再生動作
再生モードとなると、システムコントローラ5は、ディスク1上の管理領域に記録されているデータ領域(記録済み領域)の開始アドレス及び終了アドレスに基づいて、間欠的に記録されているそのデータの記録位置を検索し、それぞれ順に再生するように光学ヘッド2を移動再生制御する。
【0046】
また、システムコントローラ5は、この再生信号のうち、映像信号のコントロールデータ中に記録されている、そのデータが記録された際の圧縮レートを検出し、この圧縮レートに対応するように、前記「FULL」と「EMPTY」の値をそれぞれトラックバッファ9に対して設定する。
【0047】
ディスク1から再生されたデータは、前記25Mbpsの転送レートでトラックバッファ9に転送され書き込まれる。システムコントローラ5は、トラックバッファ9の記憶容量の残量を監視しており、残量が「EMPTY」となったタイミングでトラックバッファ9に書き込まれたデータを、そのデータの記録時における転送レートで読み出し制御し、これをAV−ENDEC10に供給する。
【0048】
また、残量が「FULL」となったタイミングで、光学ヘッド2を待機状態(キック待ちの状態)に制御し、トラックバッファ9からデータの読み出し制御のみを行う。そして、トラックバッファ9からデータの読み出しのみを行うことで、前記残量が「EMPTY」となったタイミングで、データの再生を再開するように光学ヘッド2を再生制御する。これにより、ディスク1上から間欠的にデータを再生しながらも、トラックバッファ9から再生されるデータを連続的に再生することができ、データの連続性を確保した再生を行うことができる。
【0049】
AV−ENDEC10は、トラックバッファ9から読み出されたデータをバッファメモリ11に対して書き込み/読み出し制御しながらMPEG伸長処理等を施すことにより、映像データと音声データを分離形成し、これらを図示しないD/A変換器を介して出力する。これにより、ディスク1上に記録した連続的な映像及び音声を例えばテレビジョン受像機16を介して視聴することができる。
【0050】
(D)追いかけ再生機能1
次に、上述した本発明の実施例であるDVD記録再生装置においては、記録を行いながら、ユーザの指定した位置から少し前に記録したデータを再生する「追いかけ再生機能」が設けられている。
【0051】
まず、図3(a)はディスク1上の管理領域であるアドレスCの領域を示し、図3(b)はデータ領域であるA領域のアドレスを示し、図3(c)はデータ領域であるB領域のアドレスを示している。図3(b),(c)に示すA領域のアドレスとB領域のアドレスには、それぞれデータが記録されていないこととする。
【0052】
図3(a)に示す管理領域には、ディスク1上に記録されたデータファイルの開始アドレス、終了アドレス、そのデータの転送レート、タイトル情報、著作権情報等が記録終了後に記録されるようになっている。
【0053】
システムコントローラ5は、再生時には、この管理領域の内容からどのファイルのデータがどのアドレスに記録されているかを検索し、ユーザの入力によって、そのアドレスに光学ヘッド2を移動制御して再生処理を行う。また、記録時には、この管理領域の内容から、どの領域が空き領域であり、この空き領域のうち、どの領域がユーザにより選択された転送レートに対応して記録可能であるか否かを判断する。
【0054】
媒体への記録再生の転送レート A
第1の信号の転送レート Bi
第2の信号の転送レート Bo
最小のTBの容量 C
第1の信号の容量 Cw
第2の信号の容量 Cr
第1から第2の位置のシーク時間Tw
第2から第1の位置のシーク時間Tr
とすると、記録及び再生の同時処理を行う場合は、以下の2式に示すように第1の信号の転送レート「Bi」と、第2の信号の転送レート「Bo」との和が、ディスク1に対する記録再生の転送レート「A」を越えないことが条件となる。
【0055】
A> Bi+Bo…………………………………………2式
なお、ここで言うシーク時間は、第1の位置において再生又は記録を中止し、第1の位置から第2の位置まで光学ヘッド2が移動する時間と、第2の位置に光学ヘッド2が移動後に目的のトラック上のアドレスを確認し、再生又は記録のための準備作業を終了し、データの再生又は記録が可能となるまでの時間を示している。
【0056】
また、第1の位置から第2の位置まで光学ヘッド2が移動するシーク時間を考えると、片方の信号を記録又は再生している時間とシーク時間TrとTwの間に、ディスク1からトラックバッファ9に記録している時間又はトラックバッファ9からディスク1に記録している時間に相当するデータ量Cw,Cr、又は再生時にディスク1の連続した再生領域の容量を示すCr、記録時にディスク1の連続した記録可能な空き領域の容量を示すCwの関係は以下のようになる。
【0057】
つまり、
第1の信号の容量の記録又は再生時間 Rw
第2の信号の容量の記録又は再生時間 Rr
とすると、
Rw=Cw/A……………………………………………3式
Rr=Cr/A……………………………………………4式
であり、
ディスク側の転送レートに対するディスク側の転送レートと記録再生信号の転送レートとの差との比は、
A/(A−Bi−Bo)…………………………………5式
となる。
【0058】
これは、シーク時間に対するシーク時間及び記録再生時間
(Rw+Rr+Tr+Tw)/(Tr+Tw)…………6式
の関係に相当するため、この5式と6式の関係が等しいとすると、
A/(A−Bi−Bo)=(Rw+Rr+Tr+Tw)/(Tr+Tw)………7式
であり、これを変形すると、
(Rw+Rr)=(Bi+Bo)*(Tr+Tw)/(A−Bi−Bo)……………8式
となる。
【0059】
これに前記3、4式を代入すると、
( Cr+Cw)= A*(Bi+Bo)*(Tw+Tr)/(A−Bi−Bo)……9式
となる。
【0060】
ここで、ディスク1への記録再生の転送レートA(この例では、25Mbps)は固定であり、第1の信号の転送レートBiと第2の信号の転送レートBoはユーザの設定等によって決定され、記録再生を行うディスク1上のアドレス及び装置の仕様等によって、第1から第2の位置のシーク時間Tw、第2から第1の位置のシーク時間Trが決定されるため、この関係を安定に満足するためには、記録再生を連続的に行うための最小の容量である第1の信号の容量Cwと第2の信号の容量Crは以下の10〜12式を満足する容量を有することが必要となる。(Cr+Cw)≧A*(Bi+Bo)*(Tw+Tr)/(A−Bi−Bo)……10式
Cr≧A*Bo*(Tw+Tr)/(A−Bi−Bo)……………………11式
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−Bi−Bo)……………………12式
【0061】
つまり、ディスク1に対する記録再生の転送レートA、伸張された再生信号又は記録すべき圧縮信号の第1の信号の転送レートBo、第2の信号の転送レートBi、この2つの信号を再生又は記録すべきディスク1上の領域位置間を移動するシーク時間Tr及びTwを決定する場合、最小の記録単位の容量CrとCw又は転送レートとの関係で決定される記録時間RrとRwがこの10〜12式を満足するようにしなければ、記録又は再生を行うデータの連続性を確保することができない。
【0062】
再生を行うデータの連続性を確保するには、第1の信号を再生する場合に、最小の記録単位の容量Cwのデータを一度にトラックバッファ9に読み出して再生処理を行い、第2の信号を再生する場合に、最小の記録単位の容量Crのデータを一度にトラックバッファ9に読み出して再生処理を行う。また、記録を行うデータの連続性を確保するには、第1の信号を記録する場合に、最小の記録単位の容量Cwのデータを一度にトラックバッファ9から光学ヘッド2に転送して記録処理を行い、第2の信号を記録する場合に、最小の記録単位の容量Crのデータを一度にトラックバッファ9から光学ヘッド2に転送して記録処理を行う。これにより、各転送レートの信号を同時かつ連続的に記録再生することができることとなる。
【0063】
言い換えると、記録済みの再生専用のディスクにおいて前記第1,第2の2つの信号を同時に連続的に再生可能とするためには、そのディスクからデータの再生を行う装置におけるディスクに対する再生の転送レートとシーク時間との関係を考慮し、最小記録単位の容量を前記10〜12式に基づいて設定してデータの記録を行うことにより、連続的な再生が補償されることとなる。また、この10〜12式により、最小の記録領域の容量、トラックバッファ9の最大サイズと共に、各転送レートの記録再生での第1,第2の2つの信号に対するトラックバッファ9の「FULL」と「EMPTY」の値がそれぞれ決定されることとなる。
【0064】
次に、記録中に記録済みのデータの再生を行う場合、一般的に記録を行っているデータと、再生されるデータの各転送レートは同じ転送レート(Bi=Bo)であり、最小の再生単位量も同じ(Cw=Cr)であるため、トラックバッファ9への書き込み時間に相当するデータ量、又はディスク1の最小単位の空き領域の容量Cwの関係は、
ディスクに対する記録再生の転送レートをA、
伸張処理された再生信号又は記録すべき圧縮信号の第1の信号の転送レートBi(Bo)、
この第1の信号を再生又は記録すべきディスク上の領域位置間を移動するシーク時間Twと待機時間Trとすると、
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)………………13式
となり、この13式を満足するように最小の記録単位の容量Cwが設定されない場合には、記録中に再生する信号の連続性が確保されないこととなる。
【0065】
なお、ここで言うシーク時間Twは、第1の記録位置において記録を中止し、記録を終了した前記第1の位置から記録を開始した第2の位置まで光学ヘッド2が移動する時間と、第2の位置に光学ヘッド2が移動後に目的のトラック上のアドレスを確認し、再生のための準備作業を終了し、データの再生を開始するまでの時間を示している。
【0066】
また、再生から記録の待機時間Trは、前記第2の位置から再生を開始し第1の位置で再生を中止してから、次の記録が開始されるまでの時間を示している。
【0067】
このような演算は、記録再生を行う毎にシステムコントローラ5で行うようにしてもよいが、システムコントローラ5のプログラムROMに計算結果を予めテーブル化しておき、このテーブルを参照することにより結果を得るようにしてもよい。
【0068】
記録中に再生する信号の連続性を確保するには、第1の信号を記録する場合に最小の記録単位の容量Cwを一度にトラックバッファ9から光学ヘッド2に転送して記録処理を行い、第1の信号を再生する場合に最小の記録単位の容量Cwを一度にトラックバッファ9に書き込んで再生処理を行うことにより、それぞれの転送レートの信号を連続的に記録中に再生できることとなる。
【0069】
言い換えると、転送レートBiで最小記録単位Cwの第1の信号をCwの単位で再生している場合に、転送レートBiの第1の信号の記録を行う場合は、この転送レートBiの第1の信号を最小記録単位Cwで記録する必要がある。このため、ディスク1上の空き領域としては、最小でも最小記録単位Cw以上の容量を有する空き領域が必要となる。
【0070】
システムコントローラ5は、ディスク1上の管理領域に記録されているアドレス情報に基づいて空き領域を検出し、前記13式の演算を行うことにより、各空き領域の容量が前記Cwの値を超えているかを判断し、越えている場合には有効な空き領域とする。そして、この演算結果に基づいて、トータルの空き領域の容量、各転送レートでの記録可能な領域に対応する記録時間(又は容量)、及び記録可能な領域に対するトータルの空き領域の容量の比である効率を例えば図4に示すような表示形態で表示部に表示してユーザに告知する。
【0071】
また、入力信号の転送レートBiを2倍した値が、当該実施例におけるディスク1に対する記録の転送レートA=25Mbpsを越えてしまう場合は、この入力信号を記録しながら再生することは不可能であるため、これもユーザに対して告知する。例えば、入力信号の転送レートBiが13Mbpsの場合は、これを2倍した値が26Mbpsとなり、ディスク1に対する記録の転送レートA=25Mbpsを越えてしまうため、この場合は、表示部に対して図4に示すように「記録不可能」と表示してユーザに対して告知を行う。これにより、この表示内容をユーザが認識することで、転送レートの選択ミスを防止して、より効率よく転送レートを選択可能とすることができる。
【0072】
なお、この図4には、通常に1つの信号のみを記録した場合の、記録時間、記録容量、効率と、当該追いかけ再生機能を選択した場合の記録可否、記録時間、記録容量、効率を示したが、この表示形態としては、全ての転送レートの信号を再生する場合の計算結果を示してもよいし、追いかけ再生機能の記録可否、記録時間、記録容量、効率のみを表示してもよい(通常記録時の結果は表示しなくてもよい。)。ただ、通常の記録の場合に対して、2つの信号を記録再生する場合は空き領域の記録時の効率が落ちる可能性があるので、ユーザにこれを知らせるようにした方が望ましい。
【0073】
次に、ユーザは、この表示部に表示される情報に基づいて各転送レートでの無駄領域や時間を認識したうえで、記録する映像情報や音声情報と、空き容量と無駄領域を考慮し、操作部4を操作して所望の転送レートを選択する。なお、転送レートが設定されることなく当該追いかけ再生機能での記録及び再生が開始された場合は、自動的に最大の転送レート等の所定値で記録及び再生を開始するようにしてもよい。
【0074】
次に、図1、図5、および図6を用いて追いかけ再生機能における一連の記録再生動作を説明する。図5は、この追いかけ再生時における一連の記録再生動作を示すフローチャート、図6は、この追いかけ再生時におけるトラックバッファの記憶領域の残量の遷移、および記録、シーク、再生のタイミングを示す図である。
【0075】
まず、図5において、このフローチャートは、通常の記録動作を説明している。最初に入力信号の所望の転送レートが選択され記録開始の指示がなされることによりスタートとなりステップS1に進む。なお、システムコントローラ5は、ユーザにより所望の転送レートが選択されると、前述のようにこの選択された転送レートに対応する「FULL」及び「EMPTY」の値をそれぞれ図6(a),(b)に示すようにトラックバッファ9に設定する。図1においてTVチューナ等の入力信号をスイッチ12端子B1およびB2が選択され、NTSCエンコーダ15を介してTV16に映像信号を出力し、AV−ENDEC10に入力している状態である。
【0076】
次に、前述のようにこの記録が開始されるときには、システムコントローラ5により、各転送レート毎に連続的なデータの記録再生を可能とする空き領域(前記13式の条件を満たす最小の記録単位である容量Cwの空き領域)が検索されている。このため、システムコントローラ5は、図6(e)に示すようにステップS1においてユーザにより選択された転送レートで連続的なデータの記録再生を可能とする最初の空き領域の先頭(記録開始位置=図6(b)及び図6(d)に示すa1等の位置)に光学ヘッド2を移動制御する(=シーク:図6(e)の記号S参照)。そして、この記録開始位置(a1)に光学ヘッド2が移動したか否かを判別し(ステップS1)、Noの場合は記録開始位置に光学ヘッド2が移動するまで当該ステップS1のルーチンを繰り返し実行し、Yesの場合はステップS2に進む。
【0077】
このように光学ヘッド2を移動制御している間において、入力された記録すべき信号はAV−ENDEC10によりエンコード処理されトラックバッファ9に書き込み制御される。これにより、図6(b)に示すようにトラックバッファ9に書き込まれる記録データのデータ量が徐々に増加することとなる。システムコントローラ5は、このトラックバッファ9のデータ量を監視しており、ステップS2において図6(b)に示すように、このトラックバッファ9のデータ量が「FULL」となったタイミングでトラックバッファ9に書き込まれた記録データの読み出しを開始し、これを光学ヘッド2に転送しディスク1に記録データを記録制御してステップS3に進む(図6(d)の記号W参照)。
【0078】
次に、上述のように当該実施例の場合、トラックバッファ9から読み出される記録データの転送レートは、トラックバッファ9に書き込まれる記録データの転送レートの2倍以上の転送レート(25Mbps)であるため、トラックバッファ9から記録データの読み出しが開始されることにより、図6(b)に示すようにトラックバッファ9に記憶されている記録データのデータ量が徐々に減少することとなる。システムコントローラ5は、このトラックバッファ9のデータ量を監視しており、ステップS3において、トラックバッファ9のデータ量が「EMPTY」となったか否かを判別し、Noの場合はステップS2に戻って記録制御を継続し、Yesの場合はステップS4に進む。
【0079】
ステップS4では、トラックバッファ9のデータ量が「EMPTY」となったため、システムコントローラ5が、ここで一旦記録を停止制御してステップS5に進む。この時点において、記録が終了した領域は、図6(b)及び図6(d)に示すa1等(記録開始位置)〜a4等までの領域となる。
【0080】
次に、ステップS5では、ユーザにより追いかけ再生が選択されたかどうかを判断する。ここで、追いかけ再生要求の入力が無い場合は、通常の記録処理を続行すべく、ステップS6でトラックバッファ9のデータ量が「FULL」となるのを監視し、「FULL」にならない場合Nでは、S6を繰り返し、「FULL」になった場合に、S1に戻り次に記録すべきa4の位置にて記録を行う。通常この処理を繰り返して記録を連続的に行う。
【0081】
記録中にユーザーが一時席を外して少し前に記録した映像を見たい場合等で、追いかけ再生要求の入力がある場合は、ユーザーが要求されている位置情報を入力し、ステップS7に移行する。ステップS7では、要求されている位置(ここではa1の位置とする)の記録データの再生を行うべく、システムコントローラ5が、図6(e)に記号TWで示すようにa4の記録停止位置からa1の記録開始位置まで光学ヘッド2を移動制御してステップS8に進む。ステップS8では、システムコントローラ5が、このように光学ヘッド2を移動制御することで、該光学ヘッド2がa1の記録開始位置に到達したか否かを判別し、Noの場合は光学ヘッド2がa1の記録開始位置に到達するまで前記ステップS7およびS8のルーチンを繰り返し実行し、Yesの場合はステップS9に進む。
【0082】
ステップS9では、光学ヘッド2がa1の記録開始位置に到達したため、図6(c)に記号Rで示すようにa1〜a4の記録領域に記録された記録データを再生制御し、この再生データを25Mbpsの転送レートでトラックバッファ9に高速転送してステップS10に進む。これにより、ディスク1のa1〜a4の記録領域から再生された再生データがトラックバッファ9に書き込まれ、図6(a)に示すようにトラックバッファ9に書き込まれた再生データが徐々に蓄積されることとなる。このトラックバッファ9に書き込まれた再生データは、前記25Mbpsの転送レートの1/2以下の転送レートとなる記録時の転送レートで読み出されAV−ENDEC10によりデコード処理されて出力される。この時点で図1のスイッチ12はA1およびA2側に切り換えられ、これにより、先に記録した記録データを、その後に再生して追いかけ再生をすることができる。
【0083】
なお、ディスク1上のA4の位置は、前回記録を停止した位置である。そして、次回記録を行う際には、このA4の位置から記録が再開されることとなる。このため、システムコントローラ5は、A1〜A4の記録領域に記録された記録データを再生し終わると、図7(d)の記号Trで示すように、この場合の再生終了位置であるA4の位置で光学ヘッド2を待機状態に制御する。
【0084】
次に、このように再生制御を行っている間も、記録すべきデータがトラックバッファ9に対して書き込み制御されているのであるが、この再生中はトラックバッファ9からディスク1に対して記録データの転送を行っていないため、図6(b)に示すようにトラックバッファ9に書き込まれた記録データが徐々に蓄積されることとなる。システムコントローラ9は、このトラックバッファ9のデータ量を監視しており、ステップS10において、トラックバッファ9に蓄積された記録データのデータ量が「FULL」の値となったか否かを判別し、Noの場合はステップS9に戻り、トラックバッファ9からの再生データの読み出しを継続し、Yesの場合はステップS11に進む。
【0085】
ステップS11では、トラックバッファ9に蓄積された記録データのデータ量が、図6(b)に示すように「FULL」の値となったため、トラックバッファ9からの再生データの読み出し制御を一旦停止してステップS12に進む。
【0086】
ステップS12では、システムコントローラ5が、ユーザから追いかけ再生の終了が指示されたか否かを判別し、終了が指定された場合(YES)は、そのまま図5に示すフローチャートの全ルーチンを終了し、終了が指示されていない場合(NO)はステップS1に戻る。
【0087】
前述のように、a1〜a4の記録領域に記録された記録データの再生が終了すると、この再生終了位置であるa4の位置で光学ヘッド2が待機状態に制御されている。このため、システムコントローラ5は、ステップS1に戻ると、a4の位置に光学ヘッド2が移動しているか否かを確認し、ステップS2において、「FULL」の値となった記録データをトラックバッファ9から読み出し、図6(d)に示すようにa4の位置から記録を再開する。
【0088】
システムコントローラ5は、この記録により、トラックバッファ9に蓄積されている記録データのデータ量が「EMPTY」となった際に、ステップS4において記録を停止制御する。この図6(d)に示す例では、記録再開されてから停止制御されるまでに、a4の位置からa7の位置まで記録が行われたことを示している。
【0089】
次にシステムコントローラ5は、a7の位置で記録を停止制御すると、ステップS7において図6(e)に示すようにa7の位置からa4の位置まで光学ヘッド2を移動制御し、ステップS9において、図6(c)に示すように先程記録されたa4の位置からa7の位置までの記録データを再生する。
【0090】
そして、ステップS10において、トラックバッファ9に書き込まれた記録データの蓄積量が「FULL」の値となったことを検出すると、ステップS11で再生を停止制御し、ステップS1に戻り、前回記録を停止制御した位置であるa7の位置から記録を再開する。
【0091】
以上の説明から明らかなように、当該実施例のDVD記録再生装置に設けられている追いかけ再生では、記録に先だって、前記13式の条件を満たす最小の記録単位である容量Cwの空き領域を、入力信号の転送レート毎に検索し、各転送レート毎の効率を表示部に表示する。これにより、各転送レート毎の記録可能時間等をユーザに対して認識させることができるため、より効率のよい転送レートの選択を可能とすることができ、また、記録中に記録容量が不足する等の記録ミスを防止することができる。
【0092】
また、入力信号の転送レートに対応して連続的な記録再生を可能とする空き領域がディスク1上に存在しない場合には「記録不可能」の文字を表示部に表示するようになっているため、連続的にデータの再生を行うことができないにも拘わらず、これを知らずに記録を行い、記録が終了した後に連続的にデータの再生が行われないことに気付くような記録ミスの発生を防止することができる。
【0093】
特に、ライトワンス(WO)と呼ばれる光ディスクは、一度しか記録を行うことができないため、連続的にデータの再生を行うことができないことを知らずに記録を行ってしまうと、再度の記録ができないため、ディスク自体を無駄にしてしまうおそれがあるが、当該実施例のDVD記録再生装置のように連続的な記録再生は不可能であることを、予めユーザに告知することにより、このような不都合を防止することができる。
【0094】
また、当該実施例のDVD記録再生装置は、ユーザにより入力信号の所望の転送レートが選択され、連続的な記録再生を可能とする空き領域を検索した後に、トラックバッファ9に書き込まれた記録データの蓄積量が「FULL」から「EMPTY」の値となるまで記録を行い、トラックバッファ9に書き込まれた記録データの蓄積量が「EMPTY」となったタイミングで記録を停止制御し、該蓄積量が「FULL」から「EMPTY」となるまでの間記録された記録データの再生を行って追いかけ再生し、記録を停止制御することで該蓄積量が「FULL」になったタイミングで記録を再開する動作を、ステップS10で当該モードの終了指示が検出されるまで繰り返し実行する。これにより、記録を行う情報の連続性を確保したうえで、記録した情報の追いかけ再生を行うことができる。また、このように記録再生を交互に行っている最中に、急激に記録信号の転送レートが早くなる等の問題で、前記記録再生の関係が維持できなくなった場合は、記録動作を優先し再生動作を一時中断する事により、一時的な再生は乱れるが、記録信号は連続性を維持でき以後の再生処理は連続的な再生が可能である。
【0095】
(E)追いかけ再生機能2
次に、上述した本発明の実施例のDVD記録再生装置においては、ユーザの入力指示に応答してその時点で記録開始して、この記録を継続しながら、再度のユーザの入力指示に応答して、前記の指定した位置から記録したデータを再生する第2の「追いかけ再生機能」が設けられている。
【0096】
この第2の「追いかけ再生機能」を行う場合、システムコントローラ5は、ディスク1上の管理領域に記録されているアドレス情報に基づいて空き領域を検出し、前記13式の演算を行うことにより、各空き領域の容量が、記録再生の連続性を補償する最小の記録単位の容量Cwの値を超えているかを判断し、越えている場合には有効な空き領域とする。そして、図4を用いて説明したように、トータルの空き領域の容量、各転送レートでの記録可能な領域に対応する記録時間(又は容量)、及び記録可能な領域に対するトータルの空き領域の容量の比である効率を表示部に表示してユーザに告知する。
【0097】
また、入力信号の転送レートBiを2倍した値が、当該実施例におけるディスク1に対する記録の転送レートA=25Mbpsを越えてしまう場合は、この入力信号を記録しながら再生することは不可能であるため、これもユーザに対して告知する。例えば、入力信号の転送レートBiが13Mbpsの場合は、これを2倍した値が26Mbpsとなり、ディスク1に対する記録の転送レートA=25Mbpsを越えてしまうため、この場合は、表示部に対して図4に示すように「記録不可能」と表示してユーザに対して告知を行うことで、転送レートの選択ミスを防止する。
【0098】
次に、この表示に基づいてユーザにより所望の転送レートが設定され、当該追いかけ再生機能2の開始が指示(例えばポーズスイッチの入力)されると、システムコントローラ5は、図7に示すフローチャートの各ルーチンを実行することで、追いかけ再生機能2を実行する。なお、この図7のフローチャートの説明において、上述の追いかけ再生1の際と同じ動作を示すステップには同じステップ番号が付し、その説明を簡略化することとする。
【0099】
この図7に示すフローチャートは、入力信号の所望の転送レートが決定されたうえで当該追いかけ再生指示が入力されることによりスタートとなり、つまりステップS100では、追いかけ再生指示が入力したかを判断し、入力の無い場合は監視し続け、入力した場合は、ステップS101に進み、その時点で入力されている記録情報のエンコードを開始する。次に、ステップS1に進む。なお、システムコントローラ5は、ユーザにより所望の転送レートが選択されると、前述のようにこの選択された転送レートに対応する「FULL」及び「EMPTY」の値をそれぞれ図6(a),(b)に示したようにトラックバッファ9に設定する。この時、図1においてTVチューナ等の入力信号をスイッチ12端子B1およびB2が選択され、NTSCエンコーダ15を介してTV16時22分に映像信号を出力している状態である。
【0100】
ステップS1では、システムコントローラ5が、前記13式の演算を行うことで予め検索した容量Cwの空き領域のうち、最初の空き領域の先頭(記録開始位置)に光学ヘッド2を移動制御する。そして、光学ヘッド2がこの記録開始位置を記憶し、この位置に移動制御したことを検出したタイミングでステップS2に進み、トラックバッファ9に記憶されている記録データを光学ヘッド2に転送してディスク1に記録する。この記録は、ステップS3において、トラックバッファ9に蓄積された記録データの蓄積量が「EMPTY」と判断されるまで継続され、ステップS3で「EMPTY」と判断されると、ステップS4に進み記録が一旦停止制御される。
【0101】
ステップS4では、トラックバッファ9のデータ量が「EMPTY」となったため、システムコントローラ5が、ここで一旦記録を停止制御してステップS5に進む。
【0102】
次に、ステップS5では、ユーザにより追いかけ再生要求である第2の入力が選択されたかどうかを判断する。ここで、追いかけ再生要求の入力が無い場合は、上記の記録処理を続行すべく、ステップS6でトラックバッファ9のデータ量が「FULL」となるのを監視し、「FULL」にならない場合Nでは、S6を繰り返し、「FULL」になった場合に、S1に戻り次に記録すべきa4の位置にて記録を行う。通常この処理を繰り返して記録を連続的に行う。記録中にユーザーが一時席を外して少し前に記録した映像をみたい場合等で、追いかけ再生要求の入力(例えば前記と同じポーズスイッチの入力)がある場合は、ステップS1にて記憶した記録開始位置を読み出し、ステップS102に移行する。
【0103】
システムコントローラ5は、記録を停止制御すると、ステップS102において、今記録データを記録した記録領域の先頭位置に光学ヘッド2を移動制御し、ステップS8において先頭位置が検出されたタイミングで、ステップS9において、その記録データを再生するように制御する。
【0104】
この再生データを25Mbpsの転送レートでトラックバッファ9に高速転送してステップS10に進む。これにより、記録領域から再生された再生データがトラックバッファ9に書き込まれ、トラックバッファ9に書き込まれた再生データが徐々に蓄積されることとなる。このトラックバッファ9に書き込まれた再生データは、前記25Mbpsの転送レートの1/2以下の転送レートとなる記録時の転送レートで読み出されAV−ENDEC10によりデコード処理されて、出力される。この時点で図1のスイッチ12は端子A1およびA2に切換えられ、これにより、先に記録した記録データを、その後に再生して追いかけ再生をすることができる。
【0105】
次に、このように再生制御を行っている間も、記録すべきデータがトラックバッファ9に対して書き込み制御されているのであるが、この再生中はトラックバッファ9からディスク1に対して記録データの転送を行っていないため、図6(b)に示すようにトラックバッファ9に書き込まれた記録データが徐々に蓄積されることとなる。システムコントローラ9は、このトラックバッファ9のデータ量を監視しており、ステップS8において、トラックバッファ9に蓄積された記録データのデータ量が「FULL」の値となったか否かを判別し、Noの場合はステップS9に戻り、トラックバッファ9からの再生データの読み出しを継続し、Yesの場合はステップS11に進む。
【0106】
ステップS11では、トラックバッファ9に蓄積された記録データのデータ量が「FULL」の値となったため、トラックバッファ9からの再生データの読み出し制御を一旦停止してステップS12に進む。
【0107】
ステップS12では、システムコントローラ5が、ユーザから追いかけ再生の終了が指示されたか否かを判別し、終了が指示された場合(YES)は、そのまま図7に示すフローチャートの全ルーチンを終了し、終了が指示されていない場合(NO)はステップS1に戻る。
【0108】
以上の説明から明らかなように、本発明の実施例のDVD記録再生装置に設けられている追いかけ再生では、記録に先だって、前記13式の条件を満たす最小の記録単位である容量Cwの空き領域を、入力信号の転送レート毎に検索し、各転送レート毎の効率を表示部に表示する。これにより、各転送レート毎の記録可能時間等をユーザに対して認識させることができるため、より効率のよい転送レートの選択を可能とすることができ、また、記録中に記録容量が不足する等の記録ミスを防止することができる。
【0109】
また、入力信号の転送レートに対応して連続的な記録再生を可能とする空き領域がディスク1上に存在しない場合には「記録不可能」の文字を表示部に表示するようになっているため、連続的にデータの再生を行うことができないにも拘わらず、これを知らずに記録を行い、記録が終了した後に連続的にデータの再生が行われないことに気付くような記録ミスの発生を防止することができる。
【0110】
特に、ライトワンス(WO)と呼ばれる光ディスクは、一度しか記録を行うことができないため、連続的にデータの再生を行うことができないことを知らずに記録を行ってしまうと、再度の記録ができないため、ディスク自体を無駄にしてしまうおそれがあるが、当該実施例のDVD記録再生装置のように連続的な記録再生は不可能であることを、予めユーザに告知することにより、このような不都合を防止することができる。
【0111】
また、本発明の実施例のDVD記録再生装置は、ユーザにより入力信号の所望の転送レートが選択され、連続的な記録再生を可能とする空き領域を検索した後に、トラックバッファ9に書き込まれた記録データの蓄積量が「FULL」から「EMPTY」の値となるまで記録を行い、トラックバッファ9に書き込まれた記録データの蓄積量が「EMPTY」となったタイミングで記録を停止制御し、該蓄積量が「FULL」から「EMPTY」となるまでの間記録された記録データの再生を行って追いかけ再生し、記録を停止制御することで該蓄積量が「FULL」になったタイミングで記録を再開する動作を、ステップS12で追いかけ再生の終了指示が検出されるまで繰り返し実行する。
【0112】
これにより、記録を行う情報の連続性を確保したうえで、追いかけ再生を行うことができる。また、このように記録再生を交互に行っている最中に、急激に記録信号の転送レートが早くなる等の問題で、前記記録再生の関係が維持できなくなった場合は、記録動作を優先し再生動作を一時中断する事により、一時的な再生は乱れるが、記録信号は連続性を維持でき以後の再生処理は連続的な再生が可能である。
【0113】
なお、上述の実施例の説明では、記録データが固定の転送レートであることを想定して前記13式を用いて最小記録単位の容量Cwの空き領域を演算することとしたが、記録データの転送レートが可変である場合は、前回の記録時における記録データの転送レートと、今回の記録時における記録データの転送レートとが異なることが考えられる。そして、前回の記録時における記録データの転送レートと、今回の記録時における記録データの転送レートが異なると、上述した追いかけ再生を実行する際に、再生した記録データの転送レートと、次に記録を行う記録データの転送レートとが異なることが考えられる。
【0114】
この場合は、前回記録した記録データの転送レートを、該前回記録した記録データを再生するまではトラックバッファ9に残しておき、その転送レートを「Cr」として前記10式を用いて処理することで、可変転送レートにも対応可能とすることができる。
【0115】
また、通常に1つの信号を記録又は再生するときには、トラックバッファ9は、その記憶領域全体を(64Mb全体を)1つのメモリとして用いるのであるが、記録データの転送レートが途中で変わる場合は、各転送レートの比に応じてトラックバッファ9の記憶領域を分割して用いるようにしてもよい。この場合、記録又は再生の指示があった時点で、トラックバッファ9内のデータを確認し、記録中又は再生中のデータが無いことを確認した時点で記憶領域の分割を行う。
【0116】
また、記録中又は再生中に転送レートが変更になった場合は、この変更になった時点で、トラックバッファ9内のデータを確認し、記録中又は再生中のデータが無いことを確認した時点で記憶領域の分割を行う。
【0117】
これにより、データの転送レートに応じてリアルタイムにトラックバッファ9内の記憶領域を分割して記憶容量を使い分けることができ、トラックバッファ9の記憶容量の余裕度をデータの転送レートに応じて最適化することができる。また、通常の記録時又は再生時におけるリトライ(再記録又は再再生)等のプレーヤビリティの向上を図ることができる。
【0118】
(F)適用例
次に、本発明の適用例となる情報伝送システムの説明をする。なお、この適用例の説明において、上述した第1の実施例と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付すことで重複した説明を省略することとする。
【0119】
(G)適用例の構成
すなわち、上述の第1の実施例が、映像信号や音声信号等を圧縮伸張処理して記録再生するDVD記録再生装置であるのに対して、当該適用例の情報伝送システムは、図8に示すように圧縮伸張処理ブロック(AV−ENDEC10)を持たない記録再生装置20と、記録再生装置20とは別装置として設けられた圧縮伸張処理装置21とを、ATAPIのインターフェース22(I/F)で接続して構成されている。
【0120】
記録再生装置20は、光学ヘッド2(PU),ドライバ3(DRIVER),システムコントローラ5(SYSTEMCONT),信号処理部6,サーボプロセッサ7(SERVO),プリアンプ8(PAMP),トラックバッファ9(TB),スピンドルモータ12(M)で構成されている。
【0121】
圧縮伸長処理装置21は、AV−ENDEC10,バッファメモリ11(BF)及びホストコンピュータ23(ホストCP)、スイッチ(SW)12、オーディオアンプ13、スピーカ14、NTSCエンコーダ15、テレビジョン受像機(TV)16、アンテナ17、TVチューナ18、AV入力切換部19、インターネットやケーブルTV網20、ケーブル変換器(モデム)21で構成されている。
【0122】
すなわち、記録再生装置20の信号処理部6に設けられているI/Fブロックと、圧縮伸長処理装置21のAV−ENDEC10に設けられているI/Fブロックとを、ATAPIインターフェース22を介して相互に接続することで、当該情報伝送システムが構成されている。
【0123】
(H)適用例の動作
この適用例の情報伝送システムは、コンピュータ周辺ディスク記憶装置のコマンドを規定している業界団体のマウントフジ(Mt.Fuji:例えばマウントフジ3)のコマンド体系に基づいて記録再生部20の記録再生制御を行うようになっている。
【0124】
すなわち、上述の第1の実施例のDVD記録再生装置に対して、この適用例の情報伝送システムの場合、圧縮伸長処理装置21が前記操作部4のようなキー入力部や、前記AV−ENDEC10のようなディスク1のコントロールデータのデコード部を持たない。
【0125】
このため、記録時となると、圧縮伸長処理装置21のホストCP23からインターフェース22を介して、記録する信号が記録再生装置20側に送信されるようになっている。
【0126】
具体的には、ユーザが圧縮伸長処理装置21のホストCP23を操作することにより、或いはホストCP23の指示に基づいて、記録を行う信号の追いかけ再生が設定されると、ホストCP23は、この設定された追いかけ再生動作に従ってに記録コマンド及び記録開始アドレス等の情報を付加し、これをATAPIインターフェース22を介して記録再生装置20側に送信する。そして、ホストCP23は、このコマンドに続いて、AV−ENDEC10及びバッファメモリ11でエンコード処理した記録データをATAPIインターフェース22を介して記録再生装置20側に送信する。
【0127】
記録再生装置20は、記録データの送信に先だって送信される追いかけ再生に関するコマンドに基づいて、これから送信される記録データの転送レート等をを認識し、記録データが送信された際に、上述の第1の実施例と同様にディスクに対して記録データの記録を行う。
【0128】
次に、再生時の動作説明をする。ユーザによりホストCP23が操作され再生が指定されると、ホストCP23は、前記マウントフジ3のコマンド体系に基づく再生コマンドを形成し、これをATAPIインターフェース22を介して記録再生装置20側に送信する。
【0129】
記録再生装置20は、この再生コマンドが供給されると、ディスク1に記録されているデータを所定データ量分再生し、この再生データをATAPIインターフェース22を介して圧縮伸長処理装置21に送信する。圧縮伸長処理装置21のホストCP23は、記録再生装置20から送信された再生データに基づいて、その再生データの転送レートを検出する。そして、この転送レートを示す転送レートフラグを、ATAPIインターフェース22を介して記録再生装置20側に送信する。
【0130】
記録再生装置20は、圧縮伸長処理装置21側から供給された転送レートに基づいて、再生すべきデータの転送レートを認識し、この転送レートに基づいてディスク1からデータを再生して圧縮伸長処理装置21側に送信する。
【0131】
圧縮伸長処理装置21は、この再生データをAV−ENDEC10及びバッファメモリ11でデコード処理して出力する。
【0132】
以上の説明から明らかなように、本発明の適用例となる情報伝送システムは、データの記録再生を行う記録再生装置20と、データの圧縮伸張処理を行う圧縮伸長処理装置21とを、ATAPIインターフェース22を介して接続し、記録再生の指示コマンド、記録再生を行うデータ及び記録再生を行うデータの転送レートを、両装置間で送受信しながらデータの記録再生を行う。これにより、上述の第1の実施例のDVD記録再生装置と同様に、記録したデータの追いかけ再生を可能とすることができ、上述の第1の実施例と同じ効果を得ることができる。
【0133】
また、記録再生装置20に圧縮伸張処理ブロック(AV−ENDEC10)を設けなくてよい分、記録再生装置20の構成を簡略化することができる。
【0134】
なお、上述の適用例の説明では、ATAPIインターフェース22を用いて通信を行うこととしたが、これは、例えばIEEE1394等の規格に準じたインターフェースを介して通信を行うようにしてもよい。また、ケーブルを用いた有線の通信形態の他、例えば電波や光を利用した無線の通信形態としてもよい。
【0135】
このような情報伝送システムの汎用例であるが、圧縮伸長処理装置21としては、ユーザが所持するコンピュータ装置が考えられる。このコンピュータ装置に、圧縮伸張処理ブロック(AV−ENDEC10及びバッファメモリ11)に対応するソフトウェアをインストールする。
【0136】
これに対して、記録再生装置20は、例えば携帯用のCDプレーヤのような小型のDVD記録再生装置であり、ユーザは、コンピュータ装置を所持している場合には、この記録再生装置20と前記圧縮伸張処理ソフトと、接続用のATAPIインターフェースコードを購入することとなる。上述のように、この記録再生装置20側には、圧縮伸張処理ブロックを設けなくてもよいため、小型かつ軽量に作製することができ、ユーザに対して安価に提供することができる。
【0137】
使い方としては、コンピュータ装置とDVD記録再生装置をATAPIインターフェースコードで接続し、コンピュータ装置に取り込んだ映像等をエンコードしてDVD記録再生装置側に送信し記録し、DVD記録再生装置側で再生した映像等をコンピュータ装置に送信し再生するような使い方となる。このようなデータの記録再生形態は新たなデータの記録再生形態であり、今後汎用されることであろう。
【0138】
最後に、上述の実施例の説明では、記録再生する情報として主に映像情報を例にとって説明したが、これは音楽情報、音声情報、サブピクチャー、或いはこれらを複合した情報であってもよい。
【0139】
また、映像信号や音声信号等の連続的な情報を記録再生することとしたが、これは、例えば定期的に更新される静止画や、静止画に関連する擬音や音声、映像信号に関連する字幕等のサブピクチャー、前記記録再生の単位時間である時間よりも短い時間の動画、音声、音楽、等の情報で、平均的に情報が所定の範囲内の転送レートに相当する情報を記録再生するようにしてもよい。なお、そのような信号の転送レートが未知の場合は、その転送レートを最大値と仮定して上述の演算処理を行えばよい。また、記録再生の手順や、表示の内容ついては一例に過ぎずこれに限定されるものではない。
【0140】
また、連続性を確保すべき情報として映像情報を例に掲げて説明したが、これは所定の時間の中で処理されなければ意味をなさないコンピュータデータでも良い。すなわち、一般的には時間軸上で画質等により刻々と変化する可変転送レートや固定転送レートを含む概念である。
【0141】
また、上述の実施例の説明では、本発明をDVD記録再生装置(及びDVDを用いた情報伝送システム)に適用することとしたが、これは、半導体メモリを用いた固体メモリ記録再生装置や、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R(DVDライトワンス(WO))、DVD+RW等のDVD関連やMMVFや光磁気を利用したMD2、ASMO、ギガモ等の光学的記録再生装置、又は磁気ディスク駆動装置(HDD)やフロッピーディスク駆動装置(FDD)等の磁気記録等に適用しても上述と同様の効果を得ることができる。
【0142】
また、上述の実施例のDVD記録再生装置及び適用例であるDVDを用いた情報伝送システムに設けられている光学ヘッド2は、一般的には、1つの光ピックアップを示すが、これは、複数設けてもよい。また、1枚のディスクに対して記録再生を行うのみならず、複数のディスクに対して記録再生を行うようにしてもよい。
【0143】
また、上述の実施例の説明では、一時記憶手段としてトラックバッファ9を用いることとしたが、これは、AV−ENDEC10に接続されたバッフアメモリ11を一時記憶手段として用いてもよい。すなわち、一時記憶手段としては、媒体と一時記憶の間で信号を記録再生する転送レートと、一時記憶とMPEGのように実際に圧縮された信号の転送レートとの差を用いて連続性を補償できるものであれば、光ディスク(CD−RW,DVD−RW等)、磁気ディスク(FD,HDD等)等、どのようなものであってもよい。
【0144】
そして、本発明は一例として説明した上述の実施例に限定されることはなく、上述の実施例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0145】
【発明の効果】
本発明によれば、空き領域検出手段が、記録再生される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出し、この空き領域に対して記録再生を行うことで、記録動作を連続的に継続しながら少し前に記録した情報の追いかけ再生を実行する。これにより、情報の連続性を確保したうえで、記録した情報の追いかけ再生を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のDVD記録再生装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施例のDVD記録再生装置で検出された記録媒体上の実効空き容量等の表示例を示す図である。
【図3】本発明の実施例のDVD記録再生装置で情報の記録再生が行われる記録媒体上の記録形態の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例のDVD記録再生装置において、入力情報の転送レートに対応した容量の空き領域が検出されない場合の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例のDVD記録再生装置における追いかけ再生機能1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】追いかけ再生時におけるトラックバッファ内のデータの占有量の遷移、記録再生のタイミングを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例のDVD記録再生装置における追いかけ再生機能2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本発明の適用例の情報伝送システムのブロック図である。
【符号の説明】
1…ディスク、
2…光学ヘッド、
3…ドライバ、
4…操作部、
5…システムコントローラ、
6…信号処理部、
7…サーボプロセッサ、
8…プリアンプ、
9…トラックバッファ、
10…エンコーダ/デコーダ(AV−ENDEC)、
11…バッファメモリ、
20…記録再生装置、
21…圧縮伸長処理装置、
22…インターフェース(ATAPI)、
Claims (4)
- 記録される情報が書き込まれ、読み出される一時記憶手段と、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出手段と、記録モードの際に前記情報を前記転送レートBiで前記一時記憶手段に書き込み、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報を前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出手段で検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止する記録制御手段と、前記記録モードより、記録中に既に記録された情報を再生するため記録再生モードへのモードを変更が要求された際に、前記記録再生モードの動作を行うための制御信号を発生するモード変更手段と、前記記録再生モードのときに出力される制御信号に応じて、
前記空き領域検出手段は、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出することを特徴とする記録再生装置。 - 記録動作開始の指示に応じて第1モード制御信号を発生し、記録動作中に既に記録された情報の再生開始の指示に応じて第2モード制御信号を発生するモード制御信号発生手段と、記録される情報が書き込まれ、読み出される一時記憶手段と、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出手段と、前記第1モード制御信号に応じて前記情報を前記転送レートBiで前記一時記憶手段に書き込み、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報を、前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出手段で検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記一時記憶手段に書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止する記録制御手段と、
前記第2モード制御信号に応じて、前記空き領域検出手段は、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出することを特徴とする記録再生装置。 - 記録される情報をメモリに書き込み、前記メモリから読み出すステップと、転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出するステップと、記録モードの際に前記情報を前記転送レートBiで前記メモリに書き込み、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報を前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出ステップで検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止するステップと、前記記録モードより、記録中に既に記録された情報を再生するため記録再生モードへのモードを変更が要求された際に、前記記録再生モードの動作を行うための制御信号を発生するモードステップと、前記記録再生モードのときに出力される制御信号に応じて、
前記空き領域検出ステップは、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量をCwとして、Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出するステップからなることを特徴とする記録再生方法。 - 記録動作開始の指示に応じて第1モード制御信号を発生し、記録動作中に既に記録された情報の再生開始の指示に応じて第2モード制御信号を発生するモード制御信号発生ステップと、記録される情報をメモリに書き込み、前記メモリから読み出すステップと、
転送レートBiで記録される情報の連続性を確保可能な記録媒体上の空き領域を検出する空き領域検出ステップと、前記第1モード制御信号に応じて前記情報を前記転送レートBiで前記メモリに書き込み、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値を充足したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報を、前記転送レートBiよりも速い転送レートAで読み出し、前記空き領域検出ステップで検出された前記記録媒体上の空き領域に記録し、前記メモリに書き込まれた情報の情報量が設定値より低下したタイミングで、前記メモリに書き込まれた情報の読み出し及び記録媒体に対する情報の記録を停止するステップと、
前記第2モード制御信号に応じて、前記空き領域検出ステップは、記録媒体上の空き領域の先頭まで記録再生系を移動制御するのに要する時間Tw、記録媒体上の空き領域に記録された情報の再生停止から次の記録を開始するまでの記録再生系を移動制御するのに要する時間Tr、検出する空き領域の情報量Cwとして、
Cw≧A*Bi*(Tw+Tr)/(A−2*Bi)
の条件を満足する容量を有する空き領域を、前記記録再生される情報の連続性を確保可能な空き領域として検出するステップからなることを特徴とする記録再生方法。
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