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JP3746735B2 - 光量調整装置 - Google Patents

光量調整装置 Download PDF

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JP3746735B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラ等に使用される光量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラを含む電気機器や光学機器の製造コストの低減を実現するためには、部品点数を極力減らすことが重要である。
【0003】
実登第2559728号公報は、ビデオカメラに用いられる光量調整装置に関し、地板を合成樹脂材料等にして一体成形により作られたガイドピンに光量調整羽根が平行移動するためのガイド機能に加え、そのガイドピンの形状を鉤状にすることで光量調整羽根の光軸方向の規制をするようにして羽根押さえ板を不要にした光量調整装置を開示している。
【0004】
この鉤状に作られたガイドピン50は、図5(A)に示すように、その先端が光軸開口57の外側に向くように作られている。
【0005】
このようにガイドピンの先端を光軸開口の外側に向くように構成した第1の理由は、例えばビデオカメラが誤って落とされたときなどによって生じる衝撃によって光量調整羽根54が撓んだ場合(図における矢印方向)、図5(B)のようにガイドピン50を光軸開口57側に向けられている構成では、光量調整羽根54の幅Xが撓みにより短くなりガイドピン50から外れてしまうからである。図5(A)に示された構成では、このような事態を防止できるが、図5(B)のガイドピン50を光軸開口57側に向けられている構成では防止できない。もし、光量調整羽根がガイドピン50から外れてしまうこととなれば、映像の撮像は不可能となってしまう。
【0006】
ガイドピンの先端を光軸開口の外側に向くように構成した第二の理由は、図6(A)に示すように、ガイドピン50を地板56に一体成形によって形作る際、成形の金型構造を簡単で安価な方式の割型にすると、ガイドピン50の屈曲した部分を成形する為の穴59を地板56に設けなければならず、図6(B)に示すように、ガイドピン50の先端が光軸開口57側に向いた構成では、地板56の光軸開口57と前記穴59が近接してしまい、光量調整羽根54のガイド用の長穴60を通して不要な光Lがこの穴59の部分から通過してしまう危険があるからである。このために、従来の光量調整装置においては、光の漏れを防ぐために図6(A)に示すように、前記穴59が光軸開口57から遠い位置となるようにガイドピン50が、その先端が光軸開口57の外側に向くように作られているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ビデオカメラ等に使用されているCCD撮像素子は撮像エリアの小型化が進んでおり、それに合わせてレンズ光学系の小型化も迫られている。
【0008】
レンズ光学系が小型化すると、その中に配置される光量調整装置のスペースも小さくなり、光量調整羽根はより狭いレンズ間距離の中に収めなければならない。
【0009】
しかし、光量調整羽根は薄いプラスチック板材料であるため多少の反りを有している。また、光量調整羽根はレンズ光学系内で集光した場所に配置されるため温度も上がりやすく、光量調整羽根のさらなる変形を招来させる要因となってしまう。
【0010】
光量調整羽根が変形した場合、従来方式では、鉤状に作られたガイドピンのその先端が光軸開口の外側に向くように作られているため、光量調整羽根の光軸方向の支持される場所は、光量調整羽根に形成された長穴の光軸開口から遠い側になる。
【0011】
そのため、支持場所からレンズ近接部である光軸開口部までは、長穴を迂回した距離を介して支持していることになり、光量調整羽根の反りや温度による変形の影響を大きく受けてしまう。このため、光軸開口部の光量調整羽根と前後の近接しているレンズとが接触して光量調整羽根の動きが妨げられてしまう問題があった。
【0012】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、狭いレンズ間距離の中でレンズと接触することなく小型で低コストの光量調整装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであって、ビデオカメラその他の光学機器に組み込まれ、レンズホルダなどの光学部品で規制した最大絞り開口の光量を調整する光量調整装置であり、光軸開口と当該光軸開口の左右両側に突設した左右一対のガイドピンを設けた地板と、前記ガイドピンの先端部が挿通する長穴を有する。前記ガイドピンに支持されて前記地板上を移動することにより前記光軸開口の開口面積を変更して前記最大絞り開口の光量を調整する光量調整手段と、前記光量調整手段に係合するアームと、前記アームを回動させることにより前記光量調整手段を移動させる駆動部とを備え、前記左右一対のガイドピンを前記地板に一体形成し、その先端が前記光軸開口側に屈曲した屈曲部を有する。このガイドピンのそれぞれは前記光量調整手段に設けられた前記長穴の光軸開口側に当接すると共に、その先端屈曲部は、前記地板の光軸開口内に突出するように形成する。
【0014】
本発明は、さらに、光軸開口とガイドピンを設けた地板と、前記ガイドピンの先端部が挿通する長穴を有し、前記ガイドピンに支持されて前記地板上を移動することにより前記光軸開口の開口面積を変更して前記最大絞り開口の光量を調整する光量調整手段と、前記光量調整手段に係合するアームと、前記アームを回動させることにより前記光量調整手段を移動させる駆動部と、を備える。前記ガイドピンは、前記光軸開口の両側を含む少なくとも三箇所に設けられ、光軸開口の両側に臨む一対のガイドピンは前記地板に一体形成され、その先端が前記光軸開口側に屈曲した屈曲部を有し、この屈曲部は前記光量調整手段に設けられた前記長穴の光軸開口側に当接すると共に、前記地板の光軸開口内に突出するように形成する。
【0015】
本発明は、このような構成により、ガイドピンの屈曲した部分(屈曲部)が、前記光量調整羽根の長穴の光軸開口側を支持しているので、支持場所からレンズ近接部である光軸開口部までの距離が小さくなり、光量調整羽根の反りや温度による変形の影響を最小限に抑えるので、光軸開口部の光量調整羽根と前後の近接しているレンズとの接触を防止するのである。
【0016】
また、衝撃で光量調整羽根が撓んだ場合においては、近接したレンズがガイドピンから外れる程の撓みをプロテクトすることとなる。このような衝撃を受ける時は、通常の撮影状態ではないので、光量調整羽根による近接するレンズとの接触は問題とはならない。
【0017】
また、他の光学部品、例えばレンズホルダー等で最大絞り開口を規制しておけば、前記最大絞り開口よりも外側の穴から光が通過しても問題とはならない。
【0018】
ところで、前記光量調整手段は、二枚の光量調整羽根により構成され、当該二枚の光量調整羽根は、前記地板上を相互に逆方向に移動する。そして、前記ガイドピンは、前記光軸開口に沿って前記地板と一体成形されたことを特徴とする。これによって、部品点数を減少させることを可能とし、また光量調整羽根の支持場所からレンズ近接部である光軸開口部までの距離と最小限に小さくすることを可能とした。
【0019】
また、前記地板は、前記光量調整羽根の移動位置に拘わらず前記光量調整羽根に設けられた長穴を塞ぐように成型されるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は、本発明の光量調整装置1が使用されるビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットの側面図例を示す。ビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットは、複数のレンズ50と、撮像対象物からの画像を読み取るCCD51と、CCD51が読み取った画像のアナログ信号をデジタル信号に変換処理する信号処理装置52と、信号処理装置52からの信号に基づき撮像に最適な光量を得るための絞り値を計算し、その結果の光量調整の制御値を光量調整装置1に送信するCPU53と、CPU53から送信された制御値に基づき光量を調整するための光量調整羽根4を有する光量調整装置1から構成されている。
【0022】
図2は、本発明の光量調整装置1の斜視図を示す。図3は、図2に示す光量調整装置1の分解斜視図を示す。
【0023】
図において、光量調整装置1は、駆動部3と、駆動部3によって開閉駆動される光量調整部2とから構成されている。光量調整部2は、駆動部3を取り付ける地板6と、光量調整手段の光量調整羽根4aと、光量調整羽根4bと、光量調整羽根4a、4bと係合し、駆動部3の駆動力を伝えるアーム5とを備えている。
【0024】
地板6には、光軸開口17と、アーム5側でアーム5と駆動部3の出力軸13とを嵌着するために出力軸13を挿通する孔と、一方の面には、光軸開口17の両側に突設して地板と一体に形成され摺動自在に平行移動する光量調整羽根4の端部を保持して開閉駆動を案内する少なくとも2箇所以上のガイドピン19と(本実施の形態例では、地板6に4箇所のガイドピン19a、19b、19c、19dを設置した例で説明する。)、他方の面には駆動部3をネジで取り付けるための取り付け部25が形成されている。さらに、駆動部3は、駆動部3を地板6に取り付けるための下カバー10に支持され、下カバー10に設けられたネジ孔と地板6に設けられた取り付け部25とをネジ止めして地板6に固定されるように構成されている。
【0025】
アーム5には、駆動部3の出力軸13を嵌め込む孔26と、光量調整羽根4a、4bと係合する係合ピン15a、15bと、アーム5を常に一方向に偏奇付勢する付勢バネ22とが設けられている。
【0026】
光量調整羽根4aは、黒色のプラスチックのシートで形成され、光量を規制するための光量調整開口7aと、係合ピン15aと係合する短穴21aと、ガイドピン19a、19b、19c、19dに係合する長穴20a、20b(図示せず)、20c(図示せず)とが設けられている。
【0027】
一方、光量調整羽根4bは、黒色のプラスチックのシートで形成され、光量を規制するための光量調整開口7bと、係合ピン15bと係合する短穴21bと、ガイドピン19a、19b、19c、19dと係合する長穴20d、20e、20fとが設けられている。
【0028】
さらに、光量調整羽根4aの開口部7aの最深部には、光量調整部材例えばNDフィルタ(Neutral Density Filter)18が貼着されている。なお、NDフィルタ18は、光量調整羽根4aの開口部7aの最深部に貼着されているとしたが、光量調整羽根4bの開口部7bの最深部に貼着しても同様の効果があるので光量調整羽根4bの開口部7bの最深部に貼着するようにしてもよい。
【0029】
次に、駆動部3は、図2、図3に示すように、メーター8と、メーター8の外周に嵌着して永久磁石体30の磁気を導く鉄製で中空円筒形の磁気回路部材(ヨーク)9と、磁性部材から成るヨーク9を支持し駆動部3を地板に固定する下カバー10とから構成されている。
【0030】
メーター8は、駆動部3の中心部に回転自在に支持された永久磁石体30と、この永久磁石体30を囲む結合側ボビン12a及び地板側ボビン12bと、両ボビン12a、12bに巻回されたコイル11と、から構成されている。
【0031】
さらに、永久磁石体30は、出力軸13と円筒形のマグネット14とから構成され、結合側ボビン12a及び地板側ボビン12bとの内部に回転自在に支持されている。
【0032】
メーター8の出力軸13にはアーム5が嵌着されている。アーム5の両端に形成された係合ピン15a、15bは、光量調整羽根4a、4bに設けられた短穴21a、21bと係合しており、メーター8の回転によって光量調整羽根4a、4bを地板6に平行にスライドさせる。このアーム5は、メーター8の出力軸13に嵌め込まれているため、アーム5の回動による光量調整羽根4a、4bのスライド方向は互いに逆向きとなる。
【0033】
次に、光量調整用の駆動部3について図3及び図4に基づいて説明する。図4は、メーター8とメーター8に取り付けられたアーム5の平面図を示す。図3及び図4に示すように、NS2極に磁化された円筒状のマグネット14の孔に出力軸13が嵌め込まれる。この出力軸13にはアーム5が取り付けられておりこのアーム5の長手方向とマグネット14の磁力方向とが直交するように固定され、さらにこのアーム5の両端に設けられた係合ピン15a、15bが光量調整羽根4a、4bに設けられた短穴21a、21bと係合している。
【0034】
マグネット14は、ボビン12a、12bの間に挟まれ、出力軸13を中心に回転自在に設置されている。さらにボビン12a、12bには夫々溝が設けられており、この溝に沿って長手方向にコイル11が巻回されている。さらにボビン12を囲むようにして磁性材から成るヨーク9が設置されている。
【0035】
このような構成の駆動部3は、図3に示すように、出力軸13方向を光軸方向に向けて、地板6に固定される。したがって、コイル11の巻き方向が光軸方向に沿っているため、地板6上の占有面積は小さい。光軸方向の長に余裕があるが地板6面積に余裕がない場合、地板面積を大きくすることなく、ひいてはレンズユニットの鏡体自体の径を大きくすることなく、駆動部を地板6に複数個設置することが可能である。
【0036】
次に、磁気的作用と動作について説明する。
【0037】
非通電状態では、アーム5は、アーム5に設けられたバネ22の付勢力によって所定位置に付勢されて光量調整羽根4a、4bが光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態(アーム5が作動範囲40の一方端OO’上に沿った状態に)ある。
【0038】
コイル11に通電すると、フレミングの左手の法則に基づく反時計方向に回転させる力がマグネット14に作用し、マグネット14は、反時計方向に回転する。マグネット14に支持された出力軸13が回転し、出力軸13に嵌合されたアーム5に回転を伝える。アーム5は、回動して光量調整羽根4a、4bを地板6に平行にスライドさせる。光量調整羽根4a、4bは、互いに逆の方向にスライドして開口径を変化させる。そして通電を遮断すると回転力が消失し、アーム5に設けられたバネ22の付勢力によって所定位置に付勢されて光量調整羽根4a、4bが光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態にある。
【0039】
このように、マグネット14は、コイル11に通電することで回転するが、その作動範囲はアーム5の回転角度内で作動範囲40に制限されている。そして、磁極が作動範囲40の一方端OO’上に位置するとき、アーム5の先端5aが地板6のストッパ部6aに当接し、光量調整羽根4a、4bが光軸開口17を遮断した状態若しくは開口径が最小になった状態となる。また、磁極が作動範囲の反対側の端QQ’上に位置するとき、アーム5の先端5bが地板6のストッパ部6bに当接し、光軸開口17が全開の状態となる。
【0040】
上記のように、コイル11への通電量によってマグネット14は、作動範囲40内の任意の位置まで回転し、光軸開口17の開口径を調整している。
【0041】
また、本実施例では、マグネット14の作動範囲をアーム5の回転規制したが、光量調整羽根4a、4bに設けられた長穴20とガイドピン19で作動範囲を規制したり、地板6に設けられた突起などの規制手段(図示せず)で作動範囲を規制することも出来る。
【0042】
なお、メーター8において、ボビン12a、12bを囲むようにして磁性材から成るヨーク9は、長手方向全長に渡ってスリット(図示せず)が設けられている構成としてもよい。
【0043】
ヨーク9に設けられたスリットでは、端面効果による磁気集中が起こり、磁極とスリットを形成しているヨーク端面間に吸引力が発生する。そのため図5の実線に示すように、磁極とスリットが対向した(磁極がOO’上に位置した)状態が磁気的に最も安定した状態となり、非通電状態で磁極は常にこの位置を保持するようになっている。
【0044】
なお、本実施例ではスリットを長手方向全長にわたって設けたが、部分的に設けても良い。
【0045】
上記したように、磁極がOO’上に位置した時期的安定な状態の時、コイル11に通電すると、フレミングの左手の法則に基づく反時計方向に回転させる力がマグネット14に作用し、マグネット14は、反時計方向に回転する。そして通電を遮断すると回転力が消失し、磁極は磁気的に安定なOO’上の位置に戻る。
【0046】
なお、スリットの位置をQO’間またはOQ’間の略中央で作動範囲40外に設けると、磁極とスリットを形成しているヨーク端面間に発生する吸引力を利用して、非通電下で電極をQQ’上とOO’上の2箇所(作動範囲の両側)で保持させることも出来る。この場合も、マグネット14は作動範囲内を往復回転可能であるが、その回転方向は電流の向きで変えることが出来る。
【0047】
なお、スリットが対向する位置での磁気的な安定状態は、磁石の直径、ヨーク9の厚さ、ヨーク9の直径、スリットの大きさなどの条件を選択することで変えることが出来る。
【0048】
上記のように構成された光量調整装置1において、光量を調整するためにメーター8の回転によって光量調整羽根4a、4bを地板6に平行にスライドさせる。この時、メーター8の出力軸13と嵌着したアーム5の係合ピン15a、15bに係合された光量調整羽根4a、4bは、アーム5の回動によりスライド方向が互いに逆向きとなってスライドする。
【0049】
光量調整羽根4a、4bは、厚さ0.1mmのプラスチックのシートで形成されている。二枚の光量調整羽根4a、4bは、互いにスライドすることにより光量調整羽根4a、4b同士で作られる開口穴の大きさを瞳のように大きくしたり小さくしたりする。
【0050】
ここで、図2、図3に示すように、本発明の光量調整装置1においては、光量調整羽根4a、4bをスムースにスライドさせるために、光量調整羽根4a、4bには、ガイドされて平行に移動するための長穴20a乃至20fが設けられている。長穴20a乃至20fは、地板6の光軸開口17の両側に突設させたガイドピン19a乃至19dに係合されている。ガイドピン19a乃至19dは、長穴20a乃至20fに挿通した先端が光軸開口側に屈曲している。この屈曲部で光量調整羽根4a、4bの長穴20a乃至20fの光軸開口17側を光軸方向に支持している。
【0051】
さらに、本発明は、ガイドピン19a乃至19dの屈曲部が前記光量調整羽根4a、4bの長穴20a乃至20fの光軸開口17側を支持するように構成されている。この支持場所からレンズ近接部である光軸開口17までの距離が小さくなる。これにより、光量調整羽根4a、4bの反りや温度による変形の影響を最小限に抑えることが可能であるので、光軸開口17部の光量調整羽根4a、4bと前後の近接しているレンズとの接触を防止できる。
【0052】
さらにまた、本発明において、光量調整羽根4a、4bに設けられた長穴20a乃至20fは、地板6の光軸開口17の両側を含む少なくとも3ヶ所に突設させたガイドピン19に係合されるように構成されている。なお、本実施の形態例においては、4ヶ所にガイドピン19a乃至19dが地板6と一体成形して設けられている。
【0053】
以上詳しく説明したように、本発明に係る光量調整装置は、光軸開口と当該光軸開口の両側に突設したガイドピンを設けた地板と、前記ガイドピンの先端部が挿通する長穴を有し、前記ガイドピンに支持されて前記地板上を移動することにより前記光軸開口の開口面積を調整する光量調整手段と、前記光量調整手段に係合するアームと、前記アームを回動させることにより前記光量調整手段を移動させる駆動部と、を有する光量調整装置であって、前記ガイドピンは、その先端が前記光軸開口側に屈曲し、前記光量調整手段に設けられた前記長穴の光軸開口側に当接する。ここで、前記光量調整手段は、二枚の光量調整羽根により構成され、当該二枚の光量調整羽根は、前記地板上を相互に逆方向に移動する。そして、前記ガイドピンは、前記光軸開口に沿って前記地板と一体成形される。
【0054】
これにより、ガイドピンの屈曲部が前記光量調整羽根の長穴の光軸開口側を支持しているので、支持場所からレンズ近接部である光軸開口部までの距離が小さくなり、光量調整羽根の反りや温度による変形の影響を最小限に抑えるので、光軸開口部の光量調整羽根と前後の近接しているレンズとの接触を確実に防止できたのである。
【0055】
また、衝撃で光量調整羽根が撓んだ場合においては、近接したレンズがガイドピンから外れる程の撓みをプロテクトすることを可能とした。さらに、ガイドピンを前記地板の光軸開口の両側を含む少なくとも3ヶ所に突設させたことで、3点支持となり光量調整羽根の傾きを防止したのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光量調整装置が使用されるビデオカメラ又は監視カメラのレンズユニットの側面図例を示す。
【図2】 本発明に係る光量調整装置の斜視図を示す。
【図3】 図2に示す光量調整装置の分解斜視図を示す。
【図4】 メーターとメーターに取り付けられたアームの平面図を示す。
【図5】 本発明に係る光量調整装置における従来例の斜視図を示す。
【図6】 本発明に係る光量調整装置における従来例の斜視図を示す。
【符号の説明】
1 光量調整装置
2 光量調整部
3 駆動部
4 光量調整羽根
5 アーム
6 地板
7 光量調整開口部
8 メーター
9 磁気回路部材(ヨーク)
10 下カバー
11 コイル
12 ボビン
13 出力軸
14 マグネット
15 係合ピン
16 孔
17 光軸開口
18 NDフィルタ
19 ガイドピン
20 長穴
21 短穴

Claims (4)

  1. ビデオカメラその他の光学機器に組み込まれ、レンズホルダなどの光学部品で規制した最大絞り開口の光量を調整する光量調整装置であって、
    光軸開口と当該光軸開口の左右両側に突設した左右一対のガイドピンを設けた地板と、
    前記ガイドピンの先端部が挿通する長穴を有し、
    前記ガイドピンに支持されて前記地板上を移動することにより前記光軸開口の開口面積を変更して前記最大絞り開口の光量を調整する光量調整手段と、
    前記光量調整手段に係合するアームと、
    前記アームを回動させることにより前記光量調整手段を移動させる駆動部と、を備え
    前記左右一対のガイドピンは前記地板に一体形成され、その先端が前記光軸開口側に屈曲した屈曲部を有し、このガイドピンのそれぞれは前記光量調整手段に設けられた前記長穴の光軸開口側に当接すると共に、その先端屈曲部は、前記地板の光軸開口に突出するように形成されていることを特徴とする光量調節装置。
  2. ビデオカメラその他の光学機器に組み込まれ、レンズホルダなどの光学部品で規制した最大絞り開口の光量を調整する光量調整装置であって、
    光軸開口とガイドピンを設けた地板と、
    前記ガイドピンの先端部が挿通する長穴を有し、前記ガイドピンに支持されて前記地板上を移動することにより前記光軸開口の開口面積を変更して前記最大絞り開口の光量を調整する光量調整手段と、
    前記光量調整手段に係合するアームと、
    前記アームを回動させることにより前記光量調整手段を移動させる駆動部と、を備え、
    前記ガイドピンは、前記光軸開口の両側を含む少なくとも三箇所に設けられ、光軸開口の両側に臨む一対のガイドピンは前記地板に一体形成され、その先端が前記光軸開口側に屈曲した屈曲部を有し、この屈曲部は前記光量調整手段に設けられた前記長穴の光軸開口側に当接すると共に、前記地板の光軸開口に突出するように形成されていることを特徴とする光量調整装置。
  3. 前記光量調整手段は、二枚の光量調整羽根により構成され、当該二枚の光量調整羽根は、前記地板上を相互に逆方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の光量調整装置。
  4. 前記地板は、前記光量調整羽根の移動位置に拘わらず前記光量調整羽根に設けられた長穴を塞ぐように成型されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光量調整装置。
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