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JP3740966B2 - 圧電センサ信号検出装置 - Google Patents

圧電センサ信号検出装置 Download PDF

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彪 長井
成寿 金澤
雅彦 伊藤
優子 藤井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変形したり衝撃を受けると電圧を発生する圧電素子の性質を応用した圧電センサの信号検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧電センサ信号検出装置は、一つの応用として自動車のパワーウィンドウにおける窓ガラスと窓枠の間、電動サンルーフにおける摺動屋根と屋根枠の間、電動スライドドアにおけるドアと車体との間などのように、人体の一部や衣類等の物体が挟まれる可能性があるので、物体の挟み込みを検知して窓ガラスや摺動屋根を駆動するモータを停止又は逆回転させるような安全装置用のセンサとして用いられていた。
【0003】
物体の挟み込みを検知する方法として、例えば特開平10−132669号公報に開示されているものもある。これはポリフッ化ビニリデン等の高分子圧電材からなる圧電センサを自動車の窓枠上部に沿って配設し、圧電センサの出力信号に基づき窓枠上部と窓ガラスとの間への物の挟み込みを検知するものであった。
【0004】
図6は従来の圧電センサを感圧センサとして用いた挟み込み判定装置の構成図である。図6において4は開口部としての窓枠、5は開閉部としての窓ガラスである。窓枠4の周縁部には圧電センサ3が配設されている。この圧電センサ3は窓枠4の前端部すなわち図1の左端から車内に引き込まれる。7は圧電センサ3の出力信号を増幅後、圧電センサ3出力の信号に基づき窓枠4と窓ガラス5の間への物体の挟み込みを判定する判定手段などが入っている回路ユニットであり、ドアのサイドミラー取り付け位置近傍のドア本体内に配設されている。また、8はパワーウインドウ駆動装置、9はパワーウインドウ駆動装置8を制御する制御手段である。パワーウインドウ駆動装置8はモータ8a、ワイヤ8b、窓ガラス5の支持具8c、ガイド8d等からなる。モータ8aによりワイヤ8bを動かし、ワイヤ8bと連結された支持具8cをガイド8dに沿って上下させることにより窓ガラス5を開閉する構造となっている。パワーウインドウ駆動装置8は上記のようなワイヤを用いたものだけではなく、他の方式のものもある。制御手段9はモータ8aと一体化されているものもある。さらに図7は従来の圧電センサを感圧センサとして用いた挟み込み判定装置の回路構成図である。図7において20は圧電センサ3の出力信号により挟み込みを判定する判定手段の回路が搭載された判定手段を示す。27は判定手段20の入力部であり、圧電センサ3の心線電極16が入力部27の端子27aに、また、圧電センサ3のシールド電極15が入力部27の端子27bに接続されている。この入力部27の端子27bは回路のグラウンドに接続されている。21は圧電センサ3からの信号を増幅するアンプであり、正転入力端21aは入力部27の端子27aに接続されており、圧電センサ3の出力信号を増幅してアンプ21の出力端21cに出力している。また、反転入力部24bはこの回路のグラウンドに接続されている。アンプ21の出力端21cは圧電センサ3からの信号がないときは通常2.5ボルトの直流電圧が出力されている。破線枠22は比較部を示している。比較部22の中身は比較器23及び24と、基準電圧源25及び26で構成されている。アンプ21の出力21cは比較器23の反転入力23b及び比較器24の正転入力24aに接続されている。また、基準電圧源25は比較器23の正転入力23aに、そして基準電圧源26は比較器24の反転入力24bに接続されている。ここで基準電圧源25は3ボルト、基準電圧源26は2ボルトである。
【0005】
従って、増幅手段21からの信号がなく2.5ボルト付近であると比較器23の出力と比較器24の出力はともにハイレベルである。一方、圧電センサ3が変形すると心線電極16側がプラス極になるような電荷が発生するが、圧電センサ3の局部的な変形のため発生する電荷はわずかであり100ミリ秒程度で消滅する。このため発生した電荷は山波形の信号となってアンプ21に入り増幅される。アンプ21からの信号が3ボルトを越えると比較器23の出力がローレベルになる。また、逆に、圧電センサ3を変形させていた外圧が取り除かれ圧電センサ3の変形が復元すると、先ほどとは逆極性の心線電極16がマイナス極になるような電荷が発生するが、先ほどと同様に圧電センサ3の局部的な変形であったため発生する電荷はわずかであり100ミリ秒程度で消滅する。このため発生した電荷は谷波形の信号となって増幅手段21に入り増幅される。増幅手段21からの信号が2ボルトを下回ると比較器24の出力がローレベルになる。28は判定出力部であり比較部22の比較器23及び24の出力23c及び24cがワイヤードオア接続されて判定出力部の端子28aに接続されている。また、グラウンド28cおよびアンプ21と比較器23および24に供給する電源端子28bも判定出力部28からリード線で外部に引き出される。ここで圧電センサ3は回路基板29の左端に設けられている入力部27に接続されており、判定出力部28は回路基板29の右端に設けられている。この様子を図8に示す。図8において、29は判定手段20が構成されている回路基板である。この回路基板29の右側には図7における判定出力部28の端子28a、およびグラウンド28c、および電源端子28bが配置されリード線により外部に引き出されている。一方、回路基板29の左側には図7における入力部27が配置され圧電センサ3に接続されている。
【0006】
図9は圧電センサ3の構造を示しており、中心に可撓性のある心線電極16を持ち、その周囲にゴム弾性体の有機基材に圧電セラミックの焼結粉体を混合した圧電層14を置き、さらにその周囲に可撓性のあるシールド電極15、一番外側を外皮18にて全体を包んでおり、外見は一般のシールド線に似た構造をしている。この圧電センサ3は最後に、分極処理して構成されたもので優れた可撓性を有し、変形に応じた出力信号を発生する。ゴム弾性体としては例えば塩素化ポリエチレンを用い、圧電セラミックとしては例えばチタン酸ジルコン酸鉛の焼結粉体を用いる。この圧電センサ3の心線電極16とシールド電極15間は数10MΩ以上と非常に高い直流抵抗を有しており、また、1mあたり2000pF程度の容量成分を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の圧電センサを感圧センサとして用いた挟み込み判定装置では以下のような課題を有していた。
【0008】
発明者等はこのような窓枠に取り付けた圧電センサによる挟み込み検知の精度向上の方法を検討してきた。この場合、特に問題になるのは次のような点である。先ずは、圧電センサからの信号は一般に小さく信号の有無を判定するためには100倍程度の増幅度を持つアンプで増幅する必要があること。また、圧電センサのインピーダンスは非常に高いため外来ノイズを敏感に受けてしまうこと。さらに、従来の例で示したように、窓枠に圧電センサを配設した場合その長さは1.2mから1.5mほど必要になること。以上の3点から圧電センサによる挟み込み検知は非常に感度の良い受信アンテナになりやすいという課題を有していた。また、圧電センサによる挟み込み検知を車に配設する場合、信号線などの引き回し上、配線作業がやりやすいため、図6に示したように回路ユニット7の一端(上端)に圧電センサ3が接続され、回路ユニット7の他端(下端)に判定出力の信号線が接続されるような形態がとられていた。しかし、圧電センサ3を回路基板29の左端に、判定出力部28を回路基板29の右端にというように回路基板の離れたところに入力部及び出力部を設けた場合、圧電センサ3で受信あるいは圧電センサ3に誘起した高周波電流は、図7の破線40あるいは図8の破線41に示すように判定手段20あるいは回路基板29の中を通過し判定出力部28から外部に流れ、このときに高い増幅度を持つアンプはこの高周波電流のリーク成分を増幅してしまい誤った判定信号を出力してしまうことがあった。放送局のアンテナ直下や、無線機器を搭載している自動車の近辺では非常に高い電界強度を生じる場合があり、発明者らは圧電センサによる挟み込み検知を用いる場合はこのような強電界対策が非常に重要な課題であることに着目した。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、高周波の強電界の下でも誤検出のない圧電センサ信号検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の圧電センサ信号検出装置は、圧電センサと、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は前記圧電センサからの信号入力部と判定結果を出力する判定出力部との間にバイパス手段を設けたものである。
【0011】
これによって、高いインピーダンスを有する圧電センサを長い形状にして用いた場合でも、高周波電流の受信アンテナとなって誤動作することがない非常に簡単な圧電センサ信号検出装置を構成できるものである。
【0012】
【発明の実施形態】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は、前記圧電センサからの信号を受け取る信号入力部と、前記信号入力部からの信号を受け前記圧電センサからの信号を増幅するアンプと、判定結果を出力する判定出力部と、前記信号入力部と前記判定出力部の間に接続されるバイパス手段を有し、前記バイパス手段は、コンデンサが接続され、前記信号入力部からの信号を前記判定出力部へバイパスすることを特徴とすることにより、高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、圧電センサと、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は前記圧電センサからの信号入力部と前記判定手段に信号を供給する電源供給部との間に高周波電流をバイパスするバイパス手段を有することにより、高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して高周波電流のバイパス経路を短くしたことにより、バイパス経路から高周波電流が静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して信号入力部のグラウンド部と判定出力部のグラウンド部を短い距離で接続したことにより、高周波電流が回路のグラウンド配線から静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、判定手段をシールドケースの中に収納し、信号入力部と判定出力部のグラウンド部を前記シールドケースに接続することによりグラウンド配線からの高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、コンデンサで高周波電流をバイパスするようにしたことで非常に簡単な構成で圧電センサからの信号に影響を与えずに高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができるものである。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、判定手段が構成される回路基板の片側の面に圧電センサからの入力部を配置し、回路基板の反対側の面に判定結果を出力する判定出力部を配置することにより、圧電センサからの信号線をバイパスする経路およびグラウンド配線経路を最短で結ぶことができ簡単な構成で高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができるものである。
【0019】
【実施例】
以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施例1)
図1は本発明の第一の実施例を示す圧電センサ信号検出装置の判定手段の回路構成図である。図1において従来例で説明したものと同じのものは一部説明を省略する。50は本発明の一実施例の圧電センサ信号検出装置の判定手段である。30は圧電センサ3からの信号を受け取る入力部27の端子27aと判定出力部28の端子28a間の高周波電流をバイパスする第一のバイパス手段であり、容量が10pF程度のごく小さな容量のコンデンサ30aで両端子間を結んでいる。また、31は同様に入力部27の端子27aと電源供給端子28b間の高周波電流をバイパスする第二のバイパス手段であり、同様に容量が10pF程度のごく小さな容量のコンデンサ31aで両端子間を結んでいる。このコンデンサ30aおよび31aの容量は2000pF程度の容量を有する圧電センサ3からの信号にはほとんど影響を与えないほどに小さな容量である。
【0021】
また、入力部27と電源供給端子28bを含めた判定出力部28は隣接して配置されている。さらに、圧電センサ3のシールド電極15を接続するグラウンド端子27bと出力部28のグラウンド端子28cは隣り合っているため極めて短い距離の信号線で結ばれている。このため圧電センサ3で受信したり、あるいは圧電センサ3に誘起した高周波電流は第一のバイパス手段30および第二のバイパス手段31を通過して判定出力部28の電源供給端子28bから電源供給線へ、あるいは判定出力部28の判定出力端子28aから判定出力信号線へ流れていき、判定手段50内のアンプ21や比較器23および24までは影響を及ぼさない。図2は本発明の一実施例の回路基板の外観図である。図2において入力部27と判定出力部28は回路基板32の左端隅に配置されている。また、第一のバイパス手段30および第二のバイパス手段31のコンデンサ30aおよび31aもごく近隣に配置されており圧電センサ3からの高周波電流は図2の破線33に示すように流れ回路基板32の中央や右側にあるアンプや比較器に影響を及ぼさずに基板外に出ていくことができる。
【0022】
このように圧電センサからの信号入力部と判定結果を出力する判定出力部との間に高周波電流をバイパスするバイパス手段を備えたことにより、高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。また、信号入力部と判定出力部を隣接して高周波電流のバイパス経路を短くしたことにより、バイパス経路から高周波電流が静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。また、判定手段に電源を供給する電源供給部と圧電センサからの信号入力部との間にも高周波電流をバイパスするバイパス手段を設けたことにより、電源線を有する信号検出回路でも高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。また、信号入力部と判定出力部を隣接して信号入力部のグラウンド部と判定出力部のグラウンド部を短い距離で接続したことにより、高周波電流が回路のグラウンド配線から静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。
【0023】
また、圧電センサの持つ容量に比べてはるかに小さい容量をもつコンデンサで高周波電流をバイパスするようにしたことで非常に簡単な構成で圧電センサからの信号に影響を与えずに高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができるものである。さらにシールドケースに回路基板32を収納した場合には、図3に示すように入力部27とこれに隣接した判定出力部28のそれぞれのグラウンド27bおよび28cを図2で示したように基板上の短い距離で結び、その接続点からシールドケース60にリード線61で接続し、回路基板32の他のグラウンド配線上からはシールドケース60に接続する箇所を設けないことで、シールドケース60に誘起した高周波電流も判定手段50内のアンプ21や比較部23および24に影響を与えることなく入力部27と判定出力部28のそれぞれのグラウンド27bおよび28cから外部へと出ていくことができる。このように、判定手段をシールドケースの中に収納し、信号入力部と判定出力部のグラウンド部を前記シールドケースに接続することによりグラウンド配線からの高周波電流がアンプおよび比較器の周辺へ侵入することを防ぐことができるものである。
【0024】
(実施例2)
図4は本発明の第二の実施例を示す圧電センサ信号検出装置の判定手段が実装された回路基板の外観図である。図4において73は回路基板であり、この回路基板73の手前側の上面に入力部37があり圧電センサ3が接続されている。また、回路基板73の手前側の下面には判定出力部38が配置され判定出力線となるリード線74a、電源供給線となる74b、および、グラウンド線となる74cが引き出されている。
【0025】
図5は図4の矢印A方向で示されたように真横から回路基板73を見た基板構成図である。37aは入力部37において圧電センサ3の心線電極16が接続される端子であり、37bは入力部37において圧電センサ3のシールド電極15が接続される端子でグラウンド電極でもある。38aは判定出力部38における判定出力となるリード線74aが接続される端子であり、また、38bは電源供給線74bが接続される端子であり、さらに、38cは判定出力部においてグラウンド線74cを引き出すための端子である。これらの端子74a、74b、74cは回路基板73をはさんで、入力部37の端子37aおよび37bのほぼ真下に配置されている。71は圧電センサ3の心線電極16から判定出力線74aへ高周波電流をバイパスするための容量が10pF程度のチップコンデンサである。また、72は圧電センサ3の心線電極16から電源供給のリード線74bへ高周波電流をバイパスするための同じく容量が10pF程度のチップコンデンサである。
【0026】
このため、圧電センサ3に誘起した高周波電流は回路基板73の上面からすぐにバイパス用のチップコンデンサ71および72を経由して回路基板73の下面のリード線74aおよび74bに出ていき判定手段内のアンプや比較部に影響を与えることがない。また、入力部37のグラウンド電極でもある端子37bは回路基板73をはさんで真下に判定出力部38のグラウンドのための端子38cと最短距離で接続することができている。このため、高周波電流が回路のグラウンド配線から静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができる。
【0027】
このように、判定手段が構成される回路基板の片側の面に圧電センサからの入力部を配置し、回路基板の反対側の面に判定結果を出力する判定出力部を配置することにより、圧電センサからの信号線をバイパスする経路およびグラウンド配線経路を最短で結ぶことができ簡単な構成で高周波電流がアンプおよび比較器の周辺へ侵入することを防ぐことができるものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、圧電センサと、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は、前記圧電センサからの信号を受け取る信号入力部と、前記信号入力部からの信号を受け前記圧電センサからの信号を増幅するアンプと、判定結果を出力する判定出力部と、前記信号入力部と前記判定出力部の間に接続されるバイパス手段を有し、前記バイパス手段は、コンデンサが接続され、前記信号入力部からの信号を前記判定出力部へバイパスすることにより、高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【0029】
また、本発明によれば、判定手段に電源を供給する電源供給部と圧電センサからの信号入力部との間にも高周波電流をバイパスするバイパス手段を設けたことにより、電源線を有する信号検出回路でも高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができるものである。
【0030】
また、本発明によれば、信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して高周波電流のバイパス経路を短くしたことにより、バイパス経路から高周波電流が静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【0031】
また、本発明によれば、信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して信号入力部のグラウンド部と判定出力部のグラウンド部を短い距離で接続したことにより、高周波電流が回路のグラウンド配線から静電結合あるいは誘導結合でアンプに入り込むのを防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【0032】
また、本発明によれば、判定手段をシールドケースの中に収納し、信号入力部と判定出力部のグラウンド部を前記シールドケースに接続することによりグラウンド配線からの高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【0033】
また、本発明によれば、圧電センサからの信号に影響を与えない程度の大きさの容量をもつコンデンサで高周波電流をバイパスするようにしたことで非常に簡単な構成で高周波電流がアンプに入り込むのを防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【0034】
また、本発明によれば、判定手段が構成される回路基板の片側の面に圧電センサからの入力部を配置し、回路基板の反対側の面に判定結果を出力する判定出力部を配置することにより、圧電センサからの信号線をバイパスする経路およびグラウンド配線経路を最短で結ぶことができ簡単な構成で高周波電流のアンプおよび比較器の周辺への侵入を防ぐことができる圧電センサ信号検出回路を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第一の実施例を示す圧電センサ信号検出装置の判定手段の回路構成図
【図2】 本発明第一の実施例の回路基板の外観図
【図3】 同回路基板のシールドケース内への実装構成図
【図4】 本発明の第二の実施例の回路基板の外観図
【図5】 同回路基板を横から見たときの基板構成図
【図6】 従来の挟み込み判定装置の構成図
【図7】 従来の挟み込み判定装置の回路構成図
【図8】 従来の挟み込み判定装置の回路基板の外観図
【図9】 圧電センサの構成図
【符号の説明】
3 圧電センサ
4 窓枠(開口部)
5 窓ガラス(開閉部)
14 圧電層
15 シールド電極
16 心線電極
18 外皮
20、50 判定手段
21 アンプ
22 比較部
23、24 比較器
25、26 基準電圧源
27、37 入力部
28、38 判定出力部
29、32、73 回路基板
30、31 バイパス手段
60 シールドケース

Claims (7)

  1. 圧電センサと、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は、前記圧電センサからの信号を受け取る信号入力部と、前記信号入力部からの信号を受け前記圧電センサからの信号を増幅するアンプと、判定結果を出力する判定出力部と、前記信号入力部と前記判定出力部の間に接続されるバイパス手段を有し、前記バイパス手段は、コンデンサが接続され、前記信号入力部からの信号を前記判定出力部へバイパスすることを特徴とする圧電センサ信号検出装置。
  2. 圧電センサと、この圧電センサの出力信号に基づき前記圧電センサからの信号の有無を判定する判定手段を備え、この判定手段は前記圧電センサからの信号入力部と前記判定手段に信号を供給する電源供給部との間に高周波電流をバイパスするバイパス手段を有することを特徴とする圧電センサ信号検出装置。
  3. 信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して高周波電流のバイパス経路を短くした請求項1または2記載の圧電センサ信号検出装置。
  4. 信号入力部と判定手段の判定出力部を隣接して信号入力部のグラウンド部と判定出力部のグラウンド部を短い距離で接続した請求項1または2記載の圧電センサ信号検出装置。
  5. 判定手段をシールドケースの中に収納し、信号入力部と判定出力部のグラウンド部を前記シールドケースに接続した請求項4記載の圧電センサ信号検出装置。
  6. バイパス手段はコンデンサであることを特徴とした請求項記載の圧電センサ信号検出装置。
  7. 判定手段が構成される回路基板の片側の面に圧電センサからの入力部を配置し、回路基板の反対側の面に判定結果を出力する判定出力部を配置した請求項1または2記載の圧電センサ信号検出装置。
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