JP3637504B2 - 結露防止ライン型吹出口および結露防止ライン型吹出構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、屋内の天井面に設ける結露防止ライン型吹出口に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホテル、劇場、集会所等の出入口部においては、その出入口部に設けたドアーの内面側にエアカーテンを設け、ドアーの開閉時に外部から塵埃や温度の異なる気流が侵入するのを遮断し、また、建物の窓際にはエアカーテンを設け、室内への太陽光線の輻射熱を遮断しながら空気調和を行うのが通常である。これらの各エアカーテンは、天井板の所望の位置にライン型吹出口を設置して空調空気を吹き出している。このライン型吹出口としては、図10に示す様に、天井裏空間に設置した空調チャンバー、或は空調ダクト等から延設された細長い吹出口枠を挿通させる開口を天井板に設け、この天井板の開口の室内側となる下面周縁に額縁枠を密着させつつ前記吹出口枠内に下方から挿入して連通する流路枠を固定し、この額縁枠と流路枠とをアルミニウム合金等の金属材で一体成型し、更に吹出口枠内に流路枠を係止するための支持部材を流路枠内の長手方向の複数箇所に交差状に取り付けている。
【0003】
【解決しようとする問題点】
しかしながら、前記ライン型吹出口においては、例えば、夏期において、流路枠内を通流して室内へ吹出される冷気で流路枠が冷却され、この流路枠と一体成型されている額縁枠も熱伝導で冷却され、この結果、室内側の空気が額縁枠の表面に接触して結露する欠点がある。また、ライン型吹出口の金属で形成した流路枠の流路面を断熱材で遮蔽して流路枠及び額縁枠の冷却を抑制することも考えられるが、表面が粗面であるグラスウール等の断熱材で風の流れに平行な面を形成した場合には、平行面の精度が不安定になり易く、このために風の流れが乱れ、渦流となって騒音等を発生し易いのみならず、局部的に結露を生じさせる。更に、流路の表面側に断熱材を用いる場合には、その内面側に配置させた断熱材等と接着固定するより方法がなく、脱落して下方に落下させる懸念もある等の問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出口流路枠と額縁枠とを異なる部材で接合連結することにより、額縁枠に結露が発生することなく、額縁枠に対する出口流路枠及び支持のための固定部材の連結組立も容易で、出口流路枠の流路面を空調空気の流れに平行な面に高精度に形成できて渦流や騒音等を発生することもない結露防止ライン型吹出口を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、天井開口14に細長い下端開口を配置させて天井裏面側に設置した吹出し枠体22の該下端開口部分に対して、室内側から着脱可能に取り付けられるライン型吹出口であり、天井開口の室内に面した側であって該天井開口の周縁に密着配置される額縁枠16と、額縁枠に連結されて天井面に交差方向に流れる空気の出口流路を形成する出口流路枠18と、を含み、該額縁枠16と出口流路枠18とは異なる素材を組み付けて一体枠として構成され、この一体枠を吹出し枠体22の該下端開口部分に挿入しつつ着脱装着することを特徴とする結露防止ライン型吹出口10から構成される。
【0006】
また、上記の結露防止ライン型吹出口の出口流路枠18の空気流路に直接に面する板壁の外面に閉鎖状の空隙を形成するように出口流路枠18と額縁枠16とが連結接続されていることとしてもよい。
【0007】
また、その際、額縁枠16は、室内に面した部分から天井裏T方向に直角状に延びる第1脚板42を有するとともに、出口流路枠18は、空気流路に直接に面する板壁から直交方向に延びる第2脚板44を有し、
第1、第2脚板42、44を連結することにより異なる素材から成る額縁枠と出口流路枠とが一体枠として組みつけられていることとするとよい。
【0008】
また、第1脚板42と、出口流路枠18の空気流路に直接に面する板壁と、に挟まれる部分に空隙(50)が設けられた構成としてもよい。
【0009】
さらに、第1脚板42と出口流路枠18の空気流路に直接に面する板壁とに挟まれる部分の空隙(50)、並びに第1脚板42の外面、には該第1脚板をサンドイッチ状に挟装するように断熱材54a、54bが設けられたこととしてもよい。
【0010】
また、額縁枠16は金属または軽合金からなるとともに、出口流路枠18は合成樹脂またはセラミックスからなるようにしてもよい。
【0011】
さらに、前記第2脚板44は、左右方向の延設端からさらに下向きに折曲形成された補強枠46を備え、この補強枠46と、第1脚板42とが接合連結させるとよい。
【0012】
さらに、本発明は、上記した結露防止ライン型吹出口を吹出し枠体22の下端開口部分に対して取り付けた結露防止ライン型吹出構造から構成される。
【0013】
【作用】
本発明の結露防止ライン型吹出口は、天井開口の周縁に長矩形の額縁枠を配置しつつ取付けられる結露防止ライン型吹出口であって、室内に面した側に配置される額縁枠と、この額縁枠に隣接し、この額縁枠の面に交差するように接続されて空気の吹出し流路を形成する出口流路枠と、を備え、これらの額縁枠と、出口流路枠は剛性を有する異なる素材により形成され、更に、これらの額縁枠と出口流路枠は前記空気の吹出し流路よりも外側であり、かつ、天井裏側に後退した位置に第1、第2控え部を有し、また、これら額縁枠及び出口流路枠を天井開口に定着固定させる固定部材を備え、第1、第2控え部と固定部材の一部が接合された状態で連結固定されている。この結露防止ライン型吹出口は、額縁枠を把持しながら出口流路枠を天井開口内に挿入して固定部材を介して開口内の流路側に係止して額縁枠を天井開口の下面周縁に密着させ、天井裏空間に設けた空調チャンバー等から出口流路枠内を経由して空調空気を細長いライン状に室内側へ吹出しながら例えばエアカーテン等として利用するものである。額縁枠は、出口流路枠と異なる素材で形成され、天井裏側の後退した位置で額縁枠の第1控え部と出口流路枠の第2控え部とを固定部材の一部と接合して連結されているため、例えば、夏期に冷気を出口流路枠内から吹出しても、出口流路枠に連結された額縁枠が冷却されることなく、従って、室内側の空気が額縁枠に触れて結露することがない。また、額縁枠と出口流路枠とを第1控え部と第2控え部、及び固定部材の一部との接合で容易に連結形成できる。
【0014】
また、第1、第2控え部は額縁枠または出口流路枠の面から略直交方向に延設された脚板からなるようにすると、簡単な脚板からなる第1控え部や第2控え部を額縁枠や出口流路枠に容易に一体的に形成でき、額縁枠や出口流路枠の重量が増加することもなく、固定部材の一部と接合させて容易に組立連結できる。
【0015】
また、額縁枠は金属または軽合金からなるとともに、出口流路枠は合成樹脂またはセラミックスからなるようにすると、額縁枠を金属または軽合金で薄板状で、形状、色彩等の意匠美に優れた枠体に形成して天井面の美観を向上できる。また、合成樹脂またはセラミックスは、剛性を備えて出口流路枠の流路面を高い精度に形成できて内部を通流する空気で渦流や騒音が発生することもない。また、合成樹脂またはセラミックスで形成した出口流路枠は熱伝導率が低く、出口流路枠内を通流する冷気で額縁枠が冷却されることなく、結露の発生を防止する。
【0016】
また、第1控え部は下面を室内側とする額縁枠から上方へ交差方向に延設された第1脚板からなると共に、第2控え部は出口流路枠から左右方向に延設された第2脚板からなり、これら額縁枠、出口流路枠、第1、第2脚板により間隙が形成され、第1、第2脚板により形成される内壁部の内外に該内壁部をサンドイッチ状に挟装するように断熱材が設けると、内壁部に挟装された内外の断熱材によって、出口流路枠は内部の流路側と反対の外部側が断熱材で二重に遮蔽され、夏期に、出口流路枠内を通流する空調空気の冷気で、額縁枠の温度低下を抑制でき、額縁枠に結露が発生するのを防止できる。
【0017】
また、第2控え部の第2脚板は、左右方向に延設され、更に、下向きに折曲形成された補強枠を備え、この補強枠と、第1脚板とを接合連結させると、出口流路枠の上端には第2脚板と補強板とが略コ字状の下向きに折曲され、出口流路枠の強度が補強されて薄形に形成でき、その分材料を節約して製造コストを節約できる。また、補強枠によって第2脚板を第1脚板に接合連結でき、出口流路枠は第1脚板に強固に一体化される。
【0018】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本発明の好適な実施例を説明する。図1ないし図6には、本発明の実施例に係る結露防止ライン型吹出口10が示されている。図より明らかな様に、結露防止ライン型吹出口10は、天井板12に設けた細長い開口14の周縁に長矩形の額縁枠を配置しつつ取付けられる結露防止ライン型吹出口であって、室内Sに面した側に配置される額縁枠16と、この額縁枠16に隣接し、この額縁枠16の面に交差するように接続されて空気の吹出し流路Rを形成する出口流路枠18とを備えている。
【0019】
図5、図6に示す様に、天井板12に設けた開口14の上方位置には、例えば、空調チャンバー20が吊支具21で吊支され、この空調チャンバー20の下面には空調空気を吹出す吹出口枠22が突出され、空調チャンバー20の側面には空調空気を空調チャンバー20へ送給するダクト24が連結されている。吹出口枠22は、天井板12の開口14内に下端が挿通された長矩形の筒形に形成され、この筒形の吹出口枠22の長手方向の両下端には、この吹出口枠22内へ挿入されるライン型吹出口10を支持するため、内面側へ折曲されたフック26、26が設けられている。
【0020】
額縁枠16と、出口流路枠18は剛性を有する異なる素材により形成されている。この出口流路枠18を熱伝導率の低い素材で形成することにより、出口流路枠18内の吹出し流路Rを冷気が通流しても、出口流路枠18自体内において熱量の移動が小さいために額縁枠16の冷却が抑制され、額縁枠16の表面に結露が発生するのを防止できる。
【0021】
更に、これらの額縁枠16と出口流路枠18は、空気の吹出し流路Rよりも外側であり、かつ、天井裏側Tに後退した位置に第1控え部28と第2控え部30とを有している。また、結露防止ライン型吹出口10は、額縁枠16及び出口流路枠18を天井板12の開口14に定着固定させる固定部材32を備えている。この第1、第2控え部28、30と固定部材32の一部が接合された状態で連結固定されている。これにより、剛性を有した異なる部材からなる額縁枠16と出口流路枠18とを第1控え部28と第2控え部30とで簡易に接合連結でき、また、この接合部を利用して固定部材32も容易に連結できる。
【0022】
図2、図3、図4に示す様に、額縁枠16は、金属または軽合金を素材として形成されている。実施例においては、アルミニウム合金を素材とし、天井板12の細長い開口14の周縁下面に密着し得る長矩形板34に形成され、この長矩形板34には、図4に示す様に、その内部に長手方向へ向けて長矩形の吹出口36が開口され、更に、長矩形板34の周縁には、天井板12側へ向け縁枠38が折曲形成されている。アルミニウム型材を用いることにより天井面に確実、強固に固定することができ、吹出口の落下事故等を生じさせることがない。また、合成樹脂と異なり、寸法精度が良く、熔接で強固に枠組でき、塗装も容易であり、これにより、額縁枠16を、薄板状で意匠美に優れた形状に加工でき、天井板12の開口14に装着したときの美観を向上できる。また、使用中に変形することもなく、しかも安価に製造できるものである。なお、額縁枠16は、アルミニウム合金に限ることなく、鋼板、ステンレス、チタン合金等を素材として形成してもよい。
【0023】
実施例において、出口流路枠18は硬質合成樹脂を素材とし、額縁枠16の内部に開口された吹出口36に下端が当接する長矩形の筒体40に形成され、この筒体40の内周面で吹出し流路Rが形成されている。この出口流路枠18はセラミックスを素材として形成しても良い。
【0024】
従って、出口流路枠18の内面は、上下方向に通流する空調空気の流れと平行な面に精度高く加工でき、内部を通流する空調空気に渦流や騒音が発生することがない。また、硬質合成樹脂は熱伝導率が低いために、出口流路枠18自体内では熱量の移動が小さい。従って、例えば、出口流路枠18内の吹出し流路Rを冷気が通流しても、出口流路枠18の端部が当接した額縁枠16は冷却が抑制され、これにより、額縁枠16の表面に結露が発生しない。
【0025】
なお、出口流路枠18は、セラミックス粉末と合成樹脂とを混合した複合材料等を素材として形成してもよい。
【0026】
前記第1、第2控え部28、30は、額縁枠16または出口流路枠18の面から略直交方向に延設された第1脚板42と第2脚板44とで形成されている。これにより、額縁枠16の第1控え部28と出口流路枠18の第2控え部30とを固定部材32の一部と接合連結させながら容易にライン型吹出口を組立形成できる。また、構成が簡略な第1、第2脚板42、44からなる第1、第2控え部28、30を額縁枠16や出口流路枠18に簡易に一体的に形成でき、額縁枠16や出口流路枠18を安価に製造できることとなる。
【0027】
図2、図3に示す様に、第1控え部28は下面を室内S側とする額縁枠16から上方へ交差方向に延設され、額縁枠16と同一素材で一体に成型された第1脚板42からなる。この第1脚板42は、長矩形の筒体40に形成された出口流路枠18の下端を額縁枠16の吹出口36に当接したとき、この出口流路枠18の外周面から間隙をおいて筒状に囲周する様に形成されている。
【0028】
また、第2控え部30は、長矩形の筒体40に形成された出口流路枠18の空調空気の流入側となる上端から略逆L字状に折曲された第2脚板44からなる。この第2脚板44は、額縁枠16の上面に交差方向へ延設された第1脚板42の上方位置で更に下向きに折曲形成された補強枠46を備えている
【0029】
そして、筒状に囲周された第1脚板42の上端寄りの外周面に、筒体40に形成された出口流路枠18と一体に形成されて第2脚板44を介して下方へと折曲された補強板46が接合され、この筒状に周回された接合位置の複数箇所にねじ孔を開口して小ねじ48で連結されている。なお、小ねじ48に限ることなく、リベット、スポット熔接等で連結してもよい。これにより、出口流路枠18の上端に略直交方向に延設された第2脚板44の端部は、下向きに折曲形成された補強枠46によって強度が補強され、更に補強枠46によって第2脚板44を第1脚板42に容易に接合連設できる。
【0030】
また、前記額縁枠16、出口流路枠18、第1、第2脚板42、44により囲周された間隙50が形成され、前記第1、第2脚板42、44により形成される内部壁52の内外に該内部壁52をサンドイッチ状に挟装するように内部断熱材54aと外部断熱材54bとが設けられている。この断熱材54a、54bは、フォームポリエチレン、ポリウレタンフォーム、硬質フォームラバー等の発泡合成樹脂を素材として形成され、内部断熱材54aは前記間隙50内に充填され、また外部断熱材54bは第1、第2脚板42、44の外面から額縁枠16の上面側を覆蓋する様に付設されている。
【0031】
これにより、例えば、夏期に、出口流路枠18内を通流する空調空気の冷気で出口流路枠18から第1控え部28及び額縁枠16が冷却されるのを抑制でき、額縁枠16に結露が発生するのを防止できる。また、冬期においても、額縁枠16が結露することがない。実施例では内部壁52の内外にサンドイッチ状に断熱材54a、54bを設けているが、同壁の内部側のみに断熱材を施した構成としても良い。
【0032】
図1、図2、図3に示す様に、額縁枠16及び出口流路枠18を天井板12の開口14に定着固定させる固定部材32は、金属帯板で略逆U形に形成され、出口流路枠18の上面に複数の固定部材32が交差方向に載着され、その両端部が前記小ねじ48で第2脚板44に折曲された補強枠46に接合固定されている。この固定部材32には、その中央部に開孔された孔に取付ねじ56が上方へ差し込み固定され、この取付ねじ56に、前記吹出口枠22のフック26、26に係着する支持部材58が螺合されている。
【0033】
これにより、空調チャンバー20の吹出口枠22の下面に結露防止ライン型吹出口10を挿入して支持部材58の両端を吹出口枠22のフック26、26に係着し、額縁枠16の吹出口36からドライバ等を利用して取付ねじ56を締め付けながら額縁枠16を天井板12の開口14の周縁に密着させて結露防止ライン型吹出口10を天井板の開口14に保持できることとなる。なお、額縁枠16は、必ずしも取付けねじ56で支持部材58を吹出口枠22内に係着することなく、例えば、額縁枠16の第1控え部28の周側面にキャッチ部材等を設けて吹出口枠22の内面側に設けた受部にワンタッチで着脱係着させてもよい。
【0034】
次に、本発明の実施例に係る結露防止ライン型吹出口10の作用を説明する。図5、図6に示す様に、例えば、室内Sの窓際寄りの天井板12に窓際と平行に天井開口14を設け、天井裏空間Tに設置した例えば空調チャンバー20の吹出口枠22が該天井開口14に装着されている。そして、額縁枠16を作業者が把持しながら、上面側の出口流路枠18を開口14内に挿入させ、固定部材32の取付ねじ56に設けた支持部材58の両端を吹出口枠22の両側下端のフック26、26に係着させ、その後で額縁枠16の吹出口36からドライバで取付ねじ56を締付けながら額縁枠16を天井板の開口14の周縁に密着させて結露防止ライン型吹出口10を取り付ける。
【0035】
そこで、空調チャンバー20から下方の吹出口枠22へ吹き出された空調空気は、出口流路枠18内の細長い吹出し流路Rを通過して額縁枠16に設けた吹出口36から室内へエアカーテンとなって吹出される。このときに、例えば、夏期に冷気を吹き出す場合において、出口流路枠18と額縁枠16とが異なる素材であるため額縁枠16が冷却されるのを抑制でき、額縁枠16の表面に結露が発生することがない。また、金属製の固定部材32が冷却されても、出口流路枠18の第2控え部側に固定されているため、同じく額縁枠16の冷却が抑制されることとなる。また、額縁枠16の第1控え部28と、出口流路枠18の第2控え部30とを接合させ、この接合部に固定部材32の一部も接合させた状態で簡易に組立連結でき、出口流路枠内に空調空気の流れに平行な流路面を高精度に形成できて出口流路枠内に渦流や騒音が発生することもない。
【0036】
次に、図7、図8、図9には、他の実施例の結露防止ライン型吹出吹出口10が示されている。本実施例の結露防止ライン型吹出口10は、先の実施例と同様に、室内Sに面した側となる額縁枠16と、この額縁枠16に隣接し、この額縁枠16の面に交差するように接続されて空気の吹出し流路Rを形成する出口流路枠18とを備えている。この実施例においては、出口流路枠18の吹出し流路Rの幅を先の実施例に比べて2倍程度に増大し、この吹出し流路Rの中央位置に整流板60を配設して固定部材32にねじ等で固定している。
【0037】
また、その他の構成は、先の実施例と同一であり、本実施例においても、空調チャンバーから下方の吹出口枠22へ吹き出された空調空気は、出口流路枠18内の細長い吹出し流路Rを通過して額縁枠16に設けた吹出口36から室内へエアカーテンとなって吹出される。
【0038】
そして、夏期に冷気を吹き出す場合において、出口流路枠18内を冷気が通流しても、出口流路枠18と額縁枠16とが異なる素材であるため額縁枠16が冷却されるのを抑制でき、額縁枠16の表面に結露が発生することがない。また、額縁枠16の第1控え部28と、出口流路枠18の第2控え部30とを接合させ、この接合部に固定部材32の一部を接合させた状態で簡易に組立連結でき、出口流路枠内に空調空気の流れに平行な流路面を高精度に形成できて出口流路枠内に渦流や騒音が発生することもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の結露防止ライン型吹出口によれば、天井開口の周縁に長矩形の額縁枠を配置しつつ取付けられる結露防止ライン型吹出口であって、室内に面した側に配置される額縁枠と、この額縁枠に隣接し、この額縁枠の面に交差するように接続されて空気の吹出し流路を形成する出口流路枠と、を備え、これらの額縁枠と、出口流路枠は剛性を有する異なる素材により形成され、更に、これらの額縁枠と出口流路枠は前記空気の吹出し流路よりも外側であり、かつ、天井裏側に後退した位置に第1、第2控え部を有し、また、これら額縁枠及び出口流路枠を天井開口に定着固定させる固定部材を備え、前記第1、第2控え部と固定部材の一部が接合された状態で連結固定されてなることにより、出口流路枠内を通流する冷気で額縁枠が冷却されるのを抑制でき、額縁枠の表面に結露が発生することがない。また、額縁枠の第1控え部と、出口流路枠の第2控え部とを接合させ、この接合部に固定部材の一部を接合させた状態で簡易に組立連結でき、出口流路枠内に空調空気の流れに平行な流路面を高精度に形成できる。
【0040】
また、第1、第2控え部は前記額縁枠または出口流路枠の面から略直交方向に延設された脚板からなることにより、額縁枠の第1控え部と出口流路枠の第2控え部とを固定部材の一部と接合連結させながら容易にライン型吹出口を組立形成できる。また、第1、第2控え部を額縁枠や出口流路枠に簡易に一体成型でき、額縁枠や出口流路枠を安価に形成できる。
【0041】
また、額縁枠は金属または軽合金からなるとともに、出口流路枠は合成樹脂またはセラミックからなることにより、額縁枠を、意匠美に優れた薄板状に加工でき、使用中の変形もなく、しかも安価に製造できる。また、出口流路枠の熱伝導率が低く、出口流路枠内を通流する冷気で額縁枠が冷却されるのを抑制でき、額縁枠の室内側の表面に結露が発生することがない。更に、出口流路枠の流路面を空気の流れと平行な高精度に形成でき、内部を通流する空気で渦流や騒音が発生することもない。
【0042】
また、第1控え部は下面を室内側とする額縁枠から上方へ交差方向に延設された第1脚板からなると共に、第2控え部は出口流路枠から左右方向に延設された第2脚板からなり、これら額縁枠、出口流路枠、第1、第2脚板により間隙が形成され、前記第1、第2脚板により形成される内壁部の内外に該内壁部をサンドイッチ状に挟装するように断熱材が設けられてなることにより、第1、第2脚板で形成される内壁部の内外に断熱材を挟装したことによって、例えば、夏期に出口流路枠内を通流する空調空気の冷気で、額縁枠が冷却されるのを抑制でき、額縁枠に結露が発生するのを防止できる。
【0043】
また、第2控え部の第2脚板は、左右方向に延設され、更に、下向きに折曲形成された補強枠を備え、この補強枠と、第1脚板とが接合連結されてなることにより、出口流路枠の上端に略直交方向に延設された第2脚板は、その端部が下向きに折曲された補強枠で、強度が補強され、更に、この補強板を介して第2脚板を第1脚板へ容易に連結できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る結露防止ライン型吹出口の一部を切開し、また一部を切欠した正面図である。
【図2】 図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】 図1のB−B線拡大断面図である。
【図4】 図1に示す結露防止ライン型吹出口の一部を切欠した底面図である。
【図5】 天井板に設けた開口に結露防止ライン型吹出口を装着する説明図である。
【図6】 天井板に設けた開口に結露防止ライン型吹出口を装着した一部断面説明図である。
【図7】 他の実施例の結露防止ライン型吹出口の固定部材の位置の拡大縦断面図である。
【図8】 図7に示す結露防止ライン型吹出口の他の部位の拡大縦断面図である。
【図9】 図7に示す結露防止ライン型吹出口の一部を切欠した底面図である。
【図10】 従来の結露防止ライン型吹出口の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 結露防止ライン型吹出口
12 天井板
14 開口
16 額縁枠
18 出口流路枠
28 第1控え部
30 第2控え部
32 固定部材
42 第1脚板
44 第2脚板
46 補強枠
50 間隙
52 内部壁
54 断熱材
S 室内
R 吹出し流路
T 天井裏空間
Claims (8)
- 天井開口に細長い下端開口を配置させて天井裏面側に設置した吹出し枠体の該下端開口部分に対して、室内側から着脱可能に取り付けられるライン型吹出口であり、
天井開口の室内に面した側であって該天井開口の周縁に密着配置される額縁枠と、
額縁枠に連結されて天井面に交差方向に流れる空気の出口流路を形成する出口流路枠と、
を含み、
該額縁枠と出口流路枠とは異なる素材を組み付けて一体枠として構成され、この一体枠を吹出し枠体の該下端開口部分に挿入しつつ着脱装着することを特徴とする結露防止ライン型吹出口。 - 出口流路枠の空気流路に直接に面する板壁の外面に閉鎖状の空隙を形成するように出口流路枠と額縁枠とが連結接続されていることを特徴とする請求項1記載の結露防止ライン型吹出口。
- 額縁枠は、室内に面した部分から天井裏方向に直角状に延びる第1脚板を有するとともに、出口流路枠は、空気流路に直接に面する板壁から直交方向に延びる第2脚板を有し、
第1、第2脚板を連結することにより異なる素材から成る額縁枠と出口流路枠とが一体枠として組みつけられていることを特徴とする請求項1または2記載の結露防止ライン型吹出口。 - 第1脚板と、出口流路枠の空気流路に直接に面する板壁と、に挟まれる部分に空隙が設けられていることを特徴とする請求項3記載の結露防止ライン型吹出口。
- 第1脚板と出口流路枠の空気流路に直接に面する板壁とに挟まれる部分の空隙、並びに第1脚板の外面、には該第1脚板をサンドイッチ状に挟装するように断熱材が設けられていることを特徴とする請求項3または4記載の結露防止ライン型吹出口。
- 額縁枠は金属または軽合金からなるとともに、出口流路枠は合成樹脂またはセラミックスからなる請求項1ないし5のいずれかに記載の結露防止ライン型吹出口。
- 前記第2脚板は、左右方向の延設端からさらに下向きに折曲形成された補強枠を備え、この補強枠と、第1脚板とが接合連結されていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか記載の結露防止ライン型吹出口。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の結露防止ライン型吹出口を吹出し枠体の下端開口部分に対して取り付けた結露防止ライン型吹出構造。
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