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JP3626369B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、衣類乾燥機における乾燥運転の終了時点の決定に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣類乾燥機において、回転ドラム内に収容された衣類の乾燥度合を検出するために電極センサを設けたものが知られている。該電極センサは一対の露出した電極を有し、該一対の電極間に接触した衣類の湿り具合に応じて該一対の電極間の抵抗値が変化することを利用して、衣類の乾燥度合を検出する。
【0003】
そして、衣類乾燥機は、衣類の乾燥運転を開始した後、電極センサにより検出される衣類の乾燥度合が、衣類の乾燥が完了したと判断できるレベル(乾燥完了レベル)に達するまで乾燥運転を継続する。しかし、電極センサによって検出される衣類の乾燥度合には誤差が生じる場合があり、このような誤差が生じた場合に、電極センサによって検出された衣類の乾燥度合が乾燥完了レベルに達した時点で乾燥運転を終了してしまうと、衣類の乾燥が不十分となる場合がある。
【0004】
そこで、従来の衣類乾燥機においては、電極センサにより検出される衣類の乾燥度合が前記乾燥完了レベルに達した時から、さらに所定の乾燥延長時間が経過した時に乾燥運転を終了するようにしていた。
【0005】
そして、この乾燥延長時間を固定時間とした場合は、衣類の量や素材の相違等により衣類の乾燥に要する時間が変動することを考慮して、余裕をもって長めに設定しなければならなかった。そのため、乾燥する衣類の量が少ない場合や、衣類の素材が乾燥し易い化繊であった場合には、実際に必要な延長時間よりも長い時間乾燥運転が延長されて、無駄なエネルギーが消費されてしまうという不都合があった。
【0006】
そこで、前記乾燥延長時間を固定時間ではなく、衣類の量や素材に応じて変動する、前記乾燥運転が開始されてから前記電極センサによって検出される衣類の乾燥度合が乾燥完了レベルに達するまでの所要時間や、乾燥完了レベルに達した時の回転ドラム内の温度等に応じて、前記乾燥延長時間を可変して決定することが考えられる。
【0007】
しかし、本願発明者らは、このように乾燥残時間を可変して決定しても、なお無駄なエネルギーが消費されたり、或いは、逆に衣類の乾燥が不充分となる場合が生じ得ることを知見した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、無駄なエネルギー消費を抑制して、衣類を確実に乾燥させることができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、衣類を収容する回転ドラムと、該回転ドラムに温風を供給する温風供給手段と、該回転ドラムに収容された衣類の乾燥度合を検出する乾燥度合検出手段と、前記温風供給手段により前記回転ドラム内に温風を供給して前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行し、該乾燥運転の開始後、前記乾燥度合検出手段により検出される前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合が所定の乾燥完了レベルに達した時から、更に所定の乾燥延長時間前記乾燥運転を継続して前記乾燥運転を終了する乾燥制御手段とを備えた衣類乾燥機の改良に関する。
【0010】
そして、本発明の第1の実施の態様は、前記衣類乾燥機が設置された部屋の室温を検出する室温センサと、前記回転ドラム内の温度を把握するドラム内温度把握手段とを備え、前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始後、前記乾燥度合検出手段により検出される衣類の乾燥度合が前記乾燥完了レベル以下に設定した半乾燥レベルに達するまでの所要時間と前記室温センサの検出温度と、前記乾燥運転を開始した後、前記乾燥度合検出手段により検出される衣類の乾燥度合が前記半乾燥レベルに達した時点における、前記ドラム内温度把握手段による前記回転ドラム内の把握温度とに応じて、前記乾燥延長時間を決定することを特徴とする。
【0011】
前記衣類乾燥機においては、前記回転ドラム内に収容した衣類の量が多いほど、衣類を前記乾燥完了レベルまで乾燥するのに必要な加熱量が多くなるため、前記回転ドラム内に温風を供給する前記所要時間が長くなる。また、前記室温センサにより検出される室内の温度が高い程、一般的に室内の絶対湿度が高いと想定できるが、室内の絶対湿度が高ければ当然前記回転ドラム内の衣類が乾燥し難くなる。
【0012】
そこで、本発明により、前記所要時間と前記室温センサの検出温度とに応じて前記乾燥延長時間を決定することで、前記回転ドラム内の衣類の量と室内の絶対湿度とに応じて適切に前記乾燥延長時間を決定することができ、これにより、無駄なエネルギー消費を抑制して、衣類を確実に乾燥させることができる。
【0013】
また、前記回転ドラム内に収容された衣類の素材が、例えば綿のように吸湿性が良く乾燥し難いものであるときは、前記回転ドラムに供給された温風の有する熱量が衣類に吸収される割合が大きいため、前記回転ドラム内の温度が上昇し難い。逆に、衣類の素材が例えば化繊のように吸湿性が悪く乾燥し易いものであるときには、前記回転ドラムに供給された温風の有する熱量が衣類に吸収される割合が小さいため、前記回転ドラム内の温度が上昇し易い。
【0015】
そこで、本発明により、前記乾燥運転を開始した後、前記乾燥度合検出手段により検出される衣類の乾燥度合が前記半乾燥レベルに達した時の、前記ドラム内温度把握手段による把握温度から、前記回転ドラム内に収容された衣類の素材に依存する乾燥し易さを判断することができる。そのため、前記乾燥制御手段は、前記所要時間と前記室温センサの検出温度に加えて、前記ドラム内温度把握手段による前記回転ドラム内の把握温度に応じて前記乾燥延長時間を決定することで、より精度良く前記乾燥延長時間を決定することができる。
【0018】
また給湯器から供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器を備え、前記温風供給手段は、該熱交換器により加熱された空気を前記温風として前記回転ドラムに供給することを特徴とする。
【0019】
前記熱交換器(いわゆる温水式熱交換器)を使用した場合、バーナ式の熱交換器を使用した場合に比べて、熱交換器で加熱されて前記回転ドラム内に供給される空気の温度が低くなる。そのため、室内の絶対湿度の変化が衣類の乾燥時間に与える影響がバーナ式の熱交換器を使用した衣類乾燥機よりも大きくなる。したがって、室内の絶対湿度と関連をもって変化する前記室温センサの検出温度に応じて前記乾燥延長時間を決定することが特に有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明の衣類乾燥機の全体構成図、図2は図1に示した衣類乾燥機の制御ブロック図、図3〜図4は乾燥運転の実行フローチャート、図5は乾燥延長時間を決定するためのデータテーブルである。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態の衣類乾燥機1は、CPU,ROM,RAM等から構成されるコントローラ2により全体の作動が制御され、被乾燥物である衣類Sが収納される回転ドラム3と、回転ドラム3に供給する空気を加熱する温水式の熱交換器4と、熱交換器4で加熱された空気を吸気口5から回転ドラム3に吸引すると共に、回転ドラム3内の衣類Sから放出される湿潤空気を排気口6から排出する吸排気ファン7と、吸排気ファン7と回転ドラム3とを回転作動させるモータ8と、回転ドラム3のドア9の開閉状態を検知するドアスイッチ10と、回転ドラム3内の衣類Sの温度を検出する衣類温サーミスタ11と、電極a,b間に接触した衣類Sの湿り具合に応じてON/OFFする電極センサ12(本発明の乾燥度合検出手段に相当する)と、排気口6から排出される湿潤空気の温度を検出する排気温サーミスタ13(本発明のドラム内温度把握手段に相当する)と、衣類乾燥機1が設置された室内の温度を検出する室温サーミスタ14(本発明の室温センサに相当する)と、使用者により操作されるスイッチ等を備えた操作パネル15とを備える。尚、熱交換器4と吸排気ファン7とにより、本発明の温風供給手段が構成される。
【0022】
排気口6から排出された湿潤空気は、天井裏を通ってベランダ等の壁面17に設けられた換気口18に連通した排気管19を介して屋外に排出される。また、コントローラ2は給湯器20と通信可能に接続され、給湯往管22を開閉する熱動弁21を開弁して、給湯器20に給湯開始の指示信号を送信することで、給湯器20から給湯往管22を介して熱交換器4への湯の供給が開始される。そして、熱交換器4に供給された湯は給湯戻管23を介して給湯器20に戻る。また、排気口6に装着されたフィルタ24は、衣類Sから発生する糸屑や埃が排気管19に排出されることを防止するためのものである。
【0023】
次に、図2を参照して、コントローラ2には、ドアスイッチ10から出力されるドア9の開閉検出信号と、衣類温サーミスタ11,排気温サーミスタ13,及び室温サーミスタ14から出力される温度検出信号と、電極センサ12から出力される乾燥度合検出信号とが入力される。これらの検出信号により、図1を参照して、コントローラ2は、ドア9の開閉状態、回転ドラム3内の衣類Sの温度、排気口6から排出される湿潤空気の温度、室温、及び衣類Sの乾燥度合を認識する。
【0024】
尚、電極センサ12は、電極a,b間の抵抗値(電極a,b間に接触する衣類の乾燥度合が大きいほど大きくなる)が所定レベル(数MΩ程度)以上となったときに、検出出力がONとなるものである。コントローラ2は、所定時間毎に電極センサ12の検出出力を入力し、一定時間あたりの入力回数に対する、電極センサ12の検出出力がONであった回数の割合(以下、電極センサ12のON頻度という)が95%以上となったときに、衣類が乾燥したと判断する。
【0025】
また、図2を参照して、コントローラ2から出力される制御信号により、モータドライバー30を介したモータ8の回転作動/回転停止と、熱動弁21の開弁/閉弁とが制御される。そして、上述したように、コントローラ2と給湯器20は通信可能に接続され、コントローラ2から給湯器20に送信される信号により、給湯器20から熱交換器4への給湯開始と給湯停止の指示がなされる。
【0026】
また、図2を参照して、操作パネル15には、衣類乾燥機1への電源供給の開始と停止を指示する電源スイッチ31、乾燥運転の開始と一時停止を指示するスタートスイッチ32、乾燥運転が終了するまでの残時間等を表示する表示ユニット33、及び乾燥運転の終了等を音声で使用者に報知する音声ユニット34を備える。
【0027】
次に、図1,図2を参照しつつ、図3〜図4に示したフローチャートに従って、衣類乾燥機1の作動について説明する。使用者が被乾燥物である衣類Sを回転ドラム3内に入れてドア9を閉め、操作パネル15に備えられた電源スイッチ31をON操作すると、衣類乾燥機1に電源が供給されてコントローラ2が作動を開始する。
【0028】
そして、使用者がスタートスイッチ32をON操作すると、コントローラ2に備えられた乾燥制御手段40が衣類の乾燥運転を開始する。乾燥制御手段40は、先ず、STEP1で熱動弁21を開弁し、STEP2で給湯器20に給湯開始を指示する信号を送信する。これにより、給湯器20から給湯往管22を介して熱交換器4に湯が供給される。また、次のSTEP3で、乾燥制御手段40はモータドライバー30を介してモータ8を作動させる。
【0029】
モータ8が作動すると、連動して回転ドラム3と吸排気ファン7が回転作動を開始し、熱交換器4で加熱された空気が吸排気ファン7により吸引され、温風となって吸気口5から回転ドラム3内に導入される。そして、この温風により回転ドラム3内の衣類Sが加熱され、衣類Sから放出される湿潤空気が排気口6から排出されて衣類Sが次第に乾燥する。
【0030】
次のSTEP4で、乾燥制御手段40は、第1タイマ41(図2参照)をスタートさせ、STEP5で電極センサ12のON頻度が95%(本発明の半乾燥レベル、及び乾燥完了レベルに相当する)に達したか否かを監視する。そして、電極センサ12のON頻度が95%に達した時に、STEP5からSTEP6に進んで、乾燥制御手段40は、その時点までの第1タイマ41の計時時間(本発明の所要時間に相当する)をtとして保持し、続くSTEP7で、その時点における排気温サーミスタ13の検出温度をTとして保持し、STEP8で、室温サーミスタ14の検出温度をTとして保持する。
【0031】
ここで、電極センサ12のON頻度が95%に達したときは、衣類Sの乾燥が完了したと判断することができる。しかし、電極センサ12は比較的検出誤差が大きいため、電極センサ12のON頻度が95%に達しても実際には衣類の乾燥が不十分である場合がある。
【0032】
そこで、乾燥制御手段40は、STEP5で電極センサ12のON頻度が95%に達した後も、所定の乾燥延長時間の間、乾燥運転を継続する。そして、乾燥制御手段40は、STEP9で、この乾燥延長時間をSTEP6〜STEP8で保持した所要時間t、排気温度T、及び室温Tに応じて決定する。
【0033】
図1を参照して、回転ドラム3内に収容された衣類Sの量が多いほど、吸気口5から供給された温風の有する熱が衣類Sに吸収される割合が多くなる。そのため、衣類Sの量が多い程衣類Sが乾燥し難くなって、前記所要時間tが長くなる。したがって、前記所要時間tから回転ドラム3内に収容された衣類Sの量を把握することができる。
【0034】
また、回転ドラム3内に収容された衣類Sの素材が、例えば綿のように吸湿性が良く乾き難いものであるときは、吸気口5から回転ドラム3内に供給された温風の有する熱が衣類Sに吸収される割合が多くなる。そのため、回転ドラム3内の温度の上昇率が小さくなる。逆に、衣類Sの素材が例えば化繊のように吸湿性が悪く乾き易いものであるときには、回転ドラム3内の温度の上昇率が大きくなる。そして、排気温度センサ13の検出温度は、回転ドラム3内の温度に応じて変化する。そのため、排気温度センサ13の検出温度Tから回転ドラム3内の温度を把握して、衣類Sの素材の乾燥し難さを把握することができる。
【0035】
そこで、乾燥制御手段40は、図5(a)に示したデータテーブルに従って、STEP6で保持した所要時間t(衣類Sの量に応じて変化する)と、STEP7で保持した排気温度T(衣類Sの素材に応じて変化する)とに応じて、乾燥延長時間Etを決定する。例えば、所要時間tが30分(30≦t≦45の範囲)で、排気温Tが42℃(40≦T≦46の範囲)であるときは、乾燥制御手段40は、図5(a)のデータテーブルから乾燥延長時間Etを15分に決定する。
【0036】
また、衣類乾燥機1が設置された室内の温度が高いほど、一般的に室内の絶対湿度が高くなると想定できる。そして、室内の絶対湿度が高いほど回転ドラム3内の衣類Sが乾燥し難くなる。そこで、乾燥制御手段40は、室温Tが30℃以上であったときは、図5(b)に示したデータテーブルにより乾燥残時間Rtを決定する。図5(b)に示したデータテーブルは、図5(a)に示したデータテーブルの排気温Tの温度区分をそれぞれ5℃高くしたものである。
【0037】
そして、乾燥制御手段40は、STEP8で保持した室温Tが30℃よりも低いときは図5(a)のデータテーブルから乾燥延長時間Etを決定し、室温Tが30℃以上であったときには図5(b)のデータテーブルから乾燥延長時間Etを決定する。
【0038】
これにより、例えば所要時間tが30分で排気温度Tが40℃であったときは、室温が30℃よりも低ければ図5(a)のデータテーブルから乾燥延長時間Etが15分に決定され、室温が30℃以上であれば図5(b)のデータテーブルから乾燥延長時間Etが25分に決定される。即ち、室温Tが高く、室内の絶対湿度が高いために衣類が乾燥し難いと想定できる場合は、乾燥延長時間Etがさらに長い時間に設定される。
【0039】
このように、回転ドラム3内に収容された衣類Sの量に応じて変化する所要時間tと、衣類Sの素材の種類に応じて変化する排気温度Tと、室内の絶対湿度に応じて変化する室温Tとに応じて乾燥残時間Rtを算出することで、乾燥制御手段40は、衣類Sの乾燥し難さに応じて乾燥延長時間Etを適切な時間に決定することができる。
【0040】
続くSTEP10で、乾燥制御手段40は乾燥残時間Rtを第2タイマ42のカウントアップ時間としてセットし、STEP11で第2タイマをスタートさせる。そして、乾燥制御手段40は、次のSTEP12で第2タイマ42がタイムアップした時、即ち、STEP5で電極センサ12のON頻度が95%に達した時から、さらに乾燥延長時間Rtの間乾燥運転を継続した時に、STEP13にすすむ。このように、STEP9で適切な時間に設定した乾燥延長時間Etの間乾燥運転を継続することで、給湯器20やモータ8の作動に要するエネルギーを無駄に消費することを抑制して、衣類Sを確実に乾燥させることができる。
【0041】
そして、乾燥制御手段40は、次のSTEP13で熱動弁21を閉弁し、STEP14で給湯器20に給湯停止を指示する信号を送信し、STEP15でモータ8の作動を停止する。これにより給湯器20から熱交換器4への湯の供給が停止し、吸排気ファン7と回転ドラム3の回転作動が停止する。そして、次のSTEP16で、乾燥制御手段40は、音声ユニット34により乾燥運転の終了を使用者に報知して乾燥運転を終了する。
【0042】
尚、本実施の形態では、乾燥運転の開始後、電極センサ12のON頻度が95%に達するまでの所要時間tと、電極センサ12のON頻度が95%に達した時の排気温度Tと室温Tとに応じて乾燥延長時間Etを算出することで、本発明の最良の効果を得たが、所要時間tと室温T、或いは排気温度Tと室温Tとに応じて乾燥延長時間Etを算出することによっても本発明の効果を得ることができる。
【0043】
また、本実施の形態では、排気温サーミスタ13の検出温度から回転ドラム3内の温度を把握したが、衣類温サーミスタ11の検出温度から回転ドラム3内の温度を把握するようにしてもよい。
【0044】
また、給湯器から供給される湯の熱量により空気を加熱するいわゆる温水式の熱交換器を使用した衣類乾燥機においては、回転ドラム内に供給される温風の温度が、バーナを熱源として空気を加熱する熱交換器を使用した衣類乾燥機よりも低くなる。そのため、室内の絶対湿度が衣類の乾燥時間に与える影響が大きく、本発明を適用する効果が特に大きいが、バーナを熱源とした熱交換器を使用した衣類乾燥機に適用したときにも本発明の効果を得ることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、図3を参照して、STEP5で電極センサ12のON頻度が95%(乾燥完了レベル)に達した時に、STEP6〜STEP9の処理を行って乾燥延長時間Etを決定したが、電極センサ12のON頻度が95%(乾燥完了レベル)よりも低いレベルに設定した半乾燥レベルに達した時に、STEP6〜STEP9の処理を行って乾燥延長時間Etを決定するようにしてもよい。
【0046】
また、本実施の形態では、電極センサ12により回転ドラム3内の衣類の乾燥度合を検出したが、湿度センサを使用して衣類の乾燥度合を検出してもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、図5(a)、図5(b)に示したように、室温Tが30℃以上であるか否かの2段階で決定する乾燥延長時間Etを変更するようにしたが、より細かい段階で乾燥延長時間Etを変更するようにしてもよい。また、データテーブルではなく、所要時間tと排気温Tと室温Tとを入力パラメータとして乾燥延長時間Etを出力する関数(実験、シミュレーション等により決定する)を用いて乾燥延長時間Etを決定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】衣類乾燥機の全体構成図。
【図2】衣類乾燥機の制御ブロック図。
【図3】衣類乾燥機の作動フローチャート。
【図4】衣類乾燥機の作動フローチャート。
【図5】乾燥延長時間を決定するデータテーブル。
【符号の説明】
1…衣類乾燥機、2…コントローラ、3…回転ドラム、4…熱交換器、5…吸気口、6…排気口、7…吸排気ファン、8…モータ、9…ドア、10…ドアスイッチ、11…衣類温サーミスタ、12…電極センサ、13…排気温サーミスタ、14…室温サーミスタ、15…操作パネル、17…壁、18…換気口、19…排気管、20…給湯器、21…熱動弁、22…給湯往管、23…給湯戻管、24…フィルタ、30…モータドライバー、31…電源スイッチ、32…スタートスイッチ、33…表示ユニット、34…音声ユニット、35…フィルタランプ、40…乾燥制御手段、41…第1タイマ、42…第2タイマ

Claims (2)

  1. 衣類を収容する回転ドラムと、該回転ドラムに温風を供給する温風供給手段と、該回転ドラムに収容された衣類の乾燥度合を検出する乾燥度合検出手段と、前記温風供給手段により前記回転ドラム内に温風を供給して前記回転ドラム内の衣類を乾燥させる乾燥運転を実行し、該乾燥運転の開始後、前記乾燥度合検出手段により検出される前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合が所定の乾燥完了レベルに達した時から、更に所定の乾燥延長時間前記乾燥運転を継続して前記乾燥運転を終了する乾燥制御手段とを備えた衣類乾燥機において、
    前記衣類乾燥機が設置された部屋の室温を検出する室温センサと、前記回転ドラム内の温度を把握するドラム内温度把握手段とを備え、
    前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始後、前記乾燥度合検出手段により検出される衣類の乾燥度合が前記乾燥完了レベル以下に設定した半乾燥レベルに達するまでの所要時間と、前記室温センサの検出温度と、前記乾燥運転を開始した後、前記乾燥度合検出手段により検出される衣類の乾燥度合が前記半乾燥レベルに達した時点における、前記ドラム内温度把握手段による前記回転ドラム内の把握温度とに応じて、前記乾燥延長時間を決定することを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 給湯器から供給される湯の熱量により空気を加熱する熱交換器を備え、前記温風供給手段は、該熱交換器により加熱された空気を前記温風として前記回転ドラムに供給することを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
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