JP3566575B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、回転ドラム内に温風を供給して衣類の乾燥運転を行い、該乾燥運転の終了後に、回転ドラム内に冷風を供給して衣類の冷却運転を行う衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回転ドラム内に衣類を収容し、該回転ドラム内に温風を送風して衣類を乾燥させる乾燥運転を行い、該乾燥運転の終了後に該回転ドラム内に冷風を送風して衣類をさます冷却運転を行う衣類乾燥機が知られている。
【0003】
そして、冷却運転は、乾燥運転終了後に、一定時間冷風を送風することや、回転ドラムからの排気温度が所定温度まで低下するまで冷風を送風することによって行われていた。
【0004】
しかし、冷却運転を一定時間行う場合は、回転ドラム内の衣類の量が多い場合や周囲温度が高い場合などに、衣類の冷却が不十分となるおそれがあった。また、衣類の冷却が不十分となることを防止するために、前記一定時間を長くしたときには、実際に必要な冷却時間以上に冷却運転が実行されて無駄なエネルギーを消費してしまうという不都合があった。
【0005】
また、回転ドラムからの排気温度が所定温度まで低下するまで冷風を送風する場合には、回転ドラム内の衣類の量が少ないときに、冷風が衣類に当たらずに直接回転ドラムから排出される現象が生じるときがあり、かかる現象が生じたときには、実際には衣類の温度が下がっていないにも拘わらず、排気温度が低いために直ちに冷却運転が終了してしまい、衣類の冷却が不十分となるという不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、冷却運転の実行時間を適切に設定することができる衣類乾燥機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、衣類を収容する回転ドラムと、該回転ドラム内に温風を供給する温風供給手段と、該回転ドラム内に冷風を供給する冷風供給手段と、前記温風供給手段により前記回転ドラム内に温風を供給して衣類を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥制御手段と、該乾燥運転の終了後の所定の冷却時間の間、前記冷風供給手段により、前記回転ドラム内に冷風を供給して衣類をさます冷却運転を行う冷却制御手段とを備えた衣類乾燥機の改良に関する。
【0008】
そして、本発明の第1の実施の態様は、前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温検出手段と、前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合いを検出する乾燥度合い検出手段とを備え、前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始から該排気温検出手段の検出温度が所定温度に達するまで、前記温風供給手段により一定熱量の温風を前記回転ドラム内に供給し、前記冷却制御手段は、前記乾燥運転の開始から前記排気温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間と、前記乾燥運転の開始後、該乾燥度合い検出手段により検出される衣類の乾燥度合いが所定レベルに達した時の、前記排気温検出手段の検出温度又は該検出温度の上昇率とに基づいて、前記冷却時間を決定することを特徴とする。
【0009】
本願発明者らは、上記目的を達成するために各種検討を重ねた結果、前記乾燥運転の開始から、前記温風供給手段により一定の熱量の温風を前記回転ドラム内に供給した場合、前記回転ドラムに収容された衣類の量が多い程前記所定温度に達するまでの時間が長くなることを知見した。そして、回転ドラム内の衣類の量が多い程、前記乾燥運転の終了時に衣類が保持する熱量も多くなるため、前記冷却運転により衣類をさますのに要する時間が長くなる。
【0010】
そこで、前記冷却制御手段により、前記乾燥運転の開始から前記排気温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間に応じて前記冷却時間を決定することで、前記回転ドラム内の衣類の量に応じて前記冷却時間を適切な長さに設定することができる。これにより、必要以上に前記冷却運転が実行されて無駄なエネルギーが消費されたり、逆に冷却運転の実行時間が短すぎて衣類の冷却が不十分となることを防止することができる。
【0012】
また、本願発明者らは、前記乾燥運転の開始後、前記乾燥度合い検出手段により前記回転ドラム内に収容された衣類の乾燥度合いが前記所定レベルに達した時(以下、半乾燥時という)の、前記排気温検出手段の検出温度が、衣類の種類に依存して変化することを知見した。即ち、化繊素材から成る衣類を乾燥させる場合は、綿素材から成る衣類を乾燥させる場合よりも、前記半乾燥時における前記排気温検出手段の検出温度が高くなることを知見した。また、化繊素材から成る衣類を乾燥させる場合は、綿素材から成る衣類を乾燥させる場合よりも、前記半乾燥時における前記排気温検出手段の検出温度の上昇率が高くなることを知見した。
【0013】
そして、一般に、化繊素材から成る衣類は綿素材から成る衣類よりもさめ易い。そのため、前記半乾燥時における前記排気温検出手段の検出温度又は前記半乾燥時における前記排気温検出手段の検出温度の上昇率を考慮して前記冷却時間を決定することで、衣類の素材のさめ易さに応じて前記冷却時間を適切な時間に設定することができる。これにより、上述した冷却時間の不足や無駄な冷却が行われることを防止することができる。
【0014】
また、本発明の第2の実施の態様は、前記回転ドラム内の衣類の温度を検出する衣類温検出手段と、前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温検出手段と、前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合いを検出する乾燥度合い検出手段とを備え、前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始から該衣類温検出手段の検出温度が所定温度に達するまで、前記温風供給手段により一定熱量の温風を前記回転ドラム内に供給し、前記冷却制御手段は、前記乾燥運転の開始から前記衣類温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間と、前記乾燥運転の開始後、前記乾燥度合い検出手段により検出される衣類の乾燥度合いが所定レベルに達した時の、前記排気温検出手段の検出温度又は該検出温度の上昇率とに基づいて、前記冷却時間を決定することを特徴とする。
【0015】
本願発明者は、前記乾燥運転の開始から、前記温風供給手段により一定の熱量の温風を前記回転ドラム内に供給した場合に、前記回転ドラムに収容された衣類の量が多い程、前記衣類温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでの時間が長くなることを知見した。そして、上述したように、回転ドラム内の衣類の量が多い程、前記冷却運転により衣類をさますのに要する時間が長くなる。
【0016】
そこで、前記冷却制御手段により、前記乾燥運転の開始から前記衣類温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間に応じて、前記冷却時間を決定することで、上述した第1の実施の態様と同様に、前記回転ドラム内の衣類の量に応じて前記冷却時間を適切な長さに設定することができる。
【0018】
また、かかる本発明によれば、上述した第1の実施の態様と同様、前記半乾燥時における前記排気温検出手段の検出温度又は該検出温度の上昇率を考慮して、前記冷却時間を決定することで、衣類の素材のさめ易さに応じて適切な冷却時間を設定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について、図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明の衣類乾燥機の全体構成図、図2は図1に示した衣類乾燥機の制御ブロック図、図3,図4は図2に示したコントローラの作動フローチャート、図5,図6は冷却時間の決定方法の説明図である。
【0020】
図1を参照して、本実施の形態の衣類乾燥機1は、CPU,ROM,RAM等から構成されるコントローラ2により全体の作動が制御され、被乾燥物である衣類Mが収納される回転ドラム3と、回転ドラム3に供給される空気を加熱するバーナ4と、吸気フィルタ5を介して吸気口6から吸引した空気を燃焼用空気としてバーナ4に供給すると共に、バーナ4で加熱された空気を回転ドラム3に吸引し、且つ、回転ドラム3内の衣類Mから放出される湿潤空気を排気フィルタ7を介して排気口8から排出する吸排気ファン9と、吸排気ファン9と回転ドラム3とを回転作動させるモータ10と、回転ドラム3のドア11の開閉状態を検知するドアスイッチ12と、回転ドラム3内の衣類Mの温度を検出する衣類温サーミスタ13(本発明の衣類温検出手段に相当する)と、電極a,b間に接触した衣類Mの湿り具合に応じてON/OFFする電極センサ14(本発明の乾燥度合い検出手段に相当する)と、排気口8から排出される湿潤空気の温度を検出する排気温サーミスタ15(本発明の排気温検出手段に相当する)と、使用者により操作されるスイッチ等を備えた操作パネル16とを備える。
【0021】
また、バーナ4はガス供給管17と接続され、ガス接続口18から供給される燃料ガスがガス供給管17を介してノズル19から噴出される。ガス供給管17には上流側から、ガス供給管17を開閉する第1電磁弁20,第2電磁弁21,及びガス供給管17の開度を調節する比例弁22が設けられている。
【0022】
さらに、バーナ4には、バーナ4の点火を行うための点火電極23と、バーナ4の燃焼状態を検出する第1サーモカップル24及び第2サーモカップル25とが備えられている。また、排気口8の閉塞や吸排気ファン9の故障を検出するための第1オーバーヒートスイッチ26(作動温度150℃)と、排気温度の異常を検出するための第2オーバーヒートスイッチ27(作動温度85℃)と、排気フィルタ7の閉塞を検出するための吹出温サーミスタ28とが備えられている。
【0023】
そして、図2を参照して、コントローラ2には、ドアスイッチ12から出力されるドア11の開閉検出信号と、衣類温サーミスタ13,排気温サーミスタ15,及び吹出温サーミスタ28から出力される温度検出信号と、電極センサ14から出力される乾燥度合検出信号と、第1サーモカップル24及び第2サーモカップル25から出力されるバーナ4の燃焼状態検出信号と、第1オーバーヒートスイッチ26及び第2オーバーヒートスイッチ27から出力される過熱検出信号とが入力される。
【0024】
これらの検出信号により、図1を参照して、コントローラ2は、ドア11の開閉状態、回転ドラム3内の衣類Mの温度、排気口8からの排気温度、回転ドラム3への温風の吹き出し温度、衣類Mの乾燥度合い、バーナ4の燃焼状態、バーナ4の過熱の有無、及び排気管29の過熱の有無を認識する。尚、電極センサ14は、電極a,b間の抵抗値(接触する衣類が乾燥している程大きくなる)が所定レベル(数MΩ程度)以上となったときにONするものである。
【0025】
また、図2を参照して、コントローラ2から出力される制御信号により、モータドライバー40を介してモータ10の作動/停止と、回転数の制御が行われる。モータドライバー40は、コントローラー2から出力される目標回転数と、回転数センサ41により検出される実際のモータ10の回転数とが一致するように、モータ10に供給する電力を調節する。
【0026】
さらに、コントローラ2はモータ10を作動させて吸排気ファン9によりバーナ4に燃焼用空気を供給し、点火電極23に高電圧を印加して火花放電を生じさせた状態で、第1電磁弁20及び第2電磁弁21を開弁することでバーナ4の点火処理を行う。そして、コントローラ2は比例弁22の開度を調節してバーナ4への燃料ガスの供給量を制御し、また、モータ10の回転数を調節して吸排気ファン9によるバーナ4への燃焼用空気の供給量を制御することで回転ドラム3に供給する温風の熱量を変化させる。尚、本実施の形態の衣類乾燥機1においては、コントローラ2は8速(最大熱量)〜1速(最小熱量)という8段階で、回転ドラム3に供給する温風の熱量を制御する。
【0027】
また、図2を参照して、操作パネル16には、衣類乾燥機1への電源供給の開始と停止を指示する電源スイッチ50、乾燥運転の開始と一時停止を指示するスタートスイッチ51、乾燥運転の残時間を表示する表示ユニット52、及び衣類の乾燥運転のコース(標準,厚物,デリケート等)を選択するコース切替スイッチ53が備えられている。
【0028】
次に、図1,図2を参照しつつ、図3,図4に示したフローチャートに従って、コントローラ2による衣類の乾燥運転、及び乾燥運転終了後の衣類の冷却運転について説明する。
【0029】
使用者が操作パネル16(図2参照)の電源スイッチ50をON操作すると、衣類乾燥機1に電源が供給されてコントローラ2が作動を開始する。そして、使用者が操作パネル16のコース切替スイッチ53を操作して前記乾燥運転のコースを選択し、スタートスイッチ51を操作すると、コントローラ2に備えられた乾燥制御手段60と冷却制御手段61による、図3のSTEP1以下の処理が開始される。
【0030】
乾燥制御手段60は、バーナ4を燃焼させた状態で吸排気ファン9を作動させることで、温風を回転ドラム3に供給する乾燥運転を行う(この場合、バーナ4と吸排気ファン9により本発明の温風供給手段が構成される)。また、冷却制御手段61は、バーナ4の燃焼を停止した状態で吸排気ファン9を作動させることで、冷風を回転ドラム3に供給する冷却運転を行う(この場合、吸排気ファン9により本発明の冷風供給手段が構成される)。
【0031】
図3のSTEP1〜STEP3は乾燥制御手段60による処理であり、乾燥制御手段60はSTEP1で先ずモータ10を作動させる。このモータ10の作動により回転ドラム3と吸排気ファン9の回転作動が開始される。そして、吸排気ファン9の回転により吸気口6から吸気フィルタ5を介して、燃焼用空気がバーナ4に供給される。
【0032】
続くSTEP2で、乾燥制御手段60は点火電極23に高電圧を印加して火花放電を生じさせた状態で、第1電磁弁20と第2電磁弁21とを開弁してバーナ4への燃料ガスの供給を開始する。これによりバーナ4に点火されて、回転ドラム3への温風の供給が開始される。次のSTEP3で、乾燥制御手段60は、回転ドラム3に供給する温風の熱量が8速(最大)となるように、吸排気ファン9の回転数を調節してバーナ4への燃焼用空気の供給量を制御し、また、比例弁22の開度を調節してバーナ4への燃料ガスの供給量を制御する。
【0033】
続くSTEP4〜STEP6及びSTEP5から分岐したSTEP20〜STEP21は、冷却制御手段61による処理である。冷却制御手段61は、STEP4でタイマをスタートし、STEP5で衣類温サーミスタ13の検出温度TC が101℃(本発明の所定温度に相当する)以上となるか、STEP20で排気温サーミスタ15の検出温度TE が59℃(本発明の所定温度に相当する)以上となるまで、STEP5とSTEP20からなるループを繰り返し実行し、この間は8速に対応した一定の熱量(本発明の一定熱量に相当する)の温風が回転ドラム3に継続して供給される。
【0034】
そして、冷却制御手段61は、STEP5で衣類温サーミスタ13の検出温度TC が101℃以上となったときは、STEP6でその時点までのタイマの計測時間を記憶変数ti に保持する(ti は本発明の乾燥運転の開始から衣類温検出手段の検出温度が所定温度に達するまでに要する時間に相当する)。また、STEP20で排気温サーミスタ15の検出温度が59℃以上となったときには、冷却制御手段61はSTEP21で、その時点までのタイマの計測時間を記憶変数th に保持する(th は本発明の乾燥運転の開始から排気温検出手段の検出温度が所定温度に達するまでに要する時間に相当する)。
【0035】
続くSTEP7〜STEP9は乾燥制御手段60による処理である。乾燥制御手段60は、STEP9で、回転ドラム3内の衣類の乾燥度合いが、所定の測定回数あたりの電極センサ14の電極a,b間が導通した回数の割合が95%以上となるレベル(本発明の所定レベルに相当する)に達したと判断されるまで、図5(a)に示したデータテーブルに従って回転ドラム3に供給する温風の熱量を制御する。
【0036】
即ち、乾燥制御手段60は、衣類温サーミスタ13の検出温度TC が101℃(過熱に対する回転ドラム3の保護の観点から決定される)以上とならないように、また、排気温サーミスタ15の検出温度TE が66℃(過熱に対する排気管29の保護の観点から決定される)以上とならないように、回転ドラム3に供給する温風の熱量を段階的に減少させる(8速→7速→6速・・・)。
【0037】
次のSTEP10は、冷却制御手段61による処理であり、冷却制御手段61は、STEP9で回転ドラム3内の衣類の乾燥度合いが、所定の測定回数あたりの電極センサ14の電極a,b間が導通した回数の割合が95%以上となるレベル(本発明の所定レベルに相当する)に達したと判断された時点tm (以下、半乾燥時という)における排気温サーミスタ15の検出温度TE を記憶変数TEHに保持する。
【0038】
続くSTEP11で、乾燥制御手段60は回転ドラム3内の衣類Mを完全に乾燥させるのに必要な乾燥運転の残り時間(乾燥残時間)td を決定する。また、冷却制御手段61は、STEP12で、乾燥運転終了後に回転ドラム3に冷風を供給して衣類Mをさます前記冷却運転の実行時間(冷却時間)tC を決定する。
【0039】
以下、図5(b),図6(a),及び図6(b)を参照して、冷却制御手段61による冷却時間tc の決定方法について説明する。
【0040】
図5(b)は、時刻t0 で乾燥運転を開始したときの、回転ドラム3に供給する温風の熱量の推移を示したグラフであり、図中▲1▼は回転ドラム3に収容された衣類Mの量が多い場合を示し、また、図中▲2▼は回転ドラム3に収容された衣類Mの量が少ない場合を示している。そして、図5(b)から明らかなように、乾燥運転開始から一定の熱量(8速)で乾燥運転を継続した場合に、排気温サーミスタ15の検出温度TE が59℃に達するまでの時間は、衣類Mの量が多いとき(図中▲1▼のt0 〜t2 )の方が衣類Mの量が少ないとき(図中▲2▼のt0 〜t1 )よりも長くなる。
【0041】
また、同様に、乾燥運転開始から一定の熱量(8速)で乾燥運転を継続した場合に、衣類温サーミスタ13の検出温度がSTEP5で101℃以上となるまでの時間も、衣類Mの量が多いときの方が衣類Mの量が少ないときよりも長くなる。そのため、冷却制御手段61は、STEP6で保持したti (乾燥運転開始から衣類温サーミスタ13の検出温度TC が101℃に達するまでの時間)又はSTEP21で保持したth (乾燥運転開始から排気温サーミスタ15の検出温度TE が59℃に達するまでの時間)から、乾燥ドラム3に収容された衣類Mの量を認識することができる。
【0042】
次に、図6(a)は、時刻t0 で乾燥運転を開始してから、前記半乾燥時tm に至るまでの排気温サーミスタ15の検出温度(排気温度)の推移を示したグラフであり、図中▲3▼は衣類Mの素材が化繊を主とする場合を示し、また、図中▲4▼は衣類Mの素材が綿を主とする場合を示している。
【0043】
図6(a)から明らかなように、前記半乾燥時tm における排気温サーミスタ15の検出温度TE は、衣類Mの素材が化繊を主とする場合(図中TE 1 )のほうが、衣類Mの素材が綿を主とする場合(図中TE 2 )よりも高くなる。そのため、冷却制御手段61は、STEP10でTEHに保持した前記半乾燥時tm における排気温サーミスタの検出温度TE から、衣類Mの素材の種類を認識することができる。
【0044】
そして、回転ドラム3に収容された衣類Mの量が多い程、衣類Mが保持する熱量も多くなるため、前記冷却運転により衣類Mの温度を所定レベルまで低下させるのに要する時間が長くなる。また、綿は化繊よりもさめ難いため、衣類Mに綿素材が含まれる割合が大きい程、前記冷却運転により衣類Mの温度を所定レベルまで低下させるのに要する時間が長くなる。
【0045】
そこで、冷却制御手段61は、図6(b)に示したように、8速での乾燥運転の実行時間(8速運転時間)であるti 又はth に応じて、そして、半乾燥時tm における排気温サーミスタ15の検出温度であるTEHを考慮して冷却時間tc を決定する。
【0046】
即ち、冷却制御手段61は、8速での乾燥運転の実行時間(8速運転時間)であるti 又はth が短い程、衣類Mの量が少ないと判断して冷却時間tc を短く設定し、また、半乾燥時tm における排気温サーミスタ15の検出温度であるTEHが高い程、衣類Mの素材中の化繊の含有率が高いと判断して、冷却運転の実行時間tc を短く設定する。
【0047】
これにより、回転ドラム3に収容された衣類Mの量と素材に応じて、冷却時間tc が適切な長さに決定される。そのため、必要以上に冷却運転が実行されて燃料ガスや電力が無駄に消費されたり、冷却運転の実行時間が短すぎて衣類Mの冷却が不十分となることが防止される。
【0048】
尚、図6(a)から明らかなように、前記半乾燥時tm における排気温サーミスタ15の検出温度TE の上昇率(図中▲3▼と▲4▼のtm における傾き)は、衣類Mの素材が化繊を主とする場合(図中▲3▼)のほうが、衣類Mの素材が綿を主とする場合(図中▲4▼)よりも大きくなる。そのため、冷却制御手段61は、前記半乾燥時tm における排気温サーミスタの検出温度TE の上昇率から、衣類Mの素材の種類を認識することもできる。そして、半乾燥時tm における排気温サーミスタ15の検出温度TE の上昇率を考慮して、該上昇率が大きい程、衣類Mの素材中の化繊の含有率が高いと判断して、冷却運転の実行時間tc を短く設定するようにしてもよい。
【0049】
そして、乾燥制御手段60は、STEP12で残乾燥時間td が経過するのを待ってSTEP14に進み、STEP14で第1電磁弁20と第2電磁弁21を閉弁してバーナ4の燃焼を停止する。
【0050】
続くSTEP15とSTEP16は冷却制御手段61による処理であり、冷却制御手段61は、STEP15で冷却時間tc が経過するまで、バーナ4の燃焼が停止した状態で吸排気ファン9を継続して作動させる。これにより乾燥ドラム3内に冷風が供給されて衣類Mが冷却される。そして、冷却制御手段61は、冷却時間tc が経過した時にSTEP16に進んでモータ10の作動を停止して(これにより吸排気ファン9と回転ドラム3の回転が停止する)、冷却運転を終了する。
【0051】
尚、本実施の形態の衣類乾燥機においては、衣類温サーミスタ13の検出温度TC と排気温サーミスタ15の検出温度TE の両方を用いて、回転ドラム3に供給する温風の熱量を低下させたが、いすれか一方を用いて該熱量を低下させるようにしてもよい。そして、本実施の形態では、回転ドラム3内の衣類の量を判断するための、前記乾燥運転開始からの排気温サーミスタ15の検出温度TE 及び衣類温サーミスタ13の検出温度TC の上限温度(本発明の所定温度に相当する)を、過熱からの回転ドラム3及び排気管29の保護の観点から決定したが、他の観点(例えば衣類Mの保護等)から決定するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施の形態では、乾燥運転開始から温風の熱量を8速に保ってバーナ4と吸排気ファン9とを作動させたときに、衣類温サーミスタ13の検出温度TC 又は排気温サーミスタ15の検出温度TE が所定の上限温度に達する時間th ,ti から、回転ドラム3内の衣類Mの量を認識したが、この場合の温風の熱量は特に8速に限られず、温風の熱量が一定に保たれさえすれば他の速数で乾燥運転を開始してもよい。この場合にあっても、排気温サーミスタ15又は衣類温サーミスタ13の検出温度が所定の上限温度に達するまでの時間から、衣類Mの量を認識することができる。
【0053】
また、本実施の形態では、回転ドラム3に供給する温風の熱量を1速〜8速の8段階に可変したが、7速以下或いは9速以上の段階で熱量を可変するようにしてもよく、さらに温風の熱量を可変せずに一定に保って前記乾燥運転を行う場合であっても本発明の適用が可能である。
【0054】
また、本実施の形態では、バーナ4により空気を加熱して温風を生成する衣類乾燥機1を示したが、電気ヒータや温水式の熱交換器により空気を加熱する衣類乾燥機であってもよく、さらに、外部から直接温風や冷風が供給される衣類乾燥機に対しても本発明の適用が可能である。
【0055】
また、本実施の形態では、回転ドラム3内の衣類Mの乾燥度合いを電極センサ14によって検出したが、湿度センサによって検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】衣類乾燥機の全体構成図。
【図2】衣類乾燥機の制御ブロック図。
【図3】コントローラの作動フローチャート。
【図4】コントローラの作動フローチャート。
【図5】冷却時間の決定方法の説明図。
【図6】冷却時間の決定方法の説明図。
【符号の説明】
1…衣類乾燥機、2…コントローラ、3…回転ドラム、4…バーナ、5…吸気フィルタ、6…吸気口、7…排気フィルタ、8…排気口、9…吸排気ファン、10…モータ、11…ドア、12…ドアスイッチ、13…衣類温サーミスタ、14…電極センサ、15…排気温サーミスタ、16…操作パネル、17…ガス供給管、18…ガス接続口、19…吹出口、20…第1電磁弁、21…第2電磁弁、22…比例弁、23…点火電極、24…第1サーモカップル、25…第2サーミカップル、26…第1オーバーヒートスイッチ、27…第2オーバーヒートスイッチ、28…吹出温サーミスタ、40…モータドライバ、60…乾燥制御手段、61…冷却制御手段
Claims (2)
- 衣類を収容する回転ドラムと、該回転ドラム内に温風を供給する温風供給手段と、該回転ドラム内に冷風を供給する冷風供給手段と、前記温風供給手段により前記回転ドラム内に温風を供給して衣類を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥制御手段と、該乾燥運転の終了後の所定の冷却時間の間、前記冷風供給手段により、前記回転ドラム内に冷風を供給して衣類をさます冷却運転を行う冷却制御手段とを備えた衣類乾燥機において、
前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温検出手段と、前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合いを検出する乾燥度合い検出手段とを備え、
前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始から該排気温検出手段の検出温度が所定温度に達するまで、前記温風供給手段により一定熱量の温風を前記回転ドラム内に供給し、
前記冷却制御手段は、前記乾燥運転の開始から前記排気温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間と、前記乾燥運転の開始後、該乾燥度合い検出手段により検出される衣類の乾燥度合いが所定レベルに達した時の、前記排気温検出手段の検出温度又は該検出温度の上昇率とに基づいて、前記冷却時間を決定することを特徴とする衣類乾燥機。 - 衣類を収容する回転ドラムと、該回転ドラム内に温風を供給する温風供給手段と、該回転ドラム内に冷風を供給する冷風供給手段と、前記温風供給手段により前記回転ドラム内に温風を供給して衣類を乾燥させる乾燥運転を行う乾燥制御手段と、該乾燥運転の終了後の所定の冷却時間の間、前記冷風供給手段により、前記回転ドラム内に冷風を供給して衣類をさます冷却運転を行う冷却制御手段とを備えた衣類乾燥機において、
前記回転ドラム内の衣類の温度を検出する衣類温検出手段と、前記回転ドラムからの排気温度を検出する排気温検出手段と、前記回転ドラム内の衣類の乾燥度合いを検出する乾燥度合い検出手段とを備え、
前記乾燥制御手段は、前記乾燥運転の開始から該衣類温検出手段の検出温度が所定温度に達するまで、前記温風供給手段により一定熱量の温風を前記回転ドラム内に供給し、
前記冷却制御手段は、前記乾燥運転の開始から前記衣類温検出手段の検出温度が前記所定温度に達するまでに要する時間と、前記乾燥運転の開始後、前記乾燥度合い検出手段により検出される衣類の乾燥度合いが所定レベルに達した時の、前記排気温検出手段の検出温度又は該検出温度の上昇率とに基づいて、前記冷却時間を決定することを特徴とする衣類乾燥機。
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