JP3617500B2 - ネットワークを介した印刷 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して印刷ジョブを出力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットに接続された任意のクライアント、プリンタ間で印刷を実行するための技術として、IPP(Internet Printing Protocol)と呼ばれるプロトコルが知られている。この技術では、出力先となるプリンタを、URI(Uniform Resource Indicator)で特定するため、出力先はURIが既知のプリンタに限定される。
【0003】
本願出願人は、URIが既知であるか否かに関わらずインターネットを介して任意のクライアント、プリンタ間で印刷を実現するための技術を提案している(例えば、特開2001−236183記載の技術)。この技術は、インターネットに接続された印刷仲介サーバによって印刷ジョブを仲介することにより、任意のクライアント、プリンタ間での印刷を実行する技術である。クライアントとしては、携帯電話も含め、インターネットに接続可能な種々の機器を利用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来技術では、実用面において次の2つの課題が存在した。第1は、印刷物の受け取りに関する課題である。インターネットを介した出力では、多数の者がプリンタを共有することになる。印刷物には守秘性の高いものも存在するため、実用面では、かかる状況下でも真正な受取人にのみ印刷物が手渡されることを保証すること、即ちセキュリティの向上が要求される。
【0005】
第2は、印刷時の出力の簡便性に関する課題である。インターネットを介した出力では、出力先が柔軟に選択できる結果、いわゆるローカルに接続されたプリンタへの出力に比べて、ユーザが入力すべき情報が多くなりがちである。また、第1の課題であげたセキュリティ向上を図るため、煩雑なパスワード等の入力を求めることになりがちであり、更に出力量を増大させがちである。かかる煩雑な出力は、印刷システムの利便性を損ねるものであり、特に携帯電話など携帯性の端末で印刷を行う際には、看過し得ないものであった。
【0006】
上述の各課題は、インターネットに限らず、ネットワークを介した印刷に共通の課題であった。本発明は、ネットワークを介した印刷において、不正または誤った印刷を回避することを目的とする。また、印刷時の操作の簡素化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では、ネットワーク上に設けられた印刷仲介サーバにおいて、以下に示す構成を適用した。この印刷仲介サーバは、ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、同じくネットワークに接続された印刷装置に送出する機能を有するサーバである。ネットワークは、インターネットのように不特定多数のアクセスが可能なもの、LANやパソコン通信などの比較的限定的なもののいずれでもよい。
【0008】
本発明では、第1の構成として、印刷仲介サーバにおいて、ジョブ管理部、指示取得部、印刷ジョブ出力部を設けた。ジョブ管理部は、印刷ジョブを、その出力権限を有する出力権限者と対応づけて管理する。出力権限者は、印刷ジョブの発行者と同一であってもよいし、異なっていてもよい。出力権限者との対応づけは、出力権限者に固有の情報、例えば、名称、ユーザIDなどを用いて管理することができる。指示取得部は、ネットワークに接続されたいずれかのクライアントから、印刷ジョブの出力指示および出力指示の発信者を認証するための認証情報を取得する。印刷ジョブ出力部は、認証情報に基づき、発信者が出力権限を有することの認証が得られた場合に、印刷ジョブを印刷装置に送出する。こうすることにより、真正な出力権限を有する者が出力指示を行った場合に印刷ジョブが実行されるため、不正な印刷または誤った印刷を回避することができる。
【0009】
本発明において、クライアントは、印刷装置とは別体の装置とすることができる。クライアントとしては、ネットワークへの接続機能を有するコンピュータ、携帯電話、PDAなど種々の装置を適用可能である。こうすることにより、例えば、クライアントで事前に必要な操作を行った上で、出力結果を得ることが可能となり、利便性を向上することができる。
【0010】
ネットワークに複数の印刷装置が接続されている環境下で、クライアントと印刷装置が別体である場合には、クライアントから印刷ジョブを出力すべき印刷装置を指定し、印刷仲介サーバはその指定情報に基づいて印刷ジョブを送出するものとしてもよい。また、印刷ジョブの発行時に予め印刷装置を指定しておくものとしてもよい。こうすることにより、ユーザが所望した印刷装置に適切に出力を行わせることができる。
【0011】
本発明では、クライアントは、印刷装置と一体的に構成してもよい。こうすることにより、ユーザは別途、クライアントを用意するまでなく、出力指示を行うことができる。また、印刷仲介サーバは、出力指示が行われた印刷装置に、印刷ジョブを送出するものとしておけば、出力先の指示を省略することもできる。もっとも、出力先の指定については、必ずしも出力指示が行われた印刷装置に拘束される必要はなく、その他の印刷装置を指定可能としてもよい。
【0012】
本発明において、認証は、種々の態様で行うことができる。
例えば、第1の態様として、出力権限者に予め対応付けられた特定の情報と、入力された認証情報とが一致するか否かを確認するものとしてもよい。例えば、ユーザIDとパスワードとを対応づけて記憶したデータベースを用意し、認証情報として入力されたユーザID、パスワードの組み合わせが、出力権限者の組み合わせと一致しているか否かを判断する態様が相当する。
【0013】
第2の態様として、認証情報に基づいて特定されるユーザと出力権限者とが一致するか否かを確認するものとしてもよい。例えば、ユーザIDとパスワードを対応づけて記憶しておき、認証情報として入力されたパスワードに基づいてユーザIDを特定し、このユーザIDが出力権限者に対応しているか否かを判断する態様が相当する。
【0014】
本発明においては、印刷ジョブの内容および印刷ジョブの発行者の少なくとも一方に応じて、複数の認証方法を切り換えることが好ましい。例えば、守秘性が比較的低い印刷ジョブについては、簡素化された認証方法を適用したり、認証を省略したりし、守秘性が高い印刷ジョブについては、精度の高い認証を適用することができる。守秘性の低い印刷ジョブとしては、例えば、広告やWebサイトの出力が考えられる。守秘性の高い印刷ジョブとしては、有価証券、個人情報、インボイスなどの出力が考えられる。必要となるコスト、所要時間等は認証方法によって異なるのが通常であるため、認証方法を切り換えることにより、各印刷ジョブに要求される守秘性を確保しつつ、過剰なコスト、所要時間等を抑制することができる。
【0015】
出力権限者に対応した印刷ジョブが複数存在する場合、本発明における認証は、全印刷ジョブに対して一括で行うものとしてもよいし、出力すべき印刷ジョブ単位で行うものとしてもよい。例えば、出力すべき印刷ジョブを指定した後に、認証情報の入力を行う態様が相当する。こうすることにより、指定された印刷ジョブの内容等に応じて適切な認証を行うことができる。
【0016】
本発明における認証は、ユーザID、パスワードを用いたものに限定されるものではなく、例えば、生体認証を適用するものとしてもよい。生体認証とは、利用者にほぼ固有の生体情報を用いた認証を意味し、例えば、指紋、顔や掌の形、目の虹彩、筆跡、声紋などを用いることができる。生体認証では、利用者はパスワード等を記憶しておく必要がないため、利便性が高く、精度が高い認証を実現することができる。
【0017】
生体認証は、クライアントと印刷装置とが一体化されている場合に特に有用性が高い。本発明の利点は、従来のローカル接続またはLAN接続の範疇を超える多数の印刷装置を自由に使用できるところにある。かかる状況において、仮に携帯電話のように印刷装置と別体、かつユーザにほぼ固有の機器をクライアントとして用いる場合には、ユーザはクライアントにユーザID、パスワードなど必要な認証情報を記憶させておくことができる。これに対し、クライアントとユーザIDとが一体化されている場合には、ユーザは各印刷装置に自己の認証情報を記憶させておくことができなくなるため、印刷ジョブを実行する度に認証情報を入力する必要が生じる。生体認証は、先に説明した通り、ユーザにパスワード等の記憶を強いることなく精度の高い認証を実現できるため、印刷ジョブを実行するたびに認証情報の入力を要する状況下で特に有用となる。
【0018】
本発明においては、出力指示がなされるタイミングに応じて、クライアントから入力すべき認証情報を切り換えるものとしてもよい。こうすることにより更に認証精度を高めることができる。この態様は、パスワード等を用いた認証にも適用可能であるが、生体認証を用いる場合に特に有用性が高い。例えば、指紋を用いた認証では、印刷仲介サーバから、クライアントに「人差し指」、「中指」など認証に用いる指を指定すればよい。ユーザは指定に応じた指を使用すれば足りるから、ユーザに過度の負担を強いることなく、高い認証精度を実現することができる。
【0019】
本発明において、認証は、印刷仲介サーバ内で行うものとしてもよいし、印刷仲介サーバ外に用意された外部の認証機関を利用するものとしてもよい。この場合、印刷仲介サーバは、認証機関に対し、出力権限者の情報を送信し、その真否の判断結果を認証機関から受け取って、印刷ジョブの出力を行うものとしてもよい。また、印刷仲介サーバは、認証機関から信憑性のある利用者情報を受け取り、それが出力権限者と一致するか否かの判断を自ら行った上で印刷ジョブの出力を行うものとしてもよい。認証情報は、クライアントから直接認証機関に送信するものとしてもよいし、印刷仲介サーバを介して認証機関に送信するものとしてもよい。
【0020】
本発明は、第2の構成として、印刷仲介サーバにおいて、ジョブ受信部と、出力制御部とを備えるものとした。ジョブ受信部は、印刷ジョブの出力の実行権限者および印刷ジョブの発行者と対応づけて印刷ジョブを受信する。出力制御部は、印刷ジョブの内容および該実行権限者と発行者の同一性の少なくとも一方に応じて、実行手順を切り換えて、印刷ジョブを送出する。この場合、実行権限者には、印刷物の受取人および印刷装置の所有者などが含まれる。第2の構成によれば、例えば、印刷ジョブの内容等に応じて、種々の操作を簡素化等することができ、ネットワークを介した印刷の利便性を向上することができる。
【0021】
第2の構成においては、例えば、実行権限者と発行者の少なくとも一部が重複している場合には、印刷ジョブの送出可否を実行権限者に確認することなく印刷ジョブを送出可能としてもよい。例えば、複数人に宛てた印刷ジョブでは、実行権限者が複数存在する場合がある。また、元来指定されたコンテンツに広告などを挿入して最終的な印刷ジョブを生成する場合には、広告の発行者も含めて印刷ジョブの発行者が複数人存在する場合がある。このように実行権限者および発行者が複数人存在する場合も含め、両者の一部が重複している場合には、発行者が自己に宛てた印刷ジョブであるものと判断しても差し支えない場合がある。従って、かかる場合には、「印刷してもよいですか?」などのメッセージで問い合わされる送出可否を確認することなく、印刷ジョブを送出することにより操作の簡素化を図ることができる。
【0022】
なお、上記態様は、実行権限者と発行者の少なくとも一部が重複している場合には、印刷ジョブの送出可否の確認を必ず省略することを意味するものではない。確認の省略に更に付加的な条件を追加しても構わない。例えば、実行権限者と発行者が同一のときには確認を省略し、その他の場合には確認を行うものとしてもよい。
【0023】
第2の構成においては、例えば、発行者に実行権限者以外の者が含まれている場合には、印刷ジョブの送出可否を実行権限者に確認するとともに、その結果に基づいて印刷ジョブを送出可能としてもよい。実行権限者以外の発行者が含まれる場合には、送出前にその可否を確認することにより、実行権限者の意図しない印刷を回避することができる。
【0024】
なお、この態様も、実行権限者以外の者が発行者に含まれている場合には、送出可否を必ず確認することを意味するものではない。確認の省略に更に付加的な条件を追加しても構わない。例えば、上述の条件下において、更に、実行権限者が発行者に含まれているときには確認を省略し、その他の場合には確認を行うものとしてもよい。
【0025】
第2の構成においては、印刷ジョブの内容によって出力可否の確認を切り換えるものとしてもよい。例えば、証明書、有価証券など受け渡しの確実性が比較的高く要求される印刷ジョブや守秘性の高い印刷ジョブについては確認を行い、広告など比較的守秘性の低い印刷ジョブについては出力可否の確認を省略するものとしてもよい。また、印刷に対して課金が行われる場合、カラー写真を含む印刷ジョブなど所定価格以上に課金されるジョブについては出力可否の確認を行い、所定価格以下の場合には確認を省略するものとしてもよい。
【0026】
本発明は、上述した印刷仲介サーバとしての態様の他、種々の態様で構成可能である。例えば、印刷仲介サーバを用いて印刷ジョブを仲介する仲介方法、印刷仲介サーバによって仲介を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記録した記憶媒体などの態様で構成してもよい。
【0027】
ここで記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、ネットワークを介した印刷を行うシステムの実施例に基づき説明する。
A.第1実施例:
A1.システム概要:
A2.出力処理:
A3.本人認証処理:
B.第2実施例:
B1.システム概要:
B2.出力処理:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
【0029】
A.第1実施例:
A1.システム概要:
図1は第1実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。このシステムは、印刷仲介システム100を中心に、各クライアントがネットワークで接続されており、以下の仕組みによってネットワークを介した印刷を実現する。まず、印刷仲介システム100(以下、プリントポータルと呼ぶ)は、印刷ジョブ発信元10から発信された印刷ジョブを受信し、管理する。次に、携帯電話で構成された指示クライアント40から印刷指示を送信すると、プリントポータル100は、指示に従って印刷ジョブを印刷ステーション30に送出する。印刷ステーション30が、この印刷ジョブを受信して、印刷を実行する。
【0030】
本実施例では、ネットワークとして、インターネットを利用するものとしたが、LANやいわゆるパソコン通信などの限定的なネットワークを利用してもよい。以下では、説明の便宜上、インターネットを利用した場合を例にとって説明する。
【0031】
印刷ジョブ発信元10は、ネットワークへのアクセス機能を有する汎用のコンピュータ等によって構成される。印刷される対象は、種々のアプリケーションプログラムを利用して印刷ジョブ発信元10で作成された画像および文書、電子メール、インターネット上に存在する種々のコンテンツプロバイダ20によって提供されるWebページなどが含まれる。Webページの印刷を行う場合、HTML等で作成されたコンテンツ自体を印刷ジョブとして送信してもよいし、そのWebページが存在するURL(Uniform Resource Locator)を印刷ジョブとして送信してもよい。後者の場合には、例えば、プリントポータル100がURLに基づいてコンテンツを取得し、印刷ステーションへの送出を行うことにより印刷を実行することができる。
【0032】
指示クライアント40は、プリントポータル100に管理されている印刷ジョブに関する出力指示を行うための装置である。本実施例では、インターネットへのアクセス機能を有する携帯電話を用いるものとしたが、これに限定されず、パーソナルコンピュータ、PDAなどの端末を利用可能である。
【0033】
図中に指示クライアント40の機能ブロックを併せて示した。本実施例では、これらの機能ブロックは、指示クライアント40にインストールされたソフトウェアによって構成される。もちろん、これらの機能ブロックをハードウェア的に構成することも可能である。
【0034】
認証情報送信部41は、印刷ジョブの出力を指示する利用者(以下、指示者と呼ぶ)の認証情報を送信する機能を奏する。本実施例では、認証情報として「声紋」を用いるものとした。声紋は、生体認証に用いられる認証情報の一つである。例えば、声の周波数成分を認証情報として認証を行うことができる。認証情報送信部41は、携帯電話から入力された音声に基づいて利用者の声の周波数成分を取得し、認証情報として送信する。なお、認証情報は、必ずしも声紋に限られるものではなく、パスワードなど種々の情報を利用可能である。
【0035】
ジョブ選択部42は、プリントポータル100に管理されている印刷ジョブのうち、出力すべき印刷ジョブを指定する。PS選択部43は、印刷ジョブを送出すべき印刷ステーションを指定する。出力指示部44は、印刷ジョブの送出開始を指示する。これらの指示に必要なインタフェース画面は、指示クライアント40のディスプレイに表示される。画面は、プリントポータルから提供し、指示クライアント40に用意されたブラウザによって閲覧する方法を採ることが簡便で好ましい。
【0036】
印刷ステーション30は、ネットワークに接続可能なコンピュータと、そのコンピュータにローカルに接続されたプリンタとから構成される。ネットワークに接続可能なプリンタ単体で構成するものとしてもよい。印刷ステーション30には、本システムによる印刷を実現するための機能ブロックが用意されている。図中に機能ブロックを併せて示した。本実施例では、コンピュータ内にこれらの機能ブロックをソフトウェア的に構成するものとした。プリンタ単体で印刷ステーションを構成する場合には、プリンタ内に各機能ブロックが構成される。もちろん、これらの機能ブロックは、ハードウェア的に構成することも可能である。
【0037】
ジョブ受信部31は、プリントポータル100からの印刷ジョブを受信する機能を奏する。印刷制御部32は、受信した印刷ジョブに基づきプリンタを制御して印刷を実行する機能を奏する。完了通知部33は、印刷の完了をプリントポータル100に通知する。印刷が正常に終了した場合のみならず、異常終了した場合にも通知することが好ましい。プリンタ管理部34は、プリンタが正常な印刷を実行できる状態にあるか否かを監視する機能を奏する。プリンタのインクまたはトナーが不足している場合、プリンタの電源が切れている場合、用紙が不足している場合など、正常な印刷に支障があると判断される場合には、印刷の実行を制止する。支障がある場合には、その旨を外部に報知するものとしてもよい。報知は、例えば、コンピュータのディスプレイへの表示、音声出力、プリントポータル100への通信などの方法を適宜選択することができる。印刷ステーションに用意された機能ブロックのうち、完了通知部33、プリンタ管理部34は省略しても差し支えない。
【0038】
図2はプリントポータル100の内部構成を示す説明図である。プリントポータル100内には、図示する種々の機能ブロックがソフトウェア的に構成されている。これらの機能ブロックは、ハードウェア的に構成することも可能である。また、本実施例では、説明の便宜上、単体のサーバ内に各機能ブロックが構成されている状態を例示したが、複数のサーバを用いた分散処理システムとして構成することも可能である。
【0039】
制御部132は、プリントポータル100の各機能ブロックの動作制御、インターネットINTを介した外部との情報伝達等の制御を行う。この制御には、ユーザ等の登録管理、印刷ジョブの出力指示、出力先となるプリンタの検索などが含まれる。また、プリントポータル100が外部とやりとりするためのインタフェース画面の提供も行う。
【0040】
登録管理部131は、プリントポータル100を利用するユーザ、コンテンツプロバイダ20、印刷ステーション30の登録および管理を行う。登録管理部131は、このためのインタフェース画面を生成する機能、登録に関するデータ等を所定のデータベースに保存、変更等する機能を提供する。
【0041】
キューイングシステム140は、各機能ブロックの動作を中継する。本実施例では、各機能ブロックは、いわゆるオブジェクト指向のソフトウェアで構築されている。各機能ブロックは、キューイングシステム140に登録されたメッセージを参照して、処理対象となるべき印刷ジョブの存在を検知し、それぞれの処理を実行する。処理が完了すると、処理が完了した旨のメッセージをキューイングシステム140に登録する。このようにして、キューイングシステム140を中継役として、各機能ブロックが、それぞれの処理を実行することにより、プリントポータル100は印刷ジョブの受け付けから出力までの一連の処理を実現する。これらの処理を実現するためのキューとしては、印刷ジョブ登録キュー、コンテンツ取得キュー、ファイル変換キュー、印刷ジョブ送信キューなどが含まれる。
【0042】
ジョブ管理部160は、主として2つの機能を奏する。第1は、印刷すべきコンテンツがURL等で指定されている場合に、コンテンツプロバイダ20にアクセスし、ユーザから印刷対象として指定されたコンテンツを取得する機能である。ジョブ管理部160は、キューイングシステム140に備えられたコンテンツ取得キューを参照し、そこに蓄積されたメッセージに従って、上述の動作を行う。
【0043】
ジョブ管理部160の第2の機能は、出力指示があるまで、印刷ジョブを管理する機能である。プリントポータル100は、印刷ジョブを受け付けると、直ちに印刷ステーション30への送出を行うのではなく、次に出力指示があるまで、印刷ジョブを管理する。ジョブ管理部160は、制御部132が印刷ジョブを受信した時に生成する印刷ジョブ登録キューをキューイングシステム140から取得すると、それに従って、印刷ジョブをジョブデータベース162に登録する。図中にジョブデータベース162の一部を例示した。図示する通り、印刷ジョブは、出力権限を有する利用者ごとに、そのユーザIDと対応づけられて管理される。印刷ジョブの出力先は出力指示で指定することも可能ではあるが、予め設定可能としてもよい。
【0044】
ジョブ管理部160は、このように印刷ジョブを登録する機能と併せて、ジョブデータベース162に管理されている印刷ジョブの一覧を提示する機能も奏する。また、出力指示がなされた場合には、その指示に対応する印刷ジョブを印刷ステーション30に出力するための前処理を行うため、ファイル変換キューを生成し、キューイングシステム140に登録する機能も奏する。
【0045】
認証部133は、出力指示を行ったユーザが、印刷ジョブの真正な実行権限者であるか否かの認証を行う。本実施例では、生体認証技術の一つである声紋を用いた認証を行うものとした。プリントポータル100には、ユーザデータベース134として、利用者のユーザIDと対応づけて、その声紋が予め登録されている。ユーザデータベース134には、他にもユーザ固有の情報、例えば、印刷ステーション30の利用権限、コンテンツプロバイダ20へのアクセス権限、課金方法などが登録されているが、ここでは図示を省略した。認証部133は、指示クライアント40から入力された声紋ファイルに基づいて、このユーザデータベース134を参照することにより、真正な実行権限を有するか否かの認証を行う。
【0046】
ファイル変換部136は、コンテンツをPDFフォーマットに変換する機能を奏する。PDFは汎用的なフォーマットであるため、かかるフォーマットに変換して、印刷データを仲介することにより、多種多様なプリンタへの出力を容易に実現することができる利点がある。また、印刷物のレイアウトを比較的忠実に維持できる利点もある。更に、文書、画像などほぼ全ての印刷データからの変換が可能であるため、幅広いコンテンツを印刷対象とすることができる利点もある。汎用的なフォーマットとして、Postscript(登録商標)などのページ記述言語を用いるものとしてもよい。
【0047】
ファイル変換部136は、キューイングシステム140のファイル変換キューに蓄積されたメッセージに応じてファイル変換を行う。ファイル変換が完了すると、キューイングシステム140の印刷ジョブ送信キューに、印刷ジョブの送信メッセージを登録する。本実施例では、ファイル変換部136をプリントポータル100の内部に構成するものとしたが、別のサーバにより提供される外部機能としてもよい。
【0048】
なお、本実施例では、印刷ジョブの出力指示が行われてから、ファイル変換を行うものとしたが、印刷ジョブを受け付けた段階でファイル変換を行い、ジョブデータベース162に登録するものとしてもよい。また、印刷ジョブの受付および出力指示に依存せず、サーバの負荷が比較的軽い状態にある場合に、ユーザデータベースに登録された印刷ジョブのファイル変換を順次実行するものとしてもよい。
【0049】
PSインタフェース138は、印刷ジョブを印刷ステーション30に送信する機能を奏する。PSインタフェース138は、キューイングシステム140の印刷ジョブ送信キューに蓄積されたメッセージに従い、印刷ジョブを指定された印刷ステーション30に送信する。これらの送信は、HTTP(Hypertext Transport Protocol)など、印刷ステーション30によって設定された種々のプロトコルによって行われる。
【0050】
A2.出力処理:
図3は実施例における出力処理のフローチャートである。印刷ジョブ発信元10、プリントポータル100、指示クライアント40および印刷ステーション30がそれぞれ実行する処理を示した。本実施例における出力は、印刷ジョブの送信フェーズと、出力フェーズの2つに大きく分けられる。図中において、破線よりも上側が印刷ジョブの送信フェーズに相当し、下側が出力フェーズに相当する。
【0051】
送信フェーズでは、印刷ジョブ発信元10からプリントポータル100に印刷ジョブが発信される(ステップSa01)。この際、印刷ジョブには、印刷ジョブの出力の実行権限者として受取人の指定が含まれる。受取人は、ユーザIDなどの形式で特定される。発信者と受取人は同一でも相違していても構わない。
【0052】
プリントポータル100は、受信した印刷ジョブをジョブデータベース162に登録する(ステップSa02)。また、これと合わせてプリントポータル100は、印刷ジョブを受信したことを受取人に通知する(ステップSa03)。本実施例では、電子メールにより通知するものとした。電子メールアドレスは、ユーザデータベース134(図2)に登録されている。電子メールの通知により、受取人は、印刷物が受信されたことを速やかに知ることができる利点がある。なお、受信通知(ステップSa03)は、電子メールに限らずファクシミリなど種々の方法を採ることができる。受信通知は、省略しても差し支えない。
【0053】
出力フェーズは、次のステップからなる。受取人は、指示クライアント40でプリントポータル100が提供するWebページにアクセスする(ステップSa04)。この際、受取人は、自己のユーザIDをプリントポータル100に送信する。
【0054】
プリントポータル100は、このユーザIDに対応づけて管理されている印刷ジョブの一覧を指示クライアント40に提示する(ステップSa05)。受取人は、この一覧から印刷したいと欲する印刷ジョブ(以下、送出ジョブと呼ぶ)を選択し(ステップSa06)、併せて印刷先を指定する(ステップSa07)。印刷先の指定は、印刷ステーション30のアドレス情報などを用いるものとしてもよいし、印刷ステーション30が設置されている店舗その他の名称によって指定するものとしてもよい。
【0055】
プリントポータル100は、受取人に認証情報の入力を要求し、認証情報としての声紋ファイルを入力する(ステップSa08)。プリントポータル100は、この認証情報に基づいてユーザが真正な実行権限者であるか否か本人認証を行い(ステップSa09)、認証が得られた場合には、指定された印刷ジョブをその印刷ステーションに送出する(ステップSa10)。送出前に、印刷ジョブの出力可否を利用者に確認するものとしてもよいし、かかる確認は省略して印刷ジョブを送出するものとしてもよい。
【0056】
本実施例では、ユーザがアクセスする際に(ステップSa04)、いわゆるログイン手順としての認証を行うのではなく、送出ジョブを選択した後に認証を行うため、送出ジョブ単位で出力可否の認証を行うという意義を有している。図3で例示したように、アクセス時にはユーザIDのみを入力し認証情報の入力を省略してもよいし、アクセス時にパスワード等によるログインを行った上で、更に送出ジョブ単位での認証を行うものとしてもよい。本実施例では、送出ジョブ単位での認証を行うものとしたが、アクセス時に声紋による認証を行うことにより、送出ジョブ単位での認証を省略してもよい。また、複数の印刷ジョブを送出ジョブとして選択した場合、これらのジョブを一括して認証してもよいし、個別に認証するものとしてもよい。
【0057】
印刷ステーションが、この印刷ジョブを実行することにより、印刷が完了する。なお、印刷ステーションは、この印刷ジョブの実行が完了すると、プリントポータル100を介して、指示クライアント40に完了通知を送出するものとしてもよい。こうすることにより、受取人が印刷ステーション30から離れている場合でも、印刷の完了を知ることができる。併せて、印刷ジョブの発信元に完了通知を送出するものとしてもよい。
【0058】
図4は出力指示を行う際のインタフェース画面例を示す説明図である。指示クライアント40のディスプレイDISPへの表示内容を示した。左側は、印刷ジョブの一覧の表示である。Mail1〜Mail4まで、4件の印刷ジョブが受信されている状態を示した。受取人は、チェックボックスにチェックすることにより、Mail2およびMail4を送出ジョブとして選択している。ここでは、印刷ジョブのタイトルのみを列挙した場合を例示したが、各印刷ジョブについての付属情報を併せて提示するものとしてもよい。かかる付属情報としては、発信者、印刷ジョブの受信時刻、用紙サイズ、枚数、カラーおよびモノクロの種別などが挙げられる。
【0059】
中央は、印刷先を指定するための表示である。ここでは、店舗、ホテルなどの名称から選択する場合を例示した。「○○ストア」を選択した後、そのストアの支店名等を表示して、段階的に詳細な選択を行うことができるようにしてもよい。
【0060】
右側は、認証情報の要求画面の表示例である。本実施例では、声紋を認証情報として用いるため、「登録語」の音声入力を要求するものとした。登録語とは、ユーザデータベース134に登録された声紋ファイルに相当する情報を再現可能な語を意味する。例えば、ユーザデータベース134に声紋を登録する際に用いた語と同じ語を用いることができる。
【0061】
A3.本人認証処理:
図5は本人認証処理のフローチャートである。プリントポータル100のCPUが実行する処理であり、図3のシーケンスにおけるステップSa08、Sa09の処理を詳細に示したものである。
【0062】
この処理が開始されると、CPUはユーザIDを入力し(ステップSa091)、ユーザデータベース134からユーザIDに対応する認証情報を特定する(ステップSa092)。ユーザIDは、ログイン時(図3のステップSa04)に入力されている情報を利用する。図中に、ユーザデータベース134において、ユーザID「001」に対応する認証情報として、「声紋ファイル001」が記憶されている状態を例示した。
【0063】
次に、CPUは指示クライアント40から認証情報を入力し(ステップSa093)、これをステップSa092で特定された認証情報と比較し(ステップSa094)、その結果を出力する(ステップSa095)。両者が一致すれば、ユーザは真正な出力権限者であることが認証され、不一致であれば、不正であると判断されることになる。結果の出力は種々の方法で行うことができ、例えば、真正な出力権限者である場合には、キューイングシステム140に印刷ジョブ送信キューを登録するものとできる。
【0064】
以上で説明した第1実施例の印刷システムによれば、印刷ジョブの実行権限者の認証を行った上で、ジョブを送出することができる。従って、印刷ジョブの不正な実施および誤った実施を回避することができる。特に、生体認証を用いるため、高い精度で認証することができる。
【0065】
B.第2実施例:
B1.システム概要:
第1実施例では、出力指示を行うための指示クライアント40と印刷ステーション30が異なる場合を例示した。これに対し、第2実施例では、印刷ステーションが指示クライアントとしても機能する場合を例示する。
【0066】
図6は第2実施例における印刷システムの構成を示す説明図である。印刷ジョブ発信元10およびコンテンツプロバイダ20は図示を省略した。第2実施例では、印刷ステーション230からプリントポータル100に対し、出力指示を行う。この指示に呼応して、プリントポータル100から印刷ステーション230に印刷ジョブを送出することにより、印刷が実行される。
【0067】
印刷ステーション230は、汎用のコンピュータPCとプリンタPRTとから構成される点では、第1実施例と同じである。第2実施例では、ユーザの認証を指紋によって行うものとした。コンピュータPCには、指紋を取得するためのセンサSFPが接続されている。印刷ステーション230は、ネットワークへのアクセス機能を有するプリンタ単体で構成してもよい。
【0068】
図中に印刷ステーション230に用意される機能ブロックを併せて示した。ジョブ受信部231、印刷制御部232、完了通知部233、およびプリンタ管理部234は、それぞれ第1実施例における機能ブロックと同様である。
【0069】
第2実施例では、印刷ステーション230には、印刷を実行するための機能ブロックに加えて、出力指示を実現するための機能ブロックも用意されている。認証情報送信部241、ジョブ選択部242、PS選択部243および出力指示部244は、第1実施例において指示クライアント40に備えられている機能ブロックと概ね同じであるが、次の点で機能的に相違する。
【0070】
まず、PS選択部243は、プリントポータル100に対し、出力先とすべき印刷ステーションの情報として、自己のアドレス情報等を送信する。こうすることにより、印刷ステーション230から出力指示を行う受取人は、出力先を選択するまでなく、印刷ジョブを実行させることが可能となる。もちろん、第1実施例と同様、他の印刷ステーションを出力先として選択する機能を残しておいてもよい。
【0071】
認証情報送信部241は、センサSFPによって、生体認証の一つである指紋パターンを取得し、これをプリントポータル100に送信する。指紋パターンの生成は、種々の方法を適用することができ、例えば、指紋に含まれる端点、分岐点などの特徴点に基づいて比較的少ないデータ量で指紋に固有のパターンを生成する技術が知られている。第2実施例においても、認証方法は指紋に限定されるものではなく、例えば、パスワード等を用いても良い。
【0072】
B2.出力処理:
図7は第2実施例における出力処理のフローチャートである。印刷ジョブを送信するフェーズ(ステップSa01〜Sa03)は、第1実施例と同様である。
【0073】
印刷ステーション230は、認証情報を要求する画面を表示して、ユーザの操作を待機している(ステップSb04)。図中に、認証情報を要求するための画面例PC1を例示した。待機画面では、図示する通り、「中指でセンサに触れて下さい」などのメッセージが表示される。
【0074】
認証に用いる指は、一定としてもよいが、所定のタイミングで変更することが好ましい。例えば、印刷ジョブの実行が指示される度に認証に用いる指を乱数的に変化させることが望ましい。こうすることにより、仮に、指紋パターンを電子データとして第三者に取得された場合でも、その盗用を抑制することができ、より認証精度を向上することができる。
【0075】
ユーザが指示に従って、センサに触れると、印刷ステーション230は、認証情報として、指紋パターンファイルをプリントポータル100に送信する(ステップSb05)。プリントポータル100は、この認証情報に基づいて次に示す認証処理を実行する。
【0076】
まず、プリントポータル100は、ユーザデータベース134を参照し、入力した指紋パターンに対応するユーザIDを特定する(ステップSb06)。次に、このユーザIDに対応する印刷ジョブの抽出を行う(ステップSb07)。これらのステップにより、操作したユーザが真正な実行権限者となる印刷ジョブが抽出される。
【0077】
認証情報の送信時(ステップSb05)には、印刷ステーション230のアドレス情報が併せてプリントポータル100に受け渡される。プリントポータル100は、ステップSb07で抽出された印刷ジョブの一覧を印刷ステーション230に提示する(ステップSb08)。この一覧から、ユーザが送出ジョブを選択すると(ステップSb09)、プリントポータル100は、それを印刷ステーション230に送出する(ステップSb10)。
【0078】
以上で説明した第2実施例の印刷システムによれば、第1実施例と同様、実行権限の認証を経た上で印刷することができる。また、第2実施例では、印刷ステーション自体が出力先となっているため、出力先の指定を簡略化することができ、利便性を向上することができる。
【0079】
C.第3実施例:
第1および第2実施例では、印刷ジョブについて、一様な認証方法を適用する場合を例示した。認証方法を印刷ジョブによって切り換えるものとしてもよい。かかる場合について、第3実施例として例示する。以下では、第1実施例の構成を例にとって説明するが、第2実施例の構成において適用することも可能である。
【0080】
図8は第3実施例としての本人認証処理を示すフローチャートである。印刷の実行時(図3)のステップSa08、Sa09において第1実施例の処理(図5)に代えて実行する処理である。
【0081】
この処理が開始されると、CPUは、ジョブの指定を入力し(ステップS10)、認証方法を設定する(ステップS12)。図中に認証方法を設定する方法を例示した。第3実施例では、認証方法の要否に応じて、印刷ジョブを3つのレベルに分類した。レベル0、1、2の順に精度の高い認証が要求される。
【0082】
レベル0は、認証不要な印刷ジョブである。レベル0の印刷ジョブには、例えば、広告や無料で閲覧可能なWebページなどが含まれる。これらの印刷ジョブは守秘性が低いため、不正または誤って印刷されても支障が少ないからである。レベル1は、パスワードによる認証を行う印刷ジョブである。レベル1の印刷ジョブには、個人的に作成された文書や電子メールなどが含まれる。これらの印刷ジョブは守秘性を有するため、不正な印刷等を回避する必要があるからである。レベル2は、生体認証が要求される印刷ジョブである。有価証券、各種証明書、クレジットカードの利用明細などが含まれる。これらのジョブは高度の守秘性、受け渡しの確実性が要求されるため、生体認証のように高度な認証を行う必要があるからである。
【0083】
これらのレベルは、例えば、印刷ジョブの送信時に発信者が予め設定しておいてもよいし、印刷ジョブの内容を解析してプリントポータル100が設定するものとしてもよい。例えば、印刷ジョブの送信時に、無料WebページのURLが指定されている場合には、レベル0を設定することができる。発信者から、一般の文書ファイルなどが印刷ジョブとして送信された場合には、レベル1を設定することができる。役場、クレジットカード会社など、予め登録された発信者からの印刷ジョブについては、守秘性が高いジョブであると判断して、レベル2を設定するものとしてもよい。このように本実施例では、印刷ジョブの内容だけでなく、発信者に応じて認証方法を切り換えるものとしてもよい。
【0084】
次に、CPUは設定した認証方法に応じて、指示クライアント40に認証情報を要求および入力を行い(ステップS14)、本人認証して(ステップS16)、結果を出力する(ステップS18)。レベル0の場合には、実質的にこれらのステップは省略されることになる。レベル1では、パスワードの入力を要求し、レベル2では、声紋や指紋などの生体情報を要求する。
【0085】
第3実施例の認証処理によれば、印刷ジョブによって認証方法を切り換えることにより、印刷システムの利便性を向上することができる。例えば、広告や無料webページなど守秘性の低い印刷ジョブについては、認証を省略することにより、少ない操作で速やかに印刷を行うことができる。一方、守秘性の高い認証を要する印刷ジョブについては、不正な印刷または誤った印刷を回避することができる。
【0086】
図8中に示した印刷ジョブと認証方法との対応付けは一例に過ぎず、任意に設定可能である。認証方法は、例示した3段階に限らず、更に多くの段階、または認証有り/無しの2段階で切り換えるものとしてもよい。
【0087】
第3実施例では、説明の便宜上、第1実施例の構成(図3)における認証を例にとって説明したが、第2実施例の構成に適用してもよい。第2実施例の出力処理(図7)では、送出ジョブを指定する前に認証を行うため(ステップSb04、Sb05)、認証方法をユーザが最初にメニューから選択するものとしてもよい。この場合、ジョブの抽出(図7のステップSb07)は、ユーザが選択したレベルに対応した範囲で行えばよい。例えば、ユーザがレベル0を選択した場合には、レベル0に対応した印刷ジョブを抽出し、ユーザがレベル1を選択した場合には、レベル0およびレベル1に対応した印刷ジョブを抽出すればよい。
【0088】
D.第4実施例:
以上の実施例では、印刷ステーションへのジョブの送出時には、一様な処理を行うものとして説明した。送出時に、印刷ジョブの出力可否を利用者に確認するか否かを、適宜、切り換えるものとしてもよい。かかる場合の処理について、第4実施例として例示する。
【0089】
図9は第4実施例としてのジョブ転送処理のフローチャートである。第1および第2実施例のジョブ転送(図3のステップSa10、図7のステップSb10)で実行する処理である。この処理では、CPUはユーザIDおよび送出ジョブの指定を入力し(ステップS20)、これに基づいて出力確認の要否を設定する(ステップS22)。この設定方法については、後述する。
【0090】
CPUは、出力確認が必要と判断された印刷ジョブについては(ステップS24)、指示クライアント40に対して、出力可否の確認を行った上で(ステップS26)、ジョブの転送をする(ステップS28)。確認が不要と判断された印刷ジョブについては(ステップS24)、この確認を省略する。図中に、確認のインタフェースを例示した。ここでは、印刷ジョブの発行者、文書名などを表示した上で、印刷を開始してよいか否かの確認を促すものとした。表示内容は、適宜、選択可能である。
【0091】
図10は出力確認の要否の設定方法を示す説明図である。本実施例では、印刷ジョブの発行者と出力権限者との同一性に基づき、出力確認の要否を設定するものとした。
【0092】
ケースA「権限者と発行者が同一」である場合には、出力確認は不要と設定することが好ましい。これはユーザが自己宛に印刷ジョブを発信した場合に相当する。かかる場合には、実行権限者は、当然、印刷ジョブの内容を知っているから、出力確認をするまでなく、印刷を実行して差し支えない。
【0093】
ケースD「権限者と発行者が完全に異なる」場合には、出力確認を要求することが好ましい。印刷ジョブには、実行権限者が未知の内容が含まれる可能性があるからである。特に、印刷によって、実行権限者に課金される場合には、出力確認の必要性が高い。
【0094】
ケースB「権限者が発行者に含まれる」場合には、出力確認は要/不要のいずれも任意に設定可能である。例えば、ユーザが自己宛に発信した文書に、広告などの付随情報が添付されて一つの印刷ジョブが構成される場合が、ケースBに相当する。ユーザと広告提供者の2人が発行者であり、実行権限者はその中に含まれることになる。この場合には、ケースAと同じ観点から出力確認を省略しても良いし、出力権限者が未知の内容が含まれる可能性があるという観点から、出力確認を要求するものとしてもよい。
【0095】
ケースC「権限者と発行者が一部重複」の場合にも、その捉え方によって出力確認は要/不要のいずれにも任意に設定可能である。ケースBの場合において、複数のユーザ宛に印刷ジョブを発信した場合が、ケースCに相当する。ケースCでは、実行権限者と発行者との関係によって、更に場合分けしてもよい。実行権限者Aのように、発行者に含まれる場合には、ケースBに準じて考えることができる。実行権限者Bのように、発行者に含まれない場合には、ケースDに準じて考えることができる。
【0096】
以上で説明した第4実施例の処理によれば、出力可否の確認を切り換えることにより、簡便な操作で印刷を実行させることができ、印刷システムの利便性を向上することができる。第4実施例では、印刷ジョブの発行者、実行権限者の同一性に応じて、確認の要否を切り換える場合を例示したが、印刷ジョブの内容に応じて切り換えるものとしてもよい。例えば、図8のステップS12で例示したレベルに応じて、確認の要否を切り換えるものとしてもよい。また、印刷に対して課金が行われる場合、価格に応じて要否を切り換えるものとしてもよい。例えば、カラー写真を含む印刷ジョブなど所定価格以上に課金されるジョブについては出力可否の確認を行い、所定価格以下の場合には確認を省略するものとしてもよい。
【0097】
出力可否の確認は、認証の要否に置き換えて考えても良い。例えば、図9の処理において、出力可否の確認時(ステップS26)において、YES/NOの入力ではなく、認証情報の入力を求めるものとしてもよい。こうすることにより、認証情報の入力と、出力可否の確認とを同時に行うことができ、操作を簡略化することができる。
【0098】
図9の処理は、第1および第2実施例(図3,図7)の本人認証を省略した場合でも、適用可能である。
【0099】
E.変形例:
第1実施例では、ユーザに対応したジョブの一覧を提示し、送出ジョブを選択した後に、本人認証を行う場合の印刷処理を例示した(図3)。第2実施例では、本人認証を行った後に、そのユーザに対応したジョブの一覧を提示する場合の処理を例示した(図7)。両者は、相互に入れ替え可能であり、第1実施例の構成において第2実施例の処理(図7)を適用してもよいし、第2実施例の構成において第1実施例の処理(図3)を適用してもよい。
【0100】
第1および第2実施例では、送出ジョブを選択するものとしたが、この処理を省略し、実行権限者に対応づけられた全印刷ジョブを一括して送出するものとしてもよい。こうすることにより、操作を簡略化でき、利便性を向上することができる。
【0101】
第1および第2実施例では、本人認証に声紋または指紋を用いる場合を例示した。これらの生体認証を用いることにより、高い精度で本人認証を行うことができる利点がある。なお、生体認証としては、他に、顔や掌の形、目の虹彩、筆跡などを用いることができる。これらの実施例では、必ずしも生体認証を適用する必要はなく、パスワードを用いた認証を行うものとしてもよい。
【0102】
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、以上の制御処理はソフトウェアで実現する他、ハードウェア的に実現するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】プリントポータル100の内部構成を示す説明図である。
【図3】実施例における出力処理のフローチャートである。
【図4】出力指示を行う際のインタフェース画面例を示す説明図である。
【図5】本人認証処理のフローチャートである。
【図6】第2実施例における印刷システムの構成を示す説明図である。
【図7】第2実施例における出力処理のフローチャートである。
【図8】第3実施例としての本人認証処理を示すフローチャートである。
【図9】第4実施例としてのジョブ転送処理のフローチャートである。
【図10】出力確認の要否の設定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10…印刷ジョブ発信元
20…コンテンツプロバイダ
30…印刷ステーション
31…ジョブ受信部
32…印刷制御部
33…完了通知部
34…プリンタ管理部
40…指示クライアント
41…認証情報送信部
42…ジョブ選択部
43…PS選択部
44…出力指示部
100…プリントポータル
131…登録管理部
132…制御部
133…認証部
134…ユーザデータベース
136…ファイル変換部
138…PSインタフェース
140…キューイングシステム
160…ジョブ管理部
162…ジョブデータベース
230…印刷ステーション
231…ジョブ受信部
232…印刷制御部
233…完了通知部
234…プリンタ管理部
241…認証情報送信部
242…ジョブ選択部
243…PS選択部
244…出力指示部
Claims (15)
- ネットワーク上に設けられ、該ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出する印刷仲介サーバであって、
前記印刷ジョブの出力権限を有する出力権限者と対応づけて、前記印刷ジョブを管理するジョブ管理部と、
前記ネットワークに接続されたいずれかのクライアントから、前記印刷ジョブの出力指示および該出力指示の発信者を認証するための認証情報を取得する指示取得部と、
該認証情報に基づき、前記発信者が前記出力権限を有することの認証が得られた場合に、前記印刷ジョブを前記印刷装置に送出する印刷ジョブ出力部とを備え、
前記印刷ジョブ出力部は、前記印刷ジョブの内容に応じて、複数の認証方法を切り換える印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記クライアントは、前記印刷装置とは別体の装置である印刷仲介サーバ。 - 請求項2記載の印刷仲介サーバであって、
前記ネットワークには複数の印刷装置が接続されており、
前記指示取得部は、さらに、前記印刷ジョブを出力すべき印刷装置を指定する指定情報を取得し、
前記印刷ジョブ出力部は、該指定情報に基づいて前記印刷ジョブを送出する印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記クライアントは前記印刷装置と一体的に構成されている印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記出力権限者に予め対応付けられた特定の情報と、前記入力された認証情報とが一致するか否かに基づいて前記認証を行う印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記認証情報に基づいて特定されるユーザと、前記出力権限者とが一致するか否かに基づいて前記認証を行う印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記印刷ジョブ出力部は、前記認証を出力すべき印刷ジョブ単位で実行する印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記認証は、生体認証によって行われる印刷仲介サーバ。 - 請求項1記載の印刷仲介サーバであって、
前記印刷ジョブ出力部は、前記出力指示がなされるタイミングに応じて、前記クライアントから入力すべき認証情報を切り換える印刷仲介サーバ。 - ネットワーク上に設けられ、該ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出する印刷仲介サーバであって、
前記印刷ジョブの出力の実行権限者および該印刷ジョブの発行者と対応づけて、前記印刷ジョブを受信するジョブ受信部と、
前記印刷ジョブの内容に応じて、実行手順を切り換えて、前記印刷装置への該印刷ジョブの送出を行う出力制御部とを備える印刷仲介サーバ。 - 請求項10記載の印刷仲介サーバであって、
前記出力制御部は、
前記実行権限者と発行者の少なくとも一部が重複している場合には、該印刷ジョブの送出可否を前記実行権限者に確認することなく前記印刷ジョブの送出を実行可能である印刷仲介サーバ。 - 請求項10記載の印刷仲介サーバであって、
前記出力制御部は、
前記発行者に前記実行権限者以外の者が含まれている場合には、該印刷ジョブの送出可否を前記実行権限者に確認するとともに、その結果に基づいて前記印刷ジョブの送出を実行可能である印刷仲介サーバ。 - ネットワーク上に設けられた印刷仲介サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出する印刷ジョブの仲介方法であって、
(a) 前記印刷仲介サーバにおいて、前記印刷ジョブの出力権限を有する出力権限者と対応づけて、前記印刷ジョブを管理する工程と、
(b) 前記ネットワークに接続されたいずれかのクライアントから、前記印刷ジョブの出力指示および該出力指示の発信者を認証するための認証情報を取得する工程と、
(c) 該認証情報に基づき、前記発信者が前記出力権限を有することの認証が得られた場合に、前記印刷ジョブを前記印刷装置に送出する工程とを備え、
前記工程(c)は、前記印刷ジョブの内容に応じて、複数の認証方法を切り換える仲介方法。 - ネットワーク上に設けられた印刷仲介サーバによって、該ネットワークを介して受信した印刷ジョブを、該ネットワークに接続された印刷装置に送出するためのコンピュータプログラムであって、
前記印刷仲介サーバにおいて、前記印刷ジョブの出力権限を有する出力権限者と対応づけて、前記印刷ジョブを管理する機能と、
前記ネットワークに接続されたいずれかのクライアントから、前記印刷ジョブの出力指示および該出力指示の発信者を認証するための認証情報を取得する機能と、
該認証情報に基づき、前記発信者が前記出力権限を有することの認証が得られた場合に、前記出力指示に基づいて前記印刷ジョブを前記出力装置に送出する送出機能とを実現し、
前記送出機能は、前記印刷ジョブの内容に応じて、複数の認証方法を切り換える機能であるコンピュータプログラム。 - 請求項14記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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