JP3612926B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ、特に複数のサブコネクタを収容するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
図14及び図15には、フレーム51の内部に複数のサブコネクタ50を収容する形式のコネクタ54を示した。サブコネクタ50の各々には、雄側の端子金具52が装着されており、この端子金具52の先端部分を保護するためにサブコネクタ50の前端面には各端子金具52を覆うようにしてフード部53が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、フレーム51側にはサブコネクタ50を隔てるための区画壁55が設けられており、サブコネクタ50がフレーム51に組付けられたときには、区画壁55とフード部53とは重なり合った二重壁となっている。つまり、この部分では端子金具52の保護が二重になされていることになる。
ところで、サブコネクタ50のフード部53は雌側のハウジングを受け入れる部分であるため、端子金具が収容されている部分よりも一回り大きくなる。しかし、図に示すようなフレーム51内に収容させるようなものでは、サブコネクタ全体をフード部53の大きさに合わせて形成するようにしないと、内部でがたつきを生じてしまう。この結果、区画壁同士の間隔は広げられたフード部の寸法に合わせて設定されることになり、フレーム51の大型化、ひいてはコネクタ54全体の大型化につながることとなっていた。
【0004】
この要求に応えるためには、サブコネクタのフード部を廃止することが考えられるが、単に廃止したのでは特にサブコネクタ単体時において端子金具の保護が図れなくなってしまう。そこで、こうした要求に確実に応えるようなコネクタの開発が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その課題は、サブコネクタのフード部のないものであっても、サブコネクタ単独時に雄端子金具を保護可能で、かつ作業性の良好なコネクタを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、全体が枠状をなし内部が区画壁によって複数の収容室に仕切られたフレームと、雄端子金具を内部に収容し前記各収容室へ組み込み可能に形成された複数の雄側サブコネクタとを備えてなるコネクタであって、前記雄側サブコネクタはその前面から雄端子金具の先端部が露出するようになっているとともに、雄側サブコネクタのハウジングの前面側には可動保護部材が前後方向へ移動可能に組み付けられ、かつこの可動保護部材には、雄側サブコネクタが前記フレームに組付けられる前において、前記雄端子金具がランスによって弾性的に係止された状態で雄端子金具の先端に至るまでほぼ覆い隠す保護位置と、前記雄側サブコネクタがフレームに組み付けられるときにおいて、前記保護位置より深い嵌め込み位置であって前記ランスの撓みを規制して前記雄端子金具を抜け止め状態に保持する組付け位置と、雌側コネクタが嵌合するときにおいて、雌側コネクタの嵌め込みに伴う前記組付け位置よりさらに深い嵌め込み位置であって、前記雄端子金具を雌端子金具に対する正規な差し込み代をもって接続させるよう露出させる嵌合位置とが設定されていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のものであって、前記可動保護部材と前記雄側サブコネクタのハウジングとは、前記可動保護部材に形成された弾性変形可能でかつ凹部を設けた撓み係合片と、前記ハウジング側に形成されて前記凹部に係合可能にされた三種類の凸部とによって組付けられるとともに、前記撓み係合片が前記凸部のうち前記ハウジングの手前側にある仮係止凸部を乗越えて前記保護位置にいたるときの力は、前記撓み係合片が前記仮係止凸部よりも奥側に位置する本係止凸部を乗越えて前記組付け位置にいたるときの力よりも小さくされていることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、可動保護部材は雄側サブコネクタのハウジングに対して3位置に保持される。このうち、最も浅い保護位置では、雄側サブコネクタ単体のときに雄側端子金具を先端まで覆い隠しているため、雄端子金具の保護がなされている。また、フレームへ組込む場合には、可動保護部材は保護位置から組付け位置へと押し込まれる。すると、可動保護部材がランスの撓み領域に進入してランスの撓みを規制するため、これによってランスによる雄端子金具の保持が強化された状態で組み込まれる。さらに、雌側コネクタが嵌合する場合には、この嵌合動作によって可動保護部材は後退し、雄端子金具の先端を露出させながら雌端子金具との接続が進行し、嵌合位置において雌雄端子金具が正規の接続状態となる。
【0008】
請求項2の発明によれば、ハウジングと可動保護部材とを組み付けるときに、両部材が離間した状態にあるものを保護位置にするときの力は、この位置から組付け位置にするときの力よりも小さくされている。このため、保護位置に組付ける作業の際に大きな力を加えて組付け位置にまで組付けることが少なくされ、作業性の良好なものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図1〜図13を参照しつつ説明する。
図11あるいは図12に示すように本実施形態のコネクタ1は、それぞれに雄端子金具4を収容可能な計4つのサブコネクタ2と、各サブコネクタ2を一括して収容可能なフレーム3とから構成される。
【0010】
フレーム3は合成樹脂によりボックス状に形成されており、内部は各サブコネクタ2を収容可能な収容空間6となっている(図11参照)。一方、各サブコネクタ2には図13に示すように、フレーム3に対する位置決め突部7がそれぞれ設けられている。これらは、サブコネクタ2をフレーム3に挿入する際に、フレーム3の内壁面の対応位置に形成された位置決め溝(詳しく図示しない)へ嵌まり込むことで、挿入時の案内の役割を果たすようになっている。また、各サブコネクタ2が正規の深さ位置にまで嵌め込まれたときには、各サブコネクタ2及びフレーム3の対応位置との間で構成されるロック手段8によってサブコネクタ2の抜け防止が図られている。
【0011】
前記した収容空間6において、フレーム3の前端面(図示しない相手側の雌コネクタと嵌合する面)には、幅方向へ等間隔毎に区画壁5が設けられており、各サブコネクタ2に対する相手側コネクタの嵌合動作を案内できるようにしている。なお、この区画壁5は、サブコネクタ2が収容空間6内に組み付けられた後には、雄端子金具4の先端部を保護するための保護壁としても機能する。
サブコネクタ2は、雄端子金具4を収納可能なハウジング9と、このハウジング9に対して移動可能に組み付けられる可動保護部材10とからなる。
【0012】
ハウジング9は合成樹脂により略直方体状に形成されており、内部には雄端子金具4を収納するとともに、フレーム3内に相手側コネクタハウジングが嵌め込まれたときには、その前面は相手側コネクタハウジングの前面と突き当てられ、この状態で雌雄の端子金具が電気的に接続した状態となる。ハウジング9の前方側は後方側よりも一回り小さくされた嵌込み部30とされ、可動保護部材10の内部に嵌め込まれる。この嵌込み部30は可動保護部材10が組み付けられると、サブコネクタ2全体としてほぼ面一となる。このため、可動保護部材10が設けられても、サブコネクタ2は大きくならないようにされている。
ハウジング9の中央部分には雄端子金具4を収容する端子収容部11とされており、この実施形態の場合は、上下二列に配列できるよう形成されている。端子収容部11の後側は雄端子金具4を挿入するための端子収容口11Aとされている(図4参照)。
【0013】
端子収容部11の中央部分には、上下の壁面から撓み変形可能なランス12が前方に向かって突設されている。このランス12の先端部分には、端子係合爪12Aが設けられており、雄端子金具4のランス係合部13に係合して一次係止させる。また、上下の端子収容部11を隔てる壁面の先端部分は、やや幅厚にされ、かつこの部分には後端面から長さ方向に沿ってレール状にスタビライザ係合部14が形成され、雄端子金具4に形成されたスタビライザ21の挿入を案内するとともに、雄端子金具4の反転姿勢での挿入を規制する。また、端子収容部11のうち、ランス12よりも前方部分は外方(ランス12の撓み方向)に開放されている。
端子収容部11の長さは、後述する雄端子金具4よりも短くされているため、雄端子金具4が端子収容部11に装着されると、雄端子金具4前方のタブ部20はハウジング9から突出した状態となる。
【0014】
ハウジング9の左右壁面15には、前後にほぼ等ピッチで三種類の凸部16,17,18が設けられており、後述する可動保護部材10を3位置に保持できるようにしている。ここで各々のピッチ幅は、後述する可動保護部材10の係止縁19の長さとほぼ同じか、それよりもやや広くされている。
係止突起のうち、最前列に位置する仮係止凸部16は左右両壁面15において、それぞれ上下に一対設けられており、その前端面側はテーパー状に切り落とされて可動保護部材10の嵌め込み動作を案内する案内面16Aとされ、後端面はほぼ直角に切り落とされている。可動保護部材10の係止縁19が、この仮係止凸部16を乗り越えて係合すると可動保護部材10は保護位置に保持される。
【0015】
次に、この仮係止凸部16の後方には本係止凸部17が上下一対に突設されている。この本係止凸部17の前端側にも案内面17Aが形成されているが、その立ち上がり角度は仮係止凸部16における案内面16Aよりも鈍角とされている。このため、可動保護部材10の係止縁19が本係止凸部17を乗越えるときの力は、仮係止凸部16を乗越えるときよりも大きな力が必要とされる。係止縁19が本係止凸部17を乗り越えて係合すると、可動保護部材10は組付け位置に保持される。
さらに、本係止凸部17の後方には嵌合凸部18が、左右壁面15のほぼ中央に突設されている。嵌合凸部18の前端部分には、本係止凸部17と同様の案内面18Aが形成されている。係止縁19がこの嵌合凸部18を乗り越えて係合すると可動保護部材10は嵌合位置に保持される。
【0016】
雄端子金具4は導通性金属板を折り曲げて形成されており、先端部分には相手側の雌端子金具(図示せず)に挿入されるタブ部20が設けられる。このタブ部20の後方には一対のスタビライザ21が形成されており、雄端子金具4が端子収容部11に装着されると、スタビライザ係合部14に嵌まり込む。スタビライザ21が突設された面とは反対側の面には、ランス係合部13が形成されており、ランス12の端子係合爪12Aが係合する。また、雄端子金具4の後部には電線をカシメ着けておくバレル部22が設けられる。
なお、雄端子金具4は、図2に示すように大きさの異なる二種類のものが使用されている。
【0017】
可動保護部材10は合成樹脂により形成されており、ハウジング9に対して前後方向に三つの異なる位置(前述の保護位置、組付け位置、及び嵌合位置)で係合可能に組み付けられる。可動保護部材10は有底の角筒状に形成され、その前面には雄端子金具4のタブ部20を挿通可能なタブ孔23が形成された端子保護面24とされる。タブ孔23は雄端子金具4の位置に合わせて設けられており、端子保護面24の開口縁から内方へ向けて拡開するように開口され、雄端子金具4のタブ部20の差し込みを円滑に行うことができるようにしてある。また、可動保護部材10の四つの側面部分はハウジング9の嵌込み部30を受け入れ可能となっている。各々の側面は、スリット27により後方部分が分離されているため、拡開方向に撓み変形可能とされている。
【0018】
これらの側面のうち長辺側(ハウジング9においてランス12が形成される面側に対応する位置)に形成されるものは、一対の規制面25とされる。この規制面25は可動保護部材10とハウジング9とが組付け位置、または嵌合位置に組付けられると、ランス12に対して外側から接するように位置して、ランス12が外方に撓み変形するのを規制し、雄端子金具4を二重係止する。規制面25の先端部分の内側部分は、肉薄にされて逃がし部28が形成されている。可動保護部材10が保護位置にあるときには、ランス12の先端部分はこの逃がし部28に位置するため、ランス12は撓み変形可能とされる。
また、残りの一対の面(すなわち、ハウジング9側において凸部16,17,18が設けられる面側に対応する位置)は拡開変形可能な撓み係合片26とされる。撓み係合片26の中央部分は開口されて凹部29が形成されており、後端部分には係止縁19が形成される。この係止縁19が、三つの凸部16,17,18に組み付いて、各凸部16,17,18が凹部29内に位置することによりハウジング9と可動保護部材10との係合を行う。
【0019】
このうち、係止縁19が仮係止凸部16に係止する保護位置は、サブコネクタ2が組み立てられてフレーム3に組付けられる前の状態にある。このときには、雄端子金具4のタブ部20はタブ孔23を僅かに貫通しており、その先端部分のみが端子保護面24から突出している(図3,4,6を参照)。このため、サブコネクタ2が単独である場合にも、雄端子金具4のタブ部20は変形等から保護されている。また、この保護位置では、上述のように規制面25の逃がし部28がランス12の先端部分に位置するようになっているため、ランス12は弾性変形可能とされており、雄端子金具4は端子収容部11に対して抜き差し可能とされる。
【0020】
次に、係止縁19が本係止凸部17に係合する組付け位置では、タブ部20はさらにタブ孔23から突出する。この組付け位置は、サブコネクタ2をフレーム3の収容空間6の内部に挿入して、コネクタ1の組付けが完了した状態に該当する(図7,8,12を参照)。組付け位置では、規制面25の先端部分はランス12の先端部分を外側から覆うように組み付いている。このため、ランス12は外方に撓み変形し難くなるため、雄端子金具4はほぼ二重係止された状態となる。また、組付け位置ではフレーム3の区画壁5がタブ部20の保護壁の役割も果たしている。
最後に、係止縁19が嵌合凸部18に係合した嵌合位置では、可動保護部材10の端子保護面24はハウジング9の前端部分に当接している。この嵌合位置は、図示しない相手側の雌コネクタとコネクタ1とが嵌合位置に至る際に、雌コネクタの前端面(両コネクタ同士が嵌合に際して当接する面側)によって可動保護部材10が押圧されて後退することで達成されるものである(図9,10を参照)。嵌合位置では、規制面25はランス12の外方から完全に覆い付くため、ランス12は撓み変形ができず、雄端子金具4は二重係止されている。
【0021】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
まず、ハウジング9と可動保護部材10とを組み付けて保護位置にする。つまり、可動保護部材10の後側からハウジング9の嵌込み部30を押入れると、壁面15の仮係止凸部16と可動保護部材10の係止縁19が当接する。ここで両部材9,10を押し込むと、係止縁19が案内面16Aに乗り上げるため、撓み係合片26が拡開方向に撓み変形する。さらに押圧すると、係止縁19が仮係止凸部16を乗り越えて撓み係合片26が復帰変形するとともに、保護位置に至る。なお、保護位置にあるときには、ランス12の外方に規制面25の逃がし部28が位置しているため、ランス12は弾性変形可能とされている。
【0022】
次に、雄端子金具4をハウジング9の端子収容部11に装着する。雄端子金具4を端子収容口11A側から押し入れると、雄端子金具4によってランス12が押されて外方に撓み変形する。そして、雄端子金具4が所定の位置に達すると、ランス12が戻り変形しつつ、端子係合爪12Aがランス係合部13に係合する。こうして、雄端子金具4が一次係止される。このとき、端子保護面24のタブ孔23から、雄端子金具4のタブ部20の先端が僅かに突出することになる。この操作時において、タブ孔23は端子保護面24の後面側に斜面を形成しつつ、大きく開口されている。このため、タブ部20の位置とタブ孔23の位置との間に多少の位置ズレが生じていても、タブ部20はこの斜面に沿うようにして端子保護面24の前面側に突出することができる。
【0023】
また、仮係止凸部16の案内面16Aの傾斜は、本係止凸部17の案内面17Aの傾斜よりも小さくされているため、係止縁19が仮係止凸部16を乗越えるときの力は、本係止凸部17を乗越えるときよりも小さな力でよい。このため、保護位置に至った係止縁19は、そのままの勢いで本係止凸部17を乗越えて組付け位置に移動し難くなっている。
【0024】
このようにして保護位置に組み付けたサブコネクタ2を、図11に示すようにフレーム3に組付ける。まず、サブコネクタ2において可動保護部材10をハウジング9側に押し込んで組付け位置に移動させておく。
このとき、雄端子金具4が端子収容部11の正規位置まで挿入されている場合には、可動保護部材10の規制面25の先端部分がランス12の撓み領域に位置するため、雄端子金具4はほぼ二重係止される。
一方、雄端子金具4が端子収容部11の正規位置まで挿入されていない場合には、ランス12が雄端子金具4によって外方に撓み変形されたままとなっているため、規制面25の先端縁がランス12に当接し、組付け位置にまで移動することを不可能とする。このため、作業者は雄端子金具4が端子収容部11に対して半挿入の位置にあると分かる。
このようにして、可動保護部材10を組付け位置まで押し込んだサブコネクタ2をフレーム3の収容空間6に対して所定の位置まで押し込むことでコネクタ1の組付けが完了する(図12を参照)。また、この位置ではタブ部20は端子保護面24の前方に突出しているが、フレーム3の区画壁5が雄端子金具4を保護している。
【0025】
この後には、図示しない雌側のコネクタとコネクタ1とを嵌合させる。この嵌合の際には、雌側のコネクタの前面によって可動保護部材10の端子保護面24が押圧される。このため、係止縁19は嵌合凸部18の案内面18Aを乗り越えて係合する。この嵌合位置では、ランス12のほぼ全長に渡って規制面25が覆うため、雄端子金具4は二重係止される。また、このとき、タブ部20は相手側の雌端子金具に嵌合するため、両コネクタ間の電気的接続が図られる。
なお、上記では、可動保護部材10を保護位置から組付け位置にするために、予め作業者側において押圧操作しておいたが、サブコネクタ2をフレーム3に押し込む操作と一体化してもよい。すなわち、サブコネクタ2をフレーム3の収容空間6に押し込むと、所定の位置において区画壁5の後端と可動保護部材10の端子保護面24とが当接する。そこで、このままサブコネクタ2を押し入れると、端子保護面24が後方位置に押圧されて係止縁19が本係止凸部17の案内面17Aに乗り上げるため、撓み係合片26が拡開変形する。そのまま押し込むと、係止縁19が本係止凸部17を乗り越えて係合し、撓み係合片26は復帰変形して組付け位置に達する。このようにすると、作業工程を減少させることができる。
【0026】
このように、本実施形態によれば、可動保護部材10はハウジング9に対して3位置に保持される。このうち、最も浅い保護位置では、雄側サブコネクタ2単体のときに雄端子金具4を先端まで覆い隠しているため、雄端子金具4の保護がなされている。また、フレーム3へ組み込む場合には、可動保護部材10は保護位置から組付け位置へと押し込まれる。すると、可動保護部材10がランス12の撓み領域に進入してランス12の撓みを規制するため、これによってランス12による雄端子金具4の保持が強化された状態で組み込まれる。さらに、雌側コネクタが嵌合する場合には、この嵌合動作によって可動保護部材10は後退し、雄端子金具4の先端を露出させながら図示しない雌端子金具との接続が進行し、嵌合位置において雌雄端子金具が正規の接続状態となる。
【0027】
また、ハウジング9と可動保護部材10とを組み付けるときに、両部材が離間した状態にあるものを保護位置にするときの力は、この位置から組付け位置にするときの力よりも小さくされている。このため、保護位置に組付ける作業の際に大きな力を加えて組付け位置にまで組付けることが少なくされ、作業性の良好なものとなる。
【0028】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
可動保護部材から後方に突設される保護面は、面状である必要はない。例えば、端子保護面の頂点から角柱状のものを突設させてもよい。そのようなものでは、可動保護部材を軽量小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態においてサブコネクタを組付ける前の側面図
【図2】サブコネクタを組付ける前の平面図
【図3】サブコネクタが保護位置にあるときの側面図
【図4】サブコネクタが保護位置にあるときの側断面図
【図5】サブコネクタが保護位置にあるときの正面図
【図6】サブコネクタが保護位置にあるときの平面図
【図7】サブコネクタが組付け位置にあるときの側面図
【図8】サブコネクタが組付け位置にあるときの側断面図
【図9】サブコネクタが嵌合位置にあるときの側面図
【図10】サブコネクタが嵌合位置にあるときの側断面図
【図11】複数のサブコネクタをフレームに組付ける前の側断面図
【図12】コネクタを組み付けた後の側断面図
【図13】コネクタを組み付けた後の正面図
【図14】従来例におけるコネクタの正面図
【図15】同例におけるコネクタの側断面図
【符号の説明】
1…コネクタ
2…サブコネクタ
3…フレーム
4…雄端子金具
5…区画壁
6…収容空間(収容室)
9…ハウジング
10…可動保護部材
12…ランス
16…仮係止凸部
17…本係止凸部
26…撓み係合片
29…凹部
Claims (2)
- 全体が枠状をなし内部が区画壁によって複数の収容室に仕切られたフレームと、雄端子金具を内部に収容し前記各収容室へ組み込み可能に形成された複数の雄側サブコネクタとを備えてなるコネクタであって、
前記雄側サブコネクタはその前面から雄端子金具の先端部が露出するようになっているとともに、雄側サブコネクタのハウジングの前面側には可動保護部材が前後方向へ移動可能に組み付けられ、
かつこの可動保護部材には、
雄側サブコネクタが前記フレームに組付けられる前において、前記雄端子金具がランスによって弾性的に係止された状態で雄端子金具の先端に至るまでほぼ覆い隠す保護位置と、
前記雄側サブコネクタがフレームに組み付けられるときにおいて、前記保護位置より深い嵌め込み位置であって前記ランスの撓みを規制して前記雄端子金具を抜け止め状態に保持する組付け位置と、
雌側コネクタが嵌合するときにおいて、雌側コネクタの嵌め込みに伴う前記組付け位置よりさらに深い嵌め込み位置であって、前記雄端子金具を雌端子金具に対する正規な差し込み代をもって接続させるよう露出させる嵌合位置とが設定されていることを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のものであって、前記可動保護部材と前記雄側サブコネクタのハウジングとは、前記可動保護部材に形成された弾性変形可能でかつ凹部を設けた撓み係合片と、前記ハウジング側に形成されて前記凹部に係合可能にされた三種類の凸部とによって組付けられるとともに、
前記撓み係合片が前記凸部のうち前記ハウジングの手前側にある仮係止凸部を乗越えて前記保護位置にいたるときの力は、前記撓み係合片が前記仮係止凸部よりも奥側に位置する本係止凸部を乗越えて前記組付け位置にいたるときの力よりも小さくされていることを特徴とするコネクタ。
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