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JP3603683B2 - ビデオエンコーダ回路及びテレビジョン方式変換方法 - Google Patents

ビデオエンコーダ回路及びテレビジョン方式変換方法 Download PDF

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JP3603683B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルカメラ内に設けられ、撮影により得られたNTSC信号をPAL信号に変換して出力するビデオエンコーダ回路及びこの回路で用いられるテレビジョン方式変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に一般的なデジタルカメラの回路構成を示す。同図で、10がデジタルカメラである。このデジタルカメラ10は、記録モードと再生モードとを選択的に設定可能であり、記録モードの状態においては、レンズ11の後方に配置された、撮像素子としてのCCD12は、タイミング発生器(TG)13、垂直ドライバ14によって走査駆動され、一定周期毎に光電変換出力を1画面分出力する。
【0003】
この光電変換出力は、サンプルホールド回路(S/H)15でサンプルホールドされ、A/D変換器(A/D)16でデジタルデータに変換され、色処理部17でカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度、色差マルチプレクス信号(YUVデータ)が生成され、バッファメモリとしてのDRAM18に書込まれる。
【0004】
CPU19は、上記YUVデータのDRAM18への書込み後に、特定のテレビジョン方式、例えばNTSCの有効走査線数に対応してこのYUVデータの少なくとも一部をDRAM18より読出し、ビデオエンコーダ20へ送出する。ビデオエンコーダ20は、上記YUVデータを基に外部出力のためのアナログのビデオ信号を生成する一方、アナログのRGB信号を生成して表示処理部21に送出する。
【0005】
表示処理部21では、液晶表示(LCD)パネル駆動用のタイミング信号を生成し、このタイミング信号に基づいてRGB信号を用いてLCDパネル22を表示駆動するもので、このLCDパネル22が記録モード時には液晶ファインダとして機能し、表示処理部21の駆動に基づいた表示を行なうことで、その時点でCCD12から取込んでいる画像情報に基づくモニタ画像を表示することとなる。
【0006】
そして、このようにLCDパネル22にその時点での画像がリアルタイムに表示されている状態で、記録保存を行ないたいタイミングで、キー入力部23を構成するシャッタキーを操作すると、トリガ信号を発生する。
【0007】
CPU19は、このトリガ信号に応じてその時点でCCD12から取込んでいる1画面分のYUVデータのDRAM18への書込みの終了後、直ちにCCD12からのDRAM18への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
【0008】
この記録保存の状態では、CPU19がDRAM18に書込まれている1フレーム分のYUVデータをY,Cb,Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読出してJPEG処理部(JPEG回路)24に書込み、JPEG回路24でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピ符号化方式であるハフマン符号化等の処理を施して圧縮したファイル化した画像データを得、得た画像データファイルをJPEG回路24から読出して、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ25に書込む。
【0009】
そして、1フレーム分のYUVデータの画像データファイルへの圧縮処理及びフラッシュメモリ25への全画像データファイルの書込み終了に伴なって、CPU19は再度CCD12からDRAM18への経路を再開する。
【0010】
なお、上記キー入力部23は、上述したシャッタキーの他に、記録(REC)モードと再生(PLAY)モードとを切換える録/再モード切換キー、画像選択キー等から構成され、キー操作に伴なう信号は直接CPU19へ送出される。
【0011】
また、再生モードでは、CPU19はCCD12からDRAM18への経路を停止し、キー入力部23の画像選択キー等の操作に応じてCPU19がフラッシュメモリ25から特定の1フレーム分の符号データを読出してJPEG処理部24に書込み、JPEG処理部24で上記圧縮処理と全く逆の工程による伸長処理を行なう。この伸長処理により得られたYUV信号からビデオエンコーダ20が外部出力のためのアナログのビデオ信号を生成する一方、アナログのRGB信号を生成して表示処理部21に送出する。
【0012】
表示処理部21では、このアナログのRGB信号を用いてLCDパネル22を表示駆動することで、選択した画像データファイルをこのLCDパネル22にて表示出力させることが可能となる。
【0013】
次にデジタル値のYUV信号からアナログ値のビデオ信号とRGBとを生成する上記ビデオエンコーダ20内の詳細な回路構成について図8により説明する。
【0014】
同図で、例えばCCIR656フォーマットの8ビット(または16ビット)のパラレル画素データ列でなる4:2:2のYUVデータがビデオエンコーダ20に入力されると、このYUVデータは補間回路31により4:4:4の同YUVデータに補間処理された後にローパスフィルタ(LPF)321〜323及び変換回路33に出力される。
【0015】
ローパスフィルタ321〜323は、YUVの各周波数成分のみを選択的に通過させるもので、その出力が複数の加算器及び乗算器よりなる演算回路34に送られる。
【0016】
この演算回路34では、U,V信号をサブキャリア信号(fSC)発生部36からのサブキャリア信号のサイン/コサイン位相によりそれぞれ変調した後に加算し、この加算信号にバースト信号発生部37からのバースト信号を重畳し、さらに同期信号発生部35で発振した水平同期信号及び垂直同期信号を重畳したY信号をさらに重畳することによりビデオ信号を生成することができるもので、こうして得られたビデオ信号をD/A変換器38で平滑化してアナログのビデオ信号として、外部へ導出する。
【0017】
一方、変換回路33は、4:4:4のYUV信号からマトリクス演算によりRGB信号を直接算出するもので、その出力をそれぞれD/A変換器391〜393によりアナログ化して、上記表示処理部21へ出力することとなる。
【0018】
なお、複合同期信号CSYNC及び基準クロックが共にビデオタイミング信号発生部40に入力され、ここで各種タイミング信号が生成されて、このビデオエンコーダ20内の各回路に供給される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようにして作成するビデオ信号及びRGB信号は、いずれも所定のテレビジョン方式、例えばわが国ではNTSC方式の走査線数、信号の出力タイミング等に合わせたものとして作成している。
【0020】
したがって、作成した信号のテレビジョン方式と異なるテレビジョン方式、例えばPAL方式で動作する外部出力機器や液晶表示パネル等には対処することができず、結果としてビデオ信号を出力する外部機器やRGB信号を表示する液晶表示パネルのテレビジョン方式に合致した専用のビデオエンコーダ20を用意しなければならない。
【0021】
そのため、例えばデジタルカメラをテレビジョン方式の異なる外国でも使用可能とするためには、上記図8で示した構成の回路をテレビジョン方式の数に合わせて複数系統用意し、そのいずれか1つを選択して使用することとなり、回路規模が非常に大きなものとなってしまう。
【0022】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能なビデオエンコーダ回路及びこの回路で用いられるテレビジョン方式変換方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、第1のテレビジョン方式の信号を第2のテレビジョン方式の信号の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じてYUV信号を構成するラインデータを所定本数毎に1本重畳させた4:2:2または4:2:0のYUV信号を入力する入力手段と、この入力手段から入力されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力する遅延手段と、この遅延手段で遅延されたYUV信号と上記入力手段から入力され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換手段と、このライン変換手段で変換された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第1の変換手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記第1の変換手段で変換された4:4:4のYUV信号を、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号に変換する第2の変換手段と、上記第1の変換手段で変換された4:4:4のYUV信号をRGB信号に変換する第の変換手段とをさらに具備したことを特徴とする。
【0024】
このような構成とすれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を作成した後に、第1のテレビジョン方式のYUV信号を簡易的に第2のテレビジョン方式の有効走査線数としたYUV信号を入力し、このYUV信号から精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
【0025】
さらに、色差成分が省略されている第1のテレビジョン方式のYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換し、その後に色差成分を補間処理するようにしたため、特にテレビジョン方式の変換に要する回路規模をより小さくしながら、複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
請求項3記載の発明は、第1のテレビジョン方式の信号を第2のテレビジョン方式の信号の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じてYUV信号を構成するラインデータを所定本数毎に1本重畳させたYUV信号を入力する入力手段と、この入力手段から入力されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力する遅延手段と、この遅延手段で遅延されたYUV信号と上記入力手段から入力され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換手段と、上記入力手段から入力され上記ライン変換手段で変換されていないYUV信号をRGB信号に変換する第1の変換手段と、この第1の変換手段で得たRGB信号中の重複したラインの出力を禁止させるライン抑制手段とを具備したことを特徴とする。
【0026】
このような構成とすれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を作成した後に、第1のテレビジョン方式のYUV信号を簡易的に第2のテレビジョン方式の有効走査線数としたYUV信号を入力し、このYUV信号から精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得た後にさらにこのYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応したビデオ信号の出力が可能となると共に、第1及び第2のテレビジョン方式双方のYUV信号を得ることができる。
【0027】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記ライン変換手段で変換されたYUV信号を、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号に変換する第2の変換手段とをさらに具備したことを特徴とする。
【0028】
このような構成とすれば、上記請求項3記載の発明の作用に加えて、請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、精度の高い第2のテレビジョン方式のYUV信号から、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号を得ることが可能となる。
【0029】
請求項5記載の発明は、上記請求項3または4記載の発明において、上記入力手段から入力された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第3の変換手段をさらに備え、上記遅延手段は、上記第3の変換手段で変換されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力し、上記ライン変換手段は、上記遅延手段で遅延されたYUV信号と上記第3の変換手段で変換され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換し、上記第1の変換手段は、上記第3の変換手段で変換され上記ライン変換手段で変換されていないYUV信号をRGB信号に変換することを特徴とする。
【0030】
このような構成とすれば、上記請求項3または4記載の発明の作用に加えて、特に第1のテレビジョン方式のRGB信号による表示等を行なう際に好適となる。
【0031】
請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記ライン変換手段で変換された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第3の変換手段と、上記入力手段から入力され上記ライン変換手段で変換されていない4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第4の変換手段とをさらに備え、上記第1の変換手段は、上記第4の変換手段で変換されたYUV信号をビデオ信号に変換し、上記第2の変換手段は、上記第3の変換手段で変換されたYUV信号をRGB信号に変換することを特徴とする。
【0032】
このような構成とすれば、上記請求項4記載の発明の作用に加えて、特に第1のテレビジョン方式のRGB信号による表示等を行なう際に好適となる。
【0037】
請求項記載の発明は、第1のテレビジョン方式の有効走査線数に対応して与えられるYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じて所定本数毎に1本重畳するライン数変換工程と、このライン数変換工程で得たYUV信号を1走査線期間分遅延出力する遅延工程と、この遅延工程で遅延したYUV信号と上記ライン数変換工程で得たYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換工程と、このライン変換工程で得た4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する変換工程とを有したことを特徴とする。
【0038】
このような方法とすれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得て、このYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数となるように簡易的に変換した後に、さらに精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
【0039】
さらに、色差成分が省略されている第1のテレビジョン方式のYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換し、その後に色差成分を補間処理するようにしたため、特にテレビジョン方式の変換に要する回路規模をより小さくしながら、複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
請求項8記載の発明は、第1のテレビジョン方式の有効走査線数に対応して与えられるYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じて所定本数毎に1本重畳するライン数変換工程と、このライン数変換工程で得たYUV信号を1走査線期間分遅延出力する遅延工程と、この遅延工程で遅延したYUV信号と上記ライン数変換工程で得たYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換工程と、上記ライン数変換工程で得たYUV信号の重複するラインの出力を禁止させるライン抑制工程とを有したことを特徴とする。
【0040】
このような方法とすれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得て、このYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数となるように簡易的に変換した後に、さらに精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得た後にさらにこのYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応したビデオ信号の出力が可能となると共に、第1及び第2のテレビジョン方式双方のYUV信号を得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラで用いられるビデオエンコーダに適用した場合の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0042】
なお、デジタルカメラ自体の構成は上記図7で示したものと同一であるものとして、同一部分は同一符号を用いるものとし、ここではその図示及び説明は省略する。
【0043】
ここでは第1のテレビジョン方式としてNTSC方式を、第2のテレビジョン方式としてPAL方式を用いるものとし、有効走査線数240のNTSC方式のYUV信号から、有効走査線数288のPAL方式のYUV信号を生成する場合について説明する。
【0044】
図1はビデオエンコーダ50の回路構成を示すもので、やはり基本的な処理回路の流れは上記図8で示したものと同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略するものとする。
【0045】
しかして、CPU19はDRAM18からNTSC方式によるYUV信号となるように読出したYUVデータを、5ライン毎にそのうちの例えば先頭の1ラインを重複させて簡易型のPAL方式によるYUV信号としてビデオエンコーダ50の補間回路31に入力するもので、補間回路31では、入力される4:2:2のYUV信号中の色差信号U,Vの補間処理を行なうことで4:4:4のYUV信号を生成し、1ラインメモリ51及びライン変換回路52に出力する。
【0046】
1ラインメモリ51は、例えばRAMで構成され、ビデオタイミング信号発生部53からのタイミング信号により、補間回路31から送られてくるYUV信号を1走査線期間分だけ記憶し、読出してライン変換回路52に送出することで、YUV信号の遅延回路として機能する。
【0047】
ライン変換回路52では、ビデオタイミング信号発生部53からのタイミング信号に応じて補間回路31から直接入力されるYUV信号と1ラインメモリ51を介して遅延して入力されるYUV信号をライン単位で選択し、適宜ライン加算演算を行なうことにより、上記簡易型のPAL方式のYUV信号から正確な(精度の高い)PAL方式のYUV信号に変換して出力するもので、その出力が上記ローパスフィルタ321〜323及び変換回路33の双方へ送られる。
【0048】
また、複合同期信号CSYNC及び基準クロックを入力するビデオタイミング信号発生部53では、上記1ラインメモリ51、ライン変換回路52へのタイミング信号を発生する一方、D/A変換器391〜393の出力するRGB信号を表示する例えばTFT液晶表示パネルの駆動回路へ、有効走査線期間に対応したイネーブル信号EN−Nを発生して出力する。
【0049】
上記のような回路構成にあって、特に1ラインメモリ51、ライン変換回路52での動作について図2、図3を用いて説明する。
【0050】
図2は簡易型のPAL方式のYUV信号から正確なPAL方式の同信号が生成される際の工程を示すものである。
【0051】
図2(1)に、補間回路31の出力するYUV信号を走査線単位で示すように、ここではNTSC方式の有効走査線数240とPAL方式の有効走査線数288とがちょうど5:6の関係になることから、ここでは、CPU19によりバッファメモリであるDRAM18から読出されて補間回路31に入力され、ここで色差成分が補間されて1ラインメモリ51、ライン変換回路52に出力されるYUV信号は、走査線5本毎に例えばその先頭の走査線1本が重複して2本分となるような簡易型のPAL方式に変換されている。
【0052】
したがって、図示する如くその各走査線を「L(Line)1」「L2」「L3」‥‥とすると、補間回路31から1ラインメモリ51、ライン変換回路52に出力されるYUV信号は「L1」「L1」「L2」「L3」「L4」「L5」「L6」「L6」「L7」‥‥となる。
【0053】
図2(2)に示すように、1ラインメモリ51は補間回路31からのYUV信号をビデオタイミング信号発生部53からのタイミング信号に応じて記憶し、これを読出すことで、1走査線期間分だけ遅延させてライン変換回路52へ送出する。
【0054】
ライン変換回路52では、図2(3)に示すように補間回路31から直接送られてくる現ラインのYUV信号と1ラインメモリ51から送られてくる前ラインのYUV信号とをライン加算演算して、正確なPAL方式のYUV信号「P(Pal line)1」「P2」「P3」「P4」「P5」「P6」「P7」「P8」‥‥を算出する。
【0055】
図3はこのライン変換回路52によるライン加算演算の具体的な一例を示すもので、このようにして有効走査線240本のYUV信号から極めて自然に連続した同288本のYUV信号を算出することができる。
【0056】
このPAL方式のYUV信号は、ローパスフィルタ321〜323、演算回路34でビデオ信号に変換された後にD/A変換器38でアナログ化されて外部出力される一方、変換回路33でRGB信号に変換され、D/A変換器391〜393でそれぞれアナログ化された後に表示対象の駆動回路へ供給される。
【0057】
なお、このライン変換回路52の出力するPAL方式のYUV信号に対応して、ビデオタイミング信号発生部53では288本の有効走査線期間に“L”レベルとなるようなイネーブル信号EN−Nを発生して、表示対象となるTFT液晶表示パネルの駆動回路へ出力する。
【0058】
このように、既存のバッファメモリであるDRAM18を用いるだけで、NTSC方式からPAL方式に変換する際にビデオエンコーダ50の内外に画像のバッファメモリを設ける必要がないため、回路の構成を非常に小規模のものとしながら、YUV信号を第1のテレビジョン方式であるNTSC方式から第2のテレビジョン方式であるPAL方式に変換することができる。
【0059】
また、PAL方式ではなくNTSC方式のビデオ信号及びRGB信号を得たい場合には、このビデオエンコーダ50の前段でCPU19がバッファメモリであるDRAM18からYUV信号を読出し、補間回路31に入力する際に、上述した走査線5本毎に1本を重複させて入力する、簡易型のPAL方式に変換する操作を行なわず、ビデオエンコーダ50内においても、ライン変換回路52が補間回路31から直接送られてくるYUV信号のみを変換せずにそのまま通過させて出力させる。
【0060】
この際、ビデオタイミング信号発生部53は、ライン変換回路52を含むビデオエンコーダ50内の各回路に供給するタイミング信号と上記イネーブル信号EN−Nとを、当然ながらPAL方式ではなくNTSC方式の表示タイミングに基づいたものとする。
【0061】
なお、上記実施の形態では、1ラインメモリ51をRAMで構成するものとして説明したが、これに限らず、例えばシフトレジスタで構成するものとしてもよい。
【0062】
また、補間回路31で色差信号U,Vを補間して輝度信号Yと同様の走査線(横の画素)数とした後に1ラインメモリ51、ライン変換回路52に供給するのではなく、図4に示すように4:2:2のYUV信号を1ラインメモリ51、ライン変換回路52で処理した後に補間回路31で補間処理して4:4:4のYUV信号に変換するものとしてもよい。
【0063】
この場合、1ラインメモリ51及びライン変換回路52は色差信号U,Vが半減している状態で処理を実行すればよいため、図1の回路に比して、よりビデオエンコーダ50全体の回路規模を縮小することができる。
【0064】
なお、上記実施の形態では、有効走査線数240本のNTSC方式のYUV信号に対し、5本毎にその先頭の走査線を重複して入力するものとして説明したが、これに限らず、5本中の2本目ないしはそれ以降の走査線を重複させるものとしてもよい。
【0065】
(第2の実施の形態)
以下本発明をデジタルカメラで用いられるビデオエンコーダに適用した場合の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0066】
なお、デジタルカメラ自体の構成は上記図7で示したものと同一であるものとして、同一部分は同一符号を用いるものとし、ここではその図示及び説明は省略する。
【0067】
ここでは第1のテレビジョン方式としてNTSC方式を、第2のテレビジョン方式としてPAL方式を用いるものとし、有効走査線数240のNTSC方式のYUV信号から、有効走査線数288のPAL方式のYUV信号を生成する場合について説明する。
【0068】
図5はビデオエンコーダ60の回路構成を示すもので、基本的な処理回路の流れは上記図1で示したものと同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略するものとする。
【0069】
しかして、補間回路31の出力するYUV信号が1ラインメモリ51、ライン変換回路52及び変換回路33に出力され、ライン変換回路52で正確なPAL方式に変換されたYUV信号はローパスフィルタ321〜323にのみ供給されるものとする。
【0070】
これはすなわち、D/A変換器38よりPAL方式に変換したビデオ信号を外部出力させたい場合、CPU19から補間回路31に入力されるYUV信号は、上記図2(1)で示した如くNTSC方式の5本毎に1本を重畳した簡易型のPAL方式のものとなっている。
【0071】
しかしながら、D/A変換器391〜393の出力するRGB信号にのみ着目すると、表示対象である液晶表示パネルは、走査線数に相当する垂直方向の電極数がNTSC方式に合致するように構成されており、PAL方式のRGB信号を表示させる場合には、一般的に用いられる手法としてライン単位での間引きを行なわなければならず、そのままでは不連続の画像が表示されてしまうこととなる。
【0072】
そこで、ビデオタイミング信号発生部53′では、上記簡易型のPAL方式のYUV信号に同期し、重畳されたライン以外をイネーブルとするイネーブル信号LOEを発生してLCDタイミング信号発生部61に出力する。
【0073】
LCDタイミング信号発生部61では、このイネーブル信号LOEに位相同期して動作クロックとしての液晶駆動信号を発生させ、上記D/A変換器391〜393の出力するRGB信号と共に、表示対象である液晶表示パネルの駆動回路に供給する。
【0074】
このような回路構成にあっては、CPU19から補間回路31に簡易型のPAL方式のYUV信号を入力しながらも、元のNTSC方式のYUV信号に基づいたRGB信号で液晶表示パネルを駆動させることができる。
【0075】
同時に、LCDタイミング信号発生部61をビデオタイミング信号発生部53′の出力するイネーブル信号LOEに同期させて動作させ、液晶表示パネルに動作クロックを供給するものとしたので、他にVCOを用いたPLL回路等を必要とせず、このビデオエンコーダ60を含むデジタルカメラ全体の回路規模をさらに小さくすることができる。
【0076】
なお、上記実施の形態にあっても、補間回路31で4:2:2のYUV信号に対して色差信号U,Vを補間して4:4:4の信号とした後に1ラインメモリ51、ライン変換回路52及び変換回路33に供給するものとしたが、図6に示すようにビデオ信号の処理系とRGB信号の処理系とに分け、ビデオ信号の処理系では、4:2:2のYUV信号を始めに1ラインメモリ51、ライン変換回路52で処理した後に補間回路31で補間処理して4:4:4のYUV信号に変換する一方、RGB信号の処理系では、4:2:2のYUV信号を上記補間回路31と同様構成の補間回路62により補間処理して変換回路33に供給するものとしてもい。
【0077】
この場合、同様の構成を有する2つの補間回路31,62を配設しなければならないものの、1ラインメモリ51及びライン変換回路52は色差信号U,Vが半減している状態で処理を実行すればよいため、ビデオエンコーダ60全体としては、図5の構成に比して、より回路規模を縮小することができる。
【0078】
なお、上記第1及び第2の実施の形態いずれにおいても、NTSC方式のYUV信号をPAL方式の同信号に変換する場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限るものではなく、有効走査線数が異なる第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式とで、その比に応じた走査線数の変換を行なうことができるものである。
【0079】
同様に、テレビジョン方式の変換処理に関しては、デジタル(スチル)カメラのビデオエンコーダ回路に限らず、携帯使用が前提とされる液晶テレビ装置、デジタルビデオカメラ等でも適用可能であることはもちろんである。
【0080】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0081】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を作成した後に、第1のテレビジョン方式のYUV信号を簡易的に第2のテレビジョン方式の有効走査線数としたYUV信号を入力し、このYUV信号から精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、色差成分が省略されている第1のテレビジョン方式のYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換し、その後に色差成分を補間処理するようにしたため、特にテレビジョン方式の変換に要する回路規模をより小さくしながら、複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
【0082】
請求項3記載の発明によれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を作成した後に、第1のテレビジョン方式のYUV信号を簡易的に第2のテレビジョン方式の有効走査線数としたYUV信号を入力し、このYUV信号から精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得た後にさらにこのYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応したビデオ信号の出力が可能となると共に、第1及び第2のテレビジョン方式双方のYUV信号を得ることができる。
【0083】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項3記載の発明の効果に加えて、精度の高い第2のテレビジョン方式のYUV信号から、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号を得ることが可能となる。
【0084】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項3または4記載の発明の効果に加えて、特に第1のテレビジョン方式のRGB信号による表示等を行なう際に好適となる。
【0085】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、特に第1のテレビジョン方式のRGB信号による表示等を行なう際に好適となる。
【0088】
請求項記載の発明によれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得て、このYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数となるように簡易的に変換した後に、さらに精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、色差成分が省略されている第1のテレビジョン方式のYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換し、その後に色差成分を補間処理するようにしたため、特にテレビジョン方式の変換に要する回路規模をより小さくしながら、複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
【0089】
請求項記載の発明によれば、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を作成した後に、第1のテレビジョン方式のYUV信号を簡易的に第2のテレビジョン方式の有効走査線数としたYUV信号を入力し、このYUV信号から精度の高い第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応することが可能となる。
さらに、画像信号から第1のテレビジョン方式のYUV信号を得た後にさらにこのYUV信号から第2のテレビジョン方式の同信号に変換するようにしたため、より小さな回路規模で複数のテレビジョン方式に対応したビデオ信号の出力が可能となると共に、第1及び第2のテレビジョン方式双方のYUV信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るビデオエンコーダの回路構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態に係るPAL方式への変換を説明する図。
【図3】同実施の形態に係るライン加算演算の具体的な演算内容の一例を示す図。
【図4】同実施の形態に係るビデオエンコーダの他の回路構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るビデオエンコーダの回路構成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態に係るビデオエンコーダの他の回路構成を示すブロック図。
【図7】一般的なデジタルカメラの回路構成を示すブロック図。
【図8】図7のビデオエンコーダ内の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10…デジタルカメラ
11…レンズ
12…CCD
13…タイミング発生器
14…垂直ドライバ
15…サンプルホールド回路
16…A/D変換器
17…色処理部
18…DRAM
19…CPU
20…ビデオエンコーダ
21…表示処理部
22…LCDパネル
23…キー入力部
24…JPEG処理部
25…フラッシュメモリ
31…(4:2:2→4:4:4)補間回路
321〜323…ローパスフィルタ
33…変換回路
34…(YUV→RGB)演算回路
35…同期信号発生部
36…サブキャリア信号発生部
37…バースト信号発生部
38,391〜393…D/A変換器
40…ビデオタイミング信号発生部
50…ビデオエンコーダ
51…1ラインメモリ
52…ライン変換回路
53,53′…ビデオタイミング信号発生部
60…ビデオエンコーダ
61…LCDタイミング信号発生部
62…(4:2:2→4:4:4)補間回路

Claims (8)

  1. 第1のテレビジョン方式の信号を第2のテレビジョン方式の信号の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じてYUV信号を構成するラインデータを所定本数毎に1本重畳させた4:2:2または4:2:0のYUV信号を入力する入力手段と、
    この入力手段から入力されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力する遅延手段と、
    この遅延手段で遅延されたYUV信号と上記入力手段から入力され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換手段と
    このライン変換手段で変換された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第1の変換手段と
    を具備したことを特徴とするビデオエンコーダ回路。
  2. 上記第1の変換手段で変換された4:4:4のYUV信号を、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号に変換する第2の変換手段と、
    上記第1の変換手段で変換された4:4:4のYUV信号をRGB信号に変換する第の変換手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のビデオエンコーダ回路。
  3. 第1のテレビジョン方式の信号を第2のテレビジョン方式の信号の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じてYUV信号を構成するラインデータを所定本数毎に1本重畳させたYUV信号を入力する入力手段と、
    この入力手段から入力されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力する遅延手段と、
    この遅延手段で遅延されたYUV信号と上記入力手段から入力され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換手段と、
    上記入力手段から入力され上記ライン変換手段で変換されていないYUV信号をRGB信号に変換する第1の変換手段と、
    この第1の変換手段で得たRGB信号中の重複したラインの出力を禁止させるライン抑制手段と
    を具備したことを特徴とするビデオエンコーダ回路。
  4. 上記ライン変換手段で変換されたYUV信号を、該YUV信号及びRGB信号とは異なるビデオ信号に変換する第2の変換手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項3記載のビデオエンコーダ回路。
  5. 上記入力手段から入力された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第3の変換手段をさらに備え、
    上記遅延手段は、上記第3の変換手段で変換されたYUV信号を1走査線期間分遅延させて出力し、
    上記ライン変換手段は、上記遅延手段で遅延されたYUV信号と上記第3の変換手段で変換され上記遅延手段で遅延されていないYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換し、
    上記第1の変換手段は、上記第3の変換手段で変換され上記ライン変換手段で変換されていないYUV信号をRGB信号に変換する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のビデオエンコーダ回路。
  6. 上記ライン変換手段で変換された4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第3の変換手段と、
    上記入力手段から入力され上記ライン変換手段で変換されていない4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する第4の変換手段とをさらに備え、
    上記第1の変換手段は、上記第4の変換手段で変換されたYUV信号をビデオ信号に変換し、
    上記第2の変換手段は、上記第3の変換手段で変換されたYUV信号をRGB信号に変換する
    ことを特徴とする請求項4記載のビデオエンコーダ回路。
  7. 第1のテレビジョン方式の有効走査線数に対応して与えられるYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じて所定本数毎に1本重畳するライン数変換工程と、
    このライン数変換工程で得たYUV信号を1走査線期間分遅延出力する遅延工程と、
    この遅延工程で遅延したYUV信号と上記ライン数変換工程で得たYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換工程と
    このライン変換工程で得た4:2:2または4:2:0のYUV信号を4:4:4の同信号に変換する変換工程と
    を有したことを特徴とするテレビジョン方式変換方法。
  8. 第1のテレビジョン方式の有効走査線数に対応して与えられるYUV信号を第2のテレビジョン方式の有効走査線数とするために、第1のテレビジョン方式と第2のテレビジョン方式の有効走査線数の比に応じて所定本数毎に1本重畳するライン数変換工程と、
    このライン数変換工程で得たYUV信号を1走査線期間分遅延出力する遅延工程と、
    この遅延工程で遅延したYUV信号と上記ライン数変換工程で得たYUV信号とでライン加算演算を行うことによりYUV信号を構成するラインデータを変換するライン変換工程と、
    上記ライン数変換工程で得たYUV信号の重複するラインの出力を禁止させるライン抑制工程と
    を有したことを特徴とするテレビジョン方式変換方法。
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