JP3603336B2 - グラフト共重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、熱可塑性エラストマー、特に高い耐熱性を有し、外観の優れた成形体を与える熱可塑性エラストマーとして用いることのできるグラフト共重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、産業上用いられている熱可塑性エラストマー(以下TPEと略す)は、ソフトセグメントとハードセグメントのブロック共重合体からなるTPE、およびエラストマーアロイと称される部分架橋ゴムとそれと相分離したプラスチックからなるTPEに大別される。
前者としてはポリテトラメチレングリコールのような脂肪族ポリエーテル部分とポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル部分からなるポリエステルエラストマーと称されるブロック共重合体や、脂肪族ポリエーテル部分とポリドデカノラクタム等のポリアミド部分からなるポリアミドエラストマーと称されるブロック共重合体が知られている。また、後者としてはポリプロピレンとエチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体のアロイにおいて、混練下においてポリプロピレンを動的加硫したエラストマーアロイ等が知られている。
【0003】
また、ヨーロッパ特許公開第 0287233号明細書には枝ポリマーとして芳香族ポリエステルを有する共重合体、即ちアクリル樹脂またはポリエステル樹脂に芳香族ポリマーを共有結合させた共重合体をコーティング用のポリマー溶液とすることが開示されており、硬度の高い被膜ができることを特徴としている。しかしながら、該明細書には熱可塑性樹脂やTPEに関して何ら示唆するところはない。
【0004】
特開平4−11657 号公報および特開平4−178352号公報には、カルボン酸基と反応し得る官能基を有する重合体と、片末端にカルボン酸基を有する芳香族オリゴマーとを反応させることによりグラフト共重合体を製造する方法が開示されており、熱可塑性エラストマーとなることを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、該公報に具体的に示されている方法よりも、高い耐熱性を有し、ゴム弾性がさらに優れ、外観もより優れた成形体を与える熱可塑性エラストマーとして用いることのできるグラフト共重合体を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような事情をみて、本発明者らは鋭意研究の結果、ガラス転移温度が10℃以下でかつフェノール性水酸基と反応し得る官能基を有する重合体と、流動温度が100℃以上でかつ片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーとを反応させることを特徴とするグラフト共重合体が、優れたゴム弾性、良好な外観といった優れた性質を有する熱可塑性エラストマーとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は次に記す発明である。
(1)ガラス転移温度が10℃以下であり、かつフェノール性水酸基と反応し得る官能基を有する重合体と、下記で定義された流動温度が100℃以上であり、かつ片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーとを反応させることを特徴とするグラフト共重合体の製造方法。
流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱溶融し100kg/cm2 の荷重において内径1mm、長さ10mmのノズルより押出す条件で測定したときに該溶融粘度が48000ポイズを示す温度。
(2)フェノール性水酸基と反応し得る官能基が、グリシジル基またはイソシアネート基であることを特徴とする(1)記載のグラフト共重合体の製造方法。
【0008】
本発明におけるグラフト共重合体を構成する主鎖(幹ポリマー)としては、そのガラス転移温度が10℃以下、好ましくは0℃以下、さらに好ましくは−10℃以下である。
このガラス転移温度とは示差走査熱量計(DSC)において10℃/分の昇温速度で吸熱が観測される二次転移点である。該主鎖のガラス転移温度(以下Tgと略すことがある。)が10℃を越えると常温以上の使用温度範囲において本発明における熱可塑性エラストマーがゴム弾性を示さなくなるため好ましくない。
【0009】
本発明で用いられるグラフト共重合体を構成する、Tgが10℃以下の主鎖(幹ポリマー)としては、アクリル酸エステル重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、クロルスルホン化ポリエチレンなどのホモポリマー;スチレン・ブタジエン共重合体およびその水添物、スチレン・イソプレン共重合体およびその水添物、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体およびその水添物、エチレン・アクリル酸エステル共重合体などのランダム共重合体;ポリオルガノシロキサンおよびポリフォスファーゼン等が挙げられる。さらに、上述したホモポリマー、ランダム共重合体などを構成するモノマーと共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体も用いることができる。ただし、いずれの共重合体においてもTgが10℃以下となるように共重合組成を制御しなければならない。
【0010】
本発明におけるグラフト共重合体を構成する側鎖の芳香族オリゴマーは流動温度が100℃以上、好ましくは150℃以上、さらに好ましくは170℃以上の芳香族オリゴマーである。さらに、該芳香族オリゴマーの流動温度は400℃以下、好ましくは350℃以下、さらに好ましくは300℃以下がよい。
【0011】
該芳香族オリゴマーの流動温度が100℃より低いときには、得られる熱可塑性エラストマーにおいてゴム弾性を示す温度範囲が狭くなる、すなわち該熱可塑性エラストマーの耐熱性が十分でなくなるので好ましくない。
【0012】
本発明におけるグラフト共重合体を構成する、流動温度が100℃以上の芳香族オリゴマーとは主骨格にベンゼン環を有するオリゴマーであり、好ましくは一般式化1で表される構造単位を50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含むオリゴマーである。
【化1】
【0013】
(式中、Arは下記一般式化2、化3、化4から選ばれる。
【化2】
【化3】
【化4】
【0014】
ここでR1 、R2 は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基およびフェニル基から選ばれ、R1 、R2 は同一でも異なった基でもよい。1つのベンゼン環に異なった基がついてもよい。nは0〜2の整数である。)
【0015】
該オリゴマーの数平均重合度は好ましくは2〜10、さらに好ましくは3〜8、特に好ましくは4〜7である。
【0016】
該オリゴマーは数平均分子量が300〜1500の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは400〜1000の範囲である。数平均分子量が300未満であると該重縮合体が熱分解されやすくなり、また流動温度が著しく低下し、得られるグラフト共重合体の耐熱性が低下するため好ましくなく、また数平均分子量が1500を越えると、流動温度が該オリゴマーの熱分解温度に近くなり、得られる熱可塑性エラストマーの成形性が悪くなるため好ましくない。
【0017】
なお、主としてヒドロキシアリールカルボン酸重合体からなる該オリゴマーは、その融点等の性質を制御するために、単官能の高沸点フェノール化合物等により鎖末端封止された構造を含んでよい。
【0018】
本発明における熱可塑性エラストマーがゴム弾性を示す理由は、該エラストマーを構成するグラフト共重合体の側鎖の芳香族オリゴマーがグラフト共重合体の中でハードセグメントとして機能して、ミクロドメイン構造を形成し、物理架橋点となるためと推定される。しかしながら、この推定は本発明を何ら限定するものではない。
【0019】
本発明における熱可塑性エラストマーを構成するグラフト共重合体におけるガラス転移温度が10℃以下のポリマーと流動温度が100℃以上の芳香族オリゴマーの比は好ましくは99/1〜50/50(重量比)、さらに好ましくは97/3〜65/35(重量比)である。
【0020】
ガラス転移温度が10℃以下のポリマーが99重量%を越えると得られる熱可塑性エラストマーが室温以上の温度範囲において、はなはだしく塑性変形を起こすため好ましくなく、50重量%未満ではゴム弾性を示しにくくなるため好ましくない。
【0021】
該グラフト共重合体は単独において熱可塑性エラストマーとしての使用が可能であるが、必要に応じて該グラフト共重合体を構成する幹ポリマーと同一もしくは異種の、Tgが10℃以下のポリマーおよび/または該グラフト共重合体を構成する枝オリゴマーと同一の構造単位を有するポリマーとの混合物として用いることができる。
【0022】
さらに、本発明における熱可塑性エラストマーには、適宜カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ、ケイソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、二酸化チタン、タルク、ガラス繊維、シリカアルミナ繊維等の充填剤、可塑剤、老化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、難燃剤、耐油性向上剤、スコーチ防止剤および粘着付与剤等を任意に配合して用いることができる。
【0023】
本発明の熱可塑性エラストマーを構成するグラフト共重合体を製造する方法において、芳香族オリゴマーのフェノール性水酸基と反応しうる官能基としては好ましくはグリシジル基、イソシアネート基が挙げられる。特に好ましくはグリシジル基が挙げられる。
【0024】
上記グリシジル基を含有する重合体としては、メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
【0025】
さらに、メチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、プロピルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、ブチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、ヘキシルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、ドデシルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体等が挙げられる。
【0026】
さらに、メチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)
−3,5ジメチルベンジル] アクリルアミド共重合体、エチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3, 5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、プロピルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、ブチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3, 5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、ヘキシルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、ドデシルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
【0027】
さらに、アクリロニトリル・ブタジエン・グリシジルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・グリシジルスチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル] アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
【0028】
さらに、エチレン・酢酸ビニル・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・酢酸ビニル・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
【0029】
さらに、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
【0030】
さらに、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・エチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・プロピルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・ブチルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・ヘキシルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体、エチレン・ドデシルアクリレート・グリシジルスチレン共重合体等が挙げられる。
【0031】
さらに、エチレン・メチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、エチレン・エチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、エチレン・プロピルアクリレート・N−〔4−(2, 3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル] アクリルアミド共重合体、エチレン・ブチルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ) −3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、エチレン・ヘキシルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3, 5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体、エチレン・ドデシルアクリレート・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル〕アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
【0032】
さらに、スチレン・ブタジエン・グリシジルメタクリレート共重合体、スチレン・ブタジエン・グリシジルスチレン共重合体、スチレン・ブタジエン・N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5ジメチルベンジル] アクリルアミド共重合体等の各種共重合体が挙げられる。
これら各種共重合体は通常よく知られたラジカル重合により得ることができる。
【0033】
本発明に使用の、流動温度が100℃以上、好ましくは150℃以上で、かつ片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーは好ましくは下記一般式化5で表されるものである。
【0034】
【化5】
【0035】
(式中、mは数平均で2〜10が好ましい。R3 は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基もしくはアラルキル基が挙げられ、好ましくは、メチル基、エチル基、フェニル基またはビフェニル基である。Arは前述の一般式化2、化3または化4から選ばれる。)
該芳香族オリゴマーとしては、一般式化5で表される芳香族オリゴマーの2種以上の混合物でもよく、R3 がフェニル基である芳香族オリゴマーとビフェニル基の芳香族オリゴマーの混合物でもよい。
【0036】
上に示した片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーの数平均分子量は300〜1500の範囲であることが好ましく、R3 、Arの選択種により、数平均重合度は好ましくは2〜10、さらに好ましくは3〜8、特に好ましくは4〜7である。
【0037】
主としてヒドロキシアリールカルボン酸重合体の製造方法としては、ヒドロキシアリールカルボン酸エステル単独で重縮合してもよく、場合によっては鎖末端封止剤を添加してもよい。該鎖末端封止剤として高沸点の単官能のフェノール化合物、たとえばパラフェニルフェノール等が挙げられる。該鎖末端封止剤の添加量は、モノマーに対して好ましくは1/3から1/100当量、さらに好ましくは1/10から1/30当量である。
【0038】
具体的に説明すると、たとえばヒドロキシ安息香酸フェニルは、特開昭53−5284 号公報に開示されているように、ヒドロキシ安息香酸に、フェノールを硫酸などの脱水剤とともに添加し、加熱、攪拌することにより得られる。得られるヒドロキシ安息香酸フェニルは、たとえば特開昭59−36644号公報、特開平4−266852号公報に開示されている方法により、単離精製することができる。ヒドロキシ安息香酸フェニルを原料として、これを加熱、攪拌し、生成するフェノールを系外に留去することにより、片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーが得られる。
【0039】
系内の温度は200℃以上にすることが好ましい。該オリゴマーの数平均分子量は留去するフェノールの量により制御可能であり、目的とする重合度に制御するためには、仕込んだヒドロキシアリールカルボン酸フェニル等のモノマーの量より留去すべきフェノール量を計算すればよい。
【0040】
また得られた芳香族オリゴマーは、その熱安定性を向上させる目的からメタノール、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、クロロホルム、ピリジン等の溶媒で洗浄し、モノマー、ダイマーを除去することが望ましい。
【0041】
本発明において、Tgが10℃以下でかつフェノール性水酸基と反応しうる官能基を有する重合体と、流動温度が100℃以上でかつ片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーを反応させる方法は特に限定されるものではないが、好ましくは溶融混練により反応させる方法が挙げられる。
【0042】
この溶融混練は、該芳香族オリゴマーの流動温度以上で、Tgが10℃以下の該重合体と該芳香族オリゴマーを通常の混練機を用いて行うことができる。混練機としては、バンバリーミキサー、一軸押出機、二軸押出機、ロール、ニーダー等の高温で高剪断力をかけられるものであればどのような装置を用いてもかまわない。
【0043】
反応温度は、少なくとも用いる芳香族オリゴマーの流動温度以上であり、また用いるTgが10℃以下の該重合体の熱分解温度以下であることが好ましい。反応温度が、用いる芳香族オリゴマーの流動温度未満では、該芳香族オリゴマーのフェノール性水酸基と、Tgが10℃以下の該重合体が反応しにくく、グラフト共重合体が得られにくいので好ましくない。また、反応温度がTgが10℃以下の該重合体の熱分解温度を越えると、混練中に該重合体の分解が進み悪影響を及ぼすため好ましくない。
【0044】
さらに、グラフト化を促進させるにあたってはトリフェニルフォスフィン、トリパラトリルフォスフィン、トリメタトリルフォスフィン、トリオルトトリルフォスフィン、トリ−2,6−ジメトキシフェニルフォスフィン等のフォスフィン系触媒、または2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−〔2’−ウンデシルイミダゾリル−(1’)〕−エチル−Sトリアジン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等のアミン系触媒を用いることが好ましい。
【0045】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、各物性の測定条件は次の通りである。
引張試験:東洋ボールドウィン社製引張試験機テンシロンEM−500型を用い、ASTM D−638に準じ測定を行った。
【0046】
圧縮永久歪試験:東洋精機製作所製定歪圧縮試験器を用い、JIS K−6301に準じ測定を行った。
JIS−A 硬度:東洋精機製作所製JIS−A 硬度計を用い、JIS K−6301に準じ測定を行った。インターバルは0. 5秒で測定を行った。
【0047】
流動温度:(株)島津製作所製高化式フローテスターCFT−500を用い、サンプルを4℃/分の昇温速度で加熱溶融し、100kg/cm2 の荷重において内径1mm長さ10mmのノズルより押し出す条件で測定したときに該溶融粘度が48000ポイズを示す温度を流動温度とした。
メルトインデックス(以下MIと略すことがある。):(株)東洋精機製作所製メルトインデクサーにより測定した。
【0048】
実施例1
特開昭61−127709 号公報の実施例5に記載の方法に準じて、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート三元共重合体〔エチレン/メチルアクリレート/グリシジルメタクリレート=38. 4/59. 0/2. 6(重量比)、190℃、2. 16kg荷重下でのMI=8. 7g/10分〕を得た。
【0049】
このポリマーのガラス転移温度を島津製作所製スタンドアロン型示差走査熱量計DSC−50型にて窒素雰囲気下、10℃/分の昇温速度で測定した。得られた図から常法に従い、吸熱開始温度を接線法により求めガラス転移温度とした。ガラス転移温度は−33. 7℃であった。またこのポリマーの加熱減量曲線を、島津製作所製スタンドアロン型熱重量測定装置TGA−50にて窒素雰囲気下、10℃/分の昇温速度で測定した。この測定により、このポリマーは350℃付近までは熱的に安定であることがわかった。
【0050】
次に片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーを以下のようにして合成した。500mlのセパラブルフラスコにイカリ型攪拌翼、窒素導入管、およびフェノールを留去するためのトの字管付冷却管を取りつけ、パラヒドロキシ安息香酸2. 33モル(500g)、パラフェニルフェノール0. 177モル、(19. 9g、1/20当量)を仕込んだ。イカリ型攪拌翼を120rpmで回転させながら、窒素を導入し系内を窒素雰囲気とした状態で、セパラブルフラスコを油浴に入れ、油浴を250℃に昇温した。油浴を250℃に保持した状態で系内を均一に溶解した後、290℃に昇温して6時間重縮合反応を行なった。この間、168g(1. 79モル)のフェノールが系外に回収された。
【0051】
重縮合終了後オリゴマーを取り出し、粉砕機により微粉砕した。得られたパウダーは335gであった。このパウダーを10倍量(3350g)のメタノールで以下のようにして洗浄し、メタノールに可溶な低分子量分を除去した。2lセパラブルフラスコに上記パウダー335gと3350gのメタノールを仕込み、イカリ型攪拌翼、ジムロート冷却管を取り付け、系内でメタノールが還流するように、セパラブルフラスコを80℃の油浴中に入れ、メタノール還流下1時間洗浄を行った。洗浄終了後、直ちに濾過し、ポリマーを回収した。さらに、この回収したオリゴマーを真空乾燥器にて80℃で10時間乾燥し、片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーを得た。得られたオリゴマーは246gであり洗浄収率は73%であった。
【0052】
この精製オリゴマーの流動温度を測定したところ203℃であった。次にこの精製オリゴマーの加熱減量を先のTGA−50型の装置を用い窒素雰囲気下にて10℃/分の昇温速度で測定した。これからこの精製オリゴマーは300℃付近まで安定であることがわかった。
【0053】
次にこの精製したオリゴマーの数平均分子量の測定方法と結果を示す。数平均分子量の測定は、以下に述べる化学分解法により行なった。ここで言う化学分解法とは、該芳香族オリゴマーをN−メチルピロリドン溶媒中でn−ブチルアミンを分解試薬とし、該オリゴマーのエステル結合を化学的に切断しモノマー単位に分解した後、液体クロマトグラフィーにより分解成分を同定、定量し、末端基に由来する分解物の存在比から数平均重合度を求める方法である。
【0054】
具体的には、該オリゴマー50mgを40mlのN−メチルピロリドン10mlのn−ブチルアミンを入れたナス型フラスコに投入し、冷却管をとりつけ80℃のオイルバス中でマグネチックスターラーで撹拌下12時間分解を行い、該ポリマーをN−n−ブチル−p−ヒドロキシ安息香酸アミド、p−フェニルフェノール、フェノールに分解し、過剰のn−ブチルアミンをエバポレーターで除去後、0. 45ミクロンのポアサイズのメンブランフィルターで濾過し、これを試料とした。
【0055】
測定は東ソー(株)製高速液体クロマトグラフィーシステム〔ポンプはTOSOH CCPM、ポンプコントローラーはTOSOH PX−8010(検出波長254nmで使用)、レコーダーはシステムインストルメンツ社製クロマトレコーダー12〕を用い、カラムはTOSOH TSK−Gel ODS−120Tを用い、水−メタノール勾配溶離方法により各成分を溶離、定量した。
【0056】
溶媒に用いた水は、0. 5体積%の酢酸を添加したイオン交換水、メタノールは、0. 5体積%の酢酸を添加した住友化学工業(株)製電子工業用グレードのメタノールを用いた。さらにグラジェンド条件は水系の濃度が0分で75体積%、30分で60%、50分で0%、60分で75%(いずれも直線的に濃度変化させた。)で測定を行った。
【0057】
上記の測定条件で、前述のサンプルに含まれる各成分量を定量すると、N−n−ブチル−p−ヒドロキシ安息香酸アミド/p−フェニルフェノール/フェノール=33/0. 95/4. 2(モル比)となり、該ポリマーの数平均重合度は一般式化6でq=6. 4であった。
【化6】
(式中、R4 はフェニル基またはビフェニル基である。)
【0058】
以上述べてきたエチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート三元共重合体、および片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーを、80:20の重量組成比にて溶融混練反応に供し、グラフト共重合体を得た。該溶融混練反応は、東洋精機製作所製ラボプラストミル型式R−20型にR−60形のミキサーおよびブレードとしてローラー型のものを装着し、250℃にて200rpmで10分間行った。
【0059】
このようにして得られたグラフト共重合体の260℃、10kg荷重でのMIは、17. 7g/10分であった。
またグラフト共重合体を280℃、50kg/cm2 の加圧下で厚さ2. 1mmのプレスシートに成形したところ、外観の非常に優れたシートが得られた。該プレスシートより各種物性測定用の試験片を切り抜き、物性の測定を行った。
結果は表1に示した通りであり、100℃での圧縮永久歪は77. 4%であった。
【0060】
実施例2、3
実施例1で用いたエチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート三元共重合体、片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーおよびトリパラトリルフォスフィンを表1に示した組成にて、実施例1と同様にして溶融混練反応し、グラフト共重合体を得た。このグラフト共重合体よりプレスシートを作成したところ外観の非常に優れたシートが得られた。実施例1と同様に各種物性の測定を行った結果を表1に示す。実施例2で得られたグラフト共重合体の100℃での圧縮永久歪は、53. 4%であった。
【0061】
比較例1
次に、片末端にカルボン酸基を有するパラヒドロキシ安息香酸オリゴマーを特開平4−11657 号公報、特開平4−178352号公報に開示された方法により合成した。該芳香族オリゴマーは、平均重合度n=4. 2、流動温度=201℃であった。
【0062】
片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーを、片末端にカルボン酸基を有する芳香族オリゴマーに変えた以外は実施例1と同様にして溶融混練反応を行ないグラフト共重合体を合成した。該グラフト共重合体の各種物性の測定を行った結果を表1に示す。該グラフト共重合体より得られたプレスシートは、外観の良好なものであったが、100℃においては圧縮永久歪が100%でありゴム弾性を示さなかった。
【0063】
比較例2〜4
実施例1と同様の方法により、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート三元共重合体、片末端にカルボン酸基を有するパラヒドロキシ安息香酸オリゴマー、トリパラトリルフォスフィンを表1に示す組成にて仕込み、溶融混練反応を行なった。得られたグラフト共重合体の各種物性の測定を行った結果を表1に示す。
【0064】
比較例2で得られたグラフト共重合体は、外観の良好なプレスシートを与えたが、100℃における圧縮永久歪が100%であり高温にて十分なゴム弾性は示さなかった。トリパラトリルフォスフィンを0. 35重量部添加した比較例3において得られたグラフト共重合体は、外観の良好なプレスシートを与え、かつ100℃における圧縮永久歪が85. 0%であり、高温においてもゴム弾性を示した。比較例3と比べ混練時間を5分から10分に延長した比較例4では、得られたグラフト共重合体のプレスシートは表面に凹凸が見られ、外観の良好なものではなかった。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】
本発明のグラフト共重合体の製造方法は、高い耐熱性を有し、ゴム弾性がさらに優れ、外観もより優れた成形体を与える熱可塑性エラストマーとして用いることのできるグラフト共重合体を製造する方法であり、工業的価値が大きい。
Claims (9)
- ガラス転移温度が10℃以下であり、かつフェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するアクリル酸エステル重合体及び/又はエチレン・アクリル酸エステル共重合体と、下記で定義された流動温度が100℃以上であり、かつ下式(1)
(式中、mは数平均で2〜10を、R3は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基から選ばれる基を表す。Arは下記(2)〜(4)
(R1 、R2 は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基およびフェニル基から選ばれる基を表す。1つのベンゼン環に異なった基がついてもよい。nは0〜2の整数である。)から選ばれる基を表す。)
で示される片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーとを反応させることを特徴とするグラフト共重合体の製造方法。
流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱溶融し100kg/cm2 の荷重において内径1mm、長さ10mmのノズルより押出す条件で測定したときに該溶融粘度が48000ポイズを示す温度。 - フェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するアクリル酸エステル重合体が、メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体から選ばれることを特徴とする請求項1記載の方法。
- フェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するエチレン・アクリル酸エステル共重合体が、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体から選ばれることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 式(1)におけるR3がフェニル基であり、Arがフェニレン基であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の方法。
- 請求項1〜4いずれかに記載の方法によって得られたグラフト共重合体。
- ガラス転移温度が10℃以下であり、かつフェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するアクリル酸エステル重合体及び/又はエチレン・アクリル酸エステル共重合体と、下記で定義された流動温度が100℃以上であり、かつ下記式(1)
(式中、mは数平均で2〜10を、R 3 は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基から選ばれる基を表す。Arは下記(2)〜(4)
(R 1 、R 2 は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基およびフェニル基から選ばれる基を表す。1つのベンゼン環に異なった基がついてもよい。nは0〜2の整数である。)から選ばれる基を表す。)
で示される片末端にフェノール性水酸基を有する芳香族オリゴマーとを反応させることを特徴とするグラフト共重合体の耐熱性向上方法。
流動温度:4℃/分の昇温速度で加熱溶融し100kg/cm 2 の荷重において内径1mm、長さ10mmのノズルより押出す条件で測定したときに該溶融粘度が48000ポイズを示す温度。 - フェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するアクリル酸エステル重合体が、メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体から選ばれることを特徴とする請求項6記載の方法。
- フェノール性水酸基と反応し得るグリシジル基を有するエチレン・アクリル酸エステル共重合体が、エチレン・メチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・プロピルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ヘキシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン・ドデシルアクリレート・グリシジルメタクリレート共重合体から選ばれることを特徴とする請求項6記載の方法。
- 式(1)におけるR3がフェニル基であり、Arがフェニレン基であることを特徴とする請求項6〜8いずれかに記載の方法。
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