JP3602959B2 - 車両群走行制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路などを車両群を形成して走行する車両群走行制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
高速道路や自動車専用道路などでは、自動車の運転を自動化し、さらには複数の車両でプラトーンと呼ばれる隊列を形成して車両群が一体として走行することが考えられている。運転を自動化し、さらには車両群を形成して隊列走行することによって、省力化や交通緩和などを図ることが期待されている。
【0003】
車両群を形成してプラトーン走行を行うことについての先行技術として、たとえば特開平8−314541や特開平7−334790などが存在する。特開平8−314541に開示された走行制御システムでは、隊列走行中に車両群が合流地点を通過する際に合流車両が検出されれば車間距離を増大させて、隊列への合流が容易なように制御する。また、特開平7−334790に開示された走行制御システムでは、独立して走行している後続車両が先行車両の挙動を監視し、合流地点で合流車両が存在することが予定される場合に車間距離が大きくなるように制御し、合流車両が円滑に先行車との間に進入しやすく制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車両群がたとえば走行車線を隊列走行し、合流地点で多数の車両がこの車両群に合流すると、走行車線の車両群の隊列の長さが長くなる。このようなとき、追越車線の交通量が少ないと、道路全体の交通の流れが緩慢となり、車両の効率的な走行ができない。したがって、効率的な走行を行うためには、車両群の隊列の長さがある程度長くなると、これらを1つの車両群として取扱い、たとえば走行車線から追越車線に車線変更させて走行するようにするのが望まれる。
【0005】
しかし、上記先行技術は、いずれも、合流地点で合流する車両が車両群に容易に合流できるようにするものであって、一つの車両群を形成して効率的な走行を行うものではなく、このような走行を行うための走行制御システムの実現が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、適度なグループの車両群を形成して車両の効率的な走行を行うことができる車両群走行制御システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
所定の車両台数または所定の群長さが形成されたか否かを判断するための群形成判断手段と、車両群の車線変更を行うための車線変更手段とを備え、
前記群形成判断手段および前記車線変更手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
車両群が車両台数または所定の群長さになると、前記群形成判断手段は群形成信号を生成し、前記車線変更手段は前記群形成信号に基づいて車線変更信号を生成し、前記車線変更信号に基づいて前記先頭車両は特定車線から前記特定車線と異なる他の車線に車線変更を行うことを特徴とする車両群走行制御システムである。
【0008】
本発明に従えば、車両群の車両が所定台数に、またはその群長さが所定長さになると、車線変更手段が車線変更信号を生成し、これによって車両群の先頭車両は特定車線から他の車線に車線変更し、この先頭車両に続いて後続車も車線変更を行う。したがって、車両群の長さが所定範囲を超えて長くなることがなく、このような車両群が一つのグループとして走行し、かくして交通の流れがスムースとなり、車両の効率的な走行が可能となる。
【0009】
また本発明は、複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
所定の車両台数または所定の群長さが形成されたか否かを判断するための群形成判断手段と、道路の分流地点および合流地点のいずれか一方または双方である分合流地点を判断するための分合流地点判断手段と、車両群の車線変更を行うための車線変更手段とを備え、
前記群形成判断手段、前記分合流地点判断手段および前記車線変更手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
車両群が車両台数または所定の群長さになると、前記群形成判断手段は群形成信号を生成し、また、車両群が前記分合流地点に近づくと、前記分合流地点判断手段は分合流地点信号を生成し、前記車線変更手段は前記群形成信号および前記分合流地点信号に基づいて車線変更信号を生成し、前記車線変更信号に基づいて前記先頭車両は特定車線から前記特定車線と異なる他の車線に車線変更を行うことを特徴とする車両群走行制御システムである。
【0010】
本発明に従えば、車両群の車両が所定台数に、またはその群長さが所定長さになると、分合流地点にて車線変更手段が車線変更信号を生成し、これによって車両群の先頭車両は特定車線から他の車線に車線変更し、この先頭車両に続いて後続車も車線変更を行う。したがって、分合流地点において車両群の長さが調整され、このような車両群が一つのグループとして走行し、かくして交通の流れがスムースとなり、車両の効率的な走行が可能となる。
【0011】
また本発明は、前記分合流地点判断手段は、車両に搭載されるナビゲーション装置が有する地図データからの分合流地図情報に基づいて前記分合流地点信号を生成することを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、分合流地点に関する情報としてナビゲーション装置における地図データを利用することができる。
【0013】
また本発明は、前記分合流地点判断手段は、路上に沿って設けられる路上装置からの道路情報信号に基づいて前記分合流地点信号を生成することを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、文合流地点に関する情報として路上装置からの道路情報信号を利用することができる。
【0015】
また本発明は、車両群の各車両は送信手段および受信手段を備え、前記先頭車両の前記車線変更手段が前記車線変更信号を生成すると、前記先頭車両が車線変更を行うに先だって、前記先頭車両にて生成された前記車線変更信号がその送信手段から後続の車両の受信手段に向けて送信されることを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、車両群の先頭車両が車線変更を行う前に、車線変更手段にて生成された車両変更信号が後続の車両に送信されるので、先頭車両の車線変更に伴う後続車の車線変更をスムースに行うことができる。
【0017】
また本発明は、所定距離範囲に前記分合流地点が複数存在するか否かを判断する複数分合流地点判断手段と、車線を選択する車線選択手段とをさらに備え、前記複数分合流地点判断手段およびおよび前記車線選択手段は少なくとも前記先頭車両に装備され、前記車線選択手段は前記複数分合流地点判断手段の判断結果に基づき車線を選択し、前記先頭車両は前記車線選択手段により選択された車線に車線変更を行うとことを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、複数分合流地点判断手段は所定距離範囲内に複数の分合流地点が存在するか否かを判断し、車線選択手段はこの複数分合流地点判断手段の判断結果に基づいて車線を選択するので、存在する分合流地点を考慮して車線が選択されるので、車両群の快適な走行を行うことができる。
【0019】
また本発明は、前記複数分合流地点判断手段は前記所定距離範囲内における各車線に接続される前記分合流地点の数を求め、前記車線選択手段は、前記分合流地点の少ない車線を選択することを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、車線選択手段は複数分合流地点判断手段により求めた分合流地点の少ない車線を選択するので、走行中の車両群の車線変更が少なく、これにより車両群の快適な走行を行うことができる。
【0021】
また本発明は、複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
道路の分流地点を判断するための分流地点判断手段と、車両群内に特定分流地点で分流する車両が存在するか否かを判断する分流車有無判断手段と、車線を選択する車線選択手段とを備え、
前記分流地点判断手段、前記分流車有無判断手段および前記車線選択手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
前記車両群が前記分流地点に近づくと、前記分流地点判断手段は分流地点信号を生成し、前記分流車有無判断手段は車両群に分流車両が存在すると分流車有信号を生成し、車線選択手段は前記分流地点信号および前記分流車有信号に基づいて前記特定分流地点が存在する車線を選択することを特徴とする車両群走行制御システムである。
【0022】
本発明に従えば、車両群に特定分流地点にて分流する車両が含まれていると、この車両群が特定分流地点に近づくと、車線選択手段は特定分流地点が存在する車線を選択する。したがって、車両群はこの車線に車線変更し、分流する車両は特定分流地点にて分流路にスムースに分流することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う車両群走行制御システムの第1の実施形態について説明する。図1は、本発明に従う車両群走行制御システムの第1の実施形態の要部を簡略的に示すブロック図である。
【0028】
図1を参照して、図示の車両群走行制御システムは、参照番号2で示す走行制御装置を備え、この実施形態では、このような走行制御装置2が各車両4(図3参照)に搭載される。各走行制御装置2は、隊列を構成する車両群6(図3参照)内における車両4間で走行制御情報など情報信号を伝送するための通信制御ユニット8(以下「通信制御ECU]という)、走行制御装置2を搭載する車両4の走行装置10を制御するための車両制御ユニット12(以下「車両制御ECU」という)および車両群の車線変更を制御するための走行制御ユニット14(以下「走行制御ECU」という)を備えており、これら通信制御ECU8、車両制御ECU12および走行制御ECU14は、たとえば、それら専用のマイクロプロセッサから構成される。
【0029】
通信制御ECU8に関連して、光信号を送受信するための光通信機16が設けられ、この光通信機16には、光信号を送信するための発光器18と、光信号を受信するための受信器20とが接続されている。発光器18は前方の車両4に向けて所定の光信号、この実施形態では車両台数信号および車両長さ信号を送信するとともに、後方の車両4に向けて所定の信号、この実施形態では後述する車線変更信号を送信する。また、受光器20は後方の車両4からの上記光信号(車両台数信号および車両長さ信号)を受信するととともに、前方の車両4からの車線変更信号を受信する。
【0030】
通信制御ECU8に関連して、さらに、送信機22および受信機24が設けられている。送信機22および受信機24は、道路28(図3参照)に沿って設けられるビーコンなどのインフラ設備との間で所定信号の送信、受信を行うためのものである。送信機22から送信される電波信号は、アンテナ30から電波として送信され、インフラ設備から送信された電波信号は、アンテナ30を介して受信機24に受信される。
【0031】
また、車両制御ECU12に関連して、ミリ波レーダ32およびCCDカメラ34が設けられている。ミリ波レーダ32は、前方車両4との車間距離を測定するためのものであり、前方に向けて高周波信号を発信しするとともに前方車両4からの反射信号を受信し、これによって前方車両4との車間距離を測定する。また、CCDカメラ34は前方車両4に追従走行するためのものであり、この前方車両4を認識する。
【0032】
車両制御ECU12に関連して、さらに、ナビゲーション装置36および車速センサ38が設けられている。ナビゲーション装置36には地図データが記憶され、この地図データを表示手段(図示せず)に表示することができる。この実施形態では、ナビゲーション装置36の地図データが車両制御ECU12に送給され、この地図データを利用して走行装置10の制御が行われる。また、車速センサ38は車両4の走行速度を検出し、この検出信号が車両制御ECU12に送給される。
【0033】
車両制御ECU12は、車両の実際の走行状態を制御するために走行装置10を作動制御する。、走行装置10は、たとえば、車両のエンジン、ブレーキ、ステアリングなどを含み、これらが車両制御ECU12によって制御される。
【0034】
図2をも参照して、走行制御ECU14は、車両台数カウンタ40、車両台数記憶手段42、車両群長さ演算手段44および群長さ記憶手段46を含んでいる。車両台数カウンタ40は、隊列を形成して走行する車両群6(図3参照)を構成する車両4の台数をカウントする。群台数記憶手段42には、隊列を構成する車両4の台数、たとえば5台が記憶され、この群台数記憶手段42に記憶された台数を基準に車両群の一つのグループが形成される。また、車両群長さ演算手段44は、隊列を形成して走行する車両群6の長さを演算する。群長さ記憶手段46には、隊列を構成する車両群6の長さ、たとえば25mが記憶され、この群長さ記憶手段46に記憶された群長さを基準に車両群の一グループが形成される。
【0035】
走行制御ECU14は、さらに、車両情報記憶手段48、群形成判断手段50および車線変更手段52を含んでいる。車両情報記憶手段48には車両に関する情報、たとえば車両の全長さなどが記憶されている。また、群形成判断手段50は、隊列を形成する車両群6を形成すべきか否かを判断する。この実施形態では、車両台数カウンタ40によってカウントされた車両台数と群台数記憶手段42に記憶された群台数とを比較し、車両台数カウンタ40の車両台数が群台数になると、群形成判断手段50は群形成信号を生成する。また、車両群長さ演算手段44によって演算された群長さと群長さ記憶手段46に記憶された群長さとを比較し、車両群長さ演算手段44による演算群長さが記憶群長さになる、またはこの記憶群長さを超えると、群形成判断手段50は群形成信号を生成する。
【0036】
次に、図1および図2とともに図3および図4を参照して、上述した車両群走行制御システムにおける車両群の車線変更動作について説明する。
【0037】
図3に示すように、車両4は、通常、たとえば特定車線である走行車線54を走行し、車両の台数が増えると車両群6を構成して隊列を形成して走行する。この走行中、隊列を形成する車両群6が所定台数であるか否かが判断される。そして、隊列を形成する車両群6が所定台数(車両台数カウンタ40によってカウントされた台数)、この実施形態では5台になると、ステップS−1からステップS−2に進み、群形成判断手段50は群形成信号を生成する。
【0038】
一方、ステップS−1において隊列を形成する車両群6の台数が所定台数より少ないと、ステップS−3に進み、次に隊列を形成する車両群6の群長さ(車両群長さ演算手段44により演算された群長さ)が所定群長さ、またはこの所定群長さを超えているか否かが判断される。そして、演算された車両群6の長さが記憶群長さ以上になると、ステップS−2に移り、上述したと同様に、群形成判断手段50は群形成信号を形成する。なお、ステップS−3において、車両群6の長さが所定群長さよりも短いと、ステップS−4に進み、車両群6を構成する車両4は走行車線54を継続して走行する。
【0039】
この実施形態では、隊列を形成する車両群6の先頭車両4における走行制御ECU14では、車両台数カウンタ40、群台数記憶手段42、車両群長さ演算手段44、群長さ記憶手段46、車両情報記憶手段48、群形成判断手段50および車両変更手段52の全てが機能し、追越車線56への車線変更が必要なときに先頭車両4は後述する如く車線変更する。これに対して、先頭車両4に続く後続車両4における走行制御ECU14では、車両台数カウンタ40、車両群長さ演算手段44および車両情報記憶手段48が機能し、群台数記憶手段42、群長さ記憶手段46、群形成判断手段50および車線変更手段52は実質上機能せず、後続車両4は、先頭車両4に追従して走行する。このように、車線変更に関する制御は車両群6の先頭車両4において行われる。そして、隊列を形成する車両群6では、最後尾の車両4の場合、この車両4は最後尾であるので、車両カウンタ40は自車に対する群台数として1台をカウントするとともに、車両群長さ演算手段44は車両情報記憶手段48に記憶された車両の全長を自車に対する演算群長さとして演算する。最後尾の車両4の群台数情報および群長さ情報は、この車両4における通信制御ECU8および光通信機16を介して発光器18からこの車両の前方車両4に向けて送信され、前方車両4は受光器20を介して最後尾の車両4からの送信情報を受信する。このように受信すると、最後尾から2番目の車両4の場合、最後尾車両4からの群台数情報を受信するので、この車両4における車両カウンタ40は自車に対する群台数として2台をカウントするとともに、最後尾の車両4からの群長さ情報を受信するので、この車両4の車両群長さ演算手段44は、上記群長さ情報に車両情報記憶手段48に記憶された車両の全長および車間距離を加えて自車に対する演算群長さとして演算する。このようにして、先頭車両4の車両カウンタ40は車両群6を構成する車両4の台数をカウントし、またその車両群長さ演算手段44は車両群6の群長さを演算する。なお、車両群6の最後尾の車両4の後方にさらに車両4が付くと、新たに付いた車両4が最後尾の車両となって車両群6の車両台数のカウントおよび車両群長さの演算がおこなわれてこれらの数値が更新される。
【0040】
車両群6の先頭車両4における走行制御ECU14の群形成判断手段50にて群形成信号が生成されると、ステップS−5に進み、先頭車両4の車線変更手段52は上記群形成信号に基づいて車線変更信号を生成する。かくすると、この車線変更信号が車両制御ECU12に送給され、車両制御ECU12は車線変更信号に基づいて車両のステアリング(図示せず)を自動的に操作し、先頭車両4は走行車線54から矢印58(図3)で示すとおりに追越車線56に車線変更し(ステップS−6)、これによって後続車両4も追従して追越車線56に車線変更する(ステップS−7)。
【0041】
かくして、形成される隊列が短い車両群6は走行車線54を走行し、この隊列が所定台数または所定群長さになると、車両群6は一つのグループを構成して追越車線56に車線変更するので、車両の走行がスムースになるとともに、効率のよい走行が可能となる。
【0042】
上述した第1の実施形態では、隊列を形成する車両群6が所定台数または所定群長さになると、その時点で車両群6を形成して車線変更するように構成しているが、これに代えて、車両群6が所定台数または所定長さになった状態において分流路および/または合流路に近づいたときに車両群6を形成して車線変更を行うようにすることもできる。
【0043】
図5は、本発明に従う車両群走行制御システムの第2の実施形態を簡略的に示すブロック図である。なお、第2の実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0044】
図5において、この第2の実施形態では、ナビゲーション装置36からの地図データが車両制御ECU12に送給され、この地図データが車両制御ECU12からさらに走行制御ECU14に送給されるように構成されている。そして、ナビゲーション装置36の地図データからの分合流地図情報に基づいて車両群6の車線変更が行われ、このことに関連して、走行制御ECU14は分合流地点判断手段(図示せず)をさらに含む。この第2の実施形態におけるその他の構成は、上記第1の実施形態と実質上同一である。
【0045】
次に、図5ともに図6および図7を参照して、第2の実施形態の車両群走行制御システムにおける車両群の車線変更動作について説明する。
【0046】
図6に示すように、車両4は、通常、たとえば特定車線である走行車線54を走行し、車両4の台数が増えると車両群6を構成して隊列を形成して走行する。この走行中、隊列を形成する車両群6が所定台数であるか否かが判断される。そして、隊列を形成する車両群6が所定台数になると、ステップS−11からステップS−12に進み、群形成判断手段50は群形成信号を生成する。一方、ステップS−11において隊列を形成する車両群6の台数が所定台数より少ないと、ステップS−13に進み、次に隊列を形成する車両群6の群長さが所定群長さ、またはこの所定群長さを超えているか否かが判断される。そして、演算された車両群6の長さが記憶群長さ以上になると、ステップS−12に移り、上述したと同様に、群形成判断手段50は群形成信号を生成する。車両群6の車両台数のカウントおよび車両群長さの演算は第1の実施形態と同様に行われる。なお、ステップS−13において、車両群6の長さが所定群長さよりも短いと、ステップS−14に進み、車両群6を構成する車両4は走行車線54を継続して走行する。
【0047】
ステップS−12にて群形成信号が生成されると、ステップS−15に進み、車両群6が分合流地点に近づいたか否かが判断される。この実施形態では、分合流地点に関する地点情報は、車両4に搭載されたナビゲーション装置36からの地図データが利用される。ナビゲーション装置36には、道路情報に関する種々の情報が記憶されており、この記憶された情報が車両制御ECU12に送給され、そしてかかる情報のうち分合流地図情報、すなわち分流地点および合流地点に関する位置情報が走行制御ECU14に送給される。たとえば、ナビゲーション装置36の分合流地図情報により車両群6が、図6に示すように、たとえば合流地点72に近づく、たとえば分合流地点の手前500mになると、走行制御ECU14の分合流地点判断手段(図示せず)は、ナビゲーション装置36からの分合流地図情報に基づいて分合流信号を生成する。このように群形成信号および分合流地点信号が生成されると、走行制御ECU14の車線変更手段52はこれらの信号に基づいて車線変更信号を生成する(ステップS−16)。そして、車両群6の先頭車両4の車線変更に先だって、車両群6の後続車4へ生成された車線変更信号の送信が行われる。この車線変更信号の送信は、先頭車両4の通信制御ECU16および光通信機16の作用によって発光器18から行われ、この先頭車両4に続く後続車4は、上記発光器18からの車線変更信号を受光器20によって受光し、受信した車線変更信号が通信制御ECU8を介して走行制御ECU12に送給されるとともに、さらに通信制御ECU8および光通信機16の作用によって発光器18からさらに後続車に送信され、このようにして車両群6の後続車4に車線変更信号が送信され、車両群6の各車両4は先頭車両4からの車線変更信号を受信する(ステップSー18)。
【0048】
このようにして車線変更信号が後続車4に送信されると、ステップS−19に進み、車両群6の先頭車両4が矢印74(図6)で示すとおりに走行車線54から追越車線56への車線変更し(ステップS−19)、これによって後続車両4も追従して追越車線56に車線変更する(ステップS−20)。このように、後続車両4が車線変更信号を受信した後先頭車両4が車線変更を行うようにすることによって、車両群6のスムースな車線変更が可能となる。
【0049】
かくして、形成される隊列が短い車両群6は走行車線54を走行し、この隊列が所定台数または所定群長さになると、車両群6は一つのグループを構成して追越車線56に車線変更するので、上述した第1の実施形態と同様に、車両の走行がスムースになるとともに、効率のよい走行が可能となる。なお、車両群6の車両台数が多い(または車両群長さが長い)ときには、所定台数(または所定群長さ)の車両群6が一つのグループを構成して車線変更し、残りの車両群6において図7に示す制御動作が遂行される。そして、この残りの車両群6において車両群6の車両台数が所定台数(または所定群長さ)以上であると、所定台数(または所定群長さ)でもって一つの車両群6を構成して車線変更が行われ、このような動作が残りの車両群6に対して繰返し行われる。
【0050】
第2の実施形態においては、車両4に搭載されるナビゲーション装置36の地図データを利用して分合流地点に近づいたか否かを判断しているが、これに代えて、たとえば、道路28に沿って設置される地上装置、たとえばビーコンなどのインフラ設備78から送信される道路情報信号を利用することもできる。かかる場合、道路情報信号には分合流情報信号が含まれており、インフラ設備78からの道路情報信号は、アンテナ30を介して受信機24にて受信され、受信された道路情報信号は、通信制御ECU8を介して走行制御ECU14に送給され、分合流地点判断手段(図示せず)は、この道路情報信号に基づいて分合流地点に近づいたことを判断して分合流地点信号を生成する。このように構成しても、分合流地点に近づいたとき車両群6は所要のとおりに車線変更を行う。なお、ナビゲーション装置36および地上のインフラ設備78の双方の分合流地点に関する情報を利用するようにすることもできる。
【0051】
また、第2の実施形態にはいては、走行車線54と合流路80との合流地点および走行車線54と分流路(図示せず)との分流地点の双方において車線変更を行う構成であるが、合流地点および分流地点のいずれか一方において車線変更を行うようにしても同様の効果が達成される。
【0052】
走行制御ECUは、たとえば図8に示すとおりに構成することができ、このように構成した場合、所定距離範囲に複数の分合流地点が存在していても車両のスムーズな走行が可能となる。図8は、走行制御ECUの第1の変形形態を簡略的に示すブロック図であり、図9は、走行状態を説明するための簡略図であり、図10は、図8の走行制御ECUを用いたときの制御動作を示すフローチャートである。なお、上述した実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0053】
図8において、第1の変形形態の走行制御ECU102は、図2に示す各種手段40〜52に加えて、複数分合流地点判断手段104および車線選択手段106を有している。複数分合流地点判断手段104は、地上装置としてのインフラ設備78からの道路情報信号を利用して所定距離範囲、たとえば4kmの範囲に分合流地点が複数存在するか否かを判断し、複数存在すると判断した場合、各車線に存在する分流地点112(分流路108が接続される地点)および合流地点114(合流路110が接続される地点)の数を求める。また、車線選択手段106は、複数分合流地点判断手段104により求めた分合流数に基づいて車両群6が走行する車線を選択する。このような走行制御ECU102は、第1の実施形態における走行制御ECU14に代えて用いられる。
【0054】
次に、図8ともに図9および図10を参照して、第1の変形形の走行制御ECU102を用いた車両群走行制御システムにおける車両群の車線変更動作について説明する。
【0055】
図9に示すように、車両4は、通常、たとえば特定車線である走行車線54を走行し、車両4の台数が増えると車両群6を構成して隊列を形成して走行する。そして、車両群6が所定台数(または所定群長さ)以上になると、上述したようにして一つのグループとなって隊列を形成し、車両群6は追越車線56に車線変更する。したがって、隊列を形成する車両群6が所定の車両群6を構成しているか否かが判断され、車両群6が所定の車両群6を構成している場合に追越車線56を走行し、ステップS−32に進む。一方、車両群6が所定の車両群6を構成しない場合、ステップS−31からステップS−33に進み、車両群6(1台の場合も含む)は走行車線54を走行する。
【0056】
車両群6が分流地点112または合流地点114に近づくと、車両群6の先頭車両4が、道路28に沿って設けられた地上装置としてのインフラ設備78から送信されている道路情報信号を受信し(ステップS−32)、この道路情報信号が走行制御ECU102に送給される。この道路情報信号には、分合流地点に関する情報が含まれ、またこの分合流地点よりも走行方向前方側の所定距離範囲H、たとえば4kmの範囲に複数の分合流地点が存在する場合、複数分合流地点に関する情報が含まれている。この複数分合流地点に関する情報が走行制御ECU102に送給されると、複数分合流地点判断手段104は、上述した情報に基づいて複数分合流地点が存在していると判断し、この所定距離範囲H内において各車線54,56に存在する分合流地点の数を求める(ステップS−34)。たとえば、図9に示す道路28では、複数分合流地点判断手段104によって、走行車線54における分合流地点54の数が3つ、また追越走行車線56における分合流地点56の数が1つと求められる。このように各車線54,56における分合流地点の数が求められると、車線選択手段106は、この複数分合流地点判断手段104によって求めた数に基づいて、車両群6が走行する車線を選択する。この実施形態では、車線選択手段106は、所定距離範囲H内において分合流地点の数が少ない車線、すなわち追越車線56を選択する(ステップS−35)。
【0057】
このように走行する車線が選択されると、ステップS−36において、車両群6が選択された車線を走行しているか否かが判断される。この実施形態では、車両群6が追越車線56を走行していると、車線変更をする必要がないので、ステップSー37に進み、車両群6は追越車線56を継続して走行する。なお、走行車線54よりも追越車線56の方が分合流地点が多い場合、車線選択手段106によって走行車線54が選択され、この場合、車両群6は選択された車線、すなわち走行車線54へ車線変更する(S−38)。このように、所定距離範囲H内に複数の分合流地点が存在する場合、分合流地点が少ない車線が選択されるので、車両群6が頻繁に車線変更を行うことがなく、車両群6のスムースな走行が可能となる。また、分合流地点の少ない車線を走行するので、車両群6が分合流する車両4の妨げとなることも少なくなる。なお、ステップS−34において複数の分合流地点が存在しないと判断された場合、ステップS−37に進み、そのままの走行状態が維持される。
【0058】
上述した形態では、路上装置としてのインフラ設備78からの道路情報信号を利用して複数の分合流地点が存在するか否かを判断しているが、これに代えて、車両4に搭載されるナビゲーション装置36の地図データにおける分合流地点情報を利用することもできる。
【0059】
図8の走行制御ECU102にさらに特定の分流地点を判断する特定分流地点判断手段(図示せず)および分流車有無判断手段(図示せず)を設けることによって、分流地点における分流車両4の分流路109への分流走行をスムースに行うことができる。この場合、図11に示すフローチャートに沿って車線変更が行われる。
【0060】
まず、ステップS−41において、分流路108(図9参照)に分流走行する車両4が車両群6に含まれているか否かが判断される。このような分流車両4が車両群6に含まれている場合、分流車両4からの分流信号が車両群6の先頭車両4まで送信され、先頭車両4の走行制御ECU102における分流車有無判断手段(図示せず)は、この車両群6中に特定分流地点において分流する車両4が含まれていることを判断し、ステップS−42に進む。一方、車両群4に分流車両4が含まれていない場合、ステップSー43に進み、車両群6は追越車線56を走行する。なお、上述したように、車両群6が所定台数(または所定群長さ)以上になると、上述したようにして一つのグループとなって隊列を形成し、車両群6は追越車線56に車線変更する。したがって、車両群6が所定の車両群6を構成している場合には追越車線56を走行し、車両群6が所定の車両群6を構成しない場合には、車両群6(1台の場合も含む)は走行車線54を走行している。
【0061】
ステップS−42に進むと、車両群6が特定の分流地点、ずなわち分流車両4が分流する地点に近づいたか否かが判断される。そして、車両群6が特定分流地点、たとえば分流地点112(図9参照)に近づくと、車両群6の先頭車両4が、道路28に沿って設けられた地上装置としてのインフラ設備78から送信されている道路情報信号を受信し、この道路情報信号が走行制御ECU102に送給される。特定分流地点に関する情報信号が走行制御ECU102に送給されると、分流地点判断手段(図示せず)が特定分流地点に近づいたことを判断し、分流地点信号を生成する。かくすると、この分流地点信号が車線選択手段106に送給され、車線選択手段106はこの分流地点信号に基づいて、分流地点112(図9参照)が存在する車線、すなわち走行車線54を選択する(ステップS−44)。
【0062】
このように走行する車線が選択されると、ステップS−45において、車両群6が選択された車線を走行しているか否かが判断される。この実施形態では、車両群6が追越車線56を走行していると、車線変更をする必要があるので、ステップSー46に進み、車両群6は追越車線56から走行車線54に車線変更する。なお、車両群6が走行車線54を走行している場合、車線変更する必要がないので、車両群6は継続して走行車線54を走行する。
【0063】
このように、分流車両4を含む車両群6が特定分流地点に近づくと、この車両群6は、特定分流地点を含む車線に車線変更するので、車両群6に含まれた分流車両4は、特定分流地点から分流路108にスムースに分流走行することができる。
【0064】
なお、上述した形態では、路上装置としてのインフラ設備78からの道路情報信号を利用して特定分流地点複数の分合流地点が存在するか否かを判断しているが、これに代えて、車両4に搭載されるナビゲーション装置36の地図データにおける分合流地点情報を利用することもできる。
【0065】
以下、本発明の実施の形態に関連する形態について説明する。
図8の走行制御ECU102にさらに車線減少地点を判断するための車線減少地点判断手段(図示せず)を設けることによって、車線減少地点における車線変更(減少しない車線への車線変更)を所要のとおりに行うことができる。この場合、図12に示すフローチャートに沿って車線変更が行われる。
【0066】
ます、ステップS−51において、車線減少地点に近づいたか否かが判断される。たとえば、走行車両が少ないために道路の車線が減少している地点、または道路工事などによって工事中の車線が一時的に減少している地点などにおいては、道路に地上装置としてのインフラ設備(図示せず)が設置されている。したがって、車両群6(図9参照)が車線減少地点に近づくと、車両群6の先頭車両4が、道路に設けられたインフラ設備から送信されている道路情報信号を受信し、この道路情報信号が走行制御ECU102(図8参照)に送給される。車線減少地点に関する情報信号が走行制御ECU102に送給されると、車線減少地点判断手段(図示せず)が車線減少地点に近づいたことを判断し、車線減少地点信号を生成する。かくすると、この車線減少地点信号が車線選択手段106に送給され、車線選択手段106はこの車線減少地点信号に基づいて、車線が減少していない車線、すなわち走行可能な車線を選択する(ステップS−52)。
【0067】
このように走行する車線が選択されると、ステップS−53において、車両群6が選択された車線を走行しているか否かが判断される。そして、車両群6が車線が減少していない車線、すなわち選択された車線を走行していると、車線変更をする必要がないので、ステップSー54に進み、車両群6は継続してその車線を走行する。一方、車両群6が車線が減少している車線を走行していると、車線変更をする必要があるので、ステップS−53からステップS−55に進み、車両群6は、車線が減少していない車線へと車線変更が行われる。
【0068】
なお、車両群6が車線減少地点に近づかない場合、ステップS−51からステップS−56に進み、車両群6は車線変更することなく、走行中の車線を継続して走行する。
【0069】
このように、車線減少地点に近づくと、車両群6は車線が減少していない車線に自動的に車線変更するので、このような地点が存在していても安全走行することができる。
【0070】
このような車両群走行制御システムにおいては、特定車線、たとえば追越車線の交通量が多い場合、走行車線から追越車線への車線変更を強制的に禁止するようにするのが望ましい。この場合、たとえば図8に示す走行制御ECU102に、車線の所定範囲の交通量を判断するための交通量判断手段と、車線変更手段による車線変更を禁止する車線変更禁止手段とがさらに設けられる。この場合、図13に示すフローチャートに沿って車線変更の禁止が行われる。
【0071】
ます、ステップS−61において、各車線の所定範囲における交通量が検出される。この交通量の検出は、道路に設けられる地上装置によって行うことができ、このように検出したときには、地上装置によって検出された交通量が車両群6の先頭車両4に送信される。交通量の検出は、周囲を走行中の車両からの相互通信によっても行うことができ、このように検出したときには、車両群の先頭車両において直接的に検出することができる。
【0072】
上述した如くして交通量の検出が行われると、ステップS−62に進み、各車線における交通量が所定量以上であるか否か、たとえば一例として所定範囲において最大限100台の車両が走行可能な場合において90台以上であるか否かが判断される。この形態では、交通量判断手段(図示せず)が特定車線における交通量が所定量以上であると判断するとステップS−63に進み、車線変更禁止手段(図示せず)は、上述した判断に基づいて車線変更禁止信号を生成する。かくすると、車線変更手段52における車線変更信号の生成が強制的に禁止され、特定車線以外の車線からこの特定車線への車両群の車線変更が強制的に禁止され、これによって特定車線を走行する走行車両の台数が増えることが防止でき、車両群6の効率的のよい走行が可能となる。
【0073】
なお、交通量の検出は、たとえば上記車両台数に代えて、車両長さに基づいて検出することもでき、この場合、所定範囲の90%以上に渡って車両群が形成されると交通量が所定量以上と判断するようにすることができる。
【0074】
以上、本発明に従う車両群走行制御システムの実施形態およびその関連形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形、修正が可能である。
【0075】
たとえば、上述した実施形態では、隊列を形成する車両群の車両台数および車両群の群長さに基づいて車線変更を行うように構成しているが、これに代えて車両群の車両台数または群長さのいずれか一方に基づいて車線変更を行うように構成することによっても同様の効果が達成できる。
【0076】
【発明の効果】
本発明の請求項1の車両群走行制御システムによれば、車両群の車両が所定台数に、またはその群長さが所定長さになると、車線変更手段が車線変更信号を生成し、これによって車両群の先頭車両は特定車線から他の車線に車線変更し、この先頭車両に続いて後続車も車線変更を行う。したがって、車両群の長さが所定範囲を超えて長くなることがなく、このような車両群が一つのグループとして走行し、かくして交通の流れがスムースとなり、車両の効率的な走行が可能となる。
【0077】
また本発明の請求項2の車両群走行制御システムによれば、車両群の車両が所定台数に、またはその群長さが所定長さになると、分合流地点にて車線変更手段が車線変更信号を生成し、これによって車両群の先頭車両は特定車線から他の車線に車線変更し、この先頭車両に続いて後続車も車線変更を行う。したがって、分合流地点において車両群の長さが調整され、このような車両群が一つのグループとして走行し、かくして交通の流れがスムースとなり、車両の効率的な走行が可能となる。
【0078】
また本発明の請求項3の車両群走行制御システムによれば、分合流地点に関する情報としてナビゲーション装置における地図データを利用することができる。
【0079】
また本発明の請求項4の車両群走行制御システムによれば、分合流地点に関する情報として路上装置からの道路情報信号を利用することができる。
【0080】
また本発明の請求項5の車両群走行制御システムによれば、車両群の先頭車両が車線変更を行う前に、車線変更手段にて生成された車両変更信号が後続の車両に送信されるので、先頭車両の車線変更に伴う後続車の車線変更をスムースに行うことができる。
【0081】
また本発明の請求項6の車両群走行制御システムによれば、複数分合流地点判断手段は所定距離範囲内に複数の分合流地点が存在するか否かを判断し、車線選択手段はこの複数分合流地点判断手段の判断結果に基づいて車線を選択するので、存在する分合流地点を考慮して車線が選択されるので、車両群の快適な走行を行うことができる。
【0082】
また本発明の請求項7の車両群走行制御システムによれば、車線選択手段は複数分合流地点判断手段により求めた分合流地点の少ない車線を選択するので、走行中の車両群の車線変更が少なく、これにより車両群の快適な走行を行うことができる。
【0083】
また本発明の請求項8の車両群走行制御システムによれば、車両群に特定分流地点にて分流する車両が含まれていると、この車両群が特定分流地点に近づくと、車線選択手段は特定分流地点が存在する車線を選択する。したがって、車両群はこの車線に車線変更し、分流する車両は特定分流地点にて分流路にスムースに分流することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う車両群走行制御システムの第1の実施形態を簡略的に示すブロック図である。
【図2】図1の車両群走行制御システムにおける走行制御ECU14を簡略的に示すブロック図である。
【図3】車両群の車線変更を説明するための簡略図である。
【図4】図1の車両群走行制御システムにおける車両変更動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明に従う車両群走行制御システムの第2の実施形態を簡略的に示すブロック図である。
【図6】図5の車両群走行制御システムによる車線変更を説明するための簡略図である。
【図7】図5の車両群走行制御システムにおける車両変更動作を説明するフローチャートである。
【図8】走行制御ECUの第1の変形形態を簡略的に示すブロック図である。
【図9】図8の走行制御ECUによる車両群の走行を説明するための簡略図である。
【図10】図8の走行制御ECUを用いたときの車両群の走行を説明するフローチャートである。
【図11】分流車両を含む車両群の走行を説明するフローチャートである。
【図12】車線減少地点に近づいたときの車両群の走行を説明するフローチャートである。
【図13】交通量が多いときの車両群の走行を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2 走行制御装置
4 車両
6 車両群
8 通信制御ECU
12 車両制御ECU
14,102 走行制御ECU
28 道路
36 ナビゲーション装置
40 車両台数カウンタ
44 車両群長さ演算手段
50 群形成判断手段
52 車線変更手段
54 走行車線
58 追越車線
72,114 合流地点
78 インフラ設備
80,110 合流路
104 複数分合流地点判断手段
106 車線選択手段
108 分流路
112 分流地点
Claims (8)
- 複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
所定の車両台数または所定の群長さが形成されたか否かを判断するための群形成判断手段と、車両群の車線変更を行うための車線変更手段とを備え、
前記群形成判断手段および前記車線変更手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
車両群が車両台数または所定の群長さになると、前記群形成判断手段は群形成信号を生成し、前記車線変更手段は前記群形成信号に基づいて車線変更信号を生成し、前記車線変更信号に基づいて前記先頭車両は特定車線から前記特定車線と異なる他の車線に車線変更を行うことを特徴とする車両群走行制御システム。 - 複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
所定の車両台数または所定の群長さが形成されたか否かを判断するための群形成判断手段と、道路の分流地点および合流地点のいずれか一方または双方である分合流地点を判断するための分合流地点判断手段と、車両群の車線変更を行うための車線変更手段とを備え、
前記群形成判断手段、前記分合流地点判断手段および前記車線変更手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
車両群が車両台数または所定の群長さになると、前記群形成判断手段は群形成信号を生成し、また、車両群が前記分合流地点に近づくと、前記分合流地点判断手段は分合流地点信号を生成し、前記車線変更手段は前記群形成信号および前記分合流地点信号に基づいて車線変更信号を生成し、前記車線変更信号に基づいて前記先頭車両は特定車線から前記特定車線と異なる他の車線に車線変更を行うことを特徴とする車両群走行制御システム。 - 前記分合流地点判断手段は、車両に搭載されるナビゲーション装置が有する地図データからの分合流地図情報に基づいて前記分合流地点信号を生成することを特徴とする請求項2記載の車両群走行制御システム。
- 前記分合流地点判断手段は、路上に沿って設けられる路上装置からの道路情報信号に基づいて前記分合流地点信号を生成することを特徴とする請求項2記載の車両群走行制御システム。
- 車両群の各車両は送信手段および受信手段を備え、前記先頭車両の前記車線変更手段が前記車線変更信号を生成すると、前記先頭車両が車線変更を行うに先だって、前記先頭車両にて生成された前記車線変更信号がその送信手段から後続の車両の受信手段に向けて送信されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両群走行制御システム。
- 所定距離範囲に前記分合流地点が複数存在するか否かを判断する複数分合流地点判断手段と、車線を選択する車線選択手段とをさらに備え、前記複数分合流地点判断手段およびおよび前記車線選択手段は少なくとも前記先頭車両に装備され、前記車線選択手段は前記複数分合流地点判断手段の判断結果に基づき車線を選択し、前記先頭車両は前記車線選択手段により選択された車線に車線変更を行うとことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の車両群走行制御システム。
- 前記複数分合流地点判断手段は前記所定距離範囲内における各車線に接続される前記分合流地点の数を求め、前記車線選択手段は、前記分合流地点の少ない車線を選択することを特徴とする請求項6記載の車両群走行制御システム。
- 複数台の車両により車両群が形成され、形成された車両群の車両間で走行制御情報が伝送され、これにより前記車両群が所定の隊列走行を行う車両群走行制御システムであって、
道路の分流地点を判断するための分流地点判断手段と、車両群内に特定分流地点で分流する車両が存在するか否かを判断する分流車有無判断手段と、車線を選択する車線選択手段とを備え、
前記分流地点判断手段、前記分流車有無判断手段および前記車線選択手段は、前記車両群の少なくとも先頭車両に装備され、
前記車両群が前記分流地点に近づくと、前記分流地点判断手段は分流地点信号を生成し、前記分流車有無判断手段は車両群に分流車両が存在すると分流車有信号を生成し、前記車線選択手段は前記分流地点信号および前記分流車有信号に基づいて前記特定分流地点が存在する車線を選択することを特徴とする車両群走行制御システム。
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