JP3694006B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、用紙(紙以外の記録媒体を含む。)を搬送しながらインクを吐出して印字を行うインクジェット方式のインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に従来のインクジェットプリンタ装置の斜視図、図4に従来のインクジェットプリンタ装置の側面図を示す。図3及び図4において、図示されないピックアップローラによって給紙された用紙は、搬送ローラ4′と従動ローラA′に挟持され、図の左方向(副走査方向)へ一定距離だけ搬送される。その後、搬送ローラー4′の副走査方向下流側に配置されるキャリッジ2′によって保持されながら副走査方向に直交する主走査方向に往復移動してインクヘッド12′が用紙表面にインクを吐出する。用紙の間欠的な副走査方向への搬送とインクヘッド12′による主走査方向の移動を繰り返しながら画像形成動作を継続し、図示されない用紙センサが搬送ローラ4′のニップ点を通過する直前で用紙後端を検出した際に、インクヘッド12′の主走査方向の移動を停止し、最終的に、排出ローラ10′によって用紙を装置外部へ排出する。
【0003】
この場合、インクヘッド12′のノズル位置と搬送ローラ4′のニップ点との間隔分だけ、用紙の後端部に画像が形成されない距離X分の余白が発生し、用紙後端部分の画像形成領域が制約されてしまう欠点がある。
【0004】
近年、一部の装置においては、余白なしで用紙の後端まで画像を形成する機能を装備したものがあるが、これらの装置における機構的な対処法としては用紙後端部付近の画像形成時のみ用紙搬送速度を低速にする方式、排出ローラ部の用紙挟持圧を大きくして用紙後端が搬送ローラを通過する瞬間の負荷変動の影響を受け難くする方式、搬送ローラを駆動するバックラッシをバネの圧力で抑える機構を備える方式、又は、ローラ等の部品加工精度を向上させる方式などの工夫が施されている。
【0005】
ところが、これらの装置は、主にドットの噴射制御技術による高品質画像形成を併用して行っており、画像形成制御の複雑化と部品コストの増大を招く欠点がある。一方、図4において用紙搬送時の用紙先端部に着目した場合にでも、用紙後端部と同様に、排出ローラ5′に対して押圧力を作用させて用紙を挟持するための排出従動ローラ7′に用紙先端が突入する瞬間に負荷変動が発生し、搬送距離が不安定になることによって色むら等の画質劣化が生じる。従来の排出従動ローラ7′の構成は、一般的に複数が主走査方向に1列に配列され、用紙先端突入時には、これらすべての排出従動ローラ7′の押圧力が一斉に用紙先端に作用することになり、用紙搬送精度に多大な影響を及ぼす。言うまでもなく、この現象は、排出従動ローラ7′の押圧力が大きいほど悪化する傾向にある。
【0006】
用紙後端部の画像形成乱れを防ぐため、第1従動ローラの材質として軟質部材と硬質部材との2種類を用い、副走査方向に2列に配列する方式や、材質及び形状に関係なく用紙を押圧する補助部材を第1従動ローラの下流側に配置する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、同一部材の従動ローラの主走査方向の配列には言及されていない。又、排出ローラに押圧する従動ローラの配列に関しても記載されていない。また、搬送ローラに押圧する従動ローラの圧力を印字動作途中で解除又は略解除するように圧力制御を行う方式も提案されている(例えば特許文献1及び2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平05−186086号公報
【特許文献2】
特開平07−033279号公報
【特許文献3】
特開平11−208923号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の高精度ドット制御技術を用いないインクジェットプリンタにおいては、用紙後端が搬送ローラを通過する瞬間に発生する用紙搬送力に対する負荷変動により、用紙の搬送量が変動し、これにより副走査方向のラインずれが生じて色ムラ等の画質の劣化の問題が発生する。一方、用紙先端部が排出従動ローラに突入する際にも、同様に用紙搬送精度に影響が出るため、色ムラ等の画質の悪化を招く。
【0009】
この発明の目的は、画像形成制御の複雑化及びコストの増大を招くことなく、画像品質の向上を図ることができるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0010】
【発明が解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えたものである。
【0011】
(1)用紙を搬送する方向に駆動される第1搬送ローラと、第1搬送ローラとの間に用紙を押圧して挟持する複数の第1従動ローラと、用紙搬送方向における第1搬送ローラの下流側で用紙を搬送する方向に駆動される第2搬送ローラと、第2搬送ローラとの間に用紙を押圧して挟持する複数の第2従動ローラと、用紙搬送方向における第1搬送ローラと第2搬送ローラとの間で用紙搬送方向に直交する方向に移動しつつ用紙にインクを吐出するインクヘッドと、を備え、用紙後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過した後も用紙に対するインクヘッドのインクの吐出を継続し、
前記複数の第1従動ローラに対して前記第1搬送ローラに圧接する方向の付勢力を作用させる付勢手段を用紙搬送方向に直交する方向において異なる複数の位置に配置し、
第1搬送ローラと第1従動ローラとのニップ点を、用紙搬送方向の複数の位置のそれぞれで、用紙搬送方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる用紙搬送方向に直交する方向の位置に構成したこと特徴とする。
【0012】
この構成においては、用紙搬送方向におけるインクヘッドの上流側に位置する第1搬送ローラと第1従動ローラとの圧接点(ニップ点)が、用紙搬送方向の異なる複数の位置のそれぞれで、用紙搬送方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる用紙搬送方向に直交する方向の位置に構成される。したがって、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際に、用紙に対する押圧力が徐々に、かつ、用紙搬送方向に直交する方向について均等に解除される。このため、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際にも用紙の搬送が円滑に行われ、この間にインクヘッドから用紙に対するインクの吐出を継続しても用紙の後端部における画像形成状態が劣化することがない。
【0013】
(2)前記複数の付勢手段は、前記複数の第1従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第1従動ローラからなる各組について、用紙搬送方向の下流側に位置する組ほど前記第1搬送ローラに対する押圧力の合計が小さくなるように付勢力を設定したことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、複数の第1従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第1従動ローラからなる各組について、用紙搬送方向の下流側に位置する組ほど第1搬送ローラに対する押圧力の合計が小さくされる。したがって、用紙の後端が用紙搬送方向における複数の第1搬送ローラと第1従動ローラとのニップ部を通過する際に、用紙に作用する負荷変動が徐々に小さくなる。このため、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際の用紙の搬送がさらに円滑に行われる。
【0015】
(3)前記複数の第2従動ローラは用紙搬送方向における複数の異なる位置に配置されており、少なくとも最も上流側の位置には用紙搬送方向に直交する方向に複数の第2従動ローラが配置されていることを特徴とする。
【0016】
この構成においては、用紙搬送方向におけるインクヘッドの下流側に位置する第2搬送ローラと第2従動ローラとのニップ点が、用紙搬送方向の異なる複数の位置に構成される。したがって、用紙の前端が第2搬送ローラと第2従動ローラとの間を通過する際に、用紙に対する押圧力が徐々に増加する。このため、用紙の前端が第2搬送ローラと第2従動ローラとの間を通過する際の用紙が大きな負荷変動を受けることがなく、用紙の搬送が円滑に行われる。
【0017】
(4)前記複数の第2従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第2従動ローラからなる各組のうち、用紙搬送方向の最も上流側に位置する組における前記第2搬送ローラに対する押圧力の合計が最も小さくなるように、前記複数の第2従動ローラのそれぞれの第2搬送ローラに対する押圧力を設定したことを特徴とする。
【0018】
この構成においては、複数の第2従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第2従動ローラからなる各組のうち、用紙搬送方向の最も上流側に位置する組における前記第2搬送ローラに対する押圧力の合計が最も小さくされる。したがって、用紙の前端が用紙搬送方向における複数の第2搬送ローラと第2従動ローラとのニップ部を最初に通過する際に、用紙が過大な負荷変動を受けることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。また、図2は、同インクジェットプリンタの要部の側面図である。図2において、用紙10は、図示しない駆動モータ及び図示しない駆動ギヤ群によって駆動される図示しないピックアップローラの回転により図中左方向である副走査方向へ給紙される。
【0020】
その後、用紙10は、図示しないセンサが用紙10の先端部を検知した後に、第1搬送ローラ4と第1搬送ローラ4に圧接する第1従動ローラA,B,Cとに挟持されて一定量だけ搬送され、副走査方向下流側に構成されるインクヘッド12の下部の画像形成位置に到達する。インクヘッド12は、キャリッジ2に保持され副走査方向に直交する主走査方向に往復移動しながらインク吐出を行い、用紙10の表面に画像を形成する。
【0021】
これら副走査方向における用紙の搬送動作と主走査方向におけるインクヘッド12のインク吐出を伴う往復移動とを間欠的に行い、最終的に、インクヘッド12の下流側に構成される第2搬送ローラ5及び第2従動ローラ71、72、73によって用紙10は装置外部へ排出される。
【0022】
単一の第1搬送ローラ4に対して、2個の第1従動ローラA、2個の第1従動ローラB及び1個の第1従動ローラCが設けられている。第1従動ローラA〜Cはホルダ8の一端側において回転自在に支持されている。ホルダ8は中間部において装置の支持軸81に軸支されており、ホルダ8の他端部にはバネ9の一端が固定されている。ホルダ8及びバネ9は、この発明の付勢手段を構成している。バネ9の付勢力はホルダ8を介して第1従動ローラA〜Cのそれぞれを第1搬送ローラに圧接する方向に作用する。
【0023】
この付勢手段は、第1従動ローラA〜Cのそれぞれに対応して主走査方向に複数配置されている。また、付勢手段は、合計5個の第1従動ローラA〜Cのそれぞれに個別に設けてもよく、2個1組の第1従動ローラA、2個1組の第1従動ローラB、及び、1個の第1従動ローラCのそれぞれに各1つずつ設けてもよい。2個の第1従動ローラAには互いに等しい大きさの付勢力を作用させ、2個の第1従動ローラBには互いに等しい大きさの付勢力を作用させる。
【0024】
なお、付勢手段は、必ずしもホルダ8とバネ9とから構成する必要はなく、第1従動ローラA〜Cに対して第1搬送ローラ4に圧接させる方向の付勢力を作用させることができれば、他の構成であってもよい。
【0025】
第1搬送ローラ4と第1従動ローラA〜Cとのニップ点は、副走査方向の異なる複数の位置に構成されている。また、第1搬送ローラ4と第1従動ローラA〜Cとのニップ点は、副走査方向の複数の位置のそれぞれで、副走査方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる主走査方向の位置に構成されている。即ち、2個の第1従動ローラAは、副走査方向の最も上流側で、主走査方向における用紙の中心位置に対して略対称となる位置に配置されている。また、2個の第1従動ローラBは、副走査方向の中間位置で、主走査方向における用紙の中心位置に対して略対称となる位置に配置されている。さらに、1個の第1従動ローラCは、副走査方向の最も下流側で、主走査方向における用紙の中心位置に配置されている。
【0026】
単一の第2搬送ローラ5に対して、2個の第2従動ローラ71、2個の第2従動ローラ72及び1個の第2従動ローラ73が設けられている。第2従動ローラ71、72,73のそれぞれは、副走査方向における複数の位置に配置されている。最も上流側の位置には主走査方向に2個の第2従動ローラ72が配置されている。
【0027】
第2搬送ローラ5と第2従動ローラ71〜73とのニップ点は、副走査方向の異なる複数の位置に構成されている。また、第2搬送ローラ5と第2従動ローラ71〜73とのニップ点は、副走査方向の複数の位置のそれぞれで、副走査方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる主走査方向の位置に構成されている。即ち、2個の第2従動ローラ72は、副走査方向の最も上流側で、主走査方向における用紙の中心位置に対して略対称となる位置に配置されている。また、2個の第2従動ローラ71は、副走査方向の中間位置で、主走査方向における用紙の中心位置に対して略対称となる位置に配置されている。さらに、1個の第2従動ローラ73は、副走査方向の最も下流側で、主走査方向における用紙の中心位置に配置されている。
【0028】
第2従動ローラ71〜73のそれぞれは、図示しない個別の弾性部材から第2搬送ローラ5に圧接する方向の付勢力を受けている。この弾性部材は、合計5個の第2従動ローラ71〜73のそれぞれに個別に設けてもよく、2個1組の第2従動ローラ71、2個1組の第2従動ローラ72、及び、1個の第2従動ローラ73のそれぞれに各1つずつ設けてもよい。2個の第2従動ローラ71には互いに等しい大きさの付勢力を作用させ、2個の第2従動ローラ72には互いに等しい大きさの付勢力を作用させる。
【0029】
一連の用紙10の搬送動作において、まず、用紙10が第1搬送ローラ4によって画像形成開始位置に搬送されてインクヘッド12による画像形成が行われ、用紙10が一定量だけ搬送されると、用紙10の前端が第2搬送ローラ5と第2従動ローラ72とのニップ点に突入する。この瞬間、用紙10は第2従動ローラ72の押圧力によって若干の負荷変動を受けるが、第2従動ローラ72は、5個の第2従動ローラのうちの2個で構成されるため、用紙10に作用する負荷変動は比較的小さい。
【0030】
この実施形態においては、用紙10の前端が第2従動ローラ72と第2搬送ローラ5との間を通過した後、第2従動ローラ72から副走査方向下流にL1の距離を置いて配置された2個の第2従動ローラ71と第2搬送ローラ5との間に噛み込まれ、最後に、第2従動ローラ72から副走査方向下流にL2の距離にある1個の第2従動ローラ73と第2搬送ローラ5との間に噛み込まれる。
【0031】
以上の如く、用紙10において、その前端部が第2従動ローラ群71〜73に進入する際は、順次3段階に分けて噛み込まれるために、用紙10が受ける負荷変動が少なくなる。このため、用紙10の搬送精度への影響が少なく、用紙10の前端部が第2従動ローラ群71〜73に進入する瞬間において、画像形成ムラ等の画質劣化を生じることが殆どなく、良好な画質を得ることができる。
【0032】
一方、前記副走査方向及び主走査方向の画像形成動作を継続していくと、用紙10の後端は第1搬送ローラ4のニップ点に差し掛かるが、この時、第1従動ローラA〜Cは、副走査方向にY1及びY2の距離を置いて上流側よりこの順に配置されており、個別にホルダ8によって回転自在に保持され、ホルダ8の回転中心81を支点にして、バネ9によって第1搬送ローラ4に対して押圧力を作用させている。また、図1に示すように、第1従動ローラA〜Cは、主走査方向において第1従動ローラCを中心に第1従動ローラA及び第1従動ローラBが各2組で対称に配置されている。
【0033】
この配列によると、前記の画像形成動作を継続していく間に、用紙10の後端は、まず最初に2点の第1従動ローラAと第1搬送ローラ4とのニップ点を離れるが、この状態での用紙10の後端部は、2個の第1従動ローラB及び1個の第1従動ローラCと第1搬送ローラ4とのニップ点で挟持される。次に、用紙10の後端は2個の第1従動ローラBと第1搬送ローラ4とのニップ点を離れるが、この状態では、用紙10の後端部はまだ1個の第1従動ローラCと第1搬送ローラ4とのニップ点で挟持されている。最後に、用紙10の後端は、第1従動ローラCと第1搬送ローラ4とのニップ点から開放され、用紙10は第2搬送ローラ5及び第2従動ローラ71〜73のみで副走査方向に搬送される。
【0034】
画像形成動作は、この後も、図示しない用紙センサによる用紙10の後端の検出信号に基づいて、画像形成領域の最終位置(この実施形態では後端から約3mmの位置)まで継続される。
【0035】
以上の用紙10の後端付近での画像形成動作において、用紙10の後端の押圧力は順次3段階に分割して開放され、用紙10に対する挟持力及び搬送力も段階的に変化するため、用紙10の後端が第1搬送ローラ4の挟持力から開放される瞬間の負荷変動も段階的に変動し、搬送精度が一瞬で乱れる現象を防止し、良好な画質を確保することができる。
【0036】
なお、用紙10の搬送動作中に、用紙10の先端部が第2搬送ローラ5に突入する瞬間、及び、用紙10の後端部が第1搬送ローラ4から開放される瞬間における負荷変動を更に微少に抑える方法として、第1従動ローラA〜C及び第2従動ローラ71〜73のそれぞれの押圧力に強弱の差を設けてよりスムーズな搬送精度の変化が得られる様に設定することもできる。
【0037】
第1従動ローラA〜Cについては、用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第1従動ローラA〜Cの各組について、用紙搬送方向の下流側に位置する組ほど第1搬送ローラ4に対する押圧力の合計が小さくなるように設定する。例えば、第1従動ローラA、B、Cにおいては、各押圧力PA 、PB 、PC の関係が、
2PA >2PB >PC
となるように設定する。
【0038】
一方、複数の第2従動ローラ71〜73については、用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第2従動ローラ71〜73の各組のうち、用紙搬送方向の最も上流側に位置する組における第2搬送ローラに対する押圧力の合計が最も小さくなるように設定する。例えば、第2従動ローラ71、72、73においては、各押圧力P71、P72、P73の関係が、
2P 72 <2P 71 <P 73
となるように設定する。
【0039】
また、第1従動ローラA〜C及び第2従動ローラ71〜73の主走査方向及び副走査方向の配列順序及び配列数は、上記実施形態に限るものではない。
【0040】
【発明の効果】
以上のようにしてこの発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0041】
(1)用紙搬送方向におけるインクヘッドの上流側に位置する第1搬送ローラと第1従動ローラとのニップ点を、用紙搬送方向の異なる複数の位置のそれぞれで、用紙搬送方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる用紙搬送方向に直交する方向の位置に構成したことにより、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際に、用紙に対する押圧力を徐々に、かつ、用紙搬送方向に直交する方向について均等に解除することができる。これによって、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際の用紙の搬送を円滑に行うことができ、この間にインクヘッドから用紙に対するインクの吐出を継続しても用紙の後端部における画像形成状態を劣化することがなく、画質を良好に維持することができる。
【0042】
(2)複数の第1従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第1従動ローラからなる各組について、用紙搬送方向の下流側に位置する組ほど第1搬送ローラに対する押圧力の合計を小さくすることにより、用紙の後端が用紙搬送方向における複数の第1搬送ローラと第1従動ローラとのニップ部を通過する際に、用紙に作用する負荷変動を徐々に小さくすることができる。これによって、用紙の後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過する際の用紙の搬送をさらに円滑に行うことができる。
【0043】
(3)用紙搬送方向におけるインクヘッドの下流側に位置する第2搬送ローラと第2従動ローラとのニップ点を、用紙搬送方向の異なる複数の位置に構成することにより、用紙の前端が第2搬送ローラと第2従動ローラとの間を通過する際に、用紙に対する押圧力を徐々に増加させることができる。これによって、用紙の前端が第2搬送ローラと第2従動ローラとの間を通過する際に、用紙が大きな負荷変動を受けないようにすることができ、用紙の搬送状態を円滑にすることができる。
【0044】
(4)複数の第2従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第2従動ローラからなる各組のうち、用紙搬送方向の最も上流側に位置する組における前記第2搬送ローラに対する押圧力の合計を最も小さくすることにより、用紙の前端が用紙搬送方向における複数の第2搬送ローラと第2従動ローラとのニップ部を最初に通過する際に、用紙が過大な負荷変動を受けないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】同インクジェットプリンタの要部の側面図である。
【図3】従来のインクジェットプリンタの斜視図である。
【図4】同従来のインクジェットプリンタの要部の側面図である。
【符号の説明】
1−メインフレーム
2−キャリッジ
3−ガイド軸
4−第1搬送ローラ
5−第2搬送ローラ
6−搬送ガイド
71〜73−第2従動ローラ
8−ホルダ
81−支持軸
9−バネ
10−用紙
12−インクヘッド
A〜C−第1従動ローラ
Claims (4)
- 用紙を搬送する方向に駆動される第1搬送ローラと、第1搬送ローラとの間に用紙を押圧して挟持する複数の第1従動ローラと、用紙搬送方向における第1搬送ローラの下流側で用紙を搬送する方向に駆動される第2搬送ローラと、第2搬送ローラとの間に用紙を押圧して挟持する複数の第2従動ローラと、用紙搬送方向における第1搬送ローラと第2搬送ローラとの間で用紙搬送方向に直交する方向に移動しつつ用紙にインクを吐出するインクヘッドと、を備え、用紙後端が第1搬送ローラと第1従動ローラとの間を通過した後も用紙に対するインクヘッドのインクの吐出を継続し、
前記複数の第1従動ローラに対して前記第1搬送ローラに圧接する方向の付勢力を作用させる付勢手段を用紙搬送方向に直交する方向において異なる複数の位置に配置し、
第1搬送ローラと第1従動ローラとのニップ点を、用紙搬送方向の複数の位置のそれぞれで、用紙搬送方向に平行な用紙の中心線に対して略対称となる用紙搬送方向に直交する方向の位置に構成したこと特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記複数の付勢手段は、前記複数の第1従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第1従動ローラからなる各組について、用紙搬送方向の下流側に位置する組ほど前記第1搬送ローラに対する押圧力の合計が小さくなるように付勢力を設定したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記複数の第2従動ローラは用紙搬送方向における複数の異なる位置に配置されており、少なくとも最も上流側の位置には用紙搬送方向に直交する方向に複数の第2従動ローラが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記複数の第2従動ローラにおいて用紙搬送方向の位置が同一の単一又は複数の第2従動ローラからなる各組のうち、用紙搬送方向の最も上流側に位置する組における前記第2搬送ローラに対する押圧力の合計が最も小さくなるように、前記複数の第2従動ローラのそれぞれの第2搬送ローラに対する押圧力を設定したことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
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Publications (2)
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