JP3685038B2 - ジャンクションボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用ワイヤハーネスに接続するジャンクションボックスに関し、特に、回路数が増大しても薄型化および小型化を図れるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴い、ジャンクションボックスの内部に収容される回路が急増し、高密度で分岐回路を形成するために、部品点数が非常に多くなり、組み立て手数も非常にかかるようになっている。
【0003】
上記ジャンクションボックスの薄型化を図ると共に、回路変更にも容易に対応でき、かつ、組立手数の軽減を図るものとして、本出願人は先に図13に示す如きジャンクションボックス1を特願2000−112691号で提案している。
【0004】
上記ジャンクションボックス1は、コネクタ接続回路部(ベース回路部)、ヒューズ接続回路部、リレー接続回路部を分割して、コネクタモジュール2、ヒューズモジュール3、リレーモジュール4として別個に設け、これらモジュール2、3、4をロアケース5とアッパーケース6とからなるケース内部に組み込んでいる。
上記各モジュール2、3、4はいずれも絶縁基板2a、3a、4a上にバスバー2b、3b、4bを加締め固着した構成とし、これらバスバー2b、3b、4bを絶縁基板2a、3a、4aの周縁より突出させて互いに溶接で接続した構成としている。
【0005】
ジャンクションボックスを上記のように、コネクタモジュール、ヒューズモジュール、リレーモジュールと分割すると、コネクタ接続回路、ヒューズ接続回路、リレー接続回路が分割されるため、バスバーのタブが重なることはなく、よって、バスバーの多層化が抑制され、ジャンクションボックスを薄型化することができる。かつ、各バスバーの回路取り回しも簡単となるため、夫々のバスバー面積が縮小でき、その結果、バスバーを分割しても、全体としてのバスバー面積を縮小でき、ジャンクションボックスの面積増大も抑制することができる。
さらに、各コネクタ回路、ヒューズ回路、リレー回路に仕様変更があれば、これら対応するモジュールのみを変更すればよく、仕様変更に容易に対応することができ、回路変更に容易に対応することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ジャンクションボックス内の回路をコネクタ接続回路、ヒューズ接続回路、リレー接続回路に分割して、それぞれモジュール化しておくと、上記のように大きなメリットがある。
しかしながら、モジュール間の電気接続は、コネクタモジュールのバスバーにヒューズモジュール、リレーモジュールのバスバー同士を溶接して接続しているため、溶接箇所が非常に多くなり、作業手数がかかる問題がある。また、バスバー同士の溶接では、溶接時の熱ひずみでバスバーに反りが発生しやすい問題もある。
【0007】
また、図14(A)に示すように、コネクタモジュール2のコネクタ7A、7Bに接続するコネクタ回路C1,C2があり、回路C1,C2とをヒューズモジュールのヒューズ8に接続する場合、コネクタモジュール2の回路C1とC2とは別の層にしないと配索できず、バスバー層が増加する問題がある。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、バスバーの構成を簡単にするとともに、溶接箇所を減少することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、自動車に搭載されるジャンクションボックスのケース内部に設ける内部回路の導体のうち、コネクタに接続されるコネクタ接続用の導体と、リレーに接続されるリレー接続用の導体とは分割し、これら各導体を夫々絶縁基板に固定した回路板を設け、コネクタ接続用の回路板を備えたコネクタモジュール、リレー接続用の回路板を備えたリレーモジュールを設け、
上記ジャンクションボックスのケース内部の中央に上記コネクタモジュールを配置し、該コネクタモジュールの一側部に隣接させて上記リレーモジュールを配置し、
上記コネクタモジュールの導体は、絶縁基板の一面に平行配線した単芯線と、該絶縁基板の他面に単芯線と直交方向に平行配置した短冊状のバスバーとから構成し、該単芯線とバスバーとを絶縁基板の開口を通して溶接して所要の回路形状とした回路板を複数枚積層した構成とし、
上記リレーモジュールの導体はバスバーとし、該バスバーの一端をリレーの端子と接続させると共に、該バスバーの他端に設けた圧接端子を並列配置し、これら圧接端子を上記コネクタモジュールに並列配置した単芯線に圧接接続していることを特徴とするジャンクションボックスを提供している。
【0010】
上記のように、コネクタモジュールの回路の一部を平行配線した単芯線で構成し、リレーモジュールのバスバーの端部に形成した圧接端子を、上記単芯線の中間位置に圧接接続させて行うと溶接箇所を大幅に減少させることができる。
その際、コネクタモジュールの単芯線の先端をヒューズモジュールのバスバーの端部に形成した圧接端子と圧接接続させると共に、単芯線の他端をジャンクションボックス内に収容した電子制御ユニットの導体と中継端子を介して圧接接続させると、コネクタモジュールとリレーモジュール、ヒューズモジュール、電子制御ユニットとの回路接続を全て単芯線と圧接端子との圧接接続で行うことができる。このように、コネクタモジュールの単芯線の各部位を有効利用することにより、モジュール間の回路接続を、バスバー同士の溶接に代えて圧接接続で行うことができ、モジュール間の回路接続作業を簡単なものとすることができる。また、バスバー同士の溶接で発生する熱ひずみによるバスバーの反りの問題も解消することができる。
【0011】
上記リレーモジュールの各リレーの端子と接続したバスバー先端の圧接端子は並列配置し、上記コネクタモジュールに並列配置した単芯線に圧接接続させている。該構成とすると、リレーモジュールとコネクタモジュールとの回路接続を一度の圧接作業で行うことができる。
具体的には、上記リレーモジュールのバスバーの圧接端子と単芯線とを圧接接続する部位では、絶縁基板に各圧接端子の両側の圧接刃が挿入する孔を設け、該孔に単芯線と圧接接続させた圧接刃の先端を挿入して、圧接端子の位置決め保持を図っている。
【0012】
上記リレーモジュールは、バスバーをインサートモールドした絶縁基板上にリレーを搭載し、該リレーの端子を上記基板およびバスバーに形成した孔に貫通させて、リレーの端子とバスバーとを半田溶接して基板直付けタイプとしている。
上記構成とすると、リレーの高さを低くでき、ジャンクションボックスの薄型化を図ることができる。
【0013】
上記コネクタモジュールは、絶縁基板の一面に上記単芯線を平行配線すると共に、絶縁基板の他面に単芯線と直交方向に短冊状のバスバーを平行配置して、単芯線とバスバーとを絶縁基板の開口を通して溶接して所要の回路形状とた回路板を複数枚積層した構成としている。
上記構成とすると、バスバーは短冊形状の汎用のものを使用でき、大幅なコストダウンを図ることができると共に、バスバーと単芯線との接続位置を変えるだけで回路変更にも簡単に対応させることができる。さらに、並設したバスバーの両端にタブを形成し、これらタブをケース側面に設けたコネクタ収容部に突出させると、コネクタの側面配置が簡単にでき、ワイヤハーネスの取り回しスペースの減少を図ることができる。
【0014】
上記ジャンクションボックスの全体的なレイアウトは、ケース内部の中央下部にコネクタモジュールを配置し、該コネクタモジュールの一側部に上記ヒューズモジュールを配置し、該ヒューズモジュール配置側のコネクタモジュールの上部に上記リレーモジュールを配置し、さらに、コネクタモジュールの上方に電子制御ユニットを配置しており、
上記コネクタモジュールのバスバーの両端より突設したタブをサイドケースに設けたコネクタ収容部に突出させてコネクタを側面嵌合とし、かつ、上記ヒューズモジュールのヒューズ取付部は上記コネクタ収容部と直交するケース側面に設けてヒューズも側面嵌合としている。
【0015】
上記したレイアウトとすると、ジャンクションボックスのケース側面を有効利用でき、ジャンクションボックスの薄型化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は自動車用ワイヤハーネスに接続されるジャンクションボックス10を構成する部品の分解斜視図を示じ、図2乃至図4は組み立て状態でのジャンクションボックスの断面図を示す。
【0017】
図1中、11はコネクタモジュール、12はヒューズモジュール、13はリレーモジュール、14はロアケース、15はアッパーケース、16は中間ケース、17,18はサイドケース、19は電子制御ユニットである。
【0018】
上記各部品は、ロアケース14上に、コネクタモジュール11、中間ケース16、電子制御ユニット19を順次配置してアッパーケース15、サイドケース17、18を被せて組みつけている。上記コネクタモジュール11の一側上方にリレーモジュール13を配置して、該リレーモジュール13のリレー40をアッパーケース15の一側に設けた開口15aに露出させている。また、コネクタモジュール11の一側端にヒューズモジュール12を組みつけて、ロアケース14とアッパーケース15との間の側面開口に露出させている。
上記サイドケース17、18にはそれぞれ一列状態でコネクタ収容部17a、18aを設けている。
【0019】
上記コネクタモジュール11は、図5に示すように、絶縁樹脂製の薄板からなる絶縁基板20の一面(図中、下面)に銅単芯線からなる単芯線(裸線)21を一定ピッチでX方向に平行配線すると共に、絶縁基板20の他面(上面)に短冊状とした細長いバスバー22を一定ピッチでY方向に平行配索している。よって、単芯線21とバスバー22とは絶縁基板20を介してクロス配線された状態となっている。
【0020】
上記絶縁基板20には、単芯線21とバスバー22との所要の交差位置に開口20aを予め設けている。この開口20aに相当する位置の単芯線21を屈曲させ、開口20aを介してバスバー22と単芯線21の屈曲部とを接合させ、この状態で抵抗溶接して、単芯線21とバスバー22とで所要回路を形成している。
【0021】
上記絶縁基板20を挟んで単芯線21とバスバー22とを配線して、所要位置で接続させた構成の回路板100(100A〜100C)を、図6(A)に示すように、絶縁樹脂からなる絶縁板25を介して上下に3層で積層している。
また、コネクタモジュール11には、最下層の回路板100Cの下部に、絶縁板25を介して、図6(B)に示すように、従来と同様に回路形状に導電性金属板を打ち抜き加工して形成したバスバー26を配置している。このバスバー26の一端には、図1に示すように、単芯線21と同一方向に並設したヒューズ接続用の複数の圧接端子26aを形成している。これら圧接端子26aは絶縁板の端縁より突出させ、ヒューズの端子と圧接接続させるために圧接刃26bを形成している。
【0022】
上記3枚の回路板100には、その絶縁基板20の幅方向両側端よりバスバー22を突出させ、この突出させた先端を屈折させてL形状に屈折させたタブ22bを設け、これらのタブ22bをサイドケース17、18のコネクタ収容部17a、18aに突出させている。
【0023】
上記3層の回路体100は図7に示す方法で形成している。
即ち、絶縁基板20の一面に突設したリブ(図示せず)をバスバー22の穿設した孔に挿入後に加締めて、絶縁基板20にバスバー22を平行に固着する。
ついで、3枚の絶縁基板20を所要の隙間をあけて一列に並べる。其の際、隣接するバスバー固着面を逆向きとして、交互に向きを変えている。
ついで、単芯線21を絶縁基板20の他面に連続して平行配線していく。その際、上記のようにバスバー固着面を交互に逆としているため、単芯線21も回路体100Aでは上面に、次ぎの回路体100Bでは下面に、さらに、回路体100Cでは上面と交互に向きを変えて連続配線している。一列の並べた絶縁基板20の間には隙間を設けているため、この隙間部分では単芯線21のみが並列に配線された状態としている。また、単芯線21の両端はそれぞれ絶縁基板20の先端より突出させている。
ついで、絶縁基板20の開口20aを通してバスバー22と単芯線21とを抵抗溶接している。このようにして、3枚の回路体100A〜100Cにおいて、それぞれ、バスバー22と単芯線21とを接続して所要回路を形成している。
その後、絶縁基板20の間の隙間に配線された単芯線21を屈曲させて、図7中で矢印で示す方向に折り曲げて、回路体100A〜100Cを上下に積層した状態としている。
なお、上記連続布線した電線の非導通部分は積層後、あるいは、積層前に切除している。
【0024】
積層状態では、絶縁基板20を挟んで上面に単芯線21、下面にバスバー22が配置された回路体100となる。隣接する回路体100Aと100B…は、単芯線21とバスバー22とが対向するため、その間に絶縁板25を介在させている。
【0025】
また、最上層の回路板100Aでは、絶縁基板20に図8に示すように、幅方向の一側部に、各単芯線21の配線位置の両側に一対の圧接刃挿入孔20bと20cとを設けている。この回路板100Aの一部の単芯線21の中間部位には、リレーモジュール13の後述するバスバーの圧接端子が圧接接続され、該圧接接続される圧接端子の両側圧接刃が上記圧接刃挿入孔20b、20cに挿入されるようにしている。
【0026】
上記単芯線21の上流端21aはコネクタモジュール11の左端側に位置し、ヒューズモジュール12のバスバーの圧接端子と圧接接続させる一方、単芯線21の下流端21bはコネクタモジュールの右側端に位置し、電子制御ユニット19の導体と接続させる中継端子56の圧接端子と圧接接続させるようにしている。
【0027】
上記リレーモジュール13は図9および図10に示すように、絶縁基板42内にバスバー41をモールドしており、リレー40の本体部を絶縁基板42の表面に載置し、リレー40の端子40aを基板42およびバスバー41に形成した開口42a、41aに挿入し、半田43で溶接した基板直付けタイプとしている。
上記リレー40の端子40aと溶接したバスバー41の一端側は屈折させて、その先端に圧接端子41bを形成している。
上記圧接端子41bは、コネクタモジュール11の上方に位置し、最上層の回路板100Aの単芯線21の中間部に圧接接続させている。
また、バスバー41の一部は図10(D)に示すようにヒューズモジュール12のバスバー33のタブ33cと直接圧接接続させている。
【0028】
上記ヒューズモジュール12は図11に示すように、多数のヒューズ収容部31を横方向に並設していると共に上下2段に形成した絶縁基板30を備えている。
上記絶縁基板30には、図12に示すように、上段の各ヒューズ収容部31a内にそれぞれ突出させる電源側と負荷側の一対の圧接端子と、下段の各ヒューズ収容部31b内に突出させる負荷側の圧接端子とを一端に形成したバスバー33をモールドしている。これらのバスバー33はL形状として、その一端の圧接端子33aをヒューズ収容部31a、31b内に突出すると共に、他端の圧接端子33bを上記単芯線21の上面へと突出させている。
【0029】
上記単芯線21の上方へと突出した圧接端子33bは、並列した単芯線21と同一間隔で並列させており、これら単芯線21の上流端に多数の圧接端子33bを同時に圧接接続させている。
【0030】
バスバー33の他端の圧接端子33aはヒューズ収容部31a、31b内に突出させ、ヒューズ35のヒューズ端子35a、35bと圧接接続させるようにしている。下段のヒューズ収容部31bでは、電源側の圧接端子は前記バスバー26の圧接端子26aからなる。
【0031】
上記電子制御ユニット19は、基板50の下面に電子部品51を搭載しており、中間ケース16の四隅より突設した支柱53上に載置し、支柱53の上面と基板50とに連通させるように設けたネジ孔53a、50aにネジ54をネジこんで固定している。この状態で、電子部品51は基板50と中間ケース16との間の空間に位置される。
上記基板50にプリント印刷した導体を一端縁に並設させ、垂直方向の縦バスバー状の中継端子56の上端とECUコネクタ58を介して、またはコネクタを介さずに直接接続している。 上記中継端子56の下端には圧接端子56aを形成し、コネクタモジュール11の単芯線21の下流端と圧接接続させている。
【0032】
上記部品からなるジャンクションボックス10では、前記のように、ロアケース14上に、コネクタモジュール11、中間ケース16、電子制御ユニット19を順次配置し、電子制御ユニット19の導体を中継端子56を介してコネクタモジュール11の単芯線21の下流端と圧接接続させている。また、コネクタモジュール11の一側部にヒューズモジュール12を組みつけて、そのバスバー33の一端の圧接端子をコネクタモジュール11の単芯線21の上流端に圧接接続させている。かつ、コネクタモジュール11の一側上部にリレーモジュール13を組みつけて、そのバスバー41の圧接端子をコネクタモジュール11の単芯線21の中間部位に圧接接続させている。
【0033】
上記構成からなるジャンクションボックス10では、まず、コネクタモジュール11の導体の一部として単芯線21を用いているため、その中間部位にリレーモジュール13のバスバーの圧接端子を圧接接続させることができ、かつ、単芯線の一端をヒューズモジュール12のバスバーの圧接端子と圧接接続させることができる。さらに、単芯線21の他端を電子制御ユニット19の導体と中継端子56を介して圧接接続させることができる。
【0034】
このように、コネクタモジュール11に対して、リレーモジュール13、ヒューズモジュール12、電子制御ユニット19とを、単芯線とバスバーの圧接端子との圧接接続で回路接続しているため、従来のバスバー同士の溶接で回路接続する場合と比較して、接続作業性を向上させることができ、かつ、溶接時の熱ひずみの影響も単芯線により容易に吸収することができる。
【0035】
また、図14(B)に示すように、コネクタモジュール11の回路C1,C2を構成するバスバー22の両端をコネクタモジュール7A’、7B’と接続すると共に、絶縁基板20を介在させて他面側に直交配置した単芯線21をバスバー22にそれぞれ接続して、単芯線21をリレー40に接続することができる。その結果、絶縁基板の一面にバスバー、他面に単芯線を配索した1枚の回路板で構成することができ、バスバーの積層数を低減して、薄型化を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のジャンクションボックスによれば、コネクタモジュールの導体の一部に単芯線を用いているため、リレーモジュールのバスバーの導体を上記単芯線の中間部位に圧接接続させることができ、リレーモジュールとコネクタモジュールとの回路接続をバスバー同士の溶接にかえて、単芯線とバスバーの圧接端子との圧接接続で行うことができる。
【0037】
また、リレーモジュールを単芯線の中間部位に圧接接続させているため、単芯線の両端を他のモジュール、即ち、ヒューズモジュールのバスバーとの圧接接続箇所として利用できると共に、電子制御ユニットとの圧接接続箇所として利用することができる。
かつ、同一の単芯線にリレーモジュール、ヒューズモジュール、電子制御ユニットの回路を接続すると、リレー、ヒューズ、電子制御回路を接続させる必要がある場合に、簡単に接続することができる。
【0038】
さらに、最も回路数が多く、且つ、回路変更も多いコネクタモジュールでは、導体として、電線と短冊形状のバスバーとを用いてクロス配線し、交差位置で溶接して回路を形成しているため、バスバーは短冊形状のものを使用でき、大幅なコストダンを図ることができると共に、電線との接続位置を変えるだけで回路変更に容易に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のジャンクションボックスの概略分解斜視図である。
【図2】 ジャンクションボックスを組み立てた状態での断面図である。
【図3】 図2のIII−III線断面図である。
【図4】 図2のIV−IV線断面図である。
【図5】 コネクタモジュールを示し、(A)は概略斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図6】 (A)はコネクタモジュール全体の概略断面図、(B)は最下層に配置するバスバーの平面図である。
【図7】 コネクタモジュールの形成方法を示す説明図である。
【図8】 リレーモジュールと接続する単芯線の絶縁基板への配索状態を示す斜視図である。
【図9】 リレーモジュール取付部分を示す平面図である。
【図10】 (A)はリレーモジュール取付部分の断面図、(B)はリレーモジュールにおけるリレーとバスバーの接続状態を示す概略断面図、(C)はリレーモジュールのバスバーと電線との接続状態を示す斜視図、(D)はリレーモジュールのバスバーとヒューズモジュールのバスバーとの接続状態を示す斜視図である。
【図11】 ジャンクションボックスのヒューズモジュール取付側の側面図である。
【図12】 (A)はヒューズモジュール取付部の部分断面図、(B)は概略分解斜視図である。
【図13】 従来のジャンクションボックスの分解斜視図である。
【図14】 (A)は従来の問題点を示す概略図、(B)は本発明で問題点を解決した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ジャンクションボックス
11 コネクタモジュール
12 ヒューズモジュール
13 リレーモジュール
14 ロアケース
15 アッパーケース
16 中間ケース
17,18 サイドケース
19 電子制御ユニット
20 絶縁基板
21 単芯線
22 バスバー
33、41 バスバー
35 ヒューズ
40 リレー
100(100A〜100C) 回路体
Claims (2)
- 自動車に搭載されるジャンクションボックスのケース内部に設ける内部回路の導体のうち、コネクタに接続されるコネクタ接続用の導体と、リレーに接続されるリレー接続用の導体は分割し、これら各導体を夫々絶縁基板に固定した回路板を設け、コネクタ接続用の回路板を備えたコネクタモジュール、リレー接続用の回路板を備えたリレーモジュールを設け、
上記ジャンクションボックスのケース内部の中央に上記コネクタモジュールを配置し、該コネクタモジュールの一側部に隣接させて上記リレーモジュールを配置し、
上記コネクタモジュールの導体は、絶縁基板の一面に平行配線した単芯線と、該絶縁基板の他面に単芯線と直交方向に平行配置した短冊状のバスバーとから構成し、該単芯線とバスバーとを絶縁基板の開口を通して溶接して所要の回路形状とした回路板を複数枚積層した構成とし、
上記リレーモジュールの導体はバスバーとし、該バスバーの一端をリレーの端子と接続させると共に、該バスバーの他端に設けた圧接端子を並列配置し、これら圧接端子を上記コネクタモジュールに並列配置した単芯線に圧接接続していることを特徴とするジャンクションボックス。 - 上記リレーモジュールは、バスバーをインサートモールドした絶縁基板上にリレーを搭載し、該リレーの端子を上記絶縁基板およびバスバーに形成した孔に貫通させて、リレーの端子とバスバーとを半田溶接して基板直付けタイプとしている請求項1に記載のジャンクションボックス。
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