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JP3673411B2 - シーム接合装置 - Google Patents

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JP3673411B2 JP26082998A JP26082998A JP3673411B2 JP 3673411 B2 JP3673411 B2 JP 3673411B2 JP 26082998 A JP26082998 A JP 26082998A JP 26082998 A JP26082998 A JP 26082998A JP 3673411 B2 JP3673411 B2 JP 3673411B2
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秋男 小松
憲夫 宮下
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種の電子部品素子を搭載してなる矩形の縁を有するパッケージの上に載置したリッドのエッジ部分に対して一対のロール状接合電極を回転動作させて接合するのに適したシーム接合装置に関する。
【0002】
【従来技術】
シーム接合装置に関しては、本件出願人はすでに他の特許出願をしており、例えば特開平10−166158号公報で出願公開されているシーム接合装置や、特開平10−166159号公報で出願公開されているシーム接合装置がある。
【0003】
特開平10−166158号公報で出願公開されているシーム接合装置は、電子部品素子の収納されたパッケージとリッドとをシーム接合して電子部品の気密封止を行うシーム接合装置において、
前記パッケージの上に前記リッドを1個宛載置するリッド供給機構と、前記パッケージと前記リッドとの位置合わせを行う位置合わせ機構と、位置合わせされた前記パッケージと前記リッドとの仮付けを行う仮付け機構と、前記リッドの任意の対向する2辺をシーム接合する第1のシーム接合機構と、前記リッドの他の対向する2辺をシーム接合する第2のシーム接合機構と、シーム接合された前記パッケージとリッドとを排出する排出機構とを備え、前記位置合わせ機構は前記リッド及び前記パッケージのエッジを押して位置合わせするテーパー面を備えることを特徴とするシーム接合装置である。
【0004】
特開平10−166159号公報で出願公開されているシーム接合装置は、電子部品素子の収納されたパッケージとリッドとをシーム接合して電子部品の気密封止を行うシーム接合装置において、
間欠的に回転するターンテーブルと、前記パッケージが挿入される開口を有する板状部材であって前記ターンテーブルに着脱自在に取り付けられる複数の位置ずれ防止部材と、該位置ずれ防止部材の前記開口に前記パッケージを1個宛供給するパッケージ供給機構と、前記位置ずれ防止部材の開口に供給された前記パッケージの上に前記リッドを載置するリッド供給機構と、前記位置ずれ防止部材の開口に供給された前記パッケージと前記リッドとの位置合わせを行う位置合わせ機構と、位置合わせされた前記パッケージと前記リッドとの仮付けを行う仮付け機構と、前記リッドの任意の対向する2辺をシーム接合する第1のシーム接合機構と、前記リッドの他の対向する2辺をシーム接合する第2のシーム接合機構とシーム接合された前記パッケージとリッドとを前記ターンテーブルから排出する排出機構とからなることを特徴とするシーム接合装置である。
【0005】
この種のシーム接合装置において、作業工程の効率と速度を高めるため、ターンテーブル上にワーク(被接合物)を載置してX方向とY方向にそれぞれ独立に2つのシーム接合機構すなわち、接合ヘッドを用意することになる。作業対象のワークの生産量が充分大きいときは、この方式は適しているが、中程度以下の生産量の場合には、2ヘッド方式は装置への出捐が必ずしも経済的とはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、中程度以下の生産量に対しても設備の経済性を保ちつつ、程よい作業効率と作業速度を有するシーム接合装置を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、ワークの供給/排出作業、前記ワークの位置決め作業、及び前記ワークの接合作業を行う複数のステーションを有し、間欠的に回転運動を行うターンテーブルと、前記ワークの接合作業を行う前記ステーションに配置された単一のシーム接合ヘッドと、前記ターンテーブルの同一円周上に前記ステーションそれぞれに相当する位置に設けられた転回治具と、前記ターンテーブルにおける前記ワークの接合作業を行う前記ステーションの下方に配置された上下駆動機構と転回駆動機構とを備えて矩形の前記ワークを接合するシーム接合装置であって、前記上下駆動機構と前記転回駆動機構とによって上下運動すると共に、回転運動を行って、前記転回治具が停留しているときに前記転回治具を回転させるアクチュエーター部材と、前記転回機構を設定角度ごとに転回させるためのボールロックとこのボールロックが嵌合する溝を設定角度の間隔で有する部材とを備えることを特徴とするシーム接合装置を提供する。
【0008】
【作用】
転回治具が角度割り出し固定機構により、各ステーションにおいて必要な角度を定めて固定される。そして転回治具の角度の転回が必要なステーションにおいて、90°転回するので、1組の接合ヘッドでX方向とY方向の両方の接合作業ができる。
【0009】
また、前記転回機構は、前記転回治具が前記ステーションに停留しているときにのみ結合作動することも提案するものである。この場合は、転回治具の転回機構は、個別にターンテーブルには配設せず、経済的であるともに各ステーションの作業空間を占有しないので、その運動の妨げにはならない。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るシーム接合装置の実施の形態であって、その上面を示す。このシーム接合装置1において、90°ごとに左方向に間欠回転運動するターンテーブル3を設けて、この90°ごとに間欠回転運動の停留位置に対応して4つのステーションを備える。すなわち、時計の12時の位置に供給/排出ステーション312を、9時の位置にリッド載置ステーション309を、6時の位置に位置決めステーション306を、3時の位置にX方向接合/Y方向接合ステーション303をそれぞれ設ける。
【0011】
排出/供給ステーション312においては、作業完了後のワークをまず排出する。次に、各種の電子部品素子を搭載してなる矩形の縁を有するパッケージを多数連続して配列しておき、1個づつ順次供給する。
【0012】
リッド載置ステーション309においては、その矩形の縁を有するパッケージの上に、リッドを載置する。
【0013】
位置決めステーション306においては、図示しないブロックにより、リッドをパッケージに対して正しい位置に位置決めする。
【0014】
X方向接合/Y方向接合ステーション303においては、X方向接合作業を行った後に、Y方向接合作業を行う。
【0015】
図2は、本発明に係るシーム接合装置の実施の形態であって、その側面図を示す。また、図3と図4は、いずれも、その上面よりの部分拡大図である。
【0016】
図2において、このシーム接合装置は、ベース2を基礎として、このベース2の上に回転駆動装置5とその上のターンテーブル3が設けられる。また、ベース2には、上下駆動機構9と転回駆動機構10とが設けられ、アクチュエーター27を上下運動と転回運動の双方を順次に駆動する。ターンテーブル3の縁表面に前記間欠回転運動の停留角度に対応して複数個の転回治具7を設ける。
【0017】
この転回治具7は、上から順に着脱自在の位置ずれ防止部材31と治具ヘッド8と、フランジ6と、このフランジ6と一体物のシャフト11と受動溝体25とからなる。この転回治具7は上面にはワーク200に対応する着脱自在の位置ずれ防止部材31を配設している。また、転回治具7の上面のほぼ中央部には永久磁石29を埋設する。ワーク200の縁とリッドの材料は、磁性材料により構成されているので、それらは永久磁石29の磁力により、程よく固定される。なお、この永久磁石29の磁界を有効に作用させるため、転回治具7と付属の材料については、非磁性特性を示す材料、例えば非磁性のステンレスや黄銅等を使用する。
【0018】
転回治具7は、自転で90°の往復転回運動する。転回治具7を精密に運動するよう軸支するため、転回治具7のシャフト11はターンテーブル3の垂直壁に対しては、2個のラジアルベアリング15、17で軸支するとともに、ターンテーブル3の上面と下裏面に対してはそれぞれスラストベアリング13、19で両面から挟み込む、扇板23を介してナット21で締めつけ固定する。この構造で、転回治具7の転回時の中心位置偏差を極めて小さく抑えることができる。
【0019】
扇板23は、シャフト11の下方に回転止めのネジ22によって固定されている。また、互いに90°の間隔で2個の円錐溝24を備えている。この円錐溝24の嵌合する先端形状を有するボールロック35が下方向に適量のバネ力により押されている。扇板23の形状は、必要な転回角度90°に対応する輪郭の板であり、ぎりぎりに寄っている各ステーションの設備とその運動の妨げにはならない。
【0020】
シャフト11の下部には、受動溝体25を設けてある。この受動溝体25は、シャフト11と一体物であり、したがって最上部の転回治具7とも連なって運動する。
【0021】
この受動溝体25に対応して凸型のアクチュエーター27を設けて、これら受動溝体25と凸型のアクチュエーター27とをもって転回自在に枢着するように構成されている。
【0022】
まず、X方向のシーム接合作業を行う。
【0023】
次に、アクチュエーター27が上昇運動を行い、上位置のときに、上記シャフトの下部の受動溝体25と枢着して転回運動を行い、アクチュエーター27は再び下降する。この状態では、図2に示す方向とは異なり転回治具7は90°転回しているので、シーム用のローラーはワークに対してY方向を向いている。
【0024】
つまり、転回治具7の方向は、転回前は図3に示す方向であったが、転回後は図4に示す方向となる。
【0025】
ここで、Y方向のシーム接合作業を行う。
【0026】
X方向とY方向の両方のシーム接合作業を完了したワークに対応する転回治具7は、ターンテーブル3の回転により、X方向接合/Y方向接合ステーション303から、供給/排出ステーション312へと進む。この供給/排出ステーション312では、図示していないが、まず転回治具7を90°転回して戻した後、ワークを排出する。ついではじめのワーク供給の作業を行う。
【0027】
以上説明したように、X方向接合/Y方向接合ステーション303においては、転回治具7が二つの作業とその間の90°転回をする間、他のステーションにおいては、剰余の待ち時間を含むことになる。ただ、供給/排出ステーション312において、転回治具7が90°の戻し転回をするので、待ち時間を減らしてはいる。
【0028】
以上述べた実施の形態においては、ターンテーブルの回転方向は、手動調整の利便性を考慮して左回転を選んでいるが、他の条件等を優先するときは、右回転でもよい。また、ターンテーブルのステーションについては、必要に応じて90°間隔でなくても本発明は実施できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上述べたような特徴を有し、単一の接合ヘッドのみで、X方向とY方向の両方をシーム接合することができる。したがって、設備の経済性を保ちつつ、程よい作業効率と作業速度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシーム接合装置の実施の形態の一例であって、その上面図を示す。
【図2】 本発明に係るシーム接合装置の実施の形態の一例であって、その部分側面図を示す。
【図3】 本発明に係るシーム接合装置の実施の形態の一例であって、転回治具の上面図を示す。
【図4】 本発明に係るシーム接合装置の実施の形態の一例であって、転回治具が90°転回した状態の上面図を示す。
【符号の説明】
1…シーム接合装置 2…ベース 3…ターンテーブル
5…回転駆動機構 6…フランジ 7…転回治具
8…治具ヘッド 9…上下駆動機構 10…転回駆動機構 11…シャフト
13…スラストベアリング 15…ラジアルベアリング
17…ラジアルベアリング 19…スラストベアリング
21…ナット 23…扇板 24…円錐溝
25…受動溝体 27…アクチュエーター 29…永久磁石
31…位置ずれ防止部材 33…ピン 35…ボールロック
200…ワーク
303…X方向接合/Y方向接合ステーション
306…位置決めステーション
309…リッド載置ステーション
312…供給/排出ステーション

Claims (1)

  1. ワークの供給/排出作業、前記ワークの位置決め作業、及び前記ワークの接合作業を行う複数のステーションを有し、間欠的に回転運動を行うターンテーブルと、
    前記ワークの接合作業を行う前記ステーションに配置された単一のシーム接合ヘッドと、
    前記ターンテーブルの同一円周上に前記ステーションそれぞれに相当する位置に設けられた転回治具と、
    前記ターンテーブルにおける前記ワークの接合作業を行う前記ステーションの下方に配置された上下駆動機構と転回駆動機構と、
    を備えて矩形の前記ワークを接合するシーム接合装置であって、
    前記上下駆動機構と前記転回駆動機構とによって上下運動すると共に、回転運動を行って、前記転回治具が停留しているときに前記転回治具を回転させるアクチュエーター部材と、
    前記転回機構を設定角度ごとに転回させるためのボールロックとこのボールロックが嵌合する溝を設定角度の間隔で有する部材と、
    を備えることを特徴とするシーム接合装置。
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