JP3669009B2 - 車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、自動車等の車両の足踏式パーキングブレーキ制御装置に関し、特に、パーキングブレーキ作用時と同じ操作を行うことでパーキングブレーキ解除ができるようにした車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置としては、パーキングブレーキを作用させる場合は足で操作し、パーキングブレーキを解除する場合には手で操作する構成のものが一般的に実用されている。このものは、ペダルレバーのロックを手動で解除するための機構を必要とし、構成部品点数が多く、コスト高となる上、小柄な運転者にとってはパーキングブレーキを解除する場合に上体を前方へ傾けなければならない。
【0003】
また、パーキングブレーキの解除時の操作性を向上させるため、パーキングブレーキを解除する場合に足で操作する構成のものも知られている。
【0004】
例えば、特開昭58−105860号公報に記載されたものではパーキングブレーキを作用させる場合に踏み込む主ペダルレバーに副ペダルレバーを取付け、この副ペダルの踏み込むことで主ペダルレバーのロックが外れるように構成されている。このものは、パーキングブレーキの解除時に上体を動かす必要はないが、両ペダルレバーの使い分けが必要である他、構成部品点数が多く、コスト高である。
【0005】
特開昭64−18755号公報の図9〜13に記載されたものでは、ペダルレバーの踏み込みによりパーキングブレーキを作用させ、パーキングブレーキを作用させる場合と同じようにペダルレバーを再び踏み込むことでパーキングブレーキが解除するようにしている。このものでは、ペダルレバーに設けたラチェット歯と係合させペダルレバーをロックさせるポールをペダルレバーの回動方向へ所定量スライド可能とし、一端および他端を取付け用のブラケットおよびポールにそれぞれ取付けたスプリングのポールに対する付勢の方向を、ポールをラチェット歯に係合させる方向とその反対方向の2方向の間で切換えるようにしている。
【0006】
スプリングはパーキングブレーキの解除状態ではポールをラチェット歯と係合させる方向へ付勢しており、従ってペダルレバーを踏み込むことによりポールとラチェット歯との係合によってペダルレバーの戻りが阻止されパーキングブレーキの作用が維持される。その際、ペダルレバーの踏み込みを解除した時にポールがペダルレバーの戻り方向へ所定量スライドしてスプリングがポールをラチェット歯から離脱させる方向へ付勢するようになり、従って再びペダルレバーを踏み込みポールとラチェット歯との圧接を解くことでポールがラチェット歯から離脱しペダルレバーの戻りが許容され、パーキングブレーキが解除される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開昭64−18755号公報に記載のパーキングブレーキ制御装置が操作性の点で最も優れていると考えられるが、スプリングによるポール付勢方向の切換が、スプリングの他端の変位量とペダルアームの回動中心からポール回動中心までの距離とポールのペダルレバー回動方向への移動距離とによって決まるので、ポール付勢方向の切換が確実で且つ全体として小型にするためにはポールのペダルレバー回動方向への移動距離を大きくせざるを得ず、ペダルレバーを踏み込んでパーキングブレーキを作用させた後踏み込みを解除したときペダルレバーがパーキングブレーキの効きを弱める方向へ戻るロスストロークが大きいと言う問題がある。
【0008】
この出願の発明は、ペダルレバーの踏み込みによりパーキングブレーキを作用させ、パーキングブレーキを作用させる場合と同じようにペダルレバーを再び踏み込むことでパーキングブレーキが解除するようにした足踏式パーキングブレー制御装置であって、作動が確実で、小型で、しかもロスストロークを小さくできる足踏式パーキングブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明にかかる足踏式パーキングブレーキ制御装置は、請求項1に記載したように、車体への取付け用主ブラケットと、前記主ブラケットに対して平行に取付けられて前記主ブラケットとの間にペダルアームを回動可能に枢支する副ブラケットと、前記ペダルアームの回動軸と同心の円弧に沿って前記ペダルアームに列設された多数のラチェット歯と、軸線が前記ペダルアームの回動軸に平行であって前記主ブラケットと前記副ブラケットとを連結する第1の連結ピンと、前記ラチェット歯と係合可能な爪と前記第1の連結ピンが貫通する長孔と前記長孔に対して前記爪の反対側に設けられた腕とを有するとともに前記第1の連結ピンに対してスライド可能なポールと、軸線が前記第1の連結ピンの回動軸に平行であって前記主ブラケットと前記副ブラケットとを連結する第2の連結ピンと、前記ポールの腕の先端が当接可能な当接部が形成された短腕と前記第1の連結ピンが貫通する長孔が形成された長腕と有するとともに前記第2の連結ピンを回動軸として回動しレリーズ回動位置と非レリーズ回動位置との間を回動するレリーズレバーと、前記ペダルアームが踏み込まれずパーキングブレーキを作用させていない状態および前記ペダルアームが踏み込まれている状態では前記爪を前記ラチェット歯に係合する方向に付勢するとともに前記ペダルアームの踏み込みが終了してパーキングブレーキを作用させている状態および前記ペダルアームが再度踏み込まれてパーキングブレーキの作用が解除された状態では前記爪を前記ラチェット歯から離脱する方向に付勢するように一端および他端が前記ポールおよび前記レリーズレバーにそれぞれ取付けられたスプリングと、前記ペダルアームがパーキングブレーキ作用位置からパーキングブレーキ解除位置へ回動したときには前記レリーズレバーに当接して前記レリーズレバーを前記レリーズ回動位置から前記非レリーズ回動位置へ回動させるようにペダルアームに設けられた当接部とを備えた車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置において、前記ペダルアームが踏み込まれずパーキングブレーキを作用させていない状態から前記ペダルアームが踏み込まれて前記ペダルアームの踏み込みが終了したときに、前記ポールの腕の先端が前記レリーズレバーの短腕の当接部に当接する方向に前記ポールが移動し、前記ポールの前記スライドによって前記ポールの腕の先端が前記レリーズレバーの短腕の当接部に当接し、前記短腕と前記長腕とのレバー比によって前記ポールのスライド量が拡大されて前記スプリングの他端の移動量となり、前記爪が前記ラチェット歯に係合する方向から前記爪が前記ラチェット歯から離脱する方向に前記スプリングの付勢力が切り換わることを特徴とする車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置である。
【0010】
上記の如き構成とした足踏式パーキングブレーキ制御装置において、パーキングブレーキの解除状態にてペダルアームを踏込めばポールとラチェット歯との係合によりペダルアームの戻りが阻止されパーキングブレーキの作用が維持される。その際、ペダルアームの踏み込みを解除した時にポールがペダルアームの戻り方向へ所定量スライドしてレリーズレバーが回動しスプリングがポールをラチェット歯から離脱させる方向へ付勢するようになり、従って再びペダルアームを踏み込みポールとラチェット歯との圧接を解くことでポールがラチェット歯から離脱しペダルアームの戻りが許容され、パーキングブレーキが解除される。
【0011】
詳細には、ペダルアームを踏み込んでパーキングブレーキを作用させた後踏み込みを解除したときにポールがスライドし、ポールの腕の先端がレリーズレバーの短腕の当接部に当接し、短腕と長腕とのレバー比(レリーズレバーの回動中心とポールのスライド入力点までの距離に対するレリーズレバーの回動中心とスプリングの他端までの距離の比)によってポールのスライド量が拡大されてスプリングの他端の移動量となり、爪がラチェット歯に係合する方向から前記爪が前記ラチェット歯から離脱する方向に前記スプリングの付勢力が切り換わる。従って、ポールのスライド量に対するスプリングの他端の変位量は、レバー比の選択により任意に拡大できるので、ペダルアームの回動中心からポールの回動中心までの距離を大きくしたりポールのスライド量を大きくしなくてもスプリングの他端の変位量を大きくすることができる。つまり、作動が確実で、小型で、しかもロスストロークを小さくできるものである。
【0012】
尚、ポールは、スプリングの付勢力よりは小さいが爪がラチェット歯に係合する位置から爪がラチェット歯から離脱する位置に回動させ得る大きさの付勢力が重力によって発生するように自己の回動中心周りの重量配分がなされているものとし、スプリングが折損したときにもポールをラチェット歯から離脱させることができるようにすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
この出願の発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、足踏式パーキングブレーキ制御装置10の側面図、図2は図1の左方から見た図、図3は図1の一部の拡大図、図4は図3中にA−A線に沿う断面図、図5〜8は作用説明図である。
【0015】
図1〜図3において、車体への取付け用の主ブラケット11は、上端の取付け部11aと、取付けボルト12,12が固着された取付け部11bの2箇所で図示されていない車体に固定される。図1では主ブラケット11の手前側に位置し、図2では主ブラケット11の右側に位置する副ブラケット13は、主ブラケット11に対して略平行に位置する状態にてボルト・ナット14と連結ピン15(第1の連結ピン)および16(第2の連結ピン)により主ブラケット11に結合されている。ボルト・ナット14のボルトは主ブラケット11と副ブラケット13との間の部分にてペダルレバー17(ペダルアーム)を回動可能に枢支する。
【0016】
ペダルレバー17にはクレビス18がピン19により回動自在に枢着されており、このクレビス18にはパーキングブレーキ制御ケーブル20の一端が連結されている。パーキングブレーキ制御ケーブル20の他端は車輪ブレーキ機構(図示省略)と作動的に連結されており、ペダルレバー17が図1,3でボルト・ナット14を回動中心として図示位置から反時計方向へ回動することにより車輪ブレーキ機構が作動されパーキングブレーキが作用する。図1,3におけるペダルレバー17の時計方向への回動は主ブラケット11に固定されたゴム塊状のストッパ21にペダルレバー17の当接部17aが当接することで規制される。図1,3に示すペダルレバー17の位置はパーキングブレーキが解除している位置である。ペダルレバー17はそのスプリング係止部17bと副ブラケット13のスプリング係止部13aとの間に張設されたリターンスプリング22により図1,3でボルト・ナット14を回動中心として時計方向に回動するように付勢されている。
【0017】
ペダルレバー17が踏み込まれた場合にペダルレバー17を車輪ブレーキ機構が作動した位置に保持するために、図1〜8で示されるように、ペダルレバー17の上方部には多数のラチェット歯23aを有するセクタ部材23が連結ピン24により固定されており、ラチェット歯23aの1つと係合可能な爪25aを有するポール25が連結ピン15を中心として回動可能に設置されている。ラチェット歯23aはペダルレバー17の回動中心と同心の円弧の上に配列されているものであり、またポール25は図6に示されるようにラチェット歯23aに係合した第1回動位置と図8に示されるようにラチェット歯23aから離脱した第2回動位置との間を回動するものである。連結ピン15を貫通させるポール25の孔25bはセクタ部材23の回動方向に延在する長孔とされており、ポール25は図5,6に示される第1スライド位置と図7,8に示される第2スライド位置との間をスライド可能である。
【0018】
ポール25を第1回動位置と第2回動位置の何れかに選択的に回動付勢させるとともにポール25を第1スライド位置にスライドさせるように付勢させるためのトーションスプリング26(スプリング)は、その一端26aをポール25の孔25cに係止され、またその他端をレリーズレバー27の孔27aに係止されている。レリーズレバー27は連結ピン16を中心として回動可能に設置されており、長腕27bと短腕27cとを有している。長腕27bには連結ピン15の外周に嵌合したカラー28が摺動可能に貫通する長孔27dが形成されており、レリーズレバー27は図5,6に示される非レリーズ位置と図7,8に示されるレリーズ位置との間を回動可能である。
【0019】
ポール25が図5,6の第1スライド位置から図7,8の第2スライド位置へスライドすることによりレリーズレバー27を図5,6の非レリーズ位置から図7,8のレリーズ位置へ回動させるため、ポール25には腕25dが形成され、レリーズレバー27の短腕27cには腕25dの先端が当接する当接部27eが形成されている。
【0020】
図7,8のレリーズ位置に在るレリーズレバー27をペダルレバー17の通常位置(パーキングブレーキが解除状態となっている図1に示す位置)への復帰動作により非レリーズ位置に回動させるため、レリーズレバー27の長腕27bの先端には当接部27fが形成され、ペダルレバー17には当接部17cが形成されている。
【0021】
トーションスプリング26が折損した場合でもポール25とラチェット歯23aとの係合を解除可能とするため、ポール23の各部の重量配分は、重力によりポール23を第2回動位置へ回動させ得る付勢力が発生するように設定されている。
【0022】
次に作用を説明する。図1,3,5はパーキングブレーキを作用させていない状態を示している。パーキングブレーキを作用させるためにペダルレバー17が踏み込まれた場合、ペダルレバー17が図1,3,5においてボルト・ナット14を中心として反時計方向へ回動し、パーキングブレーキ制御ケーブル20を牽引し、車輪ブレーキ機構が作動する。ペダルレバー17の回動により、トーションスプリング26により第1回動位置へ向けて回動付勢されているポール25の爪25aが多数のラチェット歯23aのうちのペダルレバー踏み込み量に対応する1つと係合する。この状態が図6に示されている。
【0023】
図6はペダルレバー17に踏力が加えられている状態であり、ペダルレバー17から踏力が除去されると、車輪ブレーキ機構からパーキングブレーキ制御ケーブル20を介してペダルレバー17に加わっている反力により、ラチェット歯23aに係合しているポール25は第1スライド位置から図7に示す第2スライド位置へスライドし、それに伴ってペダルレバー17が時計方向に図7の位置まで回動する。ポール25が図6の第1スライド位置から図7の第2スライド位置へスライドする過程において、ポール25の腕25dの先端がレリーズレバー27の当接部27eに当接してレリーズレバー27連結ピン16を中心として反時計方向へ回動させ、レリーズレバー27が図6の非レリーズ位置から図7のレリーズ位置へ回動する。レリーズレバー27がレリーズ位置へ回動すると、トーションスプリング26の姿勢が図7に示すように変化し、トーションスプリング26はポール25を第2回動位置へ回動させるように付勢するようになるが、車輪ブレーキ機構からペダルレバーに加わる反力によりラチェット歯23aと爪25aとが強く係合されているので、ポール25は第1回動位置に保持される。従って、パーキングブレーキが作用する。
【0024】
このように、ポール25が第1スライド位置から第2スライド位置にスライドすることによりトーションスプリング26のポール付勢方向が切り換わるのであり、その切り換わりを確実にするためにはトーションスプリング26の他端26bの移動量を多くする必要があるが、ポール25のスライド量はパーキングブレーキの効きを下げることに繋がるので少ないことが必要である。レリーズレバー27はポール25のスライドとトーションスプリング26の他端26bの移動との関連においてポール25のスライド量を拡大して他端26bの移動量とする。
【0025】
従って、ペダルレバー17の踏み込みを解除したときのロスストローク(ペダルレバーの戻り量)が少なく、しかもトーションスプリング26のポール付勢方向の切換を確実にすることができる。
【0026】
また、レリーズレバー27がレリーズ位置へ回動することによりレリーズレバーの当接部27fがペダルレバー17の当接部17cの移動通路に突出する。
【0027】
パーキングブレーキの作用を解除するためにペダルレバー17が再び踏み込まれると、ラチェット歯23aとポール25の爪25aとの係合を強めるように働く力が消滅し、ポール25がトーションスプリング26の力により図8に示す第2回動位置へ回動されて爪25aがラチェット歯23aから離脱する。この後、ペダルレバー17に対する踏み込みを解除すれば、ペダルレバー17が車輪ブレーキ機構からの反力とリターンスプリング22の力とにより時計方向へ回動され図1,3の通常位置へ復帰する。ペダルレバー17が通常位置へ復帰する過程において、ペダルレバー17の当接部17cがレリーズレバー27の当接部27fに当接してレリーズレバー27を図8のレリーズ位置から図5の非レリーズ位置へ回動させ、またレリーズレバー27がレリーズ位置から非レリーズ位置へ回動する過程においてポール25を第1スライド位置へスライドさせるように働くトーションスプリング26の力が増加してポール25が図8の第2スライド位置から図5の第1スライド位置へスライドされる。尚、図8の状態でトーションスプリング26がポール25を第1スライド位置へスライドさせるように加える力を大きく設定して、ポール25の爪25aがラチェット歯23aから離脱した段階でポール25が第2スライド位置から第1スライド位置へスライドするようにしても良い。
【0028】
図7の状態においてトーションスプリング26が折損しても、パーキングブレーキを解除するためにペダルレバー17を踏み込んだときには、ポール25の爪25aとラチェット歯23aとの係合を強めるように働く量が消滅した段階でポール25が重力による付勢力で回動しラチェット歯23aから離脱するので、パーキングブレーキが解除される。
【0029】
【発明の効果】
上述したように、この出願にかかる足踏式パーキングブレーキ制御装置は、作動が確実で、小型で、しかもロスストロークを小さくできるものである。
【0030】
そして、請求項2に記載したようにすることにより、ポールを付勢するスプリングが折損したときでもパーキングブレーキを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明に係る足踏式パーキングブレーキ制御装置の側面図。
【図2】図1で左方から見た図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図3中のA−A線に沿う断面図。
【図5】パーキングブレーキを解除した状態を示す作用説明図。
【図6】ペダルレバーを踏み込んだときの作用説明図。
【図7】ペダルレバーの踏み込みを解除したときの作用説明図。
【図8】
ペダルレバーを再踏み込みしたときの作用説明図。
【符号の説明】
10・・・足踏式パーキングブレーキ制御装置
11・・・車体への取付け用の主ブラケット
17・・・ペダルレバー(ペダルアーム)
17c・・・ペダルレバーの当接部
20・・・パーキングブレーキ制御ケーブル
23a・・・ラチェット歯
25・・・ポール
25d・・・ポールの腕
26・・・トーションスプリング(スプリング)
27・・・レリーズレバー
27e・・・ポールの先端と当接可能なレリーズレバーの当接部
27f・・・ペダルレバーの当接部と当接可能なレリーズレバーの当接部
Claims (2)
- 車体への取付け用主ブラケットと、前記主ブラケットに対して平行に取付けられて前記主ブラケットとの間にペダルアームを回動可能に枢支する副ブラケットと、前記ペダルアームの回動軸と同心の円弧に沿って前記ペダルアームに列設された多数のラチェット歯と、軸線が前記ペダルアームの回動軸に平行であって前記主ブラケットと前記副ブラケットとを連結する第1の連結ピンと、前記ラチェット歯と係合可能な爪と前記第1の連結ピンが貫通する長孔と前記長孔に対して前記爪の反対側に設けられた腕とを有するとともに前記第1の連結ピンに対してスライド可能なポールと、軸線が前記第1の連結ピンの回動軸に平行であって前記主ブラケットと前記副ブラケットとを連結する第2の連結ピンと、前記ポールの腕の先端が当接可能な当接部が形成された短腕と前記第1の連結ピンが貫通する長孔が形成された長腕と有するとともに前記第2の連結ピンを回動軸として回動しレリーズ回動位置と非レリーズ回動位置との間を回動するレリーズレバーと、前記ペダルアームが踏み込まれずパーキングブレーキを作用させていない状態および前記ペダルアームが踏み込まれている状態では前記爪を前記ラチェット歯に係合する方向に付勢するとともに前記ペダルアームの踏み込みが終了してパーキングブレーキを作用させている状態および前記ペダルアームが再度踏み込まれてパーキングブレーキの作用が解除された状態では前記爪を前記ラチェット歯から離脱する方向に付勢するように一端および他端が前記ポールおよび前記レリーズレバーにそれぞれ取付けられたスプリングと、前記ペダルアームがパーキングブレーキ作用位置からパーキングブレーキ解除位置へ回動したときには前記レリーズレバーに当接して前記レリーズレバーを前記レリーズ回動位置から前記非レリーズ回動位置へ回動させるようにペダルアームに設けられた当接部とを備えた車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置において、前記ペダルアームが踏み込まれずパーキングブレーキを作用させていない状態から前記ペダルアームが踏み込まれて前記ペダルアームの踏み込みが終了したときに、前記ポールの腕の先端が前記レリーズレバーの短腕の当接部に当接する方向に前記ポールが移動し、前記ポールの前記スライドによって前記ポールの腕の先端が前記レリーズレバーの短腕の当接部に当接し、前記短腕と前記長腕とのレバー比によって前記ポールのスライド量が拡大されて前記スプリングの他端の移動量となり、前記爪が前記ラチェット歯に係合する方向から前記爪が前記ラチェット歯から離脱する方向に前記スプリングの付勢力が切り換わることを特徴とする車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置。
- 請求項1に記載の車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置であって、前記ポールは、前記スプリングの付勢力よりは小さいが前記爪が前記ラチェット歯に係合する位置から前記爪が前記ラチェット歯から離脱する位置に回動させ得る大きさの付勢力が重力によって発生するように自己の回動中心周りの重量配分がなされていることを特徴とする車両用足踏式パーキングブレーキ制御装置。
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