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JP2967406B2 - 足踏み式パーキングブレーキ装置 - Google Patents

足踏み式パーキングブレーキ装置

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Publication number
JP2967406B2
JP2967406B2 JP9541897A JP9541897A JP2967406B2 JP 2967406 B2 JP2967406 B2 JP 2967406B2 JP 9541897 A JP9541897 A JP 9541897A JP 9541897 A JP9541897 A JP 9541897A JP 2967406 B2 JP2967406 B2 JP 2967406B2
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JP
Japan
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ratchet
arm
pedal arm
pedal
pawl
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JP9541897A
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JPH10287217A (ja
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信隆 黒田
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Efu Tetsuku Kk
Original Assignee
Efu Tetsuku Kk
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Publication date
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  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダルアームの踏
み込み位置でのロック操作と、ロック解除操作とを、共
に足踏みにより行うことが可能な足踏み式パーキングブ
レーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の足踏み式パーキングブレーキ装置
は、車体に固定したハウジングに回動自在に枢支したペ
ダルアームにラチェットプレートを設け、このラチェッ
トプレートをハウジングに設けたラチェットポールに係
合させることにより、ペダルアームを作動位置(踏み込
み位置)においてロックするようになっている。ペダル
アームのロック解除操作は、ドライバーがリリースノブ
を引いてラチェットポールをラチェットプレートから離
脱させ、リターンスプリングの弾発力でペダルアームを
不作動位置に戻すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものには、
以下の〜のような問題があった。 ペダルアーム
をロック解除するためにリリースノブや、そのリリース
ノブとリリースレバーとを接続するリリースケーブルが
必要になるため、部品点数や設置スペースが増加する。
ラチェットプレートのラチェット歯とラチェットポ
ールのラチェット爪との係合部にブレーキケーブルの張
力が加わった状態でロック解除操作が行われるため、前
記ラチェット歯やラチェット爪の摩耗が激しく、これを
回避するために特殊な熱処理を施したり部材の板厚を増
加させたりする必要があり、コストや重量の増加を招く
原因となる。 ロック解除時にリターンスプリングの
弾発力及びブレーキケーブルの張力でペダルアームが急
激に不作動位置に戻り、ペダルアームがストッパに衝突
する際に騒音を発したり、ペダルアームに付着した水や
泥が飛散したりするのを防止するための高価なショック
アブソーバーが必要となる。 一般にリリースノブは
インストルメントパネルの下方に設けられているので、
ロック解除操作を行う際にドライバーが前屈みの姿勢を
とる必要が生じて操作性が低くなる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ペダルアームのロック操作及びロック解除を足踏み
により行えるようにして上記各問題を解決することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ハウジングと、ハウ
ジングにピボットを介して枢支され、不作動位置と作動
位置との間を回動するペダルアームと、ペダルアームを
パーキングブレーキ機構に接続するブレーキケーブル
と、ペダルアームを不作動位置に向けて付勢するリター
ンスプリングと、ペダルアームに固定されたラチェット
プレートと、ハウジングに設けたピンに長孔を介して
動自在に枢支され、ペダルアームが作動位置にあるとき
にラチェットプレートに係合して該ペダルアームをロッ
クするラチェットポールと、このラチェットポールを枢
支する前記ピンに回動自在に枢支されたリリースアーム
と、両端がラチェットポール及びリリースアームに連結
されて通常位置と反転位置との間を移動可能であり、通
常位置にあるときにラチェットポールをラチェットプレ
ートに接近する方向に付勢するとともにリリースアーム
をラチェットプレートから離反する方向に付勢し、且つ
反転位置にあるときにラチェットポールをラチェットプ
レートから離反する方向に付勢するとともにリリースア
ームをラチェットプレートに接近する方向に付勢するタ
ーンオーバースプリングと、ラチェットポール及びリリ
ースアームの一方及び他方にそれぞれ設けられた係合部
及び被係合部と、リリースアームに設けられて、ペダル
アームに形成したカムに当接可能なカムフォロワとを備
えてなり、ペダルアームを作動位置に踏み込んで踏力を
弱めたとき、ラチェットプレートから受けるリターンス
プリングの荷重及びブレーキケーブルの張力でラチェッ
トポールが長孔に沿って移動してペダルアームをロック
するとともに、係合部が被係合部を押圧することにより
リリースアームが前記ピン回りにラチェットプレートに
接近する方向に回動してターンオーバースプリングを前
記通常位置から前記反転位置に移動させ、且つ作動位置
にあるペダルアームを更に踏み込んだとき、ラチェット
プレートとラチェットポールとの係合が解除され、前記
反転位置にあるターンオーバースプリングの弾発力でラ
チェットポールがラチェットプレートから離反してペダ
ルアームのロックを解除し、且つペダルアームが不作動
位置に復帰したときにカムでカムフォロワを押圧してリ
リースアームをラチェットプレートから離反する方向に
回動させることにより、ターンオーバースプリングを通
常位置に移動させることを特徴とする
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0007】図1〜図8は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はパーキングブレーキ装置の側面図、図2は
図1の2方向矢視図、図3は図2の3−3線拡大断面
図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5
線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7及び図8
は作用の説明図である。
【0008】図1及び図2に示すように、足踏みパーキ
ングブレーキ装置Pは、右側面が開放するトレー状に形
成されたハウジング1と、ハウジング1の右側面を覆う
ように配置された板状のカバー2と、ハウジング1及び
カバー2間に架設したピボット3に回動自在に支持され
たペダルアーム4とを備えており、ハウジング1に一体
に溶接した2個の取付ブラケット5,6が合計4本のボ
ルト(図示せず)によりダッシュパネルDに固定され
る。
【0009】図3及び図4を併せて参照すると明らかな
ように、ペダルアーム4に溶接したカラー8がピボット
3の外周に回転自在に嵌合し、ピボット3の外周に巻き
付けたリターンスプリング9の両端が、ペダルアーム4
に形成した係止孔41 及びハウジング1に形成した係止
孔11 にそれぞれ係合する。ハウジング1及びカバー2
間にピン10が架設されており、その外周に筒状のスト
ッパゴム11が嵌合する。ペダルアーム4はリターンス
プリング9により図1の矢印a方向に付勢されており、
そのストッパ部42 (図3参照)が前記ストッパゴム1
1に当接して不作動位置に停止する。ペダルアーム4の
下端に設けたペダルパッド43 をドライバーが踏むと、
ペダルアーム4は不作動位置から作動位置に向けて矢印
b方向に回動する。
【0010】足踏みパーキングブレーキ装置Pを図示せ
ぬブレーキ機構に接続するブレーキケーブル12は、ア
ウターチューブ121 とインナーケーブル122 とから
構成される。アウターチューブ121 の一端はハウジン
グ1に固定され、またアウターチューブ121 から延出
するインナーケーブル122 の一端はペダルアーム4に
ボルト13及びナット14で固定される。また、パーキ
ングブレーキランプを点灯させるためにペダルアーム4
の操作を検出すべく、ハウジング1に設けたパーキング
スイッチ15を作動させる突起44 が、ペダルアーム4
に切り起こしにより形成される。
【0011】次に、主として図3、図5及び図6を参照
しながら、ペダルアーム4を作動位置にロックするロッ
ク機構Lの構造を説明する。
【0012】ハウジング1及びカバー2間に架設された
ピン21の外周に、ラチェットポール22及びリリース
アーム23が回動自在に支持される。ラチェットポール
22は長孔221 を介して前記ピン21に支持されてお
り、従って、ラチェットポール22は長孔221 の範囲
でピン21に対して上下移動可能である。ペダルアーム
4には、ピボット3を中心とする円弧上に多数のラチェ
ット歯241 …を備えたラチェットプレート24が固定
されており、このラチェット歯241 …に係合可能なラ
チェット爪222 がラチェットポール22の長手方向中
間部に形成される。
【0013】ラチェットポール22の上端に形成した係
止孔223 と、リリースアーム23の上端に形成した係
止孔231 とに、捩じりばねよりなるターンオーバース
プリング25の両端部が係止される。ターンオーバース
プリング25が図3に示す通常位置にあるとき、ラチェ
ットポール22は時計方向に付勢され、リリースアーム
23は反時計方向に付勢される。またターンオーバース
プリング25が図7及び図8に示す反転位置にあると
き、ラチェットポール22は反時計方向に付勢され、リ
リースアーム23は時計方向に付勢される。
【0014】ラチェットポール22の反時計方向の回動
端を規制すべく、該ラチェットポール22に当接可能な
ラチェットポールストッパ12 がハウジング1に切り起
こしにより形成される。図8には、ラチェットポール2
2がラチェットポールストッパ12 に当接して反時計方
向の回動が規制された状態が示される。ラチェットポー
ル22のラチェット爪222 がラチェットプレート24
のラチェット歯241…に係合していないとき、前記ラ
チェット爪222 がラチェットプレート24のラチェッ
ト歯241 …の上側に連設された円弧状のガイド部24
2 に当接することにより、ラチェットポール22の時計
方向の回動端が規制される。
【0015】リリースアーム23の下端には一対の突起
232 ,233 が形成されており、両突起232 ,23
3 間に位置するリリースアームストッパ13 がハウジン
グ1に切り起こしにより形成される。図3に示すよう
に、リリースアーム23の反時計方向の回動端は突起2
2 とリリースアームストッパ13 との当接により規制
され、また図7及び図8に示すように、リリースアーム
23の時計方向の回動端は突起233 とリリースアーム
ストッパ13 との当接により規制される。リリースアー
ム23の上端に設けたカムフォロワ234 を押圧して該
リリースアーム23を反時計方向に回動させ、ターンオ
ーバースプリング25を図7及び図8に示す反転位置か
ら図3に示す通常位置に復帰させるべく、ペダルアーム
4にカム45 が形成される。
【0016】図3及び図6から明らかなように、ラチェ
ットポール22の下のリリースアーム23に対向する面
には略90°の中心角を有する扇形の切欠224 が形成
されており、この切欠224 にリリースアーム23の下
部に設けた略楕円形の突起235 が嵌合する。突起23
5 は切欠224 の上側の段部225 に当接可能である
(図6参照)。
【0017】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0018】パーキングブレーキ装置Pの不作動時に
は、図3に示すようにペダルアーム4はリターンスプリ
ング9の弾発力で反時計方向に付勢され、そのストッパ
部42がストッパゴム11に当接する不作動位置に停止
している。このとき、ターンオーバースプリング25は
通常位置にあり、ターンオーバースプリング25によっ
てピン21回りに時計方向に付勢されたラチェットポー
ル22は、そのラチェット爪222 をラチェットプレー
ト24のガイド部242 に当接させた状態で回動を規制
される。ターンオーバースプリング25によってピン2
1回りに反時計方向に付勢されたリリースアーム23
は、その突起232 をリリースアームストッパ13 に当
接させた状態で回動を規制される。またラチェットポー
ル22はターンオーバースプリング25の弾発力で上向
きに付勢されて長孔221 の範囲で上方に移動してい
る。
【0019】この状態からドライバーがパーキングブレ
ーキ装置Pを作動させるべくペダルパッド43 を踏み込
むと、図7に示すようにペダルアーム4がピボット3回
りに矢印c方向に回動する。その結果、ペダルアーム4
に固定されたラチェットプレート24のラチェット歯2
1 …にラチェットポール22のラチェット爪222
乗り上げる。図示せぬパーキングブレーキ機構が充分に
作動した状態でドライバーがペダルアーム4から足を離
すと、リターンスプリング9の弾発力及びブレーキケー
ブル12の張力でペダルアームは矢印d方向に僅かに回
動し、これによりラチェット爪222 がラチェット歯2
1 …に噛み込んでペダルアーム4が図7の作動位置に
ロックされる。
【0020】このとき、ラチェットポール22にはリタ
ーンスプリング9の弾発力及びブレーキケーブル12の
張力がラチェットプレート24を介して伝達されるた
め、該ラチェットポール22は長孔221 の範囲で下方
に移動し、ラチェットポール22の段部225 がリリー
スアーム23の突起235 を下方に押圧する。その結
果、リリースアーム23がピン21回りに強制的に時計
方向に回転し、ターンオーバースプリング25が図3の
通常位置から図7の反転位置に移動し、それまで反時計
方向に付勢されていたリリースアーム23が時計方向に
付勢されるようになり、その下端の一方の突起232
リリースアームストッパ13 から離れて他方の突起23
3 がリリースアームストッパ13 に当接する。尚、それ
まで時計方向に付勢されていたラチェットポール22は
反時計方向に付勢されるようになるが、ラチェット爪2
2 とラチェット歯241 …との強固な係合によりラチ
ェットポール22は図7のロック位置に保持される。
【0021】パーキングブレーキ装置Pが上記作動状態
にあるとき、ペダルアーム4のロックを解除すべくペダ
ルパッド43 を踏み込むと、図7の状態からペダルアー
ム4がラチェットプレート24と共に矢印c方向に僅か
に回動する。その結果、図8に示すようにラチェットプ
レート24のラチェット歯241 …とラチェットポール
22のラチェット爪222 との係合が外れ、ラチェット
ポール22はターンオーバースプリング25の弾発力で
反時計方向に回動してラチェットポールストッパ12
当接して停止する。従って、ドライバーがペダルパッド
3 に加える踏力を緩めると、ペダルアーム4はリター
ンスプリング9の弾発力で作動位置から不作動位置へと
復帰する。
【0022】ペダルアーム4がリターンスプリング9の
弾発力及びブレーキケーブル12の張力で図8の矢印d
方向に回動して不作動位置に接近すると、ペダルアーム
4に設けたカム45 がリリースアーム23のカムフォロ
ワ234 に当接し、該リリースアーム23をピン21回
りに反時計方向に強制的に回動させる。これにより、タ
ーンオーバースプリング25は図8の反転位置から図3
の通常位置に移動し、パーキングブレーキ装置Pは最初
の不作動時の状態に復帰する。
【0023】以上のように、パーキングブレーキ装置P
の作動を解除するときにドライバーはペダルアーム4を
踏み込むだけでよいので、身体を屈めてインストルメン
トパネルの下部に設けたリリースノブを引く場合に比べ
て操作性が大幅に向上するだけでなく、リリースノブ、
リリースケーブル、ショックアブソーバー等を廃止して
部品点数を削減するとともに、それらの設置スペースを
節減することができる。また、ロック解除時に踏力を緩
めてペダルアーム4をゆっくりと不作動位置に戻すこと
ができるので、リターンスプリング9の弾発力でペダル
アーム4が急激に不作動位置に戻ってストッパゴム11
に衝突することがなくなり、騒音が発生したりペダルア
ーム4に付着した水や泥が飛散したりする虞がない。
【0024】ペダルアーム4を作動位置でロックすると
き、ペダルアーム4の踏力を緩めて該ペダルアーム4を
僅かに戻すだけで、即ちラチェットポール22を長孔2
1の分だけ僅かに下降させるだけで、ターンオーバー
スプリング25を大きく反転させてロックを完了させる
ことができる。これにより、ペダルアーム4を最大に踏
み込んだときのブレーキケーブル12の張力に対して、
ロックが完了したときのブレーキケーブル12の張力の
低下を最小限に抑えることができるため、パーキングブ
レーキ機構を確実に作動させることができる。
【0025】ペダルアーム4を踏み込んでロック解除す
るとき、ラチェットプレート24のラチェット歯241
…とラチェットポール22のラチェット爪222 との係
合部にブレーキケーブル12の張力が加わって強く擦れ
合うことがないため、それらラチェットプレート24や
ラチェットポール22に特殊な熱処理を施したり部材の
板厚を増加させたりする必要がなくなり、コストの削減
や重量の軽減が可能となる。しかも、ロック解除する際
に、ペダルアーム4を僅かに踏み込んでラチェット爪2
2 とラチェット歯241 …との係合が解除するだけで
良いため、操作性が向上する。
【0026】更に、ロック機構Lは共通のピン21に枢
支したラチェットポール22及びリリースアーム23を
ターンオーバースプリング25で連結しただけの簡単な
構造であるため、部品点数が少ないだけでなく低コスト
で製造可能である。
【0027】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0028】例えば、実施例ではリリースアーム23側
に被係合部としての突起235 を設け、ラチェットポー
ル22側に係合部としての段部225 を設けているが、
図9に示す第2実施例のように係合部及び被係合部の位
置関係を逆にし、ラチェットポール22側に被係合部と
しての突起226 を設け、リリースアーム23側に係合
部としての段起236 を設けても良い。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ペダルアームを作動位置に踏み込んで踏力を
弱めたとき、ラチェットプレートから受けるリターンス
プリングの荷重及びブレーキケーブルの張力でラチェッ
トポールが長孔に沿って移動してペダルアームをロック
するとともに、係合部が被係合部を押圧することにより
リリースアームが、ラチェットポールを長孔を介して枢
支するピンの回りにラチェットプレートに接近する方向
に回動してターンオーバースプリングを通常位置から反
転位置に移動させるので、ロックが完了したときにペダ
ルアームは最大に踏み込まれた位置から僅かに戻るだけ
であり、ブレーキケーブル等を介してブレーキ機構に伝
達されるブレーキ力の低下を最小限に抑えることができ
る。即ち、ペダルアームを作動位置でロックするとき、
ペダルアームの踏力を緩めて該ペダルアームを僅かに戻
すだけで(即ちラチェットポールを長孔の分だけ僅かに
下降させるだけで)、リリースアームを上記ピン回りに
強制的に回転させ、ターンオーバースプリングを大きく
反転させてロックを完了させることができ、これによ
り、ペダルアームを最大に踏み込んだときのブレーキケ
ーブルの張力に対して、ロックが完了したときのブレー
キケーブルの張力の低下を最小限に抑えることができる
ため、パーキングブレーキ機構を確実に作動させること
ができる。
【0030】また作動位置にあるペダルアームを更に踏
み込んだとき、ラチェットプレートとラチェットポール
との係合が解除され、前記反転位置にあるターンオーバ
ースプリングの弾発力でラチェットポールがラチェット
プレートから離反してペダルアームのロックを解除する
ので、従来の手動でリリースノブを引く場合に比べて操
作性が大幅に向上するだけでなく、リリースノブやリリ
ースケーブル等の部品や、それらの設置スペースを節減
することができる。しかもロック解除時にリターンスプ
リングの弾発力及びブレーキケーブルの張力でペダルア
ームが急激に不作動位置に戻ることがなくなるため、衝
撃により騒音が発生したりペダルアームに付着した水や
泥が飛散したりする虞がない。更にロック解除するとき
にラチェットポールとラチェットプレートとの係合部が
強く擦れ合うことがないため、それらの部材に特殊な熱
処理を施したり部材の板厚を増加させたりする必要がな
くなり、コストの削減や重量の軽減が可能となる。
【0031】またハウジングに設けた共通のピンに回動
自在に枢支したラチェットポール及びリリースアーム
ターンオーバースプリングで連結しただけの簡単な構造
であるため、部品点数が少ないだけでなく低コストで製
造可能である。
【0032】更にペダルアームに形成したカムに当接可
能なカムフォロワをリリースアームに設け、ペダルアー
ムが不作動位置に復帰したときにカムでカムフォロワを
押圧してリリースアームをラチェットプレートから離反
する方向に回動させることにより、ターンオーバースプ
リングを通常位置に移動させるので、ターンオーバース
プリングを通常位置に移動させるために特別の操作を行
う必要がなくなって利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パーキングブレーキ装置の側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】作用の説明図
【図8】作用の説明図
【図9】本発明の第2実施例に係る、前記図6に対応す
る図
【符号の説明】
1 ハウジング 3 ピボット 4 ペダルアーム 45 カム 9 リターンスプリング 12 ブレーキケーブル 21 ピン 22 ラチェットポール 221 長孔 225 段部(係合部) 226 突起(被係合部) 23 リリースアーム 234 カムフォロワ 235 突起(被係合部) 236 段部(係合部) 24 ラチェットプレート 25 ターンオーバースプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(1)と、 ハウジング(1)にピボット(3)を介して枢支され、
    不作動位置と作動位置との間を回動するペダルアーム
    (4)と、 ペダルアーム(4)をパーキングブレーキ機構に接続す
    るブレーキケーブル(12)と、 ペダルアーム(4)を不作動位置に向けて付勢するリタ
    ーンスプリング(9)と、 ペダルアーム(4)に固定されたラチェットプレート
    (24)と、 ハウジング(1)に設けたピン(21)に長孔(2
    1 )を介して回動自在に枢支され、ペダルアーム
    (4)が作動位置にあるときにラチェットプレート(2
    4)に係合してペダルアーム(4)をロックするラチェ
    ットポール(22)と、このラチェットポール(22)を枢支する前記ピン(2
    1)に回動自在に 枢支されたリリースアーム(23)
    と、 両端がラチェットポール(22)及びリリースアーム
    (23)に連結されて通常位置と反転位置との間を移動
    可能であり、通常位置にあるときにラチェットポール
    (22)をラチェットプレート(24)に接近する方向
    に付勢するとともにリリースアーム(23)をラチェッ
    トプレート(24)から離反する方向に付勢し、且つ反
    転位置にあるときにラチェットポール(22)をラチェ
    ットプレート(24)から離反する方向に付勢するとと
    もにリリースアーム(23)をラチェットプレート(2
    4)に接近する方向に付勢するターンオーバースプリン
    グ(25)と、 ラチェットポール(22)及びリリースアーム(23)
    の一方及び他方にそれぞれ設けられた係合部(225
    236 )及び被係合部(235 ,226 )と、リリースアーム(23)に設けられて、ペダルアーム
    (4)に形成したカム(4 5 )に当接可能なカムフォロ
    ワ(23 4 )とを備えてなり、 ペダルアーム(4)を作動位置に踏み込んで踏力を弱め
    たとき、ラチェットプレート(24)から受けるリター
    ンスプリング(9)の荷重及びブレーキケーブル(1
    2)の張力でラチェットポール(22)が長孔(2
    1 )に沿って移動してペダルアーム(4)をロックす
    るとともに、係合部(225 ,236 )が被係合部(2
    5 ,226 )を押圧することによりリリースアーム
    (23)が前記ピン(21)回りにラチェットプレート
    (24)に接近する方向に回動してターンオーバースプ
    リング(25)を前記通常位置から前記反転位置に移動
    させ、 且つ作動位置にあるペダルアーム(4)を更に踏み込ん
    だとき、ラチェットプレート(24)とラチェットポー
    ル(22)との係合が解除され、前記反転位置にあるタ
    ーンオーバースプリング(25)の弾発力でラチェット
    ポール(22)がラチェットプレート(24)から離反
    してペダルアーム(4)のロックを解除し 且つペダルアーム(4)が不作動位置に復帰したとき
    に、前記カム(4 5 )でカムフォロワ(23 4 )を押圧
    してリリースアーム(23)をラチェットプレート(2
    4)から離反する方向に回動させることにより、ターン
    オーバースプリング(25)を通常位置に移動させる
    とを特徴とする、足踏み式パーキングブレーキ装置。
JP9541897A 1997-04-14 1997-04-14 足踏み式パーキングブレーキ装置 Expired - Fee Related JP2967406B2 (ja)

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