JP3663476B2 - 電動機付き自転車の駆動装置 - Google Patents
電動機付き自転車の駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3663476B2 JP3663476B2 JP23604095A JP23604095A JP3663476B2 JP 3663476 B2 JP3663476 B2 JP 3663476B2 JP 23604095 A JP23604095 A JP 23604095A JP 23604095 A JP23604095 A JP 23604095A JP 3663476 B2 JP3663476 B2 JP 3663476B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- storage battery
- bicycle
- power
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、人力と電動力とを組み合わせて自転車を協調運転する電動機付き自転車の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、人力で自転車を漕ぐ力を軽減するために、補助エンジンを人力の駆動系と並列して設けたものがあるが、エンジンの出力調整が難しかったり、自転車走行の感覚が得られないという問題があった。
これらの問題を解決するものとして、人力と電動力とを組み合わせて自転車を協調運転する電動機付き自転車が開示されている。すなわち、この電動機付き自転車は、ペダル、スプロケット、チェンなどからなる人力によって車輪を駆動する人力駆動装置のほかに、図4に示すように、自転車に電動機Aと、電動機Aを人力による駆動トルクに応じて駆動するように制御するパワーアシスト制御器Bと、電動機Aおよびパワーアシスト制御器Bの電源として充電可能な蓄電池Cを載置し、蓄電池Cとパワーアシスト制御器BとをコネクタDを介して接続し、ペダルを介して得られる人力による駆動トルクと電動機Aのトルクを合成した駆動力で自転車を駆動するようにしてある(例えば、特開平4−100790号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、蓄電池Cをエネルギー源としているので、蓄電池Cに蓄積されたエネルギーを消費し尽くす前に充電する必要がある。
一般に、商用電源Eから供給される電力を、充電器FとコネクタGを介して蓄電池Cに接続して充電しているが、自転車の保管場所によっては、充電器Fのケーブルを延長することができないことがある。このような場合には、蓄電池CをコネクタDから引き抜いて、充電器Fの設置場所まで運搬して充電することになり、手間がかかる。とくに外出先での充電は困難で不便である。
また、従来の蓄電池では1回の充電で可能な走行距離は20km程度であり、必然的に走行距離が限定されてしまう。充電1回あたりの走行距離を長くしようとすると、蓄電池を大きくする必要があり、自転車が持っている優位性である軽量化を妨げることになるという問題があった。
本発明は、充電による走行距離の制限をなくして軽量化が可能な電動機付き自転車の駆動装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、人力によって車輪を駆動する人力駆動装置と、前記車輪を駆動する電動機と、前記電動機を人力による駆動トルクまたは速度に応じて駆動するように制御する駆動制御装置と、前記電動機および前記駆動制御装置の電源として充電可能な蓄電池とを備えた電動機付き自転車の駆動装置において、前記電動機の容量より小さい容量を持つエンジン発電機を備え、前記駆動制御装置に、人力による駆動トルクまたは速度に応じて前記電動機を駆動するように制御するパワーアシスト制御器と、前記蓄電池の電圧が基準電圧以下になったとき、前記エンジン発電機により発電した電力を前記蓄電池に充電するように前記エンジン発電機を制御するエンジン制御器とを設けたものである。
また、前記電動機は交流モータからなり、前記駆動制御装置は双方向形インバータからなるパワー変換器を設けたものである。
または、前記電動機は直流モータからなり、前記駆動制御装置は前記蓄電池と前記電動機との間に一方向または双方向チョッパ回路を設けたものである。
【0005】
【作用】
上記手段により、蓄電池の電圧が基準電圧より低くなると、エンジン制御器により自動的に小形のエンジン発電機を起動して充電し始めるか、乗車時にエンジンを始動し、アイドリング状態にしておき、蓄電池の電圧が基準電圧より低くなると、エンジン発電機の速度を上げて充電し始める。
したがって、人力で自転車を漕ぐ力を補うため電動機を駆動しても、消費する電力を常に蓄電池に補うことができるので、走行距離を長くすることができ、燃料を供給すれば走行距離の制限はなくなる。
また、常時、エンジン発電機により蓄電池に充電することができるので、蓄電池の容量を従来の20%程度に小形にすることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明を図に示す実施例について説明する。
図1は本発明の実施例を示すブロック図、図2は構成図である。
図において、1は自転車で、フレーム11に回転自在に支持した前輪12と後輪13を設け、ペダル14によって回転し得るようにしたスプロケット15およびチェン16を介して後輪13を駆動するようにしてある。17はペダル14によって生じる駆動トルクを検出するトルク検出器である。
2は交流の電動機で、フレーム11に固定され、スプロケット14を回転駆動するようにしてある。3は電動機2の駆動電力を供給する蓄電池、4は内燃機関からなるエンジン41と発電機42を直結し、電動機2の10〜20%程度の容量を持つ小形のエンジン発電機、43はエンジン41に燃料供給量を制御する燃料制御器、44は燃料タンクである。
5は電動機2とエンジン発電機4を制御する駆動制御装置である。51は直流を交流に変換する双方向形のインバータなどのパワー変換器、52は人力による駆動トルクに応じて電動機2を駆動するようにパワー変換器51を制御するパワーアシスト制御器である。53は電動機2に入力する駆動電流を検出する電流検出器、54は蓄電池3の電圧または電流検出器53で検出される検出電流、あるいはこれらの双方を用いて発電機42の出力が最適になるようにエンジン発電機4を制御するエンジン制御器である。55は発電機42が交流発電機の場合、出力電流を整流する整流器、56は蓄電池3に充電する基準電圧を設定する基準電圧設定器である。
なお、駆動制御装置5、蓄電池3、エンジン発電機4および燃料タンク43は後輪13の両側面でフレーム11に固定されている。
【0007】
自転車1を運転する時は、人力によりペダルを押して走行するが、必要に応じて駆動制御装置5を動作させると、トルク検出器17によって検出したトルク信号を入力として、パワーアシスト制御器52はパワー変換器51を制御し、人力による駆動トルクに応じて電動機2を駆動する。これにより、ペダルを介して得られる人力による駆動トルクと電動機のトルクを合成した駆動力で自転車を駆動することになり、人力で自転車を漕ぐ力を軽減する。
このとき、蓄電池3のエネルギーを消費するが、エンジン制御器54は、蓄電池3の電圧が基準電圧以下になると、燃料制御器43によりエンジン41を起動すると共に、燃料タンク44から燃料をエンジン41に供給して、発電機42により発電し、整流器55により直流電流に変換して蓄電池3に充電する。
なお、自転車がアイドリングの状態あるいは停止状態でも、エンジン制御器54を動作させておけば、蓄電池3の電圧が基準電圧以下になるとエンジン発電機4が起動して充電することができる。
蓄電池3の電圧が基準電圧以上のときは、エンジン制御器54によりエンジン41を停止する。
自転車1が制動をかける時または降坂時には、電動機2の回生エネルギーを双方向形のパワー変換器51を介して蓄電池3に充電する。
なお、上記実施例では、エンジン発電機4の発電機42に交流発電機を用いた例について説明したが、交流発電機の代わりに直流発電機を用いてもよい。このときは発電機42と蓄電池3の間の整流器は不要となる。
また、上記実施例では、電動機2に交流モータを用いた例について説明したが、電動機2に直流モータを用いてもよい。このとき、電動機2と蓄電池3の間に一方向チョッパ回路を設けることにより駆動できる。
しかし、図3に示すように、電動機2と蓄電池3の間に双方向チョッパ回路57を設け、モータ駆動・回生制動を切り替えるようにすることにより、電動機2の回生エネルギーを蓄電池3に充電することができ、省エネルギー効果が大きくすることができる。
また、上記実施例では、人力による駆動トルクに応じて電動機2のトルクを制御し、双方のトルクを合成することにより、パワーアシスト制御器52が動作するようにしたが、トルク検出器17に代えて速度検出器を設け、ペダル14の回転速度に応じて電動機2の速度を制御し、双方の速度を合成するようにしてもよい。
【0008】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、蓄電池の電圧が基準電圧より低くなると、自動的に小形のエンジン発電機が起動して充電し始め、人力で自転車を漕ぐ力を補うため電動機を駆動しても、消費する電力を常に蓄電池に補うことができるので、走行距離を長くすることができ、燃料を供給すれば走行距離の制限はなくなる。また、運転時・停止時にかかわらず常時、エンジン発電機により蓄電池に充電することができるので、蓄電池の容量を従来の20%程度に小形にすることができる。
このように、自転車の保管中に充電する煩わしさがなくなり、充電による走行距離の制限をなくして軽量化が可能な電動機付き自転車の駆動装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例を示す構成図である。
【図3】 本発明の他の実施例の駆動制御回路の一部を示すブロック図である。
【図4】 従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:自転車、11:フレーム、12:前輪、13:後輪、14:ペダル、15:スプロケット、16:チェン、17:トルク検出器、2 電動機、3:蓄電池、4:エンジン発電機、41:エンジン、42:発電機、43:燃料制御器、44:燃料タンク、5:駆動制御装置、51:パワー変換器、52:パワーアシスト制御器、53:電流検出器、54:エンジン制御器、55:整流器、56:基準電圧設定器、57:双方向チョッパ回路
Claims (3)
- 人力によって車輪を駆動する人力駆動装置と、前記車輪を駆動する電動機と、前記電動機を人力による駆動トルクまたは速度に応じて駆動するように制御する駆動制御装置と、前記電動機および前記駆動制御装置の電源として充電可能な蓄電池とを備えた電動機付き自転車の駆動装置において、前記電動機の容量より小さい容量を持つエンジン発電機を備え、前記駆動制御装置に、人力による駆動トルクまたは速度に応じて前記電動機を駆動するように制御するパワーアシスト制御器と、前記蓄電池の電圧が基準電圧以下になったとき、前記エンジン発電機により発電した電力を前記蓄電池に充電するように前記エンジン発電機を制御するエンジン制御器とを設けたことを特徴とする電動機付き自転車の駆動装置。
- 前記電動機は交流モータからなり、前記駆動制御装置は双方向形インバータからなるパワー変換器を設けた請求項1記載の電動機付き自転車の駆動装置。
- 前記電動機は直流モータからなり、前記駆動制御装置は前記蓄電池と前記電動機との間に一方向または双方向チョッパ回路を設けた請求項1記載の電動機付き自転車の駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23604095A JP3663476B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電動機付き自転車の駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23604095A JP3663476B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電動機付き自転車の駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958561A JPH0958561A (ja) | 1997-03-04 |
JP3663476B2 true JP3663476B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=16994877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23604095A Expired - Fee Related JP3663476B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | 電動機付き自転車の駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3663476B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3185513U (ja) * | 2013-05-10 | 2013-08-22 | 和広 矢ノ下 | 電動自転車 |
JP7036535B2 (ja) * | 2016-11-30 | 2022-03-15 | 株式会社シマノ | 電子装置および電子装置における制御方法 |
-
1995
- 1995-08-21 JP JP23604095A patent/JP3663476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0958561A (ja) | 1997-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3879650B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
CN1182985C (zh) | 依电池充电状态配置牵引电机驱动的混合型电动车辆 | |
JP3876979B2 (ja) | バッテリ制御装置 | |
JP3912475B2 (ja) | ハイブリッド電気自動車の発電制御装置 | |
CN1146510C (zh) | 为混合型电动车辆中的电池在再生期间充电的方法 | |
EP1129889A2 (en) | Regeneration control device of hybrid electric vehicle | |
JP2009196545A (ja) | ハイブリッド駆動方式の車両 | |
EP0808738A4 (en) | SECURITY MECHANISM FOR AN ELECTRIC VEHICLE | |
JP6652427B2 (ja) | 電力供給システム及び輸送機器 | |
JP2007195398A (ja) | 車両推進システム | |
JP2005063682A (ja) | バッテリ冷却制御装置 | |
JP2001030974A (ja) | 電動補助自転車 | |
JPH07123514A (ja) | 電気車および電気車の走行制御方法 | |
CN202130554U (zh) | 混合动力摩托车 | |
JP2006312352A (ja) | 駆動システムの制御装置 | |
JPH11332007A (ja) | シリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置 | |
CN202782642U (zh) | 一种混合动力系统及汽车 | |
JP3663476B2 (ja) | 電動機付き自転車の駆動装置 | |
JP3164951B2 (ja) | 電動走行車両のハイブリッド電源装置 | |
JP4129084B2 (ja) | 電動補助自転車の補助動力制御方法 | |
CN100358774C (zh) | 电动助力自行车的辅助马达控制方法 | |
JP6365067B2 (ja) | 電動4輪駆動車両の制御装置 | |
JP6652428B2 (ja) | 電力供給システム及び輸送機器、並びに、電力供給システムの制御方法 | |
JP2005532777A (ja) | 熱機関と少なくとも一つの電気機械とを含むモータビークル(自動車)のための動力伝達方法および装置 | |
JP3490420B2 (ja) | ハイブリッド自動車 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100408 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110408 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120408 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130408 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |