JP3658076B2 - カメラ制御システム及びその映像表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ制御システム及びその映像表示方法に関し、より具体的には、1または複数のカメラを複数人で遠隔操作するカメラ制御システム及びその映像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物内に多数のカメラ及びコンピュータを配置し、ネットワーク化することにより、任意の複数地点間(2地点間又は3地点以上の地点間)で映像及び音声による対話を可能にする映像伝送システムが提案されている。例えば、ビデオ会議システム又は遠隔監視システムとしての利用が考えらている。そのための、カメラ方向やズーム等を外部制御可能なカメラも市販されている。このような映像伝送システムでは、任意の地点から他の任意のカメラを遠隔操作し、任意のカメラの映像を自分のコンピュータ画面上に表示することができる。
【0003】
任意のカメラの遠隔操作を可能にする映像伝送システムでは、特に、操作対象となるカメラの数が多くなるほど、各カメラがどこに設置されているかが容易に分かることが必要であり、各カメラを示すカメラ・シンボルをその設置場所を示す地図画像上に童畳して表示する方式が、本出願人より既に提案されている。本出願人はまた、各カメラの向きをそのカメラ・シンボルの向きで表示する構成も提案している。
【0004】
ところで、このようなカメラ制御システムでは、システムを利用するどのユーザも、自由に他ホストに接続されるカメラを遠隔制御でき、その映像を見ることができる。しかし、遠隔操作されるカメラの撮像可能範囲にいる者にとっては、あたかも監視されているかのような状況になり、強い不快感を与えかねない。そこで、本出願人は、地図画像上で、各カメラについて撮影を許さない範囲、即ち撮影不許可範囲を設定でき、遠隔操作でその撮影不許可範囲を、物理的に又は実質的に撮影できないようにしたカメラ制御システムも提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなカメラ制御システムにおいては、地図上でユーザが設定した撮影不許可範囲が、映像表示中のカメラの撮影している範囲、すなわち映像表示中の範囲と少しでも重なると、撮影不許可を設定していない領域が映像中に含まれているか否かに関わらず、一切映像を見ることができなくなってしまう。つまり、本来、映像の表示が許されている範囲まで映像表示を禁止してしまうことになる。
【0006】
また、撮影不許可範囲の映像を隠蔽し、その部分の映像を全く表示しないのでは、対象カメラの映像を見ているユーザには、その領域中で何がおこっているか全く察知することが出来ず、不快感又は不安感を与えかねない。
【0007】
本発明は、このような不都合を解決したカメラ制御システム及びその映像表示方法を提示することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為、本発明に係るカメラ制御システムは、ネットワーク上に接続された複数の制御可能なカメラの中から一つを選択し、映像の表示及びカメラの制御を行うカメラ制御システムであって、地図表示手段と、上記地図表示手段により表示される地図上に、それぞれカメラを表す1以上のカメラ・シンボルを重畳して表示するシンボル表示手段と、上記地図表示手段により表示される地図に対して領域指定を行うことにより、指定領域を撮影不許可領域として設定する撮影不許可領域設定手段と、規制対象のカメラで得られた撮影映像のうち、上記設定された撮影不許可領域に対応する範囲の映像の表示を規制するカメラ映像表示規制手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係るカメラ制御システムの映像表示方法は、ネットワーク上に接続された複数の制御可能なカメラの中から一つを選択し、映像の表示及びカメラの制御を行うカメラ制御システムの映像表示方法であって、地図を表示するとともに、該地図上に、それぞれカメラを表す1以上のカメラ・シンボルを重畳して表示する表示工程と、上記地図表示工程により表示される地図に対して領域指定を行うことにより、指定領域を撮影不許可領域として設定する撮影不許可領域設定工程と、規制対象のカメラで得られた撮影映像のうち、上記設定された撮影不許可領域に対応する範囲の映像の表示を規制するカメラ映像表示規制工程とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は本実施例において基本的な要素となる映像通信端末装置、即ち、複数のカメラ装置が接続するコンピュータ・システムの概略構成ブロック図を示す。図1に示す構成の1以上のコンピュータ及び/又は、これに類似する構成の一以上のコンピュータが、コンピュータ・ネットワークを介して、相互に接続する。
【0013】
図1において、10(10−1,10−2,10−3,・・・)はビデオカメラ、12(12−1,12−2,12−3、・・・)は、外部制御信号に従い、ビデオカメラ10のパン、チルト、ズーム及び焦点などを直接制御するカメラ制御回路、14は、どのビデオ・カメラ10を制御し、その出力信号(通常は映像信号であるが、マイク付きのカメラの場合には映像信号と音声信号である。以下、映像信号のみとして説明する。)を取り込むかを選択するカメラ入力選択装置である。制御信号線としては、種々のシリアル又はパラレルの入出力インターフェースを利用できる。例えば、RS−232Cがあるが、本発明がこれに限定されないことは明らかである。
【0014】
20はカメラ入力選択装置14を介して所望のカメラ制御回路12に制御コマンドを送ることにより、カメラ制御回路12に付随するビデオ・カメラ10を制御し、また、ネットワークから映像を受信する映像通信端末装置である。
【0015】
映像通信端末即非20で、22は全体を制御するCPU、24は主記憶、26は二次記憶装置(例えばハードディスク装置)、28はポインティング・デバイスとしてのマウス、30はキーポードである。
【0016】
32はカメラ入力選択装置14を接続し、カメラ制御コマンドなどをカメラ入力選択装置14に供給するI/Oポート、34はカメラ入力選択装置14により選択されたビデオ・カメラ10のビデオ出力信号を取り込むと共にビットマップ・ディスプレイ35に複数のカメラの映像を表示する映像キャプチャ装置、36は映像キャプチャ装置34により得られた映像情報の情報圧縮、及び、情報圧縮された映像情報の伸長を行なう映像圧縮伸長装置、38は、CPU22からの指令に従い、カメラ映像の指定領域に対して指定の画像処理(表示規制処理)を施す映像処理装置である。なお、図1では、映像処理装置38をCPU22と別に設けてあるが、映像処理装置38による映像処理をCPU22によるソフトウエア処理で実現できることはいうまでもない。
【0017】
40は、映像通信端末装置20をコンピュータ・ネットワーク又は通信回線網に接続するネットワーク・インターフェース、42は、デバイス22〜34,36〜40を相互に接続するシステム・バスである。ネットワーク・インターフェース40により、映像通信端末装置20と同様の映像通信端末装置にネットワークを経由してカメラ制御信号を送り、遠隔地のカメラを遠隔操作できる。
【0018】
カメラ入力選択装置14は、複数のカメラ制御回路12に繁がる制御信号線及びビデオ出力のうちの一つを選択し、選択されたビデオ出力を映像キャプチャ装置34に供給すると共に、選択された制御信号線をI/Oポート32に論理的に接続する。ビデオ出力としては、例えぱNTSC信号がある。映像キャプチャ装置34は、カメラ入力選択装置14から出力されたビデオ信号を取り込む。取り込まれたビデオ信号は、必要に応じて映像処理装置38により表示規制処理を施された後、ビットマップディスプレイ35の所定ウインドウ中に動画表示され、及び/又は、情報圧縮されて他の通信端末装置に送信される。
【0019】
2次記憶装置26には、カメラ10及びネットワークを介して接続する他のカメラに関する種々の情報、例えばカメラ位置情報データ及びカメラ図形データ等が格納される。
【0020】
一台のカメラ10しか接続しない場合は、カメラ入力選択装置14は不要であり、I/Oポート32にカメラ制御回路12を直接、接続する。また、カメラがパン・チルトなど制御不可能な場合は、カメラ制御回路12は不要である。一台もカメラを接続しない場合、即ち、この映像通信端末上で、他の制御装置に接続するカメラを遠隔制御して、そのカメラ映像を表示するだけの場合は、カメラ10、カメラ制御回路12及びカメラ入力選択装置14が不要になる。
【0021】
図1に示す装置は、通信端末として、例えば図2に示すようにネットワークに接続される。全通信端末が、図1に示したのと同じ構成を具備する必要は無い。他えば、一台のカメラのみが接続する通信端末があってもよく、また、一台のカメラも接続しない端末(即ち、他の端末に接続するカメラを遠隔操作し、その映像を表示するだけの機能を持つ端末)であってもよい。一般的にこのような種々の構成の通信端末が、一つのネットワークに混在することとなる。なお、本実施例で用いるネットワークは、ディジタル動画データ及びカメラ制御信号を送信するのに十分な伝送帯域幅を有するLAN又はWANを想定している。動画データは通常、圧縮されて伝送されるが、本実施例では、動画圧縮方式として既存の種々の方式を利用できるので詳細な説明を省略する。
【0022】
映像処理装置20では、映像キャプチャ装置34で取り込んだビデオ・データを、必要に応じてバス42を介して映像処理装置38に転送し、ビットマップ・ディスプレイ35に表示させる。また、映像キャプチャ装置34で取り込んだ映像をビットマップ・ディスプレイ35に送り、表示させるだけでなく、映像圧縮伸長装置36にも供給し、情報圧縮させる。情報圧縮された映像情報は、パケット化され、ネットワーク・インターフェース40からネットワークを介して指定の送信先に送信される。ネットワーク・インターフェース40からネットワークには、カメラ操作命令及びカメラ切り替え命令なども、パケット化されて送出される。これらの情報は、送信すべきデータの内容及び必要により、特定された端末または全端末に向けて送信される。
【0023】
受信に関しても同様である。即ち、パケット化されたビデオ・データ並びにカメラ操作命令及びカメラ切り替え命令を受信すると、各映像通信端末装置20は、受信したビデオ・データを伸長して、ピットマップ・ディスプレイ35に供給し、映像表示させる。また、受信したカメラの操作命令及び切り替え命令を、内部の同様の命令と同様に扱う。システム全体に関する情報は、後述するユーザ・インターフェースのシステムの表示の更新に用いられる。
【0024】
図3は、本実施例のソフトウエア構成を示すブロック図である。図3では、複数の映像通信端末装置20とカメラ管理サーバ50がコンピュータ・ネットワーク52に接続する。映像通信端末装置20には、自端末で入力された、又は他端末から送信されたカメラ制御信号(複数のカメラが接続する場合には、その選択信号を含む)に従い、カメラ10を制御するカメラ制御サーバ54と、自端末又は他端末のカメラ10を遠隔操作するカメラ制御クライアント56と、自端末のカメラ10の映像をネットワーク52を介して他端末に供給すると共に、ネットワーク52を介して他端末から転送された映像及び自端末のカメラ10の映像を自端末のディスプレイ35に供給する映像送受信ソフトウエア58がインストールされる。
【0025】
カメラ管理サーバ50は、ネットワーク52に接続された全てのカメラ10を管理するソフトウエアであり、各カメラのカメラ名、ホスト名、設置位置及び現状などの情報を保有する。カメラ管理サーバ50はまた、ネットワーク52を介して新たに利用可能になったカメラの登録と、ネットワーク52からの分離に伴う抹消を管理し、各カメラ10の管理情報を全てのカメラ制御クライアント56に定期的に及び要求に応じて告知する。カメラ管理サーバ50は、ネットワーク52に接続する何れか一つの端末に格納されていれば良い。
【0026】
カメラ制御クライアント56は、自端末のカメラ10及びネットワーク52を介して利用可能な全てのカメラの配置及び方向などを所定のカメラ・シンボルにより地図上に重ねて自端末のディスプレイ35の画面上に表示する。カメラ制御クライアント56はまた、カメラ管理サーバ50から定期的に送られてくるカメラ情報をもとに、各カメラ・シンボルの表示状態を実時間で更新する。
【0027】
図4は、カメラ制御クライアント56によりディスプレイ35に表示されるカメラ表示制御パネルの一例を示す。60は、操作可能なカメラの設置場所を示す地図上に、各カメラの設置位置及び方向を示すカメラ・アイコンを重畳表示する地図ウインドウである。62は、選択された一台のカメラの映像を表示するカメラ映像ウインドウである。64は、種々のカメラ制御ボタンを具備し、選択されたカメラのパン、チルト及びズームを操作するカメラ操作パネルである。なお、本実施例では、複数のウインドウを同時表示可能なウインドウ表示システムが動作しているものとする。
【0028】
地図ウインドウ60には、オフィスの座席配置などを示す地図が表示され、その地図上に、当該オフィスに設置される個々のカメラの配置場所を示すカメラ・アイコン66が表示されている。各カメラ・アイコン66は、映像表示又は遠隔操作のために選択されているカメラ、他のユーザによって使用されているカメラ、及び誰にも使用されていないカメラを相互に識別できるよう、それぞれ別の色で表示される。
【0029】
カメラ映像ウインドウ62の下側に操作パネル64が表示される。操作パネル64は、パン及びチルトのための回転操作ボタンと、ズーム・イン及びズーム・アウト操作のための2つのボタンとを具備する。これらのボタンを操作することにより、任意に指定されたカメラを回転操作及びズーム操作できる。選択されたカメラが操作不能の場合(例えば、そのカメラが既に他のユーザにより操作されている場合)には、回転操作及びズームボタンが、共に操作不能の表示態様になる。
【0030】
例えば、あるユーザがあるカメラにアクセス(ここでは、遠隔操作)を希望する場合、目的のカメラ・アイコンをダブル・クリックする。これに応じて、カメラ制御クライアント56は、カメラ管理サーバ50にそのカメラの操作権を要求し、カメラ管理サーバ50は、後述するカメラ状態リストなどを参照して、そのカメラの操作権が既に別のユーザに設定されているかどうか調べ、そのカメラの操作権が別のユーザに付与されていない場合には、カメラの遠隔操作(映像の表示も含むことは明らかである)を許可し、そうでなければ操作権を拒否する。操作権が許可されると、カメラ映像ウインドウ62にそのカメラの出力映像が表示され、カメラ操作パネル64による操作が可能になる。
【0031】
操作パネル64の下側に、撮影不許可領域の設定ボタン68と、設定された撮影不許可領域を解除するクリア・ボタン70が表示される。これによって、任意のカメラを物理的に操作可能な全範囲で遠隔操作できるようなカメラ制御システムに、撮影を許さない撮影不許可領域を任意に設定できるようにしている。撮影不許可領域が設定されたカメラについては、その撮影不許可領域内の画像が映像ウインドウ62中で表示されないように、映像表示が規制される。その詳細は後述する。
【0032】
ユーザが、撮影不許可領域設定ボタン68をクリックすると、カメラ制御クライアント56は、地図ウインドウ60に図5に示すように縦横の線を描画する。これらの縦横の線で分割される領域が、撮影不許可領域の設定単位となる。ユーザは、地図ウインドウ60上で、撮影されたくない1又は複数の分割領域を指定する、指定された分割領域(例えば、図5の領域92)は、他の分割領域と判別しやすいように、赤色で囲まれて表示される。なお、撮影不許可領域を解除したい時には、クリア・ボタン70をマウス・クリックすればよい。
【0033】
図6は、撮影不許可領域が設定されたカメラ映像の、カメラ映像ウインドウ62の表示例である。図6では、撮影範囲の中央部分に撮影不許可領域が設定されている。撮影不許可とされた領域を撮影範囲に部分的に又は全面的に重なるようにカメラがパンすると、図6に示すように、撮影不許可領域は映像が隠蔽されて真黒に表示され、その他の部分は通常と同しように、撮影画像が表示される。カメラ制御によりカメラがパン又はズームされると、それに連動して撮影不許可領域の黒い部分も変動する。
【0034】
図7は、撮影不許可領域の設定及び変更に関するカメラ管理サーバ50の基本フローチャートである。撮影不許可領域が設定又は変更されると、設定(新規設定又は変更設定)された撮影不許可領域の情報がカメラ制御クライアント56からカメラ管理サーバ50に通知され(S1)、カメラ管理サーバ50は、設定された撮影不許可領域の座標情報(矩形の対角点の座標)を取得する。
【0035】
カメラ管理サーバ50は、設定された撮影不許可領域を撮影範囲に含める可能性のあるカメラを選定する(S2)。ここでは、撮影不許可領域を設定したホスト(映像通信端末装置20)にローカルに接続される自局のカメラ10のみを対象とすることとする。カメラ管理サーバ50は、登録された各カメラのホスト情報を参照して該当するカメラを選定する。
【0036】
カメラ管理サーバ50は、選定された各カメラ(カメラiとする。)に対し、後述する計算式により撮影不許可方向を計算する(S3)。カメラ管理サーバ50は次に、カメラiが何れかの通信端末上で映像表示されているかどうかを調べ(S4)、映像表示中の場合、撮影不許可方向と撮影範囲(映像表示ウインドウ62に表示される範囲)との重なりを調べる(S5)。一部でも重なる場合(S5)、カメラiの映像中で、撮影不許可領域に相当する部分が図6に例示したように隠蔽されるように、カメラ管理サーバ50は、カメラiが接続するホストの映像送受信ソフトウエア58に対し、カメラiの映像で、撮影不許可領域に相当する部分を黒画像とする合成処理の実行を指示する(S6)。合成処理の詳細は後述する。映像送受信ソフトウエア58は、カメラiの映像(撮影不許可方向との重なりがある場合には、合成映像)を映像圧縮伸長装置36により情報圧縮し、ネットワーク・インターフェース40からネットワーク52に出力する。
【0037】
ネットワーク52からカメラiの映像を受信した映像送受信ソフトウエア58は、圧縮映像情報を映像圧縮伸長装置36により伸長し、映像キャプチャ装置34を介してビットマップ・ディスプレイ35に供給し、映像表示させる。
【0038】
S2で選定された全てのカメラに対して、S3〜S6が実行される(S7)。
【0039】
撮影不許可方向(S3)は、次のようにして計算される。即ち、図8のように、注目するカメラiについて、その設置位置と撮影不許可領域の座標から、カメラiの撮影不許可方向θd(但し、d<θd<D)を計算する。d及びDはx方向(水平方向)からの角度で表わされる。
【0040】
図9は、カメラ管理サーバ50が持つ個々のカメラの固定情報及び現状の情報を格納するカメラ状態テーブルの一例を示す。カメラ番号、カメラ名、ホスト名、地図上のカメラ設置位置座標、起動時のカメラの中心の初期方向、現在の方向及び現在の撮影範囲等の情報からなる。現在の撮影範囲は、d,Dと同様にx方向(水平方向)からの角度で表わされる。
【0041】
カメラ管理サーバ50は、常にカメラ状態テーブルをチェックし、選定されたカメラの撮影不許可方向と撮影範囲との重なりを監視している。また、カメラ管理サーバ50は、カメラ状態テーブルの内容を定期的にカメラ制御クライアント56に転送する。カメラ制御クライアント56は、カメラ管理サーバ50からの情報に基づき、ディスプレイ35に表示される地図ウインドウ60上でのカメラ・アイコンの向きを更新する。
【0042】
図7のS6における映像表示規制の合成処理を説明する。撮影不許可領域から求められるカメラの撮影不許可方向と、そのカメラの現在の撮影範囲から、映像表示ウインドウ中で真黒に表示すべき部分を計算し、映像処理装置38により映像合成する。図10に示すように、撮影範囲(a,A)とし、撮影不許可方向を(d,D)とすると、撮影不許可方向と撮影範囲のの重なり方には、以下の3つのパターンがある。即ち、
(1)A>D>a>d
(2)A>D>d>a
(3)D>A>d>a
図11、図12及び図13は、これらの各場合における表示映像例を示す。
【0043】
図11乃至図13に示すように、撮影不許可方向の部分を黒画像で塗りつぶすには、簡単な計算で、黒画像とすべき部分の範囲を計算できる。図14は、図11に相当する場合を計算例示す。図14ではWとwの比は、次のようにして求められる。
【0044】
W:w={tan((A+a)/2)+tan((A+a)/2-D)}:{tan((A+a)/2)-tan((A+a)/2-D)}
カメラ映像を水平方向でW:wに分割し、wにあたる矩形領域に黒画像を重ねる。図12及び図13の場合にも、同様な計算で黒画像の位置及び幅を計算できる。
【0045】
上記実施例では、撮影不許可範囲について、図6に示すように、黒画像として実質的に映像表示ウインドウ62に何も表示されないようにしたが、色々な映像処理方法を採用して、例えば図15に示すように、撮影不許可範囲内の画像の解像度を通常より格段に低くたモザイク状として表示したり、図16に示すように、ブラインド状にして撮影不許可領域内の画像を部分的に表示するようにしてもよい。
【0046】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成することになる。そして、当該記憶媒体からそのプログラムをシステム或いは装置に読み出すことによって、そのシステム或いは装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、映像表示中のカメラが、地図上で撮影不許可とされた範囲を撮影しようとすると、映像表示画面上で撮影不許可範囲のみを隠蔽し、その他の部分は通常の映像と同じように表示する。撮影不許可範囲のみが表示されないので、無用な映像表示の禁止を避けることが出来る。
【0048】
本発明ではまた、撮影不許可範囲について、他の映像領域範囲に比べて著しく解像度を落として表示したり、ごくわずかな領域だけを表示する。これにより、撮影不許可範囲の設定を行なったユーザのプライバシーを守りつつ、カメラ映像を見る他のユーザヘ撮影不許可範囲の雰囲気が分かる程度の情報を送り、不快感又は不安感を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のコンピュータ・システムの基本構成の概略ブロック図である。
【図2】 ネットワークにおける本実施例のハードウエア構成の概略ブロック図である。
【図3】 ネットワークにおける本実施例のソフトウエア構成の概略ブロック図である。
【図4】 カメラ制御クライアント56によりディスプレイ35に表示されるカメラ表示制御パネルの一例である。
【図5】 撮影不許可領域の設定の説明図である。
【図6】 撮影不許可が設定されたカメラの映像ウインドウ62の表示例である。
【図7】 撮影不許可領域の設定及び変更に関するカメラ管理サーバ50の基本フローチャートである。
【図8】 撮影不許可方向の説明図である。
【図9】 カメラ状態テーブルの一例である。
【図10】 撮影範囲と撮影不許可方向の説明図である。
【図11】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケース(1)の映像表示画面例である。
【図12】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケース(2)の映像表示画面例である。
【図13】 撮影範囲と撮影不許可方向の重なりのケース(3)の映像表示画面例である。
【図14】 ケース(1)に対する表示映像の黒塗り部分の計算の説明図である。
【図15】 撮影不許可領域に対する別の表示例である。
【図16】 撮影不許可領域に対する別の表示例である。
【符号の説明】
10(10−1,10−2,10−3,・・・):ビデオ・カメラ
12(12−1,12−2,12−3,・・・):カメラ制御回路
14:カメラ入力選択装置
20:映像通信端末装置
22:CPU
24:主記憶
26:二次記憶装置
28:マウス
30:キーボード
32:I/Oポート
34:映像キャプチャ装置
35:ビットマップ・ディスプレイ
36:映像圧縮伸長装置
38:映像処理装置
40:ネットワーク・インターフェース
42:システム・バス
50:カメラ管理サーバ
52:ネットワーク
54:カメラ制御サーバ
56:カメラ制御クライアント
58:映像送受信ソフトウエア
60:地図ウインドウ
62:カメラ映像ウインドウ
64:カメラ操作パネル
66:カメラ・アイコン
68:撮影不許可領域の設定ボタン
70:撮影不許可領域のクリア・ボタン
92:撮影不許可領域
Claims (7)
- ネットワーク上に接続された複数の制御可能なカメラの中から一つを選択し、映像の表示及びカメラの制御を行うカメラ制御システムであって、
地図表示手段と、
上記地図表示手段により表示される地図上に、それぞれカメラを表す1以上のカメラ・シンボルを重畳して表示するシンボル表示手段と、
上記地図表示手段により表示される地図に対して領域指定を行うことにより、指定領域を撮影不許可領域として設定する撮影不許可領域設定手段と、
規制対象のカメラで得られた撮影映像のうち、上記設定された撮影不許可領域に対応する範囲の映像の表示を規制するカメラ映像表示規制手段
とを有することを特徴とするカメラ制御システム。 - 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対象のカメラについて、設定される撮影不許可領域に対応する撮影範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部分の表示を実質的に禁止する請求項1に記載のカメラ制御システム。
- 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対象のカメラについて、設定される撮影不許可領域に対応する撮影範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部分を他の映像領域に比べ、著しく解像度を落とした映像にする請求項1に記載のカメラ制御システム。
- 上記カメラ映像表示規制手段は、規制対象のカメラについて、設定される撮影不許可領域に対応する撮影範囲と撮影範囲が重なるとき、その撮影映像の重なり部分を、部分的に表示する請求項1に記載のカメラ制御システム。
- 上記地図表示手段は、上記地図を複数の領域に分割して表示し、上記撮影不許可領域設定手段は、所定の操作入力装置からの選択入力に基づき、上記分割領域の何れか少なくとも1つの領域が指定されたことに応じて、上記指定領域を撮影不許可領域として設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカメラ制御システム。
- 上記複数の制御可能なカメラと上記撮影不許可領域設定手段の上記ネットワーク上での接続状態に基づき、上記規制対象のカメラを選択するカメラ選択手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカメラ制御システム。
- ネットワーク上に接続された複数の制御可能なカメラの中から一つを選択し、映像の表示及びカメラの制御を行うカメラ制御システムの映像表示方法であって、
地図を表示するとともに、該地図上に、それぞれカメラを表す1以上のカメラ・シンボルを重畳して表示する表示工程と、
上記地図表示工程により表示される地図に対して領域指定を行うことにより、指定領域を撮影不許可領域として設定する撮影不許可領域設定工程と、
規制対象のカメラで得られた撮影映像のうち、上記設定された撮影不許可領域に対応する範囲の映像の表示を規制するカメラ映像表示規制工程
とを有することを特徴とするカメラ制御システムの映像表示方法。
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1996
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