JP3657892B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源からの回転駆動力を変速して伝達する変速機構と、このように伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構とを有してなる自動変速機に関し、さらに、変速機構としてベルト式無段変速機構を有してなる自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機は、エンジン(駆動源)からの回転駆動力をエンジンスロットル開度、車速等に応じて変速して伝達するように構成されており、この変速制御を油圧クラッチ、ブレーキなどといった油圧アクチュエータにより行うものが一般的に知られている。一例を挙げれば、特開平8−178059号公報に開示のベルト式無段変速機構を有した自動変速機があり、この自動変速機はエンジンの駆動力を伝達するクラッチ部とベルト式無段変速機構とから構成される。クラッチ部および無段変速機構はそれぞれ供給油圧力により作動が制御されるように構成されており、シフトレバーがNレンジ位置ではクラッチ部が開放されてニュートラル状態となり、シフトレバーがNレンジからDレンジ位置に操作されると、クラッチ部が係合された後、無段変速機構により変速制御が行われる。このとき、クラッチ部が急に係合されるとショックが発生するため、クラッチ部に供給する油圧をソレノイド弁により徐々に上昇させるように制御される。
【0003】
ところで、自動変速機を、エンジン出力側に位置して配設された前後進切換機構と、前後進切換機構に繋がって配設されたベルト式無段変速機構と、ベルト式無段変速機構の出力軸に繋がって配設された発進クラッチ機構とから構成し、発進クラッチ機構により車輪への動力伝達制御を行うように構成したものが知られている。このような構成の自動変速機においては、シフトレバーがNレンジ(中立レンジ)位置に位置するときには、発進クラッチ機構を開放して動力伝達を遮断するとともに、前後進切換機構も開放してニュートラル状態を作り出すようになっている。
【0004】
この自動変速機において、シフトレバーがNレンジからDレンジ(前進走行レンジ)に操作されたときには、前後進切換機構を作動させる前進クラッチ等にライン圧を供給してこれを係合させ、且つ発進クラッチに発進制御油圧を供給してこれを係合させる制御を行う。これにより、エンジン駆動力は前後進切換機構により回転方向が設定されるとともに無段変速機構により無段階の変速制御がなされた後、発進クラッチにより伝達制御がなされて車輪に伝達される。このとき、発進クラッチの係合を適宜制御することによりショックのない、スムーズな発進を行うように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の構成の自動変速機においては無段変速機構を構成するプーリは大きな回転イナーシャを有しており、前後進切換機構にライン圧が供給されてこれが係合されると、このような大きな回転イナーシャを有する無段変速機がエンジン出力軸に係合される。このため、たとえ発進クラッチが解放された状態であっても、エンジンがこの回転イナーシャを回転駆動しようとしてエンジンを含むパワープラント全体が振動し、この振動がこのパワープラントを支持する車体に伝達されて車体振動を誘起したり、エンジン回転が一時的に低下して回転振動、異音が発生したりするといった問題がある。なお、この問題は、シフトレバーをNレンジからRレンジ(後進走行レンジ)に操作した場合、DレンジからRレンジもしくはRレンジからDレンジに一気に操作した場合にも生じる。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、シフトレバーの上記のような操作時において前後進切換機構の係合をスムーズに且つ滑らかに行わせて、振動、異音などの発生を防止できるような構成の自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明においては、駆動源からの回転駆動力を変速して伝達する変速機構(例えば、実施形態における金属Vベルト機構10や、その他の無段変速機や、有段変速機構等)と、駆動源(例えば、実施形態におけるエンジンENG)と変速機構との間に配設されて駆動源から変速機構を介して伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構(例えば、実施形態における前後進切換機構20や、その他の前後進切換機構)と、変速機構の出力軸側に配設され、油圧力を用いた係合制御により変速機構の回転出力を車輪側に伝達する制御を行う発進クラッチ機構(例えば、実施形態における発進クラッチ機構40)とを有して自動変速機が構成され、前後進切換機構が、駆動源の回転方向を正転もしくは逆転させる歯車機構(例えば、実施形態における遊星歯車機構)と、この歯車機構による正転伝達経路および逆転伝達経路を選択する油圧作動型の前進および後進クラッチ(例えば、実施形態における前進クラッチ30、後進ブレーキ25)とを有して構成される。そして、この自動変速機の制御装置が、油圧源からの油圧を調圧してライン圧を作り出す調圧弁(例えば、実施形態におけるレギュレータバルブ50)と、外部操作に応じて作動され、前進および後進クラッチへのライン圧を有した作動油の供給切換制御を行うマニュアル切換弁(例えば、実施形態におけるマニュアルバルブ80)と、ライン圧を調圧して発進クラッチ機構に供給する油圧を設定する発進クラッチ制御バルブと、マニュアル切換弁の作動を検出する切換作動検出器とを備えて構成される。そして、切換作動検出器(例えば、実施形態における走行レンジセンサ105)によりマニュアル切換弁が前進および後進クラッチのいずれかへライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときに、このときから所定時間の間においては、調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御が行なわれる。
【0008】
このような構成の制御装置を用いれば、例えば、シフトレバーがNレンジ位置からDレンジ位置に操作されてマニュアル切換弁がN位置からD位置に作動されると、調圧弁により調圧されたライン圧が前後進切換機構を構成する前進クラッチ(もしくはブレーキ)に供給されて前進クラッチが係合される。ここで、マニュアル切換弁がD位置に切り換えられたときから所定時間の間は、調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御が行われるため、前進クラッチの係合を緩やかに行わせ、大きな回転イナーシャを有する変速機構とエンジン出力軸との係合を緩やかに行わせる。この結果、変速機構の回転イナーシャがエンジン出力軸により徐々に吸収されて前進クラッチがショック、異音などを発生させることなく滑らかに係合される。なお、前後進切換機構を駆動源と無段変速機構との間に配設し、無段変速機構の出力側に駆動動力の伝達制御を行う発進クラッチ機構を配設する構成を採用しており、上記のように低下したライン圧を用いて滑らかに前後進切換機構を係合させた後、クラッチ手段を滑らかに係合させて、スムーズな発進制御を行うことができる。
【0009】
この自動変速機が油圧力を受けて変速機構による変速制御を行なわせる変速用油圧アクチュエータ(例えば、実施形態におけるドライブプーリシリンダ室14、ドリブンプーリシリンダ室19)を備え、この変速用油圧アクチュエータはライン圧を受けて変速制御を行うように構成することができる。変速用アクチュエータに供給される油圧は変速機構の伝達可能トルクを規定するものであるが、前進クラッチに供給されるライン圧が低下するときには前進クラッチを介した伝達トルクが小さいため、変速用アクチュエータにもこのような低下されたライン圧を供給しても問題がない。そして、このようにライン圧を低下させることにより、ライン圧を発生させるポンプ駆動動力を小さくして、燃費を向上することができる。
【0010】
もう一つの本発明においては、それぞれプーリ幅可変のドライブプーリおよびドリブンプーリ並びにこれら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段を有し、駆動源からの回転駆動力を無段階に変速して伝達する無段変速機構(例えば、実施形態における金属Vベルト機構10)と、駆動源(例えば、実施形態におけるエンジンENG)と無段変速機構との間に配設され、駆動源から変速機構を介して伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構(例えば、実施形態における前後進切換機構20)と、変速機構の出力軸側に配設され、油圧力を用いた係合制御により変速機構の回転出力を車輪側に伝達する制御を行う発進クラッチ機構(例えば、実施形態における発進クラッチ機構40)とを有して自動変速機が構成され、前後進切換機構が、駆動源の回転方向を正転もしくは逆転させる歯車機構(例えば、実施形態における遊星歯車機構)と、この歯車機構による正転伝達経路および逆転伝達経路を選択する油圧作動型の前進および後進クラッチ(例えば、実施形態における前進クラッチ30、後進ブレーキ25)とを有して構成される。そして、この自動変速機の制御装置が、油圧源からの油圧を調圧してライン圧を作り出す調圧弁(例えば、実施形態におけるレギュレータバルブ50)と、外部操作に応じて作動され、前進および後進クラッチへのライン圧を有した作動油の供給切換制御を行うマニュアル切換弁(例えば、実施形態におけるマニュアルバルブ80)と、ライン圧を調圧して発進クラッチ機構に供給する油圧を設定する発進クラッチ制御バルブと、マニュアル切換弁の作動を検出する切換作動検出器(例えば、実施形態における走行レンジセンサ105)とを備えて構成される。そして、切換作動検出器によりマニュアル切換弁が前進および後進クラッチのいずれかへライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときに、このときから所定時間の間において調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御を行わせる。
【0011】
この構成においても、シフトレバーがNレンジ位置からDレンジ位置に操作されて前進クラッチが係合されときに、マニュアル切換弁がD位置に切り換えられたときから所定時間の間は、調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御が行われるため、前進クラッチの係合を緩やかに行わせ、大きな回転イナーシャを有する無段変速機構とエンジン出力軸との係合を緩やかに行わせる。この結果、無段変速機構の回転イナーシャがエンジン出力軸により徐々に吸収されて前進クラッチがショック、異音などを発生させることなく滑らかに係合される。なお、前後進切換機構を駆動源と無段変速機構との間に配設し、無段変速機構の出力側に駆動動力の伝達制御を行う発進クラッチ機構を配設する構成を採用しており、上記のように低下したライン圧を用いて滑らかに前後進切換機構を係合させた後、クラッチ手段を滑らかに係合させて、スムーズな発進制御を行うことができる。
【0012】
なお、ドライブプーリに設けられたドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリに設けられたドリブンプーリシリンダ室と、ドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリシリンダ室への油圧供給制御を行うシフト制御弁(例えば、実施形態におけるドライブ側およびドリブン側シフト制御バルブ60,65)とを備え、シフト制御弁はライン圧を有した作動油をドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリシリンダ室へ供給する制御を行うように構成することができる。このようにすれば、マニュアル切換弁が前後進切換用油圧アクチュエータへライン圧を供給させる位置に作動されたときから所定時間の間においてライン圧を低下させる制御を行わせたときに、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室にもこのように低下したライン圧が供給される。この結果、ライン圧を発生させるポンプ駆動力を小さくして、燃費を向上することができる。
【0013】
なお、切換作動検出器によりマニュアル切換弁が前進および後進クラッチのいずれかへライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときから所定時間の間において、調圧弁は、変速機内の油温、原動機の回転速度およびマニュアル切換弁の切換パターンに応じて設定されるインギヤ過渡プーリ油圧制限値にまでライン圧を所定の降下値に基づいて低下させる制御を行うように構成するのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1および図2に本発明に係る制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機CVTを示している。このベルト式無段変速機CVTは、エンジンENGの出力軸Esとカップリング機構CPを介して繋がる変速機入力軸1と、この変速機入力軸1と平行に配設された変速機カウンタ軸2と、変速機入力軸1および変速機カウンタ軸2の間を繋いで配設された金属Vベルト機構10と、変速機入力軸1上に配設された遊星歯車式の前後進切換機構20と、変速機カウンタ軸2上に配設された発進クラッチ機構40と、出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8とを変速機ハウジングHSG内に備える。
【0015】
まず、金属Vベルト機構10は、変速機入力軸1上に配設されたドライブプーリ11と、変速機カウンタ軸2上に配設されたドリブンプーリ16と、両プーリ11,16間に巻き掛けられた金属Vベルト15とから構成される。ドライブプーリ11は、変速機入力軸1上に回転自在に配設された固定プーリ半体12と、この固定プーリ半体12に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体13とからなり、ドライブプーリシリンダ室14に供給される油圧力により可動プーリ半体13を軸方向に移動させる制御がなされる。一方、ドリブンプーリ16は、変速機カウンタ軸2に固定された固定プーリ半体17と、この固定プーリ半体17に対して軸方向に移動可能で一体回転する可動プーリ半体18とからなり、ドリブンプーリシリンダ室19に供給される油圧力により可動プーリ半体18を軸方向に移動させる制御がなされる。
【0016】
このため、上記両プーリシリンダ室14,19への供給油圧を適宜制御することにより、可動プーリ半体13,18に作用する軸方向移動力を制御し、両プーリ11,16のプーリ幅を変化させることができる。これにより、金属Vベルト15の両プーリ11,16に対する巻き掛け半径を変化させて変速比を無段階に変化させる制御を行うことができる。
【0017】
前後進切換機構20は、変速機入力軸1に繋がるサンギヤ21と、サンギヤ21と噛合する複数のピニオンギヤ22aを回転自在に保持するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なキャリア22と、ピニオンギヤ22aと噛合するとともにサンギヤ21と同軸上を回転自在なリングギヤ23とを有したシングルピニオンタイプの遊星歯車機構からなり、キャリア22を固定保持可能な後進ブレーキ25と、サンギヤ21とリングギヤ23とを係脱自在に繋げる前進クラッチ30とを備える。
【0018】
このように構成された前後進切換機構20において、後進ブレーキ25が解放された状態で前進クラッチ30を係合させると、サンギヤ21とリングギヤ23とが結合されて一体回転する状態となり、サンギヤ21、キャリア22およびリングギヤ23の全てが変速機入力軸1と一体回転して、ドライブプーリ11が変速機入力軸1と同方向(前進方向)に回転駆動される状態となる。一方、前進クラッチ30を解放させて後進ブレーキ25を係合させると、キャリア22が固定保持され、リングギヤ23はサンギヤ21と逆の方向に回転され、ドライブプーリ11が変速機入力軸1とは逆方向(後進方向)に回転駆動される状態となる。
【0019】
なお、前進クラッチ30は油圧作動式の湿式多板クラッチから構成され、油圧力を受けて係脱制御がなされる。同様に、後進ブレーキ25は油圧作動式の湿式多板ブレーキから構成され、油圧力を受けて係脱制御がなされる。
【0020】
以上のようにして、変速機入力軸1の回転が前後進切換機構20により切換されてドライブプーリ11が前進方向もしくは後進方向に回転駆動されると、この回転が金属Vベルト機構10により無段階に変速されて変速機カウンタ軸2に伝達される。変速機カウンタ軸2には発進クラッチ40が配設されており、この発進クラッチ40により出力伝達ギヤ6aへの駆動力伝達制御が行われる。なお、発進クラッチ40は油圧作動式の湿式多板クラッチから構成され、油圧力を受けて係合制御がなされる。
【0021】
このように発進クラッチ40により制御されて出力伝達ギヤ6aに伝達された回転駆動力は、この出力伝達ギヤ6aを有する出力伝達ギヤ列6a,6b,7a,7bおよびディファレンシャル機構8を介して左右の車輪(図示せず)に伝達される。このため、発進クラッチ40による係合制御を行えば、車輪に伝達される回転駆動力制御が可能であり、例えば、発進クラッチ40により車両発進制御を行うことができる。
【0022】
以上のように構成された無段変速機において、金属Vベルト機構10を構成するドライブプーリシリンダ室14およびドリブンプーリシリンダ室19への作動油の給排制御を行って無段変速制御が行われ、前進クラッチ30もしくは後進ブレーキ25への作動油圧の供給制御を行って前後進切換制御が行われ、発進クラッチ40への係合油圧の供給制御を行って車輪への駆動力伝達制御が行われる。この制御を行うための油圧制御装置に本発明が適用されており、これについて図3および図4を参照して説明する。
【0023】
この油圧制御装置においては、オイルタンクT(例えば、変速機ハウジングHSG内の底部空間)内の作動油がオイルポンプPから供給され、この作動油がレギュレータバルブ50により調圧されてライン圧PLが作られる。このライン圧PLを有した作動油はライン90および90aを介して、ドライブプーリシリンダ室14への作動油の給排制御を行うドライブ側シフト制御バルブ60と、ドリブンプーリシリンダ室19への作動油の給排制御を行うドリブン側シフト制御バルブ65とに供給される。
【0024】
ドライブ側シフト制御バルブ60にはライン91を介してドライブ制御バルブ70が繋がる。ドライブ制御バルブ70はソレノイド70aを有したリニアソレノイドバルブからなり、後述するモジュレータバルブ85により作られてライン101を介して供給されるモジュレータ圧PMからソレノイド70aへの制御電流に応じてドライブ信号圧Pdrを作り出し、このドライブ信号圧Pdrがライン91を介してドライブ側シフト制御バルブ60に供給される。ドライブ側シフト制御バルブ60は、このドライブ信号圧Pdrに応じてライン90,90aを介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドライブプーリシリンダ室14へ給排する制御を行う。
【0025】
一方、ドリブン側シフト制御バルブ65にはライン92を介してドリブン制御バルブ71が繋がる。ドリブン制御バルブ71はソレノイド71aを有したリニアソレノイドバルブからなり、ライン101を介して供給されるモジュレータ圧PMからソレノイド71aへの制御電流に応じてドリブン信号圧Pdnを作り出し、このドリブン信号圧Pdnがライン92を介してドリブン側シフト制御バルブ65に供給される。ドリブン側シフト制御バルブ65は、このドリブン信号圧Pdnに応じてライン90,90aを介して供給されるライン圧PLを有した作動油をドリブンプーリシリンダ室19へ給排する制御を行う。
【0026】
上記ドライブ制御バルブ70により作られたドライブ信号圧Pdrおよび上記ドリブン制御バルブ71により作られたドリブン信号圧Pdnはそれぞれライン93,94を介して切換バルブ55にも送られる。切換バルブ55はスプール56とスプリング57を有して構成され、ドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnを図示のようにスプール56の左右両端に受け、これら信号圧Pdr,Pdnとスプリング57の付勢力とのバランスに応じてスプール56を右もしくは左動させる。この結果、ドライブ信号圧Pdrおよびスプリング付勢力とドリブン信号圧Pdnのいずれか高い方が選択され、信号圧供給ライン95を介してレギュレータバルブ50のポート53bに供給される。
【0027】
レギュレータバルブ50はスプール51とスプリング52とを有して構成され、油路90に供給するライン圧PLが、スプリング52の付勢力と信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧に対してスプール51を挟んで対抗する油圧に設定される。すなわち、信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧(切換バルブ55により選択されたドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか高い方の油圧)に応じてライン圧PLが設定される。このことから分かるように、ライン圧PLは信号圧供給ライン95を介して供給される信号圧に応じて変動し、この信号圧をドライブ制御バルブ70もしくはドリブン制御バルブ71により可変設定することによりライン圧PLを所望の圧に可変設定することができる。
【0028】
上記信号圧供給ライン95にはライン96を介してアキュムレータ75が繋がれている。アキュムレータ75はスプール76とスプリング77とからなり、信号圧供給ライン95の油圧変動に対してスプール76がスプリング77の付勢に抗して移動し、油圧変動を抑える役割を果たす。なお、信号圧供給ライン95にはさらに、図示のように第1オリフィス98aおよび第2オリフィス98bがアキュムレータ75を挟む位置に設けられている。
【0029】
上述のように、切換バルブ55によりドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方を選択する作動はスプール56が右もしくは左動されて行われるのであるが、このとき、スプール56が中間位置に位置し、信号圧供給ライン95とライン93および94との連通が一時的に遮断される状態が発生する。これにより信号圧供給ライン95は閉塞された状態になり、このままでは(アキュムレータ75がなければ)レギュレータバルブ50のスプール51の僅かな移動によって内部圧力が急激に高くなり内部サージ圧が発生するおそれがある。しかしながら、信号圧供給ライン95にライン96を介してアキュムレータ75を繋げているため、このような内部サージ圧の発生が抑えられる。このとき第2オリフィス82がレギュレータバルブ50とアキュムレータ75との間に設けられているため、この内部サージ圧抑制効果をより高めることができる。
【0030】
また、切換バルブ55により信号圧供給ライン95とライン93,94のいずれか一方とを連通させてドライブ信号圧Pdrおよびドリブン信号圧Pdnのいずれか一方をレギュレータバルブ50のポート53bに供給させる状態のときに、アキュムレータ75はこのように供給される信号圧(ドライブ信号圧Pdrもしくはドリブン信号圧Pdn)の変動を抑制する。この結果、レギュレータバルブ50により調圧されて作られるライン圧PLの変動が抑えられ、このライン圧PLを用いた変速制御等が安定する。このとき、第1オリフィス81を図示の位置に配設することにより、信号圧の変動抑制効果をより高めている。
【0031】
一方、レギュレータバルブ50により調圧されて作られたライン圧PLを有した作動油はライン90から分岐したライン90bを介してモジュレータバルブ85にも供給される(図4参照)。モジュレータバルブ85はスプール86に作用するスプリング87の付勢力と下流側に位置するライン100の油圧による押圧力とのバランスに基づいて、ライン100内の油圧を所定圧以下の圧となるモジュレータ圧PMに調圧する。このため、ライン100にはライン圧PLより低圧となるモジュレータ圧PMを有した作動油が供給される。なお、ライン圧PLが所定圧以下となったときには、ライン圧PLがそのままモジュレータ圧PMとしてライン100に供給される。このモジュレータ圧PMを有した作動油はライン101から前述したドライブ側シフト制御バルブ60およびドリブン側シフト制御バルブ65に供給される。
【0032】
さらに、ライン100から分岐するライン102を介してマニュアルバルブ80にもモジュレータ圧PMを有した作動油が供給される。マニュアルバルブ80は、運転席のシフトレバー(図示せず)に連結部82を介して繋がってシフトレバーの操作に応じて移動されるスプール81を有し、このスプール81の移動に応じてモジュレータ圧PMをライン104もしくは105を介して前進クラッチ30および後進ブレーキ25に供給する。
【0033】
ライン100にはライン103を介して発進クラッチ制御バルブ72も繋がり、発進クラッチ制御バルブ72により発進クラッチ40へ供給する作動油の油圧制御が行われる。発進クラッチ制御バルブ72はソレノイド72aを有したリニアソレノイドバルブからなり、モジュレータ圧PMからソレノイド72aへの制御電流に応じて発進クラッチ制御圧Pstを作り出す。この発進クラッチ制御圧Pstが発進クラッチ40に供給されてその係合制御が行われる。
【0034】
以上の構成の油圧制御装置において、シフトレバー操作に応じたマニュアルバルブ80の作動に応じて、ドライブ制御バルブ70のソレノイド70aの通電制御、ドリブン制御バルブ71のソレノイド71aの通電制御、発進クラッチ制御バルブ72のソレノイド72aの通電制御を行うことにより、前後進切換制御、無段変速制御、発進クラッチ係合制御を行い、車輪への駆動力伝達制御が行われる。このための制御装置構成およびその制御内容について以下に説明する。
【0035】
まず、図5にこの制御装置構成を示しており、上記制御はコントロールユニット100から上記ソレノイド70a,71a,72aに制御信号を出力してその作動制御を行う。この制御信号を設定するため、コントロールユニット100には、エンジン回転センサ101により検出されたエンジン回転信号NEと、ドライブプーリ回転センサ102により検出されたドライブプーリ11の回転信号NDRと、車速センサ103により検出された車速信号Vと、スロットルセンサ104により検出されたエンジンENGのスロットル開度信号θTHと、走行レンジセンサ105により検出された走行レンジ信号RSと、CVT油温センサ106により検出された変速機油温信号TCVTと、エンジン水温センサ107により検出されたエンジン冷却水温信号TENGとが入力される。
【0036】
次に、シフトレバーがNレンジからDレンジに操作された場合を例にして、コントロールユニット100による制御内容について、図6および図7を参照して説明する。具体的には、図7に示すように、時刻t0においてシフトレバーがNレンジからDレンジに操作され走行レンジ信号RSがNからDに変化した場合を説明する。
【0037】
このように走行レンジセンサ105からコントロールユニット100に入力される走行レンジ信号がNからDに変化すると、コントロールユニット100は図6のフローチャートに示すインギヤ制御を開始する。ここではまず、ステップS1においてインギヤロジック通過が一回目か否かすなわちステップS1を初めて通過するか否かを判断し、最初は第1回目であるためステップS2に進み、無効ストローク詰め時間を設定する。
【0038】
無効ストローク詰めとは、Dレンジにおいて係合される前進クラッチ30が係合直前となるようにする制御であり、油圧作動式の湿式多板クラッチからなる前進クラッチ30のピストンの遊びストロークが無くなる位置までピストンを移動させる制御である。このように遊びストロークが無くなる位置までピストンを移動させることにより、この後にピストンに油圧が作用されると前進クラッチ30は直ちに係合を開始する。
【0039】
この無効ストローク詰め制御は前進クラッチ30においてピストンを遊びストローク分だけ移動させるに必要な油量を供給すれば完了するものであるが、この必要油量を供給する時間は供給油圧および油の温度(粘性)に応じて変化する。但し、無効ストローク詰め制御時間が長くなると前進クラッチ30の係合作動遅れとなるため、これを迅速に行わせることが求められる。このため、供給油圧すなわちモジュレータ圧PMは図7に示すように所定高圧に設定される。なお、このようにNレンジからDレンジに切り換えられるときはアクセルペダルは解放されてスロットルは全閉状態でエンジンはアイドリング回転状態である。このため、ライン圧PLはモジュレータバルブ85により設定される所定圧以下の油圧となっており、この状態ではライン圧PLがモジュレータバルブ85を通過してそのままモジュレータ圧PMとして供給される。すなわち、PM=PLである。
【0040】
ステップS2においては、このように設定されたモジュレータ圧PM(=ライン圧PL)の下で、そのときのCVT油温TCVTの作動油を供給したときに前進クラッチ30の無効ストローク詰めを完了させるに必要な作動油供給時間(すなわち無効ストローク詰め時間)を設定する。この無効ストローク詰め時間は、CVT油温TCVTに対して予め測定もしくは計算されて記憶されており、ステップS2では測定されたCVT油温TCVTに対応する無効ストローク時間を読み出して設定する。なお、Dレンジに切り換えられた時点からマニュアルバルブ80を介してこのモジュレータ圧PMが前進クラッチ30に供給され始め、無効ストローク詰め作動が開始される。
【0041】
次に、ステップS3およびS4に進み、このように無効ストローク詰め制御を行っているときにドライブプーリ11およびドリブンプーリ16に必要とされる油圧、すなわち、ドライブプーリシリンダ室14およびドリブンプーリシリンダ室19に必要な作動油圧を設定する。そして、ドライブ制御バルブ70およびドリブン制御バルブ71の作動を制御して、ライン圧PLからこのように設定された作動油圧を作り出して、この作動油圧を有した作動油をドライブプーリシリンダ室14およびドリブンプーリシリンダ室19に供給させる。
【0042】
図6の制御フローは所定サイクル間隔(例えば、10ms)で繰り返され、次の制御サイクルではステップS1においてインギヤロジック通過は2回目となるため、ステップS5に進み、上記のように設定された無効ストローク詰め時間が経過したか否かが判断される。このため、無効ストローク詰め時間が経過するまでは、ステップS3およびステップS4の制御が行われる。なお、マニュアルバルブ80はDレンジ位置に位置しているため、この間においてもマニュアルバルブ80を介してモジュレータ圧PM(=PL)が前進クラッチ30に供給され、無効ストローク詰め作動が行われる。
【0043】
そして、無効ストローク詰め時間が経過した時点では前進クラッチ30の無効ストローク詰めが完了して係合直前の状態となるため、ステップS5において無効ストローク詰め時間の経過が判断されると、ステップS6に進み、ライン圧PLを降下させる制御が可能であるか否かを判断する。ここでは下記表1に示す条件が満足されているかを判断する。
【0044】
【表1】
・ スロットルセンサーは故障していないか?
・ エンジン回転数NEが所定値未満か?
・ ドライブプーリ回転数もしくはドライブプーリ加速度が所定値未満か?
・ 前回Nレンジに切り替わったときの減速比が所定値より大きいか?
・ CVT油温TCVTが所定温度以上であるか?
・ エンジン冷却水温TENGが所定温度以上であるか?
・ スロットルが閉じた状態であるか?
・ 車速Vが所定車速未満であるか?
【0045】
なお、この判断を行う間に、走行レンジ信号RSと、エンジン回転数およびドライブプーリ回転数の関係から判断される前進クラッチおよび後進ブレーキの解放状態とから、シフトレバー操作がN−D,N−R,R−D,D−Rのいずれであるかを判断する。さらに、CVT油温TCVTに対応して予め設定記憶されているライン圧降下リミットタイマ値を読み込み設定する。
【0046】
そして、ステップS7に進み、ライン圧降下リミットタイマが経過したか否かを判断する。ライン圧降下リミットタイマが経過するまではステップS8に進み、経過後にはステップS13に進んで通常のプーリ制御油圧を設定する制御を行う。なお、このステップS13の制御は従来と同様の制御であるため、その説明は省略する。ステップS8においては、表1の条件が成立してライン圧降下制御が許可されたか否かを判断し、表1の条件が全て成立してライン圧降下制御が許可されたときにはステップS9に進み、いずれか一つの条件でも不成立でこれが不許可のときにはステップS13に進んで通常のプーリ制御油圧を設定する制御を行う。
【0047】
ステップS9においては、インギヤ過渡プーリ油圧制限値を算出する。このインギヤ過渡プーリ油圧制限値は、ドライブプーリおよびドリブンプーリそれぞれについてCVT油温TCVTおよびエンジン回転数NEに対して予め設定記憶されており、現在のCVT油温TCVTおよびエンジン回転数NEに対応するインギヤ過渡プーリ油圧制限値を読み取って算出される。なお、シフト切換パターン、すなわち、N−D,N−R,R−D,D−Rという四つの切換パターンおよびその他の切換パターンという合計5種類のパターン毎にそれぞれインギヤ過渡プーリ油圧制限値がドライブプーリおよびドリブンプーリそれぞれについてCVT油温TCVTおよびエンジン回転数NEに対して予め設定記憶されている。このため、切換パターンを検出した上でこのパターンに対応するテーブルからインギヤ過渡プーリ油圧制限値が読み取って算出される。
【0048】
そして、ステップS10〜12に進み、ドライブプーリシリンダ室14の作動油圧の降下値とドリブンプーリシリンダ室19の作動油圧の降下値とを設定し、このように降下させるときの降下傾きを修正設定する。このように設定された降下値を修正設定され降下傾きで発生させるように、ドライブ制御バルブ70およびドリブン制御バルブ71の作動を制御する。
【0049】
これによりドライブおよびドリブン制御バルブ70,71からドライブおよびドリブンシフト制御バルブ60,65に作用するドライブおよびドリブン信号圧Pdr,Pdnを低下させる制御がなされ、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19の作動油圧が上記降下傾きで上記降下値だけ低下される。このようにドライブおよびドリブン信号圧Pdr,Pdnを低下させる制御がなされると、レギュレータバルブ50により調圧されるライン圧PLも低下し、このライン圧PLがそのままモジュレータ圧PMとして前進クラッチ30に供給されるため、前進クラッチ30に供給されるモジュレータ圧PMも低下する。
【0050】
以上の制御を行った場合における各特性変化を図7に示しており、まず、時間t0においてNレンジからDレンジへの切換が検出されると、前進クラッチ30に供給されるモジュレータ圧PMは無効ストローク詰め時間が経過するまで所定高圧PM(1)のまま保持される。時間t1において無効ストローク詰め時間が経過すると、上述のようにドライブおよびドリブンプーリシリンダ室14,19の作動油圧を所定降下傾きで所定降下値だけ低下させる制御が行われ、モジュレータ圧がPM(1)からPM(2)まで降下される。このように降下されたモジュレータ圧PM(2)はライン圧降下リミットタイマが経過するまで、すなわち時間t3まで保持される。
【0051】
この結果、時間t1において無効ストローク詰め制御が完了して係合直前となった前進クラッチ30は上記のように降下されたモジュレータ圧PM(2)を受けて図7に示すように前進クラッチ圧は緩やかに上昇する。この結果、前進クラッチ30は滑らかに係合され、ドライブプーリ回転NDRは徐々にエンジン回転NEに近づき、係合時のショック、振動、異音の発生が抑えられる。なお、ライン圧降下リミットタイマが経過経過した時間t3以降においては、通常制御に移行してライン圧PLおよびモジュレータ圧PMは上昇する。
【0052】
なお、以上の制御においては、降下されたモジュレータ圧PM(2)を保持する時間をライン圧降下リミットタイマにより設定しているが、これに代えてエンジン回転NEとドライブプーリ回転NDRとの差ΔNが所定値以下となったか否かを判断して通常制御に移行するようにしても良い。以上においては、NレンジからDレンジへのシフト操作における制御を例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、NレンジからRレンジへのシフト、RレンジからDレンジへのシフト、DレンジからRレンジへのシフトについても同様の制御を行うことができ、前進クラッチ30もしくは後進ブレーキ25の係合をスムーズに行わせて、ショック、振動、異音などの発生を抑えることができる。
【0053】
また、上記実施形態においては、ベルト式無段変速機を例にして説明したが、自動変速機としてはこれに限られるものではなく、その他の構成の自動変速機のみならず、有段の変速機構を有した自動変速機にも本発明を適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の本発明によれば、例えば、シフトレバーがNレンジ位置からDレンジ位置に操作されてマニュアル切換弁がN位置からD位置に作動されると、調圧弁により調圧されたライン圧が前後進切換機構を構成する前進クラッチに供給されて前進クラッチが係合されが、このときマニュアル切換弁がD位置に切り換えられたときから所定時間の間は、調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御が行われる。このため、前進クラッチの係合を緩やかに行わせ、大きな回転イナーシャを有する変速機構とエンジン出力軸との係合を緩やかに行わせることができ、変速機構の回転イナーシャがエンジン出力軸により徐々に吸収されて前進クラッチをショック、異音などを発生させることなく滑らかに係合させることができる。
【0055】
なお、この自動変速機が油圧力を受けて変速機構による変速制御を行なわせる変速用油圧アクチュエータを備え、この変速用油圧アクチュエータはライン圧を受けて変速制御を行うように構成することができる。変速用アクチュエータに供給される油圧は変速機構の伝達可能トルクを規定するものであるが、前進クラッチに供給されるライン圧が低下するときには前進クラッチを介した伝達トルクが小さいため、変速用アクチュエータにもこのような低下されたライン圧を供給しても問題がない。そして、このようにライン圧を低下させることにより、ライン圧を発生させるポンプ駆動動力を小さくして、燃費を向上することができる。
【0056】
もう一つの本発明においては、それぞれプーリ幅可変のドライブプーリおよびドリブンプーリ並びにこれら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段を有し、駆動源からの回転駆動力を無段階に変速して伝達する無段変速機構と、駆動源と無段変速機構との間に配設され、駆動源から変速機構を介して伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構と、変速機構の出力軸側に配設され、油圧力を用いた係合制御により変速機構の回転出力を車輪側に伝達する制御を行う発進クラッチ機構とを有して自動変速機が構成され、前後進切換機構が、駆動源の回転方向を正転もしくは逆転させる歯車機構と、この歯車機構による正転伝達経路および逆転伝達経路を選択する油圧作動型の前進および後進クラッチとを有して構成される。そして、この自動変速機の制御装置が、油圧源からの油圧を調圧してライン圧を作り出す調圧弁と、外部操作に応じて作動され、前進および後進クラッチへのライン圧を有した作動油の供給切換制御を行うマニュアル切換弁と、ライン圧を調圧して発進クラッチ機構に供給する油圧を設定する発進クラッチ制御バルブと、マニュアル切換弁の作動を検出する切換作動検出器とを備えて構成される。そして、切換作動検出器によりマニュアル切換弁が前進および後進クラッチのいずれかへライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときに、このときから所定時間の間において調圧弁により調圧されるライン圧を低下させる制御を行わせる。このため、前進クラッチの係合を緩やかに行わせて、大きな回転イナーシャを有する無段変速機構とエンジン出力軸との係合を緩やかに行わせることができ、無段変速機構の回転イナーシャがエンジン出力軸により徐々に吸収されて前進クラッチをショック、異音などを発生させることなく滑らかに係合させることができる。なお、前後進切換機構を駆動源と無段変速機構との間に配設し、無段変速機構の出力側に駆動動力の伝達制御を行う発進クラッチ機構を配設する構成を採用しており、上記のように低下したライン圧を用いて滑らかに前後進切換機構を係合させた後、クラッチ手段を滑らかに係合させて、スムーズな発進制御を行うことができる。
【0057】
なお、ドライブプーリに設けられたドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリに設けられたドリブンプーリシリンダ室と、ドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリシリンダ室への油圧供給制御を行うシフト制御弁とを備え、シフト制御弁はライン圧を有した作動油をドライブプーリシリンダ室およびドリブンプーリシリンダ室へ供給する制御を行うように構成することかできる。このようにすれば、マニュアル切換弁が前後進切換用油圧アクチュエータへライン圧を供給させる位置に作動されたときから所定時間の間においてライン圧を低下させる制御を行わせたときに、ドライブおよびドリブンプーリシリンダ室にもこのように低下したライン圧が供給される。この結果、ライン圧を発生させるポンプ駆動力を小さくして、燃費を向上することができる。
【0058】
なお、切換作動検出器によりマニュアル切換弁が前進および後進クラッチのいずれかへライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときから所定時間の間において、調圧弁は、変速機内の油温、原動機の回転速度およびマニュアル切換弁の切換パターンに応じて設定されるインギヤ過渡プーリ油圧制限値にまでライン圧を所定の降下値に基づいて低下させる制御を行うように構成するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置により変速制御が行われるベルト式無段変速機の構成を示す断面図である。
【図2】上記ベルト式無段変速機の動力伝達経路構成を示す概略図である。
【図3】上記制御装置の油圧制御装置部分の構成を示す油圧回路図である。
【図4】上記制御装置の油圧制御装置部分の構成を示す油圧回路図である。
【図5】上記制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】上記制御装置による制御内容を示すフローチャートである。
【図7】上記フローチャートに示す制御を行ったときの各種特性の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 金属Vベルト機構
11 ドライブプーリ
14 ドリブンプーリシリンダ室
15 金属Vベルト
16 ドリブンプーリ
19 ドライブプーリシリンダ室
20 前後進切換機構
25 後進ブレーキ
30 前進クラッチ
50 レギュレータバルブ
60 ドライブ側シフト制御バルブ
65 ドリブン側シフト制御バルブ
80 マニュアルバルブ
105 走行レンジセンサ
ENG エンジン
Claims (5)
- 駆動源からの回転駆動力を変速して伝達する変速機構と、前記駆動源と前記変速機構との間に配設されて前記駆動源から前記変速機構を介して伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構と、前記変速機構の出力軸側に配設され、油圧力を用いた係合制御により前記変速機構の回転出力を車輪側に伝達する制御を行う発進クラッチ機構とを有して構成され、
前記前後進切換機構が、前記駆動源の回転方向を正転もしくは逆転させる歯車機構と、前記歯車機構による正転伝達経路および逆転伝達経路を選択する油圧作動型の前進および後進クラッチとを有して構成され、
油圧源からの油圧を調圧してライン圧を作り出す調圧弁と、
外部操作に応じて作動され、前記前進および後進クラッチへの前記ライン圧を有した作動油の供給切換制御を行うマニュアル切換弁と、
前記ライン圧を調圧して前記発進クラッチ機構に供給する油圧を設定する発進クラッチ制御バルブと、
前記マニュアル切換弁の作動を検出する切換作動検出器とを備え、
前記切換作動検出器により前記マニュアル切換弁が前記前進および後進クラッチのいずれかへ前記ライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときから所定時間の間において、前記調圧弁により調圧される前記ライン圧を低下させる制御を行わせることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 油圧力を受けて前記変速機構による変速制御を行わせる変速用油圧アクチュエータを備え、前記変速用油圧アクチュエータは前記ライン圧を受けて変速制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
- プーリ幅可変のドライブプーリ、プーリ幅可変のドリブンプーリおよびこれら両プーリ間に掛け渡されたベルト手段を有し、駆動源からの回転駆動力を無段階に変速して伝達する無段変速機構と、
前記駆動源と前記無段変速機構との間に配設されて前記駆動源から前記無段変速機構を介して伝達される回転駆動力の回転方向を切り換える前後進切換機構と、
前記無段変速機構の出力軸側に配設され、油圧力を用いた係合制御により前記無段変速機構の回転出力を車輪側に伝達する制御を行う発進クラッチ機構と、
前記前後進切換機構が、前記駆動源の回転方向を正転もしくは逆転させる歯車機構と、前記歯車機構による正転伝達経路および逆転伝達経路を選択する油圧作動型の前進および後進クラッチとを有して構成され、
油圧源からの油圧を調圧してライン圧を作り出す調圧弁と、
外部操作に応じて作動され、前記前進および後進クラッチへの前記ライン圧を有した作動油の供給切換制御を行うマニュアル切換弁と、
前記ライン圧を調圧して前記発進クラッチ機構に供給する油圧を設定する発進クラッチ制御バルブと、
前記マニュアル切換弁の作動を検出する切換作動検出器とを備え、
前記切換作動検出器により前記マニュアル切換弁が前記前進および後進クラッチのいずれかへ前記ライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときから所定時間の間において、前記調圧弁により調圧される前記ライン圧を低下させる制御を行わせることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 前記ドライブプーリに設けられたドライブプーリシリンダ室および前記ドリブンプーリに設けられたドリブンプーリシリンダ室と、前記ドライブプーリシリンダ室および前記ドリブンプーリシリンダ室への油圧供給制御を行うシフト制御弁とを備え、
前記シフト制御弁は前記ライン圧を有した作動油を前記ドライブプーリシリンダ室および前記ドリブンプーリシリンダ室へ供給する制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の制御装置。 - 前記切換作動検出器により前記マニュアル切換弁が前記前進および後進クラッチのいずれかへ前記ライン圧を供給させる位置に作動されたことが検出されたときから所定時間の間において、前記調圧弁は、変速機内の油温、前記原動機の回転速度および前記マニュアル切換弁の切換パターンに応じて設定されるインギヤ過渡プーリ油圧制限値にまで前記ライン圧を所定の降下値に基づいて低下させる制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の制御装置。
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