JP3650511B2 - ハンマートーン調プレコート金属板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家電製品、家具、建材、自動車部品などの外板として、高意匠性の必要な部位に用いられるハンマートーン調外観を持つプレコート金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】
家電製品、家具、建材および自動車部品などの外板用途として加工・組立後の塗装工程省略を目的として、予め塗装されたプレコート金属板の適用が盛んとなってきている。プレコート金属板の製造方法としてはロールコーター、カーテンフローコーター、ローラーカーテンコーターが挙げられ、量産を目的に主にコイルコート可能な連続塗装ラインにて製造されている。
【0003】
プレコート金属板においては、特に、家電製品、家具、建材および自動車部品などの分野において、商品の高級感を出すために、意匠外観の要望が強い。近年、これら意匠外観の要望は増加し、特にハンマートーン調外観への要望が高まっている。ハンマートーン調とは、塗膜厚によって濃淡が生じるような塗料を使用し、金属面をハンマーで叩いたかのような凹凸感のある模様を塗装中に形成したもので、小物の塗装品に一部使用されてきたのみであったが、近年、その高級感が見直されるに至り、ハンマートーン調プレコート金属板への需要が高まりつつある。このような市況を鑑み、ハンマートーン調プレコート金属板の製造方法として、特開平8−216331号公報では、下塗り層の上に中塗り塗料を塗装し、中塗り塗料が乾燥しないうちに、中塗り塗料と相溶可能で、中塗り塗料より表面張力の小さい上塗り塗料を粒状にスプレーすることによって、ハンマートーン模様を製造する技術が開示されている。しかし、連続塗装ラインにおいて製造した場合、上塗り塗料を再現良くスプレーすることが極めて難しく、綺麗な外観を安定的に作り出すことが困難であり、また、従来のロールコート、カーテンコート設備に加えてスプレー塗装設備が必要となるため、製造コストも高くなってしまうなど、必ずしも十分な方法ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、上記状況に鑑み、連続塗装ラインにて安定的に製造可能で、かつ塗膜硬度、塗膜加工性に優れたハンマートーン調プレコート金属板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、鋭意検討の結果、塗料に表面張力の異なる熱溶融性樹脂微粒子を混入しておけば、焼付け工程において塗料がはじかれ、複数塗料を重ね塗りしなくともハンマートーン調の外観を形成できることを発見し、さらに、連続塗装ラインにおいてもハンマートーン調の外観を安定的に製造するための塗料組成物を開発するに至り本願発明を完成させたもので、その主旨とするところは以下の通りである。
【0006】
(1) 金属板の片面または両面にある、下層のプライマー層と上層のトップ層とからなるプレコート層において、プライマー層が、ガラス転移温度が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜15000のポリエステル樹脂Aと、ガラス転移温度が10℃〜40℃で数平均分子量が15000〜25000のポリエステル樹脂Bと、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を含む塗料組成物Aを塗装焼付けしてなり、かつ、トップ層が、ガラス転移温度が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜20000のポリエステル樹脂Cと、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を含む塗料組成物Bおよび塗料組成物Bの乾燥重量に対して0.1〜2.0重量%の熱溶融性樹脂微粒子からなり、当該熱溶融性樹脂微粒子が、溶融状態の表面張力において前記塗料組成物Bと異なり、かつ、塗料の焼付け過程で溶融するものを塗装焼付けしてなることを特徴とするハンマートーン調の外観を有するプレコート金属板。
【0007】
(2)上記塗料組成物Aが、ポリエステル樹脂A:100重量部に対し、ポリエステル樹脂B:200〜300重量部、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物:70〜100重量部と、以上3成分を合わせた合計100重量部に対し、1種以上の顔料:顔料の合計で1〜20重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉:1〜5重量部を含むことを特徴とする前記(1)に記載のハンマートーン調プレコート金属板。
【0008】
(3)上記塗料組成物Bが、ポリエステル樹脂C:100重量部に対し、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物:10〜40重量部と、以上2成分を合わせた合計100重量部に対し、1種以上の顔料:顔料の合計で1〜10重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉:1〜5重量部を含むことを特徴とする前記(1)または(2)に記載のハンマートーン調プレコート金属板。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のプレコート金属板は、トップ層の主成分たる樹脂組成物Bに、樹脂組成物Bと表面張力が異なり、塗料の焼付け過程で溶融する熱溶融性樹脂微粒子を含ませ、トップ層の焼付け過程で、熱溶融性樹脂微粒子が溶融し、樹脂組成物Bをはじくことによって凹部を生じさせることにより、ハンマートーン調外観を得るものである。したがって、本願発明において熱溶融性樹脂微粒子の含有量は本質的に重要で、塗料組成物Bの乾燥重量に対して、0.1〜2.0%である必要がある。0.1%未満であると凹部が現れず、含有量が2.0%を越えると樹脂組成物Bがはじかれ過ぎて逆に凹部ばかりで凹凸感が小さくなり、いずれの場合も、ハンマートーン調外観に適さない。熱溶融性樹脂微粒子の樹脂の選択は当業者には容易である。
【0010】
熱溶融性樹脂微粒子として用いる樹脂は、表面張力が塗料組成物Bと異なり、かつ塗料の焼付け過程で溶融する樹脂であればよく、その選択は当業者には容易であるが、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂などを例示することができる。熱溶融性樹脂微粒子の粒径は、特に限定されるわけではないが、一般に5〜60μmの範囲内でよい。5μm未満では、凹凸感が小さくハンマートーン調外観に相応しくなく、一方60μm超では、表面がなだらかになり、これもハンマートーン調に相応しくないからである。
【0011】
本発明における熱溶融樹脂微粒子の表面張力は溶融した樹脂微粒子を鋼板上に平に延ばした後、固まった平らな樹脂上に純水を滴下したときの樹脂と純水の接触角、すなわち、純水に対する濡れ性を測定し、比較した。熱溶融樹脂微粒子は、この方法で測った表面張力が塗料組成物Bと異なっており、トップ層焼付け温度にて溶融すれば良く、材質においてこれ以上に限定するものではない。
【0012】
トップ層の主成分たる樹脂組成物Bは、ガラス転移温度が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜20000のポリエステル樹脂Cと架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を含むものを適用する。ポリエステル樹脂C100重量部に対し、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を10〜40重量部添加すると、塗膜の硬度と加工性のバランスが良くより好適である。さらに、樹脂組成物Bが、ポリエステル樹脂Cと架橋剤の合計100重量部に対し、1種以上の顔料を合計で1〜10重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉を1〜5重量部を含むことによって非常にハンマートーン調らしい外観となり、最適である。架橋剤としてのアミノ樹脂、イソシアネート化合物は一般に公知のもの、例えばメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ブロックイソシアネートなどを使用することができる。顔料は一般に公知の着色顔料、例えば酸化チタン、フタロシアニンブルー、カーボン、ストロンチウムクロメートなどを使用することが可能である。
【0013】
次に、トップ層に対して下地となるプライマー層をなす樹脂組成物Aは、ガラス転移点が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜15000のポリエステル樹脂Aと、ガラス転移点が10℃〜40℃で数平均分子量が15000〜25000のポリエステル樹脂Bと、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物とを含むものを適用する。これにより塗膜硬度と塗膜加工性のバランスが保つことができる。この際、ポリエステル樹脂A100重量部に対し、ポリエステル樹脂Bを200〜300重量部、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を70〜100重量部含ませると塗膜硬度、加工性が共に良くより好適である。さらに、樹脂組成物Aが、ポリエステル樹脂A、Bと架橋剤の合計100重量部に対し、1種以上の顔料を合計で1〜20重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉を1〜5重量部を含むことによって非常にハンマートーン調らしい外観となり、最適である。架橋剤としてのアミノ樹脂、イソシアネート化合物は一般に公知のもの、例えばメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ブロックイソシアネートなどを使用することができる。顔料は一般に公知の着色顔料、例えば酸化チタン、フタロシアニンブルー、カーボン、ストロンチウムクロメートなどを使用することが可能である。
【0014】
塗料組成物AおよびBに適用する溶剤は、一般的に公知の溶剤、例えばソルベッソ150、キシレン、シクロヘキサノン等を用いることができる。
本発明のハンマートーン調プレコート金属板は、塗料組成物Aおよび熱溶融性樹脂微粒子を混入した塗料組成物Bを順次塗装焼付けして完成されるが、焼付け温度は選択された材料に最適な温度を選べば良く、製造プロセスは従来のプレコート金属板の場合に比べて特に製造条件の制限を与えるものではない。また、適用する金属板に関しても、冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板などの表面処理鋼板や、その他の金属薄板など、特に制約するものではない。必要があれば、金属板上にクロメート処理等の化成処理を施してプレコート金属板用に供することも可能である。
【0015】
【実施例】
(実施例1〜10)
溶融亜鉛めっき鋼板上に化成処理として塗布型クロメートをCr付着量50mg/m2 付着させ、その上にプライマー層を乾燥膜厚にして5μmロールコーターにて塗装し、最高到達板温210℃で焼付け、さらに、その上にトップ層を乾燥膜厚にして15μmロールコーターにて塗装し、最高到達板温230℃で焼付けることによってプレコート金属板を製造した。
【0016】
プライマー層にはガラス転移点55℃で平均分子量5000のポリエステル樹脂Aを100重量部に対し、ガラス転移温度13℃で平均分子量が15000のポリエステル樹脂Bを250重量部、架橋剤としてメラミン樹脂を80重量部配合したものを用い、トップ層にはガラス転移温度55℃で平均分子量が5000のポリエステル樹脂Cを100重量部に対して、架橋剤としてメラミン樹脂を20重量部配合したものに、熱溶融性樹脂微粒子を添加したものを用いた。熱溶融性樹脂微粒子の添加量は表1に示す。
【0017】
製造した塗装金属板のハンマートーン調外観を目視にて観察し、ハンマートーン調外観として最も相応しい外観を◎、相応しい外観を○、あまり相応しくない外観を△、最も相応しくない外観を×として評価した。
表1から明らかなように、トップ層の熱溶融性樹脂微粒子の添加量は0.1〜2.0重量%が最も好適であり(実施例2〜4)、0.1重量%未満では均一なハンマートーン外観がでなく、2.0重量%超では凹凸感が小さくハンマートーン調外観に相応しくない(実施例1,5)ことがわかる。
【0018】
熱溶融性樹脂微粒子の種類はトップ層との接触角が異なり、添加量が適量であればいずれもハンマートーン調として相応しい外観になる(実施例6,7,9)。しかし、実施例8のように熱硬化性樹脂や、実施例10のように樹脂の融点が高くトップ層焼付け過程で樹脂微粒子が溶融しないものはハンマートーン調外観がでないことが確認された。
【0019】
【表1】
【0020】
(実施例11〜29)
溶融亜鉛めっき鋼板上に化成処理として塗布型クロメートをCr付着量50mg/m2 付着させ、その上にプライマー層を乾燥膜厚にして5μmロールコーターにて塗装し、最高到達板温210℃で焼付け、さらにその上にトップ層を乾燥膜厚にして15μmロールコーターにて塗装し、最高到達板温230℃で焼付けることによってプレコート金属板を製造した。
【0021】
プライマー層にはガラス転移点55℃で平均分子量5000のポリエステル樹脂Aとガラス転移温度13℃で平均分子量が15000のポリエステル樹脂Bと架橋剤としてメラミン樹脂を表2に示した量で配合したものに、顔料とアルミ粉を表2に示す量を添加したものを用いた。ここで、顔料はカーボンを使用した。顔料およびアルミ粉の添加量はポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bと架橋剤を合わせた合計100重量部に対する量を表示した。また、トップ層にはガラス転移温度55℃で平均分子量が5000のポリエステル樹脂Cを100重量部に対して、架橋剤としてメラミン樹脂を20重量部配合したものに、熱溶融性樹脂微粒子を1.0重量%、アルミ粉を3.0重量%添加したものを用いた。
【0022】
製造した塗装金属板は加工性試験と鉛筆硬度試験とハンマートーン外観観察を行った。加工性試験は耐屈曲性試験(JIS−K5400.6.16)を実施した。この際、折り曲げられた板と板の間に同板を挟み込み、塗膜に亀裂の入らない最小板挟み枚数を表示した。例えば0Tは密着曲げ、1Tは板挟み枚数1枚を表す。鉛筆硬度試験は鉛筆引っ掻き試験(JIS−K5400.6.14)を実施し、傷の入らない最低鉛筆硬度記号を表示した。ハンマートーン調外観は実施例1〜10で実施した観察評価と同様に評価した。
【0023】
表2から明らかなようにプライマー層はポリエステル樹脂A100重量部に対してポリエステル樹脂Bを200〜300重量部が好適であり(実施例12〜14)、200重量部未満であると加工性が悪くなり(実施例11)、300重量部超であると塗膜硬度が柔らかくなってしまう(実施例15)。また、プライマー層の架橋剤の配合量はポリエステル樹脂Aに対して70〜100重量部が好適であり(実施例17,18)、70重量部未満では塗膜硬度が柔らかく(実施例16)、100重量部超では加工性が悪くなる(実施例19)。プライマー層の顔料添加量はポリエステル樹脂Aとポリエステル樹脂Bと架橋剤を合わせた合計100重量部に対して1.0〜20.0重量部添加すると好適であり(実施例21〜23)、1.0重量部未満(実施例20)もしくは20.0重量部超(実施例24)では色調に深みが足りない。プライマー層のアルミ粉の添加量は1.0〜5.0重量部が好適であり(実施例26〜28)、1.0重量部未満(実施例25)もしくは5.0重量部超(実施例29)では色調が、ハンマートーン調の外観には適さない。
【0024】
【表2】
【0025】
(実施例30〜45)
溶融亜鉛めっき鋼板上に化成処理として塗布型クロメートをCr付着量50mg/m2 付着させ、その上にプライマー層を乾燥膜厚にして5μmロールコーターにて塗装し、最高到達板温210℃で焼付け、さらにその上にトップ層を乾燥膜厚にして15μm塗装し、最高到達板温230℃で焼付けてることによってプレコート金属板を製造した。
【0026】
プライマー層にはガラス転移点55℃で平均分子量5000のポリエステル樹脂Aを100重量部に対し、ガラス転移温度13℃で平均分子量が15000のポリエステル樹脂Bを250重量部、架橋剤としてメラミン樹脂を80重量部配合したものを用い、トップ層にはガラス転移温度55℃で平均分子量が5000のポリエステル樹脂Cを100重量部に対して、架橋剤としてメラミン樹脂を表3に示す量を配合したものに、熱溶融性樹脂微粒子を1.0重量%添加し、顔料およびアルミ粉の添加量を表3に示す量添加したものを用いた。
【0027】
表3から明らかなようにトップ層にガラス転移温度55℃で平均分子量が5000のポリエステル樹脂Cを100重量部に対して、架橋剤としてメラミン樹脂を10〜40重量部配合したものが好適であり(実施例31〜34)、配合量10重量部未満であると塗膜硬度が柔らかく(実施例30)、40重量部超であると加工性が悪い(実施例35)。また、顔料の添加量は1.0〜10.0重量部添加したものが好適であり(実施例37〜39)、顔料添加量が1.0重量部未満(実施例36)もしくは10.0超(実施例40)であると色調に深みが無い。また、アルミ粉の添加量は1.0〜5.0重量部が最も好適であり(実施例42〜44)、1.0重量部未満(実施例41)もしくは5.0重量部超(実施例45)では色調が、ハンマートーン調の外観には適さない。
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】
本発明のハンマートーン調プレコート金属板は、連続塗装ラインにて安定的に製造可能で、美しいハンマートーン調の外観をもつプレコート金属板を低コストにて提供することが可能となった。したがって、本発明は工業的に非常に価値の高い発明といえる。
Claims (3)
- 金属板の片面または両面にある、下層のプライマー層と上層のトップ層とからなるプレコート層において、プライマー層が、ガラス転移温度が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜15000のポリエステル樹脂Aと、ガラス転移温度が10℃〜40℃で数平均分子量が15000〜25000のポリエステル樹脂Bと、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を含む塗料組成物Aを塗装焼付けしてなり、かつ、トップ層が、ガラス転移温度が50℃〜80℃で数平均分子量が5000〜20000のポリエステル樹脂Cと、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物を含む塗料組成物Bおよび塗料組成物Bの乾燥重量に対して0.1〜2.0重量%の熱溶融性樹脂微粒子からなり、当該熱溶融性樹脂微粒子が、溶融状態の表面張力において前記塗料組成物Bと異なり、かつ、塗料の焼付け過程で溶融するものを塗装焼付けしてなることを特徴とするハンマートーン調の外観を有するプレコート金属板。
- 上記塗料組成物Aが、ポリエステル樹脂A:100重量部に対し、ポリエステル樹脂B:200〜300重量部、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物:70〜100重量部と、以上3成分を合わせた合計100重量部に対し、1種以上の顔料:顔料の合計で1〜20重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉:1〜5重量部を含む塗料組成を有することを特徴とする請求項1に記載のハンマートーン調プレコート金属板。
- 上記塗料組成物Bが、ポリエステル樹脂C:100重量部に対し、架橋剤としてアミノ樹脂またはイソシアネート化合物:10〜40重量部と、以上2成分を合わせた合計100重量部に対し、1種以上の顔料:顔料の合計で1〜10重量部と、粒径100μm以下のアルミ粉:1〜5重量部を含む塗料組成を有することを特徴とする請求項1または2に記載のハンマートーン調プレコート金属板。
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