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JP3649588B2 - 量子ドットの製造方法 - Google Patents

量子ドットの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、量子ドットの製造方法する。この量子ドットは、単電子トランジスタ、ドーピングダイオード、ドーピングトランジス夕及びドーピングトランジスタアレイ、半導体発光素子として好適に利用されうる。
【0002】
【従来の技術】
単電子トランジスタ、単電子メモリー等のように単電子トンネル効果を利用した素子が注目されている。例えば、単電子トランジスタは、現在半導体トランジスタの主流をなすMOSFETsでは限界に達しつつあるサブミクロン以下という超小型化要請に対して、 MOSFETsに代わって前記要請に応じる有力侯補である。
【0003】
薄い絶縁層で囲まれた微粒子では、トンネル現象により外部電極から電子が供給される。この時、粒子は外部に対して容量Cを持つので、電子が入ることによりその静電エネルギーはe2/2Cの変化が生じる。その結果2個目の電子は微粒子にトンネルできなくなる。従って、単電子トンネリング効果を利用した上記素子を作るためには、このエネルギーが室温での電子の熱励起の(ΔE=約25mV)よりも高くなるような微小な金属粒子からなる量子ドットを絶縁体上に配置することが必須である。また、e2/2Cが小さい場合は、微小ドットのフェルミレベルの直上のエネルギーが電子の熱励起レベルより大きい量子ドットを配置することが必須である。この場合は単電子ではなくなるが、この場合でもトランジスタの性能を実現できる。なお。量子素子を実現することができても、現在の様な幅の広い配線では配線の寄生容量のためにトンネル現象を確認できないから、微小配線を形成する必要がある。
【0004】
従来、単電子メモリーとして、減圧CVDによりa一Siを堆積させ750℃で結晶化させることにより、厚さ3.4nmの超薄膜の多結晶Si膜の細線(幅100nm)とゲート電極(100nm)とが150nmのゲート酸化膜を介して互いに交差した素子が試作された(応用物理第63巻第12号,p.1248.(1994))。この素子は、室温で動作し、従来のフラッシュメモリーの限界を突破する高速で不揮発なメモリーの可能性を秘めている。また、電子ビームリソグラフィ及び三角シャドーエバポレーション技術により、20nmの島電極をもつアルミニウム基単電子トランジスタも製造された(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.35.(1996)pp.L1465−L1467)。この単電子トランジスタは、シリコン系の素子に無い利点、例えばバックグラウンド電流がゲート電圧に依存しない周期的ゲート変調性を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記多結晶Si膜の単電子メモリーは、Si膜の厚さにばらつきがあるので、性能が不安定である。又、上記Al基単電子トランジスタは動作温度が100Kと依然として室温よりもはるかに低く、実用的でない。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、常温で安定に作動し、現実に単電子トランジスタや単電子メモリーとして生産可能な量子ドットの製造方法を提供することにある。さらに本発明の第2の目的は、この量子ドットを利用して、従来にない超微少量の不純物がドーピングされた超小型規模のダイオード、トランジスタ、さらに半導体発光素子等のデバイスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する量子ドットの製造方法は、
(a)水溶液の上に張られた正電荷を帯びているLB膜に負電荷を帯びている金属タンパク質複合体を付着させる工程と、
(b)上記金属タンパク質複合体を付着させた上記LB膜を、タンパク質の焼失温度以上の耐熱性を有し、かつ表面に絶縁層を有する基板に載せ、上記基板が安定な不活性なガス中で熱処理してタンパク質及びLB膜を焼失させて二次元的に配置された金属酸化物を得る工程と
(c)前記二次元的に配置された金属酸化物を還元して二次元的に配置された金属からなる量子ドットを得る工程と、
を含
上記金属タンパク質複合体のタンパク質がフェリチンであり、前記金属酸化物が鉄酸化物であることが好ましい。
【0008】
また、上記量子素子に用いられる金属原子凝集体を構成する金属は、水溶液中でイオン化可能なものが良い。例えば、鉄Fe、アルミニウムA1、リンP、ゲルマニウムGe、亜鉛Zn、マンガンMn、ヒ素As、タングステンW、金Au及び銀Ag等が挙げられるが、鉄Feが好ましい。
【0009】
また、上記量子素子に用いられる金属原子凝集体の直径は、7nm以下、好ましくは5nm以下であり、金属タンパク質複合体のピッチは11〜14nmであることが好ましい。
【0011】
また、本発明の量子素子に用いられる金属タンパク質複合体は、好ましくはフュリチンである。ただし、タンパク質としてはファージ、ウィルス由来のものでもよい。
【0012】
また、本発明の量子素子に用いられる基板としては、シリコンSi基板が応用範囲が広いが、ガラス基板やセラミック基板でもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の量子素子及びそれを用いたデバイスの実施の形態を、図を用いて説明する。
【0032】
<第1の実施の形態>
これは本発明量子素子の製造方法の例である。原料としてフェリチンの溶液を準備する。フュリチンは、図1に示すようにFe23の芯1がタンパク質の殻2で囲まれた金属タンパク質複合体であり、馬、牛などの動物のひ膝や肝臓などの臓器から取り出すことができる。芯1の直径は6nm程度であり、その鉄原子の総数は1000〜3000個である。殻2は、分子量2万程度のタンパク質の24量体であり、24量体全体の外径は12nm程度である。
【0033】
図2(A)に示すように、テフロン製の水槽3に緩衝液を貯め、液中にフェリチン4を分散させるとともに液面にPBLH膜(ポリペプチド膜)5を張った。適当な酸、例えば塩酸でpHを6程度に調節した。PBLH膜5が正電荷を帯びているのに対してフェリチン4は負電荷を帯びているから、pH上昇につれてフェリチン4がPBLH膜5に付着し、二次元結晶ができた(図2(B))。続いて、表面が厚く酸化された厚さ500μm程度のシリコン基板6を水面に浮かべて基板6の表面に二次元結晶を付着させた後(図2(C))、水槽3から取り出した(図2(D))。これをシリコンが安定な不活性なガス中、例えば窒素中、500℃で熱処理した。
【0034】
タンパク質及びPBLH膜は焼失し、図3に断面図として示すように基板6上に酸化ケイ素の薄膜7を介してFe23又はその他の鉄酸化物8がニ次元的に配置されたものとなった。鉄酸化物8が二次元的に配置していることは、AFM分析によって測定された鉄酸化物8の高さが5.3nm又は10.6nmの2種類のみであり、しかも大部分が.5.3nmであったことから確認された。窒素中500℃で1時間熱処理して得られた鉄酸化物の二次元結晶のSEM写真(10万倍)を図4に示す。図4において、多数の白い点部分が鉄酸化物で、その周囲の黒い部分が残ったタンパク質やシリコンである。この二次元結晶を水素中800〜500℃で60分間再び熱処理することにより、シリコン基板6の表面の酸化膜の上に鉄原子の凝集体が多数個二次元的に配置された量子素子となった。凝集体の直径は、約6nmでフェリチン中の鉄酸化物からなる芯のそれに等しく、凝集体間のピッチは約12nmでフェリチンのタンパク質殻の一辺に等しい。図5に平面図として示すように、凝集体Mの1個を量子井戸Q、その周囲の少なくとも3つの量子ドットを電極とし、量子井戸を介し対向する第2及び第3の量子ドットをドレインD及びソースS、周囲の残る第4の量子ドットをゲートGとし、その他の凝集体Mを配線に用いることで、単電子トランジスタとなる。
【0035】
この単電子トランジスタの量子井戸Qは、1千〜3千個の原子の凝集体であるから、この量子井戸のフェルミレベルに最も近い遷移レベルは室温での電子の熱励起レベルよりも高い。又、量子井戸QとドレインD及びソースSとが、トンネル効果を生じうる距離12nmに配置されている。よって、この単電子トランジスタは、室温もしくは実用可能な温度でトンネル現象を確認できる。
【0036】
参考例1
これは、実施の形態1で得られた量子素子の配線方法の例である。実施の形態1の量子素子をフィールドエミッション走査型電子顕微鏡(FE−SEM)のチャンバーに入れ、チャンバー内部を10-6Pa程度の真空状態にし、ビームの径
を5nm程度に絞ってドレインD、ソースS又はゲートGとその他の1個以上の鉄原子凝集体M1〜M3との間を走査させた。その結果、ドレイン、ソース及びゲートと上記各鉄原子凝集体M1〜M3との間に巾20nmの炭素線からなる配線が得られるとともに、M1、M2、M3からなる電極部を形成できた。
【0037】
参考例2
これは、本発明のダイオードの例である。表面にアンモニウム基NH4 +が結合した平均粒径100μmのポリスチレンビーズが充填されたカラムを準備した。アポフェリチンの芯の位置にアルミニウムの酸化物を入れ、得られた金属フェリチン複合体を上記カラムに通しポリスチレンビーズに吸着させた。続いて別のアポフェリチンの芯の位置にリン酸を入れ、得られた金属フェリチン複合体を同じカラムに通しポリスチレンビーズに吸着させた。そして、カラム内で、それら2種類の金属フェリチン複合体をタンパク質のシステイン残基の硫黄同士でジスフィルド結合させて図6に示すようなへテロダイマーを作製した。カラムからへテロダイマーを流し出して実施の形態1の水槽と同じ水槽に入れた。
【0038】
実施の形態1のフェリチンをこのへテロダイマーに代える以外は、実施の形態1と同一条件でシリコン基板に二次元結晶を付着させ、タンパク質を焼失させ、そして金属原子凝集体への還元を行った。シリコン基板上にアルミニウム原子凝集体とリン原子凝集体とが中心同士12nmの距離で配置されていた。これを実施の形態1と同一の条件で熱処理することによりアルミニウム原子凝集体及びリン原子凝集体がシリコン基板上に配置し、これをさらに高温で熱処理することによって直下のシリコン基板に拡散し、p型半導体9とn型半導体10ができた。次にフォトリソグラフィー技術又は電子線リソグラフィー技術により、上記p型半導体9とn型半導体10をマスキングしながら、Al膜を所定の形状にパターンに形成して、電極部を形成し、実施の形態2と同様にして炭素配線を形成することにより、ダイオードを形成する(図7)。このダイオードの大きさは10nm×20nmであった。
【0039】
参考例3
これは、本発明のトランジスタの例である。参考例2と同一手順でカラム内でへテロダイマーを作製した。別の第三のアポフェリチンの芯の位置にアルミニウムの酸化物を入れ、得られた金属フェリチン複合体を同じカラムに通し、ポリスチレンビーズに吸着させた。そして、カラム内で、ヘテロダイマーと第三の金属フェリチン複合体をタンパク質のシステイン残基の硫黄同士でジスフィルド結合させてへテロトライマーを作製した。カラムからへテロトライマーを流し出して実施の形態1の水槽と同じ水槽に入れた。
【0040】
実施の形態1のフェリチンをこのへテロトライマーに代える以外は、実施の形態1と同一条件でシリコン基板に二次元結晶を付着させ、タンパク質を焼失させ、そして金属原子凝集体への還元を行った。シリコン基板上にアルミニウム原子凝集体とリン原子凝集体とが中心同志12nmの距離で配置されていた。これを実施の形態2と同様の条件で更に熱処理することによりアルミニウム原子凝集体及ひリン原子凝集体が各々の直下のシリコン基板に拡散し、p,n,p型半導体(9、10、11)ができる。実施の形態3と同様にして、電極部と炭素配線を形成して、トランジスタを形成できる(図8)。このトランジスタの大きさは10nm×30nmとなる。
【0041】
参考例4
これは、本発明のトランジスタアレイの例である。参考例3と同様にしてカラム内でへテロトライマーを作製した。同じカラムに多量のアポフェリチンを通し、ポリスチレンビーズに吸着させた後、ヘテロトライマーとアポフェリチンをタンパク質のシステイン残基の硫黄同士でジスフィルド結合させてそのへテロトライマーを図9に示すように多数のアポフリチンで一層分囲んだ。
【0042】
実施の形態1のフェリチンをこのへテロトライマーに代える以外は、実施の形態1と同一条件でシリコン基板に二次元結晶を付着させ、タンパク質を焼失させ、そして金属原子凝集体への還元を行った。シリコン基板上にアルミニウム原子凝集体とリン原子凝集体とが中心同志12nmの距離で二次元的に配置していた。これを実施の形態1と同一の条件で更に熱処理することによりアルミニウム原子凝集体及びリン原子凝集体がシリコン基板上に配置し、これをさらに高温で熱処理することによって、直下のシリコン基板に拡散してn,p型半導体(9、10、11)ができた。これら半導体はトランジスタアレイとして機能し、その各々の大きさは10nm×30nmであった。
【0043】
参考例5
これは、本発明の半導体発光素子の例であり、図11を用いて説明する。有機洗浄及び熱処理により洗浄した単結晶サファイヤ基板101をMOCVD装置の反応室に載置されたサスセプタに装着する。
【0044】
(サファイヤ基板上にバッファ層の形成)
次に、常圧で水素ガスを反応室に流しながら、温度を1100℃でサファイヤ基板を気相エッチングする。次に、温度を400℃まで低下させて水素ガス、アンモニアガス、トリメチルアルミニウムガスを所定の比率で供給し、AlNからなるバッファ層102を形成する。
【0045】
(バッファ層上にシリコンをドープしたn型GaN層の形成)
サファイヤ基板1を1150℃の温度に保持し、水素ガス、アンモニアガス、トリメチルガリウムガス及びシランガスを所定の比率で供給し、シリコンがドープされたn型GaN層103を形成する。
【0046】
(n型AlGaNクラッド層の形成)
サファイヤ基板1を1150℃の温度に保持し、水素ガス、アンモニアガス、トリメチルガリウムガス、トリメチルアルミニウムガス及びシランガスを所定の比率で供給し、シリコンがドープされたn型AlGaNクラッド層104を形成する。
【0047】
(n型GaN層上に発光層InGaN層を形成)
サファイヤ基板1を800℃の温度に保持し、水素ガス、アンモニアガス、トリメチルガリウムガス及びトリメチルインジウムガスを所定の比率で供給し、InGaN層105を形成する。
【0048】
(InGaN層上に二次元結晶膜を付着)
上記InGaN層を最上層とする基板を、実施の形態1のシリコン基板と同様に二次元結晶が形成された水槽に浮かべ、上記基板表面に二次元結晶膜を付着させて水槽から取り出す。これを不活性ガス中、500℃で熱処理し、InGaN層105上に鉄酸化物106を所定の間隔で規則的に点在させる。
【0049】
(InGaN層の量子ドット形成)
上記鉄酸化物のドットを規則的に点在させた基板に対し、電子サイクロトロン共鳴吸収(ECR)プラズマエッチングを行う。その条件はプラズマガスとしてSF6を導入し、圧力をおおよそ10-2Paとし、これにマイクロ波を印加し、電子サイクロトロン共鳴吸収によりプラズマを発生させてプラズマエッチングを行う。この時、基板温度は化学的エッチングを避けるため低温に保つ。この温度は、-50℃以下とするのが望ましいが、基板の冷却能率や真空容器などによるプラズマ状態の影響を持つため、個々の影響による最適温度を決定し、基板温度の管理を精密に行う必要がある。このプラズマエッチングにより、鉄酸化物のドットがマスクとなり、規則的に直径が数nmの円柱状構造が形成される。この円柱構造の間を酸化物等の絶縁体で埋めることで量子ドットが形成される。
【0050】
(量子ドット上にp型AlGaN層を形成)
サファイヤ基板101を1050℃にして、水素ガス、アンモニアガス、トリメチルガリウムガス、トリメチルアルミニウム及びシクロペンタジエニルマグネシウムを所定の比率で供給し、マグネシウムをドープしたp型AlGaNクラッド層107を形成する。
【0051】
(p型AlGaN層上にp型GaN層を形成)
サファイヤ基板101を1050℃にして、水素ガス、アンモニアガス、トリメチルガリウムガス及びシクロペンタジエニルマグネシウムを所定の比率で供給し、マグネシウムをドープしたp型GaNコンタクト層108を形成する。
【0052】
(電極の形成)
高真空度に保持した槽中で、上記試料の上面にNi層を蒸着し、フォトリソグラフィー技術により上記Ni層を所定の形状パターンに形成して、p型GaNの電極部109を形成する。他方、上記試料をp型GaN側からエッチングしてn型GaN層を露出させ、露出したn型GaNの一部にAl層を蒸着してn型GaNの電極部110を形成する。
【0053】
(素子分離)
上述のようにして形成したウエハを所定の寸法に切断し、リードフレームのリード部材111、112に上記各電極部を接合して発光素子を形成する(図12)。
【0054】
従来、上記発光層のInGaNの量子ドット自己形成能に基づき、発光層に量子ドットを形成してきたが、不揃いであった。本発明によれば、フェリチンに内包された鉄酸化物からなる二次元的に配置された量子ドットをマスクとして、プラズマエッチングにより、大きさの揃ったナノ構造の量子ドットを形成することができるため、内部量子効率を向上させて、青色発光効率を向上させることが可能な発光素子を作製できる。
【0055】
【発明の効果】
この発明の量子ドットは、微小な金属原子凝集体が微小間隔で配置され、しかも、この発明の配線方法により微小配線が可能であるので、常温で安定に作動する単電子トランジスタ、単電子メモリー、ダイオード、トランジスタそして半導体発光素子の実現を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフェリチンの構造を模式的に示す模式図である。
【図2】 本発明に係る量子ドットの製造方法を説明する模式図である。(A)は、緩衝液中にフェリチン4を分散させるとともに、液面にポリペプチド膜5を張る工程を示す。(B)は、フェリチン4をポリペプチド膜5に吸着させ、二次元結晶を得る工程を示す。(C)は、表面に絶縁膜を有するシリコン基板6を水面に浮かべ、基板6の表面に二次元結晶を付着させる工程を示す。さらに(D)は、二次元結晶を付着させた基板6を示す。
【図3】 本発明に係るシリコン基板上の量子ドットを示す模式断面図である。
【図4】 本発明に係るシリコン基板上の量子ドットを示す10万倍の顕微鏡(SEM)写真を示す写真である。
【図5】 本発明に係るシリコン基板上の量子ドットによって形成された単電子トランジスタを示す模式平面図である。
【図6】 参考例である金属タンパク質複合体のへテロダイマーを示す模式断面図である。
【図7】 参考例であるダイオードの構造を示す模式断面図である。
【図8】 参考例であるトランジスタの構造を示す模式断面図である。
【図9】 参考例であるアポフェリチンで囲まれたへテロトライマーを示す模式断面図である。
【図10】 参考例であるトランジスタアレイを示す模式平面図である。
【図11】 参考例である半導体発光素子の構造を示す模式断面図である。
【図12】 参考例である半導体発光素子のリードフレーム部材の接合方法を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 芯
2 タンパク質殻
3 水槽
4 フェリチン
5 ポリペプチド膜
6 シリコン基板
7 酸化ケイ素薄膜
8 鉄酸化物
9、11 p型半導体
10 n型半導体
101 サファイヤ基板
102 バッファ層
103 n型コンタクト層
104 n型クラッド層
105 発光層
106 鉄酸化物
107 p型クラッド層
108 p型コンタクト層
109 p型電極部
110 n型電極部
111、112 リード部材

Claims (2)

  1. (a)水溶液の上に張られた正電荷を帯びているLB膜に負電荷を帯びている金属タンパク質複合体を付着させる工程と、
    (b)上記金属タンパク質複合体を付着させた上記LB膜を、タンパク質の焼失温度以上の耐熱性を有し、かつ表面に絶縁層を有する基板に載せ、上記基板が安定な不活性なガス中で熱処理してタンパク質及びLB膜を焼失させて二次元的に配置された金属酸化物を得る工程と
    (c)前記二次元的に配置された金属酸化物を還元して二次元的に配置された金属からなる量子ドットを得る工程と、
    を含む、量子ドットの製造方法。
  2. 上記金属タンパク質複合体のタンパク質がフェリチンであり、前記金属酸化物が鉄酸化物である、請求項1に記載の量子ドットの製造方法。
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