JP3644306B2 - Radiation detector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、γ線の線量または線量当量を測定するための放射線検出器に係り、特に、広範囲のエネルギーにわたり検出感度差を低減するものである。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所、加速器利用施設等において、γ線の線量または線量当量を測定する場合は、数10kevから数MeVまでの広いエネルギー範囲にわたって、光子エネルギー対線量感度依存性または光子エネルギー対線量当量感度依存性(以下、いずれも光子エネルギー特性と略す)が良好な放射線検出器が求められている。
【0003】
そこで放射線検出器の内でも電離箱は、光子エネルギー特性が良好でかつ体積を大きくすることにより感度の高い検出特性が得られるため、γ線の線量または線量当量を測定する検知体として使用されることが多かった。しかし、最近の小型化ニーズに対して、この電離箱では、内部ガス圧を高くすることにより対応してきたが、技術的に限界があり、電離箱に代わる小型の、すなわち単位体積当たりの感度の高い放射線検出器が求められていた。
【0004】
そこで、放射線検出器の内でも、化合物半導体としてのCdTeは、原子番号が48−52と大きく、また、50℃程度までの温度特性が安定しているため、小型の放射線検出器として期待がもたれている。しかしながら、CdTeは、感度の光子エネルギーに対する依存性(エネルギーが大きくなると感度が低下する)が大きく、広範囲の光子エネルギーをカバーして使用することができなかった。
【0005】
その広範囲の光子エネルギー特性をカバーする改善例として、特公平6−27814号公報に記載のものが提案されている。図9は、従来の放射線検出器の構造を示す図である。図において、1は半導体検知体、2は半導体検知体1を保持する保持板、3は放射線入射方向に対して半導体検知体1を覆うようにドーム状に設けられた放射線吸収フィルタ、4は放射線吸収フィルタ3に空けけられた細孔である。
【0006】
図10は図9に示した半導体検知体の詳細な構造を示す断面図である。図において、5はCdTe半導体、6はCdTe半導体5の一方の面に形成されたマイナス電極、7はCdTe半導体5のもう一方の面に形成されたプラス電極である。
【0007】
上記のように構成された従来の放射線検出器の放射線検出方法について説明する。まず、半導体検知体1は保持板2に電気的に絶縁されて取り付けられ、直流電圧でバイアスされる。半導体検知体1に放射線が入射してそのエネルギーが吸収されると、半導体検知体1の中に電子とその抜け殻の正孔が生成され、それらが各電極7、6にそれぞれ収集されてパルス状の電流が流れ、これを検知することにより放射線が検知される。
【0008】
図11は半導体検知体1の厚みを同一とし、放射線吸収フィルタ3として材料に鉛を用い、その厚み(h1〜h4を設定し、厚みの関係は、h1>h2>h3>h4と成る)をパラメータとした時の光子エネルギー特性を示す。放射線吸収フィルタ3の厚みを例えばh2に選定することにより、80keV〜1MeVまでは良好な光子エネルギー特性が得られている。そして、放射線吸収フィルタ3に多数の細孔4を設けることにより、低エネルギー領域の特性を改善している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の放射線検出器は上記のように構成され、80keV〜1MeVのエネルギー範囲の特性は良好であるものの、1MeV以上のエネルギー範囲に対しては、光子エネルギー特性を改善することができない。したがって、原子力発電所、加速器利用施設などで求められている、数10keV〜数MeVまでのエネルギー範囲を一定の感度にて検出することに対応できないという問題点があった。このことは、図11に示すように、80keV〜6.5MeVのエネルギー範囲において、その検出感度に大きな違いが出ることから明らかである。
【0010】
この発明は上記のような問題点を解消するためなされたもので、低エネルギーから高エネルギーの広範囲にわたる検出感度差を低減することができる放射線検出器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る放射線検出器は、放射線を検出することができる半導体を検知体として使用する放射線検出器において、放射線入射面の面積が異なり所望の厚みが設定された検知体を複数個備え、上記各検知体は、放射線入射面の面積の大きい検知体の上記放射線入射面の上部に、放射線入射面の面積の小さい検知体が載置され、上記各検知体の放射線入射面側をそれぞれ覆う放射線吸収フィルタを備え、上段に位置する検知体ほど、検知体の放射線入射面を覆う放射線吸収フィルタの放射線の吸収量が小さくなるよう上記各放射線吸収フィルタの厚みが設定されている放射線検出器であって、電磁シールドで全ての検知体を囲む場合、最上段位置の検知体の上面側および最下段位置の検知体の下面側の電位を0電位に設定するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1の放射線検出器の構成を示す断面図である。図において、8、9は放射線を検出することができる半導体、例えば、CdTeにて成る第1および第2の検知体で、放射線入射面の面積が異なり、第1の検知体8の放射線入射面の面積が、第2の検知体9の放射線入射面の面積より小さく、第2の検知体9の放射線入射面の上部に第1の検知体8が載置されている。10、11、12、13は各検知体8、9の各面に形成された電極で、プラス電極またはマイナス電極のいずれかにてなる。
【0016】
14、15は各検知体8、9の放射線入射面を覆うように形成された第1および第2の放射線吸収フィルタで、第1の放射線吸収フィルタ14の放射線の吸収量は、第2の放射線吸収フィルタ15の放射線の吸収量より小さい。16は各検知体8、9を電気的に絶縁するための、第1の検知体8と第2の放射線吸収フィルタ15との間に形成された絶縁膜である。
【0017】
次に上記のように構成された実施の形態1の放射線検出器における、放射線の検出原理は従来の場合と同様のため省略する。ここでは、放射線検出器の良好な光子エネルギー特性を得るために、第1の検知体8と、第2の検知体9との、放射線入射面の面積配分について説明する。まず、放射線検出器に要求される感度と寸法とから、放射線検出器としての単位面積当たりの仕様感度ηを決定する。
【0018】
次に、要求されるエネルギー範囲、例えば80keV〜6.5MeVを、複数の領域に分割する。ここでは、例えば、80keV〜200keVを低エネルギー領域とし、200keV〜6.5MeVを高エネルギー領域として2分割する。この際の高エネルギー領域の感度はほとんど、検知体の感度にて決定されるため、まずは、検知体の厚みを決定する。
【0019】
そのために、検知体の厚みをパラメータとした、各光子エネルギーに対する検知体の単位面積当たりの相対感度を求める。図2のグラフAは、検知体の厚みとして、それぞれa1、a2、a3(厚みの関係は、a1>a2>a3となる)に設定した場合の相対感度を示す。
【0020】
検知体の厚みは、高エネルギー領域の全域に亘って光子エネルギー特性が許容範囲を満たすような例えば、厚みa1に決定される。そして、この厚みa1の高エネルギー領域の中心エネルギー(ここでは例えば、200keV〜6.5MeVの中心の間の3MeVとする)での相対感度η2を、図2のグラフAのa1より読み取る。
【0021】
次に、上記にて決定された検知体の厚みa1に対しての、第1の放射線吸収フィルタ14の厚みをパラメータとした際の、各光子エネルギーに対する第1の検知体の単位面積当たりの相対感度を求める。図2のグラフBは、第1の放射線吸収フィルタ14の厚みとして、それぞれb1、b2、b3、b4(厚みの関係は、b1>b2>b3>b4と成る)に設定した場合の相対感度を示す。
【0022】
そして、第1の放射線吸収フィルタ14の厚みは、低エネルギー領域の全域に亘って光子エネルギー特性が許容範囲を満たすような例えば、厚みb2に決定される。そしてこの厚みb2の、低エネルギー領域の中心エネルギー(ここでは例えば、80keV〜200keVの中心の間の150keVとする)の相対感度η1を、図2のグラフBのb2より読み取る。
【0023】
次に、第2の検知体9を覆う第2の放射線吸収フィルタ15の厚みは、低エネルギー領域のものをほぼ検出しないような厚みで、かつ、高エネルギー領域の全域に亘って光子エネルギー特性が許容範囲を満たすような厚みに決定する。
【0024】
よって、上記にて決定された第2の検知体9の厚みa1に対しての、第2の放射線吸収フィルタ15の厚みをパラメータとした際の、各光子エネルギーに対する第2の検知体9の単位面積当たりの相対感度を求める。図2のグラフCは、第2の放射線吸収フィルタ15の厚みを、それぞれc1、c2、c3(厚みの関係は、c1>c2>c3と成る)に設定した場合の相対感度を示す。ここでは、第2の放射線吸収フィルタ15の厚みは、例えば厚みc2に決定される。そして、この厚みc2の高エネルギー領域の中心エネルギー(ここでは例えば3MeV)の相対感度η3を、図2のグラフCのc2より読み取る。
【0025】
このように設定することにより、低エネルギー領域の検出は、第1の検知体8の放射線入射面の面積S1にて相対感度η1で検出されることとなる。そして、高エネルギー領域の検出は、概ね、第2の検知体9の放射線入射面の面積S0にて相対感度η3で、第1の検知体8の放射線入射面の面積S1にて相対感度η2で放射線が検出されることとなる。
【0026】
そして、低エネルギー領域および高エネルギー領域の放射線検出器における感度をそろえるように、第1の検知体8の放射線入射面の面積S1と、第2の検知体9の放射線入射面の面積S0との割合を求め、放射線検出器の単位面積当りの検出感度を、仕様感度ηにそろえる。そして、各特性にそれぞれの面積を重み付けして、図3に示すように合成すると、低エネルギー領域から高エネルギー領域における感度差が±20%程度におさまっていることが確認できる。
【0027】
上記のように構成された実施の形態1の放射線検出器は、放射線入射面の面積の大きい第2の検知体9の放射線入射面の上部に、放射線入射面の面積の小さい第1の検知体8が載置し、上段に位置する第1の検知体8の第1の放射線吸収フィルタ14の放射線の吸収量が、第2の検知体9の第2の放射線吸収フィルタ15の放射線の吸収量より小さく設定されているため、低エネルギー領域から高エネルギー領域までを均一な感度にて検出することができる。
【0028】
尚、上記実施の形態1では、各検知体8、9の両面に電極10、11、12、13をそれぞれ備えるようにして、放射線を検出するようにしたが、これに限られることはなく、例えば、図4に示すように、第1の検知体8と第2の放射線吸収フィルタ15との間に導電部材17を備え、第1の検知体8と第2の検知体9とを電気的に接続する。そして、第1の検知体8と第2の検知体9にて挟まれる側の電極、例えば電極12をプラスまたはマイナスとして共有する。
【0029】
また、第1の検知体8の上面の電極10と第2の検知体9の下面の電極13とをマイナスまたはプラスの同一側の電極に設定して接続線にて接続する。このようにすれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、接続線を減らすことができ、構成を簡素化することができる。
【0030】
また、上記実施の形態1では第1および第2の検知体8、9にて、対象エネルギー領域を低エネルギー領域および高エネルギー領域の2分割として感度を設定したが、これに限られることはなく、3つの検知体を備えるようにし、対象エネルギー領域を3分割に分割し、それぞれに対応する放射線吸収フィルタおよび検知体を備えれば、例えば図5に示すように、2分割の場合よりは、エネルギー範囲の中間部分の感度の均一性が改善でき、全体の感度がより一層平坦化される。
【0031】
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、特に電磁シールドを備える場合について説明しなかったが、実施の形態2においては、電磁シールドを備える場合について説明する。図6は実施の形態2の放射線検出器の構成を示す断面図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。18は全ての検知体8、9を覆う電磁シールドである。
【0032】
19、20は電磁シールド18と近接する側の各検知体8、9の面上に形成されたマイナス電極で、このように形成することにより、最上段位置の第1の検知体8の上面側および最下段位置の第2の検知体9の下面側の電位を0電位に設定することができる。21はマイナス電極20とは逆側の第2の検知体9の面上に形成されたプラス電極、22はプラス電極21と接するように形成された導電性部材で、プラス電極21側を電気的に確実にプラス側に保持するためのものである。
【0033】
上記のように構成された実施の形態2の放射線検出器は、電磁シールド18により外来のノイズ侵入を防止するものである。この際、電磁シールド18と近接する側の各検知体8、9のマイナス電極19、20は0電極に設定されるため、電磁シールド18と、第1の放射線吸収フィルタ14および第2の検知体9との電位差がなくなるかあるいは極小にできるため、電磁シールド18と電磁シールド18内の部分との浮遊容量が極小となり、電気的に安定となる。よって、確実な耐ノイズ性を得ることができる。また、電極シールド18は、第1の放射線吸収フィルタ14を兼ねることができることはもちろんのこと、構成を簡素化できる。
【0034】
尚、上記各実施の形態においては、各検知体8、9として、CdTeを使用する例を示したが、これに限られることはなく、放射線を検出することができる半導体としてのCdZnTeを用いて検知体を形成してもよい。図7に示すように、CdTeは約50℃以上の温度で感度が低下し始め、実用的に要求される温度特性±10%を満たすのは約60℃までである。
【0035】
しかし、CdZnTeは約100℃まで使用可能であり、高温環境でも使用することができる。よって、例えば、事故時用排気管ガスモニタなど、測定対象時が事故時に高温になる可能性があるような箇所に、近接して設置される放射線検出器などの利用に適している。
【0036】
また、上記各実施の形態においては、一方向面にのみ各検知体8、9を形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、図8に示すように、正六面体23の構造物の複数面に、各検知体8、9をそれぞれ備え、各放射線吸収フィルタ14、15(図示は省略する)をそれぞれ備えるようにしてもよく、このように形成すれば、一方向面に形成する場合と比較して、検出エリアを広げることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、放射線を検出することができる半導体を検知体として使用する放射線検出器において、放射線入射面の面積が異なり所望の厚みが設定された検知体を複数個備え、上記各検知体は、放射線入射面の面積の大きい検知体の上記放射線入射面の上部に、放射線入射面の面積の小さい検知体が載置され、上記各検知体の放射線入射面側をそれぞれ覆う放射線吸収フィルタを備え、上段に位置する検知体ほど、検知体の放射線入射面を覆う放射線吸収フィルタの放射線の吸収量が小さくなるよう上記各放射線吸収フィルタの厚みが設定されている放射線検出器であって、電磁シールドで全ての検知体を囲む場合、最上段位置の検知体の上面側および最下段位置の検知体の下面側の電位を0電位に設定するので、広範囲エネルギー領域にて感度を均一化して検出することができる放射線検出器を提供することが可能となる。
また、電気的に安定となり確実な耐ノイズ性を得ることができる放射線検出器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による放射線検出器の構成を示す断面図である。
【図2】 図1に示した放射線検出器を形成するための放射線吸収フィルタおよび検知体の厚みをそれぞれパラメータとした際の、光子エネルギーと相対感度との関係をそれぞれ示す図である。
【図3】 図1に示した放射線検出器の光子エネルギーと相対感度との関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による放射線検出器の構成を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による放射線検出器の光子エネルギーと相対感度との関係を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による放射線検出器の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による放射線検出器の検知体の各物質における温度と相対感度との関係をそれぞれ示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による放射線検出器の構成を示す図である。
【図9】 従来の放射線検出器の構成を示す断面図である。
【図10】 図9に示した放射線検出器の検知体の構成を示す断面図である。
【図11】 図9に示した放射線検出器を形成するための放射線吸収フィルタの厚みをパラメータとした際の、光子エネルギーと相対感度との関係をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
8 第1の検知体、9 第2の検知体、10,11,12,13 電極、
14 第1の放射線吸収フィルタ、15 第2の放射線吸収フィルタ、
16 絶縁膜、17,22 導電性部材、18 電磁シールド、
19,20 マイナス電極、21 プラス電極、23 正六面体構造物。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a radiation detector for measuring a dose or dose equivalent of γ rays, and particularly to reduce a difference in detection sensitivity over a wide range of energy.
[0002]
[Prior art]
When measuring γ-ray dose or dose equivalent at nuclear power plants, accelerator facilities, etc., photon energy vs. dose sensitivity dependence or photon energy vs. dose equivalent sensitivity dependence over a wide energy range from several tens of kev to several MeV There is a need for radiation detectors with good properties (hereinafter abbreviated as photon energy characteristics).
[0003]
Therefore, the ionization chamber is also used as a detector to measure gamma ray dose or dose equivalent because it has good photon energy characteristics and high sensitivity by increasing the volume. There were many things. However, this ionization chamber has responded to the recent miniaturization needs by increasing the internal gas pressure. However, there is a technical limit, and the ion chamber has a small size instead of the ionization chamber, that is, sensitivity per unit volume. A high radiation detector was sought.
[0004]
Therefore, among radiation detectors, CdTe as a compound semiconductor has a large atomic number of 48-52 and stable temperature characteristics up to about 50 ° C., so it is expected to be a small radiation detector. ing. However, CdTe has a large dependence of sensitivity on photon energy (sensitivity decreases as energy increases), and cannot be used covering a wide range of photon energies.
[0005]
As an improvement example that covers the wide range of photon energy characteristics, one described in Japanese Patent Publication No. 6-27814 has been proposed. FIG. 9 is a diagram showing the structure of a conventional radiation detector. In the figure, 1 is a semiconductor detector, 2 is a holding plate for holding the
[0006]
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the detailed structure of the semiconductor detector shown in FIG. In the figure, 5 is a CdTe semiconductor, 6 is a negative electrode formed on one surface of the CdTe semiconductor 5, and 7 is a positive electrode formed on the other surface of the CdTe semiconductor 5.
[0007]
The radiation detection method of the conventional radiation detector comprised as mentioned above is demonstrated. First, the
[0008]
In FIG. 11, the thickness of the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional radiation detector is configured as described above, and the characteristics in the energy range of 80 keV to 1 MeV are good, but the photon energy characteristics cannot be improved for the energy range of 1 MeV or more. Therefore, there is a problem that it is not possible to cope with detection of an energy range from several tens of keV to several MeV, which is required in nuclear power plants, accelerator utilization facilities, and the like with a constant sensitivity. This is apparent from the fact that the detection sensitivity varies greatly in the energy range of 80 keV to 6.5 MeV as shown in FIG.
[0010]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object thereof is to provide a radiation detector capable of reducing a difference in detection sensitivity over a wide range from low energy to high energy.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
Engaging Ru Radiation detector in this invention is a radiation detector that uses a semiconductor capable of detecting radiation as a detection object, a plurality comprises a sensing body desired thickness different area of the radiation entrance surface is set The detectors each have a detector with a small area of the radiation incident surface placed above the radiation incident surface of the detector having a large area of the radiation incident surface. A radiation detector in which the thickness of each of the radiation absorption filters is set so that the radiation absorption filter of the radiation absorption filter that covers the radiation incident surface of the detection body is smaller as the detection body located in the upper stage includes the radiation absorption filter that covers the radiation detector. And when all the detection bodies are surrounded by the electromagnetic shield, the potentials on the upper surface side of the detection body at the uppermost position and the lower surface side of the detection body at the lowermost position are set to zero potential .
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of a radiation detector according to
[0016]
[0017]
Next, the principle of radiation detection in the radiation detector according to the first embodiment configured as described above is the same as that in the conventional case, and is therefore omitted. Here, in order to obtain good photon energy characteristics of the radiation detector, the area distribution of the radiation incident surface between the
[0018]
Next, a required energy range, for example, 80 keV to 6.5 MeV, is divided into a plurality of regions. Here, for example, 80 keV to 200 keV is set as a low energy region, and 200 keV to 6.5 MeV is set as a high energy region. Since the sensitivity in the high energy region at this time is almost determined by the sensitivity of the detection body, first, the thickness of the detection body is determined.
[0019]
Therefore, the relative sensitivity per unit area of the detection body with respect to each photon energy is obtained using the thickness of the detection body as a parameter. Graph A in FIG. 2 shows relative sensitivities when the thicknesses of the detection bodies are set to a 1 , a 2 , and a 3 (thickness relationships are a 1 > a 2 > a 3 ), respectively.
[0020]
The thickness of the detection body is determined to be, for example, the thickness a 1 so that the photon energy characteristic satisfies the allowable range over the entire high energy region. Then, the relative sensitivity η 2 at the center energy of the high energy region of thickness a 1 (here, 3 MeV between the centers of 200 keV to 6.5 MeV) is read from a 1 of graph A in FIG. .
[0021]
Next, when the thickness of the first
[0022]
The thickness of the first
[0023]
Next, the thickness of the second
[0024]
Therefore, when the thickness of the second
[0025]
By setting in this way, the detection of the low energy region is detected with the relative sensitivity η 1 in the area S 1 of the radiation incident surface of the
[0026]
Then, the area S 1 of the radiation incident surface of the
[0027]
The radiation detector according to the first embodiment configured as described above includes a first detector having a small area of the radiation incident surface above the radiation incident surface of the
[0028]
In the first embodiment, the
[0029]
Further, the
[0030]
In the first embodiment, the sensitivity is set in the first and
[0031]
In the first embodiment, the case where the electromagnetic shield is particularly provided is not described. However, in the second embodiment, the case where the electromagnetic shield is provided is described. FIG. 6 is a cross-sectional view showing the configuration of the radiation detector according to the second embodiment. In the figure, the same parts as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0032]
[0033]
The radiation detector according to the second embodiment configured as described above uses an
[0034]
In each of the embodiments described above, an example in which CdTe is used as each of the
[0035]
However, CdZnTe can be used up to about 100 ° C., and can be used even in a high temperature environment. Therefore, for example, it is suitable for the use of a radiation detector or the like that is installed close to a place where there is a possibility that the temperature of the measurement target may become high during an accident, such as an exhaust gas monitor for accidents.
[0036]
Further, in each of the above-described embodiments, the example in which the
[0037]
【The invention's effect】
As described above, a plurality according to this inventions, in the radiation detector using the semiconductor capable of detecting radiation as a sensing element, the sensing element which is the area of the radiation entrance surface different desired thickness is set Each detector is mounted on the upper side of the radiation incident surface of the detector having a larger area of the radiation incident surface, and the radiation incident surface side of each detector is placed on the radiation incident surface side of the detector. Radiation detection in which the thickness of each of the radiation absorption filters is set so that the radiation absorption filter includes a radiation absorption filter that covers each of the radiation detectors and the radiation absorption filter that covers the radiation incident surface of the detection object is smaller in the upper detection body. a vessel, when enclosing all the sensing elements in electromagnetic shielding, since the lower surface side of the potential of the detection of the upper surface side and the lowermost position of the detection of the uppermost position is set to zero potential, wide It is possible to provide a radiation detector capable of detecting and uniform sensitivity in energy region.
In addition, it is possible to provide a radiation detector that is electrically stable and can obtain reliable noise resistance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the configuration of a radiation detector according to
FIG. 2 is a diagram showing the relationship between photon energy and relative sensitivity when the thicknesses of the radiation absorption filter and detector for forming the radiation detector shown in FIG. 1 are used as parameters, respectively.
FIG. 3 is a diagram showing a relationship between photon energy and relative sensitivity of the radiation detector shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the configuration of the radiation detector according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between photon energy and relative sensitivity of the radiation detector according to
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a configuration of a radiation detector according to
FIG. 7 is a diagram showing the relationship between the temperature and relative sensitivity of each substance in the detector of the radiation detector according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a radiation detector according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a configuration of a conventional radiation detector.
10 is a cross-sectional view showing a configuration of a detector of the radiation detector shown in FIG.
11 is a diagram showing the relationship between photon energy and relative sensitivity when the thickness of the radiation absorption filter for forming the radiation detector shown in FIG. 9 is used as a parameter.
[Explanation of symbols]
8 1st detection body, 9
14 1st radiation absorption filter, 15 2nd radiation absorption filter,
16 Insulating film, 17, 22 Conductive member, 18 Electromagnetic shield,
19, 20 Negative electrode, 21 Positive electrode, 23 Regular hexahedral structure.
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12800699A JP3644306B2 (en) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | Radiation detector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12800699A JP3644306B2 (en) | 1999-05-10 | 1999-05-10 | Radiation detector |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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