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JP3539741B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法 Download PDF

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JP3539741B2
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silicon oxide
oxide film
cvd silicon
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plasma cvd
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隆志 宇佐見
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、多層配線構造を有する半導体素子の、主に層間絶縁膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の半導体素子の製造における多層配線を形成する工程の一例を示すものである。
【0003】
この図において、11は絶縁膜、12は第1層配線、13はプラズマ化学気相成長法(以下プラズマCVDと略す)によるシリコン酸化膜(P−SiO)、14はTEOS(テトラエトキシラン)とO3 を用いた常圧化学気相成長法(以下、常圧CVDと略す)によるシリコン酸化膜(O3 TEOS NSG)、15は第2層配線である。以下この図を用いて説明する。
【0004】
図2(a)に示すように、半導体基板上に形成された絶縁膜11上に、第1層配線としてアルミ合金系配線層12を膜厚7000Åスパッタリングで堆積させ、通常のホトリソグラフィ(以下ホトリソと略す)パターニング・エッチングによって形成する。次にP−SiO13を2000Å成長させ、続いて、O3 TEOS NSG膜14を8000Å成長させると図2(b)のようになる。O3 TEOS NSG膜14は、例えばSSDM,1987,S−11−12(1987)(米)p.447−450に開示されるように、段差に対する被覆性がよく、ガラスフロー形状を示すという特性がある。次に第1層配線12と第2層配線15の電気的導通を得るための孔、すなわちスルーホールを、ホトリソパターニング・エッチングにより形成した(図示せず)後に、第2層配線15を形成したのが図2(c)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先に述べた従来技術の多層配線絶縁膜形成手法では、P−SiO13およびO3 TEOS NSG膜14に含まれる水分によって以下の問題が発生する。
【0006】
▲1▼半導体素子の構成素子であるMOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)の特性が劣化する。
【0007】
▲2▼スルーホールにおける導通が得られなくなる。
【0008】
▲3▼絶縁膜11にBPSG(ボロンとリンを含んだシリコン酸化膜)等を用いると、リン酸が合成され、第1層配線12のアルミ合金を腐食する。
【0009】
このため、半導体素子の歩留り低下や信頼性の低下をもたらすことになる。
【0010】
この発明は、前述したプラズマCVDシリコン酸化膜とO3 TEOS常圧CVDシリコン酸化膜を用いて層間絶縁膜を形成する時に発生する前記問題点を除去するために、プラズマCVDシリコン酸化膜の膜質を制御するようにすること、およびO3 TEOS常圧CVDシリコン酸化膜中の水分が外方だけに放出する温度領域での熱処理をO3 TEOS NSG形成後に行うことによって、高い歩留りと高い信頼性を有する優れた半導体装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記目的のため、半導体素子の製造方法、特にプラズマCVDシリコン酸化膜(ただし、ECRシリコン酸化膜を除く。)とO3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜を用いて層間絶縁膜を形成する時に、
(1)上記プラズマCVDシリコン酸化膜の膜質を、赤外吸収スペクトルの3650cm-1付近に現われるSi−OHピークの吸収係数が1.5×102cm-1以下になるように制御することと、
(2)O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜形成後に、膜中の水分が外方には放出されるが、上記プラズマCVDシリコン酸化膜を透過して半導体素子内には拡散しない温度領域である220℃〜280℃で熱処理を行うことで、層間絶縁膜中の水分量を減少させ、また、素子内に拡散する水分を減少させることによって、MOSFETが劣化する点、スルーホールの導通が得られない点、素子内でリン酸を合成して金属配線を腐食させるといった問題を回避するようにしたものである。
【0012】
【作用】
前述したように本発明は、
(1)プラズマCVDシリコン酸化膜(ただし、ECRシリコン酸化膜を除く。)の膜質を、赤外吸収スペクトルの3650cm-1付近に現われるSi−OHピークの吸収係数が1.5×102cm-1以下になるように制御すること、および
(2)O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜形成後に、上記プラズマCVDシリコン酸化膜を水分が透過せず、また、O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜中の水分が外方に放出される温度領域である220℃〜280℃で熱処理を行うようにしたので、MOSFETおよび配線の信頼性を損なわない層間絶縁膜を形成することができ、優れた半導体装置の提供が可能となる。
【0013】
【実施例】
本発明の製造工程は断面図上従来と同様であるので、図2を参照して説明する。まず、従来技術と同様に第1層配線12を形成する。続いてプラズマCVDシリコン酸化膜(以下P−SiO)13を2000Å成長させるが、このP−SiOの膜質を赤外吸収スペクトルの3650cm-1付近に現われるSi−OHの吸収係数が1.5×102 cm-1以下になるように制御する。この制御は例えば、電源電圧13.56MHzの平行平板型プラズマCVD装置を用いて、TEOS=330cc/min,O2 =730cc/min,圧力=10Torr,温度=390℃,電極間距離=185mils,RFパワー=2.0W/cm2 という条件で実現できる。
【0014】
次に、従来技術同様、O3 TEOS常圧CVDシリコン酸化膜(以下O3 TEOS NSG)14を8000Å成長させる。続いて熱処理を行うが、このときの温度は以下に示すような実験によって得られる。それを図1に示し以下に説明する。まず、Si基板1上にO3 TEOS NSG膜2を8000Å成長させたサンプル1とさらにその上に前述のP−SiO膜3 2000Åを成長させたサンプル2において、昇温速度1℃/secで加熱処理を行ったとき放出される水分量を測定したのが、図1である。この図において横軸は温度、縦軸はH2 Oカウント数である。サンプル2では、280℃までは放出水分はほとんどない。サンプル1では220℃までに全体の約半分量の水分が放出されている。この実験結果より、220℃〜280℃の温度範囲で熱処理を行えば、P−SiOよりも下層に水分が拡散することなく、O3 TEOS NSG中の水分量の約半分を放出することができる。また、後の工程で280℃以上の熱処理があっても、P−SiOよりも下層に拡散する水分量は減少することになる。
【0015】
この後の工程は、従来技術と同様に、スルーホールを形成し、第2層配線を形成する。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、
(1)プラズマCVDシリコン酸化膜(ただし、ECRシリコン酸化膜を除く。)の膜質を、赤外吸収スペクトルの3650cm-1付近に現われるSi−OHピークの吸収係数が1.5×102cm-1以下になるように制御することと、
(2)O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜形成後に、上記プラズマCVDシリコン酸化膜を水分が透過せず、また、O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜中の水分が外方に放出される温度領域である220℃〜280℃で熱処理を行うことにより、MOSFETおよび配線の信頼性を損なわない層間絶縁膜を形成することができ、優れた半導体装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例説明図
【図2】従来例
【符号の説明】
1 Si基板
2,14 O3 TEOS NSG膜
3,13 P−SiO膜

Claims (1)

  1. 半導体基板上に金属配線層を形成する工程と、
    前記金属配線層の上に、プラズマCVDシリコン酸化膜(ただし、ECRシリコン酸化膜を除く。)を、赤外吸収スペクトルにおいて3650cm-1付近に現われるSi−OHピークの吸収係数が1.5×102cm-1以下になるように制御して形成する工程と、
    前記プラズマCVDシリコン酸化膜上にO3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記プラズマCVDシリコン酸化膜には水分が透過せず、かつ前記O3TEOS常圧CVDシリコン酸化膜中の水分が外方に放出される条件の温度である220℃〜280℃で加熱処理を行う工程と、
    を有することを特徴とする半導体素子の製造方法。
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JPH07288252A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Hitachi Electron Eng Co Ltd Cvd装置
JP2705593B2 (ja) * 1994-10-20 1998-01-28 日本電気株式会社 半導体装置の製造方法

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