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JP3532046B2 - 非シアン置換銀めっき浴 - Google Patents

非シアン置換銀めっき浴

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Publication number
JP3532046B2
JP3532046B2 JP30094696A JP30094696A JP3532046B2 JP 3532046 B2 JP3532046 B2 JP 3532046B2 JP 30094696 A JP30094696 A JP 30094696A JP 30094696 A JP30094696 A JP 30094696A JP 3532046 B2 JP3532046 B2 JP 3532046B2
Authority
JP
Japan
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group
acid
hydrogen
ion
alkyl group
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP30094696A
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English (en)
Other versions
JPH10130855A (ja
Inventor
孝夫 武内
惠吾 小幡
征史 正木
和博 青木
秀美 縄舟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Chemical Co Ltd
Daiwa Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Ishihara Chemical Co Ltd
Daiwa Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Chemical Co Ltd, Daiwa Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Ishihara Chemical Co Ltd
Priority to JP30094696A priority Critical patent/JP3532046B2/ja
Publication of JPH10130855A publication Critical patent/JPH10130855A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき技術に関
し、特に、錫−銀系のろう材に対するはんだ付け性、特
にその経時特性の良好な錫−銀複層皮膜を形成するため
の非シアンの置換銀めっき浴に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業において錫−鉛を基本組成とす
るはんだ( ろう材) による接合は不可欠の技術として広
く行われている。はんだ付けを迅速かつ確実に行うため
に、はんだ付けしようとする部品に予めはんだ付け性の
良好な皮膜を施しておくことが行われるが、このはんだ
付け性皮膜として錫−鉛合金めっき皮膜が一般に利用さ
れている。
【0003】しかしながら、近年、鉛の健康・環境への
影響が懸念され、有害な鉛を含む錫−鉛はんだを規制し
ようとする考えが急速に広まりつつある。工業的な生産
条件並びに使用条件という観点から勘案すると、錫−鉛
はんだに代替できる特性を有するような鉛を含まないは
んだはいまのところなく、日欧米を中心として研究開発
が行われているところである。錫−鉛はんだの代替とし
ては第一元素としては錫が利用されると考えられるが、
第二元素としては銀、ビスマス、銅、インジウム、アン
チモン、亜鉛などが候補として挙げられており、それら
の二元合金あるいはさらに第三元素を添加した多元合金
が候補として挙げられている。その中で錫−銀系合金
は、最も有力な代替合金候補の一つである。
【0004】代替はんだに対応して、はんだ付け用のめ
っき皮膜(はんだ付け性皮膜)もまた鉛を含まないもの
に変更していく必要がある。錫−鉛合金めっき皮膜以外
のはんだ付け性皮膜として、単金属皮膜としては、錫、
金、銀、パラジウムが検討対象となり、錫の合金皮膜を
利用する場合には組成がろう材に近いものが望ましいの
で、錫−銀系ろう材を用いる場合には、錫−銀合金めっ
き皮膜が検討対象として考えられているが、未だ実用に
は至っていない。
【0005】これら検討対象のうち、錫単独皮膜にはウ
ィスカーが発生し易いという問題があり、金、銀、パラ
ジウムなどの貴金属めっきは、十分な耐食性を付与する
に足る厚さにめっきすることはコストの観点から問題が
ある。
【0006】一方、錫−銀合金めっき皮膜は、錫−銀系
はんだに対して良好なはんだ付け性を示すところから、
本発明者らも錫−銀合金めっき浴について鋭意検討を加
え、特許(例えば、特開平8−143481号)を出願
しているが、めっき皮膜中の合金組成の制御が困難であ
るという合金めっきにおいては避けがたい問題もある。
皮膜組成の制御を容易にする方法として、発明者らはま
た、錫めっき上に電気めっき若しくは無電解めっきによ
って銀皮膜を形成して、ウィスカーの発生を抑制し、錫
単独皮膜よりもはんだ付け性に優れた、特にその経時特
性に優れた皮膜となることを見出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】錫めっき皮膜上に銀め
っき皮膜を施す方法として、上記の電気めっき或いは無
電解めっき以外に、イオン化傾向の差を利用して、錫金
属と銀イオンの置換反応による置換めっきを施す方法が
考えられる。通電の必要な電気めっき或いは還元剤の供
給が必要な無電解めっきに比べて、置換めっきでは、め
っき対象となる錫皮膜そのものが銀の還元剤となるた
め、工程或いはその管理が容易である。
【0008】金属錫上への銀の置換析出は容易に生じ得
る反応であって、例えばシアン浴を用いる場合には、特
別の添加剤等を必要とせずに良好な置換皮膜を得ること
ができる。しかしながら、シアン浴を用いることは、環
境・公害問題上望ましいことではない。一方、非シアン
浴から錫上に緻密で均一な銀を適切な速度で置換析出さ
せることは、主として浴中の銀イオン及び溶出した錫イ
オンの安定度の問題から容易なことではなく、報告は見
当たらない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、1価
の銀イオンを用い、該銀イオンの濃度を適切に選定する
とともに、該銀イオンを安定に保つための酸根及び/又
は錯化剤を適切に選定し添加することによって、非シア
ン浴から緻密で均一な銀皮膜を錫めっき皮膜上に析出さ
せることができることを見出し、さらに、錫−銀系はん
だではんだ付けされる際に、該皮膜が錫単独の皮膜より
も優れたはんだ付け性を示し、特にその経時特性が優れ
ていることを見いだした。
【0010】さらに、置換溶出した錫が沈殿することを
防止するための錯化剤を適切に添加することによって、
置換析出銀皮膜に水酸化錫等の不純物粒子が混入するこ
とが抑制でき、浴の寿命を長期化できることを見出し
た。
【0011】さらに、pH緩衝剤を適切に添加すること
によって緻密で均一な銀皮膜の析出を制御できること、
並びに、錫の酸化防止剤を添加することによって、置換
溶出した錫が自然酸化され4価の錫となって沈殿するこ
とを抑制し、めっき浴の寿命を延長できることを見出し
た。
【0012】このようにして得られた銀置換皮膜と下層
錫皮膜を組み合わせることによって、得られた皮膜を電
気・電子回路部品に適用することによって、錫−銀系は
んだと錫−銀系めっき皮膜を組み合わせて利用すること
を可能にし、よって環境・衛生・公害上問題のある錫−
鉛はんだを代替することを可能とし、代替はんだ問題を
解決するに至った。
【0013】発明の概要 本発明は、1価の銀イオンと、該銀イオンを浴中で安定
化し、平滑で緻密な銀の置換析出皮膜を得るための下記
(A)〜(J)から選ばれ銀の錯化剤の1種又は2種
以上と、置換溶出した錫が沈殿することを防止するため
の下記(a)〜(j)から選ばれた錫の錯化剤の1種又
は2種以上と、下記(1)、(3)、(5)〜(13)
から選ばれた銀の置換析出抑制剤の1種又は2種以上と
含むことを特徴とする錫又は錫合金の上に銀の置換皮
膜を析出させるための非シアン置換銀めっき浴を提供す
るものである。
【0014】(A)下記の無機酸イオン:硝酸イオン、
亜硝酸イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、重亜硫酸イ
オン、メタ重亜硫酸イオン、塩素イオン、塩素酸イオ
ン、過塩素酸イオン、臭素イオン、臭素酸イオン、ヨウ
素イオン、ヨウ素酸イオン、ホウフッ酸イオン、ケイフ
ッ酸イオン、スルファミン酸イオン、チオ硫酸イオン、
チオシアン酸イオン。
【0015】(B)アンモニウムイオン、過硫酸アンモ
ニウムイオン。
【0016】(C)酢酸イオン。
【0017】(D)下記の一般式(i)、(ii)及び/
又は (iii)で表されるスルホン酸のイオン。
【0018】(i)一般式
【化23】 [ここで、RはC1 〜C12のアルキル基又はC1 〜C3
アルケニル基を表し、該Rの水素は、0〜3個の範囲
で、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基で置換されてい
てよく、そして該Rの任意の位置にあってよい。]で表
わされる脂肪族スルホン酸。
【0019】(ii)一般式
【化24】 [ここで、RはC1 〜C3 のアルキル基を表す。Xは塩
素及び/又はフッ素のハロゲンを表し、該Rの任意の位
置にあってよく、該Rの水素と置換された該ハロゲンの
置換数n1は1から該Rに配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1
種又は2種類である。水酸基は該Rの任意の位置にあっ
てよく、該Rの水素と置換された該水酸基の置換数n2
は0又は1である。Yはスルホン酸基を表し、該Rの任
意の位置にあってよく、Yで表されるスルホン酸基の置
換数n3は0から2の範囲にある。]で表わされるハロ
ゲン化アルカンスルホン酸又はハロゲン化アルカノール
スルホン酸。
【0020】(iii)一般式
【化25】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、該基の置換数nは0〜3の整数であ
る。]で表される芳香族スルホン酸。
【0021】(E)一般式
【化26】 [ここで、Xは酸素又は硫黄を表し、Ra、Rbはそれ
ぞれ独立に水素、アミノ基又はC1 〜C5 のアルキルを
表す。Rc及びRdはそれぞれ独立に水素又はC1 〜C
5 のアルキル、アルケニル又はフェニルを表し、該アル
キル、アルケニル及び/又はフェニルの水素は水酸基又
はアミノ基、モノメチル若しくはジメチルアミノ基で置
換されていてよく、RcとRdは結合して環を形成して
よい。]で示される尿素又はチオ尿素又はチオアセトア
ミド又はそれらの誘導体。
【0022】(F)一般式
【化27】 [ただし、Ra、Rb、Rc、Rdは水素、アルキル
(C1 〜C5 )基を表し、該アルキル基の水素は水酸基
で置換されていてよい。]で表されるヒダントイン化合
物。
【0023】(G)一般式
【化28】 [ただし、Ra、Rb、Rc、Rdは、それぞれ独立
に、水素又はC1 〜C5 のアルキル基又はアルコキシ基
を表す。]で示されるコハク酸イミド( スクシンイミ
ド) 又はマレイン酸イミド及びそれらの誘導体。
【0024】(H)一般式
【化29】 [ただし、Ra、Rb、Rcは、それぞれ独立に、水
素、水酸基又はC1 〜C5アルキルを表し、該アルキル
基の水素は、水酸基、アミノ基、塩素で置換されていて
よく、また該アルキル基どうしが結合して環を形成して
もよい。]で示されるアミン及びそれらの塩。
【0025】(I)一般式
【化30】 [ここで、Rはアルキレン基(C1 〜C5 )を表し、該
アルキレン基の水素はアミノ基で置換されていてよく、
また該アミノ基を介してアセチル基と結合していてもよ
い。]で表されるチオカルボン酸又はチオスルホン酸。
【0026】(J)一般式
【化31】 [ここで、Xは酸素、窒素又は硫黄を表し、Yは炭素又
は窒素を表す。ZはXが窒素のときに水素であり、酸素
又は硫黄のときには存在しない。Aは水素又はチオール
を表し、Yが窒素のときには存在しない。ベンゼン環の
水素はメトキシ基又はエトキシで置換されていてよ
い。]で表されるベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾイミダゾール又はベンゾオキサゾール及びそ
れらの誘導体。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の錫皮膜上への非シアン系
銀置換めっき浴においては、1価の銀イオンの供給源と
なる化合物としては、公知のものがいずれも使用でき、
例えば、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀、臭化銀、ヨ
ウ化銀、安息香酸銀、スルファミン酸銀、クエン酸銀、
乳酸銀、メルカプトコハク酸銀、リン酸銀、トリフルオ
ロ酢酸銀、ピロリン酸銀、1−ヒドロキシエタン−1,
1−ビスホスホン酸銀、又は下記一般式(i)及び(i
i)で表される脂肪族スルホン酸の銀塩、例えばメタン
スルホン酸銀、スルホコハク酸銀、トリフルオロメタン
スルホン酸銀、或いは下記一般式 (iii)で表される芳香
族スルホン酸の銀塩、例えばp−トルエンスルホン酸
銀、スルホ安息香酸銀などを単独又は適宜混合して使用
できる。
【0028】(i)一般式
【化32】 [ここで、RはC1 〜C12のアルキル基又はC1 〜C3
アルケニル基を表し、該Rの水素は、0〜3個の範囲
で、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基で置換されてい
てよく、そして該Rの任意の位置にあってよい。]で表
される脂肪族スルホン酸。
【0029】(ii)一般式
【化33】 [ここで、RはC1 〜C3 のアルキル基を表す。Xは塩
素及び/又はフッ素のハロゲンを表し、該Rの任意の位
置にあってよく、該Rの水素と置換された該ハロゲンの
置換数n1は1から該Rに配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1
種又は2種類である。水酸基は該Rの任意の位置にあっ
てよく、該Rの水素と置換された該水酸基の置換数n2
は0又は1である。Yはスルホン酸基を表し、該Rの任
意の位置にあってよく、Yで表されるスルホン酸基の置
換数n3は0から2の範囲にある。]で表されるハロゲ
ン化アルカンスルホン酸又はハロゲン化アルカノールス
ルホン酸。
【0030】(iii) 一般式
【化34】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、該基の置換数nは0〜3の整数であ
る。]で表される芳香族スルホン酸。
【0031】銀化合物の使用量は、1価の銀分として
0.01〜50g/l程度が適当であり、好ましくは
0.05〜10g/l程度とする。使用量の不足は工業
的操業に必要な析出速度を得ることが困難となり、使用
量の過剰は目的とする均質、平滑で緻密な置換銀皮膜を
得るという所期の目的を達成しない。
【0032】本置換めっき浴には、1価の銀イオンを浴
中で安定化し、平滑で緻密な銀の置換析出皮膜を得るた
めに、下記(A)〜(J)から選ばれた化合物或いはイ
オンなどを単独又は適宜混合して使用できる。
【0033】(A)下記の無機酸イオン:硝酸イオン、
亜硝酸イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、重亜硫酸イ
オン、メタ重亜硫酸イオン、塩素イオン、塩素酸イオ
ン、過塩素酸イオン、臭素イオン、臭素酸イオン、ヨウ
素イオン、ヨウ素酸イオン、ホウフッ酸イオン、 ケイフ
ッ酸イオン、スルファミン酸イオン、チオ硫酸イオン、
チオシアン酸イオン。
【0034】(B)アンモニウムイオン、過硫酸アンモ
ニウムイオン。
【0035】(C)酢酸イオン。
【0036】(D)下記の一般式(i)、(ii)及び/
又は (iii)で表されるスルホン酸のイオン。
【0037】(i)一般式
【化35】 [ここで、RはC1 〜C12のアルキル基又はC1 〜C3
アルケニル基を表し、該Rの水素は、0〜3個の範囲
で、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基で置換されてい
てよく、そして該Rの任意の位置にあってよい。]で表
される脂肪族スルホン酸。
【0038】(ii)一般式
【化36】 [ここで、RはC1 〜C3 のアルキル基を表す。Xは塩
素及び/又はフッ素のハロゲンを表し、該Rの任意の位
置にあってよく、該Rの水素と置換された該ハロゲンの
置換数n1は1から該Rに配位したすべての水素が飽和
置換されたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1
種又は2種類である。水酸基は該Rの任意の位置にあっ
てよく、該Rの水素と置換された該水酸基の置換数n2
は0又は1である。Yはスルホン酸基を表し、該Rの任
意の位置にあってよく、Yで表されるスルホン酸基の置
換数n3は0から2の範囲にある。]で表されるハロゲ
ン化アルカンスルホン酸又はハロゲン化アルカノールス
ルホン酸。
【0039】(iii) 一般式
【化37】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、該基の置換数nは0〜3の整数であ
る。]で表される芳香族スルホン酸。
【0040】(E)一般式
【化38】 [ここで、Xは酸素又は硫黄を表し、Ra,Rbはそれ
ぞれ独立に水素、 アミノ基又はC1 〜C5 のアルキルを
表す。Rc及びRdはそれぞれ独立に水素又はC 1 〜C
5 のアルキル、 アルケニル又はフェニルを表し、 該アル
キル、 アルケニル及び/ 又はフェニルの水素は水酸基又
はアミノ基、 モノメチル若しくはジメチルアミノ基で置
換されていてよく、 RcとRdは結合して環を形成して
よい。]で示される尿素又はチオ尿素又はチオアセトア
ミド又はそれらの誘導体。
【0041】(F)一般式
【化39】 [ただし、Ra、Rb、Rc、Rdは水素、アルキル
(C1 〜C5 )基を表し、該アルキル基の水素は水酸基
で置換されていてよい。]で表されるヒダントイン化合
物。
【0042】(G)一般式
【化40】 [ただし、 Ra,Rb,Rc,Rdは、それぞれ独立
に、水素又はC1 〜C5 のアルキル基又はアルコキシ基
を表す。]で示されるコハク酸イミド( スクシンイミ
ド) 又はマレイン酸イミド及びそれらの誘導体。
【0043】(H)一般式
【化41】 [ただし、Ra,Rb,Rcは、それぞれ独立に、水
素、水酸基又はC1 〜C5アルキルを表し、該アルキル
基の水素は、水酸基、アミノ基、塩素で置換されていて
よく、また該アルキル基どうしが結合して環を形成して
もよい。]で示されるアミン及びそれらの塩。
【0044】(I)一般式
【化42】 [ここで、Rはアルキレン基(C1 〜C5 )を表し、該
アルキレン基の水素はアミノ基で置換されていてよく、
また該アミノ基を介してアセチル基と結合していてもよ
い。]で表されるチオカルボン酸又はチオスルホン酸。
【0045】(J)一般式
【化43】 [ここで、Xは酸素、窒素又は硫黄を表し、Yは炭素又
は窒素を表す。ZはXが窒素のときに水素であり、酸素
又は硫黄のときには存在しない。Aは水素又はチオール
を表し、Yが窒素のときには存在しない。ベンゼン環の
水素はメトキシ基又はエトキシで置換されていてよ
い。]で表されるベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾイミダゾール又はベンゾオキサゾール及びそ
れらの誘導体。
【0046】一般式で表したもののなかで好適なものの
例を挙げると下記の通りである。
【0047】一般式(D)の(i)及び(ii)で表され
る例としては、メタンスルホン酸、スルホコハク酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸等が挙げられる。
【0048】一般式(D) (iii)で表される例として
は、p−トルエンスルホン酸、スルホ安息香酸等が挙げ
られる。
【0049】一般式(E)で表される例としては、イミ
ダゾリジノン、2−イミダゾリジンチオン、チオ尿素、
トリメチルチオ尿素、N,N’−ジ−n−ブチルチオ尿
素、テトラメチルチオ尿素、1−アリル2−チオ尿素、
N,N’ジエチルチオ尿素、1,3−ビス(ジメチルア
ミノプロピル)−2−チオ尿素、N,Nジメチルチオ尿
素、N,N−ジメチロール尿素、チオセミカルバジド、
4−フェニル−3−チオセミカルバジド、2−チオバル
ビツル酸、チオアセトアミド等が挙げられる。
【0050】一般式(F)で表される例としては、ヒダ
ントイン、5−n−プロピルヒダントイン、5,5−ジ
メチルヒダントイン等が挙げられる。
【0051】一般式(G)で表される例としては、2,
2−ジメチルこはく酸イミド、2−メチル−2−エチル
こはく酸イミド、2−メチルこはく酸イミド、2−エチ
ルこはく酸イミド、1,1,2,2−テトラメチルこは
く酸イミド、1,1,2−トリメチルこはく酸イミド、
2−ブチルこはく酸イミド、2−エチルマレイン酸イミ
ド、1−メチル−2−エチルマレイン酸イミド、2−ブ
チルマレイン酸イミド等が挙げられる。
【0052】一般式(H)で表される例としては、エチ
レンジアミン、エチルアミンイソプロピルアミン、n−
ブチルアミン、イソブチルアミン、ジプロピルアミン、
ジブチルアミン、ジエチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンN−メ
チルエタノールアミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシ
メチル)−1,3−プロパンジオール、2−クロロエチ
ルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0053】一般式(I)で表される例としては、メル
カプトコハク酸、3−メルカプトプロピオン酸、メルカ
プト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、ペニシラアミ
ン、3−メルカプトプロパンスルホン酸、アセチルシス
ティン、システィン等が挙げられる。
【0054】一般式(J)で表される例としては、ベン
ゾトリアゾール、 2−メルカプトベンゾチアゾール、 6
−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾール、 2−メ
ルカプトベンゾイミダゾール、 2−メルカプトベンゾオ
キサゾール等が挙げられる。
【0055】それらの使用量は、酸根或いは錯化剤の種
類に応じて適宜選択されるが、浴中の銀分1モルに対し
て1〜20モル程度が適当であり、好ましくは2〜15
モル程度である。使用量の不足は、該銀イオンを浴中に
安定に存在させるという所期の目的を達成せず、使用量
の過剰は錫皮膜の溶解を促進し過ぎて、均一、平滑で緻
密な銀置換皮膜を得るという所期の目的を達成しない可
能性がある。
【0056】本発明に用いるめっき浴には、上述の溶液
に、さらに、置換溶出した錫が沈殿することを防止する
ために、下記(a)〜(j)の中から選ばれた錫の錯化
剤を単独又は適宜混合して使用できる。
【0057】(a)アルキル基の炭素数が0〜3の脂肪
族ジカルボン酸。
【0058】(b)アルキル基の炭素数が1〜2の脂肪
族ヒドロキシモノカルボン酸。
【0059】(c)アルキル基の炭素数が1〜3の脂肪
族ヒドロキシポリカルボン酸。
【0060】(d)単糖類及びその一部が酸化されたポ
リヒドロキシカルボン酸並びにそれらの環状エステル化
合物。
【0061】(e)アルキル基の炭素数が1〜4の脂肪
族モノ−又はジ−アミノ、モノ−又はジ−カルボン酸。
【0062】(f)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪
族モノメルカプトモノカルボン酸及び脂肪族モノメルカ
プトジカルボン酸及び脂肪族モノメルカプトモノアミノ
モノカルボン酸。
【0063】(g)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪
族モノスルホモノカルボン酸及び脂肪族モノスルホジカ
ルボン酸。
【0064】(h)下記のアミンカルボン酸:エチレン
ジアミンテトラ酢酸、イミノジ酢酸、ニトリロトリ酢
酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテ
トラミンヘキサ酢酸、エチレンジオキシビス(エチルア
ミン)−N,N,N’,N’−テトラ酢酸、グリコール
エチレンジアミンテトラ酢酸、N−ヒドロキシエチルエ
チレンジアミンテトラ酢酸。
【0065】(i)縮合リン酸。
【0066】(j)アルカンの炭素数が1〜3のヒドロ
キシアルカンビスホスホン酸。
【0067】置換溶出した錫イオンを浴中に安定に保つ
ための錯化剤(a)〜(j)のそれぞれの中で好適なも
のを例示すれば、下記のものが挙げられる。
【0068】(a)脂肪族ジカルボン酸としては、蓚
酸、マロン酸、コハク酸等が挙げられる。
【0069】(b)脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸と
しては、グリコール酸等が挙げられる。
【0070】(c)脂肪族ヒドロキシポリカルボン酸と
しては、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
【0071】(d)単糖類及びその一部が酸化されたポ
リヒドロキシカルボン酸並びにそれらの環状エステル化
合物としては、アスコルビン酸、グルコン酸、グルコヘ
プトン酸、δ−グルコノラクトン等が挙げられる。
【0072】(e)脂肪族アミノカルボン酸としては、
グリシン等が挙げられる。
【0073】(f)脂肪族メルカプトカルボン酸として
は、メルカプトコハク酸等が挙げられる。
【0074】(g)脂肪族スルホカルボン酸の例として
は、スルホコハク酸等が挙げられる。
【0075】(h)アミノカルボン酸としては、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸、イミノジ酢酸、ニトリロトリ酢
酸等が挙げられる。
【0076】(i)縮合リン酸としては、ピロリン酸、
トリポリリン酸等が挙げられる。
【0077】(j)ヒドロキシアルカンビスホスホン酸
としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ビスホスホ
ン酸等が挙げられる。
【0078】それらの使用量は、 錯化剤の種類めっき浴
中に溶出した錫の濃度及びpHに応じて適宜選択され、
上下限ともに特に限定さるべきものではないが、 錫に対
する錯化剤比率の低下とともに沈殿が生成し易くなり、
浴が不安定となるため、 概ね錫に等しいモル数は必要で
あり、 錯化剤濃度が極端に高い場合には、 浴の粘度が高
くなるなどの現象が現れるために、 概ね錫に対して50
倍モル程度に抑えるべきである。従って、 銀の錯化剤の
使用量は、 モル比率で、 錫イオンに対して1〜50倍量
を添加し、 好ましくは2〜30倍量を添加する。
【0079】さらに、本発明においては、銀の置換析出
を抑制し、一層平滑で緻密な置換銀皮膜を得るために、
該めっき浴にさらに、銀の置換抑制剤として、下記一般
式(1)〜(13)の中から選ばれた界面活性剤を単独
又は適宜混合して使用できる。
【0080】(1)一般式
【化44】 [ここで、Rはアルキル基(C1 〜C25)を表し、Aは
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
【0081】
【0082】(3)一般式
【化21】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただし、
m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは炭素数
1〜25の脂肪酸でエステル化したソルビタンを表す。
Dは、−O−又は−COO−を表す。]で表されるポリ
オキシアルキレンソルビタンエーテル(又はエステル)
系界面活性剤。
【0083】
【0084】(5)一般式
【化48】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは水
素又はアルキル基(C1 〜C25)を表す。]で表される
ポリオキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフチ
ル)エーテル系界面活性剤。
【0085】(6)一般式
【化49】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただ
し、m及びnの和は1から40の範囲内にある。Ra、
Rb、Rcは、それぞれ独立に、水素、フェニル基、ア
ルキル基(C1 〜C4 )又は−CH(CH3 )−φ(φ
はフェニル基である。)を表わす。ただし、少なくとも
1つはフェニル基又は−CH(CH3 )−φであるもの
とする。]で表されるポリオキシアルキレンスチレン化
フェニルエーテル系界面活性剤。
【0086】(7)一般式
【化50】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されない。Rc1、Rc2は、それぞれ独立に、水
素、フェニル基又はアルキル基(C1 〜C4 )を表し、
Rd、Reは、それぞれ独立に、水素又は−CH3 を表
し、m1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40
の整数を表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及び
n2の和は1から40の範囲内にある。]で表されるポ
リオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテルのフェ
ニル基にさらにポリオキシアルキレン鎖を付加した系界
面活性剤。
【0087】(8)一般式
【化51】 [ここで、Ra及びRbは水素又はアルキル基(C1
25)を表し、同一又は異なってもよい。A及びBは−
CH2 −CH2 −O−又は−CH2 −C(CH3)H−
O−を表し、それらの存在位置は限定されない。m1、
m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を表
す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
1から40の範囲内にある。Mは水素又はアルカリ金属
を示す。]で表されるリン酸エステル系界面活性剤。
【0088】(9)一般式
【化22】 [ここで、Rはアシル基(C1〜C30)を表し、A及び
Bは−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(CH3)H
−O−を表し、それらの存在位置は限定されない。m
1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整数を
表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和
は1から6の範囲内にある。−CH2−CH(CH3)−
Oの付加モル数が−CH2−CH2−Oの付加モル数より
多いことはない。]で表されるポリオキシアルキレンア
ミド系界面活性剤。
【0089】(10)一般式
【化53】 [ここで、A及びBは−CH2 −CH2 −O−又は−C
2 −C(CH3 )H−O−を表し、それらの存在位置
は限定されない。m1、m2、m3、m4、n1、n
2、n3、n4は整数で、 m1+m2+m3+m4=
5〜70、n1+n2+n3+n4=5〜70である。
m1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整数
を表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の
和は1から6の範囲内にある。xは2又は3の整数を表
す。Rはアルキル基(C1 〜C30)又はアルケニル基
(C1 〜C30)を表す。]で表されるアルキレンジアミ
ンのアルキレンオキシド付加物系界面活性剤。
【0090】(11)一般式
【化54】 [ここで、Raはアルキル基(C1 〜C20)を表し、R
bは(CH2m OH又は(CH2m OCH2 COO
- を表し、Rcはアルキル基(C1 〜C4 )、(CH
2n COO- 、(CH2n SO- 、CH(OH)C
2 SO3 -を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。M
はアルカリ金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアル
カンスルホン酸基(C1 〜C5 )を表す。Rcがアルキ
ル基の場合には、Mは存在せず、Rcがアルキル基以外
の場合には、Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在
しないときにはXも存在しない。]で表されるアルキル
イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤。
【0091】(12)一般式
【化55】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rcはア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性剤。
【0092】(13)一般式
【化56】 [ここで、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1 〜C5 )を表し、Raは、アルキル基(C1
〜C20)を表し、Rb及びRcはアルキル基(C 1 〜C
4 )又はアルコキシル基(C1 〜C10)を表し、Rd
は、アルキル基(C1 〜C10)、ベンジル基又は脂肪酸
(CH2n COOHを表し、ここで、nは1〜18の
整数を表す。Reはアルキル基(C8 〜C20)を表し、
Rfは水素又はアルキル基(C1 〜C4 )を表す。]で
表されるアンモニウム又はピリジニウム4級塩系界面活
性剤。
【0093】さらにそれらの中で好適なもので市販品と
して容易に入手できるものを具体的に挙げれば下記のと
おりである。
【0094】前記式(1)で表されるものとして、ペレ
ックスNB−L、デモールN(花王(株)社製)等が挙
げられる。
【0095】
【0096】前記式(3)で表されるものとして、ブラ
ウノンEL−1303、ブラウノンEL−1509、ブ
ラウノンCH−310(青木油脂工業(株)社製)、ニ
ューコール1110(日本乳化剤(株)社製)、ニッコ
ールBL、ニッコールMYL−10(日光ケミカルズ
(株)社製)、ノイゲンET−170(第一工業製薬
(株)社製)等が挙げられる。
【0097】
【0098】前記式(5)で表されるものとして、ブラ
ウノンBN−18(青木油脂工業(株)社製)、アデカ
トールPC−10(旭電化工業(株)社製)、ノイゲン
EN−10(第一工業製薬(株)社製)等が挙げられ
る。
【0099】前記式(6)で表されるものとして、ニュ
ーコール2607(日本乳化剤(株)社製)、ブラウノ
ンDSP−9(青木油脂工業(株)社製)等が挙げられ
る。
【0100】前記式(7)で表されるものとして、リポ
ノックスNC−100(ライオン)等が挙げられる。
【0101】前記式(8)で表されるものとして、アデ
カコールPS−440E、アデカコールCS−141
E、アデカコールTS−230E(旭電化工業(株)社
製)等が挙げられる。
【0102】前記式(9)で表されるものとして、ナイ
ミーンL207、ナイミーンT2−210、ナイミーン
S−215(日本油脂(株)社製)、ニューコール42
0(日本乳化剤(株)社製)、ブラウノンO−205
(青木油脂工業(株)社製)等が挙げられる。
【0103】前記式(10)で表されるものとして、テ
トロニックTR−701、テトロニックTR−702
(旭電化工業(株)社製)等が挙げられる。
【0104】前記式(11)で表されるものとして、ソ
フタゾリンCH、ソフタゾリンNS(川研ファインケミ
カル(株)社製)、ニッサンアノンGLM−R(日本油
脂(株)社製)、レボン101−H(三洋化成工業
(株)社製)、ニッコールAM−103EX(日本乳化
剤(株)社製)等が挙げられる。前記式(12)で表さ
れるものとして、アセタミン24(花王(株)社製)等
が挙げられる。
【0105】前記式(13)で表されるものとして、ニ
ッコールCA2150、、ニッコールCA101(日光
ケミカルズ(株)社製)、テクスノールR−5(日本乳
化剤(株)社製)等が挙げられる。
【0106】これら界面活性剤のめっき浴における濃度
は、 0.01〜50g/lで、好適には0.01〜30
g/lが使用される。使用量の不足は銀の置換析出を抑
制し、一層平滑で緻密な置換銀皮膜を得るという前述の
効果が期待できず、過剰の添加は、置換析出を抑制し過
ぎて析出速度が極端に低下したり、 析出を生じないとい
う悪影響を及ぼす可能性がある。
【0107】本発明の置換銀めっき浴のpH範囲は、強
酸性〜pH13、好ましくは強酸性〜11であるので、
中性領域で使用する場合には、浴のpH変動を少なくす
るために、pH緩衝剤を添加することができる。
【0108】pH緩衝剤には、公知のものが使用でき、
例えば、リン酸、酢酸、硼酸、酒石酸のそれぞれナトリ
ウム、カリウム及びアンモニウムの塩、さらには多塩基
酸の場合には、水素イオンを含む酸性塩などを単独又は
適宜混合して使用できる。pH緩衝剤の使用量は、5〜
50g/l程度が適当であり、好ましくは10〜20g
/l程度添加される。
【0109】本発明に用いる錫上の置換銀めっき浴で
は、液中に置換溶出して蓄積した2価の錫イオンの自然
酸化を抑制するために、錫めっき浴或いは錫合金めっき
浴においてしばしば利用されるように、酸化防止剤を添
加することができる。
【0110】酸化防止剤には、公知のものが使用でき、
例えば、レゾルシノール、ピロカテコール、ハイドロキ
ノン、フロログリシノール、ピロガロール、ヒドラジ
ン、アスコルビン酸などを単独又は適宜混合して使用で
きる。酸化防止剤の使用量は、0.05〜50g/l程
度が適当であり、好ましくは0.1〜10g/l添加さ
れる。
【0111】また、本発明では、電気・電子回路部品に
錫めっきや錫−鉛めっきを施すに先立って下地めっきが
利用されるように、該錫−銀置換複層めっきの下地めっ
きとして、電気めっき及び/又は無電解めっきによって
銅又はニッケル及びそれらの合金めっきを下地めっきと
して施すことができる。
【0112】本発明のめっき浴の各成分濃度は、バレル
めっき、ラックめっき、連続めっき等に対応して、前記
の範囲内にて任意に選択することができる。
【0113】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら数例によって限定されるも
のではなく、前述した目的に沿って、置換めっき浴の組
成及びめっき条件は適宜、任意に変更することができ
る。
【0114】バフ研磨した銅板を素地として用いた。
0.3×25×25mmに切断後、定法に従って予備処
理として、ベンジン脱脂、電解脱脂、水洗の後、下地と
しての錫めっきを施した。錫めっきには、硫酸浴あるい
はメタンスルホン酸浴を用い、2A/dm2 で光沢から
半光沢の2〜20μの電気錫めっき皮膜を得た。
【0115】錫めっき皮膜の下層にニッケルめっきを施
す場合には、通常の無光沢電気めっき浴を、また無電解
皮膜を施す場合には、通常の次亜リン酸塩を還元剤とす
る無電解ニッケル−リン合金めっき浴を用いた。
【0116】得られた錫めっき皮膜を水洗の後、下記の
比較例又は/及び実施例の中に記載しためっき浴及びめ
っき条件にしたがって、置換銀めっきを施した。
【0117】メニスコグラフ法によってはんだ付け性試
験を行い、ゼロクロスタイムとはんだ付け性試験後の外
観状態から、得られた皮膜を評価した。メニスコグラフ
法の測定条件は、錫−銀はんだ(錫96.5%−銀3.
5%)、ロジンフラックス、250℃、浸漬時間5秒で
ある。
【0118】比較例1 銅板試料を上述に従って予備処理し、乾燥直後にはんだ
付け性試験を行った。はんだ付け性は良好でなかった。
【0119】比較例2 下記のめっき浴から20μの半光沢錫めっきを施し、大
気中で150℃−16時間の熱処理を施した後に、はん
だ付け性試験を行った。 硫酸第一錫(錫として) 30 g/l 硫酸 50 g/l ポリエチレンラウリルアミン 10 g/l 2−メルカプトベンズイミダゾール 0.05 g/l 陰極電流密度 2 A/dm2 比較例1よりも良好なはんだ付け性を示したが、満足す
べき性能ではなかった。
【0120】比較例3 下記のめっき浴から2μの光沢錫めっきを施し、大気中
で150℃−16時間の熱処理を施した後に、はんだ付
け性試験を行った。 メタンスルホン酸錫(錫として) 20 g/l メタンスルホン酸 100 g/l ポリエチレングリコールノニル 10 g/l フェニルエーテル 37%ホルムアルデヒド 10 ml/l ベンズアルデヒド 0.08 g/l 陰極電流密度 2 A/dm2 比較例1よりも良好なはんだ付け性を示したが、満足す
べき性能ではなかった。
【0121】比較例4 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から3
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。 シアン化銀(銀として) 6.5 g/l シアン化ナトリウム 9.5 g/l pH 強アルカリ 温度 28 ℃ 得られた錫−銀2層皮膜は、比較例2,3の錫単独の皮
膜よりも良好なはんだ付け性を示した。
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から1
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0126】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から1
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0127】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から1
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0128】実施例 比較例3と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から5
分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16時
間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行った。
【0129】実施例 比較例3と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から3
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0130】実施例 比較例3と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から3
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0131】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から1
分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16時
間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行った。
【0132】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から2
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0133】実施例 比較例2と同様に錫めっきを施した後、下記の浴から2
0分間の置換銀めっきを施し、大気中で150℃−16
時間の熱処理を施した後に、はんだ付け性試験を行っ
た。
【0134】実施例10 比較例3と同様の条件で2μの錫めっきを施した後、実
施例4の浴から2分間の置換銀めっきを施すという操作
を5回繰り返し、錫−銀の多層皮膜を形成した後、大気
中で150℃−16時間の熱処理を施した後に、はんだ
付け性試験を行った。
【0135】実施例1〜10において非シアン浴を用い
て得られた錫−銀2層皮膜及び錫−銀多層皮膜は、全て
比較例2、3の錫単独の皮膜よりも良好で、比較例4の
シアン浴を用いて得られた錫−銀二層皮膜と同等のはん
だ付け性を示した。上記比較例及び実施例におけるめっ
き皮膜のはんだ付け性の結果を表1にまとめて示した。
【0136】実施例1〜10で得られた錫上の置換銀皮
膜を利用した複層皮膜のはんだ付け性はいずれも比較例
の銅板や錫単独皮膜よりも経時特性に優れていることを
示した。
【0137】
【表1】
【0138】
【発明の効果】本発明に係る錫皮膜上の非シアン銀置換
めっき浴は、錫単独皮膜よりもはんだ付け性特にその経
時特性に優れ、シアン浴に匹敵する特性を有している。
本浴の発明によって、健康・環境に影響のある錫−鉛系
はんだに代わって錫−銀系はんだを使用する際のはんだ
付け性皮膜を、シアン浴を利用することなく得ることが
可能となり、よって錫−鉛系はんだから錫−銀系はんだ
への転換を容易ならしめるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正木 征史 兵庫県明石市二見町南二見21−8株式会 社大和化成研究所内 (72)発明者 青木 和博 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5番26号石 原薬品株式会社内 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5丁目38−34 (56)参考文献 特開 平8−232072(JP,A) 特開 平9−302476(JP,A) 特開 昭60−100679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/16 - 18/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.01〜50g/lの1価の銀イオン
    と、該銀イオンを浴中で安定化し、平滑で緻密な銀の置
    換析出皮膜を得るための下記(A)〜(J)から選ばれ
    た銀の錯化剤の1種又は2種以上と、置換溶出した錫が
    沈殿することを防止するための下記(a)〜(j)から
    選ばれた錫の錯化剤の1種又は2種以上と、下記
    (1)、(3)、(5)〜(13)から選ばれた銀の置
    換析出抑制剤の1種又は2種以上とを含むことを特徴と
    する、錫又は錫合金の上に銀の置換皮膜を析出させるた
    めの非シアン置換銀めっき浴: (A)下記の無機酸イオン: 硝酸イオン、亜硝酸イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオ
    ン、重亜硫酸イオン、メタ重亜硫酸イオン、塩素イオ
    ン、塩素酸イオン、過塩素酸イオン、臭素イオン、臭素
    酸イオン、ヨウ素イオン、ヨウ素酸イオン、ホウフッ酸
    イオン、ケイフッ酸イオン、スルファミン酸イオン、チ
    オ硫酸イオン、チオシアン酸イオン、 (B)アンモニウムイオン、 (C)酢酸イオン、 (D)下記の一般式(i)、(ii)又は(iii)で表され
    るスルホン酸のイオン: (i)一般式 【化1】 [ここで、RはC1〜C12のアルキル基又はC2〜C3
    ルケニル基を表し、該Rの水素は、0〜3個の範囲で、
    水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリール
    基、カルボキシル基又はスルホン酸基で置換されていて
    よく、そして該Rの任意の位置にあってよい。]で表さ
    れる脂肪族スルホン酸、 (ii)一般式 【化2】 [ここで、RはC1〜C3のアルキル基を表す。Xは塩素
    及び/又はフッ素のハロゲンを表し、該Rの任意の位置
    にあってよく、該Rの水素と置換された該ハロゲンの置
    換数n1は1から該Rに配位したすべての水素が飽和置
    換されたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1種
    又は2種類である。水酸基は該Rの任意の位置にあって
    よく、該Rの水素と置換された該水酸基の置換数n2は
    0又は1である。Yはスルホン酸基を表し、該Rの任意
    の位置にあってよく、Yで表されるスルホン酸基の置換
    数n3は0から2の範囲にある。]で表されるハロゲン
    化アルカンスルホン酸又はハロゲン化アルカノールスル
    ホン酸、 (iii)一般式 【化3】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
    キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
    ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
    し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
    リン環を形成でき、該基の置換数nは0〜3の整数であ
    る。]で表される芳香族スルホン酸、 (E)一般式 【化4】 [ここで、Xは酸素又は硫黄を表し、Ra、Rbはそれ
    ぞれ独立に水素、アミノ基又はC1〜C5のアルキルを表
    す。Rc及びRdはそれぞれ独立に水素又はC1〜C5
    アルキル、アルケニル又はフェニルを表し、該アルキ
    ル、アルケニル及び/又はフェニルの水素は水酸基又は
    アミノ基、モノメチル若しくはジメチルアミノ基で置換
    されていてよく、RcとRdは結合して環を形成してよ
    い。]で示される尿素又はチオ尿素又はチオアセトアミ
    ド又はそれらの誘導体、 (F)一般式 【化5】 [ただし、Ra、Rb、Rc、Rdは水素、アルキル
    (C1〜C5)基を表し、該アルキル基の水素は水酸基で
    置換されていてよい。]で表されるヒダントイン化合
    物、 (G)一般式 【化6】 [ただし、Ra、Rb、Rc、Rdは、それぞれ独立
    に、水素又はC1〜C5のアルキル基またはアルコキシ基
    を表す。]で示されるコハク酸イミド(スクシンイミド)
    又はマレイン酸イミド及びそれらの誘導体、 (H)一般式 【化7】 [ただし、Ra、Rb、Rcは、それぞれ独立に、水
    素、水酸基又はC1〜C5アルキルを表し、該アルキル基
    の水素は、水酸基、アミノ基、塩素で置換されていてよ
    く、また該アルキル基同士が結合して環を形成してもよ
    い。]で示されるアミン及びそれらの塩、 (I)一般式 【化8】 [ここで、Rはアルキレン基(C1〜C5)を表し、該ア
    ルキレン基の水素はアミノ基で置換されていてよく、ま
    た該アミノ基を介してアセチル基と結合していてもよ
    い。]で表されるチオカルボン酸又はチオスルホン酸、 (J)一般式 【化9】 [ここで、Xは酸素、窒素又は硫黄を表し、Yは炭素又
    は窒素を表す。ZはXが窒素のときに水素であり、酸素
    又は硫黄のときには存在しない。Aは水素又はチオール
    を表し、Yが窒素のときには存在しない。ベンゼン環の
    水素はメトキシ基又はエトキシで置換されていてよ
    い。]で表されるベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾー
    ル、ベンゾイミダゾール又はベンゾオキサゾール及びそ
    れらの誘導体、 (a) アルキル基の炭素数が0〜3の脂肪族ジカルボン
    酸、 (b)アルキル基の炭素数が1〜2の脂肪族ヒドロキシ
    モノカルボン酸、 (c)アルキル基の炭素数が1〜3の脂肪族ヒドロキシ
    ポリカルボン酸 (d)単糖類及びその一部が酸化されたポリヒドロキシ
    カルボン酸並びにそれらの環状エステル化合物、 (e)アルキル基の炭素数が1〜4の脂肪族モノ−又は
    ジ−アミノ、モノ−又はジ−カルボン酸、 (f)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪族モノメルカ
    プトモノカルボン酸及び脂肪族モノメルカプトジカルボ
    ン酸及び脂肪族モノメルカプトモノアミノモノカルボン
    酸、 (g)アルキル基の炭素数が2〜3の脂肪族モノスルホ
    モノカルボン酸及び脂肪族モノスルホジカルボン酸、 (h)下記のアミンカルボン酸: エチレンジアミンテトラ酢酸、イミノジ酢酸、ニトリロ
    トリ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチ
    レンテトラミンヘキサ酢酸、エチレンジオキシビス(エ
    チルアミン)−N,N,N’,N’−テトラ酢酸、グリ
    コールエチレンジアミンテトラ酢酸、N−ヒドロキシエ
    チルエチレンジアミンテトラ酢酸、 (i)縮合リン酸、 (j)アルカンの炭素数が1〜3のヒドロキシアルカン
    ビスホスホン酸、 (1) 一般式 【化10】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表し、Aは
    酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
    す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤、(3) 一般式 【化11】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
    定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただし、
    m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは炭素数
    1〜25の脂肪酸でエステル化したソルビタンを表す。
    Dは−O−又は−COO−を表す。]で表されるポリオ
    キシアルキレンソルビタンエーテル(又はエステル)系
    界面活性剤、(5) 一般式 【化12】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
    定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただし、
    m及びnの和は1から40の範囲内にある。Rは水素又
    はアルキル基(C1〜C25)を表す。]で表されるポリ
    オキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフチル)エ
    ーテル系界面活性剤、 (6)一般式 【化13】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
    定されず、m及びnは0〜40の整数を表す。ただし、
    m及びnの和は1から40の範囲内にある。Ra、R
    b、Rcは、それぞれ独立に、水素、フェニル基、アル
    キル基(C1〜C4)又は−CH(CH3)−φ(φはフ
    ェニル基である。)を表わす。ただし、少なくとも1つ
    はフェニル基又は−CH(CH3)−φであるものとす
    る。]で表されるポリオキシアルキレンスチレン化フェ
    ニルエーテル系界面活性剤、 (7)一般式 【化14】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
    定されない。Rc1、Rc2は、それぞれ独立に、水素、フ
    ェニル基又はアルキル基(C1〜C4)を表し、Rd、Re
    は、それぞれ独立に、水素又は−CH3 を表し、m1、
    m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を表
    す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
    1から40の範囲内にある。]で表されるポリオキシア
    ルキレンスチレン化フェニルエーテルのフェニル基にさ
    らにポリオキシアルキレン鎖を付加した系界面活性剤、 (8)一般式 【化15】 [ここで、Ra及びRbは水素又はアルキル基(C1
    25)を表し、同一又は異なってもよい。A及びBは−
    CH2−CH2−O−又は−CH2−C(CH3)H−O−
    を表し、それらの存在位置は限定されない。m1、m
    2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜40の整数を表
    す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
    1から40の範囲内にある。Mは水素又はアルカリ金属
    を示す。]で表されるリン酸エステル系界面活性剤、 (9)一般式 【化16】 [ここで、Rはアシル基(C1〜C30)を表し、A及び
    Bは−CH2−CH2−O−又は−CH2−C(CH3)H
    −O−を表し、それらの存在位置は限定されない。m
    1、m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整数を
    表す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和
    は1から6の範囲内にある。−CH2−CH(CH3)−
    Oの付加モル数が−CH2−CH2−Oの付加モル数より
    多いことはない。]で表されるポリオキシアルキレンア
    ミド系界面活性剤、 (10)一般式 【化17】 [ここで、A及びBは−CH2−CH2−O−又は−CH
    2−C(CH3)H−O−を表し、それらの存在位置は限
    定されない。m1、m2、m3、m4、n1、n2、n
    3、n4は整数で、m1+m2+m3+m4=5〜7
    0、n1+n2+n3+n4=5〜70である。m1、
    m2、n1、n2はそれぞれ独立に0〜6の整数を表
    す。ただし、m1及びn1、さらにm2及びn2の和は
    1から6の範囲内にある。xは2又は3の整数を表す。
    Rはアルキル基(C1〜C30)又はアルケニル基(C1
    30)を表す。]で表されるアルキレンジアミンのアル
    キレンオキシド付加物系界面活性剤、 (11)一般式 【化18】 [ここで、Raはアルキル基(C1〜C20)を表し、R
    bは(CH2mOH又は(CH2mOCH2COO-を表
    し、Rcはアルキル基(C1〜C4)、(CH2nCOO
    -、(CH2nSO3 -、CH(OH)CH2SO3 -を表
    し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ金属
    を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン酸
    基(C1〜C5)を表す。Rcがアルキル基の場合には、
    Mは存在せず、Rcがアルキル基以外の場合には、Mは
    存在してもしなくてもよく、Mが存在しないときにはX
    も存在しない。]で表されるアルキルイミダゾリニウム
    ベタイン系界面活性剤、 (12)一般式 【化19】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表し、又は結合が
    なくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチル
    基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
    介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rcはア
    ルキル基(C5〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
    又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
    〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
    アルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性剤、 (13)一般式 【化20】 [ここで、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
    酸基(C1〜C5)を表し、Raはアルキル基(C1〜C
    20)を表し、Rb及びRcはアルキル基(C1〜C4)又
    はアルコキシル基(C1〜C10)を表し、Rdはアルキ
    ル基(C1 〜C10)、ベンジル基又は脂肪酸(CH2n
    COOHを表し、ここで、nは1〜18の整数を表す。
    Reはアルキル基(C8〜C20)を表し、Rfは水素又
    はアルキル基(C1〜C4)を表す。]で表されるアンモ
    ニウム又はピリジニウム4級塩系界面活性剤。
  2. 【請求項2】 さらに、浴のpHを保つためのpH緩衝
    剤及び/又は置換溶出した錫が自然酸化され4価の錫と
    なって沈殿することを防止するための錫の酸化防止剤を
    含むことを特徴とする請求項記載の非シアン置換銀め
    っき浴。
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