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JP3527041B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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Publication number
JP3527041B2
JP3527041B2 JP33240796A JP33240796A JP3527041B2 JP 3527041 B2 JP3527041 B2 JP 3527041B2 JP 33240796 A JP33240796 A JP 33240796A JP 33240796 A JP33240796 A JP 33240796A JP 3527041 B2 JP3527041 B2 JP 3527041B2
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JP
Japan
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voltage
gate
current
circuit
transformer
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JP33240796A
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JPH10171543A (ja
Inventor
眞男 船橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH10171543A publication Critical patent/JPH10171543A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自己消弧型素子
で構成され、変圧器を介して交流電力系統や負荷と接続
される電力変換器を備えた電力変換装置に係り、特にそ
の変圧器の直流偏磁を防止する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特開平7−28534
号公報に示された、変圧器を介して交流電力系統に接続
される電力変圧器を備えた従来の電力変換装置におい
て、その変圧器の直流偏磁を防止する構成を示す回路図
である。
【0003】図10において、1は交流電力系統、2は
ゲート駆動信号に基づいて交流電圧を発生する自励式変
換装置、3は交流電力系統1と自励式変換装置2を接続
する変圧器、4は自励式変換装置2に直流電圧を供給す
る直流電圧源、5A、5Bは変圧器3の巻線に流れる電
流を検出する電流検出器、6は電流検出器5Aと5Bの
差分をとる減算器、7は減算器6の出力から直流成分を
検出する直流成分検出器、8は交流電力系統1の電圧を
検出する計器用変圧器、9は交流電力系統1の設定電圧
を与える電圧基準、10は電圧基準9と計器用変圧器8
の信号に応じて自励式変換装置2の電圧指令を作成する
電圧指令値作成回路、11は直流成分検出器7の出力と
電圧指令値作成回路10の出力を加算する加算器、12
は加算器11の出力に従って自励式変換装置2の自己消
弧型素子の点弧タイミングを決めゲートパルス信号を作
成するパルス幅変調制御回路、13はパルス幅変調制御
回路13の出力を増幅して自励式変換装置2にゲート駆
動信号を与えるゲートパルス増幅回路である。
【0004】次に図10に示した従来の電力変換装置の
動作について説明する。図10に示した電力変換装置に
おいて、交流電力系統1の電圧もしくは自励式変換装置
2の出力電圧に直流成分が含まれていた場合、変圧器3
に直流成分を含んだ励磁電流が流れることとなり、この
励磁電流の直流成分が変圧器3を偏磁させ、変圧器3の
鉄心を飽和に至らせる。
【0005】変圧器3の巻線電流のうち、交流電力系統
1に接続された巻線に流れる電流を一次側巻線電流と
し、自励式変換器2に接続された巻線に流れる電流を二
次側巻線電流とすると、電流検出器5Aによって検出さ
れた変圧器3の二次側巻線電流と、電流検出器5Bによ
って検出された変圧器3の一次側巻線電流の二次電流を
入力として、減算器6によって差分を得ることにより変
圧器3の励磁電流が求まるので、変圧器3の鉄心を偏磁
させる励磁電流に含まれる直流成分は、減算器6の出力
から直流分を検出する直流成分検出器7で検出される。
【0006】このようにして検出された変圧器3の励磁
電流に含まれる直流成分は、計器用変圧器8の出力と電
圧基準9に応じて電圧指令値作成回路10で作成した自
励式変換装置2の電圧指令と加算器11によって加算さ
れ、自励式変換装置2の電圧指令補正値として作用す
る。
【0007】パルス幅変調制御回路12は加算器11の
出力に従ってゲートパルス信号を作成し、更にゲートパ
ルス信号から、ゲートパルス増幅回路13によってゲー
ト駆動信号を作成し、このゲート駆動信号が自励式変換
装置2に与えることにより、自励式変換装置2は直流電
圧源4の電圧に従って自己消弧型素子をスイッチングし
て加算器11の出力に相当する電圧を発生する。
【0008】以上述べたように、図10に示した従来の
電力変換装置は、自励式変換装置2が加算器11の出力
に相当する電圧を出力するので、交流電力系統1の電圧
もしくは自励式変換装置2の出力電圧に直流成分が含ま
れた場合、変圧器3の励磁電流に含まれる直流成分を検
出し加算器11に与えることにより、交流電力系統1の
電圧もしくは自励式変換装置2の出力電圧に含まれる直
流成分を打ち消す電圧を自励式変換装置2が発生し、変
圧器3の直流偏磁を避けるように動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力変換装置は
以上のように構成されているので、自励式変換装置2が
定常の稼働中には出力電圧に含まれる直流成分を打ち消
すように動作する。
【0010】一方、交流電力系統1で電圧が完全に喪失
するような事故が起き、同時にゲートブロックした場合
に、再びゲートデブロックする際には、変圧器3に残留
磁束が残っているので、ゲートブロックした時の出力電
圧の位相と同位相でゲートデブロックを行わないと変圧
器3の磁束に直流分が重畳され変圧器3の鉄心が偏磁
し、励磁電流が増加し、過電流に至り自励式変換装置2
は保護停止する。最悪の場合には、変換装置を構成する
素子の破損に至ることもある。
【0011】また、交流電力系統1で1相あるいは2相
の電圧が残るような事故が起きた場合には、変圧器3が
中性点接地系の時、定格電流の数十倍の零相電流が流
れ、電流検出器5Aや電流検出器5Bが飽和して正確な
電流を検出できず、誤った電流計測値で偏磁抑制制御を
行うため、逆に偏磁を促進するような誤った電圧補正値
を出力する場合がある。
【0012】また、交流電力系統1で1相あるいは2相
の電圧が残るような事故が起きた場合には、変圧器3が
スター・デルタ結線で中性点接地系の時、通常電流検出
器5Bは変圧器につながる相電流を検出する位置に設置
されているので、電流検出器5Aには零相電流が流れる
が電流検出器5Bには零相電流が流れず、ただ両者の差
をとるだけでは零相電流が残るため、直流電流を正確に
検出できない。このため、誤った電流計測値で偏磁抑制
制御を行うこととなり、逆に偏磁を促進するような誤っ
た電圧補正値を出力する場合がある。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、交流電力系統1の電圧が喪失
するような事故時や、自励式変換装置2がゲートブロッ
クとゲートデブロックを繰り返すような非定常時にも正
確に出力電圧に含まれる直流成分を検出し、変圧器の直
流偏磁を防止あるいは抑制できる電力変換装置を得るこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電力変
換装置は、上記変圧器の直流偏磁を防止又は抑制するた
めに、ゲートブロックしてからゲートデブロックするま
でのタイミングを演算するゲートタイミング演算回路を
備え、ゲートデブロックの指令(以下GDB指令とい
う)に基づきゲートデブロックし、上記出力電圧指令に
基づいて電圧を出力するようにしたものである。
【0015】このような構成によれば、変換器がゲート
ブロックしてからゲートデブロックするまでのタイミン
グを演算することによりゲートブロックした後、もっと
も適正なタイミングでゲートデブロックし、変圧器が偏
磁することを防止することができる。
【0016】また、第2の発明に係る電力変換装置は、
上述の第1の発明において、そのゲートタイミング演算
回路は、上記変圧器に印加される電圧を積分することに
より上記変圧器の磁束密度を演算し、ゲートブロックし
た時の磁束密度の位置を記憶しておき、同じ位置でGD
B指令を出力する演算回路から構成されたものである。
【0017】このような構成によれば、ゲートタイミン
グ演算回路では出力電圧から変圧器の磁束密度を演算
し、ゲートブロックした時と同じ磁束密度の位置でゲー
トデブロックし、変圧器が偏磁することを防止すること
ができる。
【0018】また、第3の発明に係る電力変換装置は、
上述の第1の発明において、そのゲートタイミング演算
回路は、上記交流線路の電圧の1周期の時間をあらかじ
め記憶しておき、ゲートブロックしてからタイマにより
GDB指令を出力するタイミングを演算する回路から構
成されたものである。
【0019】このような構成によれば、ゲートタイミン
グ演算回路では、タイマーカウンタによりゲートブロッ
クした時から出力電圧周期の整数倍の時間が過ぎた点で
ゲートデブロックし、変圧器が偏磁することを防止する
ことができる。
【0020】また、第4の発明に係る電力変換装置は、
上述の第1の発明において、そのゲートタイミング演算
回路は、上記交流線路の電圧の位相を演算する位相検出
回路を備え、ゲートブロックしたときの位相を記憶し、
その位相と同じ位相でGDB指令を出力する演算回路か
ら構成されたものである。
【0021】このような構成によれば、ゲートタイミン
グ演算回路では交流線路の電圧の位相を演算する位相検
出回路で位相を演算し、ゲートブロックした時の位相と
同位相でゲートデブロックし、変圧器が偏磁することを
防止することができる。
【0022】また、第5の発明に係る電力変換装置は、
上記交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上記変圧器
の各巻線電流を検出する第1の電流検出器、上記第1の
電流検出器と同じ電流を検出するが飽和電流値が大きい
ため精度の低い第2の電流検出器、上記第1、第2の電
流検出器からの入力のうちどちらか適正な方を選択する
入力選択回路、上記入力選択回路によって選択された第
1または第2の電流検出器の出力から上記変換器の出力
電圧に含まれる直流成分を演算する直流成分演算回路、
上記直流成分演算回路から電圧指令補正値を演算する電
圧指令補正値演算回路を備え、上記出力電圧指令値と上
記電圧指令補正値とに基づいて電圧を出力するようにし
たものである。
【0023】このような構成によれば、交流事故時には
飽和電流の小さな電流検出器から飽和電流の大きな電流
検出器に切り替えることにより、電流検出器の出力が飽
和すること無く、出力電圧に含まれる直流成分を正確に
検出することができる。
【0024】また、第6の発明に係る電力変換装置は、
上述の第5の発明において、その入力選択回路は、上記
電圧検出器の出力から交流線路が地絡あるいは短絡した
ことを検出し、上記第1、第2の電流検出器からの入力
を切り替える演算回路から構成されたものである。
【0025】このような構成によれば、入力切換回路に
交流電圧の検出値を用いて上記2つの電流検出器からの
入力を切り替えることにより出力電圧に含まれる直流成
分を正確に検出することができる。
【0026】また、第7の発明に係る電力変換装置は、
上述の第5の発明において、その入力選択回路は、上記
電流検出器からの入力を比較し、より大きい方を選択す
る演算回路から構成されたものである。
【0027】このような構成によれば、入力切換回路は
上記2つの電流検出器からの入力の最大値を選択する回
路とすることにより、出力電圧に含まれる直流成分を正
確に検出することができる。
【0028】また、第8の発明に係る電力変換装置は、
交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上記変圧器につ
ながる各相電流を検出する電流検出器、第1の電流検出
器と同じ電流を検出するが飽和電流値が大きいため精度
の低い第2の電流検出器、これら第1、第2の電流検出
器からの入力のうちどちらか適正な方を選択する入力選
択回路、上記入力選択回路によって選択された電流検出
器の出力からスター側の零相電流を演算する零相演算回
路、上記入力選択回路によって選択された電流検出器の
出力と上記零相電流とに基づいて上記変換器の出力電圧
に含まれる直流成分を演算する直流成分演算回路、上記
直流成分演算回路から電圧指令補正値を演算する電圧指
令補正値演算回路を備え、上記出力電圧指令値と上記電
圧指令補正値とに基づいて電圧を出力するようにしたも
のである。
【0029】このような構成によれば、変圧器のスター
側に流れる零相成分を電流検出器の出力から演算するこ
とにより、デルタ側に現れない上記零相成分を除いて正
確に出力電圧に含まれる直流成分を検出することができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1に
基づいて説明する。図において、図10に示した従来の
電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付いては同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0031】14はゲートブロック、ゲートデブロック
を行うGB・GDB指令回路、15は自励式変換器2の
GB・GDB状態信号(ゲートブロック・ゲートデブロ
ック状態信号)、16はGB・GDB指令回路14の出
力とGB・GDB状態信号15と計器用変圧器8の出力
よりゲートデブロックタイミングを演算するゲートタイ
ミング演算回路、17はGB・GDB指令である。
【0032】また、図2は変圧器3に印加される電圧と
磁束密度の関係である。18は変圧器3に印加される電
圧、ここで、点線部分は電圧が喪失している部分であ
る。19Aは22Aのタイミングでゲートデブロックし
た場合の変圧器3の磁束密度、19Bは22Bのタイミ
ングでゲートデブロックした変圧器3の磁束密度、20
は21のタイミングでゲートブロックしたときの変圧器
3の残留磁束である。
【0033】次に動作について説明する。何らかの要因
で交流電力系統1の電圧が完全に喪失し、GB・GDB
指令回路14からGB指令が出力されると自励式変換装
置2はゲートブロックする。ゲートタイミング演算回路
はGB・GDB状態信号15により自励式変換装置2が
ゲートブロックした位置を認識する。次にGB・GDB
指令回路14からGDB指令が出力されるとゲートタイ
ミング演算回路14は最適な位置でGDB指令をゲート
パルス増幅回路13に出力し自励式変換装置2を再起動
する。
【0034】なお、GB・GDB指令はゲートパルス増
幅回路に出力せずとも直接自励式変換装置2に出力す
る、あるいは電圧指令値作成回路10等に出力して自励
式変換装置2を操作しても良い。
【0035】ここで、ゲートデブロックする最適な位置
について図2を参照して説明する。自励式変換装置2が
21のタイミングでゲートブロックすると変圧器3に印
加される電圧18は喪失する。ここで、変圧器3の残留
磁束は20の位置で保持される。次にゲートデブロック
するタイミングがいま、22Aで行われた場合変圧器3
の磁束密度は19Aとなり定格磁束の3倍まで上昇し、
変圧器3の鉄心が偏磁し、励磁電流が増加し、過電流に
至り自励式変換装置2は保護停止する。最悪の場合に
は、変換装置を構成する素子の破損に至ることもある。
そこでゲートタイミング演算回路の出力から22Bのタ
イミングでゲートデブロックすることにより変圧器3の
鉄心は偏磁することもなく安定に運転継続することが可
能となる。つまり自励式変換装置2がゲートブロックし
たときの変圧器3の鉄心の磁束と同じ磁束の位置で自励
式変換装置2をゲートデブロックすることが最適な位置
でのゲートデブロックとなる。なお、この最適なゲート
デブロックの位置とはゲートブロックしてから交流電圧
系統の電圧周期の整数倍の時間が経過した位置とも言え
る。また、ゲートブロックしたときの交流電圧系統の同
じ位相であるとも言える。
【0036】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は自励式変換装置2がゲートブロックした後
のゲートデブロックする際のゲートタイミング演算回路
16を持たないため、ゲートデブロックするタイミング
は常に一定せず、図2および段落番号[0035]で示
したとおりゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の
偏磁を抑制することは不可能であったが、図1に示した
実施の形態1の電力変換装置はゲートタイミング演算回
路16を用いてゲートデブロックするタイミングを演算
することにより、ゲートデブロックした際の変圧器3の
鉄心の偏磁を防止することが可能である。
【0037】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図3に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0038】14はGB・GDB指令回路、15は自励
式変換器2のGB・GDB状態信号、16はGB・GD
B指令回路14の出力とGB・GDB状態信号15と計
器用変圧器8の出力よりGDBタイミングを演算するゲ
ートタイミング演算回路、17はGB・GDB指令、2
3は変圧器3に印加されている電圧から磁束密度を演算
する磁束演算回路、24はGB・GDB状態信号15と
磁束演算回路23の出力からゲートブロックの磁束密度
の位置を記憶し、GB・GDB指令回路14の出力から
最適なゲートデブロックのタイミングを演算出力する記
憶演算回路である。
【0039】次に動作について説明する。まず、常に計
器用変圧器の出力である変圧器3への印加電圧から式
(1)に従って磁束演算回路23において変圧器3の磁
束密度を演算しておく。
【0040】 磁束密度= {∫(印加電圧)dt}/{(変圧器巻線巻き数)/(鉄心断面積)}・・・(1)
【0041】磁束演算回路23で演算した磁束密度を記
憶演算回路24で常にトレースしておき、自励式変換装
置2がゲートブロックした瞬間の磁束密度を記憶してお
く。次にGB・GDB指令回路14からGDB指令が記
憶演算回路24に出力されると段落番号[0035]で
説明したようにゲートブロックしたときの変圧器3の鉄
心の磁束と同じ磁束の位置でGDB指令を出力する。
【0042】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は自励式変換装置2がゲートブロックした後
のゲートデブロックする際のゲートタイミング演算回路
16を持たないため、ゲートデブロックするタイミング
は常に一定せず、図2および段落番号[0035]で示
したとおりゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の
偏磁を抑制することは不可能であったが、図3に示した
実施の形態2の電力変換装置はゲートタイミング演算回
路16を用いて、ゲートブロックしたときの変圧器3の
鉄心の磁束と同じ磁束の位置でGDB指令を出力するこ
とにより、ゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の
偏磁を防止することが可能である。
【0043】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図4に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】14はGB・GDB指令回路、15は自励
式変換器2のGB・GDB状態信号、16はGB・GD
B指令回路14の出力とGB・GDB状態信号15より
GDBタイミングを演算するゲートタイミング演算回
路、17はGB・GDB指令、25はタイマカウンタ、
24はGB・GDB状態信号15とタイマカウンタ25
の出力からゲートブロックの時間を記憶し、GB・GD
B指令回路14の出力から最適なゲートデブロックのタ
イミングを演算出力する記憶演算回路である。
【0045】次に動作について説明する。記憶演算回路
24には前もって交流電力系統の電圧周期を演算し記憶
しておく。自励式変換装置2がゲートブロックした瞬間
からタイマカウンタ25の出力により、カウントを開始
し、GB・GDB指令回路14からGDB指令が記憶演
算回路24に出力されると、段落番号[0035]で説
明したとおり、上記記憶していた電圧周期の整数倍のタ
イミングでGDB指令を出力する。
【0046】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は自励式変換装置2がゲートブロックした後
のゲートデブロックする際のゲートタイミング演算回路
16を持たないため、ゲートデブロックするタイミング
は常に一定せず、図2および段落番号[0035]で示
したとおりゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の
偏磁を抑制することは不可能であったが、図4に示した
実施の形態2の電力変換装置はゲートタイミング演算回
路16を用いて、ゲートブロックしてから常に電圧周期
の整数倍の時間後にGDB指令を出力することにより、
ゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の偏磁を防止
することが可能である。
【0047】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図5に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付すので、その説明を省略する。
【0048】14はGB・GDB指令回路、15は自励
式変換器2のGB・GDB状態信号、16はGB・GD
B指令回路14の出力とGB・GDB状態信号15より
GDBタイミングを演算するゲートタイミング演算回
路、17はGB・GDB指令、26は変圧器3に印加さ
れている電圧から電圧の位相を求める位相検出回路、2
4はGB・GDB状態信号15と位相検出回路26の出
力からゲートブロックした時の交流電力系統の電圧の位
相を記憶し、GB・GDB指令回路14の出力から最適
なゲートデブロックのタイミングを演算出力する記憶演
算回路である。
【0049】次に動作について説明する。まず、常に計
器用変圧器の出力である変圧器3への印加電圧の位相を
位相検出回路26で演算しておく。位相検出回路26で
演算した電圧位相を記憶演算回路24で常にトレースし
ておき、自励式変換装置2がゲートブロックした瞬間の
電圧位相を記憶しておく。次にGB・GDB指令回路1
4からGDB指令が記憶演算回路24に出力されると段
落番号[0035]で説明とおりゲートブロックしたと
きの交流電力系統の電圧の位相と同位相でGDB指令を
出力する。
【0050】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は自励式変換装置2がゲートブロックした後
のゲートデブロックする際のゲートタイミング演算回路
16を持たないため、ゲートデブロックするタイミング
は常に一定せず、図2および段落番号[0035]で示
したとおりゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の
偏磁を抑制することは不可能であったが、図5に示した
実施の形態1の電力変換装置はゲートタイミング演算回
路16を用いてゲートブロックした時の交流電力系統の
電圧位相と同じ位相でGDB指令を出力することによ
り、ゲートデブロックした際の変圧器3の鉄心の偏磁を
防止することが可能である。
【0051】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図6に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0052】図6において5C、5Dは5A、5Bに比
べて飽和電流の大きな電流検出器、27は電流検出器5
Aと5Cあるいは電流検出器5Bと5Dからの入力を切
り換える入力切換回路である。
【0053】次に動作について説明する。交流電力系統
1の電圧の1相あるいは2相が地絡するような事故が発
生した際、変圧器3の中性点が接地されていると交流電
力系統1には過大な零相電流が流れる。この時、通常制
御に使用している電流検出器5A、5Bは精度がよい分
飽和電流が小さいので、飽和して正確な電流を検出する
ことが困難になる。そこで、入力切換回路27で電流検
出器5C、5Dを制御に使用するように切り替えること
により、より正確な電流計測値で制御を実施する。
【0054】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は2つの異なる飽和特性の電流検出器と、そ
れらからの入力を切り替える入力切換回路を持たないた
め、交流電力系統で1相あるいは2相が地絡するような
事故時には正確な電流を検出できず、正確な電圧補正値
を得て変圧器3の鉄心の偏磁を抑制することは困難であ
ったが、図6に示した実施の形態2の電力変換装置は2
つの異なる飽和特性の電流検出器と、それらからの入力
を適時切り替えることにより、電力系統で1相あるいは
2相が地絡するような事故時にも正確な電流を検出し、
より正確な電圧補正値を演算し変圧器3の鉄心の偏磁を
抑制することが可能となる。
【0055】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図7に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0056】図7において5Dは5Bに比べて飽和電流
の大きな電流検出器、27、27Aはそれぞれ電流検出
器5Bと5Dおよび電流検出器5Cと5Aからの入力を
切り換える入力切換回路、28、28Aは計器用変圧器
8の出力より交流電力系統1の電圧の低下を検出する電
圧低下検出回路、29、29Aは電圧低下検出回路28
の出力により電流検出器5Bと5Dおよび電流検出器5
Aと5Cからの入力を切り替える入力切換スイッチであ
る。
【0057】次に動作について説明する。まず、電圧が
どの程度低下したら過電流になるかあらかじめシミュレ
ーションあるいは計算で確認しておきその値を電圧低下
検出回路28に設定しておく。交流電力系統1で事故が
発生した場合には計器用変圧器8の出力より交流電力系
統1の電圧の低下を検出し、上記設定値以下であれば通
常電流検出器5Bを選択しているスイッチを電流検出器
5Dを選択するように切り替えその値を出力する。
【0058】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は2つの異なる飽和特性の電流検出器と、そ
れらからの入力を切り替える入力切換回路を持たないた
め、交流電力系統で1相あるいは2相が地絡するような
事故時には正確な電流を検出できず、正確な電圧補正値
を得て変圧器3の鉄心の偏磁を抑制することは困難であ
ったが、図7に示した実施の形態6の電力変換装置は2
つの異なる飽和特性の電流検出器をもち、電圧低下時に
はそれらからの入力を適時切り替えることにより、電力
系統で1相あるいは2相が地絡するような事故時にも正
確な電流を検出し、より正確な電圧補正値を演算し変圧
器3の鉄心の偏磁を抑制することが可能となる。
【0059】実施の形態7.以下、この発明の実施の形
態7を図8に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0060】図8において5Dは5Bに比べて飽和電流
の大きな電流検出器、27は5Bと5Dからの入力を切
り替える入力切換回路、30は電流検出器5Bと5Dの
最大値を選択する最大値検出回路である。
【0061】次に動作について説明する。最大値検出回
路30では、電流検出回路5Bと5Dからの入力を比較
し、その最大値を選択する。これは、電流検出器5Dの
変成比をわずかに落としておくことにより、通常電流計
測時には電流検出器5Bの出力が選択されるが、過電流
検出時には電流検出器5Bが飽和することにより、電流
検出器5Bの出力が頭打ちとなるため、結果的に交流電
力系統1の事故時には電流検出器5Dの出力が選択され
ることとなる。
【0062】以上述べたように図10に示した従来の電
力変換装置は2つの異なる飽和特性の電流検出器と、そ
れらからの入力を切り替える入力切換回路を持たないた
め、交流電力系統で1相あるいは2相が地絡するような
事故時には正確な電流を検出できず、正確な電圧補正値
を得て変圧器3の鉄心の偏磁を抑制することは困難であ
ったが、図8に示した実施の形態7の電力変換装置は2
つの異なる飽和特性の電流検出器をもち、それらを比較
し、最大値を選択することにより、電力系統で1相ある
いは2相が地絡するような事故時にも正確な電流を検出
し、より正確な電圧補正値を演算し変圧器3の鉄心の偏
磁を抑制することが可能となる。
【0063】実施の形態8.以下、この発明の実施の形
態8を図9に基づいて説明する。図において、図10に
示した従来の電力変換装置と同一の機能を持つ要素に付
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】図9において、5Eは変圧器3の巻線電流
ではなく、変圧器3の各端子と自励式変換器2の各端子
間を流れる相電流を測定する電流検出器、31は入力切
換回路の出力より交流電力系統1の電流の零相成分を演
算する零相演算回路、32は電流検出器5Eの出力より
相電流から変圧器3の巻線電流を演算する巻線電流演算
回路である。また、入力切換回路27は図6、図7ある
いは図8に示してある回路と同等であるため説明を省
く。
【0065】次に動作について説明する。交流電力系統
1の電圧の1相あるいは2相が地絡するような事故が発
生した際、変圧器3の中性点が接地されていると交流電
力系統1には過大な零相電流が流れる。この時入力切換
回路27の動作については上記47項、51項あるいは
55項で説明したものと同等であるので説明は割愛す
る。入力切換回路27の出力より零相演算回路31で3
相和をとり零相電流を演算する。入力切換回路からの出
力と零相電流の差分を減算器6Aでとることにより零相
電流を含まない3相電流が得られる。一方、変圧器3が
図9に示すとおりスター・デルタ結線となっている場合
零相電流はデルタ巻線内を循環し、電流計測器5Eには
計測されない。よって、電流検出器5Eの出力より相電
流から零相成分の含まれていない変圧器3の巻線電流を
巻線電流演算回路32で演算する、上記減算器6Aで得
られた3相電流と上記巻線電流力との差分を減算器6で
とり、直流分検出器7に入力することにより出力電圧に
含まれる正確な直流成分が得られる。
【0066】以上述べたように、図10に示した従来の
電力変換装置は、変圧器のスター結線側に流れる零相電
流を検出する零相演算回路31を持たないため、図9に
示すような回路で交流電力系統1で1相あるいは2相地
絡事故が発生した場合、直流成分検出器7で正確な直流
成分の検出が困難で、上記事故時に正確な電圧補正値を
得て変圧器3の鉄心の偏磁を抑制することは困難であっ
たが、図9に示した実施の形態3の電力変換装置は、零
相演算回路31により零相電流を検出し、入力切換回路
27か減算することにより零相電流を含まない3相電流
を得ることができるため電流検出器5Eの出力電流から
より正確な直流成分を検出し、より正確な電圧補正値を
演算し変圧器3の鉄心の偏磁を抑制することが可能とな
る。
【0067】
【発明の効果】以上のように、第1の発明に係る電力変
換装置においては、変圧器の直流偏磁を防止又は抑制す
るために、ゲートブロックしてからゲートデブロックす
るまでのタイミングを演算するゲートタイミング演算回
路を備え、上記ゲートタイミング演算回路の出力である
GDB指令に基づきゲートデブロックし、上記出力電圧
指令に基づいて電圧を出力するようにしたので誤ったタ
イミングでゲートデブロックして変圧器を偏磁させるこ
となく、より安定に運転継続できる。
【0068】また、第2の発明に係る電力変換装置のゲ
ートタイミング演算回路は、上記変圧器に印加される電
圧を積分することにより上記変圧器の磁束密度を演算
し、ゲートブロックした時の磁束密度の位置を記憶して
おき同じ位置でGDB指令を出力するため、実際の鉄心
の磁束密度からGDBタイミングを演算することが可能
で、最適なタイミングを得ることができる。
【0069】また、第3の発明に係る電力変換装置のゲ
ートタイミング演算回路は、上記交流線路の電圧の1周
期の時間をあらかじめ記憶しておき、ゲートブロックし
てからタイマーによりGDB指令を出力するタイミング
を演算するため、上記交流電力系統の電圧が復帰すると
確実に1周期以内にGDB指令を出力する最適なタイミ
ングを得ることができる。
【0070】また、第4の発明に係る電力変換装置のゲ
ートタイミング演算回路は、上記交流線路の電圧の位相
を演算する位相検出回路を備え、ゲートブロックしたと
きの位相を記憶し、その位相と同じ位相でGDB指令を
出力する。通常自励式変換装置は上記位相検出器を備え
ているため、磁束演算回路あるいはタイマーカウンター
を新たに付け加えることなくGDB指令を出力する最適
なタイミングを得ることができる。
【0071】また、第5の発明に係る電力変換装置にお
いては、上記交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上
記変圧器の各巻線電流を検出する電流検出器A、上記電
流検出器Aと同じ電流を検出するが飽和電流値が大きい
ため精度の低い電流検出器B、これら電流検出器からの
入力をどちらか適正な方に選択する入力選択回路、これ
ら入力選択回路によって選択された電流検出器の出力か
ら上記変換器の出力電圧に含まれる直流成分を演算する
直流成分演算回路、これら直流成分演算回路から電圧指
令補正値を演算する電圧指令補正値演算回路を備え、上
記出力電圧指令値と上記電圧指令補正値とに基づいて電
圧を出力するため、定常時制御に使用している上記電流
計測器が飽和するような零相電流が流れるような系統事
故時にも、変圧器の直流偏磁を確実に抑制することがで
きる。
【0072】また、第6の発明に係る電力変換装置の入
力切換装置は、上記電圧検出器の出力から交流線路が地
絡あるいは短絡したことを検出し、上記電流検出器から
の入力を切り替える演算回路から構成されるため、交流
電力系統の電圧喪失時の電流検出器の切換が容易確実に
実現できる。
【0073】また、第7の発明に係る電力変換装置の入
力選択回路は、上記電流検出器からの入力を比較しより
大きい方を選択する演算回路から構成されるので、切換
が急激な変化を伴うことなく行え、更に系統電圧喪失時
以外の過電流時にも対応可能である。
【0074】また、第8の発明に係る電力変換装置にお
いては、上記交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上
記変圧器につながる各相電流を検出する電流検出器、電
流検出器Aと同じ電流を検出するが飽和電流値が大きい
ため精度の低い電流検出器B、これら電流検出器からの
入力をどちらか適正な方に選択する入力選択回路、これ
ら入力選択回路によって選択された電流検出器の出力か
らスター側の零相電流を演算する零相演算回路、これら
入力選択回路によって選択された電流検出器の出力と上
記零相電流とに基づいて上記変換器の出力電圧に含まれ
る直流成分を演算する直流成分演算回路、これら直流成
分演算回路から電圧指令補正値を演算する電圧指令補正
値演算回路を備え、上記出力電圧指令値と上記電圧指令
補正値とに基づいて電圧を出力するようにしたので、変
圧器の巻線電流を直接検出せずとも、零相電流に影響さ
れることなく、変圧器の直流偏磁を確実に抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力変換装
置を示す回路図である。
【図2】 変圧器に印加される電圧と変圧器の磁束の関
係を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における電力変換装
置を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における電力変換装
置を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における電力変換装
置を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態5における電力変換装
置を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における電力変換装
置を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態7における電力変換装
置を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態8における電力変換装
置を示す回路図である。
【図10】 従来の電力変換装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 交流電力系統、2 自励式変換装置、3 変圧器、
4 直流電圧源、5A、5B、5C、5D、5E 電流
検出器、6、6A 減算器、7 直流成分検出器、8
計器用変圧器、9 電圧基準、10 電圧指令値作成回
路、11 加算器、12 パルス幅変調制御回路、13
ゲートパルス増幅回路、14 GB・GDB指令回
路、15 GB・GDB状態信号、16 ゲートタイミ
ング演算回路、17 GB・GDB指令、18 変圧器
印加電圧、19A、19B 変圧器磁束、20 変圧器
残留磁束、21 GBタイミング、22A、22B G
DBタイミング、23 磁束演算回路、24 記憶演算
回路、25 タイマーカウンター、26 位相検出回
路、27、27A 入力切換回路、28、28A 電圧
低下検出回路、29、29A 入力切換スイッチ、30
最大値選択回路、31零相演算回路、32 巻線電流
演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/44 H02M 7/48 H02M 7/537

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器を介して交流系統に接続された電
    力変換器と、指令に基づいてゲートブロック、あるいは
    ゲートデブロックが自由に行える電力変換器を備え、出
    力電圧指令に基づいて電圧を出力する電力変換装置にお
    いて、上記変圧器の直流偏磁を防止又は抑制するために、 ゲー
    トブロックしてからゲートデブロックするまでのタイミ
    ングを演算するゲートタイミング演算回路を備え、上記
    ゲートタイミング演算回路の出力であるゲートデブロッ
    ク指令に基づきゲートデブロックし、上記出力電圧指令
    に基づいて電圧を出力するようにしたことを特徴とする
    電力変換装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲートタイミング演算回路は、上記
    変圧器に印加される電圧を積分することにより上記変圧
    器の磁束密度を演算し、ゲートブロックした時の磁束密
    度の位置を記憶しておき同じ位置でゲートデブロック指
    令を出力する演算回路から構成されることを特徴とする
    請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 上記ゲートタイミング演算回路は、上記
    交流線路の電圧の1周期の時間をあらかじめ記憶してお
    き、ゲートブロックしてからタイマによりゲートデブロ
    ック指令を出力するタイミングを演算する回路から構成
    されることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 上記ゲートタイミング演算回路は、上記
    交流線路の電圧の位相を演算する位相検出回路を備え、
    ゲートブロックしたときの位相を記憶し、その位相と同
    じ位相でゲートデブロック指令を出力する演算回路から
    構成されることを特徴とする請求項1記載の電力変換装
    置。
  5. 【請求項5】 中性点を接地された変圧器を介して交流
    線路に接続された電力変換器を備え、出力電圧指令に基
    づいて電圧を出力する電力変換装置において、 上記交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上記変圧器
    の各巻線電流を検出する第1の電流検出器、上記第1の
    電流検出器と同じ電流を検出するが飽和電流値が大きい
    ため精度の低い第2の電流検出器、上記第1、第2電流
    検出器からの入力のうちどちらか適正な方を選択する入
    力選択回路、上記入力選択回路によって選択された上記
    第1または第2電流検出器の出力から上記変換器の出力
    電圧に含まれる直流成分を演算する直流成分演算回路、
    上記直流成分演算回路の演算結果に基づいて電圧指令補
    正値を演算する電圧指令補正値演算回路を備え、上記出
    力電圧指令値と上記電圧指令補正値とに基づいて電圧を
    出力することを特徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】 上記入力選択回路は、上記電圧検出器の
    出力から交流線路が地絡あるいは短絡したことを検出
    し、上記第1、第2電流検出器からの入力を切り替える
    演算回路から構成されることを特徴とする請求項5記載
    の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 上記入力選択回路は、上記電流検出器か
    らの入力を比較し、より大きい値を選択する演算回路か
    ら構成されることを特徴とする請求項5記載の電力変換
    装置。
  8. 【請求項8】 中性点を接地されたスター・デルタ結線
    の変圧器を介して交流線路に接続された電力変換器を備
    え、出力電圧指令に基づいて電圧を出力する電力変換装
    置において、 上記交流線路の電圧を検出する電圧検出器、上記変圧器
    につながる各相電流を検出する第1の電流検出器、上記
    第1の電流検出器と同じ電流を検出するが飽和電流値が
    大きいため精度の低い第2の電流検出器、上記第1、第
    2の電流検出器からの入力のうちどちらか適正な方を選
    択する入力選択回路、上記入力選択回路によって選択さ
    れた上記第1、第2電流検出器の出力からスター側の零
    相電流を演算する零相演算回路、上記入力選択回路によ
    って選択された上記第1、または第2の電流検出器の出
    力と上記零相電流とに基づいて上記変換器の出力電圧に
    含まれる直流成分を演算する直流成分演算回路、上記直
    流成分演算回路から電圧指令補正値を演算する電圧指令
    補正値演算回路を備え、上記出力電圧指令値と上記電圧
    指令補正値とに基づいて電圧を出力することを特徴とす
    る電力変換装置。
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