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JP3518033B2 - レーザ投光装置 - Google Patents

レーザ投光装置

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Publication number
JP3518033B2
JP3518033B2 JP06881695A JP6881695A JP3518033B2 JP 3518033 B2 JP3518033 B2 JP 3518033B2 JP 06881695 A JP06881695 A JP 06881695A JP 6881695 A JP6881695 A JP 6881695A JP 3518033 B2 JP3518033 B2 JP 3518033B2
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JP
Japan
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light
laser
light source
parallel light
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JP06881695A
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English (en)
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JPH08240432A (ja
Inventor
栄一 北島
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP06881695A priority Critical patent/JP3518033B2/ja
Publication of JPH08240432A publication Critical patent/JPH08240432A/ja
Priority to US09/138,521 priority patent/US5933393A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3518033B2 publication Critical patent/JP3518033B2/ja
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築作業等における
測設や測量作業に用いるレーザ投光装置に関し、特に投
光装置本体が傾斜したときのレーザ光の方向を自動的に
補正する自動傾き補正装置を備えたレーザ投光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動傾き補正装置を備えたレーザ
投光装置としては図7及び図8に示すものが知られてい
る(特開昭63−222214号公報)。
【0003】図7は従来の自動傾き補正装置を備えたレ
ーザ投光装置の縦断面図、図8は図7のレーザ投光装置
が傾いた状態を示す縦断面図である。
【0004】このレーザ投光装置の本体109の下部に
は整準装置108が設けられている。投光装置本体10
9内の上部にはレーザ光Lを下方へ向けて出射すること
ができるようにレーザダイオード101が設けられ、レ
ーザダイオード101の下方には自動傾き補正装置が設
けられている。
【0005】自動傾き補正装置は、レーザダイオード1
01から下方へ出射されたレーザ光Lを平行光にする投
光レンズ102と、投光レンズ102からの平行光が透
過される透明容器103とを備えている。透明容器10
3内は上下2つの部屋に区分され、各部屋にはシリコー
ンオイルC1,C2がそれぞれ封入され、しかも各部屋
の上部にはシリコーンオイルC1,C2の液面と接する
空間108a,108bが形成されている。透明容器1
03の上平面部103a、中平面部103b及び下平面
部103cは互いに平行である。
【0006】図8に示すように、投光装置本体109が
角度θ1だけ傾いた場合、透明容器103内のシリコー
ンオイルC1,C2は勾配角θ1をもつ楔状になる。レ
ーザダイオード101から出射され、投光レンズ102
で平行光になったレーザ光Lは楔状のシリコーンオイル
C1,C2を透過するときに屈折し、偏角θ2のレーザ
光Lとなって投光装置本体109の外部へ出射される。
【0007】シリコーンオイルC1,C2の屈折率をそ
れぞれ、n1,n2とすると、補正の条件式θ2=(n
1+n2−2)θ1が与えられ、n1=n2=1.5の
シリコーンオイルC1,C2を使用すれば、レーザ光L
の傾き補正が成り立つことになる。すなわち、レーザ光
Lが自動的に鉛直方向へ指向するように補正され、投光
装置本体109の傾斜による測定誤差が補正される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレー
ザ投光装置は鉛直面及び水平面のいずれかの平面を形成
するようにレーザ光を投射するものであるから、鉛直面
レーザ投射による測設作業と、水平面レーザ投射による
測設作業とを行うには、それぞれ専用のレーザ投光装置
を用意しなければならないという問題があった。
【0009】また、適度な粘性を有し、なお且つ屈折率
が正確に1.500のシリコーンオイルは存在せず、実
際上は屈折率が1.41や1.45のものを使用せざる
を得ないので、前述の補正の条件式により、補正精度が
悪くなるという問題があった。
【0010】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は鉛直面及び水平面のいずれの平面
をも形成するように光を投射することができ、且つ補正
精度が高いレーザ投光装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明に係るレーザ投光装置は、光源か
ら出射された光を平行光にする第1の光学部材と、前記
第1の光学部材からの平行光が透過され、自由液面を有
する透明な液体が収容された容器と、前記容器内に入射
した平行光を直角に曲げる第2の光学部材と、前記容器
に設けられ、平行光が透過する入射面と、前記入射面と
直角となるように前記容器に設けられ、前記第2の光学
部材によって直角に曲げられた平行光が透過する出射面
と、前記第2の光学部材で直角に曲げられて前記液体の
自由液面を透過した平行光、又は前記液体の自由液面を
透過して前記第2の光学部材で直角に曲げられた平行光
を、集光して前記光源の2次光源を作る2次光源光学部
材と、前記2次光源からの光を平行光にする第3の光学
部材と、前記第3の光学部材からの平行光を平面を形成
するように投射する投射手段とを備え、前記第3の光学
部材からの平行光が鉛直又は水平方向へ出射されるよう
に、前記2次光源光学部材と前記第3の光学部材との焦
点距離を、それぞれ前記液体の屈折率に応じて設定し
た。
【0012】また、請求項2記載の発明に係るレーザ投
光装置は、光源から出射された光を平行光にする第1の
光学部材と、前記第1の光学部材からの平行光を直角に
曲げる第2の光学部材と、前記第2の光学部材の入射側
に配置され、自由液面を有する透明な第1の液体が収容
された第1の容器と、前記第2の光学部材の出射側に配
置され、自由液面を有する透明な第2の液体が収容され
た第2の容器と、前記第1の容器に設けられ、平行光が
透過する入射面と、前記入射面と直角となるように前記
第2の容器に設けられ、前記第2の光学部材によって直
角に曲げられた平行光が透過する出射面と、前記第1又
は第2の液体の自由液面を透過した前記第2の光学部材
からの平行光を集光して前記光源の2次光源を作る2次
光源光学部材と、前記2次光源からの光を平行光にする
第3の光学部材と、前記第3の光学部材からの平行光を
平面を形成するように投射する投射手段とを備え、前記
第3の光学部材からの平行光が鉛直又は水平方向へ出射
されるように、前記2次光源光学部材と前記第3の光学
部材との焦点距離を、それぞれ前記液体の屈折率に応じ
て設定した。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明のレーザ投光装置では、レ
ーザ投光装置の姿勢を変えるだけで鉛直面及び水平面の
いずれの平面をも形成するように光を投射させることが
できる。
【0014】また、鉛直面及び水平面のいずれの投光時
にも光源からの光が容器内の透明な液体の液面を透過
し、傾き補正機能が働く。
【0015】請求項2記載の発明のレーザ投光装置で
は、鉛直面投光時に、光源からの光が第1又は第2の容
器のうち一方の容器内の液面を透過し、水平面投光時
に、光源からの光が他方の容器内の液面を透過し、いず
れの投光時にも傾き補正機能が働く。
【0016】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1はこの発明の第1実施例に係るレーザ
投光装置の要部を示す構成図である。
【0018】この第1実施例のレーザ投光装置は、レー
ザダイオード(光源)1から出射されたレーザ光Lを平
行光にするコリメータレンズ(第1の光学部材)2と、
自由液面を有するシリコーンオイル(透明な液体)Cが
封入された透明容器(容器)3と、透明容器3内に入射
した平行光を直角に曲げる直角プリズム(第2の光学部
材)6と、直角プリズム6からのレーザ光L1を集光し
て焦点距離f2の位置にレーザダイオード1の2次光源
8を作る投影レンズ(2次光源光学部材)4と、投影レ
ンズ4からのレーザ光L1を平行光にする第3のコリメ
ータレンズ(第3の光学部材)5と、コリメータレンズ
5からのレーザ光L1を直角に反射させるペンタミラー
(投射手段)9とを備えている。
【0019】レーザダイオード1やコリメータレンズ
2,5や投影レンズ4や透明容器3などはレーザ投光装
置の図示しない装置本体にそれぞれ固定され、ペンタミ
ラー9は装置本体に回動可能に取り付けられ、ペンタミ
ラー9は投射手段の一部を構成する図示しないモータ等
の駆動装置によって回転する。
【0020】前記レーザダイオード1はコリメータレン
ズ2の焦点距離f1の位置に配置されている。
【0021】前記直角プリズム6は透明容器3内に固定
され、透明容器3内には屈折率1.51のシリコーンオ
イルCが封入され、しかも透明容器3内にはシリコーン
オイルCの液面と接する空間7が形成されている。透明
容器3の入射面3aと出射面3bとは隣接し、直角をな
す。
【0022】前記コリメータレンズ5の焦点距離f3の
位置と2次光源の位置とは一致させてある。
【0023】前記ペンタミラー9を除くコリメータレン
ズ2、透明容器3、直角プリズム6、投影レンズ4及び
コリメータレンズ5で自動傾き補正機構が構成される。
【0024】次に、水平面レーザ投射のときの自動傾き
補正機構の動作を図1に基づいて説明する。
【0025】レーザダイオード1からのレーザ光Lはコ
リメータレンズ2で平行光になり、入射面3aから透明
容器3内に入射し、直角プリズム6で直角に反射され
る。レーザ投光装置の装置本体が角度θ1だけ傾いた場
合、透明容器3も傾くが、透明容器3内のシリコーンオ
イルCの液面は水平を保つので、勾配角θ1をもつ楔状
になる。このシリコーンオイルCの液面を透過したレー
ザ光L1は角度θ2、 θ2=Sin−1 (n・Sinθ1)−θ1 (1)式 だけ傾き、投影レンズ4に入射する。(nはシリコーン
オイルCの屈折率)シリコーンオイルCを透過したレー
ザ光L1は投影レンズ4で集光され、投影レンズ4の焦
点距離f2の位置にレーザダイオード1の2次光源8が
形成される。この2次光源8は鉛直軸から水平方向に距
離d d=f2・Tanθ2 (2)式 だけ離れた位置に形成される。
【0026】投影レンズ4からのレーザ光L1はコリメ
ータレンズ5に入射し、角度θ3 θ3=Tan−1 (d/f3) (3)式 をもった平行光になり、鉛直方向に出射される。
【0027】(3)式に(1)式及び(2)式を代入す
ると、 θ3=Tan−1 ×{f2・Tan[Sin−1 (n・Sinθ1)−θ1] /f3} (4)式 となり、補正角が求められる。
【0028】(4)式よりθ1=θ3=θと置き、補正
条件式を導き出すと、 f3/f2=[Sin−1 (n・Sinθ)−θ]/θ (5)式 となり(θは任意の補正角)、前記シリコーンオイルC
の屈折率が決まれば、投影レンズ4とコリメータレンズ
5とのそれぞれの焦点距離f2,f3を設定することが
できる。
【0029】図1に示す自動傾き補正装置は(5)式を
満たすように構成されているので、レーザ光Lが常に鉛
直に出射される。
【0030】例えば、θ=1゜、n=1.51、f2=
20mmとすると、(5)式により、f3=10.2m
mと求められる。これより、(4)式から、補正角θ3
を求めると、θ1=10′でθ3=10′0″、θ1=
30′でθ3=30′0.05″、θ1=1゜でθ3=
1゜0′0.4″等と正確に補正される。
【0031】そして、鉛直方向に出射されたレーザ光L
2はペンタミラー9によって直角に反射され、水平面を
形成するレーザ光L2として360゜方向に回転投射さ
れる。
【0032】次に、鉛直面レーザ投射のときの自動傾き
補正機構の動作を図2に基づいて説明する。
【0033】鉛直面レーザ投射の場合、レーザ投光装置
を図1の状態から図2の状態に90゜回転させて設置す
る。レーザダイオード1からのレーザ光Lはコリメータ
レンズ2で平行光になり、入射面3aから透明容器3内
に入射する。前述のようにレーザ投光装置を90゜回転
させると、シリコーンオイルCは流動するので、レーザ
光LはシリコーンオイルCの液面に入射する。
【0034】レーザ投光装置の装置本体が角度θ1だけ
傾いた場合、透明容器3も傾くが、透明容器3内のシリ
コーンオイルCの液面は水平を保つので、勾配角θ1を
もつ楔状になる。このシリコーンオイルCの液面を透過
し、直角プリズム6で直角に反射されたレーザ光L1は
前記(1)式により角度θ2の傾きをもつ。
【0035】直角プリズム6で直角に反射されたレーザ
光L1は出射面3bから出射する。出射面3bから出射
されたレーザ光L1は投影レンズ4で集光され、投影レ
ンズ4の焦点距離f2の位置にレーザダイオード1の2
次光源8が形成される。この2次光源8は水平軸から鉛
直方向に、前記(2)式の通り、距離dだけ離れた位置
に形成される。
【0036】投影レンズ4からのレーザ光L1はコリメ
ータレンズ5に入射し、前記(3)式の通り、角度θ3
をもった平行光になり、水平方向に出射される。
【0037】そして、水平方向に出射されたレーザ光L
2はペンタミラー9によって直角に反射され、鉛直面を
形成するレーザ光L2として360゜方向に回転投射さ
れる。
【0038】この第1実施例のレーザ投光装置によれ
ば、レーザ投光装置の姿勢を変えるだけで鉛直面及び水
平面のいずれの平面をも形成するようにレーザ光Lを回
転投射させることができるので、1台で鉛直面及び水平
面の両方の測設作業等を行うことが可能であり、それぞ
れ専用のレーザ投光装置を用意する必要がない。したが
って、作業性が向上するとともに、作業コストの低減を
図ることができる。
【0039】また、鉛直面及び水平面のいずれの投光時
にも傾き補正機能が働くので、高い傾き補正精度を得る
ことができる。更に、シリコーンオイルCを収容した1
個の透明容器3と簡単な光学系によって高い補正精度を
得ることができるので、製作コストの低減を図ることが
できる。
【0040】図3はこの発明の第2実施例に係るレーザ
投光装置の要部を示す構成図、図4は図3のレーザ投光
装置を90゜回転させた状態を示す図である。図1に示
す実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0041】第1実施例では、第2の光学部材として、
レーザダイオード1からのレーザ光Lを直角に曲げる直
角プリズム6を透明容器3内に収容させた場合について
述べたが、第2実施例では、図3に示すように、直角プ
リズム6を用いずに、断面が直角二等辺三角形の透明容
器13だけを用いた。透明容器13内にシリコーンオイ
ルCが封入され、透明容器13内にシリコーンオイルC
の液面と接する空間7が形成されている点は、第1実施
例と共通する。透明容器13は入射面13a、出射面1
3b及び斜面13cを有している。
【0042】第2の光学部材としての斜面13cは45
゜の臨界角度をもっているので、入射面13aから入射
したコリメータレンズ2からのレーザ光Lは斜面13c
で全反射され、出射面13bから出射される。
【0043】水平面レーザ投射及び鉛直面レーザ投射の
ときの自動傾き補正機構の動作は第1実施例と同様であ
り、水平面レーザ投射のときにレーザ投光装置を図3の
状態に設置し、鉛直面レーザ投射のときにレーザ投光装
置を図3の状態から図4の状態へと90゜傾けて設置す
る点も第1実施例と同様であるので、動作等の説明を省
略する。
【0044】この第2実施例のレーザ投光装置によれ
ば、第1実施例と同様の効果を得ることができるととも
に、第2の光学部材として直角プリズム6を用いないの
でコストを低減することができる。
【0045】図5はこの発明の第3実施例に係るレーザ
投光装置の要部を示す構成図、図6は図5のレーザ投光
装置を90゜回転させた状態を示す図である。図1に示
す実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0046】第1実施例では、第2の光学部材としての
直角プリズム6を透明容器3内に収容させた場合につい
て述べたが、第3実施例では、図5に示すように、第2
の光学部材としての直角プリズム6の入射側に断面矩形
の透明容器(第1の容器)23を配置し、直角プリズム
6の出射側に透明容器(第2の容器)33を配置した。
透明容器23,33内にはそれぞれシリコーンオイルC
1,C2が封入され、透明容器23,33内にはそれぞ
れシリコーンオイルC1,C2の自由液面と接する空間
27,37が形成されている。
【0047】水平面レーザ投射のときの自動傾き補正機
構の動作を図5に基づいて説明する。
【0048】レーザダイオード1からのレーザ光Lはコ
リメータレンズ2で平行光になり、透明容器23の入射
面23aから入射し、空間27を経て出射面23bから
出射する。出射面23bから出射したレーザ光Lは直角
プリズム6で直角に反射され、透明容器33の入射面3
3aから入射し、シリコーンオイルC2の自由液面を透
過して、出射面33bから出射する。シリコーンオイル
C2の自由液面を透過したレーザ光L1は投影レンズ4
で集光され、投影レンズ4の焦点距離f2の位置にレー
ザダイオード1の2次光源8が形成される。この2次光
源8は鉛直軸から水平方向に、前記(2)式の通り、距
離dだけ離れた位置に形成される。
【0049】投影レンズ4からのレーザ光L1はコリメ
ータレンズ5に入射し、前記(3)式の通り、角度θ3
をもった平行光になり、鉛直方向に出射される。
【0050】そして、鉛直方向に出射されたレーザ光L
2はペンタミラー9によって直角に反射され、水平面を
形成するレーザ光L2として360゜方向に回転投射さ
れる。
【0051】鉛直面レーザ投射の場合、レーザ投光装置
を図5の状態から図6の状態に90゜回転させて設置す
る。レーザダイオード1からのレーザ光Lはコリメータ
レンズ2で平行光になり、透明容器23の入射面23a
から入射する。前述のようにレーザ投光装置を90゜回
転させると、シリコーンオイルC1,C2は流動するの
で、入射面23aから入射したレーザ光Lはシリコーン
オイルC1の液面に入射する。シリコーンオイルC1の
自由液面を透過したレーザ光Lは出射面23bから出射
し、直角プリズム6で直角に反射され、透明容器33の
入射面33aから入射し、空間37を経て出射面33b
から出射する。
【0052】レーザ投光装置の装置本体が角度θ1だけ
傾いた場合、透明容器23,33も傾くが、透明容器2
3,33内のシリコーンオイルC1,C2の液面は水平
を保つので、勾配角θ1をもつ楔状になる。このシリコ
ーンオイルC1の液面を透過し、直角プリズム8で直角
に反射されたレーザ光L1は前記(1)式により角度θ
2の傾きをもつ。
【0053】直角プリズム8で直角に反射されたレーザ
光L1は出射面33bから出射する。レーザ光L1は投
影レンズ4で集光され、投影レンズ4の焦点距離f2の
位置にレーザダイオード1の2次光源8が形成される。
この2次光源8は水平軸から鉛直方向に、前記(2)式
の通り、距離dだけ離れた位置に形成される。
【0054】投影レンズ4からのレーザ光L1はコリメ
ータレンズ5に入射し、前記(3)式の通り、角度θ3
をもった平行光になり、水平方向に出射される。
【0055】そして、水平方向に出射されたレーザ光L
2はペンタミラー9によって直角に反射され、鉛直面を
形成するレーザ光L2として360゜方向に回転投射さ
れる。
【0056】この第3実施例のレーザ投光装置によれ
ば、第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0057】なお、前述の各実施例では、投射手段をペ
ンタミラー9とこのペンタミラー9を回転させる駆動装
置とで構成した場合について述べたが、これに代え、投
射手段として円錐ミラーを用いるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のレーザ投
光装置によれば、レーザ投光装置の姿勢を変えるだけで
鉛直面及び水平面のいずれの平面をも形成するように光
を投射させることができるので、1台で鉛直面及び水平
面の両方の測設作業等を行うことが可能であり、それぞ
れ専用のレーザ投光装置を用意する必要がない。したが
って、作業性が向上するとともに、作業コストの低減を
図ることができる。
【0059】また、鉛直面及び水平面のいずれの投光時
にも傾き補正機能が働くので、高い傾き補正精度を得る
ことができる。更に、透明な液体を収容した1個の容器
と簡単な光学系とによって高い補正精度を得ることがで
きたので、製作コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施例に係るレーザ投光
装置の要部を示す構成図である。
【図2】図2は図1のレーザ投光装置を90゜回転させ
た状態を示す図である。
【図3】図3はこの発明の第2実施例に係るレーザ投光
装置の要部を示す構成図である。
【図4】図4は図3のレーザ投光装置を90゜回転させ
た状態を示す図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施例に係るレーザ投光
装置の要部を示す構成図である。
【図6】図6は図5のレーザ投光装置を90゜回転させ
た状態を示す図である。
【図7】図7は従来のレーザ投光装置の縦断面図であ
る。
【図8】図8は図7のレーザ投光装置が傾いた状態を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2,5 コリメータレンズ 3,13,23,33 透明容器 4 投影レンズ 6 直角プリズム 7,27,37 空間 8 2次光源 9 ペンタミラー L,L1,L2 レーザ光 C,C1,C2 シリコーンオイル f2 投影レンズの焦点距離 f3 コリメータレンズ5の焦点距離

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射された光を平行光にする第
    1の光学部材と、 前記第1の光学部材からの平行光が透過され、自由液面
    を有する透明な液体が収容された容器と、 前記容器内に入射した平行光を直角に曲げる第2の光学
    部材と、前記容器に設けられ、平行光が透過する入射面と、 前記入射面と直角となるように前記容器に設けられ、前
    記第2の光学部材によって直角に曲げられた平行光が透
    過する出射面と、 前記第2の光学部材で直角に曲げられて前記液体の自由
    液面を透過した平行光、又は前記液体の自由液面を透過
    して前記第2の光学部材で直角に曲げられた平行光を、
    集光して前記光源の2次光源を作る2次光源光学部材
    と、 前記2次光源からの光を平行光にする第3の光学部材
    と、 前記第3の光学部材からの平行光を平面を形成するよう
    に投射する投射手段とを備え、 前記第3の光学部材からの平行光が鉛直又は水平方向へ
    出射されるように、前記2次光源光学部材と前記第3の
    光学部材との焦点距離を、それぞれ前記液体の屈折率に
    応じて設定したことを特徴とするレーザ投光装置。
  2. 【請求項2】 光源から出射された光を平行光にする第
    1の光学部材と、 前記第1の光学部材からの平行光を直角に曲げる第2の
    光学部材と、 前記第2の光学部材の入射側に配置され、自由液面を有
    する透明な第1の液体が収容された第1の容器と、 前記第2の光学部材の出射側に配置され、自由液面を有
    する透明な第2の液体が収容された第2の容器と、前記第1の容器に設けられ、平行光が透過する入射面
    と、 前記入射面と直角となるように前記第2の容器に設けら
    れ、前記第2の光学部材によって直角に曲げられた平行
    光が透過する出射面と、 前記第1又は第2の液体の自由液面を透過した前記第2
    の光学部材からの平行光を集光して前記光源の2次光源
    を作る2次光源光学部材と、 前記2次光源からの光を平行光にする第3の光学部材
    と、 前記第3の光学部材からの平行光を平面を形成するよう
    に投射する投射手段とを備え、 前記第3の光学部材からの平行光が鉛直又は水平方向へ
    出射されるように、前記2次光源光学部材と前記第3の
    光学部材との焦点距離を、それぞれ前記液体の屈折率に
    応じて設定したことを特徴とするレーザ投光装置。
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