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JP3517606B2 - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JP3517606B2
JP3517606B2 JP12678199A JP12678199A JP3517606B2 JP 3517606 B2 JP3517606 B2 JP 3517606B2 JP 12678199 A JP12678199 A JP 12678199A JP 12678199 A JP12678199 A JP 12678199A JP 3517606 B2 JP3517606 B2 JP 3517606B2
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JP
Japan
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magnet
bobbin
coil
stator
magnetic pole
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力 青島
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Canon Inc
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型に構成した円筒
形状のモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては図6に示すものがある。ボビン101にステータ
コイル105が同心状に巻回され、ボビン101は2個
のステータヨーク106で軸方向から挟持固定されてお
り、かつステータヨーク106にはボビン101の内径
面円周方向にステータ歯106aと106bが交互に配
置され、ケース103には、ステータ歯106aまたは
106bと一体のステータヨーク106が固定されステ
ータ102が構成されている。
【0003】2組のケース103には、フランジ115
と軸受け108が固定され、他方のケース103には他
の軸受け108が固定されている。ロータ109はロー
タ軸110に固定されたロータ磁石111からなり、ロ
ータ磁石111はステータ102のステータヨーク10
6aと放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ
軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に支持さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小型のステップモータはロータの外周にケース10
3、ボビン101、ステータコイル105、ステータヨ
ーク106が同心状に配置されているためモータの外形
寸法が大きくなってしまう欠点があった。また、ステー
タコイル105への通電により発生する磁束は図7に示
すように主としてステータ歯106aの端面106a1
とステータ歯106bの端面106b1とを通過するた
めロータ磁石111に効果的に作用しないのでモータの
出力は高くならない欠点がある。
【0005】このような問題を解決したモータを本出願
人は特開平09−331666に提案している。この提
案されたモータは円周方向に等分割して異なる極に交互
に着磁された永久磁石からなるロータを円筒形状に形成
し、該ロータの軸方向に第1のコイル、ロータ及び第2
のコイルを順に配置し、第1のコイルにより励磁される
第1の外側磁極及び第1の内側磁極をロータの外周面及
び内周面に対向させ、第2のコイルにより励磁される第
2の外側磁極及び第2の内側磁極をロータの外周面及び
内周面に対向させるように構成したものであり、ロータ
軸である回転軸が円筒形状の永久磁石内から取り出され
ている。
【0006】このような構成のモータは、出力が高くモ
ータの外形寸法を小さいものとすることができるが、さ
らに上記構成でマグネットを薄くすることにより第1の
外側磁極と第1の内側磁極の間の距離及び第2の外側磁
極と第2の内側磁極の間の距離を小さくできれば磁気回
路の磁気抵抗を小さくすることができる。これによれば
第1のコイル及び第2のコイルに流す電流は少ない電流
で多くの磁束を発生させることができる。
【0007】また、本出願人は上記モータを組み立てや
すくするために特開平10−215558において、円
筒形状に形成されるとともに少なくとも外周面が周方向
に分割して異なる極に交互に着持されたマグネットと、
コイルが巻回された第1のボビンと、コイルが巻回され
た第2のボビンと、前記第1のボビンに巻回されたコイ
ルにより励磁された前記マグネットの外周面に対向する
第1の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対向す
る第1の内側磁極部と、前記第2のボビンに巻回された
コイルにより励磁され前記マグネットの外周面に対向す
る第2の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対向
する第2の内側磁極部と、前記第1の外側磁極部と第2
の外側磁極部を同心状に保持しかつバネ性を有する材料
からなり円周面に軸と並行方向にスリットは形成された
連結部材とを備えたモータを提案している。
【0008】しかしながら、前記スリットからごみがモ
ータ内に入って動作不良を引き起こす恐れがあった。
【0009】また、本出願人は上記モータを組み立てや
すくするために特開平10−215558において、円
筒形状に形成されるとともに少なくとも外周面が周方向
に分割して異なる極に交互に着持されたマグネットと、
コイルが巻回された両端が電気的に接続された端子ピン
が固定されたボビン端子部を備える第1のボビンと、コ
イルが巻回され該コイルの両端が電気的に接続された端
子ピンが固定されたボビン端子部を備える第2のボビン
と、前記第1のボビンに巻回されたコイルにより励磁さ
れ、前記マグネットの外周面に対向する第1の外側磁極
部と、前記マグネットの内周面に対向する第1の内側磁
極部と、前記第2のボビンに巻回されたコイルにより励
磁され、前記マグネットの外周面に対向する第2の外側
磁極部と、前記マグネットの内周面に対向する第2の内
側磁極部と、前記第1の外側磁極部と第2の外側磁極部
を同心状に保持する連結部材とからなるモータを提案し
ている。
【0010】その構成図を図7〜図9に示す。図7はモ
ータの外観図であり、図8はボビンの斜視図であり、図
9はボビンの断面図である。201が第1の外側磁極
部、202が第2の外側磁極部、203が連結部材、2
05がコイル、204、208がボビン、207、20
8、209、210はボビン204、208の端子部2
04a、208a部に固定されたコイルの両端がハンダ
付けされた端子ピンである。ボビン208にはボビン2
04と同様にコイル(図示せず)が巻かれている。
【0011】しかしながら、ボビンのボビン端子部、特
に図9中、A部は形状が薄く機械的強度が弱いため不用
意に外力を加えてしまうと破壊してしまう欠点があっ
た。
【0012】したがって、本発明の目的は、出力の高く
かつ小型で組み立てが容易でごみが混入しにくいモータ
を提供することにある。さらには、ボビン端子部が破壊
しにくいモータを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるモータは、外周表面を周方向に分割
して交互に異なる極に着磁されたマグネットと、マグネ
ットの軸方向であってマグネットを挟む位置に配置され
た第1のコイルおよび第2のコイルと、第1のコイルが
巻かれた第1のボビンと、第2のコイルが巻かれた第2
のボビンと、マグネットの一端の外周面に対向し第1の
コイルによって励磁される第1の外側磁極と、マグネッ
トの一端の内周面に対向し第1のコイルによって励磁さ
れる第1の内側磁極と、マグネットの他端の外周面に対
向し第2のコイルによって励磁される第2の外側磁極
と、マグネットの他端の内周面に対向し第2のコイルに
よって励磁される第2の内側磁極と、非磁性材料かつ可
撓性を有する材料で構成され第1の外側磁極および第2
の外側磁極部を固定する連結部材とを有し、連結部材は
変形を容易にするためのスリットを有し、第1のボビン
および第2のボビンがスリットを覆うことを特徴とす
る。
【0014】
【0015】可撓性を有する材料で構成された連結部材
がスリットを有しているため、第1の外側磁極部と第2
の外側磁極部をガタなく保持することができる。そのた
め、第1の外側磁極部と第2の外側磁極部の同心度
を良くしてモータを組立てることが容易となる。
【0016】さらに、ボビンの一部が連結部材のスリッ
トの外周を覆うよう構成されているためスリットから
モータの内部へのゴミの混入を簡単な構成で防ぐことが
できる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】また、上記目的を達成するために、上記の
モータは、第1のボビンと前記第2のボビンとが係合す
ることを特徴とする。ボビン端子が互いに係合するため
強度が増し不用意な外力による破壊が防がれる。
【0023】
【実施例】図1〜図4は本発明の実施例1のステップモ
ータを示す図であり、そのうち、図1はステップモータ
の分解斜視図であり、図2はステップモータの組み立て
後の軸方向の断面図であり、図3は図2のA−A線での
断面図およびB−B線での断面図である。図4はステッ
プモータの外観図である。
【0024】図1〜図4において、1はロータを構成す
る円筒形状のマグネットであり、このロータであるマグ
ネット1は、その外周表面を円周方向にn分割して(本
実施例では10分割して)S極、N極が交互に着磁され
た着磁部1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、
1h、1i、1jとすると、この着磁部1a、1c、1
e、1g、1iがS極に着磁され、着磁部1b、1d、
1f、1h、1jがN極に着磁されている。また、マグ
ネット1は射出成形により形成されるプラスチックマグ
ネット材料により構成されている。これにより円筒形状
の半径方向に関しての厚さは非常に薄く構成することが
できる。
【0025】またマグネット1には軸方向中央部に内径
が小なる嵌合部1wを備えている。10はロータ軸とな
る出力軸で、この出力軸10はロータであるマグネット
1の嵌合部1wに圧入にて固着されている。マグネット
1は射出成形により成形されるプラスチックマグネット
からなるため圧入による組み立てでも割れが発生するこ
とはなくまた軸方向中央部に内径が小なる嵌合部1wを
備えるという複雑な形状でも製造が容易となる。また出
力軸10とマグネット1は圧入で組み立ておよび固着さ
れので組み立てが容易で安価で製造可能となる。これら
の出力軸10とマグネット1はとでロータを構成してい
る。
【0026】特にマグネット1の材料としてNd−Fe
−B系希土類磁性粉とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バ
インダー材との混合物を射出成形することにより形成さ
れたプラスチックマグネットを用いている。これにより
コンプレッション成形されたマグネットの場合の曲げ強
度が500Kgf/cm2 程度なのに対して、例えばポ
リアミド樹脂をバインダー部材として使用した場合80
0Kgf/cm2 以上の曲げ強度が得られコンプレッシ
ョン成形ではできない、薄肉円筒形状を形成することが
できる。薄肉円筒形状に構成したことは後述するように
モータの性能を高める。
【0027】また、形状を自由にすることができ、コン
プレッション成形ではできない、ロータ軸を固着するた
めの形状を一体化でき、かつ十分なロータ軸固着強度を
得ることができた。また、強度的に優れているためロー
タ軸を圧入などの方法を用いても割れることはない。
【0028】同時に、ロータ軸固着部が一体成形された
ことによりロータ軸部に対してマグネット部の同軸精度
が向上し、振れを少なくすることが可能になりマグネッ
トとステータ部との空隙距離を少なくすることが可能と
なり、コンプレッションマグネットの磁気特性8MGO
e以上に対して射出成形マグネットの磁気特性は5から
7MGOe程度であるがモータの十分な出力トルクを得
ることができる。また、コンプレッションマグネットで
問題になる磁性粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しや
すい表面のふくらみもなく品質の向上が達成できる。
【0029】2および3は第1のボビン、第2のボビン
であり、4はボビン2に巻回された円筒形状の第1のコ
イルであり、5はボビン3に巻回された円筒形状の第2
のコイルである。第1のコイル4および第2のコイル5
は前記マグネット1と同心でかつ、マグネット1を軸方
向に挟む位置に配置され、第1のコイル4および第2の
コイル5はその外径が前記マグネット1の外径とほぼ同
じ寸法である。
【0030】第1のボビン2および第2のボビン3はボ
ビン端子部2a、3aが形成されている。第1のボビン
2の端子部2aには金属材料からなる端子ピン6、7が
固定されており、該端子ピン6、7には第1のコイル4
の両端がハンダ付け等により電気的に接続されている。
第2のボビン3の端子部3aには金属材料からなる端子
ピン8、9が固定されており、該端子ピン8、9には第
1のコイル4の両端がハンダ付け等により電気的に接続
されている。第1のボビン2の端子部2aには更に突起
部2bが形成されておりこの突起部2bの先端にはピン
2cと穴2dが形成されている。第2のボビン3の端子
部3aには更に突起部3bが形成されておりこの突起部
3bの先端にはピン3cと穴3dが形成されている。第
1のボビン2のピン2cは第2のボビン3の穴3dと、
第1のボビン2の穴2dは第2のボビン3のピン3cと
それぞれモータの組み立て状態では圧入状態で係合し、
第1のボビン2および第2のボビン3にはボビン端子部
2a、3aはお互いに固定された状態になり機械的強度
が増し、不用意な外力によってボビン端子部が破壊され
るような事故を防ぐことができる。
【0031】第1のボビン2のピン2cは第2のボビン
3の穴3dと、第1のボビン2の穴2dは第2のボビン
3のピン3cとが係合部から構成する。
【0032】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータおよび第2のステータで、第1のステータお
よび第2のステータの位相は180/n度、即ち18°
ずれて配置され、これらの第1のステータおよび第2の
ステータは外筒および内筒からなっている。第1のステ
ータ18の外筒はその先端部が第1の外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eを形成している。
【0033】21は第1の補助ステータで内径部21f
が第1のステータ18の内筒18fに嵌合して固着され
かつ外径部には前記第1のステータの外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eに対向した位相に第1
の内側磁極となる21a、21b、21c、21d、2
1e部が形成されている。第1の内側磁極21a、21
b、21c、21d、21e部はそれぞれがマグネット
1の着磁に関して同位相になるように360/(n/
2)度、即ち72°ずれて形成されている。第2のステ
ータ19の外筒はその先端部が第2の外側磁極19a、
19b、19c、19d、19eを形成している。
【0034】22は第2の補助ステータで内径部22f
が第2のステータ19ので内筒19fに嵌合して固着さ
れかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eに対向した位相に
第2の内側磁極となる22a、22b、22c、22
d、22e部が形成されている。第2の内側磁極22
a、22b、22c、22d、22e部はそれぞれがマ
グネット1の着磁に関して同位相になるように360/
(n/2)度、即ち72度ずれて形成されており、また
第2のステータ19の第2の外側磁極19a、19b、
19c、19d、19eはそれぞれがマグネット1の着
磁に関して同位相になるように360/(n/2)度、
即ち72度ずれて形成されている。
【0035】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18e及び第2のステータ19
の外側磁極19a、19b、19c、19d、19eは
切欠き穴と、軸と平行方向に延出する歯により構成され
ている。この構成によりモータの直径を最小限にしつつ
磁極の形成が可能となる。つまりもし、外側磁極を半径
方向に延びる凹凸で形成するとその分モータの直径は大
きくなってしまうのであるが、本実施例では切欠き穴
と、軸と平行方向に延出する歯により外側磁極を構成し
ているのでモータの直径を最小限に抑えることができ
る。
【0036】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第1の内側磁極と
なる第1の補助ステータの外径部21a、21b、21
c、21d、21eはマグネット1の一端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネット1の一端側を挟み込む
ように設けられる。また第1のステータ18の穴18f
には出力軸10の一端部が回転可能に嵌合している。
【0037】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b、19c、19d、19eおよび第2の内側磁極と
なる第2の補助ステータの外径部22a、22b、22
c、22d、22eはマグネット1の他端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネット1の他端側を挟み込む
ように設けられる。また第2のステータ19の穴19f
には出力軸10の他端部が回転可能に嵌合している。
【0038】第1のステータ18の外筒および内筒の間
にコイル2が設けられ、このコイル2に通電されること
により第1のステータ18および第1の補助ヨーク21
とが励磁される。
【0039】第2のステータ19の外筒および内筒の間
にコイル3が設けられ、このコイル3に通電されること
により第2のステータ19および第2の補助ヨーク22
とが励磁される。
【0040】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18b、18c、18d、18eお
よび内側磁極21a、21b、21c、21d、21e
との間にあるロータであるマグネット1を横切るので、
効果的にロータであるマグネットに作用し、コイル3に
より発生する磁束は外側磁極19a、19b、19c、
19d、19eおよび内側磁極22a、22b、22
c、22d、22eとの間にあるロータであるマグネッ
ト1を横切るので、効果的にロータであるマグネットに
作用しモータの出力を高める。
【0041】またマグネット1は前記したように射出成
形により形成されるプラスチックマグネット材料により
構成されており、これにより円筒形状の半径方向に関し
ての厚さは非常に薄く構成することができる。そのため
第1のステータ18の外側磁極18a、18bと内側磁
極18c、18dの距離を非常に小さくできコイル2と
第1のステータにより形成される磁気回路の磁気抵抗は
小さく構成できる。また同様に第2のステータ19の外
側磁極19a、19bと内側磁極19c、19dの距離
を非常に小さくできコイル3と第2のステータにより形
成される磁気回路の磁気抵抗は小さく構成できる。これ
により少ない電流で多くの磁束を発生させることができ
るのでモータの出力アップ、低消費電力化、コイルの小
型化が達成されることになる。
【0042】またマグネット1の射出成形時のゲートは
第1のステータ18の外側磁極18a、18bと第2の
ステータ19の外側磁極19a、19bとは対向しない
それらの外側の磁極18a、18bと19a、19bの
間の位置にある。ゲートを図2中のGで示す。この位置
にすることで、成形後のゲート残りやゲートの残り削除
等の後処理による磁気のアンバランスや表面の凹凸が生
じてもモータの出力特性には影響を及ぼさないので良好
なモータにすることができる。
【0043】20は非磁性材料かつ可撓性を有する材
料、例えば、ばね用ステンレス鋼やばね用リン青銅等か
らなり、スリット20bが形成されている略円筒形状部
材としての連結リングである。スリット20bは円周面
に軸方向と並行方向に形成されている。
【0044】連結リング20は単体において内径部20
aの直径が第1のステータ18、第2のステータ19の
外側磁極の外径寸法より小さく設定されており、内径部
20aの直径に第1のステータ18、第2のステータ1
9の外側磁極部が挿入されると連結リング20は弾性的
に変形し第1のステータ、第2のステータ19を弾性的
に保持する。この時第1のステータ18、第2のステー
タ19は位相を180/n度即ち18度ずらして且つ先
端がある距離だけ間隔を隔てられた状態で固定されてい
る。
【0045】即ち、第1のステータ18の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eの先端と第2のス
テータ19の外側磁極19a、19b、19c、19
d、19eの先端が軸と並行方向にある距離離れ且つ回
転方向の位置に関して位相を180/n度即ち18度ず
らして向き合うように配置されている。
【0046】連結リングは非磁性材料により構成したこ
とにより第1のステータ18と第2のステータ19とを
磁気回路上分断できお互いの影響が及ばないようにでき
モータの性能が安定する。
【0047】連結リング20のスリット20bは連結リ
ング20が比較的容易に変形するためのものである。こ
の構造によれば第1のステータ18と第2のステータ1
9とは、組み立て時ガタのない構造となり第1のステー
タ18と第2のステータ19の同心が精度よく確保され
て組み立てられる。その後溶接や接着により連結リング
20と第1のステータ18と第2のステータ19とは固
定される。上記のスリット20bによりそこから内部に
ゴミが混入しマグネット1に付着したりして動作不良を
おこしやすい。
【0048】本実施例ではボビンの一部即ち第1のボビ
ン2のボビン端子部2aの設けられた突起部2bと第2
のボビン3のボビン端子部3aの設けられた突起部3b
により、連結リング20のスリット20bの外周面を覆
うように構成したためスリット20bが塞がれる。これ
により外部からのゴミの混入を防ぐことができる。
【0049】図2はステップモータの断面図であり、図
3(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線で
の断面図を示し、図3(e)、(f)、(g)、(h)
は図2のB−B線での断面図を示している。図3(a)
と(e)とが同時点の断面図であり、図3(b)と
(f)とが同時点の断面図であり、図3(c)と(g)
とが同時点の断面図であり、図3(d)と(h)とが同
時点の断面図である。
【0050】次にステップモータの動作を説明する。図
3(a)と(e)の状態からコイル2および3に通電し
て、第1のステータ18の外側磁極18a、18b、1
8c、18d、18eをN極とし、第1の補助ヨーク2
1からなる第1の内側磁極21a、21b、21c、2
1d、21eをS極とし、第2のステータ19の外側磁
極19a、19b、19c、19d、19eをN極と
し、第2の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22
a、22b、22c、22d、22eをS極に励磁する
と、ロータであるマグネット1は反時計方向に18度回
転し、図3(b)と(f)に示す状態になる。
【0051】次にコイル2への通電を反転させ、第1の
ステータ18の外側磁極18a、18b、18c、18
d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク21からなる
第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、21
eをN極とし、第2のステータ19の外側磁極19a、
19b、19c、19d、19eをN極とし、第2の補
助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22b、
22c、22d、22eをS極に励磁すると、ロータで
あるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転し、
図3(c)と(g)に示す状態になる。
【0052】次にコイル3への通電を反転させ、第1の
ステータ18の外側磁極18a、18b、18c、18
d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク21からなる
第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、21
eをN極とし、第2のステータ19の外側磁極19a、
19b、19c、19d、19eをS極とし、第2の補
助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22b、
22c、22d、22eをN極に励磁すると、ロータで
あるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転し、
図3(d)と(h)に示す状態になる。
【0053】以後このようにコイル2および3への通電
方向を順次切り換えていくことによりロータであるマグ
ネット1は通電位相に応じた位置へと回転していくもの
である。
【0054】ここでこのような構成のステップモータが
モータを超小型化する上で最適な構成であることについ
て述べる。ステップモータの基本構成について述べる
と、第1にマグネットを中空の円筒形状に形成している
こと、第2にマグネットの外周面を周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁していること、第3にマグネット
の軸方向に第1のコイルとマグネットと第2のコイルを
順に配置していること、第4に第1、第2のコイルによ
り励磁される第1、第2のステータの外側磁極および内
側磁極をマグネットの外周面および内周面に対向させて
いること、第5に外側磁極を切欠き穴と、軸と平行方向
に延出する歯により構成していることである。
【0055】このステップモータの径はマグネットの径
にステータ磁極を対向させるだけの大きさがあればよ
く、また、ステップモータの長さはマグネットの長さに
第1のコイルと第2のコイルの長さを加えただけの長さ
があれば良いことになる。このためステップモータの大
きさは、マグネットおよびコイルの径と長さによって決
まるもので、マグネットおよびコイルの径と長さをそれ
ぞれ非常に小さくすればステップモータを超小型にする
ことができるものである。
【0056】この時マグネットおよびコイルの径と長さ
をそれぞれ非常に小さくすると、ステップモータとして
の精度を維持することが難しくなるが、これはマグネッ
トの外周面および内周面に第1、第2のステータの外側
磁極および内側磁極を対向させる単純な構造によりステ
ップモータの精度の問題を解決している。この時、マグ
ネットの外周面だけでなく、マグネットの内周面も円周
方向に分割して着磁すれば、モータの出力をさらに高め
ることができる。
【0057】図4は本モータの外観図である。このよう
に連結部材20のスリット20bはボビンの一部によっ
て完全に覆われる。
【0058】
【発明の効果】 以上詳記したように、本発明によれ
ば、可撓性を有する材料で構成されたスリットを有する
連結部材によって第1の外側磁極部と第2の外側磁極部
をガタなく保持できるので、第1の外側磁極部と第2の
外側磁極部の同心度の精度を良くしてモータを組立てる
ことが容易となる。さらにボビンの一部が連結部材のス
リットの外周を覆うよう構成されているため、スリット
からモータの内部へのゴミの混入を簡単な構成で防ぐこ
とができる。
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】また、第1のボビンと第2のボビンとを係
合させることで、ボビン端子部は互いに係合するため強
度が増し不用意な外力による破壊が防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例に係るステップモ
ータの分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示すステップモータの組み立て完
成状態の断面図である。
【図3】図3は図2の示すステップモータのロータの回
転動作説明図である。
【図4】図4はステップモータの外観図である。
【図5】図5は従来のステップモータの断面図である。
【図6】図6は従来のステップモータのステータの様子
を示す断面図である。
【図7】図7は従来のステップモータの外観図である。
【図8】図8は従来のステップモータのボビンの斜視図
である。
【図9】図9は従来のステップモータのボビンの断面図
である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 第1のボビン 2a 端子部 2b 突起部 2c ピン 2d 穴 3 第2のボビン 3a 端子部 3b 突起部 3c ピン 3d 穴 4 第1のコイル 5 第2のコイル 6、7、8、9、 端子ピン6、7 10 出力軸 18 第1のステータ 18a、18b、18c、18d、18e 第1の外側
磁極 19 第2のステータ 19a、19b、19c、19d、19e 第2の外側
磁極 20 連結リング 20b スリット 21 第1の補助ヨーク 22 第2の補助ヨーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周表面を周方向に分割して交互に異な
    る極に着磁されたマグネットと、 前記マグネットの軸方向であって前記マグネットを挟む
    位置に配置された第1のコイルおよび第2のコイルと、 前記第1のコイルが巻かれた第1のボビンと、 前記第2のコイルが巻かれた第2のボビンと、 前記マグネットの一端の外周面に対向し、前記第1のコ
    イルによって励磁される第1の外側磁極と、 前記マグネットの一端の内周面に対向し、前記第1のコ
    イルによって励磁される第1の内側磁極と、 前記マグネットの他端の外周面に対向し、前記第2のコ
    イルによって励磁される第2の外側磁極と、 前記マグネットの他端の内周面に対向し、前記第2のコ
    イルによって励磁される第2の内側磁極と、 非磁性材料かつ可撓性を有する材料で構成され、前記第
    1の外側磁極および前記第2の外側磁極部を固定する連
    結部材と、を有し、 前記連結部材は変形を容易にするためのスリットを有
    し、前記第1のボビンおよび前記第2のボビンが前記ス
    リットを覆うことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のボビンと前記第2のボビンと
    が係合することを特徴とする請求項1に記載のモータ。
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