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JP2008136302A - ステッピングモータ - Google Patents

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JP2008136302A JP2006320214A JP2006320214A JP2008136302A JP 2008136302 A JP2008136302 A JP 2008136302A JP 2006320214 A JP2006320214 A JP 2006320214A JP 2006320214 A JP2006320214 A JP 2006320214A JP 2008136302 A JP2008136302 A JP 2008136302A
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Abstract

【課題】ステッピングモータにおいて、コイル占有体積の割合を増大させて、可能な限りモータトルクの向上を図る。
【解決手段】軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの回転が阻止される。又、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合した軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク2と内ヨーク3とによって形成された円環状のスペースに格納された、ボビン4のフランジ4cと当接することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの軸方向の位置も、正確に位置決めされる。ボス部11及びフランジ形成部12の何れも、外ヨーク2の底板2cから軸方向外側へと突出しないことから、モータ全長が規制されている場合であっても、外ヨーク2の底板2cの軸方向外側面を、許容されるモータ全長の軸方向両端位置に配置することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステッピングモータに関し、特にPM(パーマネントマグネット)型のステッピングモータに関するものである。
図10、図11には、従来から一般的な、PM(パーマネントマグネット)型のステッピングモータ30が示されている。このステッピングモータ30は、ボビン33aにコイル34aが巻回され、ボビン33aの外周が外側ヨーク31a及び内側ヨーク32aに覆われ、第1のステータ部が構成されている。又、ボビン33bにコイル34bが巻回され、ボビン33bの外周が外側ヨーク31b及び内側ヨーク32bに覆われ、第2のステータ部が構成されている。更に、第1のステータ部と第2のステータ部が固定されることによってステータ部が構成されている。
又、外周に多極着磁されたマグネット(永久磁石)38と、シャフト39と、ロータスリーブ37とで、ロータ部が構成されている。一方、外側ヨーク31aの軸方向外側には、フロントプレート20が固定され、フロントプレート20には、ロータのシャフト39を支持する軸受35aが固定されている。同様に、外側ヨーク31bの軸方向外側には、エンドプレート21が固定され、エンドプレート21には、シャフト39を支持する軸受35bが固定されている。そして、ロータ部のシャフト39が、軸受35a、35bに軸支されることにより、ロータ部は、ステータ部の中心に形成された円筒状スペース内で回転する構造となっている。なお、符号36a、36bで示される部分は、摺動性を有するスペーサである。
第1のステータ部と第2のステータ部には、それぞれマグネット38の外周に近接対向した複数の極歯が、前記各ヨークから交互に噛み合うような状態で配設されている。この、図10、図11に示されるステッピングモータ30は、コイル34a、34bに印加されるパルス電圧により、外側ヨーク31a及び内側ヨーク32aと、外側ヨーク31b及び内側ヨーク32bの各極歯に磁界が発生し、この磁界と、着磁されたマグネット38の磁界とにより駆動力が発生し、その結果、ロータ部が回転する機構となっている。
しかしながら、図10、図11に示される従来のステッピングモータ30は、フロントプレート20に軸受35aが固定され、エンドプレート21に軸受35bが固定された構成となっているため、フロントプレート20とエンドプレート21の厚みの分だけ、モータ全長が長くなっている。このため、ステッピングモータ30の全長が規制されている場合、モータ全長に対するコイル34a、34bの占有体積の割合が小さくなり、出力トルクの増加が見込めないという問題がある。また、フロントプレート20はモータ取り付けプレートとして機能するが、モータ取り付けプレートは客先によって形状が異なる結果、フロントプレート20を取付けた状態でステッピングモータ30が完成するため、フロントプレート20の形状毎にモータの製造工程が必要となり、製造工程の標準化、ひいてはモータ構造の標準化が難しいという問題がある。
かかる問題の対処法として、フロントプレート20及びエンドプレート21を用いることなく、軸受35a、35bを、直接的に、外側ヨーク31a、31bの内周に装着する構成のステッピングモータが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図12には、フロントプレート及びエンドプレートを廃したステッピングモータ40の分解斜視図が示されている。ステッピングモータ40は、ロータマグネット41、シャフト42、周方向に交互に配設された複数の極歯43a、44aを有し軟磁性材からなる内ヨーク43、44、励磁コイル45、46、周方向に交互に配設された複数の極歯47a、48aを有して軟磁性材からなる外ヨーク47、48を備えている。そして、これらの構成要素によって、ステータ49、50が構成されている。又、シャフト42を支持する軸受51、52は、各々、外ヨーク47、48に固着された焼結含油軸受である。
又、図12から明らかなように、焼結含油軸受51は大径部51aと小径部51bとを有する二段階形状となっている(焼結含油軸受52も同様である。)。そして、焼結含油軸受51、52の各小径部が、外ヨーク47、48の内周に嵌合挿入されることにより、各々外ヨーク47、48に固着され、なおかつ、大径部が外ヨーク47、48の軸方向外側面に当接することで、軸受51、52の軸方向の位置決めがなされる。
特開2006−254557号公報(第3頁、図1)
しかしながら、上記従来のステッピングモータ40の構成では、シャフト42に軸方向荷重が掛かった場合や、外部からの衝撃を受けた場合に、軸受51、52が外ヨーク47、48から脱落する虞がある。又、焼結含油軸受51、52の小径部を外ヨーク47、48の内周に嵌合させ、接着剤にて外ヨーク47、48にそれぞれ固着した場合であっても、温度変化や経時変化により接着剤が劣化し、劣化の度合いによっては軸受51、52が外ヨーク47、48から脱落する虞がある。
一方、焼結含油軸受51、52を鉄系の焼結含油軸受で構成し、小径部を外ヨーク47、48の内周に嵌合させ、溶接によって外ヨーク47、48にそれぞれ固着した場合には、上記脱落の問題が生じる虞はない。しかしながら、軸受51(52)は、大径部51aと小径部51bからなる二段軸構造であり、大径部51aが外ヨーク47、48の軸方向外側面に当接する構成のため、軸受51(52)の大径部51aの厚さの分だけ、軸受51(52)は外ヨーク47、48の軸方向外側へとそれぞれ突出し、ステッピングモータ40の全長の増加を来たしている。ステッピングモータ40の外径が小径になる程、ステッピングモータ40の外径に対する軸受51の大径部51aの外径の比率が大きくなるため、ステッピングモータ40の全長が規制されている場合には、図10、図11の例と同様に、モータ全長に対するコイル占有体積の割合が小さくなり、モータトルクを大きくすることが困難となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ステッピングモータにおいて、モータ全長が規制されている場合であっても、コイル占有体積の割合を増大させて、可能な限りモータトルクの向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明のステッピングモータは、同一円周上に交互に配置される複数の極歯を備える外ヨーク及び内ヨークの内部に、ボビンに巻回されたコイルが格納されたステータの、外ヨークの底板に形成される切欠きと嵌合するように、ロータの軸受にフランジが設けられ、該フランジが前記切欠きに嵌合することにより、外ヨークに軸受が固定されるものである。かかる構成により、外ヨークに対する軸受の位置決め及び固定が確実に行われ、なおかつ、外ヨークの底板から軸方向外側への突起物が無くなり、モータ全長の増大が回避される。
よって、モータ全長が規制されている場合であっても、コイル占有体積の割合を増大させ、可能な限りモータトルクの向上を図ることが可能となる。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。なお、各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。よって、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)筒状の外周フレーム及び該外周フレームの一端部を塞ぐ底板を含み、前記底板の中央に開口が形成され、該開口の周縁に沿って前記外周フレームと平行に設けられた複数の極歯を備える外ヨークと、該外ヨークの複数の極歯と同一円周上に交互に配置される複数の極歯を備える内ヨークとによって円環状のスペースが形成され、該円環状のスペースに、ボビンに巻回されたコイルが格納されてなるステータと、
シャフト及び該シャフトに固定されるマグネットからなり、前記ステータの、複数の極歯に囲まれた円筒状のスペースに回転可能に配置されるロータと、
該ロータのシャフトを、前記マグネットを挟んで前記ステータの外ヨークに軸着する一対の軸受とを有し、
前記外ヨークの底板の、前記極歯の間に、前記底板の開口の周縁から更に半径方向外側へと広がる切欠きが形成され、
前記軸受が、中空円筒状のボス部と、該ボス部の外周から突出し前記外ヨークの底板の切欠きに嵌合するフランジ部とを備え、なおかつ、該フランジ部が前記外ヨークの底板の切欠きに嵌させて軸受が装着されているステッピングモータ。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のフランジ部が、外ヨークの底板の切欠きに嵌合することで、外ヨークに対する軸受の回転が阻止される。又、外ヨークの底板の切欠きに嵌合した軸受のフランジ部が、外ヨークと内ヨークとによって形成された円環状のスペースに格納された、ボビンと当接することで、外ヨークに対する軸受の軸方向の位置も、正確に位置決めされる。
(2)前記(1)項において、前記外ヨークの底板の極歯の間に、前記底板の開口の周縁から更に半径方向外側へと広がる複数の切欠きが形成され、前記軸受が、前記ボス部の外周から突出し前記外ヨークの底板の切欠きに嵌合する複数のフランジ部を備えるステッピングモータ(請求項1)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受の複数のフランジ部が、外ヨークの底板の複数の切欠きに嵌合することで、外ヨークに対する軸受の回転が、ボス部の外周の複数位置において、より確実に阻止される。又、外ヨークの底板の複数の切欠きに嵌合した軸受の複数のフランジ部が、外ヨークと内ヨークとによって形成された円環状のスペースに格納されたボビンに当接することで、外ヨークに対する軸受の軸方向の位置も、ボス部の外周の複数位置において、より確実に位置決めされる。
(3)前記軸受のボス部は、前記外ヨークの極歯の内周面に嵌合挿入される外径に形成され、前記軸受のフランジ部は、その厚みが前記外ヨークの底板の厚み以下で、なおかつ、前記外ヨークの底板の切欠きに嵌合し、前記外ヨークと前記内ヨークとによって形成された円環状のスペースに格納された前記コイルのボビンと当接した状態で、前記ボス部の軸方向一側端面が、前記底板から軸方向外側へと突出しない位置に形成されているステッピングモータ。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部が、外ヨークの極歯の内周面に嵌合挿入されることで、外ヨークに対して軸受が安定保持される。又、軸受のフランジ部が、外ヨークの底板の切欠きに嵌合し、外ヨークに対する軸受の回転が阻止され、かつ、軸方向の位置が位置決めされた状態で、ボス部及びフランジ部の何れも、外ヨークの底板から軸方向外側へと突出しないものとなる。
(4)前記軸受のボス部は、前記外ヨークの極歯の内周面に嵌合挿入される外径に形成され、前記軸受のフランジ部は、前記外ヨークの底板と同等もしくはそれ以下の厚みを有し、かつ、前記外ヨークの底板から軸方向外側へと突出しないように前記ボス部の軸方向一端面と面一に形成されているステッピングモータ(請求項2)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部が、外ヨークの極歯の内周面に嵌合挿入されることで、外ヨークに対して軸受が安定保持される。又、軸受のフランジ部が、外ヨークの底板の切欠きに嵌合し、外ヨークに対する軸受の回転が阻止され、かつ、軸方向の位置が決められた状態で、外ヨークの底板の軸方向外側面と、軸受の軸方向外側面とが面一(フラット)となり、ボス部及びフランジ部の何れも、外ヨークの底板から軸方向外側へと突出しないものとなる。その結果として、外ヨークと内ヨークとにより形成される円環状のスペースの全長が増大し、かかるスペースに格納されるコイルの占有体積の割合を増大させることができるため起磁力を大きくすることができる結果、モータトルクを大きくできる。
(5)前記軸受のボス部とフランジ部とが別体に形成されているステッピングモータ。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部とフランジ部とが別体に形成されていることから、ボス部及びフランジ部の各々に適した製造方法及び材料を用いることが容易となる。
(6)前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備える金属材料からなるステッピングモータ(請求項3)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部とフランジ部とが別体に形成されていることから、ボス部及びフランジ部の各々に適した製造方法によって別々に製造して各部の製造を容易とし、それらを固定することで、軸受を構成することができる。又、ここで、ボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなることから、ロータのシャフトの回転時における、必要な潤滑性を確保することが可能である。なお、焼結含油合金として、例えば、銅系の焼結含油合金を用いることとすれば、鉄系の焼結含油合金を用いる場合に比べ、シャフトの摺動騒音を小さく抑えることができる。一方、フランジ部が、ボス部の外周に嵌合する円環部を備える金属材料からなり、例えば、板材を打ち抜くことにより形成されるものである。又、金属材料として鉄系金属を用いることにより、鉄系金属で形成された外ヨークに対し、軸受を固定する際に、溶接により両者を固定する作業が容易、かつ、確実に固定されるものとなるとなる。なお、軸受のボス部とフランジ部との固定は、フランジ部に設けられた円環部をボス部の外周に嵌合することによってわれる。
(7)前記軸受のボス部とフランジ部とが、鉄系の焼結含油合金によって一体に形成されているステッピングモータ(請求項4)。
本項に記載のステッピングモータは、ボス部とフランジ部とが一体に形成されることで、軸受の部品点数を最小限に抑えることが可能となる。又、鉄系の焼結含油合金によって形成されることで、鉄系金属で形成された外ヨークに対し軸受を固定する際に、溶接により両者を固定する作業が容易、かつ、確実に固定されるものとなる。
(8)前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備える樹脂材料からなるステッピングモータ(請求項5)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部とフランジ部とが別体に形成され、ボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなることから、ロータのシャフトの回転時における、必要な潤滑性を確保することが可能である。なお、焼結含油合金として、例えば、銅系の焼結含油合金を用いることとすれば、鉄系の焼結含油合金を用いる場合に比べ、シャフトの摺動騒音を小さく抑えることができる。一方、フランジ部が、ボス部の外周に嵌合する円環部を備える樹脂材料からなり、フランジ部を樹脂モールドにて一体成形することにより形状のバラツキを減少できる。また、軸受のフランジ部が樹脂にて形成されているため、外ヨークの底板の切欠きが軸受のフランジ部によって完全に塞がれることとなり、ゴミ等異物のステータ内部への侵入が確実に防止される。
(9)前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備えるバネ性の金属薄板からなるステッピングモータ(請求項6)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のボス部とフランジ部とが別体に形成され、ボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなることから、ロータのシャフトの回転時における、必要な潤滑性を確保することが可能である。なお、焼結含油合金として、例えば、銅系の焼結含油合金を用いることとすれば、鉄系の焼結含油合金を用いる場合に比べ、シャフトの摺動騒音を小さく抑えることができる。一方、フランジ部が、ボス部の外周に嵌合する円環部を備えるバネ性の金属薄板から形成されているため、溶接を用いることなく軸受を外ヨークに装着できる。
(10)前記フランジ部の先端を結ぶ円の直径が、前記外ヨークの底板の切欠きの基端を結ぶ円の直径を若干上回るように形成されているステッピングモータ(請求項7)。
本項に記載のステッピングモータは、フランジ部の先端を結ぶ円の直径が、外ヨークの底板の切欠きの基端を結ぶ円の直径を若干上回るように、例えば、外ヨークの切欠きを結ぶ円の直径より0.1mm程度大きく設定する等、締まり嵌め状態に形成されている。従って、軸受を外ヨークに装着する際には、外ヨークの切欠きにフランジ部の外周が変形して押込まれる。その結果、軸受に軸方向で外向きの力が掛かった時、変形したフランジ部がツッパリ状態(弾性変形状態)となり、外ヨークからの軸受の抜けを防止する。
(11)前記軸受のフランジ部の外形が、前記外ヨークの底板の切欠きと同一形状をなしているステッピングモータ(請求項8)。
本項に記載のステッピングモータは、軸受のフランジ部が、外ヨークの底板の切欠きに嵌合した状態で、外ヨークの底板の切欠きが軸受のフランジ部によって塞がれることとなり、ゴミ等異物のステータ内部への侵入が、確実に防止される。
(12)前記一対の軸受の少なくとも一方のフランジ部が、前記外ヨークの底板に溶接されているステッピングモータ(請求項9)。
本項に記載のステッピングモータは、外ヨークからの軸受の脱落を確実に防ぐことができる。
本発明はこのように構成したので、ステッピングモータにおいて、モータ全長が規制されている場合であっても、コイル占有体積の割合を増大させて、可能な限りモータトルクの向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2に示されるように、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ1は、外ヨーク2と内ヨーク3の各々に、複数の極歯2a、3aが設けられ、各極歯2a、3aが交互に噛み合うようにして外ヨーク2と内ヨーク3が組み合わされることによって、円環状のスペースが形成されている。そして、その円環状のスペースに、ステータ6が構成されている。ステータ6は、ボビン4に巻回されたコイル5が格納されてなるステータ6A、6B(すなわち、ステータ6A、6Bは同一構造をなしている。)が、電気角で90度の位相差となるようにして互いに背中合わせに当接することによって、2相の磁界を形成するものである。
又、シャフト8及びシャフト8に固定されるロータマグネット7A、7Bによって、ロータ9が構成されている。
ロータマグネット7A、7Bの外周面は、各々周方向に多極着磁されている。そして、ロータ9は、ステータ6A、6Bの、複数の極歯2a、3aに囲まれた円筒状のスペースに配置され、ステータ6Aの極歯2a、3aとステータ6Bの極歯2a、3aは、ロータマグネット7A、7Bの外周面にそれぞれ所定の空隙(ギャップ)を隔てて対向配置されている。そして、シャフト8は、ステータ6Aの外ヨーク2に装着した軸受10Aと、ステータ6Bの外ヨーク2Bに装着した軸受10Aとによって、回転可能に支持されている。
なお、ステータ6Aの外ヨーク2と内ヨーク3、ステータ6Bの外ヨーク2と内ヨーク3は全て同一材料にて形成されており、いずれも軟磁性の板材(例えば、電磁鋼板、ケイ素鋼板、純鉄板など)を絞り加工又はプレスにて所定形状に形成し、なおかつ、極歯部分を軸方向に折り曲げることにより形成されている。
一方、ボビン4は合成樹脂(例えば、液晶ポリマー)にて形成され、ボビン4の巻芯部にはマグネットワイヤが所定のターン数で巻回されてコイル5を構成している。ボビン4の巻芯部の両端には、フランジ4cが一体成形で形成され、一方端のフランジには端子ピン4bを植設した端子4aがフランジと一体に形成されており、コイル5のリードは端子ピン4bにそれぞれ絡げられている。また、端子4aは外ヨーク2の外周フレームに形成された切欠部2dからそれぞれ外部に引き出されている。
図3には、ステータ6Bの外ヨーク2と、外ヨーク2に装着される軸受10Aとが、分解斜視図として示されている。なお、ステータ6Aについては、ステータ6Bと同一構造であるため、詳しい説明を省略する。
外ヨーク2は、筒状の外周フレーム2f及び外周フレーム2fの一端部を塞ぐ底板2cを含むカップ状をなし、底板2cの中央に開口2eが形成され、開口2eの周縁に沿って、外周フレーム2fと平行に設けられた複数の極歯2aを備えている。又、外ヨーク2の底板2cの、極歯2aの間に、外ヨーク2の強度を考慮しつつ、底板2cの開口の周縁から更に半径方向外側へと広がる複数の切欠き2bが形成されている。
また、外周フレーム2fには端子用切欠部2dが形成され、この切欠部2dを介して、ボビン4の端子4bが外部に引き出されている。
軸受10Aは、中空円筒状のボス部11と、ボス部11の外周から突出し外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合する複数のフランジ部12aとを備えている。ここで、ボス部11は、外ヨーク2の極歯2aの内周面に嵌合挿入される外径に形成されている。そして、軸受10Aのボス部11が、外ヨーク2の極歯の内周面(開口2e)に嵌合挿入される。それと共に、フランジ部12aが外ヨーク2の極歯2a間に形成された切欠部2bに嵌め合わされ、フランジ部12aと外ヨーク2の底板2cとの間をスポット溶接することにより、軸受10Aが外ヨーク2に固着される。なお、ステータ6A、6Bにそれぞれ装着された軸受10Aは、互いに同一構造となっている。
ここで、軸受10Aのフランジ部12aの外形は、外ヨーク2の極歯2a間に形成された切欠部2bから、ステータ6の内部への、ごみの侵入を防止するという観点より、外ヨーク2の極歯2a間に形成された切欠部2bの形状に合わせることが好ましい。
さらに、図4には軸受10Aが斜視図で、図5には図4に示された軸受10AのA−A断面図が示されている。軸受10Aは、小径部及び大径部からなる中空円筒状のボス部11と、ボス部11の小径部の外周に嵌合するフランジ形成部12とからなる、別体構造を有している。そして、ボス部11は銅系の焼結含油合金から形成され、フランジ形成部12は鉄系の金属材料から形成されている。
又、フランジ部12aは、その厚みが外ヨーク2の底板2cの厚み以下で、なおかつ、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合し、外ヨーク2と内ヨーク3とによって形成された円環状のスペースに格納された、コイル5のボビン4のフランジ4cと当接した状態で、ボス部11の軸方向一側端面が、底板2cから軸方向外側へと突出しない位置に形成されている。
具体的には、フランジ形成部12は、円環部12bの外周から、放射状に突出する複数のフランジ部12aを備えた構造である。なお、フランジ部12aは、外ヨーク2の底板2cと同じか、それ以下の厚みを有している。そして、図5に示されるように、ボス部11の小径部の外周縁には、加締め用縁部11aが設けられており、円環部12bの内周12cは、ボス部11の小径部に嵌め込まれた後、冶具(図示せず)を用いて加締め用縁部11aを加締めることにより、ボス部11は円環部12bの内周に固定される。しかも、ボス部11がフランジ形成部12より飛出すことがないように、すなわち、フランジ部12aがボス部11の軸方向一端面と面一となるように、両者は固定されている。なお、ボス部11の中央の穴11bは、シャフト8を挿通するための穴である。
なお、本実施の形態においては、フランジ形成部12は鉄系の金属材料にて形成しているが、鉄系の金属材料に代えて樹脂材料(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)など)から形成してもよく、フランジ形成部12を樹脂材料で形成する場合には、樹脂モールドにてボス部11と一体成形できる。
ここで、ステッピングモータ1の組立手順について説明する。
まず、ステータ内径基準で製作された冶具(図示せず)に、ステータ6Bの、外ヨーク2の極歯2aの内周を挿通させ、コイル5が巻回されたボビン4を、外ヨーク2に収容する。この時、外周フレーム2fに形成された端子用切欠部2dから、ボビン4の端子4bが外部に引き出される。そして、ステータ6Bの内ヨーク3の極歯3aの内周を、冶具(図示せず)に挿通させることにより、外ヨーク2の極歯2aと内ヨーク3の極歯3aとが、同一円周上に交互に噛み合うように、外ヨーク2と内ヨーク3とを組み合わせる。この時、外ヨーク2の極歯2aと内ヨーク3の極歯3aは、電気角で180度の位相差となるように位置決めされる。
次に、ステータ6Aの内ヨーク3の極歯3aの内周を冶具(図示せず)に挿通させ、コイル5が巻回されたボビン4を、内ヨーク3に収容する。そしてステータ6Aの外ヨーク2の極歯2aの内周を冶具(図示せず)に挿通させることにより、内ヨーク3の極歯3aと外ヨーク2の極歯2aとが、同一円周上に交互に噛み合うように、外ヨーク2と内ヨーク3とを組み合わせる。この時、外ヨーク2の極歯2aと、内ヨーク3の極歯3aは、電気角で180度の位相差となるように位置決めする。また、ステータ6Bと同様に、ボビン4の端子4bは、外周フレームに形成した端子用切欠部2dから、外部に引き出される。そして、ステータ6Aとステータ6Bとが、電気角で90度の位相差となるように、背中合わせに積層位置決めし、ステータ6Aの外ヨーク2の外周フレーム2fと、ステータ6Bの外ヨーク2の外周フレーム2fとの間を溶接して、両者を固着することにより、2相からなるステータ6を得る。以上により、ステータ6Aとステータ6Bは同軸にて形成される。
次に、軸受10Aをステータ6Bの外ヨーク2に装着する。この際、図3に示された軸受10Aのボス部11の大径部を、外ヨーク2の極歯2aの内周面(開口2e)に嵌合挿入し、なおかつ、軸受10Aのフランジ部12aを、外ヨーク2の極歯2aの間に形成した切欠部2bに嵌合させる。この時、軸受10Aのボス部11が、ボビン4のフランジ4cに当接することで、フランジ4cが、軸受10Aの軸方向のストッパとして機能し、軸受10Aの移動を規制する。
更に、フランジ部12aと外ヨーク2の底板2cとの間を、溶接することにより、軸受10Aを外ヨーク2に固着する。
次に、ロータマグネット7A、7Bを、シャフト8の中間部に固着し、外周に多極着磁を施す。そして、ロータのシャフト8を、ステータ6Aの外ヨーク2の極歯2aの内周面(開口2e)に挿入し、シャフト8の一方端を軸受10Aに挿通し、ロータ9を、ステータ6A、6Bの、複数の極歯2a、3aに囲まれた円筒状のスペースに収容する。
又、他方の軸受10Aをシャフト8の他方端に挿通させた後、軸受10Aのボス部11を外ヨーク2の極歯2aの内周面(開口2e)に嵌合挿入し、図3に示された軸受10Aのフランジ部12aを外ヨーク2の極歯2aの間に形成した切欠部2bに嵌合させて、軸受10Aをステータ6Aの外ヨーク2に装着する。この時も、軸受10Aのボス部11が、ボビン4のフランジ4cに当接することで、フランジ4cが軸方向のストッパとして機能し、軸受10Aの移動を規制する。なお、図示の例では、ロータマグネット7A、7Bを2個用いた構成となっているが、これを1個で構成しても勿論よい。
ステータ6Aの場合については、軸受10Aのフランジ部12aと外ヨーク2の底板2cとの間を溶接して固着しても良い。一方、ステータ6Aの外ヨーク2の底板2cの上にモータ取り付け板であるフロントプレート(図示せず)を固着する場合には、このフロントプレートによって、ステータ6A側の軸受10Aを押さえることになるため、軸受10Aのフランジ部12aと外ヨーク2の底板2cとの間を溶接する必要はない。
以上の工程により、ステッピングモータ1の組立が完了する。これによってステータ6の極歯2a、3aはロータマグネット7A、7Bと所定の空隙(ギャップ)を介してロータマグネット7A、7Bの外周面に対向配置される。
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
まず、軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの回転が阻止される。又、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合した軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク2と内ヨーク3とによって形成された円環状のスペースに格納された、ボビン4のフランジ4cと当接することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの軸方向の位置も、正確に位置決めされる。しかも、軸受10Aは、フランジ部12aが外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合した状態で、ボス部11及びフランジ部12aの何れも、外ヨーク2の底板2cから軸方向外側へと突出しない形状に形成されていることから、モータ全長が規制されている場合であっても、外ヨーク2の底板2cの軸方向外側面を、許容されるモータ全長の軸方向両端位置に配置することが可能となる。その結果として、外ヨーク2と内ヨーク3とにより形成される円環状のスペースの全長が増大し、かかるスペースに格納されるコイル4の占有体積の割合を増大させることとなる。
しかも、軸受10Aの複数のフランジ部12aが、外ヨーク2の底板2cの複数の切欠き2bに嵌合することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの回転が、ボス部11の外周の複数位置における、フランジ部12aと切欠き2bの嵌合より、確実に阻止される。又、外ヨーク2の底板2cの複数の切欠き2bに嵌合した、軸受10Aの複数のフランジ部12aが、外ヨーク2と内ヨーク3とによって形成された円環状のスペースに格納されたボビン4のフランジ4cに当接することで、外ヨーク2に対する軸受10Aの軸方向の位置も、ボス部11の外周の複数位置における、フランジ部12aとフランジ4cとの当接により、確実に位置決めされることとなる。
又、軸受10Aのボス部11が、外ヨーク2の極歯2aの内周面(開口2e)に嵌合挿入されることで、外ヨーク2に対して軸受10Aが安定保持される。又、軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク1の底板2cの切欠き2bに嵌合し、外ヨーク2に対する軸受10Aの回転が阻止され、かつ、軸方向の位置が位置決めされた状態で、ボス部11及びフランジ部12aの何れも、外ヨーク2の底板2cから軸方向外側へと突出しないものとなる。
より具体的には、軸受10Aのフランジ部12aは、外ヨーク2の底板2cと同じ厚みを有し、なおかつ、ボス部11の軸方向一端面と面一に形成されているので、図1に示されるように、外ヨーク2の底板2cの軸方向外側面と、軸受10Aの軸方向外側面とが面一(フラット)となり、ボス部11及びフランジ形成部12(フランジ部12a)の何れも、外ヨーク2の底板2cから軸方向外側へと突出しないものとなる。
又、軸受10Aのボス部11とフランジ部12aとが別体に形成されていることから、ボス部11及びフランジ部12aの各々に適した製造方法によって別個に製造して、各部の製造を容易とすることができる。そして、各部を互いに固定することで、軸受10Aを構成することができる。ここで、ボス部11が、中空円筒状の焼結含油合金からなることから、ロータ9のシャフト8の回転時における、必要な潤滑性を確保することが可能である。しかも、銅系の焼結含油合金を用いることにより、鉄系の焼結含油合金を用いる場合に比べ、シャフト8の摺動騒音を小さく抑えることができる。
一方、フランジ部12aが、ボス部11の外周に嵌合する円環部12bを備える鉄系金属材料からなることにより、鉄系金属で形成された外ヨーク2に対し、軸受10Aを固定する際に、溶接により両者を固定する作業が容易、かつ、確実に固定されるものとなるとなる。
又、軸受10Aのフランジ部12aの外形が、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bと同一形状をなしていることから、軸受10Aのフランジ部12aが、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合した状態で、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bが、軸受10Aのフランジ部12aによって塞がれることとなり、ゴミ等異物のステータ内部への侵入が、防止されることとなる。なお、異物の侵入を他の手段によって防止することとすれば、軸受10Aのフランジ部12aの外形が、外ヨーク2の底板2cの切欠き2bと同一形状でなくとも良い。
更には、一対の軸受10Aの少なくとも一方のフランジ部12aが、外ヨーク2の底板2cに溶接されていることから、外ヨーク2からの軸受10Aの脱落を確実に防ぐことができる。
なお、本実施の形態においては、軸受10Aのフランジ形成部12は鉄系の金属材料にて形成しているが、鉄系の金属材料に代えて樹脂材料(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)など)から形成してもよく、フランジ形成部12を樹脂材料で形成する場合には、樹脂モールドにてボス部11と一体成形できる。フランジ形成部12を樹脂材料にて形成した場合、外ヨーク2への装着は、軸受10Aのフランジ部12aを外ヨーク2の底板2cの切欠き2bに嵌合させ、フランジ部12aを加熱押圧してフランジ部12aを変形させることにより切欠き2bを完全に塞ぐことができると共に軸受10Aを強固に装着できる。
また、図6は本発明の実施形態に係る前記軸受10Aと異なる軸受10Cが示され、図7は軸受10Cを装着した状態のステッピングモータを示した部分断面図である。この軸受10Cのボス部11は軸受10Aと同じ構造で、小径部がフランジ形成部12にカシメ固定されている。一方、フランジ形成部12は、軸受10Aにおけるフランジ形成部12とほぼ同じ形状であって、バネ性を有した0.1mm程度の板厚のステンレス鋼板などの金属薄板にて形成され、外ヨーク2の切欠き2bの径より0.1mm程度大きく設定されている。そして、軸受10Cを外ヨーク2に装着する際には、外ヨーク2の切欠き2bにフランジ部12aの外周が変形して押込まれる。そのため、軸受10Cに軸方向で外向きの力が掛かった時、変形したフランジ部12aがツッパリ状態となり、軸受10Cの抜けを防ぐ効果を発揮する。
また、図8、図9には、本発明の実施の形態に係る、上記軸受10Aと構造が異なる軸受10Bが示されている。
軸受10Bは中空円筒状のボス部10aと、ボス部10aの一方側に放射状に突出する複数のフランジ部10bを備えた構成を有している。中央の穴10cはシャフト8を挿通するための穴である。この軸受10Bはボス部10aとフランジ部10bが一体構造物であって、鉄系の焼結含油合金から形成されている。そして、軸受10Aと同様に、ボス部10aを外ヨーク2の極歯2aの内周(開口2e)に嵌合挿入し、フランジ部10bを外ヨーク2の極歯2aの間に形成した切欠部2bに嵌合させ、フランジ部10bと外ヨーク2の底板2cとの間を溶接することにより、軸受10Bが外ヨーク2に固着される。
このように、軸受10Bはボス部10aとフランジ部10bを鉄系の焼結含油合金にて一体構造で形成しているため、部品点数を削減することができる。又、鉄系金属で形成された外ヨーク2に対し軸受10Bを固定する際に、溶接により両者を固定する作業が容易、かつ、確実に固定されるものとなる。
ステッピングモータを筐体に取付けるためのモータ取り付けプレート(図示せず)をステッピングモータに取付ける場合には、シャフト8に冶具(図示せず)を装着し、この冶具を基準にてステータ6Aの上面(外ヨーク2の底板2cの上面)にモータ取り付けプレートを載置した後、溶接にて外ヨーク2に固着する。したがって、ステッピングモータが完成した後にモータ取り付けプレートを装着するため、モータ取り付けプレート形状が異なっても製造工程の標準化ができると共にモータ構造の標準化ができる。
以上、本発明のステッピングモータについて説明したが、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲において変更できることは理解されるであろう。
本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの断面図である。 図1に示されたステッピングモータの平面図である。 図1に示されたステッピングモータの、外ヨークと軸受とを示す分解斜視図である。 図1に示されたステッピングモータの、軸受の斜視図である。 図4のA−A断面図である。 図1に示されたステッピングモータの、別構造の軸受の断面図である。 図6に示された軸受を用いたステッピングモータの部分断面図である。 図1に示されたステッピングモータの、別構造の軸受の斜視図である。 図8のB−B断面図である。 従来のステッピングモータの部分断面斜視図である。 図10に示されたステッピングモータの断面図である。 従来の他のステッピングモータの分解斜視図である。
符号の説明
1:ステッピングモータ、2:外ヨーク、2a:極歯、2b:切欠き部、2c:底板、 2e:開口、2f:外周フレーム、3:内ヨーク、3a:極歯、4:ボビン、4c:フランジ、5:コイル、 6、6A、6B:ステータ、 7A、7B:ロータマグネット、8:シャフト、9:ロータ、 10A、10B、10C:軸受、 10a:ボス部、10b:フランジ部、11:ボス部、12a:フランジ部、12b:円環部

Claims (9)

  1. 筒状の外周フレーム及び該外周フレームの一端部を塞ぐ底板を含み、前記底板の中央に開口が形成され、該開口の周縁に沿って前記外周フレームと平行に設けられた複数の極歯を備える外ヨークと、該外ヨークの複数の極歯と同一円周上に交互に配置される複数の極歯を備える内ヨークとによって円環状のスペースが形成され、該円環状のスペースに、ボビンに巻回されたコイルが格納されてなるステータと、
    シャフト及び該シャフトに固定されるマグネットからなり、前記ステータの、複数の極歯に囲まれた円筒状のスペースに回転可能に配置されるロータと、
    該ロータのシャフトを、前記マグネットを挟んで前記ステータの外ヨークに軸着する一対の軸受とを有し、
    前記外ヨークの底板の、前記極歯の間に、前記底板の開口の周縁から更に半径方向外側へと広がる複数の切欠きが形成され、
    前記軸受が、中空円筒状のボス部と、該ボス部の外周から突出し前記外ヨークの底板の切欠きに嵌合する複数のフランジ部とを備え、なおかつ、該複数のフランジ部が前記外ヨークの底板の切欠きに嵌合されていることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記軸受のボス部は、前記外ヨークの極歯の内周面に嵌合挿入される外径に形成され、
    前記軸受のフランジ部は、前記外ヨークの底板と同等もしくはそれ以下の厚みを有し、かつ、前記外ヨークの底板から軸方向外側へと突出しないように前記ボス部の軸方向一端面と面一に形成されていることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備える金属材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ。
  4. 前記軸受のボス部とフランジ部とが、鉄系の焼結含油合金によって一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ。
  5. 前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備える樹脂材料からなり、前記フランジ部が樹脂モールドにて前記ボス部の外周に一体成形されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ。
  6. 前記軸受のボス部が、中空円筒状の焼結含油合金からなり、前記フランジ部が、前記ボス部の外周に嵌合する円環部を備えるバネ性の金属薄板からなることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ。
  7. 前記フランジ部の先端を結ぶ円の直径が、前記外ヨークの底板の切欠きの基端を結ぶ円の直径を若干上回るように形成されていることを特徴とする請求項6記載のステッピングモータ。
  8. 前記軸受のフランジ部の外形が、前記外ヨークの底板の切欠きと同一形状をなしていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載のステッピングモータ。
  9. 前記一対の軸受の少なくとも一方のフランジ部が、前記外ヨークの底板に溶接されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載のステッピングモータ。
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