JP3510982B2 - 管継手 - Google Patents
管継手Info
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- JP3510982B2 JP3510982B2 JP05673099A JP5673099A JP3510982B2 JP 3510982 B2 JP3510982 B2 JP 3510982B2 JP 05673099 A JP05673099 A JP 05673099A JP 5673099 A JP5673099 A JP 5673099A JP 3510982 B2 JP3510982 B2 JP 3510982B2
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- Japan
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- claw
- pipe
- joint
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- Joints With Sleeves (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管継手に関するもの
である。
である。
【0002】
【従来の技術】流体を流すための管を接続する管継手に
は、種々のものがある。例えば、図8に示すような管継
手が提案されており、次のような構成からなる。80は
継手本体であり、この継手本体80の管42の接続口に
軸方向に移動自在にコレットリング82の先端側が嵌入
されている。コレットリング82は、内部に管42が挿
入可能な基本的に筒状をなすと共に、接続口奥側に対応
する部位が周方向に複数に分割されて内面に爪部84を
有するコレット式の係止片86を備えている。このコレ
ットリング82には、接続口の出口方向に引かれること
によって継手本体80の内壁ガイド部にガイドされて各
係止片86の先端部が内側に移動してすぼまり、爪部8
4が管の外壁にくい込むように、係止片86の外側に接
続口奥側へ向かって拡開するように傾斜する傾斜面88
が形成されている。また、係止片86の先端部に対応す
る継手本体80には軸方向に延びる透孔90が形成され
ている。そして、各係止片86には、透孔90内へ突出
すると共に、管への爪部84のくい込みを解除して管を
抜き出すべく、コレットリング82を押動した際、対応
する継手本体80の透孔壁面92に乗り上げて係止片8
6を外方に広げる突部94が形成されている。
は、種々のものがある。例えば、図8に示すような管継
手が提案されており、次のような構成からなる。80は
継手本体であり、この継手本体80の管42の接続口に
軸方向に移動自在にコレットリング82の先端側が嵌入
されている。コレットリング82は、内部に管42が挿
入可能な基本的に筒状をなすと共に、接続口奥側に対応
する部位が周方向に複数に分割されて内面に爪部84を
有するコレット式の係止片86を備えている。このコレ
ットリング82には、接続口の出口方向に引かれること
によって継手本体80の内壁ガイド部にガイドされて各
係止片86の先端部が内側に移動してすぼまり、爪部8
4が管の外壁にくい込むように、係止片86の外側に接
続口奥側へ向かって拡開するように傾斜する傾斜面88
が形成されている。また、係止片86の先端部に対応す
る継手本体80には軸方向に延びる透孔90が形成され
ている。そして、各係止片86には、透孔90内へ突出
すると共に、管への爪部84のくい込みを解除して管を
抜き出すべく、コレットリング82を押動した際、対応
する継手本体80の透孔壁面92に乗り上げて係止片8
6を外方に広げる突部94が形成されている。
【0003】また、96は係止段差であり、係止片86
の外周部に設けられており、コレットリング82が後方
へ移動する際に透孔90の内壁90aに当接し、コレッ
トリング82の移動を規制する。これにより、コレット
リング82が継手本体80から抜け出ることを阻止でき
る。なお、継手本体80の左端側には管継手を圧力機器
(不図示)等に螺着するための螺子部98が設けられて
いる。また、99は弾性体リングであり、ゴム材料を用
いてリング状に形成され、挿入された管の外壁と継手本
体の内面に密着して、流体の漏れを防止する。
の外周部に設けられており、コレットリング82が後方
へ移動する際に透孔90の内壁90aに当接し、コレッ
トリング82の移動を規制する。これにより、コレット
リング82が継手本体80から抜け出ることを阻止でき
る。なお、継手本体80の左端側には管継手を圧力機器
(不図示)等に螺着するための螺子部98が設けられて
いる。また、99は弾性体リングであり、ゴム材料を用
いてリング状に形成され、挿入された管の外壁と継手本
体の内面に密着して、流体の漏れを防止する。
【0004】上記従来の管継手によれば、管42を継手
本体80内に挿入した後、その管42がコレットリング
82と共に若干引き抜く方向に移動することで、コレッ
トリングの爪部84が管42の外壁にくい込んで管42
が抜け出ることを阻止できる。なお、コレットリング8
2の継手本体80内から抜け出る方向への移動は、管継
手の奥側が高圧になった際に、その高圧の作用によって
継手本体80内から抜け出る方向に移動する弾性体リン
グ99がコレットリング82を押圧することでもなされ
る。また、コレットリング82を押動することによっ
て、係止片86が開いて爪部84の管42へのくい込み
が解除され、管42の抜き出しを許容できる。
本体80内に挿入した後、その管42がコレットリング
82と共に若干引き抜く方向に移動することで、コレッ
トリングの爪部84が管42の外壁にくい込んで管42
が抜け出ることを阻止できる。なお、コレットリング8
2の継手本体80内から抜け出る方向への移動は、管継
手の奥側が高圧になった際に、その高圧の作用によって
継手本体80内から抜け出る方向に移動する弾性体リン
グ99がコレットリング82を押圧することでもなされ
る。また、コレットリング82を押動することによっ
て、係止片86が開いて爪部84の管42へのくい込み
が解除され、管42の抜き出しを許容できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の管継手は、管42がコレットリング82と
共に若干引き抜く方向に移動することで、爪部84が管
42の外壁にくい込んで管42が抜け出ることを阻止す
るもので、管42が抜き差し方向に移動(揺動)するこ
とを許容するものである。従って、空気圧の変化による
脈動によって管42が軸線方向(抜き差し方向)に揺動
し易く、その際に若干ではあるが、シール性(気密性)
が失われ易いという課題があった。
ような従来の管継手は、管42がコレットリング82と
共に若干引き抜く方向に移動することで、爪部84が管
42の外壁にくい込んで管42が抜け出ることを阻止す
るもので、管42が抜き差し方向に移動(揺動)するこ
とを許容するものである。従って、空気圧の変化による
脈動によって管42が軸線方向(抜き差し方向)に揺動
し易く、その際に若干ではあるが、シール性(気密性)
が失われ易いという課題があった。
【0006】なお、コレットリング82の後方への移動
は、係止段差96が透孔90の内壁90aに当接するこ
とで規制されるが、係止片86の先端部を直接規制して
いないため、爪部84がさらに管42の外壁にくい込ん
でしまい、管42を大きく変形させることがある。この
ように管42が大きく変形することによって、管42の
連結にかかるシール性を悪化させるという問題や、管内
を流れる流体にかかる抵抗が増大するという問題が発生
する。また、爪部84が管42に必要以上にくい込んで
コレットリング82の継手本体80内へ挿入された挿入
部が縮径し過ぎた場合、コレットリング82と管42と
が一体になった状態で抜け出てしまうという、問題も発
生する。
は、係止段差96が透孔90の内壁90aに当接するこ
とで規制されるが、係止片86の先端部を直接規制して
いないため、爪部84がさらに管42の外壁にくい込ん
でしまい、管42を大きく変形させることがある。この
ように管42が大きく変形することによって、管42の
連結にかかるシール性を悪化させるという問題や、管内
を流れる流体にかかる抵抗が増大するという問題が発生
する。また、爪部84が管42に必要以上にくい込んで
コレットリング82の継手本体80内へ挿入された挿入
部が縮径し過ぎた場合、コレットリング82と管42と
が一体になった状態で抜け出てしまうという、問題も発
生する。
【0007】さらに、従来の管継手では、コレットリン
グ82および継手本体80の形状が複雑である。従っ
て、この管継手の製造にあたって、プラスチック(樹
脂)で成形する場合には複雑な形状の金型を必要とし、
その金型の製造が難しかった。また、スペースが制限さ
れる関係上、突部94を樹脂材で十分に強度がある形状
に成形することが難しかった。従って、全ての部品を樹
脂材で成形することが難しいという課題があった。ま
た、従来の管継手は形状が複雑であるため、金属で製造
することも難しいのは勿論である。
グ82および継手本体80の形状が複雑である。従っ
て、この管継手の製造にあたって、プラスチック(樹
脂)で成形する場合には複雑な形状の金型を必要とし、
その金型の製造が難しかった。また、スペースが制限さ
れる関係上、突部94を樹脂材で十分に強度がある形状
に成形することが難しかった。従って、全ての部品を樹
脂材で成形することが難しいという課題があった。ま
た、従来の管継手は形状が複雑であるため、金属で製造
することも難しいのは勿論である。
【0008】そこで、本発明の目的は、製造し易い構成
であり、管の抜き差し方向の移動を制限してシール性を
向上できる管継手を提供することにある。
であり、管の抜き差し方向の移動を制限してシール性を
向上できる管継手を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、管が
挿入可能な筒状の側周壁を備え、該側周壁の複数箇所に
開口されて設けられた複数の開口部を有する継手本体
と、該継手本体の開口部に対応してそれぞれ設けられ、
支持部に、中途部で継手本体に対して回動可能に配設さ
れると共に、前記開口部から外側面が露出した状態に配
設され、管が差し込まれる奥側の端部である一端部の内
側に、挿通された管の外壁に食い込んで管の引き抜きを
阻止するツメ部が突設されると共に、前記外側面の一端
部に外方へ突出する一端凸部が形成され、前記外側面の
他端部に外方へ突出する他端凸部が形成された複数のツ
メ体と、前記継手本体に外嵌され、管の抜き差し方向に
移動可能に配設され、管の抜き差し方向の中途部におい
て内径が縮径されて設けられた縮径内周部を有し、管の
差し込み方向へ移動された際には、前記縮径内周部が前
記ツメ体の一端凸部に当接して前記一端部を内側へ押圧
回動させることで前記ツメ部を管の外壁に食い込ませ、
管の引き抜き方向へ移動された際には、前記縮径内周部
が前記ツメ体の他端凸部に当接して前記一端部を外側へ
回動させることで前記ツメ部の管の外壁への食い込みを
解除するロックスリーブと、前記継手本体の内部で前記
ツメ体よりも前記奥側に嵌装され、該継手本体の内周面
と挿入される管の外周面との間をシールするリング状シ
ール部材とを具備することを特徴とする。
本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、管が
挿入可能な筒状の側周壁を備え、該側周壁の複数箇所に
開口されて設けられた複数の開口部を有する継手本体
と、該継手本体の開口部に対応してそれぞれ設けられ、
支持部に、中途部で継手本体に対して回動可能に配設さ
れると共に、前記開口部から外側面が露出した状態に配
設され、管が差し込まれる奥側の端部である一端部の内
側に、挿通された管の外壁に食い込んで管の引き抜きを
阻止するツメ部が突設されると共に、前記外側面の一端
部に外方へ突出する一端凸部が形成され、前記外側面の
他端部に外方へ突出する他端凸部が形成された複数のツ
メ体と、前記継手本体に外嵌され、管の抜き差し方向に
移動可能に配設され、管の抜き差し方向の中途部におい
て内径が縮径されて設けられた縮径内周部を有し、管の
差し込み方向へ移動された際には、前記縮径内周部が前
記ツメ体の一端凸部に当接して前記一端部を内側へ押圧
回動させることで前記ツメ部を管の外壁に食い込ませ、
管の引き抜き方向へ移動された際には、前記縮径内周部
が前記ツメ体の他端凸部に当接して前記一端部を外側へ
回動させることで前記ツメ部の管の外壁への食い込みを
解除するロックスリーブと、前記継手本体の内部で前記
ツメ体よりも前記奥側に嵌装され、該継手本体の内周面
と挿入される管の外周面との間をシールするリング状シ
ール部材とを具備することを特徴とする。
【0010】また、前記複数のツメ体と、該複数のツメ
体を支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な
筒状に構成され、前記ツメ体がツメ体の前記中途部で、
断面積が小さくて弾性変形し易い弾性連結部を介して前
記支持部に連結支持されるように一体成形されたツメ体
付きスリーブが設けられ、該ツメ体付きスリーブが前記
継手本体内に嵌装されることで、各ツメ体が中途部で継
手本体に対して回動可能となるように配設されているこ
とで、樹脂材によって容易且つ好適に製造できる。
体を支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な
筒状に構成され、前記ツメ体がツメ体の前記中途部で、
断面積が小さくて弾性変形し易い弾性連結部を介して前
記支持部に連結支持されるように一体成形されたツメ体
付きスリーブが設けられ、該ツメ体付きスリーブが前記
継手本体内に嵌装されることで、各ツメ体が中途部で継
手本体に対して回動可能となるように配設されているこ
とで、樹脂材によって容易且つ好適に製造できる。
【0011】また、前記複数のツメ体と、該複数のツメ
体を支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な
筒状に構成され、前記複数のツメ体が、該ツメ体の前記
中途部で支持部に回動自在に軸着支持されたツメ体軸着
スリーブが設けられ、該ツメ体軸着スリーブが前記継手
本体内に嵌装されることで、各ツメ体が中途部で継手本
体に対して回動可能となるように配設されていること
で、管の抜き差し方向の移動を確実に制限してシール性
を向上できる管継手を、樹脂材によって容易且つ好適に
製造できる。
体を支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な
筒状に構成され、前記複数のツメ体が、該ツメ体の前記
中途部で支持部に回動自在に軸着支持されたツメ体軸着
スリーブが設けられ、該ツメ体軸着スリーブが前記継手
本体内に嵌装されることで、各ツメ体が中途部で継手本
体に対して回動可能となるように配設されていること
で、管の抜き差し方向の移動を確実に制限してシール性
を向上できる管継手を、樹脂材によって容易且つ好適に
製造できる。
【0012】また、前記ツメ体の外側面の一端部に、該
一端側へ行くにしたがって外方へ突出するように設けら
れた外面テーパ部が形成され、前記ロックスリーブの縮
径内周部の管が差し込まれる奥側の端部である一端部
に、該一端側へ行くにしたがって拡径するように設けら
れた内面テーパ部が形成されていることで、ツメ体の一
端部を好適に押圧してツメ部を管の外壁へ好適に食い込
ませ、管の抜け止めを好適に行うことができる。
一端側へ行くにしたがって外方へ突出するように設けら
れた外面テーパ部が形成され、前記ロックスリーブの縮
径内周部の管が差し込まれる奥側の端部である一端部
に、該一端側へ行くにしたがって拡径するように設けら
れた内面テーパ部が形成されていることで、ツメ体の一
端部を好適に押圧してツメ部を管の外壁へ好適に食い込
ませ、管の抜け止めを好適に行うことができる。
【0013】また、前記継手本体の前記ツメ体によって
管と接続される部分とは反対側の先端部に、他の連通路
と接続できるように、拡径されて段部を形成する拡径段
部が形成されると共に、該拡径段部が縮径可能にスリッ
トが形成された係止部を備え、該係止部よりも前記ツメ
体が配設された側に、他の連通路とリング状シール部材
を介してシール可能に段部が形成されていることで、簡
単な形状で、管継手自体を他の連通路へ容易且つ好適に
連結できる。
管と接続される部分とは反対側の先端部に、他の連通路
と接続できるように、拡径されて段部を形成する拡径段
部が形成されると共に、該拡径段部が縮径可能にスリッ
トが形成された係止部を備え、該係止部よりも前記ツメ
体が配設された側に、他の連通路とリング状シール部材
を介してシール可能に段部が形成されていることで、簡
単な形状で、管継手自体を他の連通路へ容易且つ好適に
連結できる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態につい
て添付図面に基づいて詳述する。 (第1実施例)図1及び図2は本発明にかかる管継手の
一実施例(第1実施例)を示す断面図であり、図1の中
心線より右半分には、挿入された管の外壁にツメ部が食
い込むようにツメ体が回動した状態を示し、、図2の中
心線より右半分には、挿入された管の外壁へのツメ部の
食い込みが解除されるようにツメ体が回動した状態を示
してある。また、図3〜5は第1実施例のツメ付きスリ
ーブを説明する図面であり、図3は正面断面図、図4は
側面断面図、図5は図3のX−X線断面図である。
て添付図面に基づいて詳述する。 (第1実施例)図1及び図2は本発明にかかる管継手の
一実施例(第1実施例)を示す断面図であり、図1の中
心線より右半分には、挿入された管の外壁にツメ部が食
い込むようにツメ体が回動した状態を示し、、図2の中
心線より右半分には、挿入された管の外壁へのツメ部の
食い込みが解除されるようにツメ体が回動した状態を示
してある。また、図3〜5は第1実施例のツメ付きスリ
ーブを説明する図面であり、図3は正面断面図、図4は
側面断面図、図5は図3のX−X線断面図である。
【0015】10は継手本体であり、管42が挿入可能
な筒状の側周壁12を備え、その側周壁12の複数箇所
に開口されて設けられた複数の開口部14を有する。ま
た、本実施例では、継手本体10の後述するツメ体20
によって管42と接続される部分である筒状の側周壁1
2とは反対側の先端部に、他の連通路とワンタッチで接
続できるように係止部16が設けられている。この係止
部16には、拡径されて段部を形成する拡径段部16a
が形成されると共に、その拡径段部16aが縮径可能に
スリット16bが形成されている。そして、18は段部
であり、係止部16よりも後述するツメ体20が配設さ
れた側に、他の連通路とリング状シール部材(例え
ば、’O’−リング38)を介して気密(シール)可能
に形成されている。これにより、簡単な形状で、管継手
自体を他の連通路へ容易且つ好適に連結できる。
な筒状の側周壁12を備え、その側周壁12の複数箇所
に開口されて設けられた複数の開口部14を有する。ま
た、本実施例では、継手本体10の後述するツメ体20
によって管42と接続される部分である筒状の側周壁1
2とは反対側の先端部に、他の連通路とワンタッチで接
続できるように係止部16が設けられている。この係止
部16には、拡径されて段部を形成する拡径段部16a
が形成されると共に、その拡径段部16aが縮径可能に
スリット16bが形成されている。そして、18は段部
であり、係止部16よりも後述するツメ体20が配設さ
れた側に、他の連通路とリング状シール部材(例え
ば、’O’−リング38)を介して気密(シール)可能
に形成されている。これにより、簡単な形状で、管継手
自体を他の連通路へ容易且つ好適に連結できる。
【0016】20はツメ体であり、継手本体10の開口
部14に対応してそれぞれ設けられ、その継手本体10
に対して中途部22で回動可能に配設されると共に、開
口部14から外側面25が露出した状態に配設されてい
る。このツメ体20には、管42が差し込まれる奥側の
端部である一端部21の内側に、挿通された管42の外
壁に食い込んで管42の引き抜きを阻止するツメ部24
が突設されている。また、このツメ体20には、外側面
25の一端部21に外方へ突出する一端凸部26が形成
され、外側面25の他端部23に外方へ突出する他端凸
部27が形成されている。そして、本実施例では、ツメ
体20の外側面25の一端部21に、その一端21a側
へ行くにしたがって外方へ突出するように設けられた外
面テーパ部28が形成されている。なお、ツメ部24
は、管42の外壁へ好適に食い込む(係止する)よう
に、先端が尖鋭に形成されると共に、図5に示すように
管42の外壁形状にならって線で係止できように円弧形
状に形成されている。
部14に対応してそれぞれ設けられ、その継手本体10
に対して中途部22で回動可能に配設されると共に、開
口部14から外側面25が露出した状態に配設されてい
る。このツメ体20には、管42が差し込まれる奥側の
端部である一端部21の内側に、挿通された管42の外
壁に食い込んで管42の引き抜きを阻止するツメ部24
が突設されている。また、このツメ体20には、外側面
25の一端部21に外方へ突出する一端凸部26が形成
され、外側面25の他端部23に外方へ突出する他端凸
部27が形成されている。そして、本実施例では、ツメ
体20の外側面25の一端部21に、その一端21a側
へ行くにしたがって外方へ突出するように設けられた外
面テーパ部28が形成されている。なお、ツメ部24
は、管42の外壁へ好適に食い込む(係止する)よう
に、先端が尖鋭に形成されると共に、図5に示すように
管42の外壁形状にならって線で係止できように円弧形
状に形成されている。
【0017】30はロックスリーブであり、継手本体1
0に外嵌され、管42の抜き差し方向に移動可能に配設
され、管42の抜き差し方向の中途部において内径が縮
径されて設けられた縮径内周部32を有する。このロッ
クスリーブ30が、管42の差し込み方向へスライド
(移動)された際には、縮径内周部32がツメ体20の
一端凸部26に当接して一端部21を内側へ押圧回動さ
せる。これにより、ツメ部24を管42の外面(外壁)
に食い込ませることができる。また、このロックスリー
ブ30が、管42の引き抜き方向へ移動された際には、
縮径内周部32がツメ体20の他端凸部27に当接して
一端部21を外側へ回動させることでツメ部24の管4
2の外壁への食い込みを解除する。
0に外嵌され、管42の抜き差し方向に移動可能に配設
され、管42の抜き差し方向の中途部において内径が縮
径されて設けられた縮径内周部32を有する。このロッ
クスリーブ30が、管42の差し込み方向へスライド
(移動)された際には、縮径内周部32がツメ体20の
一端凸部26に当接して一端部21を内側へ押圧回動さ
せる。これにより、ツメ部24を管42の外面(外壁)
に食い込ませることができる。また、このロックスリー
ブ30が、管42の引き抜き方向へ移動された際には、
縮径内周部32がツメ体20の他端凸部27に当接して
一端部21を外側へ回動させることでツメ部24の管4
2の外壁への食い込みを解除する。
【0018】そして、本実施例では、ロックスリーブ3
0の縮径内周部32の管42が差し込まれる奥側の端部
である一端側に、その端側へ行くにしたがって拡径する
ように設けられた内面テーパ部35が形成されている。
この内面テーパ部35により、ロックスリーブ30が差
し込み方向へ移動された際には、ツメ体20の一端部2
1に設けられた前記外面テーパ部28を広い面で好適に
押圧できる。このように好適に押圧できるため、ツメ部
24を管42の外壁へ確実に食い込ませ、管42の抜け
止めを好適且つ確実に行うことができる。
0の縮径内周部32の管42が差し込まれる奥側の端部
である一端側に、その端側へ行くにしたがって拡径する
ように設けられた内面テーパ部35が形成されている。
この内面テーパ部35により、ロックスリーブ30が差
し込み方向へ移動された際には、ツメ体20の一端部2
1に設けられた前記外面テーパ部28を広い面で好適に
押圧できる。このように好適に押圧できるため、ツメ部
24を管42の外壁へ確実に食い込ませ、管42の抜け
止めを好適且つ確実に行うことができる。
【0019】また、第1実施例では、ロックスリーブ3
0の一端部の内周部31及び他端部の内周部33が、そ
れぞれ中途部の縮径内周部32に比較して大径に形成さ
れている。そして、その一端部の内周部31及び他端部
の内周部33は、少なくとも所定の区間において、一定
の内径になっている。このようにロックスリーブ30が
形成されているため、ツメ体20の回動を所定の範囲で
好適に規制することができる。すなわち、ツメ体20の
一端部21が内側へ回動されて、ツメ部24が管42の
外面に食い込む際には、ツメ体20の他端凸部27が他
端部の内周部33の内面に当接する。これによって、ツ
メ体20の一端部21が必要以上に内側へ回動すること
を防止することができる。また、ツメ体20の一端部2
1が外側へ回動される際には、ツメ体20の一端凸部2
6が一端部の内周部31の内面に当接して、それ以上は
回動しないように、ツメ体20の回動を規制することが
できる。従って、管42を必要以上に締め付けて管42
の通路が縮小されることを防止できる。また、ツメ体2
0が必要以上に回動して後述する弾性連結部・・が塑性
変形することを防止できる。
0の一端部の内周部31及び他端部の内周部33が、そ
れぞれ中途部の縮径内周部32に比較して大径に形成さ
れている。そして、その一端部の内周部31及び他端部
の内周部33は、少なくとも所定の区間において、一定
の内径になっている。このようにロックスリーブ30が
形成されているため、ツメ体20の回動を所定の範囲で
好適に規制することができる。すなわち、ツメ体20の
一端部21が内側へ回動されて、ツメ部24が管42の
外面に食い込む際には、ツメ体20の他端凸部27が他
端部の内周部33の内面に当接する。これによって、ツ
メ体20の一端部21が必要以上に内側へ回動すること
を防止することができる。また、ツメ体20の一端部2
1が外側へ回動される際には、ツメ体20の一端凸部2
6が一端部の内周部31の内面に当接して、それ以上は
回動しないように、ツメ体20の回動を規制することが
できる。従って、管42を必要以上に締め付けて管42
の通路が縮小されることを防止できる。また、ツメ体2
0が必要以上に回動して後述する弾性連結部・・が塑性
変形することを防止できる。
【0020】40はリング状シール部材であり、例え
ば、本実施例のように’O’−リングを用いればよい。
このリング状シール部材40は、継手本体10の内部で
ツメ体20が配置された位置よりも奥側に嵌装され、継
手本体10の内周面と挿入される管42の外周面との間
をシールする。なお、17は段部であり、リング状シー
ル部材40が好適に位置するように、継手本体10内に
段状に形成されている。また、リング状シール部材40
は、本実施例のように’O’−リングに限らず、合成ゴ
ム等の弾性材料で形成され、継手本体10内に嵌装され
て継手本体10内の内周面と管42の外周面との間をシ
ールするものであればよい。
ば、本実施例のように’O’−リングを用いればよい。
このリング状シール部材40は、継手本体10の内部で
ツメ体20が配置された位置よりも奥側に嵌装され、継
手本体10の内周面と挿入される管42の外周面との間
をシールする。なお、17は段部であり、リング状シー
ル部材40が好適に位置するように、継手本体10内に
段状に形成されている。また、リング状シール部材40
は、本実施例のように’O’−リングに限らず、合成ゴ
ム等の弾性材料で形成され、継手本体10内に嵌装され
て継手本体10内の内周面と管42の外周面との間をシ
ールするものであればよい。
【0021】50はツメ付きスリーブであり、複数のツ
メ体20と、その複数のツメ体20を支持する支持部5
2とによって基本的に管42が挿入可能な筒状に構成さ
れている。このツメ付きツリーブ50は、図3〜5に示
すようにツメ体20の前記中途部22で、断面積が小さ
くて弾性変形し易い弾性連結部54を介して支持部52
に連結支持されるように一体成形されている。また、支
持部52は、下部のリング部56によって一体に接続さ
れた状態になっており、そのリング部56が、継手本体
10の内側に形成された内径段部19に受けられて、継
手本体10内の所定の位置に装着(嵌装)されるように
形成されている。本実施例では、リング部56の180
度対称の2か所に管42の抜き方向へ延びる支持部52
が設けられ、その支持部52同士の間である2か所にツ
メ体20が配設されている。なお、本発明はこれに限ら
ず、円周上の3か所以上に支持部52及びツメ体20を
設けてもよいのは勿論である。
メ体20と、その複数のツメ体20を支持する支持部5
2とによって基本的に管42が挿入可能な筒状に構成さ
れている。このツメ付きツリーブ50は、図3〜5に示
すようにツメ体20の前記中途部22で、断面積が小さ
くて弾性変形し易い弾性連結部54を介して支持部52
に連結支持されるように一体成形されている。また、支
持部52は、下部のリング部56によって一体に接続さ
れた状態になっており、そのリング部56が、継手本体
10の内側に形成された内径段部19に受けられて、継
手本体10内の所定の位置に装着(嵌装)されるように
形成されている。本実施例では、リング部56の180
度対称の2か所に管42の抜き方向へ延びる支持部52
が設けられ、その支持部52同士の間である2か所にツ
メ体20が配設されている。なお、本発明はこれに限ら
ず、円周上の3か所以上に支持部52及びツメ体20を
設けてもよいのは勿論である。
【0022】このツメ体付きスリーブ50が、継手本体
10内に嵌装されることで、各ツメ体20がその中途部
22で継手本体10に対して回動可能となるように、容
易且つ好適に配設することができる。すなわち、ツメ体
付きスリーブ50を別体に製造し、継手本体10に組み
込む構成とすることで、第1実施例の管継手を成形型で
樹脂材によって容易且つ好適に成形することが可能とな
る。なお、各ツメ体20は、管継手の軸線に直交する方
向で、且つ管継手の軸線を中心に描くことのできる円周
線に接する方向の軸心を中心に回動できるように配設さ
れている。
10内に嵌装されることで、各ツメ体20がその中途部
22で継手本体10に対して回動可能となるように、容
易且つ好適に配設することができる。すなわち、ツメ体
付きスリーブ50を別体に製造し、継手本体10に組み
込む構成とすることで、第1実施例の管継手を成形型で
樹脂材によって容易且つ好適に成形することが可能とな
る。なお、各ツメ体20は、管継手の軸線に直交する方
向で、且つ管継手の軸線を中心に描くことのできる円周
線に接する方向の軸心を中心に回動できるように配設さ
れている。
【0023】58はツメ押えであり、リング状に形成さ
れており、継手本体10の筒状の側周壁12の端部の内
側に嵌合(内嵌)されている。本実施例では、筒状の側
周壁12に開口部14が形成されることで形成された雌
型段部14aに、ツメ押え58の挿入先端部に設けられ
た雄型段部58aが圧入されて嵌まることで固定されて
いる。このツメ押え58の内径は、管42を挿通可能
に、管42の直径よりも若干大きい程度に設けられてい
る。このツメ押え58によれば、嵌装されたツメ体付き
スリーブ50が抜け出ないように押さえることができる
と共に、ツメ体20が抜け出る方向に移動することを規
制できる。すなわち、ツメ体20の後端23aが、ツメ
押え58の内端面59に当接して、それ以上ツメ体20
が移動することを阻止できる。従って、ツメ体20によ
って抜け止めされた管42が、抜き差し方向へ移動(揺
動)することを防止(規制)し、管42の管継手に対す
るシール性を向上できる。
れており、継手本体10の筒状の側周壁12の端部の内
側に嵌合(内嵌)されている。本実施例では、筒状の側
周壁12に開口部14が形成されることで形成された雌
型段部14aに、ツメ押え58の挿入先端部に設けられ
た雄型段部58aが圧入されて嵌まることで固定されて
いる。このツメ押え58の内径は、管42を挿通可能
に、管42の直径よりも若干大きい程度に設けられてい
る。このツメ押え58によれば、嵌装されたツメ体付き
スリーブ50が抜け出ないように押さえることができる
と共に、ツメ体20が抜け出る方向に移動することを規
制できる。すなわち、ツメ体20の後端23aが、ツメ
押え58の内端面59に当接して、それ以上ツメ体20
が移動することを阻止できる。従って、ツメ体20によ
って抜け止めされた管42が、抜き差し方向へ移動(揺
動)することを防止(規制)し、管42の管継手に対す
るシール性を向上できる。
【0024】以上の構成によれば、それぞれの部品の形
状が複雑化せず、成形型によって、樹脂材で比較的容易
に形成できる。従って、品質及び信頼性が高く、シール
性能の高い管継手を、シール部材を除き、全て樹脂材で
好適に構成できる。これにより、金属汚染が問題となる
分野、例えば、薬品、半導体の分野で、好適に使用でき
る。また、本発明は、ロックスリーブ30をスライドす
ることによって、管42(例えば、空気圧用の樹脂チュ
ーブ)が抜けないようにする管継手であるため、確実な
ロック機構になっている。特に、ツメ体20が軸線方向
(管42の抜き差し方向)に揺動しないため、そのシー
ル性が高い。
状が複雑化せず、成形型によって、樹脂材で比較的容易
に形成できる。従って、品質及び信頼性が高く、シール
性能の高い管継手を、シール部材を除き、全て樹脂材で
好適に構成できる。これにより、金属汚染が問題となる
分野、例えば、薬品、半導体の分野で、好適に使用でき
る。また、本発明は、ロックスリーブ30をスライドす
ることによって、管42(例えば、空気圧用の樹脂チュ
ーブ)が抜けないようにする管継手であるため、確実な
ロック機構になっている。特に、ツメ体20が軸線方向
(管42の抜き差し方向)に揺動しないため、そのシー
ル性が高い。
【0025】45はネジ本体であり、継手本体10の係
止部16が、’O’−リング38を介してシールされた
状態に内側に嵌まり、外周面には管継手自体を圧力機器
(不図示)等に螺着するためのネジ部46(雄螺子)が
形成されている。本実施例では、ネジ本体45に形成さ
れた段部47に、前述した拡径段部16aが嵌まること
によって、係止部16がネジ本体45に嵌まり、ネジ本
体45に継手本体10が接続・固定されている。なお、
内部に’O’−リング38を受ける段部48が形成され
た部分の外側部は、六角形のボルト頭部49に相当する
形状になっている。
止部16が、’O’−リング38を介してシールされた
状態に内側に嵌まり、外周面には管継手自体を圧力機器
(不図示)等に螺着するためのネジ部46(雄螺子)が
形成されている。本実施例では、ネジ本体45に形成さ
れた段部47に、前述した拡径段部16aが嵌まること
によって、係止部16がネジ本体45に嵌まり、ネジ本
体45に継手本体10が接続・固定されている。なお、
内部に’O’−リング38を受ける段部48が形成され
た部分の外側部は、六角形のボルト頭部49に相当する
形状になっている。
【0026】また、このネジ本体45は、切削加工で形
成された金属材、例えば、切削性の良い黄銅、或いは耐
腐食のあるステンレススチールを用いることができる。
そして、使用条件に耐える強度等の仕様を備えれば、合
成樹脂材料(樹脂材)を用いても良いのは勿論である。
また、第1実施例では、別体のネジ本体45によってネ
ジ部46を継手本体10に付加する構成としたが、本発
明はこれに限らず、係止部16を構成要素としないでネ
ジ部46を継手本体10と一体に形成してもよいのは勿
論である。すなわち、管継手自体の他の連通路との接続
の方法は特に限定されず、種々の連結手段を選択的に採
用すればよい。
成された金属材、例えば、切削性の良い黄銅、或いは耐
腐食のあるステンレススチールを用いることができる。
そして、使用条件に耐える強度等の仕様を備えれば、合
成樹脂材料(樹脂材)を用いても良いのは勿論である。
また、第1実施例では、別体のネジ本体45によってネ
ジ部46を継手本体10に付加する構成としたが、本発
明はこれに限らず、係止部16を構成要素としないでネ
ジ部46を継手本体10と一体に形成してもよいのは勿
論である。すなわち、管継手自体の他の連通路との接続
の方法は特に限定されず、種々の連結手段を選択的に採
用すればよい。
【0027】(第2実施例)次に第2実施例について、
図6及び図7に基づいて説明する。なお、第1実施例の
構成と同一の構成については、同一符号を付して説明を
省略する。60はツメ体軸着スリーブであり、複数のツ
メ体20Aと、その複数のツメ体20Aを支持する支持
部62とによって基本的に管が挿入可能な筒状に構成さ
れている。そして、複数のツメ体20Aが、そのツメ体
20Aの中途部22で支持部62に軸着支持されてい
る。すなわち、図7に示すように、ツメ体軸着スリーブ
60のスリーブ本体64とは別体に形成されたツメ体2
0Aが、スリーブ本体64に形成された軸穴66に、左
右に突起した軸部68が嵌まることで軸着されている。
本実施例では、軸部68が、軸穴66へ軸心に直交する
方向から押し込まれることで回動可能に軸着されてい
る。
図6及び図7に基づいて説明する。なお、第1実施例の
構成と同一の構成については、同一符号を付して説明を
省略する。60はツメ体軸着スリーブであり、複数のツ
メ体20Aと、その複数のツメ体20Aを支持する支持
部62とによって基本的に管が挿入可能な筒状に構成さ
れている。そして、複数のツメ体20Aが、そのツメ体
20Aの中途部22で支持部62に軸着支持されてい
る。すなわち、図7に示すように、ツメ体軸着スリーブ
60のスリーブ本体64とは別体に形成されたツメ体2
0Aが、スリーブ本体64に形成された軸穴66に、左
右に突起した軸部68が嵌まることで軸着されている。
本実施例では、軸部68が、軸穴66へ軸心に直交する
方向から押し込まれることで回動可能に軸着されてい
る。
【0028】このように構成されたツメ体軸着スリーブ
60が、継手本体10内に嵌装されることで、各ツメ体
20Aが中途部22で継手本体10に対して回動可能と
なるように配設されることになる。ツメ体軸着スリーブ
60のスリーブ本体64は、管42が挿通される基本的
に筒状体であり、各ツメ体20Aが軸着される部分が透
孔65になっている。本実施例では、2つのツメ体20
Aが配設されているが、3つ以上のツメ体20Aを配設
してもよいのは勿論である。本実施例では、筒状の側周
壁12に開口部14が形成されることで形成された雌型
段部14aに、スリーブ本体64の他端部に設けられた
雄型段部64aが圧入されて嵌まることで固定されてい
る。すなわち、スリーブ本体64は、第1実施例のツメ
押え58が一体に成形された如き形態になっており、好
適に、継手本体10に嵌装できる。
60が、継手本体10内に嵌装されることで、各ツメ体
20Aが中途部22で継手本体10に対して回動可能と
なるように配設されることになる。ツメ体軸着スリーブ
60のスリーブ本体64は、管42が挿通される基本的
に筒状体であり、各ツメ体20Aが軸着される部分が透
孔65になっている。本実施例では、2つのツメ体20
Aが配設されているが、3つ以上のツメ体20Aを配設
してもよいのは勿論である。本実施例では、筒状の側周
壁12に開口部14が形成されることで形成された雌型
段部14aに、スリーブ本体64の他端部に設けられた
雄型段部64aが圧入されて嵌まることで固定されてい
る。すなわち、スリーブ本体64は、第1実施例のツメ
押え58が一体に成形された如き形態になっており、好
適に、継手本体10に嵌装できる。
【0029】また、ツメ体20Aの軸部68が、スリー
ブ本体64の軸穴66に軸着されていることから、ツメ
体20Aは回動できるが、管42の抜き差し方向の移動
を防止できる。すなわち、管継手の連結される圧力装置
の圧力の変化によって発生する管42の揺動を確実に制
限してシール性を向上できる。また、ツメ体20A及び
スリーブ本体64の形状は、従来例の形状に比較して複
雑なものとならず、樹脂材によって容易且つ好適に製造
できる。
ブ本体64の軸穴66に軸着されていることから、ツメ
体20Aは回動できるが、管42の抜き差し方向の移動
を防止できる。すなわち、管継手の連結される圧力装置
の圧力の変化によって発生する管42の揺動を確実に制
限してシール性を向上できる。また、ツメ体20A及び
スリーブ本体64の形状は、従来例の形状に比較して複
雑なものとならず、樹脂材によって容易且つ好適に製造
できる。
【0030】なお、上記実施例の管継手は機器取り付け
用として一端側に固定用の係止部16を形成したもので
あるが、これに限らず、中継用の管継手、エルボ、T
形、Y形等の種々のタイプの管継手に同様に適用するこ
とが可能であり、また、ツメ体20のサイズや形状、ツ
メ部24の形状や配設数等は、各管継手に合わせて適宜
設計すればよい。以上、本発明の好適な実施例について
種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定される
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲でさらに多く
の改変を施し得るのはもちろんである。
用として一端側に固定用の係止部16を形成したもので
あるが、これに限らず、中継用の管継手、エルボ、T
形、Y形等の種々のタイプの管継手に同様に適用するこ
とが可能であり、また、ツメ体20のサイズや形状、ツ
メ部24の形状や配設数等は、各管継手に合わせて適宜
設計すればよい。以上、本発明の好適な実施例について
種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定される
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲でさらに多く
の改変を施し得るのはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】本発明の管継手によれば、継手本体に外
嵌されて縮径内周部を有するロックスリーブによって、
継手本体に対して中途部で回動可能に配設されたツメ体
が回動され、そのツメ体に設けられたツメ部が管の外壁
に食い込むことで、その管を接続することができる。こ
れによれば、それぞれの部品の形状が複雑化せず、成形
型によって、樹脂材等で容易に形成できる。従って、品
質及び信頼性の高い管継手を、好適且つ容易に製造でき
るという著効を奏する。また、ロックスリーブをスライ
ドしてツメ体が回動することによって、管の抜け止めを
するため、確実なロック機構となっている。これによ
り、ツメ体が抜き差し方向に揺動することが規制され、
シール性能を向上できるという著効を奏する。
嵌されて縮径内周部を有するロックスリーブによって、
継手本体に対して中途部で回動可能に配設されたツメ体
が回動され、そのツメ体に設けられたツメ部が管の外壁
に食い込むことで、その管を接続することができる。こ
れによれば、それぞれの部品の形状が複雑化せず、成形
型によって、樹脂材等で容易に形成できる。従って、品
質及び信頼性の高い管継手を、好適且つ容易に製造でき
るという著効を奏する。また、ロックスリーブをスライ
ドしてツメ体が回動することによって、管の抜け止めを
するため、確実なロック機構となっている。これによ
り、ツメ体が抜き差し方向に揺動することが規制され、
シール性能を向上できるという著効を奏する。
【図1】本発明に係る管継手の第1実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】第1実施例のツメ部の係止解除状態を説明する
断面図である。
断面図である。
【図3】第1実施例に係るツメ体付きスリーブを説明す
る正面断面図である。
る正面断面図である。
【図4】第1実施例に係るツメ体付きスリーブを説明す
る側面断面図である。
る側面断面図である。
【図5】図3のX−X線断面図である。
【図6】本発明に係る管継手の第2実施例を示す断面図
である。
である。
【図7】第2実施例の平面断面図である。
【図8】従来の管継手の一例を示す断面図である。
10 継手本体
12 側周壁
14 開口部
16 係止部
20 ツメ体
20A ツメ体
21 一端部
22 中途部
23 他端部
24 ツメ部
25 外側面
26 一端凸部
27 他端凸部
28 外面テーパ部
30 ロックスリーブ
31 縮径内周部
35 内面テーパ部
40 リング状シール部材
42 管
45 ネジ本体
50 ツメ体付きスリーブ
52 支持部
54 弾性連結部
58 ツメ押え
60 ツメ体軸着スリーブ
62 支持部
64 スリーブ本体
66 軸穴
68 軸部
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 37/16
F16L 21/08
Claims (5)
- 【請求項1】 管が挿入可能な筒状の側周壁を備え、該
側周壁の複数箇所に開口されて設けられた複数の開口部
を有する継手本体と、 該継手本体の開口部に対応してそれぞれ設けられ、支持
部に、中途部で継手本体に対して回動可能に配設される
と共に、前記開口部から外側面が露出した状態に配設さ
れ、管が差し込まれる奥側の端部である一端部の内側
に、挿通された管の外壁に食い込んで管の引き抜きを阻
止するツメ部が突設されると共に、前記外側面の一端部
に外方へ突出する一端凸部が形成され、前記外側面の他
端部に外方へ突出する他端凸部が形成された複数のツメ
体と、 前記継手本体に外嵌され、管の抜き差し方向に移動可能
に配設され、管の抜き差し方向の中途部において内径が
縮径されて設けられた縮径内周部を有し、管の差し込み
方向へ移動された際には、前記縮径内周部が前記ツメ体
の一端凸部に当接して前記一端部を内側へ押圧回動させ
ることで前記ツメ部を管の外壁に食い込ませ、管の引き
抜き方向へ移動された際には、前記縮径内周部が前記ツ
メ体の他端凸部に当接して前記一端部を外側へ回動させ
ることで前記ツメ部の管の外壁への食い込みを解除する
ロックスリーブと、 前記継手本体の内部で前記ツメ体よりも前記奥側に嵌装
され、該継手本体の内周面と挿入される管の外周面との
間をシールするリング状シール部材とを具備することを
特徴とする管継手。 - 【請求項2】 前記複数のツメ体と、該複数のツメ体を
支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な筒状
に構成され、前記ツメ体がツメ体の前記中途部で、断面
積が小さくて弾性変形し易い弾性連結部を介して前記支
持部に連結支持されるように一体成形されたツメ体付き
スリーブが設けられ、 該ツメ体付きスリーブが前記継手本体内に嵌装されるこ
とで、各ツメ体が中途部で継手本体に対して回動可能と
なるように配設されていることを特徴とする請求項1記
載の管継手。 - 【請求項3】 前記複数のツメ体と、該複数のツメ体を
支持する支持部とによって基本的に管が挿入可能な筒状
に構成され、前記複数のツメ体が、該ツメ体の前記中途
部で支持部に回動自在に軸着支持されたツメ体軸着スリ
ーブが設けられ、 該ツメ体軸着スリーブが前記継手本体内に嵌装されるこ
とで、各ツメ体が中途部で継手本体に対して回動可能と
なるように配設されていることを特徴とする請求項1記
載の管継手。 - 【請求項4】 前記ツメ体の外側面の一端部に、該一端
部へ行くにしたがって外方へ突出するように設けられた
外面テーパ部が形成され、 前記ロックスリーブの縮径内周部の管が差し込まれる奥
側の端部である一端部に、該一端側へ行くにしたがって
拡径するように設けられた内面テーパ部が形成されてい
ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の管継手。 - 【請求項5】 前記継手本体の前記ツメ体によって管と
接続される部分とは反対側の先端部に、他の連通路と接
続できるように、拡径されて段部を形成する拡径段部が
形成されると共に、該拡径段部が縮径可能にスリットが
形成された係止部を備え、 該係止部よりも前記ツメ体が配設された側に、他の連通
路とリング状シール部材を介してシール可能に段部が形
成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4
記載の管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05673099A JP3510982B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05673099A JP3510982B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000249279A JP2000249279A (ja) | 2000-09-12 |
JP3510982B2 true JP3510982B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=13035636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05673099A Expired - Fee Related JP3510982B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510982B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP05673099A patent/JP3510982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000249279A (ja) | 2000-09-12 |
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