JP3510149B2 - 体液処理物品 - Google Patents
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Description
性用失禁パッド等の体液処理物品に関する。
方向に前後胴周り域およびそれら前後胴周り域の間に位
置する股下域を有し、両側縁部に長手方向へ延びていて
上方へ起立性向を有する一対の保持フラップが取り付け
られたおむつカバーと、おむつカバーの上面であって保
持フラップの間に配置された吸収性材料からなる矩形の
挿入パッドとを備えた吸収性物品を開示している。パッ
ドは、吸収性コアと、コアを被覆する透水性のシートと
により形成されている。
5号公報開示の物品は、パッドから滲出した体液の漏れ
をカバーの保持フラップで防ぐことはできるが、パッド
単体では、パッドからの体液の漏れを防ぐことはできな
い。
漏れ防止機能とを有する体液処理物品を提供することに
ある。
ための本発明は、透液性トップシートと不透液性バック
シートとの間に吸液性コアが介在する積層パネルで構成
され、前記パネルが、長手方向に前端部と、後端部と、
前記前後端部の間に位置する中間部とを有する体液処理
物品を改良することにある。
前記パネルが、底部と、前記底部の周縁から上方へ延び
る周壁部と、前記周壁部に囲繞された開口とを備え、前
記周壁部は、前記パネルの前端部の位置に前記パネルの
上面を被覆するように延びていて前端が前記パネルの上
方へ向かう前端尖形状の前周壁部と、前記パネルの後端
部の位置に前記パネルの上面を被覆するように延びてい
て前記長手方向と交差する幅方向の寸法が前記前周壁部
のそれよりも小さい後端尖形状の後周壁部と、前記パネ
ルの中間部の位置に前記パネルの上方かつ内側へ延びて
いて、互いの離間寸法が前記前後周壁部へ向かい次第に
近づく一対の中間周壁部とで形成され、前記前周壁部
は、前記パネルの長手方向中心線で分割された前記前端
部の分割域それぞれが前記中心線の方向へ引き寄せられ
て、前記中心線を挟んで前記長手方向前方へ向かって凸
となる一対の第1接合縁部それぞれが前記中心線上で互
いに固着されることにより形成され、前記後周壁部は、
前記中心線で分割された前記後端部の分割域それぞれが
前記中心線の方向へ引き寄せられて、前記中心線を挟ん
で前記幅方向へ延びる一対の第2接合縁部それぞれが前
記中心線上で互いに固着されることにより形成されてい
ることにある。
が、前記トップシートの部分と、前記バックシートの部
分と、それらシートの間に介在する前記コアの部分とで
形成され、前記中間周壁部が、少なくとも前記バックシ
ートの部分で形成されている。 (2)前記周壁部の開口縁部には、シート状部材が前記
トップシートの部分と前記バックシートの部分との少な
くとも一方に固着されている。 (3)前記周壁部が、前記開口縁部に沿って弾性的な伸
縮性を有する。 (4)前記前周壁部が、前記第1接合縁部それぞれの前
記幅方向の寸法を二分して前記長手方向へ延びる一対の
折曲部を有し、前記前周壁部の分割域それぞれが、前記
折曲線を挟んで前記幅方向外側に位置する外側域と前記
幅方向内側に位置する内側域とに分割されている。 (5)前記物品が、おむつカバーの内面に取り付けられ
て使用する吸収性パッドである。
係る体液吸収性物品の詳細を、おむつカバーの内面に取
り付けて使用する吸収性パッドを例として説明すると、
以下のとおりである。
の部分破断斜視図である。パネル1は、透液性トップシ
ート2と、不透液性バックシート3と、トップシート2
とバックシート3との間に介在し、それらシート2,3
のうちの少なくとも一方の内面に接合された吸液性コア
4とで形成されている。パネル1は、長手方向に前端部
20と、後端部22と、前後端部20,22の間に位置
する中間部21とを有し、底部5と、底部5の周縁から
上方へ延びる周壁部6と、周壁部6に囲繞された長円形
の開口7とを備えている。
してパネル1の上面を被覆するように延び、前端がパネ
ル1の上方へ向かう前端尖形状の前周壁部6aと、パネ
ル1の後端部22に位置してパネル1の上面を被覆する
ように延び、長手方向と交差する幅方向の寸法が前周壁
部6aのそれよりも小さい後端尖形状の後周壁部6c
と、パネル1の中間部21に位置してパネル1の内側へ
湾曲しながら底部5から上方へ延び、互いの離間寸法が
前後周壁部6a,6cへ向かうにつれて次第に近づく一
対の中間周壁部6bとで形成されている。周壁部6に
は、フィルム状の弾性部材8が開口7の縁部7aに沿っ
て伸長状態で取り付けられている。
方向前方へ延びるポケットP1を形成し、後周壁部6c
と底部5とがパネル1の長手方向後方へ延びるポケット
P2を形成している。
る図1のパネル1の部分破断平面図である。パネル1の
前端部20には、パネル1の幅方向の寸法を二分して長
手方向へ延びる中心線Yの両側で、長手方向前方へ向か
って凸となる一対の接合縁部9が延びている。接合縁部
9は、中心線Yの方向へ湾曲かつ中心線Yから次第に離
間するようにパネル1の前方へ向かい、その延びた先端
から折り返して中心線Yから次第に離間するようにパネ
ル1の後方へ向かって延びている。パネル1の後端部2
2には、中心線Yの両側で幅方向へほぼ直状の一対の接
合縁部10が延びている。図では、パネル1の両側縁部
に長手方向へ延びる弾性部材8が伸長状態で取り付けら
れている。
バックシート3の部分とそれらシート2,3の部分の間
に介在するコア4の部分とで形成され、後周壁部6cと
中間周壁部6bとは、コア4の周縁から外側へ僅かに延
出するトップシート2の部分とトップシート2の周縁か
ら延出するバックシート3の部分とで形成されている。
端部20の分割域20aが、中心線Yの方向へ互いに引
き寄せられ、接合縁部9が、中心線Y上で互いに固着さ
れることにより形成されている。後周壁部6cは、中心
線Yで分割された後端部22の分割域22aが、中心線
Yの方向へ互いに引き寄せられ、接合縁部10が、中心
線Y上で互いに固着されることにより形成されている。
されると、開口7の縁部7aに沿う周壁部6にギャザー
が形成されるとともに、前後端部20,22がパネル1
の長手方向内側へ引っ張られて、前周壁部6aの前端と
後周壁部6cの後端とがパネル1の上方へ持ち上がり、
前後周壁部6a,6cが上がり勾配を有する。
と、図1のB−B線矢視断面図である。パネル1の前周
壁部6aは、パネル1の底部5から上方へ湾曲して延び
ている。接合縁部9では、トップシート2の部分がパネ
ル1の内側へ折曲された状態で互いに固着され、トップ
シート2の部分から延出するバックシート3の部分がパ
ネル1の内側へ折曲された状態で互いに固着されてい
る。
方向外方へ延出するトップシート2の部分がコア4の側
縁の外側近傍で終わり、トップシート2の側縁からさら
に幅方向外方へバックシート3の部分が延出している。
バックシート3の部分は、その上端部がパネル1の内側
へ折曲されて弾性部材8を被覆している。
り付けたときの部分破断平面図である。おむつカバー3
0は、プラスチックフィルム製の内面シート31と、不
織布製の外面シート32との積層体であって、砂時計型
を呈している。カバー30は、長手方向に前後胴周り域
35,37と、それら前後胴周り域35,37の間に位
置する股下域36とを有し、股下域36の両側がカバー
30の内側へ向かって湾曲している。
る弾性部材34が内外面シート31,32の少なくとも
一方の内面に伸長状態で取り付けられている。カバー3
0の内面には、後胴周り域37から股下域36にかけ
て、パネル1が粘着剤(図示せず)を介して取り外し可
能に貼付されている。パネル1は、その取り付け位置を
適宜変更することができ、取り付け位置によって尿取り
用や生理用にも使用可能である。
にテープファスナ33を有し、ファスナ33を使用する
ことによって、従来の使い捨ておむつを着用するときと
同様に、パネル1とカバー30との組立体を着用し、パ
ネル1の開口7のほぼ中央に着用者の肛門を位置させる
ことができる。
物が開口の中へ排泄され、カバー30を汚すことがな
い。排泄物を捨てるときには、大きなカバー30を持た
ずに小さなパネル1だけを持てばよいから捨てる作業が
楽になる。前周壁部6aよりも幅が小さい後周壁部6c
を股下域36に位置させると、カバー30を着用したと
きに後端部22が着用者の股間に納まって、パネル1を
使用したことによる違和感がない。後周壁部6cよりも
幅が広く形成され、コア4が配置された前周壁部6aの
内側には、多くの排泄物を収容かつ吸収することができ
る。パネル1の前後端部20,22がパネル1の上方へ
向かって上がり勾配を有するので、カバー30がその内
面を内側にして湾曲しても、その変形に追従することが
できる。
斜視図である。パネル1は、トップシート2とバックシ
ート3との間にコア4が介在し、長手方向に前端部20
と、後端部22と、前後端部20,22の間に位置する
中間部21とを有し、前後端部20,22に位置する前
後周壁部6a,6cと中間部21に位置する中間周壁部
6bとが図1のパネル1と同型の周壁部6を形成してい
る。周壁部6の開口縁部7aは、トップシート2の部分
とバックシート3の部分とは別体のシート状部材11で
形成されている。
る図6のパネル1の部分破断平面図である。接合縁部9
を除くパネル1の周縁部には、シート状部材11がコア
4の周縁から延出するトップシート2の部分とバックシ
ート3の部分との間に介在し、それらシート2,3の少
なくとも一方に固着されている。シート状部材11に
は、長手方向へ延びるフィルム状の弾性部材12が伸長
状態で取り付けられている。シート状部材11は、パネ
ル1が接合縁部9,10それぞれで固着されたときに周
壁部6のうちの開口縁部7aと中間周壁部6bの一部と
を形成する。
の分割域20aの幅方向の寸法を二分して長手方向へ延
びる一対の折曲部13が形成されている。前端部20の
分割域20aは、折曲線13よりも内側に位置する両内
側域20bと折曲線13の外側に位置する両外側域20
cとに分割されている。折曲部13は、トップシート2
とともにコア4に食いこむ状態で形成された圧搾条溝で
あり、両外側域20が、両内側域20bに対して折曲し
易いように案内する機能を有している。
る。前周壁部6aは、両外側域が折曲部13によってパ
ネル1の内側へ折曲され、両外側域がほぼ平滑面を形成
している。ゆえに、前周壁部6aでは、平滑面が着用者
の肌に当接し、パネル1の着用時にパネル1を使用した
ことによる違和感を与えることがない。
割域20aの両内側域20bと分割域20aの両外側域
20cとにコア4を配置し、折曲部13をトップシート
2とバックシート3とで形成することもできる。折曲部
13では、コア4が存在しないので、コア4の剛性の影
響を受けることはなく、両外側域をパネル1の内側へ折
曲することが容易である。
チックフィルム等の透液性のシート、好ましくは透液性
であって疎水性のシートが使用される。バックシート3
には、不透液性のプラスチックフィルム、プラスチック
フィルムと疎水性不織布とのラミネートシート、好まし
くは通気不透液性のシートが使用される。
織布または通気不透液性の伸縮性不織布が使用される。
伸縮性不織布を使用する場合は、シート状部材11を長
手方向へ伸長させた状態でパネル1に固着し、シート状
部材11に対する弾性部材12の取り付けを省くことが
できる。シート状部材11が着用者の肌に当接したとき
の違和感を和らげるために、シート状部材11にはバッ
クシート3よりも剛性が低い不織布を使用することが好
ましい。
パンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポン
ド、ケミカルボンド等の不織布を使用することができ
る。目付としては、15〜80g/m2、好ましくは、
20〜60g/m2である。不織布の構成繊維として
は、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド
系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンまたはポ
リエステルの複合繊維等を使用することができる。
収性ヒドロゲル粒子との混合物が圧縮されて、その全体
がティシュペーパ等の透水シートによって被覆されてい
る。シートの固着や弾性部材の取り付けには、ホットメ
ルト接着剤等の接着剤や粘着剤の他に、熱溶着の技術を
利用することができる。
に処理物品単体で着用ショーツやパンツに直接取り付け
て使用することもできる。
品の取り付け位置によって尿取り用や便用または生理用
いずれにも対応することができ、物品の開口から物品の
内部に収容されたそれら排泄物や経血は、トップシート
を透過してコアに吸収される。前後周壁部がポケットを
形成し、中間周壁部が防漏壁を形成するので、処理物品
が、パネルの底部から滲出した排泄物や経血を堰き止め
る漏れ防止機能を有する。
図。
の部分破断平面図。
破断平面図。
図。
の部分破断平面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 透液性トップシートと不透液性バックシ
ートとの間に吸液性コアが介在する積層パネルで構成さ
れ、前記パネルが、長手方向に前端部と、後端部と、前
記前後端部の間に位置する中間部とを有する体液処理物
品において、 前記パネルが、底部と、前記底部の周縁から上方へ延び
る周壁部と、前記周壁部に囲繞された開口とを備え、前
記周壁部は、前記パネルの前端部の位置に前記パネルの
上面を被覆するように延びていて前端が前記パネルの上
方へ向かう前端尖形状の前周壁部と、前記パネルの後端
部の位置に前記パネルの上面を被覆するように延びてい
て前記長手方向と交差する幅方向の寸法が前記前周壁部
のそれよりも小さい後端尖形状の後周壁部と、前記パネ
ルの中間部の位置に前記パネルの上方かつ内側へ延びて
いて、互いの離間寸法が前記前後周壁部へ向かい次第に
近づく一対の中間周壁部とで形成され、 前記前周壁部は、前記パネルの長手方向中心線で分割さ
れた前記前端部の分割域それぞれが前記中心線の方向へ
引き寄せられて、前記中心線を挟んで前記長手方向前方
へ向かって凸となる一対の第1接合縁部それぞれが前記
中心線上で互いに固着されることにより形成され、 前記後周壁部は、前記中心線で分割された前記後端部の
分割域それぞれが前記中心線の方向へ引き寄せられて、
前記中心線を挟んで前記幅方向へ延びる一対の第2接合
縁部それぞれが前記中心線上で互いに固着されることに
より形成されていることを特徴とする前記物品。 - 【請求項2】 前記前周壁部と前記後周壁部との少なく
とも一方が、前記トップシートの部分と、前記バックシ
ートの部分と、それらシートの間に介在する前記コアの
部分とで形成され、前記中間周壁部が、少なくとも前記
バックシートの部分で形成されている請求項1記載の物
品。 - 【請求項3】 前記周壁部の開口縁部には、シート状部
材が前記トップシートの部分と前記バックシートの部分
との少なくとも一方に固着されている請求項1または請
求項2記載の物品。 - 【請求項4】 前記周壁部が、前記開口縁部に沿って弾
性的な伸縮性を有する請求項1ないし請求項3いずれか
に記載の物品。 - 【請求項5】 前記前周壁部が、前記前周壁部の分割域
それぞれの前記幅方向の寸法を二分して前記長手方向へ
延びる一対の折曲部を有し、前記前周壁部の分割域それ
ぞれが、前記折曲線を挟んで前記幅方向外側に位置する
外側域と前記幅方向内側に位置する内側域とに分割され
ている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の物品。 - 【請求項6】 前記物品が、おむつカバーの内面に取り
付けられて使用する吸収性パッドである請求項1ないし
請求項5いずれかに記載の物品。
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