JP3509964B2 - Nc加工機用稼働記録方法および記録装置 - Google Patents
Nc加工機用稼働記録方法および記録装置Info
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Description
方法及び記録装置に係り、さらに詳しくは、試し加工と
実加工とを判別して記録できるNC加工機用稼働記録方
法及び記録装置に関するものである。
方法および記録装置は、次に行なう加工が試し加工であ
るのか、実加工であるのかを判断することなく記録をす
るのが一般的であった。
うな従来の技術にあっては、試し加工と実加工(実際に
製品を加工する場合)の回数や所要時間を区別すること
ができない。
に、実加工は実稼働工数に各々算入されるべきものであ
るが、この両者の区別ができないと正確な標準工数の把
握ができず、合理的な生産計画や信頼度の高い原価計算
ができないというおそれがある。
術に着目してなされたものであり、試し加工と実加工を
区別して計測,記録できるNC加工機用稼働記録方法お
よび記録装置を提供することにある。
C加工機用稼働記録方法は、上記の目的を達成するため
に、加工プログラムに従って連続加工を行なうべくNC
装置により加工条件が制御されるNC加工機の稼働記録
方法であって、今回加工した加工条件が前回加工におけ
る加工条件と同一であるか否かを判断し、今回の加工条
件と前回の加工条件とが同一の場合には今回加工を実加
工として記録し、同一でない場合には試し加工として記
録することを特徴とするものである。
稼働記録装置は、上記の目的を達成するために、加工プ
ログラムに従って連続加工を行なうべくNC装置により
加工条件が制御されるNC加工機の稼働記録装置であっ
て、前記稼働記録装置が、前回加工における加工条件を
記憶するメモリと、今回加工した加工条件が前記メモリ
に記憶されている前回加工における加工条件と同一であ
るか否かを判断する比較判断部と、今回における加工条
件が前回における加工条件と同一である場合には実加工
として記録すると共に、同一でない場合には試し加工と
して記録する記録部と、を備えてなることを特徴とする
ものである。
は、NC加工機が加工プログラムに従って連続加工を行
なう際の稼働状態を記録するために、今回加工したワー
クの加工条件が前回加工におけるワークの加工条件と同
一であるか否かを判断し、今回の加工条件が前回の加工
条件が同一の場合には今回加工を実加工として記録し、
同一でない場合には試し加工として記録するものであ
る。
録装置では、NC装置の制御によりNC加工機が加工プ
ログラムに従って連続加工を行なう際の稼働状態を記録
するために、前回加工において用いられたワークの加工
条件をメモリに記憶しておく。そして、比較判断部は、
今回加工に用いたワークの加工条件が、記憶されている
前回加工におけるワークの加工条件と同一であるか否か
を判断する。そして、記録部は、今回のワークの加工条
件が前回の加工条件と同一である場合には実加工として
記録する。一方、同一でない場合には、記録部は試し加
工として記録するものである。
づいて説明する。
スブレーキ1が示されている。このプレスブレーキ1で
は、横方向から見てC字形の側面フレーム3が前後方向
に立設されており、この側面フレーム3の前面側の上部
及び下部が各々上部フレーム5及び下部フレーム7によ
り一体的に結合されている。
9を介してパンチ11が固定されている。また、下部フ
レーム7の内側には、パンチ11と対向するダイ13が
D軸モータ15(図2参照)により上下動する加工手段
としてのラム17上端に取付けられている。ラム17に
は、位置検出装置19が取付けられており、ラム17が
加工時にD軸方向上限点に達した時に上限点信号を発す
るようになっている。
(L軸方向,図4中左右方向)の位置を決定するバック
ゲージ21がL軸モータ23(図2参照)により前後方
向へ移動自在に設けられており、このバックゲージ21
には突当て25が図示しない突当て移動手段により左右
方向(図4中紙面直角方向)及び上下方向へ移動自在に
設けられている。
り曲げ加工を行なう場合には、所定のパンチ11及びダ
イ13をセットし、ラム17のD軸上限点座標をセット
するとともにバックゲージ21のL軸座標をセットす
る。そして、ワークをバックゲージ21の突当て25に
当てて所定位置にセットし、D軸モータ15によりラム
17を上昇させてパンチ11及びダイ13の協働により
曲げ加工を行なう。
る。図に基づいてNC装置27及びNC加工機用稼働記
録装置29について説明する。
PU31が設けられており、このCPU31には、加工
プログラムや製品加工個数等の加工データを記憶してお
くメモリ33や、稼働状態を記録しておく稼働記録装置
29等が接続されている。このNC加工機用稼働記録装
置29は、比較判断部35,メモリ37および記録部3
9を備えている。
としてのキーボード41や結果を画面に表示するCRT
43が接続されている。また、NC装置27には、プレ
スブレーキ1のラム17を駆動するD軸モータ15及び
ラム17に取付けられている位置検出装置19や、バッ
クゲージ21を移動させるL軸モータ23及びこのL軸
モータ23に備えられているエンコーダ45のごときL
軸位置検出手段等が接続されている。
判断する基本的な考え方について説明する。
るワークWの加工状態は、D軸方向及びL軸方向の位置
決め座標により決定される。例えば、四角形のワークW
に対する加工がその四辺を各々曲げ上げるものである場
合には、各辺の曲げについてD軸及びL軸座標が (D1,
L1),(D2,L2),(D3,L3),(D4,L4)の組合せで与えら
れる。従って、加工工程の進行に伴って、この四組の座
標を次々に位置決めすることとなる。
標(Di,Li)を少しづつ変更しながら試し曲げを行な
い、その試し曲げの結果(曲げ角度等)から所望の加工
が行われるラム17の上限値座標及びバックゲージ21
のL軸座標を求め、最適の座標(Di,Li)を決定する。
従って、以後の実曲げ加工においては決定された座標
(Di,Li)について連続して曲げ加工を行なうものであ
る。
される場合、ワークWは次のN組の位置決め座標により
加工される。
i), …,(Dn,Ln) ある製品のj個目のワークWを加工している時の座標を
次にように表す。
Lij),…,(Dnj, Lnj) そして、ある製品の一つ前のワークW(j−1個目)の
座標は次のようになる。
(j-1) ,…, Dn(j-1), Ln(j-1) ここで、Di(j)=Di(j-1), Li(j)=Li(j-1) なら
ば、あるワークWとその一つ前のワークWは全く同じ座
標値で加工されたものであるから、実曲げ加工であると
判断することができる。
Di(j-1)またはLi(j)≠Li(j-1)ならば、あるワークW
とその一つ前のワークWは異なる座標値で加工されたも
のとなり、試し曲げ加工であると判断される。
フローチャート及び図2に基づいて、NC装置27にお
ける試し曲げまたは実曲げの判断動作について説明す
る。
加工座標値組に変更が有るか否かすなわち、入力手段で
あるキーボード41やメモリ33に記憶されている加工
プログラムから新座標値組が入力されたか否かを判断す
る(ステップS2)。そして、変更(入力)がある場合
には新座標値組を今回の加工に対する今回座標値組に代
入して書き換えるとともにメモリ37に記憶して(ステ
ップS3)、今回座標値組を用いて加工を行なう(ステ
ップS4)。
憶されている前回座標値組と加工に使用された今回座標
値組を比較し(ステップS5)、両座標値組が等しい場
合には実加工であると判断して(ステップS6)、稼働
記録装置29の記録部39に実加工として記録する等の
実加工処理を行なう(ステップS7)。
し加工であると判断して(ステップS8)、稼働記録装
置29の記録部39に試し加工として記録する等の試し
加工処理を行なう(ステップS9)。
されている前回座標値組に代入して書き換え(ステップ
S10)、所定個数の加工が完了したら(ステップS1
1)加工を完了し(ステップS12)、続いて加工を行
なう場合にはステップS2に戻って、以下前述の工程を
繰り返す。
記録装置によれば、稼働記録装置29の比較判断部35
が、行われた加工が試し加工であるか実加工であるかを
判断して記録部39に記録するので、正確な標準工数の
把握ができ、合理的な生産計画や信頼度の高い原価計算
を行なうことが可能になる。
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述の実
施例においてはNC加工機としてプレスブレーキ1を例
にとって説明したが、加工機はこれに限定するものでは
なく、NC装置27によりNC制御される加工機であれ
ばどのような加工機であってもこの発明を適用すること
ができる。
実加工の判断基準として、ラム17の上限値であるD軸
方向座標値と、ワークWのL軸方向位置を決定するバッ
クゲージ21のL軸座標値を用いたが、これに限るもの
ではなく、適宜種々の加工条件等を判断基準として使用
することができる。
記録方法は以上説明したようなものであり、NC加工機
が加工プログラムに従って連続加工を行なう際の稼働状
態を記録するために、今回加工したワークの加工条件が
前回加工におけるワークの加工条件と同一であるか否か
を判断し、今回の加工条件が前回の加工条件と同一の場
合には今回加工を実加工として記録し、同一でない場合
には試し加工として記録する。これにより、行われた加
工が試し加工であるか実加工であるかが自動的に判断さ
れて各々記録されるので、明確な作業時間構成を知るこ
とができ、正確な標準工数の把握および合理的な生産計
画や信頼度の高い原価計算を行なうことが可能になる。
働記録装置では、NC加工機が加工プログラムに従って
連続加工を行なう際の稼働状態を記録するために、メモ
リが記憶している前回加工において用いられたワークの
加工条件と、今回加工に用いたワークの加工条件が同一
であるか否かを、比較判断部が判断する。そして、今回
の加工条件が前回の加工条件と同一である場合には、記
録部は実加工として記録するが、同一でない場合には試
し加工として記録する。これにより、行われた加工が試
し加工であるか実加工であるかが自動的に判断されて各
々記録されるので、明確な作業時間構成を知ることがで
き、正確な標準工数の把握および合理的な生産計画や信
頼度の高い原価計算を行なうことが可能になる。
れを示すフローチャートである。
びNC装置の構成を示すブロック図である。
び記録装置を適用した加工機の一例としてのプレスブレ
ーキを示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 加工プログラムに従って連続加工を行な
うべくNC装置により加工条件が制御されるNC加工機
の稼働記録方法であって、今回加工した加工条件が前回
加工における加工条件と同一であるか否かを判断し、今
回の加工条件と前回の加工条件とが同一の場合には今回
加工を実加工として記録し、同一でない場合には試し加
工として記録することを特徴とするNC加工機用稼働記
録方法。 - 【請求項2】 加工プログラムに従って連続加工を行な
うべくNC装置により加工条件が制御されるNC加工機
の稼働記録装置であって、前記稼働記録装置が、前回加
工における加工条件を記憶するメモリと、今回加工した
加工条件が前記メモリに記憶されている前回加工におけ
る加工条件と同一であるか否かを判断する比較判断部
と、今回における加工条件が前回における加工条件と同
一である場合には実加工として記録すると共に、同一で
ない場合には試し加工として記録する記録部と、を備え
てなることを特徴とするNC加工機用稼働記録装置。
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