JP3500269B2 - 男性用吸尿パッド - Google Patents
男性用吸尿パッドInfo
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F13/00—Bandages or dressings; Absorbent pads
- A61F13/15—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
- A61F13/45—Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the shape
- A61F13/47—Sanitary towels, incontinence pads or napkins
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、男性の寝たきり
の病人や失禁者等が使用する吸尿パッドに関する。
の病人や失禁者等が使用する吸尿パッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種パッドの一例である実公昭６１−
３０６５３号公報に開示の排尿袋は、周囲が密閉された
袋の正面を、袋の中の二層の吸収体のうちの一層ととも
に、該正面に形成された略逆Ｕ字状のカットラインに沿
って袋の中へ折り込むと、排尿用の開口が得られるよう
に構成されている。
３０６５３号公報に開示の排尿袋は、周囲が密閉された
袋の正面を、袋の中の二層の吸収体のうちの一層ととも
に、該正面に形成された略逆Ｕ字状のカットラインに沿
って袋の中へ折り込むと、排尿用の開口が得られるよう
に構成されている。
【０００３】また、実開平２−６０２４号公報に開示の
吸収性パッドは、長方形のシート状のものであって、湾
曲させてホッパー状に形成し得るように裏面シートに粘
着テープが貼着されている。
吸収性パッドは、長方形のシート状のものであって、湾
曲させてホッパー状に形成し得るように裏面シートに粘
着テープが貼着されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の排尿袋は、
開口から袋の中へペニスを挿入する旨明記されていない
が、そのように使用するものであることは、同公報の記
載内容からみて明らかである。ところが、その挿入が可
能であるのは極めて限られた場合であって、老人等では
挿入すること自体に無理があって、このような排尿袋を
装着することができないか、できたとしてもその装着に
手間取ることが多い。
開口から袋の中へペニスを挿入する旨明記されていない
が、そのように使用するものであることは、同公報の記
載内容からみて明らかである。ところが、その挿入が可
能であるのは極めて限られた場合であって、老人等では
挿入すること自体に無理があって、このような排尿袋を
装着することができないか、できたとしてもその装着に
手間取ることが多い。
【０００５】また、前記公知の吸収性パッドは、シート
状のものを湾曲させて重なり合う部分の一部を止着して
ホッパー状にしてあるから、排尿量が少ないときには効
果があっても、量が多くなるにつれてホッパーの下端部
から尿が漏れ易くなる。
状のものを湾曲させて重なり合う部分の一部を止着して
ホッパー状にしてあるから、排尿量が少ないときには効
果があっても、量が多くなるにつれてホッパーの下端部
から尿が漏れ易くなる。
【０００６】そこで、この発明は、装着が容易でしかも
尿が漏れにくい男性用吸尿パッドの提供を課題にしてい
る。
尿が漏れにくい男性用吸尿パッドの提供を課題にしてい
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明が前提とするのは、透液性内面シートと、不
透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸液
性コアとからなり、幅方向へ実質的に並行して延びる両
端縁部と長さ方向へ実質的に並行して延びる両側縁部都
を有する男性用吸尿パッドである。
にこの発明が前提とするのは、透液性内面シートと、不
透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸液
性コアとからなり、幅方向へ実質的に並行して延びる両
端縁部と長さ方向へ実質的に並行して延びる両側縁部都
を有する男性用吸尿パッドである。
【０００８】かかる前提において、この発明が特徴とす
るところは、前記パッドが、該パッドをその長さ方向の
所要部位において二分する折曲線に沿って前記内面シー
トを内側にして折り重ね可能であり、前記パッド内面の
前記折曲線を含む前記両側縁部の長さ方向の所要範囲に
粘着域が対向して形成されており、かつ、前記折曲線で
二分される前記パッドの一方に前記パッドをその内面か
ら外面へを貫通するペニス挿入部が形成されていて、前
記パッドの使用に際して、前記パッドは、前記内面シー
トを内側にして前記折曲線で折曲され、重なり合う部分
が前記粘着域で止着することにより袋状を成すこと、に
ある。
るところは、前記パッドが、該パッドをその長さ方向の
所要部位において二分する折曲線に沿って前記内面シー
トを内側にして折り重ね可能であり、前記パッド内面の
前記折曲線を含む前記両側縁部の長さ方向の所要範囲に
粘着域が対向して形成されており、かつ、前記折曲線で
二分される前記パッドの一方に前記パッドをその内面か
ら外面へを貫通するペニス挿入部が形成されていて、前
記パッドの使用に際して、前記パッドは、前記内面シー
トを内側にして前記折曲線で折曲され、重なり合う部分
が前記粘着域で止着することにより袋状を成すこと、に
ある。
【０００９】この発明の好ましい実施態様の一つにおい
ては、前記ペニス挿入部位が円孔であるか、パッドの一
方の端縁部に始まり、もう一方の端縁部に向かって延び
ていて該パッドの幅方向の一部を二分するほぼＵ字状の
切り欠き部であるか、またはパッドの一方の側縁部に始
まり、もう一方の側縁部に向かって延びていて前記パッ
ドの長さ方向の一部を二分するほぼＵ字状の切り欠き部
である。
ては、前記ペニス挿入部位が円孔であるか、パッドの一
方の端縁部に始まり、もう一方の端縁部に向かって延び
ていて該パッドの幅方向の一部を二分するほぼＵ字状の
切り欠き部であるか、またはパッドの一方の側縁部に始
まり、もう一方の側縁部に向かって延びていて前記パッ
ドの長さ方向の一部を二分するほぼＵ字状の切り欠き部
である。
【００１０】実施態様の他の一つにおいては、前記パッ
ド内面の両側縁部に弾性部材を取り付けられた帯状片が
固定されていて、前記パッドが折曲されたときに、該帯
状片がパッド内面からの起立性向を示す。
ド内面の両側縁部に弾性部材を取り付けられた帯状片が
固定されていて、前記パッドが折曲されたときに、該帯
状片がパッド内面からの起立性向を示す。
【００１１】実施態様のさらに他の一つにおいては、前
記パッド内面の幅方向中央部位に長さ方向へ延びる溝部
が形成されている。
記パッド内面の幅方向中央部位に長さ方向へ延びる溝部
が形成されている。
【００１２】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照してこの発明に
係る男性用吸尿パッドの詳細を説明すると、以下のとお
りである。
係る男性用吸尿パッドの詳細を説明すると、以下のとお
りである。
【００１３】図１に部分破断平面図で示された吸尿パッ
ドは、透液性内面シート１と、不透液性外面シート２
と、これら両シート間に介在する吸液性コア３とによっ
て構成された長方形のものであって、互いに平行に幅方
向へ延びる上下の端縁６Ａ，６Ｂと、互いに平行に長さ
方向へ延びる左右の側縁７Ａ，７Ｂとを有する。内外面
シート１，２は、コア３の周縁から延出する部分で互い
に重なり合い、ホットメルト接着剤またはシートどうし
の溶着によって接合し、端縁部フラップ８と側縁部フラ
ップ９とを形成している。
ドは、透液性内面シート１と、不透液性外面シート２
と、これら両シート間に介在する吸液性コア３とによっ
て構成された長方形のものであって、互いに平行に幅方
向へ延びる上下の端縁６Ａ，６Ｂと、互いに平行に長さ
方向へ延びる左右の側縁７Ａ，７Ｂとを有する。内外面
シート１，２は、コア３の周縁から延出する部分で互い
に重なり合い、ホットメルト接着剤またはシートどうし
の溶着によって接合し、端縁部フラップ８と側縁部フラ
ップ９とを形成している。
【００１４】この吸尿パッドは、後記の如く長さ方向の
所要部位を二分するように、例えば長さ方向の中心線Ｃ
−Ｃに沿って内面シート１を内側にして折曲して使用す
る。側縁部フラップ９では、内面シート１の上面に粘着
域１１が形成されている。粘着域１１は、中心線Ｃ−Ｃ
をまたいでパッドの長さ方向上方へ比較的長く延びてい
るから、折曲して重なり合うパッドどうしをこの粘着域
１１で止着することができる。ただし、図１に示される
ように、使用前のパッドの粘着域１１は、剥離紙１２に
よって被覆保護されている。中心線Ｃ−Ｃで上下に二分
されるパッドの上方部分の幅方向中央部位には、ペニス
挿入用の円孔１６が形成されている。
所要部位を二分するように、例えば長さ方向の中心線Ｃ
−Ｃに沿って内面シート１を内側にして折曲して使用す
る。側縁部フラップ９では、内面シート１の上面に粘着
域１１が形成されている。粘着域１１は、中心線Ｃ−Ｃ
をまたいでパッドの長さ方向上方へ比較的長く延びてい
るから、折曲して重なり合うパッドどうしをこの粘着域
１１で止着することができる。ただし、図１に示される
ように、使用前のパッドの粘着域１１は、剥離紙１２に
よって被覆保護されている。中心線Ｃ−Ｃで上下に二分
されるパッドの上方部分の幅方向中央部位には、ペニス
挿入用の円孔１６が形成されている。
【００１５】図２は、中心線Ｃ−Ｃに沿って折り重ねら
れたパッドの斜視図であって、重なり合う部分が互いに
粘着域１１によって止着している。パッドを使用すると
きには、まず伸展状態にある図１のパッドの円孔１６に
外面シート２側からペニスを挿入し、次に剥離シート１
２を剥してパッドを図２のように折り重ねる。中心線Ｃ
−Ｃをまたいでパッドの長さ方向上方へ比較的長く延び
ている粘着域１１（図１参照）は、折曲線近傍では粘着
域１１どうしで重なり、残余の部分では側縁部フラップ
９の粘着域ではない部分と重なって、互いに重なり合う
パッドどうしを止着して袋状にする。排尿後のパッド
は、それをペニスから抜き取ればよい。
れたパッドの斜視図であって、重なり合う部分が互いに
粘着域１１によって止着している。パッドを使用すると
きには、まず伸展状態にある図１のパッドの円孔１６に
外面シート２側からペニスを挿入し、次に剥離シート１
２を剥してパッドを図２のように折り重ねる。中心線Ｃ
−Ｃをまたいでパッドの長さ方向上方へ比較的長く延び
ている粘着域１１（図１参照）は、折曲線近傍では粘着
域１１どうしで重なり、残余の部分では側縁部フラップ
９の粘着域ではない部分と重なって、互いに重なり合う
パッドどうしを止着して袋状にする。排尿後のパッド
は、それをペニスから抜き取ればよい。
【００１６】このように、透孔１６にペニスが挿入され
たパッドは、ペニスを包むように２つに折曲されて袋状
になる。ペニスを挿入する時には、内面シート１側から
透孔１６に指先を入れて外へ出し、その指先を使用して
ペニスをパッド内側へ導き入れることができる。そのよ
うにすることで、ペニスをその基根部分まで確実に導き
入れることができる。それゆえ、このパッドは着用する
のに手間がかからず、着用後のパッドはペニスから簡単
に脱落することがない。
たパッドは、ペニスを包むように２つに折曲されて袋状
になる。ペニスを挿入する時には、内面シート１側から
透孔１６に指先を入れて外へ出し、その指先を使用して
ペニスをパッド内側へ導き入れることができる。そのよ
うにすることで、ペニスをその基根部分まで確実に導き
入れることができる。それゆえ、このパッドは着用する
のに手間がかからず、着用後のパッドはペニスから簡単
に脱落することがない。
【００１７】図３は、吸尿パッドの一実施態様を示す図
１と同様の図面である。このパッドでは、粘着域１１
が、側縁部フラップ９から上方の端縁部フラップ８にま
で延びて、両側縁部フラップ９の粘着域１１が連続して
いる。粘着域１１は、パッドの長さ方向において、少な
くとも中心線Ｃ−Ｃに始まってペニス挿入部１６の近傍
にまで延びることが必要である。ただし、粘着域１１
は、側縁部フラップ９の全体に延びていてもよいし、図
３のように端縁部８にまで延びていてもよい。図３のパ
ッドは、それを折り重ねると、四周が閉じた袋となる。
１と同様の図面である。このパッドでは、粘着域１１
が、側縁部フラップ９から上方の端縁部フラップ８にま
で延びて、両側縁部フラップ９の粘着域１１が連続して
いる。粘着域１１は、パッドの長さ方向において、少な
くとも中心線Ｃ−Ｃに始まってペニス挿入部１６の近傍
にまで延びることが必要である。ただし、粘着域１１
は、側縁部フラップ９の全体に延びていてもよいし、図
３のように端縁部８にまで延びていてもよい。図３のパ
ッドは、それを折り重ねると、四周が閉じた袋となる。
【００１８】図４の（Ａ），（Ｂ）は、吸尿パッドの他
の実施態様を示す図１と同様の図面と、その外面図であ
る。このパッドでは、ペニス挿入用の円孔１６に代え
て、端縁６Ａの中央部において端縁６Ｂへ向かって延
び、パッドの幅方向を部分的に二分するＵ字状切り欠き
部２１が採用されている。粘着域１１は、中心線Ｃ−Ｃ
近傍に始まり、端縁６Ａの近傍にまで延びている。パッ
ドの外面シート２には切り欠き部２１の近傍に止着域２
４が形成されていて、切り欠き部２１にペニスを挿入し
たのち、仮想線のようにパッドの両側部分を連結するこ
とができる。
の実施態様を示す図１と同様の図面と、その外面図であ
る。このパッドでは、ペニス挿入用の円孔１６に代え
て、端縁６Ａの中央部において端縁６Ｂへ向かって延
び、パッドの幅方向を部分的に二分するＵ字状切り欠き
部２１が採用されている。粘着域１１は、中心線Ｃ−Ｃ
近傍に始まり、端縁６Ａの近傍にまで延びている。パッ
ドの外面シート２には切り欠き部２１の近傍に止着域２
４が形成されていて、切り欠き部２１にペニスを挿入し
たのち、仮想線のようにパッドの両側部分を連結するこ
とができる。
【００１９】図５は、パッドの一実施態様を示す図４と
同様の図面である。このパッドのペニス挿入部は、端縁
６Ａに始まり、幅方向を部分的に二分する切断線（スリ
ット）２２と、切断線２２の先端に形成された円孔２３
とによって構成されている。このパッドでは、円孔２３
が必要なければ切断線２２だけでペニス挿入部とするこ
ともできる。外面シート２には、図４のパッドと同様に
止着域２４が形成されている。
同様の図面である。このパッドのペニス挿入部は、端縁
６Ａに始まり、幅方向を部分的に二分する切断線（スリ
ット）２２と、切断線２２の先端に形成された円孔２３
とによって構成されている。このパッドでは、円孔２３
が必要なければ切断線２２だけでペニス挿入部とするこ
ともできる。外面シート２には、図４のパッドと同様に
止着域２４が形成されている。
【００２０】図６もまた、パッドの一実施態様を示す図
面であって、（Ａ）は図２と同様の平面図、（Ｂ）は図
６（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。このパッドは幅方向
の中央域に長さ方向へ延びる溝部２６を有する。溝部２
６では、コア１３の厚みが周囲の部分よりも薄く、内面
シート１が外面シート２に向かってくぼんでいる。透孔
１６は溝部２６の底の部分に形成されていて、挿入後の
ペニスを溝部２６内に納めると、排泄された尿をパッド
の中央部で吸収することができる。このようにペニスの
納まる位置を規制すると、尿は溝部２６の両側へ均等に
拡散するようになる。これに比べ、ペニスの位置を規制
することができず、ペニスがコアの隅部に偏倚し易い吸
尿パッドでは、ペニスの近傍に位置しているコアだけが
逸早く飽和吸尿量に達するものの、尿はペニスから遠く
離れたところまでは容易に拡散することがなく、コアの
吸尿能力を十分に活かすことができないままパッドを廃
棄するということになりかねない。
面であって、（Ａ）は図２と同様の平面図、（Ｂ）は図
６（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。このパッドは幅方向
の中央域に長さ方向へ延びる溝部２６を有する。溝部２
６では、コア１３の厚みが周囲の部分よりも薄く、内面
シート１が外面シート２に向かってくぼんでいる。透孔
１６は溝部２６の底の部分に形成されていて、挿入後の
ペニスを溝部２６内に納めると、排泄された尿をパッド
の中央部で吸収することができる。このようにペニスの
納まる位置を規制すると、尿は溝部２６の両側へ均等に
拡散するようになる。これに比べ、ペニスの位置を規制
することができず、ペニスがコアの隅部に偏倚し易い吸
尿パッドでは、ペニスの近傍に位置しているコアだけが
逸早く飽和吸尿量に達するものの、尿はペニスから遠く
離れたところまでは容易に拡散することがなく、コアの
吸尿能力を十分に活かすことができないままパッドを廃
棄するということになりかねない。
【００２１】図７もまた、この発明の実施態様の一例を
示す図面であって、（Ａ）は図２と同様の平面図，
（Ｂ）は図７（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。このパッ
ドでは、両側の粘着域１１の内側に一対の帯状片３１が
対向配置されている。帯状片３１は、パッドの長さ方向
へ延びていて、内外側縁部３２，３３と上下端縁部３
６，３７とを有し、外側縁部３３と上下端縁部３６，３
７との斜線で示された部位が内面シート１にホットメル
ト接着剤（図示せず）で接合している。内側縁部３２に
は、上下端縁部３６，３７方向へ延びる弾性部材４１が
伸長状態で取り付けられている。図７（Ｂ）において、
帯状片３１は、弾性部材４１が収縮することにより外側
縁部３３を基端部とし、内側縁部３２を自由端部として
内面シート１から起立し、パッドの内側へ向かって開口
するポケット４２を形成した状態にある。かかる弾性部
材４１の収縮と内側縁部３２の起立とは、パッドが図２
のように折曲されたときに生じ得る。ただし、パッドが
上下に伸展されて図７（Ａ）の状態にあるときは、内側
縁部３２が内面シート１の上に倒伏し、ポケット４２は
実質的に閉じている。かかる構成のパッドが着用された
ときには、尿が内面シート１の上を幅方向へ流れると、
ポケット４２に受け止められて、パッドから横漏れする
ことがない。
示す図面であって、（Ａ）は図２と同様の平面図，
（Ｂ）は図７（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図である。このパッ
ドでは、両側の粘着域１１の内側に一対の帯状片３１が
対向配置されている。帯状片３１は、パッドの長さ方向
へ延びていて、内外側縁部３２，３３と上下端縁部３
６，３７とを有し、外側縁部３３と上下端縁部３６，３
７との斜線で示された部位が内面シート１にホットメル
ト接着剤（図示せず）で接合している。内側縁部３２に
は、上下端縁部３６，３７方向へ延びる弾性部材４１が
伸長状態で取り付けられている。図７（Ｂ）において、
帯状片３１は、弾性部材４１が収縮することにより外側
縁部３３を基端部とし、内側縁部３２を自由端部として
内面シート１から起立し、パッドの内側へ向かって開口
するポケット４２を形成した状態にある。かかる弾性部
材４１の収縮と内側縁部３２の起立とは、パッドが図２
のように折曲されたときに生じ得る。ただし、パッドが
上下に伸展されて図７（Ａ）の状態にあるときは、内側
縁部３２が内面シート１の上に倒伏し、ポケット４２は
実質的に閉じている。かかる構成のパッドが着用された
ときには、尿が内面シート１の上を幅方向へ流れると、
ポケット４２に受け止められて、パッドから横漏れする
ことがない。
【００２２】図８もまた、実施態様の一例を示す図２と
同様の図面である。このパッドでは、ペニス挿入用のＵ
字状の切り欠き部２１が一方の側縁７Ａに始まってもう
一方の側縁７Ｂへ向かい、幅方向の中央部位にまで延び
ている。切り欠き部２１の先端部分からは、下方の端縁
６Ｂに向かって延びる溝部２６がパッドの内面側に形成
されている。切り欠き部２１によって上下方向が部分的
に二分されているパッドの一側では、外面シート２に止
着域２４が形成されている。
同様の図面である。このパッドでは、ペニス挿入用のＵ
字状の切り欠き部２１が一方の側縁７Ａに始まってもう
一方の側縁７Ｂへ向かい、幅方向の中央部位にまで延び
ている。切り欠き部２１の先端部分からは、下方の端縁
６Ｂに向かって延びる溝部２６がパッドの内面側に形成
されている。切り欠き部２１によって上下方向が部分的
に二分されているパッドの一側では、外面シート２に止
着域２４が形成されている。
【００２３】この発明において、パッドの形状は、図示
例のように平行な端縁６Ａ，６Ｂと平行な側縁７Ａ，７
Ｂとからなる長方形であることが好ましいが、例えばパ
ッドを折り重ねると台形となるように側縁７Ａと７Ｂと
が並行していてもよい。また、端縁６Ａ，６Ｂの少なく
とも一方が湾曲していて、６Ａと６Ｂとが実質的に並行
する関係にあってもよい。かかるパッドの内面シート１
には、透液性の不織布や開孔プラスチックフィルムなど
を使用することができる。外面シート２には、不透液性
または通気不透液性のプラスチックフィルムや不織布、
プラスチックフィルムの外面に不織布を接合したものな
どを使用することができる。これら内外面シート１，２
は、ホットメルト接着剤等の接着剤によって接合するこ
とができる他に、それらシート１，２の少なくとも一方
が熱溶融性プラスチックを含む場合には、そのプラスチ
ックを溶融させて接合することができる。コア３には、
粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物
を使用することができる。帯状片３１には、透液性また
は不透液性の不織布やプラスチックフィルムを使用する
ことができる。
例のように平行な端縁６Ａ，６Ｂと平行な側縁７Ａ，７
Ｂとからなる長方形であることが好ましいが、例えばパ
ッドを折り重ねると台形となるように側縁７Ａと７Ｂと
が並行していてもよい。また、端縁６Ａ，６Ｂの少なく
とも一方が湾曲していて、６Ａと６Ｂとが実質的に並行
する関係にあってもよい。かかるパッドの内面シート１
には、透液性の不織布や開孔プラスチックフィルムなど
を使用することができる。外面シート２には、不透液性
または通気不透液性のプラスチックフィルムや不織布、
プラスチックフィルムの外面に不織布を接合したものな
どを使用することができる。これら内外面シート１，２
は、ホットメルト接着剤等の接着剤によって接合するこ
とができる他に、それらシート１，２の少なくとも一方
が熱溶融性プラスチックを含む場合には、そのプラスチ
ックを溶融させて接合することができる。コア３には、
粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物
を使用することができる。帯状片３１には、透液性また
は不透液性の不織布やプラスチックフィルムを使用する
ことができる。
【００２４】
【発明の効果】この発明に係る吸尿パッドは、伸展状態
にあるパッドにペニスを挿入してから、そのパッドを折
曲して袋状にするから、パッドの装着に手間取ることが
なく、また、ペニスをその基根部分まで深く確実に挿入
することができるので、装着後のパッドはペニスから簡
単に脱落することがない（請求項１，２の効果）。
にあるパッドにペニスを挿入してから、そのパッドを折
曲して袋状にするから、パッドの装着に手間取ることが
なく、また、ペニスをその基根部分まで深く確実に挿入
することができるので、装着後のパッドはペニスから簡
単に脱落することがない（請求項１，２の効果）。
【００２５】この発明において、ペニス挿入部がＵ字状
の切り欠き部である態様では、パッドに対するペニスの
挿入が至極容易になる（請求項３，９の効果）。
の切り欠き部である態様では、パッドに対するペニスの
挿入が至極容易になる（請求項３，９の効果）。
【００２６】また、この態様で、パッドの外面シート側
に止着域が形成されていると、Ｕ字状の切り欠き部周辺
をペニスの基根部分に巻き付けて、パッドの脱落を防止
することができる（請求項４，１０の効果）。
に止着域が形成されていると、Ｕ字状の切り欠き部周辺
をペニスの基根部分に巻き付けて、パッドの脱落を防止
することができる（請求項４，１０の効果）。
【００２７】パッドの端縁部に第２の粘着域が形成され
ている態様では、装着したパッドの四周を閉じて尿の漏
れ防止機能を向上させることができる（請求項５，６の
効果）。
ている態様では、装着したパッドの四周を閉じて尿の漏
れ防止機能を向上させることができる（請求項５，６の
効果）。
【００２８】パッドの内面に帯状片を固定し、該帯状片
の一側縁部に前記外面からの起立性向をもたせた態様で
は、帯状片が尿の横漏れを防止する防漏堤となる（請求
項７の効果）。
の一側縁部に前記外面からの起立性向をもたせた態様で
は、帯状片が尿の横漏れを防止する防漏堤となる（請求
項７の効果）。
【００２９】パッド内面に溝部が形成された態様では、
パッドにおけるペニスの位置と向きとを規制することが
できる（請求項８，１１の効果）。
パッドにおけるペニスの位置と向きとを規制することが
できる（請求項８，１１の効果）。
【図１】吸尿パッドの部分破断平面図。
【図２】折り重ねられた吸尿パッドの斜視図。
【図３】吸尿パッドの実施態様を例示する平面図。
【図４】（Ａ）は吸尿パッドの実施態様を例示する平面
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
【図５】吸尿パッドの実施態様を例示する平面図。
【図６】（Ａ）は吸尿パッドの実施態様を例示する平面
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
【図７】（Ａ）は吸尿パッドの実施態様を例示する平面
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
図，（Ｂ）はそのＢ−Ｂ線断面図。
【図８】吸尿パッドの実施態様を例示する平面図。
１ 内面シート
２ 外面シート
３ コア
８ パッドの端縁部
９ パッドの側縁部
１１ 粘着域
１６，２１ 挿入部
２４ 止着域
２６ 溝部
３１ 帯状片
３２，３３ 帯状片の側縁部
３６，３７ 帯状片の端縁部
４１ 弾性部材
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平８−173468（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−38126（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−38127（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−56991（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−137744（ＪＰ，Ａ)
実開 平２−6024（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−65523（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭59−61018（ＪＰ，Ｕ)
実開 平４−136213（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−39523（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−19716（ＪＰ，Ｕ)
実開 平７−27524（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61F 5/453
A61F 13/53
Claims (11)
- 【請求項１】 透液性内面シートと、不透液性外面シ
ートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとから
なり、幅方向へ実質的に並行して延びる両端縁部と長さ
方向へ実質的に並行して延びる両側縁部とを有する男性
用吸尿パッドであって、 前記パッドが、該パッドをその長さ方向の所要部位にお
いて二分する折曲線に沿って前記内面シートを内側にし
て折り重ね可能であり、前記パッド内面の前記折曲線を
含む前記両側縁部の長さ方向の所要範囲に粘着域が対向
して形成されており、かつ、前記折曲線で二分される前
記パッドの一方に前記パッドをその内面から外面へを貫
通するペニス挿入部が形成されていて、前記パッドの使
用に際して、前記パッドは、前記内面シートを内側にし
て前記折曲線で折曲され、重なり合う部分が前記粘着域
で止着することにより袋状を成すことを特徴とする前記
吸尿パッド。 - 【請求項２】 前記ペニス挿入部が、前記幅方向中央部
位に形成された円孔である請求項１記載のパッド。 - 【請求項３】 前記ペニス挿入部が、前記パッドの一方
の端縁部中央に始まり、もう一方の端縁部へ向かって延
びていて、前記幅方向の一部を二分しているほぼＵ字状
の切り欠き部である請求項１記載のパッド。 - 【請求項４】 前記パッドの外面シート側には、前記Ｕ
字状の切り欠き部によって二分される幅方向の一側に、
該幅方向の他側を着脱可能な止着域が形成されている請
求項３記載のパッド。 - 【請求項５】 前記パッドの両端縁部の少なくとも一方
の内面に第２の粘着域が形成されている請求項１〜４の
いずれか１項に記載のパッド。 - 【請求項６】 前記粘着域と前記第２の粘着域とが連続
している請求項５に記載のパッド。 - 【請求項７】 前記パッド内面には、前記対向して形成
された粘着域よりも内側の部位に、互いに実質的に並行
する一対の側縁部と一対の端縁部とを有する帯状片が、
該側縁部の一方と両端縁部とにおいて固定されていて、
該側縁部のもう一方の長手方向に沿って弾性部材が伸長
状態で取り付けられており、前記パッドが前記折曲線に
沿って折曲されるときに、前記帯状片の弾性部材が収縮
して前記帯状片は固定されている前記一方の側縁部を基
端縁部として前記もう一方の側縁部が前記パッド内面か
らの起立性向を示す請求項１〜６のいずれか１項に記載
のパッド。 - 【請求項８】 前記パッドは、前記ペニス挿入部を含む
前記幅方向の中央部位が該部位に隣接する両側部よりも
薄く形成されていて、該部位で前記内面シートが前記外
面シート方向へくぼむことにより前記長さ方向へ延びる
溝部を形成している請求項１〜７のいずれか１項に記載
のパッド。 - 【請求項９】 前記ペニス挿入部が前記パッドの側縁部
の一方に始まり、もう一方の側縁部へ向かって前記幅方
向の中央部位にまで延びていて、前記長さ方向の一部を
二分している横向きのほぼＵ字状の切り欠き部位である
請求項１または７に記載のパッド。 - 【請求項１０】 前記パッドの外面シート側には、前記
ペニス挿入部によって二分された長さ方向の一側に、該
長さ方向の他側を着脱可能な止着域が形成されている請
求項９に記載のパッド。 - 【請求項１１】 前記パッドは、前記幅方向の中央部位
が該部位に隣接する両側部位よりも薄く形成されてい
て、該部位で前記内面シートが前記外面シート方向へく
ぼむことにより前記長さ方向へ延びる溝部を形成してお
り、前記幅方向へ延びるペニス挿入部と前記溝部とが交
差している請求項９または１０に記載のパッド。
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