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JP3588979B2 - Vehicle air conditioner - Google Patents

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JP3588979B2
JP3588979B2 JP15887097A JP15887097A JP3588979B2 JP 3588979 B2 JP3588979 B2 JP 3588979B2 JP 15887097 A JP15887097 A JP 15887097A JP 15887097 A JP15887097 A JP 15887097A JP 3588979 B2 JP3588979 B2 JP 3588979B2
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勝之 大▲崎▼
勲 木下
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の温度調節に関するものであって、特に車室内の上方部位と、下方部位との双方から空調風を送風する吹出モードにおける温度調節に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置として、特開平1─114507号公報に記載されているものがある。この従来装置は、フット吹出口とデフロスタ吹出口との双方から空調風を吹き出す吹出モード(フットモード、フットデフモード)において、フット吹出口から吹き出す空調風温度を、デフロスタ吹出口からのそれより高くするようにしている。具体的には、従来装置では、冷風通路を流れる冷風と、温風通路とを流れる温風とをエアミックスチャンバー部にて混合するのであるが、このエアミックスチャンバー部のうち、冷風通路の下流側部位にデフロスタ吹出口を設け、温風通路の下流側部位にフット吹出口を設けるようにしている。
【0003】
そして、これに加え、上記従来装置では、デフロスタ吹出口から吹き出される空調風の吹出温度を冷たすぎないように高めて車両窓ガラスの曇り止め効果を向上させる専用の温風案内通路が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、温風案内通路が空調ユニットの外側に張り出すようにして別個に形成されている。従って、上記従来装置では、この温風案内通路によって車両用空調装置の体格が大きくなってしまうという問題がある。そこで、本発明は、温風案内通路の形成位置を工夫することで、車両用空調装置の体格を小さくすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題に対して車両用空調装置内の様々な位置に温風案内通路を形成した結果、以下の事が判明した。
一般的な車両用空調装置では、空調ケース内に冷風が流れる冷風通路と、温風が流れる温風通路とを設け、これら通路の風量割合を温度調整用ドア(一般的にエアミックスドアと言う)にて調整することで空調風の温度を調整している。そして、空調ケースには、温度調整用ドアの下流側に、その内壁から突出するようにしてシール壁が形成されている。このシール壁は、空調ケース内を流れる空気を全て上記温風通路に送る最大暖房状態において、冷風通路から冷風が漏れださないようにするために、温度調整用ドアと当接するものである。
【0006】
そして、このシール壁は、一般的に額縁状に形成されており、これにより、シール壁に囲まれるようにして冷風通路の出口部をなす吹出開口部が構成され、冷風通路を流れた冷風は、この吹出開口部から吹き出すようになっている。
そして、本発明者がこの冷風の流れを検討した結果、冷風は上記吹出開口部から吹き出されて、シール壁の下流側近傍、言い換えると上記吹出開口部の側方部近傍では殆ど流れておらず、このスペースは殆ど利用されていないということが分かった。
【0007】
そこで、本発明では、シール壁の下流側近傍のスペースに、温風を案内する温風案内通路を形成することで、デフロスタ吹出口から吹き出される空調風温度を容易に高めながら、車両用空調装置の体格をコンパクトにすることができるという発想に至った。
また、このような考え方は、上記フットモードおよびフットデフモードに係わらず、2つの吹出口から吹き出される空調風の温度に差を付ける吹出モード、つまりバイレベルモードにおいても適用可能である。
【0008】
上述したような発想に基づき、請求項1ないし11記載の発明では、空調ケース(2a、2b)内には、冷風通路(6)および温調用ドア(8、20、21)の下流側に位置し、空調ケース(2a、2b)の内方に向かって突出するようにシール壁(9、9d)が形成されており、
シール壁(9、9d)は、冷風通路(6)の出口部をなす吹出開口部(20、20a)を構成すると共に、温調用ドア(8、20)が空調ケース(2a、2b)内の空調風を全て温風通路(7)に送風する最大暖房時に、温調用ドア(8、20、21)と当接して吹出開口部(50)を塞ぐようになっており、
シール壁(9、9d)の下流側には、温風通路(7)からの温風を、上部用空気通路(13)に案内する温風案内通路(11)が設けられており、
温風案内通路(11)は、少なくともシール壁(9、9d)にて構成されていることを特徴としている。
【0009】
これにより、上述したようにシール壁の下流側のスペースを有効利用して温風案内通路を設けることで、上部用空気通路から吹き出される空調風の温度を容易に高めることができるとともに、車両用空調装置の体格をコンパクトにすることができる。また、請求項1記載の発明では、以下のようなその他の作用効果がある。
【0010】
従来装置では、本発明における下部用空気通路に温風を案内する温風案内通路は、空調ケースの外側に別体のケース部材を組み付けることで形成されていた。従って、従来の温風案内通路では、空調ケースとケース部材とを精度良く凹凸嵌合させることで、温風が外部に漏れださないようにしていた。この結果、空調ケースやケース部材の形状が複雑化するという問題があった。
【0011】
しかしながら、請求項1記載の発明によれば、温風案内通路が空調ケースの内部に形成されているので、空調ケースの形状を複雑化せずに容易に温風が空調ケースの外部に漏れだすことを防止できる。
また、特に請求項3記載の発明では、温調用ドア(20、21)は、冷風通路(6)を流れる冷風量を調整する第1温調用ドア(20)と、温風通路(7)を流れる温風量を調整する第2温調用ドア(21)とからなり、
温風案内通路(11)は、第1温調用ドア(20)と当接するシール壁(9d)の下流側に形成されていることを特徴としている。
【0012】
これにより、上記請求項1で記載した作用効果に加え、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との配置間隔を小さくしても、第1温調用ドアと第2温調用ドアとによって空調風の温度が調整できる。この結果、車両用空調装置の体格をさらに小さくすることができる。
また、請求項4記載の発明では、温風案内通路(11)の下流側には、この温風案内通路(11)を流れた温風と、冷風通路(6)からの冷風とを混合させる混合部材(9、84)が設けられていることを特徴としている。
【0013】
これにより、混合部材にて、温風案内通路を流れた温風と、冷風通路からの冷風とを良好に混合させることができる。この結果、上部用空気通路を流れる空調風の温度を均一にすることができる。
また、特に請求項記載の発明では、空調ケース(2a、2b)には、シール壁(9、9d)と協働して温風通路(7)からの温風を上部用空気通路(13)に案内する温風ガイド部(12)が形成されていることを特徴としている。
【0014】
これにより、温風ガイド部によって温風を良好に上部用空気通路に案内することができる。
また、特に請求項10記載の発明では、温風案内通路(11)は、冷風通路(6)および温風通路(7)と区画して形成されていることを特徴としている。
これにより、温風案内通路にて案内された温風は、冷風通路および温風通路を流れた冷風および温風と混合せずに、温風を確実に上部用空気通路に送風することができる。
【0015】
また、特に請求項記載の発明では、温風ガイド部(12)の下流部には、冷風通路(6)を流れた冷風の流れを邪魔する邪魔板部(26a)が形成されていることを特徴としている。
これにより、邪魔板部によって、冷風の流れを邪魔するので上部用空気通路に送風される空調風の温度をさらに高めることができる。さらにこの邪魔板部の形状を変更することで、上部用空気通路に送風される空調風の温度を容易に調整できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に車両用空調装置1の全体構成図を示す。図2に図1中C−C断面図を示す。図3に本実施形態における冷風と温風との流れ方の模式図を示す。また、図1、2に示す方向性は、車両用空調装置1が車両に搭載された状態のものである。
【0017】
車両用空調装置1は、図1に示すように内外気送風ユニット(図示しない)と、後述する空調用熱交換器を収納するエアコンユニット2とからなる。
内外気送風ユニットは、エアコンユニット2内に内気または外気を選択的に送風するためのものである。内外気送風ユニットには、内気導入口と外気導入口と、これら導入口を選択的に切り換える内外気切換ドアが設けられている。また、内外気送風ユニット内には、上記内気導入口または外気導入口からエアコンユニット2に内気または外気を送風するための送風機が設けられている。
【0018】
エアコンユニット2は、車両幅方向(図1中紙面表裏方向)の中央部に配置されており、上記内外気送風ユニットと車両幅方向に並ぶように配置されている。そして、エアコンユニット2は、2つ空調ケース2a、2bが、例えば爪嵌合やC状のクリップ等の締結手段にて組付けられることで車室内への流路を構成している。(図2参照)。
【0019】
なお、本実施形態では、2つの空調ケース2a、2bが車両幅方向から組付けられており、2つのケースの分割面(接合面)が、図中天地方向となるように形成されている。そして、図1中ハッチングが入れてある部分は、実際には分割面となっており、ハッチングは不要であるが、後述の本発明の特徴部分を分かりやすくするために、ハッチングをいれてある。また、以下、エアコンユニット2を空調ケース2と呼ぶ。
【0020】
空調ケース2には、内外気送風ユニットからの送風空気を取り入れるための空気取入口5が形成されている。空調ケース2内には、空気取入口5から取り入れられた空気を冷却するエバポレータ3(冷却用熱交換器)と、通過する空気を加熱するヒータコア4(加熱用熱交換器)とが車両前後方向に並ぶように配置されている。
【0021】
そして、図示しない内外気送風ユニット1から送風空気は、車両前方から車両後方に向かってエバポレータ3、ヒータコア4の順に送風されるようになっている。内外気送風ユニット内の送風機にて発生された送風空気は、車両幅方向に流れた後、空気取入口5を通じて空調ケース2内で向きを変えて、車両前方から後方に向かって流れる。
【0022】
上記エバポレータ3は、周知の冷凍サイクル装置の一構成部をなすものであり、ここでは詳細は省略する。また、ヒータコア4も、エンジン冷却水を熱源とするもので周知のものであるので、ここでは説明は省略する。
ヒータコア4は、図1に示すように空調ケース2内で、エバポレータ3の空気下流側の流路の一部に配置されている。これにより、空調ケース2内には、エバポレータ3にて冷却された冷風がヒータコア4をバイパスする冷風通路6が形成されるとと共に、ヒータコア4の下流側には温風通路7が形成されている。そして、これら冷風通路6および温風通路7との下流側には、冷風と温風とを混合する混合空間であるエアミックスチャンバー部100が設けられている。
【0023】
これら冷風通路6と温風通路7とは、天地方向に並ぶように形成されており、ヒータコア4が空調ケース2内の下方部位に配置されていることから、冷風通路6が温風通路7の上方に位置するようになっている。また、冷風通路6は、車両前方から車両後方に向けて延びるように形成されている。
一方、温風通路7は、図1に示すように上方に向かって延び、後述のシール壁9の下流側に向かうように湾曲して形成されている。これにより、冷風通路6を流れる冷風と、温風通路7を流れる温風とが直交するようにぶつかって混合する。
【0024】
本実施形態では、これら冷風通路6を流れる冷風と、温風通路7を流れる温風との風量割合を風量割合調整ドアにて調整することで、空調風の温度が調節されるようになっている。具体的には、図1に示すようにエバポレータ3の下流側で、ヒータコア4の上流側に、温度調整用ドアであるエアミックスドア8が配置されている。そして、このエアミックスドア8は、上記エアミックスチャンバー部100にて混合される温風と冷風との割合を調整し、空調風の温度を所望の温度に調節する。
【0025】
エアミックスドア8は、図1、3に示すように板状に形成されており、一端部に回転軸8aが設けられている。そして、この回転軸8aは空調ケース2に回転自在に支持されている。そして、エアミックスドア8は、その回転軸8aの軸方向が図1中紙面表裏方向(車両幅方向)となるように配置されている。これにより、エアミックスドア8は、図1中矢印Aで示す範囲を回動可能となっている。また、エアミックスドア8は、回転軸8aに連結された駆動手段としてサーボモータ(図示しない)にて駆動されるようになっている。
【0026】
冷風通路6およびエアミックスドア8の下流側には、エアミックスドア8の一端面と当接するシール面9aを有するシール壁9が形成されている。このシール壁9は、空調ケース2の内面から突出するように一体形成されている。また、このシール壁9は上述した2つの空調ケース2a、2bが組付けられた状態では、図1中B方向からみると四角形の額縁状に形成されている(図3参照)。
【0027】
これにより、図1〜3に示すようにシール壁9に囲まれるようにして冷風通路6の出口部をなす吹出開口部50が形成される。また、シール壁9は、エアミックスドア8が図1中Aで示す回動範囲のうち一端側に位置する図中aで示す回動位置に形成されている。
つまり、このシール壁9は、エバポレータ3を通過した空気が全てヒータコア4を通過する最大暖房状態において、冷風通路6から冷風が漏れださないようにするためのものである。具体的には、シール壁9のシール面9aとエアミックスドア8の一端面とが当接して、上記吹出開口部50を確実に塞ぐためのものである。なお、通常エアミックスドア9の板面には、シール材であるパッキン等が貼りつけられている。
【0028】
エアミックスドア8が、図中Aで示す回動範囲のうち他端側に位置する図中bで示す回動位置には、エアミックスドア8の他端面と当接するシール壁10が空調ケース2に一体形成されている。
シール壁10は、エバポレータ3を通過した空気が全てヒータコア4をバイパスする最大冷房状態時において、冷風通路6の冷風がヒータコア4へ漏れださないようにエアミックスドア8の他端面と当接して温風通路7の入口部を確実に遮断するためのものである。また、シール壁10もシール壁9と同様な形状をしている。
【0029】
そして、本実施形態では、図2に示すように上記シール壁9の下流側近傍で、エアミックスドア8と当接するシール面9aの反対側の位置には、温風通路7からの温風を後述のデフロスタ用空気通路13に送風するデフロスタ用温風案内通路11が形成されている。
デフロスタ用温風案内通路11は、図1に示すようにシール壁9に沿って、車両後方から車両前方に延びるように流路が形成されている。デフロスタ用温風案内通路11は、図2中矢印で示す冷風通路7を流れた冷風の流れ方向と直交する方向(紙面裏側から表側)に延びるように流路が形成されている。
【0030】
本実施形態では、図2に示すようにデフロスタ用空気通路11は、2つ設けられており、冷風通路6を流れる冷風と、温風通路7を流れる温風との流れ方向に対して直交する方向、言い換えるとエアミックスドア8の回転軸8aの軸心方向(車両幅方向)の両端部に、それぞれ設けられている。
デフロスタ用温風案内通路11は、図2に示すようにシール壁9の空気上流側流路である冷風通路6に対して、空調ケース2a、2bが外方(車両幅方向)に膨らむようにして形成されている。そして、デフロスタ用温風案内通路11は、シール壁9と車両幅方向に膨らむように形成された空調ケース2a、2bとの他に、シール壁9の下流側で、シール壁9と所定間隔を開けて形成された温風ガイド部12とから構成されている。温風ガイド部12は、空調ケース2に一体形成されている。
【0031】
温風ガイド部12は、図2中車両幅方向において、シール壁9と同じように空調ケース2の内面から突出するように形成されている。そして、この突出方向における温風ガイド部12の先端部は、図2に示すようにシール壁9の先端部と車両幅方向(図中、冷風の流れ方向)にて一致するように形成されている。この理由としては、温風ガイド部12によって冷風通路6を通過した冷風の流れを邪魔することなく、冷風の風量を減らないようにするためである。また、この温風ガイド部12は、図1、3に示すようにシール壁9と平行で、上記デフロスタ用空気通路13に向かって延びるように形成されている。
【0032】
冷風通路6および温風通路7の下流側には、車室内に設置された各吹出口に対応して連通する空気通路13〜15が形成されている。具体的には、図示しない車両のフロントガラスの内面に向かって空調風を送風するためのデフロスタ用空気通路13と、前席乗員の上半身に向かって空調風を送風するためのフェイス用空気通路14と、前席および後席の乗員の足元に向かって空調風を送風するためのフット用空気通路15とが形成されている。
【0033】
ここで、デフロスタ用空気通路13は、車両フロントガラスの近傍で、車室内の上方部位から空調風を吹き出すためのものである。さらにフェイス用空気通路14は、車室内の上方部位から空調風を吹き出すためのものである。さらに、フット用空気通路15は、車室内の下方部位から空調風を吹き出すためのものである。
【0034】
そして、これら空気通路13〜15は、図1に示すように車両後方側から車両前方側に向けて順に、デフロスタ用空気通路13、フェイス用空気通路14、フット用空気通路15の順に並ぶように配置されている。
フット用空気通路15は、上方から下方に向けて空調風が流れるように形成されており、前席乗員の足元に空調風を送風するための前席用フット吹出部16が形成されている。そして、フット用空気通路15には、前席用フット吹出部16の下流側に、後席乗員の足元に空調風を送風するための後席用フット吹出部17が形成されている。
【0035】
そして、これら空気通路13〜15の開閉は、吹出切換ドア18、19にて切り換えられる。また、これら吹出切換ドア18、19によって以下の5つの吹出モードが切換可能となっている。
以下、上記5つの吹出モードにおける吹出切換ドア18、19の作動、および空調風を流れ方を説明する。
【0036】
▲1▼フェイスモード
フェイスモードでは、吹出切換ドア19を図1中dで示す回動位置として、フェイス用空気通路14を全開すると共に、フット用空気通路15を閉塞する。また、吹出切換ドア18を図1中eで示す回動位置とし、デフロスタ用空気通路13を閉塞する。これにより、エアミックスドア8にて温調された空調風は、フェイス用空気通路14のみを流れるようになる。
【0037】
▲2▼バイレベルモード
バイレベルモードは、春秋等の中間期にて、乗員の足元に温風を吹き出すと共に、乗員の上半身に冷風を吹き出すことで、乗員にとって快適と感じる頭寒足熱を行うモードである。つまり、フェイス用空気通路14を流れる空調風と、フット用空気通路15を流れる空調風とに上下温度差を付け、フェイス用空気通路14には冷風をフット用空気通路15には温風を送風する吹出モードである。
【0038】
バイレベルモードでは、吹出切換ドア19を図1中fで示す中間回動位置とし、フェイス用空気通路14とフット用空気通路15の双方を開けるようにする。また、吹出切換ドア18は、図1中eで示す回動位置とし、デフロスタ用空気通路13を閉塞する。これにより、エアミックスドア8にて温調された空調風は、約半分ずつフェイス用空気通路14とフット用空気通路15とに送風されるようになる。
【0039】
▲3▼フットモード
フットモードでは、吹出切換ドア19を図1中gで示す回動位置として、フェイス用空気通路14を閉塞するともに、フット用空気通路15を全開とする。また、吹出切換ドア18を図1中hで示す中間回動位置として、デフロスタ用空気通路10空気取入口を若干開けるようにする。
【0040】
これにより、エアミックスドア8にて温調された空調風のうち、大部分(約9割)がフット用空気通路15に送風され、残りの空調風がデフロスタ用空気通路13に送風されるようになる。
そして、このフットモードにおいて、例えば、エアミックスドア8が図1中Xで示す冷風と温風とを混合する回動位置(以下、エアミックス状態)のときにも、上記バイレベルモードと同様に上下温度差を付ける必要がある。
【0041】
なぜなら、通常フットモードは車室内を暖房するときに使用されるものであり、例えばエアミックスドア8がエアミックス状態では、車室内は十分温められた状態にあり、それほど温度の高い空調風を吹き出す必要は無い。そして、この際フット用空気通路15には、乗員が温かいと感じる程度の温度の空調風を吹き出すが、これと同じ温度の空調風をデフロスタ用空気通路13に送風すると、この空調風がフロントガラスに沿って、乗員の頭部にまで到達してしまい、乗員の不快感を与えるこがある。
【0042】
この結果、一般的な車両用空調装置では、デフロスタ用空気通路13に送風される空調風は、フット用空気通路15に送風される空調風の温度より低くするとともに、車両のフロントガラスの曇りを迅速に除去できるような温度にする必要がある。
しかしながら、このように上下温度差を付けようとする場合、空調ケース2の特性上、どうしてもデフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度が著しく低くなり、フロントガラスの防曇性が悪化するという問題がある。この理由としては、本実施形態においては、図1に示すようにエアミックスチャンバー部100のうち、冷風通路6の下流側部位にデフロスタ用空気通路13が設けられているということが挙げられる。
【0043】
しかしながら、本実施形態においては、上記デフロスタ用温風案内通路11によって上記問題を解決している。以下、これを図3に基づき説明する。
図3に示すように、エアミックス状態において冷風通路6を通過した冷風は、図中矢印で示すようにシール壁9によって囲まれて形成される吹出開口部50に向かって送風される。
【0044】
そして、本実施形態では、上述の「課題を解決する手段」にて述べたように、シール壁9の下流側近傍のスペースを有効利用してデフロスタ用温風案内通路11を設けた。これにより、デフロスタ用温風案内通路11には、温風通路7から温風が送風され、この温風は、デフロスタ用温風案内通路11によって、エアミックスチャンバー部100をバイパスするようにデフロスタ用空気通路13に案内される。この結果、エアミックス状態において、デフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度を容易に高めることができるとともに、車両用空調装置1の空調ケース2の体格をコンパクトにすることができる。
【0045】
また、本実施形態では、シール壁9と協働して温風ガイド部12によって、温風通路7を流れた温風が、デフロスタ用空気通路13に良好に流れるようにガイドされる。従って、容易にデフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度を上昇させることができる。
また、本実施形態では、デフロスタ用温風通路11は、上述したように図2に示すように空調ケース2が外方に膨らむようにして、吹出開口部50より車両幅方向外側に形成されているので、デフロスタ用温風案内通路11を流れる空調風の風量が多くなっても、冷風通路6を流れた冷風と、デフロスタ用温風案内通路11とを流れる温風とが干渉しにくくなり、確実に温風をデフロスタ用温風案内通路11に送風することができる。
【0046】
また、デフロスタ用温風案内通路11は、空調ケース2に一体形成されているので、温風をデフロスタ用空気通路13に導くためのガイドを別体にて形成する必要がなく、部品点数を低減することができる。さらに本実施形態では、デフロスタ用温風案内通路11は、2つ形成されているので、温風の風量を十分確保でき、容易にデフロスタ用空気通路13を流れる空調風の温度を上昇させることができる。
【0047】
さらに本実施形態では、デフロスタ用温風案内通路11が空調ケース2a、2bの内部に形成されているので、空調ケース2a、2bの形状を複雑化せずに容易に温風が空調ケース2a、2bの外部に漏れだすことを防止できる。
▲4▼フットデフモード
フットデフモードでは、吹出切換ドア19を図1中gで示す回動位置として、フェイス用空気通路14を閉塞するともに、フット用空気通路15を全開とする。また、吹出切換ドア18を図1中iで示す中間回動位置として、デフロスタ用空気通路13を開ける。
【0048】
これにより、エアミックスドア8にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路13とフット用空気通路15との双方に送風されるようになっている。なお、このフットデフモードでは、エアミックスドア8にて温調された空調風のうち約半分をフット用空気通路15に送風し、残りの半分をデフロスタ用空気通路13に送風するようになっている。そして、フットデフモードにおいても、上記フットモードと同様な効果がある。
【0049】
▲5▼デフロスタモード
デフロスタモードでは、吹出切換ドア18を図1中kで示す回動位置としてデフロスタ用空気通路13を全開するとともに、フェイス用空気通路14およびフット用空気通路15を全閉する。これにより、エアミックスドア8にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路13だけに送風されるようになる。
【0050】
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と異なる点として、上述の各空調機能部のレイアウト、および上記5つのモードを達成するために、3つのバタフライ式の吹出口切換ドア22〜24にて上記空気通路13〜15を開閉するようにしてある。
【0051】
そして、図4に示すように上記吹出口切換ドア22は、デフロスタ用空気通路13の吹出開口部83をなす上部用シール壁84と当接して、このデフロスタ用空気通路13を塞ぐようになっている。また、本例におけるデフロスタ用温風案内通路11は、図4中矢印Lで示すように、温風を上部用シール壁84に向かって送風するようになっている。
【0052】
そして、デフロスタ温風案内通路11からの温風は、シール壁9の壁面に沿って矢印L方向に流れたのち、上部用シール壁84の壁面にぶつかる。つまり、上部用シール壁84にてデフロスタ温風案内通路11からの温風の流れを邪魔する。そして、このように上部用シール壁84にぶつかった温風は、図4中紙面表裏方向に流れ込み、丁度、上部用シール壁84とシール壁9とでこの温風を一旦溜めた(図4中Mで示す部位)後、この温風が溢れだすようにして、デフロスタ用空気通路13内の全域にわたって送風する。
【0053】
このようにすることで、上部用シール壁84(混合部材)とシール壁9(混合部材)とで、デフロスタ温風案内通路11を流れた温風と、冷風通路6からの冷風とを良好に混合させることができる。これにより、デフロスタ用空気通路13を流れる空調風の温度を均一にすることができ、フロントガラスの曇り止めを均一に行うことができる。
【0054】
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1、2実施形態と異なる点として、上記第1、2実施形態では、温度調整用ドアとして一つのエアミックスドア8にて空調風の温度を調整したが、本実施形態では、2つの温度調整用ドア20、21にて行う。なお、上記第1、2実施形態と同一の機能のものは、同一の符号を付ける。さらに本実施形態は、上記第1実施形態と比べてデフロスタ用温風通路11の構成の仕方が異なる。
【0055】
図5に本実施形態における車両用空調装置1の全体構成図を示す。図6に図5中C─C断面図を示す。図7に図5を上方から下方に向けて見た上面透視図を示す。なお、図5は、簡略化のために空調ケース2しかハッチングを入れていない。
本実施形態では、図5に示すように冷風通路6を流れる冷風量を調整する冷風用ドア20と、温風通路7を流れる温風量を調整する温風用ドア21とによって空調風の温度調節を行う。
【0056】
詳しく説明すると、冷風用ドア20が図5中実線で示す冷風通路6を全開する回動位置であると、温風用ドア21は、図中実線で示す温風通路7を全閉する作動位置となって、エバポレータ3を通過した冷風は、全て冷風通路6を流れる最大冷房状態となる。
また、冷風用ドア20が図5中点線で示す冷風通路6を全閉する作動位置であると、温風用ドア21は、図中点線で示す温風通路7を全開する作動位置となって、エバポレータ3を通過した冷風は、全てヒータコア4を通過して温風通路7に流れる最大暖房状態となる。
【0057】
そして、本実施形態では、これら冷風用ドア20および温風用ドア21をエアミックス状態とし、冷風通路6を流れる冷風量と、温風通路7を流れる冷風量とをそれぞれ調整することで、空調風の温度が調整される。
また、このようにした理由は以下の通りである。つまり、本実施形態では、上記第1実施形態に比してエバポレータ3とヒータコア4との配置間隔を小さくすることで、車両用空調装置の車両前後幅方向における体格を小さくしている。
【0058】
従って、本実施形態では、上記第1実施形態のようにエアミックスドア8の作動領域を確保しながら、エアミックスドア8にて空調風の温度調整することが不可能である。そこで、本実施形態では、冷風用ドア20をヒータコア4の上方部位に配置し、上述した冷風用ドア20と温風用ドア21とによって空調風の温度を調整するようにしてある。
【0059】
図5に示すように上述した冷風用ドア20の下流側には、冷風通路6を遮断するためのものであって、シール面9cを有するシール壁9dが形成されている。そして、このシール壁9dは、空調ケース2の内面から突出するように形成されており、図5中左右方向から見ると、額縁状に形成されている。そして、このシール壁9dにて囲まれて吹出開口部50が形成されている。従って、冷風用ドア20は、最大暖房状態では吹出開口部20aを塞ぐようになっている。
【0060】
ここで、本実施形態におけるデフロスタ用温風案内通路11は、図6に示すように上記温風ガイド部12と、空調ケース2の内壁と、ガイド部をなす板状の板状部26とによって形成されている。これにより、デフロスタ用温風案内通路11は、冷風通路6および温風通路7と区画して形成されている。板状部26は、空調ケース2の内壁にビス等の固定手段にて取付固定されている。
【0061】
そして、図5、6に示すようにデフロスタ用温風案内通路11の一端側である温風取入口11は、温風通路7の出口部近傍に開口して形成されている。デフロスタ用温風案内通路11は、流路が上方に延びるようにして形成されている。
さらに、デフロスタ用温風案内通路11は、流路が上方に延びたのちに車両前方側(デフロスタ用空気通路13側)に変更するように形成されている。そして、デフロスタ用温風案内通路11の他端側である温風吹出部11bは、デフロスタ用空気通路13の近傍に開口して形成されている。
【0062】
これにより、上記フットモードおよびフットデフモードにおいて、冷風用ドア20および温風用ドア21がエアミックス状態である場合は、温風通路7を流れた温風は、デフロスタ用温風案内通路11に流れ込み、冷風通路6を流れた冷風と全く混合せずに、デフロスタ用空気通路13に送風される。
ここで、図8、9に本発明者が、フットデフモードで、上記デフロスタ用温風案内通路11の有無における、デフロスタ空気通路13とフット用空気通路15とから吹き出される空調風の温度を表すデータを示す。また、図7、8中横軸は、上述したエアミックス状態において、冷風用ドア20および温風用ドア21が、上記最大冷房状態側から上記最大暖房状態側に回動した回動位置を表す。
【0063】
これを見ても分かるように、図8に示すようにデフロスタ用温風案内通路11を形成した場合では、冷風用ドア20および温風用ドア21の回動位置がSのとき、フット用空気通路15に送風される空調風の温度は、約37度となる。一方、同じ状態におけるデフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度は約26度で、温度差は、11度となる。
【0064】
一方、図9に示すデフロスタ用温風案内通路11が無い場合では、冷風用ドア20および温風用ドア21の回動位置が同じSのとき、フット用空気通路15に送風される空調風の温度は、約42度となる。一方、同じ状態におけるデフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度は約20度で、温度差は22度となる。
【0065】
このように本実施形態でも、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、デフロスタ用温風案内通路11が冷風通路6と温風通路7と区画されて形成されているので、デフロスタ用温風案内通路11を流れる温風は、上述したように冷風通路6を流れた冷風と全く混合しない。この結果、容易で確実に温度の高い温風をデフロスタ用空気通路13に送風することができる。
【0066】
また、さらに本実施形態では、以下のように板状部26の形状を工夫することで、容易にデフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度が調整できるようになっている。つまり、本実施形態では、図7に示すように板状部26の空気最下流部(符号26a部)は、車両幅方向の内側へ折れ曲がることで、デフロスタ温風通路11の流路面積を拡大するように形成されている。
そして、このようなフットモードおよびフットデフモードにおいて、冷風用ドア20および温風用ドア21がエアミックス時である場合は、冷風通路6を流れた冷風は、図7中矢印で示すように示す一対の板状部26の間を流れる。従って、板状部26の空気最下流部は、冷風通路6からの冷風の流れを邪魔する邪魔板26aを構成している。
【0067】
これにより、温風ガイド部12の邪魔板26aの折れ曲がり方(形状)を、調整することによって、デフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度を容易に調整できる。
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態は上記第3実施形態と比べて板状部26の形状が異なるものである。また、上記第3実施形態と同一の機能のものは、同一の符号を付ける。
【0068】
図10に本実施形態における車両用空調装置の全体構成図を示す。図10に示すように本実施形態は、上記第3実施形態と比較して邪魔板26aが無いものである。また、本実施形態は、上記第3実施形態においてエアミックスチャンバー部100には網状部材57が設けられている。
先ず、網状部材57について簡単に説明する。網状部材57はステンレス等の金属にて平板状に形成されており、板面が網状に形成されている。この網状部材57は、空気流によって発生する異音を低減するためのものである。なお、この網状部材57は、本発明の要部では無いので、説明を簡略化する。
【0069】
図11に板状部26の単体図、図12に図11を側方から見た側面図を示す。板状部26は、図11、12に示すように平板状に形成されており、板状部26には、後述するガイドピン51が挿入されるガイド孔52と、後述のビス54が挿入されるビス孔53が形成されている。
図13に図10に対応する板状部26が空調ケース2から取り外された状態において、空調ケース2の内面構造を示す。
【0070】
図13に示すように冷風用ドア20の回転軸20a軸方向側に位置するシール壁9dには、台座部55が形成されている。この台座部55は板状部26の台座として機能する。台座部55には、上記ビス54がねじ込まれるネジ孔56が形成されている。
ここで、図13中58は、上記網状部材57を保持する溝部58が形成されている。この溝部58は、空調ケース2の内面から突出した2列の突出部58aにて形成されている。そして、網状部材57は、図13中上方から下方に向けて突出部58に挟み込まれるように溝部58に差し込まれる。
【0071】
図13中左側に位置する突出部58の先端部と、台座部55の台座面とは同一平面上に位置している。そして、図12中左側に位置する突出部58aは、上記第2実施形態における温風ガイド部12を構成しており、紙面上方に突出するように上記ガイドピン51が一体成形されている。なお、20bは、冷風用ドア20の回転軸20aが挿入される軸孔である。また、60は、温風用ドア21の回転軸が挿入される軸孔である。
【0072】
そして、このような板状部26は、図14に示すようにガイド孔52にガイドピン51が挿入されるように、板状部26を空調ケース2の内面に取り付ける。その後、ビス54をビス孔56にねじ込んで板状部26を空調ケース2に固定する。これにより、空調ケース2の内壁と、シール壁9cと、温風ガイド部12とによって上記デフロスタ用温風案内通路11が形成される。
【0073】
このように本実施形態においても、上記第3実施形態と同様な効果が得られる。また、上述した板状部26は、冷風用ドア20の回転軸20a軸方向の両端部にそれぞれ設けられる。そして、上記第2実施形態および本実施形態では図6に示すように空調ケース2が左右対象な構造となっているので、同一の板状部26を共通して使用できる。
【0074】
(第5実施形態)
次に本発明の第実施形態について説明する。なお、本実施形態では、車室内の運転席側と、助手席側とを独立して空調可能な独立温度調整タイプの車両用空調装置1に適用した例である。また、本実施形態では、左ハンドル車に搭載され、上記第2実施形態にて説明した空調ケース2を、2つ車両幅方向に連結したようなものである。
【0075】
図15は、本実施形態における図5に示す空調ケース2を車両幅方向に並べたものに対応する。図16は、本実施形態における図7に示す空調ケース2を車両幅方向に並べたものに対応するものである。なお、上記第2実施形態と同一の機能のものは、同一の符号を付ける。
つまり、本実施形態では、図15、16に示すように空調ケース2内が、仕切壁30によって、運転席側空調通路100と助手席側空調通路200と仕切られている。本発明は、このような独立温度調整タイプの車両用空調装置にも的用でき、本実施形態でも、上記各実施形態と同一の効果が得られる。
【0076】
ところで、図15、16中右側のデフロスタ空気通路13は、車両フロントガラスのうち、助手席側に空調風を吹き出すためのものである。一方、図15、16中左側のデフロスタ空気通路13は、車両フロントガラスのうち、運転席側に空調風を吹き出すためのものである。
そして、図16に示すように仕切壁30は、途中で途切れており、2つのデフロスタ用空気通路13が連通している。これは、本実施形態では運転席側と助手席側とで、異なる空調風を吹き出す事が可能で、異なる温度の空調風をそれぞれ吹き出すと、防曇性が運転席側と助手席側とで異なる。この結果、例えば、運転席側に吹き出される空調風の温度が、助手席側のそれより高いと、フロントガラスの曇りは、運転席側の方が早く除去され、助手席側の方は未だ曇ったままといったことがおこる。
【0077】
従って、本実施形態では、2つのデフロスタ用空気通路14を流れる空調風を混ぜて、均一な温度としてからフロントガラスに送風するようにしているので、フロントガラスの曇りが均一に除去できる。
(他の実施形態)
以下、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は以下に述べる実施形態にも適用できる。
【0078】
上記実施形態では、温風ガイド部12を設けたが、図17に示すように温風ガイド部12を形成せずに、シール壁9の下流側を、冷風通路6より車両幅方向に膨らますだけでも良い。
また、図18に示すように第1実施形態において、第3〜5実施形態のようにデフロスタ用温風案内通路11を完全に独立した通路にしても良い。なお、この場合、空調ケースの構造としては図18中紙面表裏方向に型抜きするようにすれば、容易にデフロスタ用温風案内通路11を形成できる。
【0079】
また、以上に述べた実施形態では、特にフットモードおよびフットデフモードにおいて、デフロスタ用温風案内通路11による効果を説明したが、本発明は、上述したバイレベルモードにおいて、頭寒足熱を達成するために使用しても良い。
また、上記実施形態では、シール壁9によってデフロスタ用温風案内通路11を形成したが、シール壁9を使用せずに形成しても良い。つまり、シール壁9の下流側近傍であれば、上記各実施形態におけるデフロスタ用温風案内通路11より下流側に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図2】図1中C─C断面図である。
【図3】上記実施の形態におけるデフロスタ用温風案内通路11を流れる温風と、冷風通路6とを流れる冷風との流れ方を模式的に示した図である。
【図4】本発明の第2実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図5】本発明の第3実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図6】図5中C−C断面図を示す図である。
【図7】図5中上方から下方に向けて見た上面透視図である。
【図8】上記第3実施形態におけるデフロスタ用空気通路11を形成した場合における、デフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度と、フット用空気通路15に送風される空調風の温度との実験データを示す図である。
【図9】上記第3実施形態におけるデフロスタ用空気通路11が無い場合における、デフロスタ用空気通路13に送風される空調風の温度と、フット用空気通路15に送風される空調風の温度との実験データを示す図である。
【図10】本発明の第4実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図11】上記第4実施形態における板状部26の単体図である。
【図12】上記第4実施形態における板状部26の側面図である。
【図13】上記第4実施形態における車両用空調装置の要部詳細図である。
【図14】上記第4実施形態における車両用空調装置の要部詳細図である。
【図15】本発明の第5実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図16】本発明の第5実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図17】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図18】本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2a…空調ケース、2b…空調ケース、6…冷風通路、7…温風通路、8…エアミックスドア、9、9d…シール壁、9a、9c…シール面、11…デフロスタ用温風案内通路、13…デフロスタ用空気通路、15…フット用空気通路
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to temperature control of a vehicle air conditioner, and more particularly to temperature control in a blowing mode in which conditioned air is blown from both an upper portion and a lower portion in a vehicle cabin.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A conventional vehicle air conditioner is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 114507/1989. In this conventional device, in a blowing mode (foot mode, foot differential mode) in which conditioned air is blown from both the foot outlet and the defroster outlet, the temperature of the conditioned air blown from the foot outlet is set higher than that from the defroster outlet. I am trying to do it. Specifically, in the conventional apparatus, the cold air flowing through the cold air passage and the hot air flowing through the hot air passage are mixed in the air mix chamber. A defroster outlet is provided at a side portion, and a foot outlet is provided at a portion downstream of the hot air passage.
[0003]
In addition to the above, in the above-described conventional device, a dedicated hot air guide passage is provided to increase the blowing temperature of the conditioned air blown from the defroster outlet so as not to be too cold and improve the fogging prevention effect of the vehicle window glass. ing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned conventional device, the hot air guide passage is separately formed so as to protrude outside the air conditioning unit. Therefore, in the above-mentioned conventional device, there is a problem that the physique of the vehicle air conditioner becomes large due to the hot air guide passage. Therefore, an object of the present invention is to reduce the physique of a vehicle air conditioner by devising a formation position of a hot air guide passage.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have formed the hot air guide passages at various positions in the vehicle air conditioner with respect to the above problem, and as a result, have found the following.
In a general vehicle air conditioner, a cool air passage through which cool air flows and a warm air passage through which warm air flows are provided in an air conditioning case, and the air flow rate of these passages is determined by a temperature adjusting door (generally referred to as an air mix door). The temperature of the conditioned air is adjusted by adjusting the temperature in (). A sealing wall is formed in the air-conditioning case on the downstream side of the temperature adjusting door so as to protrude from the inner wall thereof. The seal wall is in contact with a temperature adjusting door in order to prevent cold air from leaking from the cold air passage in a maximum heating state in which all air flowing in the air conditioning case is sent to the hot air passage.
[0006]
The seal wall is generally formed in a frame shape, thereby forming a blowout opening that forms an outlet of the cool air passage so as to be surrounded by the seal wall. , And blows out from the blow-out opening.
As a result of studying the flow of the cool air by the present inventor, the cool air is blown out from the blowout opening, and hardly flows near the downstream side of the seal wall, in other words, near the side portion of the blowout opening. It turned out that this space was hardly used.
[0007]
Therefore, in the present invention, a hot air guide passage for guiding hot air is formed in a space near the downstream side of the seal wall, so that the temperature of the air-conditioning air blown out from the defroster outlet can be easily increased and the air conditioning for the vehicle can be increased. The idea was that the physique of the device could be made compact.
Further, such a concept can be applied to a blow mode in which the temperature of the conditioned air blown from the two blow outlets is different, that is, a bi-level mode regardless of the foot mode and the foot differential mode.
[0008]
Claims 1 through based on the above idea 11 In the described invention, the air conditioning case (2a, 2b) is located downstream of the cold air passage (6) and the temperature control door (8, 20, 21), and is located inside the air conditioning case (2a, 2b). Sealing walls (9, 9d) are formed so as to protrude toward
The sealing walls (9, 9d) constitute outlet openings (20, 20a) forming outlets of the cold air passages (6), and the temperature control doors (8, 20) are provided inside the air conditioning cases (2a, 2b). At the time of the maximum heating in which all the conditioned air is blown into the hot air passage (7), the air conditioning air comes into contact with the temperature control doors (8, 20, 21) to close the blowout opening (50),
Of the seal wall (9, 9d) Downstream Is provided with a warm air guide passage (11) for guiding warm air from the warm air passage (7) to the upper air passage (13).
The hot air guide passage (11) is constituted by at least a seal wall (9, 9d). It is characterized by:
[0009]
As a result, as described above, Downstream By providing the hot air guide passage by effectively using the space, the temperature of the conditioned air blown out from the upper air passage can be easily increased, and the size of the vehicle air conditioner can be made compact. . According to the first aspect of the present invention, the following other operational effects are obtained.
[0010]
In the conventional device, the hot air guide passage for guiding the hot air to the lower air passage in the present invention is formed by attaching a separate case member to the outside of the air conditioning case. Therefore, in the conventional hot air guide passage, the air-conditioning case and the case member are fitted into the concave and convex with high precision so that the hot air does not leak out. As a result, there has been a problem that the shapes of the air-conditioning case and the case member are complicated.
[0011]
However, according to the first aspect of the present invention, since the hot air guide passage is formed inside the air conditioning case, the hot air easily leaks out of the air conditioning case without complicating the shape of the air conditioning case. Can be prevented.
In addition, in particular, in the invention according to claim 3, the temperature control door (20, 21) includes a first temperature control door (20) for adjusting the amount of cool air flowing through the cool air passage (6), and a hot air passage (7). A second temperature control door (21) for adjusting the amount of flowing hot air,
The hot air guide passage (11) is formed by a seal wall (9d) abutting on the first temperature control door (20). Downstream It is characterized by being formed in.
[0012]
Accordingly, in addition to the operation and effect described in claim 1, even if the arrangement interval between the cooling heat exchanger and the heating heat exchanger is reduced, the air conditioning is performed by the first temperature control door and the second temperature control door. Wind temperature can be adjusted. As a result, the physique of the vehicle air conditioner can be further reduced.
According to the fourth aspect of the invention, on the downstream side of the hot air guide passage (11), the warm air flowing through the warm air guide passage (11) and the cool air from the cool air passage (6) are mixed. A mixing member (9, 84) is provided.
[0013]
This allows the mixing member to satisfactorily mix the warm air flowing through the warm air guide passage and the cool air from the cool air passage. As a result, the temperature of the conditioned air flowing through the upper air passage can be made uniform.
In particular, claims 8 In the described invention, the air conditioning case (2a, 2b) guides the warm air from the warm air passage (7) to the upper air passage (13) in cooperation with the seal walls (9, 9d). It is characterized in that a guide portion (12) is formed.
[0014]
Thereby, the warm air can be favorably guided to the upper air passage by the warm air guide portion.
Further, the invention according to claim 10 is characterized in that the hot air guide passage (11) is formed so as to be separated from the cold air passage (6) and the hot air passage (7).
Thereby, the warm air guided by the warm air guide passage can reliably send the warm air to the upper air passage without mixing with the cool air and the warm air flowing through the cool air passage and the warm air passage. .
[0015]
In particular, claims 9 The described invention is characterized in that a baffle plate portion (26a) for blocking the flow of the cool air flowing through the cool air passage (6) is formed downstream of the hot air guide portion (12).
Thus, the flow of the cool air is obstructed by the baffle plate portion, so that the temperature of the conditioned air sent to the upper air passage can be further increased. Further, by changing the shape of the baffle plate, the temperature of the conditioned air sent to the upper air passage can be easily adjusted.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
FIG. 1 shows an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner 1. FIG. 2 is a sectional view taken along the line CC in FIG. FIG. 3 is a schematic diagram showing how the cool air and the hot air flow in the present embodiment. The directions shown in FIGS. 1 and 2 are in a state where the vehicle air conditioner 1 is mounted on a vehicle.
[0017]
As shown in FIG. 1, the vehicle air conditioner 1 includes an inside / outside air blowing unit (not shown) and an air conditioner unit 2 that houses an air conditioning heat exchanger described later.
The inside / outside air blowing unit is for selectively blowing inside air or outside air into the air conditioner unit 2. The inside / outside air blower unit is provided with an inside air introduction port, an outside air introduction port, and an inside / outside air switching door for selectively switching between these introduction ports. Further, a blower for blowing inside air or outside air to the air conditioner unit 2 from the inside air introduction port or the outside air introduction port is provided in the inside / outside air blowing unit.
[0018]
The air conditioner unit 2 is arranged at the center in the vehicle width direction (the direction of the front and back in FIG. 1), and is arranged so as to be aligned with the inside / outside air blowing unit in the vehicle width direction. The air conditioner unit 2 forms a flow path into the vehicle interior by assembling the two air conditioner cases 2a and 2b with fastening means such as claw fitting or C-shaped clips. (See FIG. 2).
[0019]
In the present embodiment, the two air-conditioning cases 2a and 2b are assembled in the vehicle width direction, and the two cases are formed so that the division surface (joining surface) is in the vertical direction in the drawing. The hatched portions in FIG. 1 are actually divided surfaces, and hatching is unnecessary. However, hatching is used to make it easier to understand a characteristic portion of the present invention described later. Hereinafter, the air conditioner unit 2 is referred to as an air conditioner case 2.
[0020]
The air-conditioning case 2 is formed with an air intake port 5 for taking in blast air from the inside / outside air blowing unit. In the air-conditioning case 2, an evaporator 3 (cooling heat exchanger) for cooling the air taken in from the air inlet 5 and a heater core 4 (heating heat exchanger) for heating the passing air are provided in the front-rear direction of the vehicle. It is arranged so that it may line up.
[0021]
Then, the blast air from the inside / outside air blowing unit 1 (not shown) is blown from the front of the vehicle to the rear of the vehicle in the order of the evaporator 3 and the heater core 4. The blown air generated by the blower in the inside / outside air blower unit flows in the width direction of the vehicle, changes its direction in the air conditioning case 2 through the air inlet 5, and flows from the front to the rear of the vehicle.
[0022]
The evaporator 3 is one component of a well-known refrigeration cycle device, and the details are omitted here. Also, the heater core 4 uses the engine cooling water as a heat source and is well known, and thus the description is omitted here.
As shown in FIG. 1, the heater core 4 is disposed in a part of a flow path on the downstream side of the evaporator 3 in the air conditioning case 2. Thereby, in the air-conditioning case 2, a cool air passage 6 is formed in which the cool air cooled by the evaporator 3 bypasses the heater core 4, and a warm air passage 7 is formed downstream of the heater core 4. . An air mix chamber section 100 is provided downstream of the cold air passage 6 and the hot air passage 7 as a mixing space for mixing cold air and hot air.
[0023]
The cold air passage 6 and the hot air passage 7 are formed so as to be aligned in the vertical direction, and since the heater core 4 is disposed at a lower part in the air conditioning case 2, the cold air passage 6 is It is located above. The cool air passage 6 is formed to extend from the front of the vehicle toward the rear of the vehicle.
On the other hand, the hot air passage 7 extends upward as shown in FIG. 1, and is formed so as to be curved toward a downstream side of a seal wall 9 described later. Thereby, the cold air flowing through the cold air passage 6 and the hot air flowing through the hot air passage 7 collide and mix at right angles.
[0024]
In the present embodiment, the temperature of the conditioned air is adjusted by adjusting the air flow rate ratio between the cold air flowing through the cold air passage 6 and the warm air flowing through the hot air passage 7 with the air flow rate adjusting door. I have. Specifically, as shown in FIG. 1, the downstream side of the evaporator 3 and the upstream side of the heater core 4 To An air mix door 8 serving as a temperature adjustment door is provided. The air mix door 8 adjusts the ratio of the hot air and the cool air mixed in the air mix chamber section 100, and adjusts the temperature of the conditioned air to a desired temperature.
[0025]
The air mix door 8 is formed in a plate shape as shown in FIGS. 1 and 3, and has a rotation shaft 8 a at one end. The rotating shaft 8a is rotatably supported by the air conditioning case 2. The air mix door 8 is disposed so that the axial direction of the rotation shaft 8a is in the front-to-back direction (the vehicle width direction) in FIG. Thus, the air mix door 8 is rotatable in a range indicated by an arrow A in FIG. The air mix door 8 is driven by a servomotor (not shown) as a drive unit connected to the rotating shaft 8a.
[0026]
A seal wall 9 having a seal surface 9 a that is in contact with one end surface of the air mix door 8 is formed downstream of the cool air passage 6 and the air mix door 8. The seal wall 9 is integrally formed so as to protrude from the inner surface of the air conditioning case 2. When the two air-conditioning cases 2a and 2b are assembled, the seal wall 9 is formed in a rectangular frame shape when viewed from the direction B in FIG. 1 (see FIG. 3).
[0027]
As a result, as shown in FIGS. 1 to 3, the blowout opening 50 forming the outlet of the cool air passage 6 is formed so as to be surrounded by the seal wall 9. In addition, the seal wall 9 is formed at a rotation position indicated by a in the drawing where the air mix door 8 is located at one end side in a rotation range indicated by A in FIG.
That is, the seal wall 9 is for preventing the cool air from leaking from the cool air passage 6 in the maximum heating state in which all the air that has passed through the evaporator 3 passes through the heater core 4. More specifically, the sealing surface 9a of the sealing wall 9 and the one end surface of the air mixing door 8 are in contact with each other so as to reliably close the blowout opening 50. Normally, a packing or the like as a sealing material is attached to the plate surface of the air mix door 9.
[0028]
The air mixing door 8 is positioned within the rotation range indicated by A in the drawing. Other end A seal wall 10 that is in contact with the other end surface of the air mix door 8 is formed integrally with the air-conditioning case 2 at a rotation position indicated by b in the figure located on the side.
In the maximum cooling state in which all the air passing through the evaporator 3 bypasses the heater core 4, the seal wall 10 is provided with the air mixing door 8 so that the cool air in the cool air passage 6 does not leak to the heater core 4. Other end This is for reliably blocking the inlet of the warm air passage 7 by contacting the surface. The seal wall 10 has the same shape as the seal wall 9.
[0029]
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, near the downstream side of the seal wall 9, at a position opposite to the seal surface 9 a in contact with the air mix door 8, hot air from the hot air passage 7 is supplied. A defroster hot air guide passage 11 that blows air to a defroster air passage 13 described later is formed.
As shown in FIG. 1, the defroster hot air guide passage 11 has a flow path formed along the seal wall 9 so as to extend from the rear of the vehicle to the front of the vehicle. The defroster hot air guide passage 11 is formed with a flow path extending in a direction (from the back side to the front side) perpendicular to the flow direction of the cool air flowing through the cool air passage 7 indicated by an arrow in FIG.
[0030]
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, two defroster air passages 11 are provided, and are orthogonal to the flow direction of the cold air flowing through the cold air passage 6 and the hot air flowing through the hot air passage 7. Direction, in other words, at both ends in the axial direction (vehicle width direction) of the rotating shaft 8a of the air mix door 8, respectively.
As shown in FIG. 2, the hot air guide passage 11 for the defroster allows the air conditioning cases 2a and 2b to bulge outward (in the vehicle width direction) with respect to the cold air passage 6 which is the air upstream passage of the seal wall 9. It is formed. In addition to the seal wall 9 and the air-conditioning cases 2a and 2b formed so as to expand in the vehicle width direction, the defroster hot air guide passage 11 has a predetermined distance from the seal wall 9 on the downstream side of the seal wall 9. And a hot air guide portion 12 formed by opening. The hot air guide section 12 is formed integrally with the air conditioning case 2.
[0031]
The hot air guide portion 12 is formed so as to protrude from the inner surface of the air conditioning case 2 in the vehicle width direction in FIG. The distal end of the hot air guide section 12 in the projecting direction is formed so as to coincide with the distal end of the seal wall 9 in the vehicle width direction (in the drawing, the flow direction of the cool air) as shown in FIG. I have. The reason for this is to prevent the flow of the cool air from being reduced without obstructing the flow of the cool air that has passed through the cool air passage 6 by the warm air guide portion 12. The hot air guide portion 12 is formed so as to extend parallel to the seal wall 9 and toward the defroster air passage 13 as shown in FIGS.
[0032]
On the downstream side of the cold air passage 6 and the hot air passage 7, air passages 13 to 15 communicating with the respective air outlets installed in the vehicle cabin are formed. Specifically, a defroster air passage 13 for blowing conditioned air toward the inner surface of a windshield (not shown) of the vehicle, and a face air passage 14 for blowing conditioned air toward the upper body of the front seat occupant. And a foot air passage 15 for blowing conditioned air toward the feet of occupants in the front and rear seats.
[0033]
Here, the air passage 13 for the defroster is for blowing out conditioned air from an upper portion in the vehicle cabin near the vehicle windshield. Further, the face air passage 14 is for blowing out conditioned air from an upper portion in the vehicle interior. Further, the foot air passage 15 is for blowing out conditioned air from a lower part in the vehicle interior.
[0034]
The air passages 13 to 15 are arranged in order from the rear side of the vehicle to the front side of the vehicle, as shown in FIG. 1, in the order of the air passage 13 for the defroster, the air passage 14 for the face, and the air passage 15 for the foot. Are located.
The foot air passage 15 is formed so that the conditioned air flows downward from above, and a front seat foot outlet 16 for blowing the conditioned air to the feet of the front occupant is formed. In the foot air passage 15, a rear-seat foot outlet 17 for blowing conditioned air to the feet of a rear-seat occupant is formed downstream of the front-seat foot outlet 16.
[0035]
The opening and closing of the air passages 13 to 15 are switched by the blowout switching doors 18 and 19. The following five blowing modes can be switched by these blowing switching doors 18 and 19.
Hereinafter, the operation of the outlet switching doors 18 and 19 in the above five outlet modes and the flow of the conditioned air will be described.
[0036]
▲ 1 ▼ Face mode
In the face mode, the blow-out switching door 19 is set to the rotation position indicated by d in FIG. 1, the face air passage 14 is fully opened, and the foot air passage 15 is closed. In addition, the blow-out switching door 18 is set to the rotation position shown by e in FIG. 1, and the defroster air passage 13 is closed. Thereby, the conditioned air whose temperature is adjusted by the air mix door 8 flows only through the face air passage 14.
[0037]
(2) Bi-level mode
The bi-level mode is a mode in which warm air is blown to the feet of the occupant and cold air is blown to the upper body of the occupant in the middle period such as spring and autumn, so that the occupant feels comfortable in cold head and feet. That is, a difference between the conditioned air flowing through the air passage for face 14 and the conditioned air flowing through the air passage for foot 15 is given a vertical temperature difference, and cool air is blown to the face air passage 14 and warm air is blown to the foot air passage 15. This is a blowing mode.
[0038]
In the bi-level mode, the blow-out switching door 19 is set to the intermediate rotation position shown by f in FIG. 1, and both the face air passage 14 and the foot air passage 15 are opened. In addition, the blowout switching door 18 is set to a rotation position shown by e in FIG. 1 to close the defroster air passage 13. As a result, the conditioned air whose temperature has been adjusted by the air mix door 8 is sent to the face air passage 14 and the foot air passage 15 about half each.
[0039]
(3) Foot mode
In the foot mode, the air outlet switching door 19 is set to the rotation position shown by g in FIG. 1 to close the face air passage 14 and fully open the foot air passage 15. The outlet switching door 18 is set at an intermediate rotation position shown by h in FIG. 1 so that the air inlet of the defroster air passage 10 is slightly opened.
[0040]
Thereby, most (about 90%) of the conditioned air whose temperature is controlled by the air mix door 8 is sent to the foot air passage 15, and the remaining conditioned air is sent to the defroster air passage 13. become.
In the foot mode, for example, when the air mix door 8 is at a rotational position (hereinafter, air mix state) where cold air and hot air are mixed as indicated by X in FIG. It is necessary to provide a vertical temperature difference.
[0041]
This is because the normal foot mode is used when heating the vehicle interior. For example, when the air mixing door 8 is in the air mixing state, the vehicle interior is sufficiently heated, and the conditioned air having such a high temperature is blown out. No need. At this time, conditioned air is blown into the foot air passage 15 at a temperature at which the occupant feels warm. When the conditioned air having the same temperature is blown into the defroster air passage 13, the conditioned wind is blown from the windshield. Along the route to reach the occupant's head, which may cause discomfort to the occupant.
[0042]
As a result, in a general vehicle air conditioner, the temperature of the conditioned air blown to the defroster air passage 13 is lower than the temperature of the conditioned air blown to the foot air passage 15 and the fogging of the windshield of the vehicle is reduced. The temperature must be such that it can be removed quickly.
However, in the case where the vertical temperature difference is to be provided in this way, due to the characteristics of the air-conditioning case 2, the temperature of the conditioned air sent to the defroster air passage 13 becomes extremely low, and the anti-fog property of the windshield deteriorates. There is a problem. The reason for this is that, in the present embodiment, the defroster air passage 13 is provided in the air mix chamber section 100 at the downstream side of the cool air passage 6 as shown in FIG.
[0043]
However, in the present embodiment, the above problem is solved by the defroster hot air guide passage 11. Hereinafter, this will be described with reference to FIG.
As shown in FIG. 3, the cool air that has passed through the cool air passage 6 in the air-mixed state is blown toward the blowout opening 50 formed by being surrounded by the seal wall 9 as indicated by an arrow in the figure.
[0044]
In the present embodiment, the defroster hot air guide passage 11 is provided by effectively utilizing the space near the downstream side of the seal wall 9 as described in the above section "Means for Solving the Problems". As a result, warm air is blown from the warm air passage 7 to the warm air guide passage 11 for the defroster, and the warm air is supplied to the warm air guide passage 11 for the defroster so as to bypass the air mix chamber 100 by the warm air guide passage 11 for the defroster. It is guided to the air passage 13. As a result, in the air-mixed state, the temperature of the conditioned air sent to the defroster air passage 13 can be easily increased, and the size of the air-conditioning case 2 of the vehicle air-conditioning apparatus 1 can be reduced.
[0045]
Further, in the present embodiment, the warm air flowing through the warm air passage 7 is guided by the warm air guide portion 12 in cooperation with the seal wall 9 such that the warm air flows well into the defroster air passage 13. Therefore, the temperature of the conditioned air sent to the defroster air passage 13 can be easily increased.
In this embodiment, the defroster hot air passage 11 is formed such that the air-conditioning case 2 expands outward as shown in FIG. Outside Therefore, even if the amount of conditioned air flowing through the defroster hot air guide passage 11 increases, the cool air flowing through the cool air passage 6 and the warm air flowing through the defroster hot air guide passage 11 interfere with each other. This makes it possible to reliably send hot air to the defroster hot air guide passage 11.
[0046]
Further, since the defroster hot air guide passage 11 is formed integrally with the air conditioning case 2, it is not necessary to separately form a guide for guiding the hot air to the defroster air passage 13, thereby reducing the number of parts. can do. Further, in the present embodiment, since two defroster hot air guide passages 11 are formed, a sufficient amount of hot air can be secured, and the temperature of the conditioned air flowing through the defroster air passage 13 can be easily increased. it can.
[0047]
Further, in the present embodiment, since the defroster hot air guide passage 11 is formed inside the air conditioning cases 2a and 2b, the hot air can be easily supplied to the air conditioning cases 2a and 2b without complicating the shape of the air conditioning cases 2a and 2b. 2b can be prevented from leaking to the outside.
▲ 4 ▼ Foot differential mode
In the foot differential mode, the outlet switching door 19 is set to the rotation position indicated by g in FIG. 1 to close the face air passage 14 and fully open the foot air passage 15. In addition, the outlet switching door 18 is set to the intermediate rotation position shown by i in FIG. 1, and the defroster air passage 13 is opened.
[0048]
Thus, the conditioned air whose temperature has been adjusted by the air mix door 8 is sent to both the defroster air passage 13 and the foot air passage 15. In the foot differential mode, about half of the air-conditioned air whose temperature has been adjusted by the air mix door 8 is sent to the foot air passage 15 and the other half is sent to the defroster air passage 13. I have. In the foot differential mode, there is an effect similar to that in the foot mode.
[0049]
▲ 5 ▼ Defroster mode
In the defroster mode, the defroster air passage 13 is fully opened, and the face air passage 14 and the foot air passage 15 are fully closed, with the blowout switching door 18 being in the rotation position indicated by k in FIG. As a result, the conditioned air that has been temperature-controlled by the air mix door 8 is sent only to the defroster air passage 13.
[0050]
(2nd Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described. This embodiment is different from the first embodiment in that, in order to achieve the above-described layout of each air-conditioning function unit and the above-mentioned five modes, the three butterfly-type outlet switching doors 22 to 24 are used. The air passages 13 to 15 are opened and closed.
[0051]
As shown in FIG. 4, the outlet switching door 22 comes into contact with an upper seal wall 84 forming an air outlet 83 of the defroster air passage 13 to close the defroster air passage 13. I have. In addition, the defroster hot air guide passage 11 in this example is configured to blow hot air toward the upper seal wall 84 as shown by an arrow L in FIG.
[0052]
Then, the hot air from the defroster hot air guide passage 11 flows in the direction of arrow L along the wall surface of the seal wall 9 and then hits the wall surface of the upper seal wall 84. That is, the flow of the hot air from the defroster hot air guide passage 11 is obstructed by the upper seal wall 84. Then, the warm air hitting the upper seal wall 84 flows in the front and rear directions in FIG. 4 and just accumulates the warm air between the upper seal wall 84 and the seal wall 9 (FIG. 4). Thereafter, the hot air is blown over the entire area in the defroster air passage 13 so as to overflow.
[0053]
By doing so, the upper seal wall 84 (mixing member) and the seal wall 9 (mixing member) satisfactorily separate the warm air flowing through the defroster warm air guide passage 11 and the cool air from the cool air passage 6. Can be mixed. Thus, the temperature of the conditioned air flowing through the defroster air passage 13 can be made uniform, and the windshield can be uniformly prevented from fogging.
[0054]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described. This embodiment is different from the first and second embodiments in that the temperature of the conditioned air is adjusted by one air mix door 8 as a temperature adjustment door in the first and second embodiments. In the embodiment, the operation is performed by two temperature adjusting doors 20 and 21. The components having the same functions as those of the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals. Furthermore, the second embodiment differs from the first embodiment in the configuration of the defroster hot air passage 11.
[0055]
FIG. 5 shows an overall configuration diagram of the vehicle air conditioner 1 in the present embodiment. FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG. FIG. 7 is a top perspective view of FIG. 5 viewed from above. In FIG. 5, only the air conditioning case 2 is hatched for simplification.
In the present embodiment, as shown in FIG. 5, the temperature of the conditioned air is adjusted by a cool air door 20 that adjusts the amount of cool air flowing through the cool air passage 6 and a hot air door 21 that adjusts the amount of warm air that flows through the warm air passage 7. I do.
[0056]
More specifically, when the cool air door 20 is at the pivot position for fully opening the cool air passage 6 shown by the solid line in FIG. 5, the warm air door 21 is at the operating position for completely closing the warm air passage 7 shown by the solid line in FIG. As a result, all the cool air that has passed through the evaporator 3 is in the maximum cooling state that flows through the cool air passage 6.
Further, when the cool air door 20 is at the operation position for completely closing the cold air passage 6 shown by the dotted line in FIG. 5, the warm air door 21 is at the operation position for fully opening the hot air passage 7 shown at the dotted line in FIG. The cold air that has passed through the evaporator 3 passes through the heater core 4 and flows into the hot air passage 7 to be in a maximum heating state.
[0057]
In the present embodiment, the cold-air door 20 and the hot-air door 21 are in an air-mixed state, and the amount of cold air flowing through the cold air passage 6 and the amount of cold air flowing through the hot air passage 7 are adjusted. Wind temperature is adjusted.
The reason for this is as follows. That is, in the present embodiment, the physique of the vehicle air conditioner in the vehicle front-rear width direction is reduced by reducing the arrangement interval between the evaporator 3 and the heater core 4 as compared with the first embodiment.
[0058]
Therefore, in the present embodiment, it is impossible to adjust the temperature of the conditioned air at the air mix door 8 while securing the operation area of the air mix door 8 as in the first embodiment. Therefore, in the present embodiment, the cold-air door 20 is arranged above the heater core 4, and the temperature of the conditioned air is adjusted by the above-described cold-air door 20 and hot-air door 21.
[0059]
As shown in FIG. 5, a seal wall 9d for blocking the cool air passage 6 and having a seal surface 9c is formed on the downstream side of the cool air door 20 described above. The seal wall 9d is formed so as to protrude from the inner surface of the air conditioning case 2, and is formed in a frame shape when viewed from the left and right directions in FIG. The outlet opening 50 is formed so as to be surrounded by the seal wall 9d. Therefore, the cool air door 20 closes the blowout opening 20a in the maximum heating state.
[0060]
Here, as shown in FIG. 6, the defroster hot air guide passage 11 in the present embodiment includes the hot air guide portion 12, the inner wall of the air conditioning case 2, and a plate-like plate portion 26 serving as a guide portion. Is formed. Thus, the defroster hot air guide passage 11 is formed so as to be separated from the cold air passage 6 and the hot air passage 7. The plate portion 26 is attached and fixed to the inner wall of the air-conditioning case 2 by fixing means such as screws.
[0061]
Then, as shown in FIGS. 5 and 6, the warm air inlet 11 which is one end of the warm air guide passage 11 for the defroster is provided. a Are formed in the vicinity of the outlet of the warm air passage 7. The defroster hot air guide passage 11 is formed such that the flow passage extends upward.
Furthermore, the defroster hot air guide passage 11 is formed so as to change to the vehicle front side (the defroster air passage 13 side) after the flow passage extends upward. The hot air blowing portion 11b, which is the other end of the hot air guide passage 11 for the defroster, is formed so as to open near the air passage 13 for the defroster.
[0062]
Thus, in the foot mode and the foot differential mode, when the cold air door 20 and the hot air door 21 are in an air-mixed state, the hot air flowing through the hot air passage 7 flows to the defroster hot air guide passage 11. The air flows into the defroster air passage 13 without flowing and mixing with the cool air flowing through the cool air passage 6 at all.
8 and 9 show the temperature of the conditioned air blown out from the defroster air passage 13 and the foot air passage 15 in the foot differential mode with or without the defroster hot air guide passage 11 in FIGS. Show the data to represent. The horizontal axis in FIGS. 7 and 8 represents the rotation position at which the cool air door 20 and the warm air door 21 have turned from the maximum cooling state to the maximum heating state in the above-described air mixing state. .
[0063]
As can be seen from this, when the defroster hot air guide passage 11 is formed as shown in FIG. 8, when the rotational position of the cold air door 20 and the hot air door 21 is S, the foot air The temperature of the conditioned air sent to the passage 15 is about 37 degrees. On the other hand, the temperature of the conditioned air sent to the defroster air passage 13 in the same state is about 26 degrees, and the temperature difference is 11 degrees.
[0064]
On the other hand, when the defroster hot air guide passage 11 shown in FIG. 9 is not provided, when the rotational positions of the cool air door 20 and the hot air door 21 are the same S, the air-conditioning air blown to the foot air passage 15 is The temperature will be about 42 degrees. On the other hand, the temperature of the conditioned air sent to the defroster air passage 13 in the same state is about 20 degrees, and the temperature difference is 22 degrees.
[0065]
As described above, also in the present embodiment, the same effects as those in the first embodiment can be obtained. In the present embodiment, since the defroster hot air guide passage 11 is formed so as to be divided into the cold air passage 6 and the hot air passage 7, the warm air flowing through the defroster hot air guide passage 11 is as described above. It does not mix with the cool air flowing through the cool air passage 6 at all. As a result, warm air having a high temperature can be easily and reliably blown to the defroster air passage 13.
[0066]
Further, in the present embodiment, the temperature of the conditioned air blown to the defroster air passage 13 can be easily adjusted by devising the shape of the plate-like portion 26 as described below. That is, in the present embodiment, as shown in FIG. (Reference numeral 26a) Is To the inside in the vehicle width direction By being bent, the defroster hot air passage 11 is formed so as to enlarge the flow passage area.
In such a foot mode and a foot differential mode, when the cool air door 20 and the hot air door 21 are in the air mixing mode, the cool air flowing through the cool air passage 6 is indicated by an arrow in FIG. It flows between the pair of plate-like portions 26. Therefore, the most downstream portion of the plate-shaped portion 26 in the air forms a baffle plate 26 a that blocks the flow of the cool air from the cool air passage 6.
[0067]
Thus, the temperature of the conditioned air blown into the defroster air passage 13 can be easily adjusted by adjusting the bending (shape) of the baffle plate 26a of the hot air guide portion 12.
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. Note that the present embodiment is different from the third embodiment in the shape of the plate-like portion 26. Also, the components having the same functions as those of the third embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0068]
FIG. 10 shows an overall configuration diagram of the vehicle air conditioner according to the present embodiment. As shown in FIG. 10, this embodiment has no baffle plate 26a as compared with the third embodiment. In this embodiment, a net-like member 57 is provided in the air mix chamber section 100 in the third embodiment.
First, the mesh member 57 will be briefly described. The mesh member 57 is formed in a flat plate shape from a metal such as stainless steel, and the plate surface is formed in a net shape. The mesh member 57 is for reducing abnormal noise generated by the air flow. Since the mesh member 57 is not a main part of the present invention, the description will be simplified.
[0069]
FIG. 11 shows a single view of the plate portion 26, and FIG. 12 shows a side view of FIG. 11 as viewed from the side. The plate portion 26 is formed in a flat plate shape as shown in FIGS. 11 and 12, and a guide hole 52 into which a guide pin 51 described later is inserted and a screw 54 described later are inserted into the plate portion 26. Screw holes 53 are formed.
FIG. 13 shows an inner surface structure of the air-conditioning case 2 in a state where the plate-shaped portion 26 corresponding to FIG.
[0070]
As shown in FIG. 13, a pedestal portion 55 is formed on the seal wall 9 d located on the axial direction side of the rotation axis 20 a of the cool air door 20. The pedestal portion 55 functions as a pedestal for the plate portion 26. The pedestal portion 55 is formed with a screw hole 56 into which the screw 54 is screwed.
Here, a groove 58 for holding the mesh member 57 is formed at 58 in FIG. The groove 58 is formed by two rows of protrusions 58 a protruding from the inner surface of the air conditioning case 2. Then, the mesh member 57 is inserted into the groove 58 so as to be sandwiched by the protruding portion 58 from above to below in FIG.
[0071]
The tip of the protrusion 58 located on the left side in FIG. 13 and the pedestal surface of the pedestal 55 are located on the same plane. The protruding portion 58a located on the left side in FIG. 12 constitutes the hot air guide portion 12 in the second embodiment, and the guide pin 51 is integrally formed so as to protrude upward in the drawing. 20b is a shaft hole into which the rotating shaft 20a of the cool air door 20 is inserted. Reference numeral 60 denotes a shaft hole into which the rotating shaft of the hot air door 21 is inserted.
[0072]
Then, the plate portion 26 is attached to the inner surface of the air conditioning case 2 such that the guide pin 51 is inserted into the guide hole 52 as shown in FIG. After that, the screw 54 is screwed into the screw hole 56 to fix the plate portion 26 to the air conditioning case 2. As a result, the inner wall of the air conditioning case 2, the seal wall 9c, and the warm air guide portion 12 form the above-described warm air guide passage 11 for the defroster.
[0073]
As described above, also in the present embodiment, the same effects as in the third embodiment can be obtained. In addition, the above-mentioned plate-like portions 26 are provided at both ends of the cool air door 20 in the axial direction of the rotation shaft 20a. In the second embodiment and the present embodiment, since the air-conditioning case 2 has a symmetrical structure as shown in FIG. 6, the same plate-shaped portion 26 can be used in common.
[0074]
(Fifth embodiment)
Next, the second embodiment of the present invention 5 An embodiment will be described. Note that the present embodiment is an example in which the driver's seat side and the passenger's seat side in the vehicle cabin are independently applied to the independent air temperature control type vehicle air conditioner 1. In this embodiment, two air conditioning cases 2 mounted on a left-hand drive vehicle and described in the second embodiment are connected in the vehicle width direction.
[0075]
FIG. 15 corresponds to the air-conditioning case 2 shown in FIG. 5 in this embodiment arranged in the vehicle width direction. FIG. 16 corresponds to the air-conditioning case 2 shown in FIG. 7 in this embodiment arranged in the vehicle width direction. The components having the same functions as those of the second embodiment are denoted by the same reference numerals.
That is, in the present embodiment, as shown in FIGS. 15 and 16, the inside of the air conditioning case 2 is partitioned by the partition wall 30 into the driver side air conditioning passage 100 and the passenger seat side air conditioning passage 200. The present invention can also be applied to such an independent temperature-adjustable vehicle air conditioner, and the same effects as those of the above embodiments can be obtained in this embodiment.
[0076]
The defroster air passage 13 on the right side in FIGS. 15 and 16 is for blowing conditioned air to the passenger seat side of the vehicle windshield. On the other hand, the defroster air passage 13 on the left side in FIGS. 15 and 16 is for blowing conditioned air to the driver's seat side of the vehicle windshield.
As shown in FIG. 16, the partition wall 30 is interrupted on the way, and the two defroster air passages 13 communicate with each other. This is because, in the present embodiment, it is possible to blow different conditioned air on the driver's seat side and the passenger seat side. different. As a result, for example, if the temperature of the conditioned air blown out to the driver's seat side is higher than that of the passenger's seat side, the fogging of the windshield is removed earlier on the driver's seat side, and the passenger's seat side is still removed. Something like cloudy happens.
[0077]
Therefore, in the present embodiment, the conditioned air flowing through the two defroster air passages 14 is mixed to make the temperature uniform, and the air is blown to the windshield, so that the fogging of the windshield can be uniformly removed.
(Other embodiments)
Hereinafter, embodiments of the present invention have been described, but the present invention is also applicable to the embodiments described below.
[0078]
In the above embodiment, the hot air guide portion 12 is provided. However, as shown in FIG. 17, the hot air guide portion 12 is not formed, and the downstream side of the seal wall 9 is merely expanded in the vehicle width direction from the cold air passage 6. But it's fine.
As shown in FIG. 18, in the first embodiment, the defroster hot air guide passage 11 may be a completely independent passage as in the third to fifth embodiments. In this case, if the structure of the air-conditioning case is cut out in the front and back directions in FIG. 18, the hot air guide passage 11 for the defroster can be easily formed.
[0079]
In the above-described embodiment, the effect of the defroster hot air guide passage 11 has been described particularly in the foot mode and the foot differential mode. However, in the above-described bi-level mode, in order to achieve head cold foot fever, May be used.
Further, in the above embodiment, the hot air guide passage 11 for the defroster is formed by the seal wall 9, but may be formed without using the seal wall 9. That is, as long as it is near the downstream side of the seal wall 9, it may be formed downstream of the defroster hot air guide passage 11 in each of the above embodiments.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner in the embodiment.
FIG. 2 is a sectional view taken along the line CC in FIG.
FIG. 3 is a diagram schematically illustrating a flow of hot air flowing through a defroster hot air guide passage 11 and cold air flowing through a cool air passage 6 in the embodiment.
FIG. 4 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner according to a third embodiment of the present invention.
6 is a diagram showing a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 5;
7 is a top perspective view seen from above in FIG. 5;
FIG. 8 shows the temperature of the conditioned air blown to the defroster air passage 13 and the temperature of the conditioned air blown to the foot air passage 15 when the defroster air passage 11 in the third embodiment is formed. It is a figure which shows the experimental data of.
FIG. 9 shows the temperature of the conditioned air blown to the defroster air passage 13 and the temperature of the conditioned air blown to the foot air passage 15 when the defroster air passage 11 in the third embodiment is not provided. It is a figure showing experimental data.
FIG. 10 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a single view of a plate-like portion 26 in the fourth embodiment.
FIG. 12 is a side view of a plate portion 26 according to the fourth embodiment.
FIG. 13 is a detailed view of a main part of the vehicle air conditioner according to the fourth embodiment.
FIG. 14 is a detailed view of a main part of a vehicle air conditioner according to the fourth embodiment.
FIG. 15 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an overall configuration diagram of a vehicle air conditioner according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a diagram showing another embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a diagram showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
2a ... air-conditioning case, 2b ... air-conditioning case, 6 ... cold air passage, 7 ... hot air passage, 8 ... air mix door, 9, 9d ... sealing wall, 9a, 9c ... sealing surface, 11 ... hot air guide passage for defroster, 13 air passage for defroster, 15 air passage for foot

Claims (11)

車室内に向かう空気通路をなす空調ケース(2a、2b)内に、冷風が流れる冷風通路(6)と、温風が流れる温風通路(7)とを設け、
この冷風通路(6)と温風通路(7)との風量割合を温調用ドア(8、20、21)にて調整することで空調風の温度を調節するように構成されており、
前記空調風を、車室内の上方部位に連通する上部用空気通路(13)、および前記車室内の下方部位に連通する下部用空気通路(15)の双方に送風可能な車両用空調装置において、
前記空調ケース(2a、2b)内には、前記冷風通路(6)および前記温調用ドア(8、20、21)の下流側に位置し、前記空調ケース(2a、2b)の内方に向かって突出するようにシール壁(9、9d)が形成されており、
前記シール壁(9、9d)は、前記冷風通路(6)の出口部をなす吹出開口部(50)を構成すると共に、前記温調用ドア(8、20)が前記空調ケース(2a、2b)内の空調風を全て前記温風通路(7)に送風する最大暖房時に、前記温調用ドア(8、20、21)と当接して前記吹出開口部(50)を塞ぐようになっており、
前記シール壁(9、9d)の下流側には、前記温風通路(7)からの温風を、前記上部用空気通路(13)に案内する温風案内通路(11)が設けられており、
前記温風案内通路(11)は、少なくとも前記シール壁(9、9d)にて構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
A cold air passage (6) through which cool air flows and a hot air passage (7) through which warm air flows are provided in air conditioning cases (2a, 2b) forming an air passage toward the vehicle interior,
The temperature of the conditioned air is adjusted by adjusting the air volume ratio between the cold air passage (6) and the hot air passage (7) with the temperature control doors (8, 20, 21).
In a vehicle air conditioner capable of blowing the conditioned air to both an upper air passage (13) communicating with an upper portion in the vehicle compartment and a lower air passage (15) communicating with a lower portion in the vehicle compartment,
In the air conditioning case (2a, 2b), it is located downstream of the cold air passage (6) and the temperature control door (8, 20, 21), and faces inward of the air conditioning case (2a, 2b). Sealing walls (9, 9d) are formed so as to protrude,
The seal walls (9, 9d) constitute an outlet opening (50) forming an outlet of the cold air passage (6), and the temperature control doors (8, 20) are connected to the air conditioning cases (2a, 2b). At the time of maximum heating in which all the conditioned air inside is blown to the hot air passage (7), the air conditioning air is brought into contact with the temperature control doors (8, 20, 21) to close the blowout opening (50),
On the downstream side of the seal walls (9, 9d), there is provided a hot air guide passage (11) for guiding hot air from the hot air passage (7) to the upper air passage (13). ,
The air conditioner for a vehicle, wherein the hot air guide passage (11) is constituted by at least the seal walls (9, 9d) .
前記空調ケース(2a、2b)内には、通過する空気を冷却する冷却用熱交換器(3)が配置されており、
前記空調ケース(2a、2b)の前記冷却用熱交換器(3)の下流側の流路の一部に、通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(6)を配置することで、前記冷却用熱交換器(3)を通過した冷風が前記加熱用熱交換器(6)をバイパスする前記冷風通路(6)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
A cooling heat exchanger (3) for cooling the passing air is disposed in the air conditioning cases (2a, 2b),
By disposing a heating heat exchanger (6) for heating passing air in a part of a flow path on the downstream side of the cooling heat exchanger (3) of the air conditioning cases (2a, 2b), The air conditioner according to claim 1, wherein the cool air passage (6) is formed so that the cool air that has passed through the cooling heat exchanger (3) bypasses the heating heat exchanger (6). .
前記温調用ドア(20、21)は、前記冷風通路(6)を流れる冷風量を調整する第1温調用ドア(20)と、前記温風通路(7)を流れる温風量を調整する第2温調用ドア(21)とからなり、
前記温風案内通路(11)は、前記第1温調用ドア(20)と当接する前記シール壁(9d)の下流側に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
The temperature control doors (20, 21) include a first temperature control door (20) for adjusting the amount of cold air flowing through the cold air passage (6) and a second temperature adjusting door for adjusting the amount of warm air flowing through the hot air passage (7). Temperature control door (21)
The vehicle according to claim 1 or 2 , wherein the hot air guide passage (11) is formed on a downstream side of the seal wall (9d) that contacts the first temperature control door (20). Air conditioner.
前記温風案内通路(11)の下流側には、この温風案内通路(11)を流れた温風と、前記冷風通路(6)からの冷風とを混合させる混合部材(9、84)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。Downstream of the hot air guide passage (11), a mixing member (9, 84) for mixing the warm air flowing through the warm air guide passage (11) and the cool air from the cool air passage (6). The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 3, wherein the air conditioner is provided. 前記混合部材(9、84)は、前記温風の流れを邪魔して、この温風を一旦溜めた後、この温風が溢れだすようにして、前記上部用空気通路(13)内の全域にわたって送風するようになっていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。The mixing member (9, 84) obstructs the flow of the hot air, temporarily stores the hot air, and then overflows the hot air, so that the entire area in the upper air passage (13) is formed. The vehicle air conditioner according to claim 4, wherein the air is blown over the vehicle. 前記上部用空気通路(13)を開閉する上部用ドア(22)を有し、
前記上部用ドア(22)は、前記上部用空気通路(13)の吹出開口部(83)をなす上部用シール壁(84)と当接して前記上部用空気通路(13)を塞ぐようになっており、
前記温風案内通路(11)は、その温風を前記上部用シール壁(84)に向かって送風するようになっており、
前記混合部材(9、84)は、少なくとも前記上部用シール壁(84)にて構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の車両用空調装置。
An upper door (22) for opening and closing the upper air passage (13);
The upper door (22) comes into contact with an upper seal wall (84) forming a blowout opening (83) of the upper air passage (13) to close the upper air passage (13). And
The hot air guide passage (11) blows the hot air toward the upper seal wall (84),
The vehicle air conditioner according to claim 4 or 5, wherein the mixing member (9, 84) is constituted by at least the upper seal wall (84).
前記温風通路(7)は、前記シール壁(9、9d)の下流側に向かって湾曲するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The vehicle according to any one of claims 1 to 6, wherein the hot air passage (7) is configured to curve toward a downstream side of the seal wall (9, 9d). Air conditioner. 前記空調ケース(2a、2b)には、前記シール壁(9、9d)と協働して前記温風通路(7)からの温風を前記上部用空気通路(13)に案内する温風ガイド部(12、26)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 The air conditioning case (2a, 2b) has a hot air guide for guiding the hot air from the hot air passage (7) to the upper air passage (13) in cooperation with the seal walls (9, 9d). The air conditioner for a vehicle according to any one of claims 1 to 7, wherein a portion (12, 26) is formed . 前記温風ガイド部(26)の下流部には、前記冷風通路(6)を流れた冷風の流れを邪魔する邪魔板部(26a)が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。 The baffle plate part (26a) which obstructs the flow of the cold air which flowed through the said cool air passage (6) in the downstream part of the said hot air guide part (26) is formed. Vehicle air conditioner. 前記温風案内通路(11)は、前記冷風通路(6)および前記温風通路(7)と区画して形成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The warm air guide passage (11), according to any one of claims 1 to 9, characterized in being formed by partition with said cool air passage (6) and said warm air passage (7) Vehicle air conditioner. 前記温風案内通路(11)は、前記温調用ドア(8、20)が回動する回動軸心方向の両端側に、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 The warm air guide passage (11), the both end sides of the pivot axis direction for temperature control door (8,20) is rotated, one of the claims 1 to 10, characterized in that provided respectively The vehicle air conditioner according to any one of the preceding claims.
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