JP3572726B2 - 巻糸体の表面処理方法および装置 - Google Patents
巻糸体の表面処理方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3572726B2 JP3572726B2 JP17759395A JP17759395A JP3572726B2 JP 3572726 B2 JP3572726 B2 JP 3572726B2 JP 17759395 A JP17759395 A JP 17759395A JP 17759395 A JP17759395 A JP 17759395A JP 3572726 B2 JP3572726 B2 JP 3572726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- surface treatment
- winding
- yarn
- machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッケージ,チーズ,パーン等の形態に巻き取った巻糸体の糸端を糸止めする表面処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製糸工程でボビンに巻き取られたパッケージは、表層の糸端が自然解舒しないように糸結びしたり、粘着テープで接着するなどの糸止め処理がされている。また、製糸巻取りで満巻になったボビンから新しい空ボビンへ糸切換えするときは、その糸切換えの間に連続供給される糸条を満巻パッケージ上にバンチ巻きすることにより連続的な糸切換えを可能にしている。
【0003】
このようにして得た満巻の巻糸体は、例えば図6に示すような形態になっており、ボビン2に糸条Yが巻かれた巻糸体1は、表面にバンチ巻部Bと浮遊状態の糸端Yeとを有している。しかし、バンチ巻部Bは不要な緒糸であるため、これを製品にするには、図7に示すようにバンチ巻部Bを剥脱してから、上記糸止め処理して糸止部Ykを形成するようにしなければならない。この剥脱作業が非常に煩雑であり、かつ熟練度を要するものであった。
【0004】
本出願人は、既に特開平6−115816号公報により、上記のような剥脱作業を伴う糸端処理を効率的に行える自動表面処理機を提案している。しかし、パッケージの表面処理を自動化しても、その表面処理のためには巻取機で満巻になったパッケージを表面処理機へ移載し、さらに表面処理後に表面処理機から製品保管場所へ移載する作業は人手によらなければならない。このようにパッケージが人手による接触を受けることによりパッケージが汚損したり、糸固定部に乱れを生じたりするため表面処理の信頼性が低下し、製品の収率や品位を低下させる原因になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、パッケージ等の巻糸体の搬送途中での人手による汚損や糸端固定部の乱れを解消し、表面処理の信頼性を向上する表面処理装置と方法とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による巻糸体の表面処理装置は、ボビンホルダに装着したボビンに糸条を巻き上げて巻糸体を形成する巻取機と、ボビン支持軸上に前記巻糸体を支持して、該巻糸体の糸端固定等の表面処理を行う表面処理機と、移動自在な台車とからなり、前記巻取機にはボビンホルダ上の巻糸体をボビンホルダ端部に押し出すプッシャーを、前記表面処理機には前記巻取機複数台のボビンホルダに対応する数の回転駆動可能なボビン支持軸と該ボビン支持軸上の巻糸体をボビン支持軸端部に押し出すプッシャーをそれぞれ設け、かつ、該各ボビン支持軸に支持された複数の巻糸体に対応させて該巻糸体の外周外側に該巻糸体の糸条を周方向に横取りする複数の吸引管を配置して前記支持軸を回転させながら該吸引管によって前記巻糸体の周方向に糸条を横取りする構成にせしめると共に、該吸引管を前記巻糸体の外周面に接近する位置と離間する位置とに交互移動可能に構成し、かつ前記巻糸体の軸方向に沿って延びるガイドを設け、該ガイドを前記各々の吸引管と巻糸体との間の糸道を横切り、該巻糸体の外周外側を周方向に沿って旋回運動可能に構成し、かつ前記台車には前記巻取機の複数台のボビンホルダに対応する数の巻糸体保持用の支持部材と該支持部材上の巻糸体を支持部材端部に押し出すプッシャーとを設けたことを特徴とする複数の巻糸体を同時に処理可能な表面処理装置である。
【0007】
また、本発明の巻糸体の表面処理方法は、上記表面処理装置において、前記台車を前記巻取機に移動して支持部材端部をボビンホルダ端部に対向させ、該巻取機のプッシャを作動させてボビンホルダ上の巻糸体を支持部材上に移載し、次いで該台車を前記表面処理機に移動して支持部材端部をボビン支持軸端部に対向させ、該台車のプッシャを作動させて支持部材上の巻糸体をボビン支持軸上に移載し、該表面処理機によりボビン支持軸上の巻糸体の表面処理を行ったのち、該表面処理機のプッシャを作動させて巻糸体を前記支持部材上に移載し、最後に該台車を製品保管場所に移動することを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、上記のように巻糸体を搬送する台車を設け、かつ巻取機、表面処理機、台車に対し、それぞれのボビンホルダ、ボビン支持軸、支持部材上に保持した巻糸体を軸端部へ押し出すプッシャを設けたので、巻取機と台車との間、台車と表面処理機との間で巻糸体を人手に接触させることなく移送や移載をすることができる。したがって、人手の接触による巻糸体の汚損や糸端固定部の乱れなどを発生することがなく、信頼性の高い表面処理が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による巻糸体の表面処理方法について、図に示す実施例により説明する。
図1(A),(B) は、本発明の表面処理装置において巻取機に台車を対峙させた状態を示し、また図3は本発明の表面処理装置において自動表面処理機に台車を対峙させた状態を示している。
【0010】
これらの図において、100は紡糸延伸機の巻取部を構成する巻取機、200は巻糸体を搬送するための台車、300は巻糸体の表層剥脱と糸端固定との表面処理を行う自動表面処理機を示す。
巻取機100におけるパッケージ1の巻取りが満巻になると、その満巻信号により台車200が巻取機100へ自動的に移動し、図1(A),(B) のように巻取機100の端部に対峙した位置で停止する。次いで、巻取機100の満巻パッケージ1がプッシャ35の作動により台車200へ移載される。このとき移載される満巻パッケージ1は、図6のように表層にバンチ巻部Bを有し、糸端Yeが形成されている。
【0011】
満巻パッケージ1が移載された台車200は、次いで自動表面処理機300へ移動し、図3のように自動表面処理機300の端部に対峙した位置で停止する。次いで、台車200は、搬送してきた満巻パッケージ1をプッシャ45を作動させて自動表面処理機300へ移載する。自動表面処理機300は、満巻パッケージ1から表層のバンチ巻部Bの剥脱と糸端固定部Ykの形成との表面処理を行い、図7に示すような製品用のパッケージ1に形成する。
【0012】
自動表面処理機300で表面処理を終わった製品用のパッケージ1は、図3のように台車200を対峙させた状態にして、プッシャ55の作動により再び台車200のペグ42(支持部材)に移載する。台車200は製品用のパッケージ1を積んで、製品保管場所(図示せず)に移動し、そこにパッケージ1を降ろして、次の巻取機100の巻取りが満巻になるのを待つ。
【0013】
このように、巻取機100によりパッケージ1が形成されてから、パッケージ1は実質的に人手に接触することなく表面処理されて、製品保管場所に収納される。そのためパッケージの汚損や糸端固定部の乱れなどを発生することなく、信頼性の高い表面処理を可能にする。
以下、上記表面処理操作を行うための各装置について具体的に説明する。
【0014】
図1および図2に示す巻取機100は、ターレット盤31上に2本のボビンホルダ32,32を水平方向に支持し、一方のボビンホルダ32をカムボックス33やローラベール34に対峙する巻取位置に、他方のボビンホルダ32を待機位置に置いている。巻取位置のボビンホルダ32は、ボビン2上にゴデーローラ36から供給される糸条Yを巻き取る。巻取位置のボビンホルダ32のボビン2が満巻になると、ターレット盤31が180°回転し、巻取位置のボビンホルダ32と待機位置のボビンホルダ32とが互いに位置を交替する。
【0015】
図示の巻取機では、各ボビンホルダ32は2個ずつのボビン2,2を直列に装着し、2個のバッケージ1,1を同時に巻き上げるようにしている。待機位置のボビンホルダ32は、図では満巻パッケージ1,1が保持されているが、台車200に移載した後は、空ボビンを装着して、次の巻取りのため待機するようになっている。
【0016】
この待機位置のボビンホルダ32の近傍にはプッシャ35が設けられている。このプッシャ35は、シリンダ35bの作用により押出アーム35aをボビンホルダ32の軸方向に伸縮させ、巻取機100で満巻になったパッケージ1,1をボビンホルダ32の軸方向端部に押し出し、その軸端に対峙する台車200のペグ42に移載するようにしている。
【0017】
台車200には車輪41が設けられ、自動制御により無人走行するようになっている。例えば、巻取機100と自動表面処理機300との間および自動表面処理機300と製品保管場所との間に誘導路を設け、この誘導路に沿って自走するようになっている。誘導路はケーブルを埋設して形成してもよく、或いはレール等の軌条を設置するようにしてもよい。
【0018】
台車200は、巻取機100のボビンホルダ32に対応するように、水平方向に延びるペグ42をパッケージ1の支持部材として設け、かつボビンホルダ32と同じ高さになるように設けている。この実施例では、2台の巻取機100のボビンホルダ32に対応するように2本のペグ42,42(支持部材)が設けられ、同一条件で巻き上げを行った2台の巻取機100のパッケージ1を同時に受け入れるようにしている。
【0019】
これらペグ42は、巻取機100からパッケージを受け取るだけでなく、自動表面処理機300との間で出し入れをするので、巻取機100のボビンホルダ32と同一高さであると共に、自動表面処理機300のボビン支持軸12と同一高さになるように設けられている。このため、巻取機100のボビンホルダ32と自動表面処理機300のボビン支持軸12とが同一高さに構成されている場合は、ペグ42はこれらと同一の高さに固定してあればよいが、巻取機100のボビンホルダ32と自動表面処理機300のボビン支持軸12とが異なる高さに構成されている場合は、ペグ42の位置が上下に調節可能な構造になっていなければならない。
【0020】
台車200には、さらにペグ42の長手方向に作動するプッシャ45が設けられている。このプッシャ45は、ペグ42の長手方向に親ネジ45bを延在させると共に、この親ネジ45bに押出アーム45aを螺合させ、モータ45cにより親ネジ45bを正逆に回転駆動させることにより押出アーム45aをペグ42の長手方向に沿って移動させるようになっている。押出アーム45aは、ペグ42上のパッケージ1,1のボビン端部に係合し、それらパッケージ1,1をペグ42の軸部に押し出すようになっている。
【0021】
自動表面処理機300は、パッケージのバンチ巻部Bの剥脱と糸端固定とを行うため、図3および図4のように構成されている。
自動表面処理機300は、台車200からパッケージを受け取るため、台車200の左右2本のペグ42,42に対応する左右2本のボビン支持軸12,12を設け、それぞれモータ11により正逆に回転駆動されるようになっている。各ボビン支持軸12には、それぞれ2個ずつのパッケージ1,1が直列に支持され、これらが同時に表面処理されるようになっている。
【0022】
各ボビン支持軸12の近傍にはプッシャ55が設けられている。このプッシャ55は、シリンダ55bの作用により押出アーム55aをボビン支持軸12の軸方向に伸縮させ、ボビン支持軸12上のパッケージ1のボビン端部に係合させることにより軸端に押し出すようにしている。
図4に示すように、ボビン支持軸12の軸心から回転軸心が上方側にオフセットした回動リング13が設けられている。この回動リング13は軸受18に回転自在に支持され、外周に設けた歯車13aにピニオン15を噛合させて、不図示のモータによって正逆に回転駆動されるようになっている。この回動リング13にはガイド14が取り付けられ、このガイド14は2個のパッケージ1の上方に跨がるように軸方向に延長し、かつ各パッケージ1に対応する位置にそれぞれ凹状の湾曲ガイド面14aを有している。
【0023】
また、ガイド14は、吸引管17に対応する位置に停止したとき、不図示のアクチュエータによって軸方向に移動可能になっており、図のようにパッケージ1上方に跨がる位置から,モータ11側へ退避した位置へスライドするようになっている。
床面には各パッケージ1に対応して噴射ノズル16がそれぞれ設けられ、その噴射ノズル16はスリット状噴射口を各パッケージ1の表層に向けている。また、これら噴射ノズル16に対向して、その上方側に負圧源に連結された吸引管17が設けられている。吸引管17はパッケージ1の表層に沿うような長方形の吸引口17aを有し、かつアクチュエータ21の伸縮作動により、パッケージ1の表層に近い位置まで上下動すると共に、別のアクチュエータ22の伸縮作動により下端の吸引口17aを首振りするようになっている。
【0024】
また、吸引管17の下方には、鋏などのカッター23が設けられている。このカッター23は、アクチュエータ24の伸縮作動により進出,後退し、進出の際には、下降位置にした吸引管17とパッケージ1と間を走行する糸条を切断するようになっている。
上記構成の自動表面処理機300は、図5(A) 〜(F) に示すような工程によって、パッケージ表層の剥脱と糸端固定との表面処理を実施する。
【0025】
まず、図5(A) のように、回動リング13をガイド14が右側に位置するようにセットすると共に、満巻のパッケージ1をボビン支持軸12に装着する。次いで、ボビン支持軸12を回転してパッケージ1を矢印のように糸条巻取り方向と逆方向に回転させながら、噴射ノズル16から圧縮空気をパッケージ1の表層に吹きつけ、糸端Yeを起立させる。噴射ノズル16による噴射は、必ずしも必要ではないが、この噴射操作をすれば、次工程で行う吸引管17による糸端Yeの吸引を簡単にすることができる。
【0026】
次いで、図5(B) のように吸引管17をパッケージ1の表層近くまで下降させ、吸引口17aから糸端Yeを吸引することにより、バンチ巻部Bの剥脱を行う。このとき糸端Yeを吸引開始した時点をセンサで検出し、それ以後のパッケージ1(ボビン支持軸12)の回転数をカウントすれば、バンチ巻部を含む糸条の剥脱長さを測定することができる。また、その結果として、パッケージ1の巻量を容易に管理することができる。
【0027】
バンチ巻部Bの剥脱が完了すると、パッケージ1の回転を一旦中止し、吸引を継続したまま吸引管17を元の位置に上昇させる。
次に、図5(C) のように回動リング13を矢印の方向に回転させ、パッケージ1と吸引管17との間に張られている糸条Yをガイド14によって引っ掛けると共に、パッケージ1を再び糸条巻取り方向と逆方向に回転させる。この相対的な回転により、ガイド14は図5(D),(E) のように移動し、再びガイド14が吸引管17の下方の位置に、図5(F) のように来たとき停止させ、同時にパッケージ1も停止させる。このようにガイド14がパッケージ1の回りを1周することによって、ガイド14はパッケージ1の表層に巻かれた糸条Yを1巻分すくい上げる。
【0028】
次いで、吸引を続けている吸引管17を下降させると共に、首を振って吸引口17aをガイド14に接近させた状態にする。さらに、ガイド14を軸方向にスライドしてパッケージ1の上方から退避させると共に、吸引管17を下降させると、吸引管17は既に吸引している糸端Ye側の糸条Y1 の他に、さらにガイド14がすくい上げた糸条Y2 も吸引する(図7参照)。
【0029】
上記のように、吸引管17が糸端Ye側の糸条Y1 とループ状にすくい上げた糸条Y2 とを吸引すると、それまでの直線的な吸引に加えて、吸引口17aの内側に螺旋噴射流を発生させると、糸条Y1 、Y2 が相互に加撚及び/又は絡合して1本の収束状態にする。このように1本になった収束糸を、カッター23を進出させて切断すると、パッケージ1側に残った収束糸が糸端固定部Ykとして形成される。
【0030】
上述のようにして表面処理を終了した製品用のパッケージ1は、プッシャ55を作動させることにより、図3のようにボビン支持軸12の端部に配置した台車200のペグ42に移載される。パッケージ1を受け取った台車200は製品保管場所(図示せず)に移動し、そこにパッケージ1を降ろして、表面処理操作の1サイクルが終了する。
上記1サイクルが終了後、台車200は、次に巻取機100がパッケージを満巻にするときまで待機し、以後満巻になる毎に上記サイクルを繰り返す。
【0031】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、巻取機と表面処理機のほかに巻糸体を搬送するための台車を設け、かつこれら巻取機、表面処理機、台車に対して、それぞれボビンホルダ、ボビン支持軸、ペグに保持した巻糸体を軸端部に押し出すようにしたプッシャを設けたので、巻取機と台車との間、台車と表面処理機との間において人手に振れることなく巻糸体の移送や移載をすることができるため、人手の接触による巻糸体の汚損や糸端固定部の乱れなどを発生することなく、信頼性の高い表面処理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) は本発明の実施例からなる表面処理装置における巻取機と台車とを対設した状態を示す側面図、(B) は(A) におけるI−I矢視図である。
【図2】図1における巻取機1台を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例からなる表面処理装置における自動表面処理機と台車とを対設した状態を示す側面図である。
【図4】図3における自動表面処理機2台を示す正面図である。
【図5】(A) 〜(F) は自動表面処理機の表面処理を工程順に示す説明図である。
【図6】本発明の表面処理に供される満巻パッケージの一例を示す斜視図である。
【図7】本発明により表面処理された満巻パッケージの斜視図である。
【符号の説明】
100 巻取機
200 台車
300 自動表面処理機
1 パッケージ(巻糸体)
2 ボビン
12 ボビン支持軸
32 ボビンホルダ
42 ペグ(支持部材)
35,45,55 プッシャ
35a,45a,55a 押出アーム
Claims (3)
- ボビンホルダに装着したボビンに糸条を巻き上げて巻糸体を形成する巻取機と、ボビン支持軸上に前記巻糸体を支持して、該巻糸体の糸端固定等の表面処理を行う表面処理機と、移動自在な台車とからなり、前記巻取機にはボビンホルダ上の巻糸体をボビンホルダ端部に押し出すプッシャーを、前記表面処理機には前記巻取機複数台のボビンホルダに対応する数の回転駆動可能なボビン支持軸と該ボビン支持軸上の巻糸体をボビン支持軸端部に押し出すプッシャーをそれぞれ設け、かつ、該各ボビン支持軸に支持された複数の巻糸体に対応させて該巻糸体の外周外側に該巻糸体の糸条を周方向に横取りする複数の吸引管を配置して前記支持軸を回転させながら該吸引管によって前記巻糸体の周方向に糸条を横取りする構成にせしめると共に、該吸引管を前記巻糸体の外周面に接近する位置と離間する位置とに交互移動可能に構成し、かつ前記巻糸体の軸方向に沿って延びるガイドを設け、該ガイドを前記各々の吸引管と巻糸体との間の糸道を横切り、該巻糸体の外周外側を周方向に沿って旋回運動可能に構成し、かつ前記台車には前記巻取機の複数台のボビンホルダに対応する数の巻糸体保持用の支持部材と該支持部材上の巻糸体を支持部材端部に押し出すプッシャーとを設けた複数の巻糸体を同時に処理可能な表面処理装置。
- 請求項1に記載の表面処理装置を使用し、前記台車を前記巻取機に移動して支持部材端部をボビンホルダ端部に対向させ、該巻取機のプッシャを作動させてボビンホルダ上の巻糸体を支持部材上に移載し、次いで該台車を前記表面処理機に移動して支持部材端部をボビン支持軸端部に対向させ、該台車のプッシャを作動させて支持部材上の巻糸体をボビン支持軸上に移載し、該表面処理機によりボビン支持軸上の巻糸体の表面処理を行ったのち、該表面処理機のプッシャを作動させて巻糸体を前記支持部材上に移載し、最後に該台車を製品保管場所に移動する巻糸体の表面処理方法。
- 請求項1に記載の表面処理装置を使用し、前記巻取機複数台の各々のボビンホルダ上の複数の巻糸体を前記台車の複数本の支持部材に移載したのち、前記表面処理機に移動し、前記複数本の支持部材上の各々に移載された複数の巻糸体を該表面処理機の複数本のボビン支持軸に移載して同時に表面処理する請求項2に記載の巻糸体の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17759395A JP3572726B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 巻糸体の表面処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17759395A JP3572726B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 巻糸体の表面処理方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930731A JPH0930731A (ja) | 1997-02-04 |
JP3572726B2 true JP3572726B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=16033711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17759395A Expired - Lifetime JP3572726B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 巻糸体の表面処理方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3572726B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100554063B1 (ko) * | 2004-02-09 | 2006-02-22 | 일진에이테크 주식회사 | 이중 데크를 갖는 사권취 장치 |
DE102014002255A1 (de) * | 2014-02-20 | 2015-08-20 | Atlantic C Handels- Und Beratungs-Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Entnahme von Filamentspulen aus einer Aufwickelvorrichtung |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17759395A patent/JP3572726B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0930731A (ja) | 1997-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62185682A (ja) | 走行可能な操作装置を有するあや巻きボビン製造装置 | |
JPH0359126A (ja) | 糸処理機械に沿って走行する自動サービス装置による空ボビンの残糸の除去方法並びに装置 | |
US5356085A (en) | Method and apparatus for treating package yarn end | |
JP3572726B2 (ja) | 巻糸体の表面処理方法および装置 | |
JP3810230B2 (ja) | ベニヤ単板巻玉の巻戻し装置 | |
JP3505858B2 (ja) | 糸条巻取装置 | |
JPS60248575A (ja) | 巻取り装置 | |
US4233810A (en) | Device for automatically removing a coil from a spindle of a ring spinning frame or a ring twister | |
JP3572655B2 (ja) | 巻糸体の糸端処理装置 | |
JP2000247503A (ja) | ベニヤ単板巻戻しにおける糸部材の回収装置 | |
JP2713686B2 (ja) | 糸端固定方法 | |
US6167595B1 (en) | Method and device for automatically replacing the lap, preparing and joining its edges and restarting it in a combing machine | |
JP2872598B2 (ja) | 糸条パッケージの糸端取り出し方法及びその装置 | |
JPS61145085A (ja) | 糸条のパツケ−ジの糸端取出方法 | |
JP3664601B2 (ja) | ベニヤ単板巻戻しにおける糸部材の姿勢矯正装置 | |
JPH0223472B2 (ja) | ||
JPH09194138A (ja) | 巻糸体の表面処理方法および装置 | |
JPH0251835B2 (ja) | ||
JPH028155A (ja) | 互いに異なる種類のあや巻きボビンを並べて準備するための方法及び装置 | |
JP4132513B2 (ja) | ベニヤ単板折り返し装置、及びベニヤ単板巻玉の巻戻し装置 | |
JPH0652733A (ja) | 巻取ボビンの自動処理装置 | |
JPH07257821A (ja) | 巻糸体の糸端処理方法 | |
JP2584491Y2 (ja) | パッケージ受取・移載装置 | |
JPH05213530A (ja) | 糸掛け装置 | |
JPH11106138A (ja) | 口出し装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040608 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040621 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |