JP3566242B2 - 洗濯機及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機及びその制御方法に係り、さらに詳細には、洗濯水の循環を改善した洗濯機及びその制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近、気泡を利用した洗濯、洗濯水が洗濯物を打つ洗濯等、洗濯機の技術が漸次開発されて、様々な洗濯機が普及されている。これにより、洗濯にかかる時間及び努力をずいぶん節減することができる。
【０００３】
ところが、このような洗濯機の技術向上にも拘わらず、白い着物の洗濯時、染み付いた汚れが完全に落ちないという欠点がある。また、下着や赤ちゃんの着物等の洗濯時、ユーザーは洗濯だけでなく、漂白及び殺菌効果も希望する。さらに、環境汚染によって身体と接する下着類は沸すべき必要性が高まった。
【０００４】
図８に図示したように、従来の洗濯物を沸す装置は、洗濯物及び洗剤の投入のため、上部開口１１２を有する本体キャビネット１１０と、本体キャビネット１１０の上部開口１１２を開閉するカバー１１４と、を有する。
【０００５】
カバー１１４は、後述する加熱槽１４０を覆うための内側カバー１１６と、内側カバー１１６の上部に設けられる外側カバー１２２と、を含む。
【０００６】
本体キャビネット１１０の外側には、ユーザーが機器の動作を操作する選択ボタン１３６と、後述する温度センサー１５２で測定された温度信号に従ってヒーター１５０の動作を制御する電源制御部１３２と、が設けられている。
【０００７】
本体キャビネット１１０内には、本体キャビネット１１０と所定の離隔間隙をおいて配置されて、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽１４０が設けられている。
【０００８】
加熱槽１４０内の底部領域には、洗濯水を加熱して洗濯物を沸すヒーター１５０が設けられている。ヒーター１５０の一側には、ヒーター１５０により加熱された加熱槽１４０内の洗濯水の温度を測定する温度センサー１５２が設けられている。ヒーター１５０の上部領域には、加熱槽１４０内に投入された洗濯物がヒーターと接触することを防止する遮断板１５４が横に設けられている。遮断板１５４は、板状で形成され、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔１５６が形成されている。
【０００９】
以上の構成により、従来の洗濯物を沸す装置は、ユーザーが加熱槽１４０内に洗濯物や洗剤や洗濯水を直接に投入し、内側カバー１１６及び外側カバー１２２を閉じる。それから、ユーザーは、洗濯時間を設定し、洗濯水の温度が設定温度になる時までヒーター１５０を動作させる。温度センサー１５２で測定された洗濯水の温度が設定温度になれば、ユーザーはヒーター１５０の動作を停止させる。これに対して、加熱槽１４０内の洗濯水の温度が設定温度より低ければ、洗濯水の温度が設定温度になるように、ヒーター１５０を再動作させる過程を電源制御部１３２が設定された時間まで繰り返す。
【００１０】
設定時間まで前記の過程が行われれば、ヒーター１５０は動作を止めて、ユーザーは沸された洗濯物を加熱槽１４０から取出して他の洗濯機で洗濯したり、手洗濯したりする。
【００１１】
ところが、この種の従来の洗濯物を沸す装置は、熱が加わる加熱槽の下部温度は高いが、熱の放射及び中間媒体である洗濯物により熱伝達が遮断されて加熱槽の上部温度が加熱槽の下部温度よりずいぶん低い。
【００１２】
即ち、加熱槽の下部温度が設定温度になっても、上部温度は設定温度に達しない。従って、加熱槽の下部に設けられている温度センサーにより洗濯水の設定温度が感知されて、ヒーターが動作を停止し、洗濯作業が行われても、加熱槽の上部温度は設定温度に達しない。そのため、洗濯物の殺菌、漂白及び洗濯効果が落ちるという短所がある。
【００１３】
また、洗濯水の上部に浮かんでいる洗濯物は、洗濯水に浸っている洗濯物より、洗濯効率が顕著に落ちる。さらに、洗濯物の空気と接触された部位は、洗濯水の温度が高まれば、化学的変化を起こして、酸化が進行されて洗濯物が損傷される恐れがある。
【００１４】
また、洗濯物の素材に従って、洗濯物を沸すことが限られて、特に高温の洗濯水を使用することができない素材の場合、低温水の洗濯水で沸すことによって、洗濯効果が落ちるという問題がある。
さらに、加熱槽に排水システムが設けられなくて、熱い洗濯水を排出するため、洗濯水の冷える時まで待たなければならないという不便もある。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、洗濯物の酸化を防止し、洗濯機能を高めることができる洗濯機及びその制御方法を提供することである。
【００１６】
また、本発明の他の目的は、洗濯物の素材に従って、洗濯効果を高めることができる洗濯機及びその制御方法を提供する。
【００１７】
さらに、本発明の他の目的は、給水及び排水を容易にすることができる洗濯機及びその制御方法を提供することである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、洗濯機において、洗濯物及び洗濯水を受容する加熱槽と；前記加熱槽内の洗濯水を加熱する加熱部と；前記加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプと；を含むことを特徴とする。
【００１９】
ここで、前記加熱槽を収容支持し、上部の開放された本体キャビネットと；前記本体キャビネットの上部に設けられて、前記加熱槽の上部開口を開閉するカバーと；前記加熱槽内の洗濯水を所定時間加熱し洗濯水を循環させるように前記加熱部及び前記循環ポンプを制御する制御部と；をさらに含むことが好ましい。
【００２０】
また、洗濯物の素材に従って洗いコースを選択する操作部をさらに含み、前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記循環ポンプの動作時間を制御することが好ましい。
【００２１】
また、前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記加熱部を制御して洗濯水の温度を調節することが好ましく、前記洗いコースは、沸かしコースを含む。
【００２２】
また、前記加熱槽の一側に連通されて前記加熱槽内の洗濯水を前記循環ポンプに流入する洗濯水吸入管と、前記加熱槽の他側に連通されて前記循環ポンプからの洗濯水を前記加熱槽内に移送する洗濯水吐出管と、を有する洗濯水循環管をさらに含むことが好ましい。
【００２３】
また、前記洗濯水吐出管には、洗濯水の噴射のため、少なくとも一つの噴射口が形成されてることが好ましく、前記洗濯水吐出管の噴射口の下方に設けられて、前記噴射口から噴射された洗濯水を前記加熱槽内に均一に供給するように、複数の孔が形成された分散板を含むことが好ましい。
【００２４】
また、前記洗濯水吸入管の高さが前記加熱部より高く、前記加熱部は、前記加熱槽の底部領域に設けられたヒーターであることが好ましい。
また、一端が前記本体キャビネットの外部の給水源に連結され、他端が前記加熱槽に連結される給水管と；前記給水管に設けられ、前記給水管内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁と；を含むことが好ましい。
【００２５】
さらに、一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記洗濯水吸入管から分岐される排水管と；前記排水管に設けられ、前記排水管内で流動する洗濯水の流れを断続する排水弁と；を含んだり、一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記加熱槽に連通される排水管と；前記排水管に設けられ、前記加熱槽内の洗濯水を外部に排水する排水ポンプと；を含むことが好ましい。
【００２６】
また、前記加熱槽の側壁面には、断熱材が設けられ、前記カバーの内面には、前記加熱槽の内部に向かって突出された少なくとも一つの突設バーが形成されていることが好ましい。
【００２７】
一方、前記の目的は、本発明の他の分野によると、洗濯物が受容される加熱槽と、前記加熱槽内に提供される洗濯水を加熱するヒーターと、を有する洗濯機の制御方法において、前記加熱槽内に洗濯水を供給する段階と；前記加熱槽内の洗濯水を所定温度まで加熱する段階と；前記加熱槽内の洗濯水を所定時間循環させる段階と；を含むことを特徴とする洗濯機の制御方法によっても達成される。
【００２８】
ここで、洗濯水を所定時間循環させた後、洗濯水を排水する段階をさらに含むことが好ましい。
また、洗濯水を排水させた後、洗濯水を再給水及び排水して、洗濯物を濯ぐ段階をさらに含むことが好ましい。
【００２９】
また、前記洗濯物の素材に従って、洗いコースを選択する段階と；選択された洗いコースに従って、洗濯水の循環時間を調節する段階と；をさらに含み、前記洗いコースは、沸かしコースを含むことが好ましい。
前記ヒーターを制御して、洗濯水の温度を調節することが好ましい。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明に対して詳細に説明する。
説明する前に、第１及び第２の実施の形態において、同じ構成を有する構成要素に対しては同じ符号を付け、代表的に第１実施の形態を説明し、その他の実施の形態について、第１実施の形態と同じ構成に対しては必要に応じて説明を省略する。
【００３１】
本発明の第１実施の形態による洗濯機は、図１及び図２に示したように、洗濯物や洗剤の投入のために、上部開口１２を有する本体キャビネット１０と、本体キャビネット１０の上部に回動可能に設けられて上部開口１２を開閉するカバー１４と、本体キャビネット１０の下部に設けられて本体キャビネット１０を支持するフット部材２８と、を有する。
【００３２】
カバー１４の内面には洗濯中に洗濯物が上側に上がることを防止する複数の突設バー２４が形成されている。カバー１４の外面には洗濯中に発生される蒸気を外部に排出するための後述する加熱槽４０に連通された蒸気排出部２６が設けられている。
【００３３】
本体キャビネット１０の上部にはカバー１４の開閉のためカバー開閉ノブ３０と、洗濯機の動作のため複数の選択ボタン３６と、を有する操作部３２が設けられている。操作部３２には、洗濯時間及び濯ぎ回数等についての情報を表示するディスプレイ部３４が設けられている。
【００３４】
本体キャビネット１０内には、本体キャビネット１０と所定の離隔間隔を置いて配置され、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽４０が設けられる。加熱槽４０は、例えば、アルミニウムや鉄や合金鋼等で製造することができる。加熱槽４０の外側壁には加熱槽４０の内部を保温及び断熱するための断熱材４２が設けられている。
【００３５】
加熱槽４０の一側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内に提供される洗濯水の水位を測定して、測定した水位を後述する制御部３８（図３参照）に送信する水位センサー４４が設けられている。本実施の形態において、水位センサー４４は、加熱槽４０の下部の一側に加熱槽と連通されて、上部へ長く配置された水位管４６の上部に設けられた浮き収納部（ｆｌｏａｔｅｒ ａｃｃｏｍｍｏｄａｔｉｎｇ ｐａｒｔ）４８と隣接に設けられる。従って、加熱槽４０内に洗濯水が供給されば、供給された洗濯水の一部が水位管４６に沿って上昇され、一定区間上昇されて、浮き収納部４８内の浮き体４５を移動させて水位センサー４４が動作される。
【００３６】
加熱槽４０には、洗濯水を加熱して洗濯を行う加熱部としてヒーター５０が設けられている。ヒーター５０は、加熱槽４０の底部領域に設けられて洗濯水に浸る。ヒーター５０の一側には、ヒーター５０により加熱された加熱槽４０内の洗濯水の温度を測定し、測定された温度に対する信号を制御部３８に送信する温度センサー５２が設けられている。ヒーター５０の上部には加熱槽４０内に投入された洗濯物がヒーターと接触されることを防止する遮断板５４が横に設けられている。遮断板５４は、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔５６が形成されている。
【００３７】
第１実施の形態による洗濯機は、加熱槽４０内に洗濯水を供給する給水部５８と、加熱槽４０内の洗濯水を外部に排出する排水部６４と、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８と、をさらに含む。また、制御部３８は、操作部３２からの信号に基づいて給水部５８と排水部６４と循環ポンプ８８とヒーター５０とを制御する。
【００３８】
給水部５８は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて水道等のような給水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される給水管６０と、給水管６０の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて給水管６０内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁６２と、を有する。
【００３９】
排水部６４は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて下水溝等のような排水源に連結され他端が後述する洗濯水吸入管７４から分岐される排水管６６と、排水管６６の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて排水管６６内で流動する洗濯水の流れを断続する排水弁６８と、を含む。
【００４０】
給水部５８及び排水部６４は、加熱槽４０内に投入される洗濯水の供給及び洗濯の完了後の洗濯水の排水のため洗濯水の流路を形成するだけでなく、制御部３８による制御信号に基づいて洗濯の完了された洗濯物をきれいな水で濯ぐ水路を形成する。また、給水弁６２及び排水弁６８には、制御部３８の信号により動作する弁駆動部（図示せず）をそれぞれ付属することもできる。
【００４１】
加熱槽４０の外側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内の洗濯水が循環する洗濯水循環管７２が設けられている。洗濯水循環管７２の一領域には、制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８が設けられている。
【００４２】
洗濯水循環管７２は、加熱槽４０の下部に連通されて加熱槽４０内の洗濯水を循環ポンプ８８に流入する洗濯水吸入管７４と、加熱槽４０の上部に連通されて循環ポンプ８８からの洗濯水を加熱槽４０内に移送する洗濯水吐出管７６と、を有する。
【００４３】
洗濯水吸入管７４は、その高さをヒーター５０と同じだったり高かったりするようにして、加熱槽４０の底部領域に設けられたヒーター５０が常に洗濯水に浸るようにしてヒーター５０が過熱されないようにする。
【００４４】
制御部３８は、給水弁６２を動作させて、洗濯水が加熱槽４０内に供給されるばかりでなく、操作部３２で洗濯された洗いコースに従ってヒーター５０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水の温度を制御する。ここで、洗いコースは、洗濯物の沸しコースを含む。また、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水が設定温度に到った後、操作部３２で選択された洗いコースに従って循環ポンプ８８の動作時間を制御する。また、制御部３８は、排水弁６８を動作して加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。また、制御部３８は、洗濯水の排水後、洗濯水の再給水及び再排水が行われるように制御して、加熱槽４０内の洗濯物を濯ぐ。
【００４５】
以上の構成による、本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御方法を図３及び図４を参照しながら説明すれば次の通りである。
まず、カバー開閉ノブ３０を押して、カバー１４を開けて、加熱槽４０内に一定量の洗濯物と洗剤を入れてカバー１４を閉じる。そして、ユーザーは、洗濯物の素材に従って、操作部３２に設けられた選択ボタン３６を利用して洗いコースを選択し（Ｓ１０）、洗濯を始まる。
【００４６】
操作部３２で選択された洗いコースの信号が制御部３８に入力されば、制御部３８は給水弁６２が開放されるように、給水弁６２に動作信号を送って給水弁６２を開放し（Ｓ２０）、給水管６０を通じて加熱槽４０内に洗濯水が供給されるようにする。この時、加熱槽４０の一側に連通されて設けられた水位センサー４４は、給水管６０を通じて加熱槽４０内に流入される洗濯水の水位を測定し、測定された水位に対する信号を制御部３８に送る。
【００４７】
制御部３８は、水位センサー４４からの信号に従って、加熱槽４０内の洗濯水の水位が設定水位に到ったか否かを判断し（Ｓ３０）、洗濯水の水位が設定水位に至ると、制御部３８は、給水弁６２が閉鎖されるように給水弁６２を制御して（Ｓ４０）、加熱槽４０内に洗濯水が供給されないようにする。
【００４８】
その次、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水を加熱するようにヒーター５０に動作信号を送ってヒーター５０を動作させる（Ｓ５０）。この時、温度センサー５２は、ヒーター５０の動作に従う洗濯水の温度を測定し、その情報を制御部３８に送る。そして、制御部３８では、温度センサー５２からの信号によって、加熱槽４０内の洗濯水の温度が洗濯物の素材に従って選択された洗いコースの設定温度に到ったか否かを判断する（Ｓ６０）。洗濯水の温度が設定温度に至ると、制御部３８はヒーター５０に動作停止信号を送ってヒーター５０の動作を停止させる（Ｓ７０）。
【００４９】
ヒーター５０の動作が停止されば、制御部３８は、洗濯物の素材に従って選択された洗いコースによって循環ポンプ８８に動作信号を送って設定時間の間に循環ポンプ８８を動作させて（Ｓ８０）、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる。ここで、制御部３８は、一例を挙げて、吸湿性の大きい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を長くして洗濯物が十分に濡れるようにし、吸湿性の小さい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を短くして洗濯水が続いて洗濯物を濡らすようにする等、循環ポンプ８８の動作時間を可変調節することができる。また、制御部３８は、他の例を挙げて、高温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に長くして洗濯物が高温の洗濯水に浸る時間を長くし、低温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に短くして、洗濯物が洗濯水の影響を十分に受けるようにする等、循環ポンプ８８の動作時間を可変調節することができる。
【００５０】
次に、制御部３８は、循環ポンプ８８の動作時間が設定時間を経過したか否かを判断し（Ｓ９０）、設定時間が経過されば、循環ポンプ８８に動作停止信号を送って循環ポンプ８８の動作を停止させる（Ｓ１００）。循環ポンプ８８の動作停止後、制御部３８は洗濯が完了されたが否かを判断する（Ｓ１１０）。洗濯が完了されなかった場合、制御部３８は循環ポンプ８８の動作停止時間が設定時間を経過したか否かを判断する（Ｓ１２０）。制御部３８は、循環ポンプ８８の動作停止時間が設定時間を経過すると、ステップ８０乃至ステップ１１０を繰り返すようにする。循環ポンプ８８の動作時間が設定時間を経過しなかったら、循環ポンプ８８を設定時間の間停止させる。
【００５１】
一方、一定時間の間、洗濯が完了されば、制御部３８は排水弁６８が開放されるように排水弁６８に動作信号を送って、排水弁６８を開放して加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部へ排水されるようにする（Ｓ１３０）。
【００５２】
洗濯水の排水後、制御部３８は排水弁６８が排水管６６の流路を閉鎖するようにし、濯ぎが行われる（Ｓ１４０）ようにする。即ち、排水管６６の流路が閉鎖された状態で、制御部３８は給水弁６２を通じて給水管６０の流路を開放して加熱槽４０内にきれいな濯ぎ水が提供されるようにし（再給水）、濯ぎが完了されば、排水管６６を通じて再排水されるようにする。この時、このような一連の濯ぎは、ユーザーの選択によってその回数を調節することができる。
【００５３】
濯ぎの完了後（この時、制御部３８により給水管６０及び排水管６６の流路は遮断された状態）、ユーザーは、カバー１４を開放して加熱槽４０内から洗濯され濯がれた洗濯物を取出して、乾燥させれば、洗濯かつ殺菌されたきれいな洗濯物を得ることができる。
【００５４】
一方、図５乃至図７は本発明の第２実施の形態による洗濯機の図面である。これら図面に示されたように、洗濯機は、洗濯物や洗剤を投入するように上部開口１２を有する本体キャビネット１０と、本体キャビネット１０の内側に設けられて上部開口１２を開閉するカバー１４と、本体キャビネット１０の下部に設けられて本体キャビネット１０を支持するフット部材２８と、を有する。
【００５５】
カバー１４は、後述する加熱槽４０を覆うための内側カバー１６と、内側カバー１６の上部に設けられて本体キャビネット１０の上部開口１２を開閉する外側カバー２２と、を有する。内側カバー１６の下側面の略中央部には、後述する洗濯水吐出管７６を収容支持するホールだ１８が設けられている。内側カバー１６の内側角領域には後述する分散板８２を結合及び支持する複数の内側カバーリブ２０が設けられている。
【００５６】
本体キャビネット１０の上側の一領域にはユーザーが機器の動作を調節することができるように少なくとも一つの選択ボタン３６を有する操作部３２と、洗濯時間及び濯ぎ回数等に関する情報を表示するディスプレイ部（図示せず）が設けられている。
【００５７】
本体キャビネット１０内には、本体キャビネット１０と所定の離隔間隔を置いて配置されて、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽４０が設けられている。加熱槽４０は、アルミニウムや鉄や合金鋼等で製造することができる。加熱槽４０の外側面と本体キャビネット１０の内側面との間には、加熱槽４０の保温及び断熱のための断熱材４２が設けられている。
【００５８】
加熱槽４０の一側には、加熱槽４０内に提供される洗濯水の水位を測定して測定された水位を後述する制御部３８（図７参照）に送る水位センサー４４（図７参照）が設けられている。
【００５９】
加熱槽４０には、洗濯水を加熱して洗濯を行う加熱部としてヒーター５０が設けられている。ヒーター５０は、加熱槽４０の底部領域に設けられて洗濯水に浸る。ヒーター５０の一側にはヒーター５０により加熱された加熱槽４０内の洗濯水の温度を測定して測定された温度に対する信号を制御部３８に送る温度センサー５２が設けられている。ヒーター５０の上部領域には加熱槽４０内に入れた洗濯物がヒーターと接触することを防止する遮断板５４が横に設けられている。遮断板５４は、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔５６が形成されている。
【００６０】
一方、本発明の第２実施の形態による洗濯機は、加熱槽４０内に洗濯水を供給する給水部５８と、加熱槽４０内の洗濯水を外部に排出する排水部６４と、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８と、をさらに含む。また、制御部３８は、操作部３２からの信号に基づいて給水部５８と排水部６４と循環ポンプとヒーター５０とを制御する。
【００６１】
給水部５８は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて水道等のような給水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される給水管６０と、給水管６０の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて給水管６０内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁６２と、を有する。また、給水弁６２には、制御部３８の信号によって動作する弁駆動部（図示せず）をそれぞれ付属することができる。
【００６２】
排水部６４は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて下水溝等のような排水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される排水管６６と、排水管６６の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を外部に排水する排水ポンプ７０と、を含む。
【００６３】
給水部５８及び排水部６４は、加熱槽４０内に投入される洗濯水の供給及び洗濯の完了された洗濯水の排水のための洗濯水の流路を形成するだけでなく、制御部３８による制御信号に基づいて洗濯の完了された洗濯物をきれいな水で濯ぐ水の流路を形成することになる。
【００６４】
加熱槽４０の外側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内の洗濯水が循環する洗濯水循環管７２が設けられている。洗濯水循環管７２の一領域には、制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８が設けられている。
【００６５】
洗濯水循環管７２は、加熱槽４０の一側に連通されて加熱槽４０内の洗濯水を循環ポンプ８８に流入する洗濯水吸入管７４と、加熱槽４０の他側に連通されて循環ポンプ８８からの洗濯水を加熱槽４０内に移送する洗濯水吐出管７６と、を有する。
【００６６】
洗濯水吸入管７４は、その高さがヒーター５０と同じだったりそれより高かったりするようにして、加熱槽４０の底部領域に設けられたヒーター５０が常に洗濯水に浸るようにしてヒーター５０が過熱されないようにする。
【００６７】
洗濯水吐出管７６は、循環ポンプ８８の吐出部に連結されて、加熱槽４０の底部の略中央部分から加熱槽４０の上方に延長されて、内側カバー１６のホールダ１８に受容支持される。洗濯水吐出管７６は、内側カバー１６のホールダ１８に受容支持される上端が塞がっており、上部領域の管径が下部領域の管径に対して縮小する部分、即ちテーパ部（Ｔａｐｅｒｉｎｇ Ｐａｒｔ）７８を有する。洗濯水吐出管７６の上部領域には洗濯水吐出管７６に移送された洗濯水が加熱槽４０内に供給及び噴射されるように複数の噴射口８０が設けられている。また、洗濯水吐出管７６のテーパ部７８には、洗濯水吐出管７６に貫通結合され、噴射口８０から噴射された洗濯水を加熱槽４０内に均一に供給するように複数の孔８４が形成された分散板８２が設けられている。分散板８２は、洗濯水吐出管７６のテーパ７８に結合することにより、内側カバー１６と一定間隔を維持することになる。
【００６８】
また、分散板８２は、内側カバー１６の内側壁面と約１ｍｍ〜２ｍｍぐらいの間隔を置いて着脱可能に設けられる。また、分散板８２は、内側カバー１６の内側カバーリブ２０の結合及び支持のために、内側カバーリブ２０に相応する位置に半円状の受容溝８６を有し、受容溝８６に内側カバーリブ２０が受容支持される。これにより、分散板８２は、内側カバー１６に着脱可能に設けられる。分散板８２に形成された複数の孔８４の直径は約４．０ｍｍ〜８．０ｍｍであることが好ましい。ここで、分散板８２は、図示されてはいないが、内側カバー１６に一体に形成することができる。
【００６９】
制御部３８は、給水弁６２を動作させて、洗濯水が加熱槽４０内に供給されるようにし、操作部３２で選択された洗いコースに従ってヒーター５０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水の温度を制御する。ここで、洗いコースは、沸しコースを含む。また、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水が設定温度に到ると、操作部３２で選択された洗いコースに従って循環ポンプ８８の動作時間を制御する。また、制御部３８は、排水ポンプ７０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。また、制御部３８は、洗濯水を排水してから、洗濯水を再給水及び排水するように制御して、加熱槽４０内の洗濯物を濯ぐようにする。
【００７０】
このような構成によって、本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御方法は前述した第１実施の形態と類似なので、同じ部分についてはその説明を省略し、ここでは前述した第１実施の形態と異なる部分について説明することにする。
【００７１】
本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御方法においては、排水段階（Ｓ１３０）で、即ち一定時間の洗濯が完了されば、制御部３８が、排水ポンプ７０に動作信号を送って排水ポンプ７０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。
【００７２】
そして、洗濯水の排水後、制御部３８により排水ポンプ７０は動作が停止され、排水管６６の流路は閉鎖され、濯ぎが行われる（Ｓ１４０）。
【００７３】
以上のように、本発明によると、加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプを設けて、加熱槽内の上部に位置した洗濯物が洗濯水により常に浸るので洗濯物が酸化されることを防止し、加熱槽内の上部と下部の洗濯水の温度が均一になって洗濯物は均一に洗濯、殺菌及び漂百効果が高まれ、洗濯水を循環して使用することにより、洗濯水を節減することができる。
【００７４】
また、洗濯中に洗濯物の素材に従って、洗濯水の温度と洗濯水の循環周期を異なりにして、洗濯物の素材に従って洗濯効果を高めることができる。即ち、洗濯物の素材に従って、設定された温度に洗濯物と洗濯水を加熱した後、吸湿性の大きい素材は循環ポンプの動作停止時間を比較的に長くして洗濯物が十分に濡れるようにし、吸湿性の小さい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的短くして洗濯水が続いて洗濯物に加わって、洗濯性能を向上させることができる。また、温度による洗濯効果を十分に利用するため、高温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に長くして、洗濯物が高温の洗濯水に浸る時間を長くし、低温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に短くして、洗濯物が洗濯水の影響を十分に受けるようにして、洗濯性能を向上させることができる。また、給水部と排水部をさらに設けて、給水と排水が容易に行われて、使用が便利である。
【００７５】
前述した実施の形態では、加熱部として洗濯水に浸るヒーターを有しているが、ヒーターを加熱槽の外側に配置して外部で加熱槽を加熱するようにすることもできる。また、ヒーター以外にスチームやバーナー等で代用することもできる。
【００７６】
また、前述した実施の形態では、フット部材について別に言ってはいないが、フット部材を移動可能なフィル形状にして、洗濯機の移動を円滑にすることもできる。この場合、フット部材には所定のブレーキを設けて、所定の位置で洗濯機の移動が抑制されるようにすることが好ましい。
【００７７】
さらに、前述した実施の形態では、洗濯後、濯ぎが行われるようにしているが、ユーザーが濯ぎを希望しなければ、選択ボタンの操作によって濯ぎが行われないようにすることもできる。
【００７８】
前述した実施の形態の以外に、ヒーターにより洗濯水が加熱される状態を温度センサーが続いて測定し測定された温度に対する信号を制御部に送信することにより、間歇的にヒーターを動作及び動作停止させることもできる。
【００７９】
前述した実施の形態では、給水及び排水が加熱槽の下側で行われるようになっているが、給水が加熱槽の上部を通じて供給されるようにすることもできる。
【００８０】
【発明の効果】
前述したように、本発明によると、加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプを設けることにより、洗濯物の酸化を防止し、洗濯性能が向上され、洗濯水を節減させ、特に洗濯物の素材の従って洗濯性能を向上させることができる。また、給水及び排水が容易に行われて、使用が便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態による洗濯機の斜視図である。
【図２】図１の洗濯機の概略的な縦断面図である。
【図３】本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御ブロック図である。
【図４】本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御フローチャートである。
【図５】本発明の第２実施の形態による洗濯機の縦断面図である。
【図６】図５の洗濯機の分解斜視図である。
【図７】本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御ブロック図である。
【図８】従来の洗濯物を沸す装置の平面図である。
【符号の説明】
１０ 本体キャビネット
１４ カバー
３２ 操作部
３８ 制御部
４０ 加熱槽
５０ ヒーター
５２ 温度センサー
５４ 遮断板
５８ 給水部
６４ 排水部
７２ 洗濯水循環管
８８ 循環ポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機及びその制御方法に係り、さらに詳細には、洗濯水の循環を改善した洗濯機及びその制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近、気泡を利用した洗濯、洗濯水が洗濯物を打つ洗濯等、洗濯機の技術が漸次開発されて、様々な洗濯機が普及されている。これにより、洗濯にかかる時間及び努力をずいぶん節減することができる。
【０００３】
ところが、このような洗濯機の技術向上にも拘わらず、白い着物の洗濯時、染み付いた汚れが完全に落ちないという欠点がある。また、下着や赤ちゃんの着物等の洗濯時、ユーザーは洗濯だけでなく、漂白及び殺菌効果も希望する。さらに、環境汚染によって身体と接する下着類は沸すべき必要性が高まった。
【０００４】
図８に図示したように、従来の洗濯物を沸す装置は、洗濯物及び洗剤の投入のため、上部開口１１２を有する本体キャビネット１１０と、本体キャビネット１１０の上部開口１１２を開閉するカバー１１４と、を有する。
【０００５】
カバー１１４は、後述する加熱槽１４０を覆うための内側カバー１１６と、内側カバー１１６の上部に設けられる外側カバー１２２と、を含む。
【０００６】
本体キャビネット１１０の外側には、ユーザーが機器の動作を操作する選択ボタン１３６と、後述する温度センサー１５２で測定された温度信号に従ってヒーター１５０の動作を制御する電源制御部１３２と、が設けられている。
【０００７】
本体キャビネット１１０内には、本体キャビネット１１０と所定の離隔間隙をおいて配置されて、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽１４０が設けられている。
【０００８】
加熱槽１４０内の底部領域には、洗濯水を加熱して洗濯物を沸すヒーター１５０が設けられている。ヒーター１５０の一側には、ヒーター１５０により加熱された加熱槽１４０内の洗濯水の温度を測定する温度センサー１５２が設けられている。ヒーター１５０の上部領域には、加熱槽１４０内に投入された洗濯物がヒーターと接触することを防止する遮断板１５４が横に設けられている。遮断板１５４は、板状で形成され、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔１５６が形成されている。
【０００９】
以上の構成により、従来の洗濯物を沸す装置は、ユーザーが加熱槽１４０内に洗濯物や洗剤や洗濯水を直接に投入し、内側カバー１１６及び外側カバー１２２を閉じる。それから、ユーザーは、洗濯時間を設定し、洗濯水の温度が設定温度になる時までヒーター１５０を動作させる。温度センサー１５２で測定された洗濯水の温度が設定温度になれば、ユーザーはヒーター１５０の動作を停止させる。これに対して、加熱槽１４０内の洗濯水の温度が設定温度より低ければ、洗濯水の温度が設定温度になるように、ヒーター１５０を再動作させる過程を電源制御部１３２が設定された時間まで繰り返す。
【００１０】
設定時間まで前記の過程が行われれば、ヒーター１５０は動作を止めて、ユーザーは沸された洗濯物を加熱槽１４０から取出して他の洗濯機で洗濯したり、手洗濯したりする。
【００１１】
ところが、この種の従来の洗濯物を沸す装置は、熱が加わる加熱槽の下部温度は高いが、熱の放射及び中間媒体である洗濯物により熱伝達が遮断されて加熱槽の上部温度が加熱槽の下部温度よりずいぶん低い。
【００１２】
即ち、加熱槽の下部温度が設定温度になっても、上部温度は設定温度に達しない。従って、加熱槽の下部に設けられている温度センサーにより洗濯水の設定温度が感知されて、ヒーターが動作を停止し、洗濯作業が行われても、加熱槽の上部温度は設定温度に達しない。そのため、洗濯物の殺菌、漂白及び洗濯効果が落ちるという短所がある。
【００１３】
また、洗濯水の上部に浮かんでいる洗濯物は、洗濯水に浸っている洗濯物より、洗濯効率が顕著に落ちる。さらに、洗濯物の空気と接触された部位は、洗濯水の温度が高まれば、化学的変化を起こして、酸化が進行されて洗濯物が損傷される恐れがある。
【００１４】
また、洗濯物の素材に従って、洗濯物を沸すことが限られて、特に高温の洗濯水を使用することができない素材の場合、低温水の洗濯水で沸すことによって、洗濯効果が落ちるという問題がある。
さらに、加熱槽に排水システムが設けられなくて、熱い洗濯水を排出するため、洗濯水の冷える時まで待たなければならないという不便もある。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、洗濯物の酸化を防止し、洗濯機能を高めることができる洗濯機及びその制御方法を提供することである。
【００１６】
また、本発明の他の目的は、洗濯物の素材に従って、洗濯効果を高めることができる洗濯機及びその制御方法を提供する。
【００１７】
さらに、本発明の他の目的は、給水及び排水を容易にすることができる洗濯機及びその制御方法を提供することである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、洗濯機において、洗濯物及び洗濯水を受容する加熱槽と；前記加熱槽内の洗濯水を加熱する加熱部と；前記加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプと；を含むことを特徴とする。
【００１９】
ここで、前記加熱槽を収容支持し、上部の開放された本体キャビネットと；前記本体キャビネットの上部に設けられて、前記加熱槽の上部開口を開閉するカバーと；前記加熱槽内の洗濯水を所定時間加熱し洗濯水を循環させるように前記加熱部及び前記循環ポンプを制御する制御部と；をさらに含むことが好ましい。
【００２０】
また、洗濯物の素材に従って洗いコースを選択する操作部をさらに含み、前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記循環ポンプの動作時間を制御することが好ましい。
【００２１】
また、前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記加熱部を制御して洗濯水の温度を調節することが好ましく、前記洗いコースは、沸かしコースを含む。
【００２２】
また、前記加熱槽の一側に連通されて前記加熱槽内の洗濯水を前記循環ポンプに流入する洗濯水吸入管と、前記加熱槽の他側に連通されて前記循環ポンプからの洗濯水を前記加熱槽内に移送する洗濯水吐出管と、を有する洗濯水循環管をさらに含むことが好ましい。
【００２３】
また、前記洗濯水吐出管には、洗濯水の噴射のため、少なくとも一つの噴射口が形成されてることが好ましく、前記洗濯水吐出管の噴射口の下方に設けられて、前記噴射口から噴射された洗濯水を前記加熱槽内に均一に供給するように、複数の孔が形成された分散板を含むことが好ましい。
【００２４】
また、前記洗濯水吸入管の高さが前記加熱部より高く、前記加熱部は、前記加熱槽の底部領域に設けられたヒーターであることが好ましい。
また、一端が前記本体キャビネットの外部の給水源に連結され、他端が前記加熱槽に連結される給水管と；前記給水管に設けられ、前記給水管内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁と；を含むことが好ましい。
【００２５】
さらに、一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記洗濯水吸入管から分岐される排水管と；前記排水管に設けられ、前記排水管内で流動する洗濯水の流れを断続する排水弁と；を含んだり、一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記加熱槽に連通される排水管と；前記排水管に設けられ、前記加熱槽内の洗濯水を外部に排水する排水ポンプと；を含むことが好ましい。
【００２６】
また、前記加熱槽の側壁面には、断熱材が設けられ、前記カバーの内面には、前記加熱槽の内部に向かって突出された少なくとも一つの突設バーが形成されていることが好ましい。
【００２７】
一方、前記の目的は、本発明の他の分野によると、洗濯物が受容される加熱槽と、前記加熱槽内に提供される洗濯水を加熱するヒーターと、を有する洗濯機の制御方法において、前記加熱槽内に洗濯水を供給する段階と；前記加熱槽内の洗濯水を所定温度まで加熱する段階と；前記加熱槽内の洗濯水を所定時間循環させる段階と；を含むことを特徴とする洗濯機の制御方法によっても達成される。
【００２８】
ここで、洗濯水を所定時間循環させた後、洗濯水を排水する段階をさらに含むことが好ましい。
また、洗濯水を排水させた後、洗濯水を再給水及び排水して、洗濯物を濯ぐ段階をさらに含むことが好ましい。
【００２９】
また、前記洗濯物の素材に従って、洗いコースを選択する段階と；選択された洗いコースに従って、洗濯水の循環時間を調節する段階と；をさらに含み、前記洗いコースは、沸かしコースを含むことが好ましい。
前記ヒーターを制御して、洗濯水の温度を調節することが好ましい。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して本発明に対して詳細に説明する。
説明する前に、第１及び第２の実施の形態において、同じ構成を有する構成要素に対しては同じ符号を付け、代表的に第１実施の形態を説明し、その他の実施の形態について、第１実施の形態と同じ構成に対しては必要に応じて説明を省略する。
【００３１】
本発明の第１実施の形態による洗濯機は、図１及び図２に示したように、洗濯物や洗剤の投入のために、上部開口１２を有する本体キャビネット１０と、本体キャビネット１０の上部に回動可能に設けられて上部開口１２を開閉するカバー１４と、本体キャビネット１０の下部に設けられて本体キャビネット１０を支持するフット部材２８と、を有する。
【００３２】
カバー１４の内面には洗濯中に洗濯物が上側に上がることを防止する複数の突設バー２４が形成されている。カバー１４の外面には洗濯中に発生される蒸気を外部に排出するための後述する加熱槽４０に連通された蒸気排出部２６が設けられている。
【００３３】
本体キャビネット１０の上部にはカバー１４の開閉のためカバー開閉ノブ３０と、洗濯機の動作のため複数の選択ボタン３６と、を有する操作部３２が設けられている。操作部３２には、洗濯時間及び濯ぎ回数等についての情報を表示するディスプレイ部３４が設けられている。
【００３４】
本体キャビネット１０内には、本体キャビネット１０と所定の離隔間隔を置いて配置され、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽４０が設けられる。加熱槽４０は、例えば、アルミニウムや鉄や合金鋼等で製造することができる。加熱槽４０の外側壁には加熱槽４０の内部を保温及び断熱するための断熱材４２が設けられている。
【００３５】
加熱槽４０の一側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内に提供される洗濯水の水位を測定して、測定した水位を後述する制御部３８（図３参照）に送信する水位センサー４４が設けられている。本実施の形態において、水位センサー４４は、加熱槽４０の下部の一側に加熱槽と連通されて、上部へ長く配置された水位管４６の上部に設けられた浮き収納部（ｆｌｏａｔｅｒ ａｃｃｏｍｍｏｄａｔｉｎｇ ｐａｒｔ）４８と隣接に設けられる。従って、加熱槽４０内に洗濯水が供給されば、供給された洗濯水の一部が水位管４６に沿って上昇され、一定区間上昇されて、浮き収納部４８内の浮き体４５を移動させて水位センサー４４が動作される。
【００３６】
加熱槽４０には、洗濯水を加熱して洗濯を行う加熱部としてヒーター５０が設けられている。ヒーター５０は、加熱槽４０の底部領域に設けられて洗濯水に浸る。ヒーター５０の一側には、ヒーター５０により加熱された加熱槽４０内の洗濯水の温度を測定し、測定された温度に対する信号を制御部３８に送信する温度センサー５２が設けられている。ヒーター５０の上部には加熱槽４０内に投入された洗濯物がヒーターと接触されることを防止する遮断板５４が横に設けられている。遮断板５４は、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔５６が形成されている。
【００３７】
第１実施の形態による洗濯機は、加熱槽４０内に洗濯水を供給する給水部５８と、加熱槽４０内の洗濯水を外部に排出する排水部６４と、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８と、をさらに含む。また、制御部３８は、操作部３２からの信号に基づいて給水部５８と排水部６４と循環ポンプ８８とヒーター５０とを制御する。
【００３８】
給水部５８は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて水道等のような給水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される給水管６０と、給水管６０の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて給水管６０内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁６２と、を有する。
【００３９】
排水部６４は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて下水溝等のような排水源に連結され他端が後述する洗濯水吸入管７４から分岐される排水管６６と、排水管６６の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて排水管６６内で流動する洗濯水の流れを断続する排水弁６８と、を含む。
【００４０】
給水部５８及び排水部６４は、加熱槽４０内に投入される洗濯水の供給及び洗濯の完了後の洗濯水の排水のため洗濯水の流路を形成するだけでなく、制御部３８による制御信号に基づいて洗濯の完了された洗濯物をきれいな水で濯ぐ水路を形成する。また、給水弁６２及び排水弁６８には、制御部３８の信号により動作する弁駆動部（図示せず）をそれぞれ付属することもできる。
【００４１】
加熱槽４０の外側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内の洗濯水が循環する洗濯水循環管７２が設けられている。洗濯水循環管７２の一領域には、制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８が設けられている。
【００４２】
洗濯水循環管７２は、加熱槽４０の下部に連通されて加熱槽４０内の洗濯水を循環ポンプ８８に流入する洗濯水吸入管７４と、加熱槽４０の上部に連通されて循環ポンプ８８からの洗濯水を加熱槽４０内に移送する洗濯水吐出管７６と、を有する。
【００４３】
洗濯水吸入管７４は、その高さをヒーター５０と同じだったり高かったりするようにして、加熱槽４０の底部領域に設けられたヒーター５０が常に洗濯水に浸るようにしてヒーター５０が過熱されないようにする。
【００４４】
制御部３８は、給水弁６２を動作させて、洗濯水が加熱槽４０内に供給されるばかりでなく、操作部３２で洗濯された洗いコースに従ってヒーター５０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水の温度を制御する。ここで、洗いコースは、洗濯物の沸しコースを含む。また、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水が設定温度に到った後、操作部３２で選択された洗いコースに従って循環ポンプ８８の動作時間を制御する。また、制御部３８は、排水弁６８を動作して加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。また、制御部３８は、洗濯水の排水後、洗濯水の再給水及び再排水が行われるように制御して、加熱槽４０内の洗濯物を濯ぐ。
【００４５】
以上の構成による、本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御方法を図３及び図４を参照しながら説明すれば次の通りである。
まず、カバー開閉ノブ３０を押して、カバー１４を開けて、加熱槽４０内に一定量の洗濯物と洗剤を入れてカバー１４を閉じる。そして、ユーザーは、洗濯物の素材に従って、操作部３２に設けられた選択ボタン３６を利用して洗いコースを選択し（Ｓ１０）、洗濯を始まる。
【００４６】
操作部３２で選択された洗いコースの信号が制御部３８に入力されば、制御部３８は給水弁６２が開放されるように、給水弁６２に動作信号を送って給水弁６２を開放し（Ｓ２０）、給水管６０を通じて加熱槽４０内に洗濯水が供給されるようにする。この時、加熱槽４０の一側に連通されて設けられた水位センサー４４は、給水管６０を通じて加熱槽４０内に流入される洗濯水の水位を測定し、測定された水位に対する信号を制御部３８に送る。
【００４７】
制御部３８は、水位センサー４４からの信号に従って、加熱槽４０内の洗濯水の水位が設定水位に到ったか否かを判断し（Ｓ３０）、洗濯水の水位が設定水位に至ると、制御部３８は、給水弁６２が閉鎖されるように給水弁６２を制御して（Ｓ４０）、加熱槽４０内に洗濯水が供給されないようにする。
【００４８】
その次、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水を加熱するようにヒーター５０に動作信号を送ってヒーター５０を動作させる（Ｓ５０）。この時、温度センサー５２は、ヒーター５０の動作に従う洗濯水の温度を測定し、その情報を制御部３８に送る。そして、制御部３８では、温度センサー５２からの信号によって、加熱槽４０内の洗濯水の温度が洗濯物の素材に従って選択された洗いコースの設定温度に到ったか否かを判断する（Ｓ６０）。洗濯水の温度が設定温度に至ると、制御部３８はヒーター５０に動作停止信号を送ってヒーター５０の動作を停止させる（Ｓ７０）。
【００４９】
ヒーター５０の動作が停止されば、制御部３８は、洗濯物の素材に従って選択された洗いコースによって循環ポンプ８８に動作信号を送って設定時間の間に循環ポンプ８８を動作させて（Ｓ８０）、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる。ここで、制御部３８は、一例を挙げて、吸湿性の大きい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を長くして洗濯物が十分に濡れるようにし、吸湿性の小さい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を短くして洗濯水が続いて洗濯物を濡らすようにする等、循環ポンプ８８の動作時間を可変調節することができる。また、制御部３８は、他の例を挙げて、高温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に長くして洗濯物が高温の洗濯水に浸る時間を長くし、低温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に短くして、洗濯物が洗濯水の影響を十分に受けるようにする等、循環ポンプ８８の動作時間を可変調節することができる。
【００５０】
次に、制御部３８は、循環ポンプ８８の動作時間が設定時間を経過したか否かを判断し（Ｓ９０）、設定時間が経過されば、循環ポンプ８８に動作停止信号を送って循環ポンプ８８の動作を停止させる（Ｓ１００）。循環ポンプ８８の動作停止後、制御部３８は洗濯が完了されたが否かを判断する（Ｓ１１０）。洗濯が完了されなかった場合、制御部３８は循環ポンプ８８の動作停止時間が設定時間を経過したか否かを判断する（Ｓ１２０）。制御部３８は、循環ポンプ８８の動作停止時間が設定時間を経過すると、ステップ８０乃至ステップ１１０を繰り返すようにする。循環ポンプ８８の動作時間が設定時間を経過しなかったら、循環ポンプ８８を設定時間の間停止させる。
【００５１】
一方、一定時間の間、洗濯が完了されば、制御部３８は排水弁６８が開放されるように排水弁６８に動作信号を送って、排水弁６８を開放して加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部へ排水されるようにする（Ｓ１３０）。
【００５２】
洗濯水の排水後、制御部３８は排水弁６８が排水管６６の流路を閉鎖するようにし、濯ぎが行われる（Ｓ１４０）ようにする。即ち、排水管６６の流路が閉鎖された状態で、制御部３８は給水弁６２を通じて給水管６０の流路を開放して加熱槽４０内にきれいな濯ぎ水が提供されるようにし（再給水）、濯ぎが完了されば、排水管６６を通じて再排水されるようにする。この時、このような一連の濯ぎは、ユーザーの選択によってその回数を調節することができる。
【００５３】
濯ぎの完了後（この時、制御部３８により給水管６０及び排水管６６の流路は遮断された状態）、ユーザーは、カバー１４を開放して加熱槽４０内から洗濯され濯がれた洗濯物を取出して、乾燥させれば、洗濯かつ殺菌されたきれいな洗濯物を得ることができる。
【００５４】
一方、図５乃至図７は本発明の第２実施の形態による洗濯機の図面である。これら図面に示されたように、洗濯機は、洗濯物や洗剤を投入するように上部開口１２を有する本体キャビネット１０と、本体キャビネット１０の内側に設けられて上部開口１２を開閉するカバー１４と、本体キャビネット１０の下部に設けられて本体キャビネット１０を支持するフット部材２８と、を有する。
【００５５】
カバー１４は、後述する加熱槽４０を覆うための内側カバー１６と、内側カバー１６の上部に設けられて本体キャビネット１０の上部開口１２を開閉する外側カバー２２と、を有する。内側カバー１６の下側面の略中央部には、後述する洗濯水吐出管７６を収容支持するホールだ１８が設けられている。内側カバー１６の内側角領域には後述する分散板８２を結合及び支持する複数の内側カバーリブ２０が設けられている。
【００５６】
本体キャビネット１０の上側の一領域にはユーザーが機器の動作を調節することができるように少なくとも一つの選択ボタン３６を有する操作部３２と、洗濯時間及び濯ぎ回数等に関する情報を表示するディスプレイ部（図示せず）が設けられている。
【００５７】
本体キャビネット１０内には、本体キャビネット１０と所定の離隔間隔を置いて配置されて、洗濯物及び洗剤を受容する筒形状の加熱槽４０が設けられている。加熱槽４０は、アルミニウムや鉄や合金鋼等で製造することができる。加熱槽４０の外側面と本体キャビネット１０の内側面との間には、加熱槽４０の保温及び断熱のための断熱材４２が設けられている。
【００５８】
加熱槽４０の一側には、加熱槽４０内に提供される洗濯水の水位を測定して測定された水位を後述する制御部３８（図７参照）に送る水位センサー４４（図７参照）が設けられている。
【００５９】
加熱槽４０には、洗濯水を加熱して洗濯を行う加熱部としてヒーター５０が設けられている。ヒーター５０は、加熱槽４０の底部領域に設けられて洗濯水に浸る。ヒーター５０の一側にはヒーター５０により加熱された加熱槽４０内の洗濯水の温度を測定して測定された温度に対する信号を制御部３８に送る温度センサー５２が設けられている。ヒーター５０の上部領域には加熱槽４０内に入れた洗濯物がヒーターと接触することを防止する遮断板５４が横に設けられている。遮断板５４は、板面には洗濯水が流動する複数の貫通孔５６が形成されている。
【００６０】
一方、本発明の第２実施の形態による洗濯機は、加熱槽４０内に洗濯水を供給する給水部５８と、加熱槽４０内の洗濯水を外部に排出する排水部６４と、加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８と、をさらに含む。また、制御部３８は、操作部３２からの信号に基づいて給水部５８と排水部６４と循環ポンプとヒーター５０とを制御する。
【００６１】
給水部５８は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて水道等のような給水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される給水管６０と、給水管６０の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて給水管６０内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁６２と、を有する。また、給水弁６２には、制御部３８の信号によって動作する弁駆動部（図示せず）をそれぞれ付属することができる。
【００６２】
排水部６４は、一端が本体キャビネット１０の外部に露出されて下水溝等のような排水源に連結され他端が加熱槽４０に連通される排水管６６と、排水管６６の一領域に設けられ制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を外部に排水する排水ポンプ７０と、を含む。
【００６３】
給水部５８及び排水部６４は、加熱槽４０内に投入される洗濯水の供給及び洗濯の完了された洗濯水の排水のための洗濯水の流路を形成するだけでなく、制御部３８による制御信号に基づいて洗濯の完了された洗濯物をきれいな水で濯ぐ水の流路を形成することになる。
【００６４】
加熱槽４０の外側には、加熱槽４０に連通されて加熱槽４０内の洗濯水が循環する洗濯水循環管７２が設けられている。洗濯水循環管７２の一領域には、制御部３８の信号に基づいて加熱槽４０内の洗濯水を循環させる循環ポンプ８８が設けられている。
【００６５】
洗濯水循環管７２は、加熱槽４０の一側に連通されて加熱槽４０内の洗濯水を循環ポンプ８８に流入する洗濯水吸入管７４と、加熱槽４０の他側に連通されて循環ポンプ８８からの洗濯水を加熱槽４０内に移送する洗濯水吐出管７６と、を有する。
【００６６】
洗濯水吸入管７４は、その高さがヒーター５０と同じだったりそれより高かったりするようにして、加熱槽４０の底部領域に設けられたヒーター５０が常に洗濯水に浸るようにしてヒーター５０が過熱されないようにする。
【００６７】
洗濯水吐出管７６は、循環ポンプ８８の吐出部に連結されて、加熱槽４０の底部の略中央部分から加熱槽４０の上方に延長されて、内側カバー１６のホールダ１８に受容支持される。洗濯水吐出管７６は、内側カバー１６のホールダ１８に受容支持される上端が塞がっており、上部領域の管径が下部領域の管径に対して縮小する部分、即ちテーパ部（Ｔａｐｅｒｉｎｇ Ｐａｒｔ）７８を有する。洗濯水吐出管７６の上部領域には洗濯水吐出管７６に移送された洗濯水が加熱槽４０内に供給及び噴射されるように複数の噴射口８０が設けられている。また、洗濯水吐出管７６のテーパ部７８には、洗濯水吐出管７６に貫通結合され、噴射口８０から噴射された洗濯水を加熱槽４０内に均一に供給するように複数の孔８４が形成された分散板８２が設けられている。分散板８２は、洗濯水吐出管７６のテーパ７８に結合することにより、内側カバー１６と一定間隔を維持することになる。
【００６８】
また、分散板８２は、内側カバー１６の内側壁面と約１ｍｍ〜２ｍｍぐらいの間隔を置いて着脱可能に設けられる。また、分散板８２は、内側カバー１６の内側カバーリブ２０の結合及び支持のために、内側カバーリブ２０に相応する位置に半円状の受容溝８６を有し、受容溝８６に内側カバーリブ２０が受容支持される。これにより、分散板８２は、内側カバー１６に着脱可能に設けられる。分散板８２に形成された複数の孔８４の直径は約４．０ｍｍ〜８．０ｍｍであることが好ましい。ここで、分散板８２は、図示されてはいないが、内側カバー１６に一体に形成することができる。
【００６９】
制御部３８は、給水弁６２を動作させて、洗濯水が加熱槽４０内に供給されるようにし、操作部３２で選択された洗いコースに従ってヒーター５０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水の温度を制御する。ここで、洗いコースは、沸しコースを含む。また、制御部３８は、加熱槽４０内の洗濯水が設定温度に到ると、操作部３２で選択された洗いコースに従って循環ポンプ８８の動作時間を制御する。また、制御部３８は、排水ポンプ７０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。また、制御部３８は、洗濯水を排水してから、洗濯水を再給水及び排水するように制御して、加熱槽４０内の洗濯物を濯ぐようにする。
【００７０】
このような構成によって、本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御方法は前述した第１実施の形態と類似なので、同じ部分についてはその説明を省略し、ここでは前述した第１実施の形態と異なる部分について説明することにする。
【００７１】
本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御方法においては、排水段階（Ｓ１３０）で、即ち一定時間の洗濯が完了されば、制御部３８が、排水ポンプ７０に動作信号を送って排水ポンプ７０を動作させて加熱槽４０内の洗濯水が排水管６６を通じて外部に排水されるようにする。
【００７２】
そして、洗濯水の排水後、制御部３８により排水ポンプ７０は動作が停止され、排水管６６の流路は閉鎖され、濯ぎが行われる（Ｓ１４０）。
【００７３】
以上のように、本発明によると、加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプを設けて、加熱槽内の上部に位置した洗濯物が洗濯水により常に浸るので洗濯物が酸化されることを防止し、加熱槽内の上部と下部の洗濯水の温度が均一になって洗濯物は均一に洗濯、殺菌及び漂百効果が高まれ、洗濯水を循環して使用することにより、洗濯水を節減することができる。
【００７４】
また、洗濯中に洗濯物の素材に従って、洗濯水の温度と洗濯水の循環周期を異なりにして、洗濯物の素材に従って洗濯効果を高めることができる。即ち、洗濯物の素材に従って、設定された温度に洗濯物と洗濯水を加熱した後、吸湿性の大きい素材は循環ポンプの動作停止時間を比較的に長くして洗濯物が十分に濡れるようにし、吸湿性の小さい素材は循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的短くして洗濯水が続いて洗濯物に加わって、洗濯性能を向上させることができる。また、温度による洗濯効果を十分に利用するため、高温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に長くして、洗濯物が高温の洗濯水に浸る時間を長くし、低温で洗濯が行われる素材は、循環ポンプ８８の動作停止時間を比較的に短くして、洗濯物が洗濯水の影響を十分に受けるようにして、洗濯性能を向上させることができる。また、給水部と排水部をさらに設けて、給水と排水が容易に行われて、使用が便利である。
【００７５】
前述した実施の形態では、加熱部として洗濯水に浸るヒーターを有しているが、ヒーターを加熱槽の外側に配置して外部で加熱槽を加熱するようにすることもできる。また、ヒーター以外にスチームやバーナー等で代用することもできる。
【００７６】
また、前述した実施の形態では、フット部材について別に言ってはいないが、フット部材を移動可能なフィル形状にして、洗濯機の移動を円滑にすることもできる。この場合、フット部材には所定のブレーキを設けて、所定の位置で洗濯機の移動が抑制されるようにすることが好ましい。
【００７７】
さらに、前述した実施の形態では、洗濯後、濯ぎが行われるようにしているが、ユーザーが濯ぎを希望しなければ、選択ボタンの操作によって濯ぎが行われないようにすることもできる。
【００７８】
前述した実施の形態の以外に、ヒーターにより洗濯水が加熱される状態を温度センサーが続いて測定し測定された温度に対する信号を制御部に送信することにより、間歇的にヒーターを動作及び動作停止させることもできる。
【００７９】
前述した実施の形態では、給水及び排水が加熱槽の下側で行われるようになっているが、給水が加熱槽の上部を通じて供給されるようにすることもできる。
【００８０】
【発明の効果】
前述したように、本発明によると、加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプを設けることにより、洗濯物の酸化を防止し、洗濯性能が向上され、洗濯水を節減させ、特に洗濯物の素材の従って洗濯性能を向上させることができる。また、給水及び排水が容易に行われて、使用が便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施の形態による洗濯機の斜視図である。
【図２】図１の洗濯機の概略的な縦断面図である。
【図３】本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御ブロック図である。
【図４】本発明の第１実施の形態による洗濯機の制御フローチャートである。
【図５】本発明の第２実施の形態による洗濯機の縦断面図である。
【図６】図５の洗濯機の分解斜視図である。
【図７】本発明の第２実施の形態による洗濯機の制御ブロック図である。
【図８】従来の洗濯物を沸す装置の平面図である。
【符号の説明】
１０ 本体キャビネット
１４ カバー
３２ 操作部
３８ 制御部
４０ 加熱槽
５０ ヒーター
５２ 温度センサー
５４ 遮断板
５８ 給水部
６４ 排水部
７２ 洗濯水循環管
８８ 循環ポンプ
Claims (13)
- 洗濯機において、
洗濯物及び洗濯水を受容する加熱槽と；前記加熱槽内の洗濯水を加熱する加熱部と；前記加熱槽内の洗濯水を循環させる循環ポンプと；前記加熱槽を収容支持し、上部の開放された本体キャビネットと；前記本体キャビネットの上部に設けられて、前記加熱槽の上部開口を開閉するカバーと；前記加熱槽内の洗濯水を所定時間加熱し洗濯水を循環させるように前記加熱部及び前記循環ポンプを制御する制御部と；を含み、
前記カバーの内面には、前記加熱槽の内部に向かって突出された少なくとも一つの突設バーが形成されていることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯物の素材に従って洗いコースを選択する操作部をさらに含み、
前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記循環ポンプの動作時間を制御することを特徴とする請求項１に記載の洗濯機。 - 前記制御部は、前記操作部で選択された洗いコースに従って、前記加熱部を制御して洗濯水の温度を調節することを特徴とする請求項２に記載の洗濯機。
- 前記洗いコースは、沸かしコースを含むことを特徴とする請求項２または３に記載の洗濯機。
- 前記加熱槽の一側に連通されて前記加熱槽内の洗濯水を前記循環ポンプに流入する洗濯水吸入管と、前記加熱槽の他側に連通されて前記循環ポンプからの洗濯水を前記加熱槽内に移送する洗濯水吐出管と、を有する洗濯水循環管をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の洗濯機。
- 前記洗濯水吐出管には、洗濯水の噴射のため、少なくとも一つの噴射口が形成されていることを特徴とする請求項５に記載の洗濯機。
- 前記洗濯水吐出管の噴射口の下方に設けられて、前記噴射口から噴射された洗濯水を前記加熱槽内に均一に供給するように、複数の孔が形成された分散板を含むことを特徴とする請求項６に記載の洗濯機。
- 前記洗濯水吸入管の高さが前記加熱部より高いことを特徴とする請求項７に記載の洗濯機。
- 前記加熱部は、前記加熱槽の底部領域に設けられたヒーターであることを特徴とする請求項１または８に記載の洗濯機。
- 一端が前記本体キャビネットの外部の給水源に連結され、他端が前記加熱槽に連結される給水管と；前記給水管に設けられ、前記給水管内で流動する洗濯水の流れを断続する給水弁と；を含むことを特徴とする請求項５に記載の洗濯機。
- 一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記洗濯水吸入管から分岐される排水管と；前記排水管に設けられ、前記排水管内で流動する洗濯水の流れを断続する排水弁と；を含むことを特徴とする請求項５または１０に記載の洗濯機。
- 一端が前記本体キャビネットの外部の排水源に連結され、他端が前記加熱槽に連通される排水管と；前記排水管に設けられ、前記加熱槽内の洗濯水を外部に排水する排水ポンプと；を含むことを特徴とする請求項５または１０に記載の洗濯機。
- 前記加熱槽の側壁面には、断熱材が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機。
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