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JP3564611B2 - 段ボール箱の製函方法 - Google Patents

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JP3564611B2
JP3564611B2 JP23068794A JP23068794A JP3564611B2 JP 3564611 B2 JP3564611 B2 JP 3564611B2 JP 23068794 A JP23068794 A JP 23068794A JP 23068794 A JP23068794 A JP 23068794A JP 3564611 B2 JP3564611 B2 JP 3564611B2
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幸雄 小谷野
芳郎 渡辺
博久 山本
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株式会社川島製作所
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、上方の供給コンベアに立てて積載した段ボールシート(段ボール紙から箱の展開形状に打ち抜いて二つ折りして端縁同士を接着して、開くと上下それぞれ四片の蓋片が開いた角筒状になり得る平面状に畳まれた形状:本願明細書において同じ)を、下方のサンドイッチコンベアの際に落下供給して角筒状に開き、さらに下部後側蓋片を底折りしてから前送りしてサンドイッチコンベアに挟んで搬送し、搬送の過程で段ボール箱の下部前側蓋片を底折りしてから両側の下部蓋片の底折りし、粘着テープで目貼りするか、ホットメルトにより前後の下部内蓋片と両側の下部蓋片を接着する構成である製函方法において、段ボールシートの幅を変更したとき、サンドイッチコンベアを挟み込み寸法の調整と段ボールシート供給装置の調整に対応した位置調整とを二重に行う必要がなく、段ボールシート供給装置と開函装置とサンドイッチコンベアのそれぞれについて構造の簡素化・小型化・製作コストの低減につながり、しかも段ボールシートのサイズに対する汎用性が極めて大きい,段ボール箱の製函方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
製函装置の一般的な基本構成は、段ボール箱を挟み込んで搬送するサンドイッチコンベアを有しており、供給コンベア上に積層された段ボールシートを、所定位置に供給して角筒状に開き、さらに下部後側蓋片を底折りしてから前送りして前記サンドイッチコンベアに挟んで搬送し、搬送の過程で段ボール箱の下部前側蓋片を底折りしてから両側の下部蓋片の底折りし、しかる後に、両側の下部蓋片の合わせ縁を粘着テープで目貼りするか、両側の下部蓋片の底折り工程の前に底折りした前後の下部内蓋片の下面に吹き付けたホットメルトにより前後の下部内蓋片と両側の下部蓋片を接着する構成である。
【0003】
従来の段ボール箱の製函方法に関係する発明として、特開平5−96662号、特開平5−96664号、特開平5−96667号がある。これらの段ボール箱の製函方法は、供給コンベア上に段ボールシートを立てて集積して一枚ずつ所定位置へ落下供給して上下が開放した角筒状に開きかつ下部後側蓋片を底折りしてから前送りしてサンドイッチコンベアで挟んで搬送し、残り三つの下部蓋片を底折りして段ボール箱とするものであり、供給コンベアが個別に間欠走行駆動する左右一対のチェンコンベアよりなりかつチェンコンベア間の間隔中央を基準として段ボールシートの幅サイズに対応して位置調整して左右一対のチェンコンベアが段ボールシートの両側下端を支持するようになっており、また前記サンドイッチコンベアのコンベア挟み込み空間の挟み込み寸法を間隔中央を基準として段ボール箱の幅サイズに自動調整するとともに、コンベア挟み込み空間の間隔中央が、チェンコンベア間の間隔中央を位置基準として段ボール箱に幅寸法の半分だけ離間するように調整し、もって、段ボールシートの後面部の,段ボール箱に製函したときの後面部分の幅中央をサンドイッチコンベアの段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応させて前記供給コンベアに集積するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の製函機は、製函サイズに汎用性を持たせるため、段ボールシート供給装置における供給コンベアである左右一対のチェンコンベアが間隔中央を固定基準として接近・離隔自在であるとともに、サンドイッチコンベアのフレームが複式調整構造となっていて、サンドイッチコンベアの一対のコンベアベルト間の間隔が中央を基準として接近・離隔自在であり、かつ、サンドイッチコンベアの一対のコンベアベルト間の間隔中央の,供給コンベアである左右一対のチェンコンベアの間隔中央からの距離が、段ボール箱の側面部の長さの半分となるように調整されることにより、段ボールシートの角筒状に開函したときの後面部の幅中央がサンドイッチコンベアの間隔中央に合致するようになっている。また、段ボールシートの開函装置も段ボールシートのサイズ変更に対応して位置調整される構造である。
【0005】
図12は、特開平5−96662号、特開平5−96664号、特開平5−96667号に係る製函機のサイズ変更を説明する図である。図12(a)に示すように、最小の段ボールシートW1’を供給コンベア100である一対のコンベア走行体101,101上に立てて載置するものとする。また、最小の段ボールシートW1’が開函されてサンドイッチコンベア110に挟まれて搬送されるときの最小の段ボール箱W2’の幅寸法をa1、長さ寸法をb1とする。そして、コンベア走行体101,101の間隔をe1とし、右側のコンベア走行体101から右側の端揃えガイド13aまでの寸法、並びに左側のコンベア走行体101から左側の端揃えガイド13aまでの寸法をそれぞれcとする。従って、a1+b1が与えられた場合、コンベア走行体101,101の間隔e1は、モータM1を駆動してe1=a1+b1−2×cとなるように調整するとともに、モータM2を駆動してサンドイッチコンベア110の挟み込み寸法をa1となるように調整しかつモータM3を駆動してサンドイッチコンベア110の挟み込み空間の間隔中央がコンベア走行体101,101の間隔中央(固定位置)からb1/2という寸法だけ離れるように調整する。すると、コンベア走行体101,101上に立てて載置する最小の段ボールシートW1’の,開函したときの後面部W2cが、サンドイッチコンベア110に挟まれる段ボール箱W2’の後面部W2cに合致する。
【0006】
次に、図12(b)に示すように、最大の段ボールシートW1”を一対のコンベア走行体101,101上に立てて載置するものとする。また、最大の段ボールシートW1”が開函されてサンドイッチコンベア110に挟まれて搬送されるときの最大の段ボール箱W2”の幅寸法をa2、長さ寸法をb2とする。そして、コンベア走行体101,101の間隔をe2とする。従って、a2+b2が与えられた場合、コンベア走行体101,101の間隔e2は、モータM1を駆動してe2=a2+b2−2×cとなるように調整するとともに、モータM2を駆動してサンドイッチコンベア110の挟み込み寸法をa2となるように調整しかつモータM3を駆動してサンドイッチコンベア110の挟み込み空間の間隔中央がコンベア走行体101,101の間隔中央(固定位置)からb2/2という寸法だけ離れるように調整する。すると、コンベア走行体101,101上に立てて載置する最大幅の段ボールシートW1”の,開函したときの後面部W2cが、サンドイッチコンベア110に挟まれる段ボール箱W2”の後面部W2cに合致する。
【0007】
以上のことから、段ボールシートのサイズ変更があると、供給コンベア100であるコンベア走行体101,101の間隔を、間隔中央を基準に接近・離隔させる構成では、サンドイッチコンベア110の挟み込み寸法を間隔中央を基準にして接近・離隔させるだけでは足りず、サンドイッチコンベア110の挟み込み空間の間隔中央がコンベア走行体101,101の間隔中央(固定位置)から段ボール箱の長さの1/2という寸法だけ離れるように調整する必要があることが分かり、従って、サンドイッチコンベア110のフレームを複式構造とする必要があることが証明される。このため、装置の全体フレームが大型化・複雑化している。また、開函装置についても段ボールシート供給装置の変更調整に対応させて位置調整する必要があった。
【0008】
本発明は、上述した点に鑑み案出したもので、段ボールシートの幅を変更したとき、サンドイッチコンベアについてはコンベアフレームを複式構造にする必要がなく挟み込み寸法を関連調整すれば必要十分であり、また開函装置については関連調整の必要がなく、供給コンベアについてはコンベア自体の調整が不要であり段ボールシートの端揃えを調整すれば対応でき、最小幅が例えば400mmと極めて小さい段ボールシートをコンベア幅一杯に載置し得る小さなコンベアでありながら、最大幅が例えば1000mmと極めて大きい段ボールシートを製函する場合にあっても補助テーブルを張り出して段ボールシートの張出端を支持でき、段ボールシートの端揃えの変更と補助テーブルを調整すれば対応できる,段ボール箱の製函方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、供給コンベア11の左右一対のエンドレスなコンベア走行体11b,11b上に段ボールシートW1を立てて集積して一枚ずつ所定位置へ落下供給して上下が開放した角筒状に開きかつ下部後側蓋片W2c’を底折りしてから前送りして一対のコンベアベルト1b,1cを間隔中央を基準として接近・離隔してコンベア挟み込み空間の挟み込み寸法を段ボール箱の幅サイズに自動調整するサンドイッチコンベア1で挟んで搬送し、残り三つの下部蓋片W2d’W2a’W2b’を底折りする,段ボール箱の製函方法において、供給コンベア11の左右一対のエンドレスなコンベア走行体11b,11bが最小幅の段ボールシートW1の両側下端付近を載置し得るように、これらコンベア走行体11b,11bの間隔を固定しかつ間隔中央を常に一定位置とし、供給コンベア11に載置した段ボールシートW1の開函したときの後面部W2cの幅中央にサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応するように、サンドイッチコンベア1のコンベア挟み込み空間の間隔中央を常に一定位置とし、さらに、供給コンベア11に載置した段ボールシートW1の側端に位置調整自在なガイドバー13aを当接して段ボールシートW1の端揃えを行うことにより、供給コンベア11に載置した段ボールシートW1の開函したときの後面部W2cの幅中央にサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応させることを特徴とする段ボール箱の製函方法を提供するものである。
【0010】
【実施例】
本発明の段ボール箱の製函方法の第一実施例を図1ないし図10に示す製函装置の構成・作用の説明を通じて説明する。
【0011】
先ず製函送置の構成を説明する。この説明を通じて本発明の第一実施例に係る段ボールシート供給装置の構成を説明するものとする。この製函装置は、段ボールシート供給装置10の供給コンベア11上に集積した段ボールシートW1の後面部の,角筒状に開函したときの後面部分W2C がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように、開函前送り装置20の受承コンベア50上に落下供給して、バキュームパッド21で段ボール箱W2の後面部W2cを吸引保持してサンドイッチコンベア1から上流側へ離れる方向に段ボール箱W2の長さ寸法Sだけ移動し、その際、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d ' を受承コンベア50に押し付けることにより段ボール箱W2を角筒状に開く力を与えて、段ボール箱W2の前面部W2d がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように角筒状に開き、底折り板23aを前側に水平になるように揺動して段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c' を底折りした底が半閉じ状態の箱型にし、バキュームパッド21を再び前進させ段ボール箱W2を前送りしてサンドイッチコンベア1に挟んで搬送し、搬送の過程で段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' を底折りしてから両側の下部蓋片W2a' ,W2b' の底折りして所要工程で吹き付けたホットメルトにより前後の下部蓋片W2c' ,W2d' と両側の下部蓋片W2a' ,W2b' を接着する構成である。
【0012】
図5、図7に示すように、サンドイッチコンベア1は、左右一対の所要形状のコンベアフレーム1a,1aの各上部に縦軸となるように設けられたタイミングベルト用歯付きプーリー1b,1bに左右一対のエンドレスなコンベアベルト1c,1dが巻き掛けられ、下流側の両側のタイミングベルト用歯付きプーリー1b,1bにコンベアフレーム1aの下部に取付けられたモータ1e,1fが連結軸を介して連結され、モータ1e,1fが常に駆動することにより、左右一対のコンベアベルト1c,1d間にコンベア上流側で箱型に開かれた段ボール箱W2を挟み込んで搬送するようになっている。特に、このサンドイッチコンベア1は、搬送方向右側のモータ1eの速度が左側のモータ1fよりも僅かに速く設定されていて、これにより、コンベアベルト1c,1dが段ボール箱W2を挟み込んで搬送する際に、段ボール箱W2が偏平に畳まれていた方向へ平行四辺形に復元しようとするのを阻止して段ボール箱W2の対する挟み込み力を確保して有効に搬送し得るようになっている。また特に、このサンドイッチコンベア1は、左右一対のコンベアフレーム1a,1aがガイド1g,1gに係合し、かつ右側のコンベアフレーム1aが軸方向移動が不能なねじ軸1hの右ねじに螺合しているとともに、左側のコンベアフレーム1aがねじ軸1hの左ねじに螺合していて、かつねじ軸1hにモータ1iが連結されており、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の長さ・幅・高さの各サイズを入力すると、モータ1iが幅サイズに対応して所要駆動してねじ軸1iが回転し、左右一対のコンベアフレーム1a,1aが間隔中央を基準に互いに接近または離隔し、もってコンベア挟み込み空間が段ボール箱W2の幅サイズに自動調整される。
【0013】
図5、図7に示すように、サンドイッチコンベア1の左右一対のコンベアフレーム1a,1a間には、左右一対にレールガイド40,40が設けられている。該レールガイド40,40は、上流側上面部40aが上流端に向かって、直線状に傾斜下降するかもしくは四分の一円弧形状で下降する形状となっていて、サンドイッチコンベア1に挟み込まれてくる段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' を底折りして載置案内し、続いて段ボール箱W2の底折りされた下部後側蓋片W2c 'を載置案内する役目を果たす。該レールガイド40,40は、各側のコンベアフレーム1a,1aより内側に張り出してから立ち上がっている支持部材40b,40bに支持されていて、段ボール箱W2がサンドイッチコンベア1に挟まれたときの該段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a' ,W2b' よりも内側に立ち上がっていて各側のコンベアフレーム1a,1aと一体に接近・離隔する。
【0014】
図1、図4に示すように、ホットメルト噴射ノズル41,41は、レールガイド40,40により段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' が底折りされる位置よりも数cm下流側位置のコンベアフレーム1a,1a間に、噴射方向を上向きにして設置され、装置外に設置される図示しないホットメルトアプリケーターと図示しない可撓ホースで接続されている。そして、ホットメルト噴射ノズル41,41よりも下流側へ3〜4mm位離れた位置に設置される図示しない第一のセンサーが段ボール箱W2の前端の通過を検出してから一秒よりも小さい所要僅少時間(時間設定は任意)経過すると、ホットメルト噴射ノズル41,41がホットメルトを噴射し段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' の下面の左右二ヶ所にホットメルトを塗布し、続いて、ホットメルト噴射ノズル41,41よりも所要上流側に設置される図示しない第二のセンサーが段ボール箱W2の後端の通過を検出してから一秒よりも小さい所要僅少時間経過すると、ホットメルト噴射ノズル41,41がホットメルトを噴射し段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c' の下面の左右二ヶ所にホットメルトを塗布するようになっている。
【0015】
そして、図1、図4に示すように、サンドイッチコンベア1の下流側に移行する段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1の下流側に直線的に移行させるために、サンドイッチコンベア1の左右のコンベアフレーム1a,1aに片持ち支持されコンベア下流側へ延びる左右一対のガイド部材42,42が段ボール箱W2の両側面を密着案内するとともに、サンドイッチコンベア1の下流側でガイド部材42,42間の中央線に一致して二、三mm程度の厚さの板を立設してなる段ボール箱載置プレート43が、段ボール箱W2の底折りされている前後の下部蓋片W2c ',W2d' を載せるように案内し、さらに段ボール箱W2のサイズ入力に従いモータ44により高さの自動調整が行われる浮き上がり防止ガイド45が段ボール箱W2の立ち上がって開いている四つの上部蓋片W2a”,W2b”,W2c”,W2d”に軽く密着して案内するようになっている。
【0016】
そうして、図1、図5、図8に示すように、サンドイッチコンベア1の下流側でガイド部材42,42と段ボール箱載置プレート43と浮き上がり防止ガイド45により上下方向及び左右方向への偏りを拘束された段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a' ,W2b' を底折りしかつ前後の下部蓋片W2c' ,W2d' と両側の下部蓋片W2a' ,W2b' とをホットメルトにより接着するために、蓋片底折り装置46とホットメルト接着部押圧装置47とが設けられている。蓋片底折り装置46は、エアシリンダ46aによりコンベア搬送方向両側に開いた状態から間隔中央に揺動して閉合する一対の揺動アーム46b,46bの各上端に水平支持されるように蓋片底折り板46c,46cが固設されていて、図示しない第三のセンサーがサンドイッチコンベア1から段ボール箱W2の後端の通過を検出すると、エアシリンダ46aが作動し蓋片底折り板46c,46cが段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a' ,W2b' の両側外方から閉じて下部蓋片W2a' ,W2b' の底折りを行うようになっている。ホットメルト接着部押圧装置47は、一対のエアシリンダ47a,47bの垂直下方にストロークするピストンロッドの各下端に押圧ヘッド47c,47dを固定してなり、サンドイッチコンベア1を通過してガイド部材42,42と段ボール箱載置プレート43と浮き上がり防止ガイド45により上下方向及び左右方向への偏りを拘束された段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a' ,W2b' が蓋片底折り板46c,46cにより底折りされた状態で、エアシリンダ47a,47bが伸長作動して押圧ヘッド47c,47dが段ボール箱W2の前後の下部蓋片W2c' ,W2d' の前記蓋片底折り板46c,46cに対応する上面部を押圧し、前後の下部蓋片W2c' ,W2d' の下面に付着されたホットメルトによって前後の下部蓋片W2c' ,W2d' と両側の下部蓋片W2a' ,W2b' との接着を図り、一秒位経過すると、エアシリンダ47a,47bが縮小作動に転じて押圧ヘッド47c,47dが上昇復帰するようになっている。蓋片底折り板46c,46cは、その後に、開いた位置に復帰するようになっている。下流側のエアシリンダ47bは、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の長さ・幅・高さの各サイズを入力すると、モータ47eが長さサイズに対応して所要駆動してねじ軸47fが回転することにより移動され、段ボール箱W2の長さサイズに対応する位置へ自動調整され、各種サイズの段ボール箱W2を処理できる汎用性を有している。
【0017】
図1、図2、図3、図6、図9(b)に示すように、段ボールシート供給装置10は、供給コンベア11と段ボール箱張出端補助載置用テーブル装置12と段ボール箱右端位置決め用ガイドバー装置13と段ボールシート受承壁14と段ボールシート後押し手段15と落下停止装置16と段ボールシート下降装置17を主要素として構成されていて、段ボールシートW1を段ボール箱右端位置決め用ガイドバー装置13に当接させ、かつ、供給コンベア11の上に、落下供給して角筒状に開函したときの後面部W2cをサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応させるように、段ボールシートW1を立てて積載し、段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1の上流端の際へ真上から落下供給し得る役目を果たす手段である。
【0018】
供給コンベア11は、モータ11aを駆動源にエンドレスに巻き掛けされた左右一対の細巾タイミングベルトあるいはチェン等のコンベア走行体11b,11bの上側巻き掛け部分が水平板11c上を段ボールシート受承壁14の方向へ常に摺動するようになっていて、段ボールシートW1を積層方向が搬送方向に平行する水平方向になるように積載することができ、コンベア走行体11b,11bから外れる搬送方向一番前の段ボールシートW1をサンドイッチコンベア1の上流端の際の真上に対応位置するように搬送できる。左右一対のコンベア走行体11b,11bは、幅が一番小さい段ボールシートW1の両側下端を載置し得る間隔に固定されかつ幅が一番小さい段ボールシートW1を載置したときの、該段ボールシートW1の後面部の,段ボール箱に開いたときの後面部分W2cの幅中心が、段ボールシートのサイズ変更に係わらず前記サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中心に合わされている。従って、段ボールシートのサイズ変更に係わらず、段ボールシートW1の後面部の,段ボール箱に開いたときの後面部分W2cの幅中心を、供給コンベア11上の常に一定位置に合わせるようにすると、段ボールシートW1が落下供給され角筒状に開かれて段ボール箱W2になったとき、該段ボール箱W2の後面部の幅中央がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中心に常に一致することになる。
【0019】
段ボール箱張出端補助載置用テーブル装置12は、搬送方向左側の水平板11c及び中央水平板11dにガイドされる水平ロッド12bの張出端に支持される供給コンベア11の搬送方向左側の補助テーブル12aを有し、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の長さ・幅・高さの各サイズを入力すると、モータ12cが駆動してストロークねじ軸12dを螺動して段ボール箱W2の搬送方向左端側下端を載せることができるように、補助テーブル12aを移動するようになっている。従って、該テーブル装置12は、供給コンベア11に載置すると半分しか乗らないような,標準サイズを大幅に越えた大きさの段ボール箱W2の搬送方向左端側下端を載置して、該段ボール箱W2の重量が供給コンベア11にかかるように補助している。落下ガイド12eは補助テーブル12aの前端より垂下している。
【0020】
段ボール箱右端位置決め用ガイドバー装置13は、搬送方向右側の水平板11c及び中央水平板11dにガイドされる水平ロッド13bの張出端に支持される可動部材13cより支持されるガイドバー13aを有し、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の各サイズを入力すると、モータ13dが駆動してストロークねじ軸13eを螺動してガイドバー13aを段ボール箱W2の幅寸法に対応する所要位置へ移動調整自在である。ガイドバー13aは、段ボール箱W2の搬送方向右端を揃えることができ、段ボール箱W2の後面部W2c’をサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように、段ボール箱右端位置決めする役目をする。
【0021】
段ボールシート受承壁14は、供給コンベア11の搬送方向の正面に、供給コンベア11から段ボールシート一つ分の厚さの1.5倍の寸法だけ離間されて門形のフレーム14aが立設され、該フレーム14aに回転自在が付設された上下方向に一列状となるように複数列配設されたコロ群14bが、前記供給コンベア11から外れる一番前の段ボールシートW1を垂直に受け止めるようになっている。従って、段ボール箱W2は、段ボールシート受承壁14との静止摩擦力が小さく、供給コンベア11との間に自重作用で落ち込むようになっている。
【0022】
段ボールシート後押し手段15は、前記段ボール箱張出端補助載置用テーブル装置12の補助テーブル12aに供給コンベア11の搬送方向へ係合案内されるスライド15aと、該スライド15aに下端を枢着され中途より二股に別れた形状のスイングバー15bと、スイングバー15bに位置調整自在に被嵌固定された押圧リング15cと、補助テーブル12aのコンベア搬送方向端に取り付けられていてゼンマイばね繰り出し端をスライド15aに連結され該スライド15aをコンベア搬送方向端に所要の力で付勢するゼンマイばね15dとからなる。該段ボールシート後押し手段15は、スイングバー15bを供給コンベア11上から離れるように揺動させて、供給コンベア11上に段ボールシートW1を積載した後、スイングバー15bを一番後の段ボール箱W2よりも後方へ手動してから再び供給コンベア11上へ揺動し押圧リング15cを一番後の段ボール箱W2に当接させれば、ゼンマイばね15dがスライド15aをコンベア搬送方向端に所要の力で付勢するから、該押圧リング15cが一番後の段ボール箱W2を後押しするようになっている。
【0023】
図1に示すように、落下停止装置16は、エアシリンダ装置16aと、該エアシリンダ装置16aにより直動するストッパ16bとからなる。落下停止装置16は、供給コンベア11から外れる一番前の段ボールシートW1が段ボールシート受承壁14との隙間に落ち込むのに先行してストッパ16bを進出して該落ち込む一番前の段ボールシートW1の下端を受け止めるようになっており、そして、ストッパ16bを後退させて一つ先に落し込んだ段ボール箱W2が角筒状に開かれサンドイッチコンベア1に挟み込まれて真下位置から通過した時点でストッパ16bを後退させて段ボール箱W2の落下を許すようになっている。従って、ストッパ16bが段ボール箱W2の下端を受け止める高さは、一つ先に落とした段ボール箱W2及び該段ボール箱W2の開函前送り装置20と干渉しない高さとなっている。
【0024】
段ボールシート下降装置17は、門形のフレーム14aを挟むように一対かつ一体に設けられていて中途をピン軸17aにより門形のフレーム14aへ枢着された揺動レバー17bと、揺動レバー17bの上端とフレーム14aとを連結して設けられたエアシリンダ装置17cと、揺動レバー17aの下端に枢支されていてストッパ16bより落下停止される段ボール箱W2の下端部に僅かに離れて対向するゴムロール17dと、ゴムロール17dを常に回転するモータ17eとからなる。段ボールシート下降装置17は、前記ストッパ16bが後退した後に、エアシリンダ装置17cが伸長作動して揺動レバー17aを揺動し、モータ17eにより常に回転されるゴムロール17dが段ボール箱W2に接触回転して段ボール箱W2を落下供給するようになっている。
【0025】
図1、図4、図5、図6、図9(b)に示すように、開函前送り装置20は、バキュームパッド21と押圧板22と下部後側蓋片底折り手段23と当接板24と持ち上げ板60とを主要素として構成されていて、段ボールシートW1の後面部の,段ボール箱W2に製函したときの後面部分W2C がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように、前記段ボールシート供給装置10によりサンドイッチコンベア1の上流端の際へ落下供給される段ボールシートW1を受承コンベア50の上に受け止めた後、バキュームパッド21と受承コンベア50と押圧板22との共同作業により上下に開放した角筒状に開き、次いで下部後側蓋片底折り手段23により段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c' を底折りし、持ち上げ板60で段ボール箱W2を受承コンベア50から若干浮かせ、もって底が半閉じ状態の箱型とし、バキュームパッド21を再前進させて段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1に挟まれるように前送りする役目を果たす手段である。
【0026】
バキュームパッド21は、サンドイッチコンベア1の上流側の側方において、サンドイッチコンベア1の搬送方向に合わせて往復ストロークし得るスライドユニット21aのスライダー21a’に支持されたブラケット21bに吸引方向を向けて取り付けられ図示しない可撓ホースを介して図示しない真空発生装置に接続されており、スライダー21a’が、スライドユニット21aに併設された巻掛け機構21dの巻き掛け走行体21d’と結合され、該巻き掛け走行帯21d’がモータ21cの駆動により所要に往復走行されることにより、サンドイッチコンベア1の上流端の際に段ボールシートW1が落下供給され受承コンベア50の上に受け止められるや否や、該段ボール箱W2へ向かって前進して該段ボール箱W2を吸引保持してから該段ボール箱W2の長さSだけ後退し、再び該段ボール箱W2の長さSだけ前進して該段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1に挟まれるように前送りするようになっている。
【0027】
受承コンベア50は、表面がゴツゴツとしているかザラザラとしているエンドレスなコンベアベルト(多条チェンベルトあるいはタイミングベルト)50aが採用され、該コンベア走行帯50aの上面部がサンドイッチコンベア1の搬送方向に向かって右へ直交する方向へモータ50bにより常に走行されるようになっている。そして、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の各サイズを入力すると、モータ50cが駆動して、段ボール箱W2の四つの下部蓋片W2a' ,W2b' ,W2c ',W2d' を底折りしたときの箱下面の高さが常に一定となるように、受承面の高さレベルを、段ボール箱W2の下部前側蓋片を受承し得るように自動調整するようになっている。
【0028】
押圧板22は、バキュームパッド21を支持する前記ブラケット21bに弾持されていて、バキュームパッド21と一体的に移動するようになっている。押圧板22は、バキュームパッド21の上側でバキュームパッド21よりも僅少寸法突出する若干前倒れ状態にばね22aで付勢されていて、バキュームパッド21により段ボール箱W2の後面部W2cが吸着されると、該後面部W2cのバキュームパッド21よりも上部を押圧するようになっている。従って、バキュームパッド21が受承コンベア50の上に受け止められた段ボールシートW1へ向かって前進して該段ボール箱W2を吸引保持してから該段ボール箱W2の長さSだけ後退する動作工程において、押圧板22は、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' を前記受承コンベア50へ押し付ける役目を果たし、また受承コンベア50にあっては、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' をサンドイッチコンベア1の搬送方向に向かって右へ直交する方向へ移行させる役目を果たし、もって、バキュームパッド21が押圧板22及び受承コンベア50と共同して段ボールシートW1を角筒状に開く機能を有する。
【0029】
下部後側蓋片底折り手段23は、バキュームパッド21を支持する前記ブラケット21bに装着されバキュームパッド21と一体的に移動するようになっていて、エアシリンダ23bによりラック23cが直動し、該ラック23cと噛合するピニオン23dが回転すると、ピニオン23dに固設された底折り板23aが垂下状態から前側へ水平となるように揺動するように構成され、前記バキュームパッド21が押圧板22及び受承コンベア50と共同して段ボールシートW1を角筒状に開いた後に、底折り板23aを水平に揺動して段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c' を底折りする。
【0030】
当接板24は、落下ガイド12eと共同して段ボール箱W2の落下案内機能を有する上下に長尺な板であり、サンドイッチコンベア1の上流端の際に可動部材13cの前端より垂下していて、サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の搬送方向右端に並ぶように、従って、段ボール箱W2の幅寸法の変更に対応するように自動調整される。当接板24は、段ボールシートが前記受承コンベア50上に受承されるサンドイッチコンベア1の搬送方向に向かって右へ直交する方向へ移送される力を受けるので、段ボールシートが前記受承コンベア50上に受承された時点において、段ボール箱W2の後面部W2cが前記サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように段ボール箱W2の端縁を当接停止する役目を果たし、また前記バキュームパッド21が段ボール箱W2を角筒状に開いた時点では、段ボール箱W2の前面部W2dが前記サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように段ボール箱W2の端縁を当接停止する役目を果たす。
【0031】
持ち上げ板60は、受承コンベア50の受承面よりも僅少寸法下がっていて、バキュームパッド21と受承コンベア50と押圧板22との共同作業により上下に開放した角筒状に開いた時点で、エアシリンダ60aにより持ち上がって段ボール箱W2の左側の下部蓋片W2b' に当接して僅少寸法持ち上げることにより、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' が受承コンベア50から力を受けないようにする役目を果たす。
【0032】
続いて、段ボール箱の製函送置の作用を説明する。この製函方法は、供給コンベア11の左右一対のエンドレスなコンベア走行体11b,11b上に段ボールシートW1を立てて集積して一枚ずつ所定位置へ落下供給して上下が開放した角筒状に開きかつ下部後側蓋片W2c’を底折りしてから前送りして一対のコンベアベルト1b,1cを間隔中央を基準として接近・離隔してコンベア挟み込み空間の挟み込み寸法を段ボール箱の幅サイズに自動調整するサンドイッチコンベア1で挟んで搬送し、残り三つの下部蓋片W2d’W2a’W2b’を底折りする方法である。
【0033】
供給コンベア11は、左右一対のエンドレスなコンベア走行体11b,11bが最小幅の段ボールシートW1の両側下端付近を載置し得るように、これらコンベア走行体11b,11bの間隔を固定しかつ間隔中央を常に一定位置とする。
【0034】
サンドイッチコンベア1は、コンベア挟み込み空間の間隔中央を常に一定位置とする。この一定位置とは、供給コンベア11に最小幅の段ボールシートを載置したときに、該供給コンベア11を角筒状に開函したときの後面部W2cの幅中央に、サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央が合致する関係となる位置とすることである。
【0035】
供給コンベア11に載置する段ボールシートW1は、側端に位置調整自在なガイドバー13aを当接して段ボールシートW1の端揃えを行い、これにより、供給コンベア11に載置した段ボールシートW1の開函したときの後面部W2cの幅中央にサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応させる。段ボールシートW1の,供給コンベア11から大きく外れる側の下端を、供給コンベア11の側方へ接近・離隔自在に張り出した補助テーブル12aにより受承する。
【0036】
さらに詳述する。先ず、段ボール箱W2のサイズに対応した各部の自動調整を行う。この実施例では、図示しないデータ入力装置へ段ボール箱W2の長さ・幅・高さの各サイズを入力すると、モータ1iが駆動してサンドイッチコンベア1の一対のフレーム1a,1aが間隔中央を基準に接近または離隔してコンベア挟み込み寸法を段ボール箱の幅サイズに自動調整し、また段ボールシートW1を落下供給して開函装置により角筒状に開函したときに、段ボール箱W2角の後面部W2cの幅中央がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に合致するように、モータ13dが駆動してガイドバー13aが所定位置へ調整移動するとともに、さらにまた、補助テーブル12aが段ボール箱W2の搬送方向左端側下端(張出側下端)を受承し得るように、モータ12cが駆動し補助テーブル12aが調整移動する。
【0037】
次いで、供給コンベア11上に段ボール箱W2を立てて積載する。この場合、段ボールシートW1を段ボール箱右端位置決め用ガイドバー手段13に当接させると、段ボールシートW1の,角筒状に開函したときの後面部W2cの幅中央がサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に合致する。
【0038】
また、段ボールシートW1の張出端が段ボール箱張出端補助載置用テーブル装置12で受承される。
【0039】
段ボールシートW1を段ボールシート受承壁14のコロ群14bと段ボールシート後押し手段15とで挟み、段ボールシート後押し手段15により段ボールシートW1を後押しさせる。
【0040】
一番前の段ボールシートW1は、供給コンベア11から外れて自重作用で落ち込み、該一番前の段ボールシートW1を落下停止装置16のストッパ16bで受け止める。
【0041】
図示しない運転スイッチをオンにすると、サンドイッチコンベア1のコンベアベルト1c,1dが常に走行する。サンドイッチコンベア1の上流端の際に落下供給される段ボールシートW1を受承する受承コンベア22は、コンベア走行帯22aの上面部がサンドイッチコンベア1の搬送方向に向かって右へ直交する方向へ常に走行する。
【0042】
供給コンベア11は、段ボールシートW1の下端を擦って走行し段ボールシートW1に受承壁14の方向へ向かって常に搬送力を与える。
【0043】
段ボールシート下降装置17は、ゴムロール17dが一番前の段ボールシートW1から離れた位置で常に回転した状態となる。
【0044】
落下停止装置16のストッパ16bが後退すると、段ボールシート下降装置17のゴムロール17dが段ボールシートW1に接触回転して段ボール箱W2を受承コンベア22上に落下供給する。
【0045】
次いで、モータ21cが駆動しバキュームパッド21を前進して受承コンベア22上に落下供給した段ボールシートW1の,角筒状に開函したときの後面部W2cを吸引保持してから該段ボール箱W2の長さSだけ後退する。バキュームパッド21で吸引保持される後面部W2cは、サンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間との対応を維持される。
【0046】
バキュームパッド21が段ボール箱W2を吸引保持してから後退する動作工程において、バキュームパッド21と一体移動するように付設した押圧板23でバキュームパッド21の上側の後面部W2cを押圧して段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d’を受承コンベア22へ押し付けるようにするとともに、受承コンベア22で段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d’をサンドイッチコンベア1の搬送方向に対して右方向へ移行させる開函力を付与して、バキュームパッド21が押圧板23及び受承コンベア22と共同して段ボールシートW1を角筒状に開かせる。
【0047】
次いで、バキュームパッド21と一体移動するように付設した内蓋片底折り手段25の底折り板25aを垂下状態から前側へ水平となるように揺動し、該底折り板25aで段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c’を底折りする。
【0048】
次いで、バキュームパッド21を再び段ボール箱W2の長さSだけ前進して段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1に挟まれるように前送りする。
【0049】
サンドイッチコンベア1の左右一対のコンベアベルト1c,1dで段ボール箱W2を挟み込んで搬送する過程で、コンベアベルト1c,1d間の下方に設けた左右一対のレールガイド40,40により、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d’を底折りして載置案内し、続いて段ボール箱W2の既に底折りされている下部後側蓋片W2c’を載置案内する。そして、図示しない第一のセンサーが段ボール箱W2の前端の通過を検出してから一秒よりも小さい所要僅少時間経過したら、ホットメルト噴射ノズル41,41よりホットメルトを噴射し段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d’の下面の左右二ヶ所にホットメルトを塗布し、続いて、ホットメルト噴射ノズル41,41よりも所要上流側に設置される図示しない第二のセンサーが段ボール箱W2の後端の通過を検出してから一秒よりも小さい所要僅少時間経過したら、ホットメルト噴射ノズル41,41によりホットメルトを噴射し段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c’の下面の左右二ヶ所にホットメルトを塗布する。
【0050】
続いて、左右一対のガイド部材42,42をサンドイッチコンベア1の下流側に移行する段ボール箱W2の両側面に密着させて該段ボール箱W2をサンドイッチコンベア1における搬送経路線の延長直線上に案内し、かつ、段ボール箱載置プレート43で段ボール箱W2の前後の底折りされた下部内蓋片W2d’,W2c’の幅中央を載置案内し、さらに浮き上がり防止ガイド45で段ボール箱W2の立ち上がって開いている四つの上部蓋片W2a’,W2b’,W2c’,W2d’に軽く密着して浮き上がらないようにする。
【0051】
次いで、図示しない第三のセンサーがサンドイッチコンベア1から段ボール箱W2の後端の通過を検出すると、エアシリンダ装置46aが作動して蓋片底折り板46b,46bが、ガイド部材42,42と段ボール箱載置プレート43と浮き上がり防止ガイド45により動きを拘束した段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a’,W2b’の両側外方から閉じてこれら下部蓋片W2a’,W2b’の底折りを行い、エアシリンダ装置47a,47bを伸長作動してピストンロッド外端に付設した押圧ヘッド47c,47dで、段ボール箱W2の前後の下部蓋片W2d’,W2c’を押圧し蓋片底折り板46b,46bと共同して前後の下部蓋片W2d’,W2c’と両側の下部蓋片W2a’,W2b’とのホットメルト接着を図り、一秒位経過すると、押圧ヘッド47c,47dを上昇復帰する。
【0052】
続いて、段ボールシートのサイズ変更に伴う本発明の製函方法の調整について説明する。
【0053】
図10(a)に示すように、最小の段ボールシートW1’を供給コンベア11である一対のコンベア走行体11b,11b上に立てて載置するものとし、該最小の段ボールシートW1’が落下供給されて開函されサンドイッチコンベア1に挟まれて搬送される最小の段ボール箱W2’の幅寸法をa1、長さ寸法をb1とする。また、コンベア走行体11b,11bの間隔をeとし、補助テーブル12aから段ボールシートW1’の左端までの寸法をfとする。すると、右のコンベア走行体11bから段ボールシートW1’の右端までの寸法、すなわち端揃えガイド13aから右側のコンベア走行体11bまでの寸法はc1(=(a1−e)/2)となり、また左のコンベア走行体11bから補助テーブル12aの寸法d1は、d1=a1+b1−c1−e−fとなる。従って、a1+b1が与えられた場合、モータ13dを駆動して端揃えガイド13aを関係寸法c1となるように調整するとともに、モータ12cを駆動して補助テーブル12aを関係寸法d1となるように調整し、またモータ1iを駆動してサンドイッチコンベア1の挟み込み寸法をa1となるように調整する。従って、最小の段ボールシートW1’を端揃えガイド13aに当接させてコンベア走行体11b,11bに載置したときは、該段ボールシートW1’の,開函したときの後面部W2cが、サンドイッチコンベア1に挟まれる段ボール箱W2’の後面部W2cと合致する。
【0054】
次に、図10(b)に示すように、最大の段ボールシートW1”を一対のコンベア走行体11b,11b上に立てて載置するものとし、該最大の段ボールシートW1”が落下供給されて開函されサンドイッチコンベア1に挟まれて搬送される最大の段ボール箱W2”の幅寸法をa2、長さ寸法をb2とする。すると、右のコンベア走行体11bから段ボールシートW1”の右端までの寸法、すなわち端揃えガイド13aから右側のコンベア走行体11bまでの寸法はc2(=(a2−e)/2)となり、また左のコンベア走行体11bから補助テーブル12aの寸法d2は、d2=a2+b2−c2−e−fとなる。従って、a2+b2が与えられた場合、モータ13dを駆動して端揃えガイド13aを関係寸法c2となるように調整するとともに、モータ12cを駆動して補助テーブル12aを関係寸法d2となるように調整し、またモータ1iを駆動してサンドイッチコンベア1の挟み込み寸法をa2となるように調整する。従って、最大の段ボールシートW1”を端揃えガイド13aに当接させてコンベア走行体11b,11bに載置したときは、該段ボールシートW1”の,開函したときの後面部W2cが、サンドイッチコンベア1に挟まれる段ボール箱W2”の後面部W2cと合致する。
【0055】
従って、段ボールシートのサイズ変更に係わらず、段ボールシートを角筒状に開函したときの後面部W2cがサンドイッチコンベア1のコンベア挟み込み空間に常に対応するから、サンドイッチコンベア1のフレームが複式構造とする必要がないことが証明される。そして、供給コンベア11は、コンベア走行体11b,11bの間隔を固定した構造でも、調整可能な端揃えガイド13aを付設することで、供給コンベア11上の段ボールシートW1”の,開函したときの後面部を、サンドイッチコンベア1に挟まれる段ボール箱W2”の後面部と合致させる位置合わせができることが証明され、また調整可能な補助テーブル12aを付設することで、大きな段ボールシートを取り扱う場合には補助テーブル12aを張り出すだけで対応できて小型にしてサイズに対する汎用性が高いことが証明される。
【0056】
図11は本発明の第二実施例に係る製函方法を示す。この製函方法は、長尺なサンドイッチコンベア1を使用すること、ホットメルトではなく粘着テープで蓋閉じすること、段ボールシート下降装置17は、第一実施例において段ボールシート受承壁14に付設したコロ群14bを廃して、ストッパ16bが後退した後に、モータ17fにより段ボールシート下降時に間欠駆動するベルト式垂直送り装置17gと、供給コンベア11の下側に位置させかつモータ17eにより常に回転されるように設けたゴムロール17dとで挟むようにして強制落下することに特徴がある。
【0057】
詳述すると、段ボールシート供給装置10の供給コンベア11上に積層されている段ボールシートW1を、段ボール箱W2の後面部W2cがサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対向するように、開函前送り装置20の受承コンベア50上に落下供給して、バキュームパッド21で段ボール箱W2の後面部W2cを吸引保持してサンドイッチコンベア1から上流側へ離れる方向に少なくとも段ボール箱W2の長さ寸法だけ移動し、その際、段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' を受承コンベア50に押し付けることにより段ボール箱W2を角筒状に開く力を与えて、段ボール箱W2の前面部W2dがサンドイッチコンベア1の段ボール箱挟み込み空間に対応するように角筒状に開き、底折り板23aを前側に水平になるように揺動して段ボール箱W2の下部後側蓋片W2c' を底折りした底が半閉じ状態の箱型にし、バキュームパッド21を再び前進させ段ボール箱W2を前送りしてサンドイッチコンベア1に挟んで搬送し、搬送の過程でガイド部材48,48の案内作用により段ボール箱W2の下部前側蓋片W2d' を底折りしてから両側の下部蓋片W2a' ,W2b' の底折りしてそれらの合わせ縁を粘着テープ貼着装置70により粘着テープで目貼りするである。蓋片底折りガイド48,48は、サンドイッチコンベア1の一対のコンベアベルト間に挟んで移送通過する過程で段ボール箱W2の両側の下部蓋片W2a' ,W2b' を水平になるまで折り上げて載置状態に支持する役目を果たす。なお、粘着テープ貼着装置70は、特開平5−96667号に示されるように構成・作用について周知であるので詳しい説明は省略する。
【0058】
なお、落下停止装置16が落下停止を解除した段ボール箱W2に対して上端もしくはその他の所要箇所を爪で引っ掛けて引き下ろすことにより段ボール箱W2を落下供給しても良い。
【0059】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の段ボール箱の製函方法によれば、供給コンベアの左右一対のエンドレスなコンベア走行体が最小幅の段ボールシートの両側下端付近を載置し得るように、これらコンベア走行体の間隔を固定しかつ間隔中央を常に一定位置とし、供給コンベアに載置した段ボールシートの開函したときの後面部の幅中央にサンドイッチコンベアの段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応するように、サンドイッチコンベアのコンベア挟み込み空間の間隔中央を常に一定位置とし、さらに、供給コンベアに載置した段ボールシートの側端に位置調整自在なガイドバーを当接して段ボールシートの端揃えを行うことにより、供給コンベアに載置した段ボールシートの開函したときの後面部の幅中央にサンドイッチコンベアの段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応させるようにしたので、段ボールシートをサイズ変更したとき、供給コンベアの一対のコンベア走行体の間隔の調整は一切不要、補助テーブルとガイドバーは調整必要、落下レベルは調整必要、サンドイッチコンベアは挟み込み寸法の調整は必要であるが複式調整は不要、また開函装置は位置調整が不要となった。
【0060】
従って、本発明の段ボール箱の製函方法によれば、従来の特公平5−96667号の製函機で実施している製函方法が、サンドイッチコンベアの挟み込み寸法の調整と落下供給位置に対する調整の複式調整が必要であること、落下供給位置に対する開函装置の位置調整が必要であること、供給コンベアの左右一対のエンドレスなコンベア走行体の間隔調整が必要であること等の問題点と照合したとき、構造がはるかに簡素になり大幅なコスト低減につながる。
【0061】
また、本発明の段ボール箱の製函方法によれば、最小幅が例えば400mmと極めて小さい段ボールシートをコンベア幅一杯に載置し得る小さなコンベアでありながら、最大幅が例えば1000mmと極めて大きい段ボールシートを製函する場合にあっても補助テーブルを張り出して段ボールシートの張出端を支持でき、ガイドバーの調整によりサイズ変更した段ボールシートの端揃えを確保し、また補助テーブルの調整によりサイズ変更した段ボールシートの張出端の支持を確保したので、段ボールシート供給装置のフレーム幅を小さくできる結果、製函装置全体のフレーム構造を段ボールシートの最大幅に対応させる必要がなく、製函装置の全体フレーム構造は段ボール箱の最大幅寸法(段ボールシートの最大幅は最大の段ボール箱の幅寸法プラス長さ寸法)に対応させることで足り、もって、製函装置全体のフレーム構造の小型化につながり、しかもサイズに対する汎用性が極めて大きいという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第一実施例に係る段ボール箱の製函方法を説明するための製函装置の正面図、(b)は段ボールシートを落下供給し開函して四つの下部蓋片を底折りする状態を示す折り上げ工程を示す斜視図。
【図2】〔図1〕の平面図。
【図3】〔図1〕の段ボールシートを除いた状態の平面図。
【図4】〔図1〕におけるIV−IV線より視た平面図。
【図5】〔図1〕におけるIV−IV線より視た平面図であって落下供給し開函する段ボールシートを除いた状態の平面図。
【図6】〔図1〕におけるVI−VI断面図。
【図7】〔図1〕における VII−VII 断面図。
【図8】〔図1〕におけるVIII−VIII断面図。
【図9】最小幅の段ボールシートを製函するために、サンドイッチコンベアを段ボール箱挟み込み寸法を一番小さく調整し、かつ、補助テーブルとガイドバーを位置調整した状態を示すものであって、(a)は〔図3〕に対応した平面図、(b)は〔図4〕に対応した平面図。
【図10】本発明に係る製函装置の段ボールシートの大きさに合わせて調整を行った平面図であって、(a)は最小幅の段ボールシートに合わせて調整を行った平面図、(b)は最小幅の段ボールシートに合わせて調整を行った平面図。
【図11】本発明の第二実施例に係る段ボール箱の製函方法を説明するための図面であって、(a)は最小幅の段ボールシートに対応して調整したときの平面図、(b)は最小幅の段ボールシートに対応して調整したときの平面図。
【図12】従来の特公平5−096662号、特公平5−096664号、特公平5−096667号に共通した問題点を説明するための図面であって、(a)は最小幅の段ボールシートに対応して調整したときの平面図、(b)は最小幅の段ボールシートに対応して調整したときの平面図。
【符号の説明】
1 ・・・サンドイッチコンベア
1b,1c ・・・コンベアベルト
11 ・・・供給コンベア
11b ・・・コンベア走行体
12a ・・・端揃えガイド
13a ・・・ガイドバー
W1 ・・・段ボールシート
W2 ・・・段ボール箱
W2a’,W2b’ ・・・両側の下部蓋片
W2c ・・・後面部
W2c’ ・・・下部後側蓋片
W2d’ ・・・下部前側蓋片

Claims (2)

  1. 供給コンベアの左右一対のエンドレスなコンベア走行体上に段ボールシートを立てて集積して一枚ずつ所定位置へ落下供給して上下が開放した角筒状に開きかつ下部後側蓋片を底折りしてから前送りして一対のコンベアベルトを間隔中央を基準として接近・離隔してコンベア挟み込み空間の挟み込み寸法を段ボール箱の幅サイズに自動調整するサンドイッチコンベアで挟んで搬送し、残り三つの下部蓋片を底折りする段ボール箱の製函方法において、供給コンベアの左右一対のエンドレスなコンベア走行体が最小幅の段ボールシートの両側下端付近を載置し得るように、これらコンベア走行体の間隔を固定しかつ間隔中央を常に一定位置とし、供給コンベアに載置した段ボールシートの開函したときの後面部の幅中央にサンドイッチコンベアの段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応するように、サンドイッチコンベアのコンベア挟み込み空間の間隔中央を常に一定位置とし、さらに、供給コンベアに載置した段ボールシートの側端に位置調整自在なガイドバーを当接して段ボールシートの端揃えを行うことにより、供給コンベアに載置した段ボールシートの開函したときの後面部の幅中央にサンドイッチコンベアの段ボール箱挟み込み空間の間隔中央に対応させることを特徴とする段ボール箱の製函方法。
  2. 〔請求項1〕に記載の段ボール箱の製函方法において、段ボールシートの,供給コンベアから大きく外れる側の下端を、供給コンベアからの距離が調整自在な補助テーブルにより受承することを特徴とする段ボール箱の製函方法。
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