JP3564491B2 - 液晶セルのクリーニング装置及びクリーニング方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶ディスプレイにおける液晶パネルを形成するに当って、液晶セルにTCP(Tape Carrier Package)の搭載前に、液晶セルの端子引き出し部の汚れを除去するための液晶セルのクリーニング装置及びクリーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイにおける液晶パネルは、2枚の透明基板を積層させた液晶セルに、その一方側の基板に形成した回路パターンからの接続端子の引き出し部に、ドライバICを備えたTCPを搭載し、さらにこのTCPに制御用基板(PCB)を接続してなるものである。この基板へのTCPの搭載は、両面粘着性を有するテープからなるACF(Anisotropic Conductive Film) を用いて行われる。まず、液晶セルの接続端子引き出し部にACFを貼り付けて、このACFの上からTCPを、そのインナリードが正確に接続端子と重なり合うように接合させ、加熱圧着することにより、ACFに含まれる導電粒子を介して液晶セル側の接続端子とTCP側のインナリードとが電気的に接続される。
【0003】
ところで、液晶セルは2枚の基板の積層体から構成されるが、その間に液晶を封入する関係から、その間隔を保持するために、シール材を介して積層される。従って、この基板積層時において、シール材やその溶剤等が2枚の基板間からはみ出す等、接続端子を設けた部位が汚れるおそれがある。このように汚れた部位にACFが貼り付けられると、基板に対する密着性が失われることになり、TCPを貼り付けた時に、そのインナリードと液晶セルの端子との間の接続不良等といった事態が生じるおそれがある。従って、液晶セルにACFを貼り付ける前の段階で、この液晶セルにおける接続端子の引き出し部をクリーニングして、汚れを落とす必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶セルの接続端子は極細に形成されており、クリーニング部材をこの接続端子に直交する方向で摺動させると、接続端子の断線が生じるおそれがある。また、液晶セルは2枚の基板からなり、かつ接続端子の引き出し部には段差があり、クリーニングはこの段差部分も行わなければならない。さらに、液晶セルには僅かではあるが、反りや湾曲等があり、必ずしも完全な平面状態になっている訳ではない。このために、液晶セルのクリーニング作業を自動化するのは困難であり、従来は、クリーニング液を含浸させた綿棒を液晶セルの表面をこするようにして、必要な個所のクリーニングを行うようにしていた。この作業は人手により行われるものであり、非常に効率の悪いだけでなく、クリーニングのむらが発生したり、強くこすりすぎて接続端子を断線させる等といった不都合が生じることもある。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、液晶セルの接続端子引き出し部をむらなく確実に、しかも接続端子を傷つけることなく効率的にクリーニングできるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明のクリーニング装置の構成としては、2枚の透明基板の積層体からなる液晶セルの接続端子引き出し部をクリーニングするためのものにおいて、軟性部材からなるクリーニングテープと、このクリーニングテープにクリーニング液を供給する液供給手段と、この液供給手段によってクリーニング液が供給されたクリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部にエア圧で押し付けるための加圧エア噴出手段と、液晶セルまたはクリーニングテープの一方を少なくとも接続端子の引き出し方向に往復動させる往復動手段とから構成したことをその特徴とするものである。
また、本発明の2枚の透明基板の積層体からなる液晶セルの接続端子引き出し部をクリーニングする方法は、軟性部材からなるクリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に 対面させ、前記クリーニングテープに向けて加圧エアを噴出させることによって、このク リーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に押圧させて、前記クリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に押圧した状態 で、液供給手段からクリーニング液をこのクリーニングテープに供給しながら前記液晶セルまたは前記クリーニングテープの少なくとも一方をこの接続端 子引き出し方向に往復動させることをその特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明では、軟性部材からなるクリーニングテープを用いており、またこのクリーニングテープを端子セルに押し付けるためにエア圧を利用している。即ち、予め液供給手段によりクリーニングテープにクリーニング液を含浸させておき、このクリーニングテープを液晶セルの接続端子引き出し部に対面させる。そして、加圧エア噴出手段から加圧エアをクリーニングテープに向けて噴出させることによって、このクリーニングテープを液晶セルに押し付ける。そして、往復動手段により液晶セルまたはクリーニングテープを往復動させて、液晶セルの接続端子引き出し部に、この接続端子の引き出し方向にクリーニングテープを摺動させることにより汚れをふき取るようにする。
【0008】
而して、軟性部材からなるクリーニングテープをエア圧で液晶セルに押し付けるようにしているから、液晶セルの段差部にも、またこの液晶セルに反り等があり完全な平面状となっていなくとも、確実にその形状に追従するから、クリーニングテープは均一な力で液晶セルに押圧されて、その接続端子引き出し部の全体をむらなく完全にクリーニングできる。また、クリーニングテープはエア圧により液晶セルに弾性的に押し付けるようにしており、クリーニングテープの押し付け力はエア圧により容易に、しかも正確に調整できることから、またクリーニングテープは、接続端子の引き出し方向に往復動することからも、接続端子の保護が図られ、クリーニングテープの摺動による断線等の事態が発生するおそれはない。
【0009】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例について説明する。
まず、図1に液晶セルの要部外観を示す。図中において、1は液晶セルであって、この液晶セル1は、共に透明ガラス等の透明板体からなる下基板2と上基板3との積層体である。両基板2,3間は、間に所定の隙間が形成されるように積層されて、この隙間に液晶が封入されている。下基板2の方が上基板3より大きく、従って積層状態では、下基板2は、その3辺乃至4辺において所定の幅分だけ外方向に張り出した張り出し部2aを有する。下基板2の上基板3への対向面には設けた回路パターンは張り出し部2aにおいて微小なピッチ間隔で、多数の極めて細い接続端子4として引き出されている。
【0010】
液晶パネルは、液晶セル1の下基板2における張り出し部2aに引き出された接続端子4にドライバIC5aを搭載したTCP5のインナリード5bが接続され、かつこのTCP5のアウタリード5cに制御基板の端子と接続することにより形成される。液晶セル1にTCP5を接続するに当っては、まず下基板2における張り出し部2aの接続端子4上にACFを貼り付けるが、このACFを完全に密着させるには、この張り出し部2aが清浄な状態に保持されていなければならない。ただし、下基板2と上基板3との積層体を形成するに当っては、間にシール材を介在させた状態で接合させる等様々な工程を経ている関係から、表面に汚れが付着している可能性がある。そこで、ACFの貼り付けに先立って、液晶セル1におけるACFの貼り付け部位である下基板2の張り出し部2aから汚れを完全に除去するよう、クリーニングする必要がある。
【0011】
図2にクリーニング装置の全体構成を示す。同図において、液晶セル1はボールねじ等からなるピッチ送り手段6aを備えた可動台6に真空吸着等により固定的に載置されている。ここで、可動台6のピッチ送り方向は同図の紙面と直交する方向である。10はクリーニング装置を示し、このクリーニング装置10は本体ケーシング11を有し、この本体ケーシング11はスライドガイド12にガイドされて、図2に矢印で示したように、液晶セル1に対して、その接続端子4の引き出し方向に所定の間隔だけ往復移動可能となっている。本体ケーシング11の往復移動を行わせるために、本体ケーシング11にはカムフォロワ13が設けられており、このカムフォロワ13はモータ14により回転駆動されるカム板15に係合している。従って、モータ14を作動させて、カム板15を回転させると、クリーニング装置10の本体ケーシング11はスライドガイド12に沿って所定の間隔だけ往復移動することになる。
【0012】
本体ケーシング11の内部には、テープリール16が設けられており、このテープリール16の軸16aには送り出しモータ17が接続されている。テープリール16にはクリーニングテープ18が巻着されており、このクリーニングテープ18は、ガイドローラ19からストック部20,ガイドローラ21を通り、さらに押圧ヘッド22を経て駆動ローラ23とピンチローラ24との間に引き回される。そして、駆動ローラ23をモータ等の駆動手段により回転駆動するように構成されており、クリーニングテープの送りはこの駆動ローラ23により行われるようになっている。
【0013】
押圧ヘッド22は、クリーニングテープ18をエア圧により液晶セル1に押し付けるようになっており、このために押圧ヘッド22内には加圧エア室25が形成され、この加圧エア室25には多数のエア噴出通路25aが連通しており、これらエア噴出通路25aは押圧ヘッド22の下面に開口している。また、本体ケーシング11におけるこの押圧ヘッド22を設けた部位は開放されている。図3に示したように、エア噴出通路25aはクリーニングテープ18の幅方向に一列に配列されており、しかも液晶セル1の表面に対して所定の角度傾斜する方向からエアを噴出するようになっている。また、加圧エア室25には空気圧源が接続されるが、全てのエア噴出通路25aからほぼ均一な圧力で加圧エアを噴出させるために、加圧エア室25はエア噴出通路25aの開口径に対して著しく大きな容積を持たせている。さらに、エア噴出通路25aは、クリーニングテープ18の幅方向の全長にわたって設けられる。このように構成することによって、クリーニングテープ18の幅方向の全長に均一な力で液晶セル1に押圧される。
【0014】
押圧ヘッド22の上流側の部位には、クリーニングテープ18における押圧ヘッド22による加圧エアの噴出面側とは反対面、即ち液晶セル1に直接当接する面にクリーニング液を供給するためのクリーニング液供給部材26が配設されている。このクリーニング液供給部材26は、クリーニングテープ18の幅方向の全長に及ぶ導管26aに多数の滴下ノズル26bを垂設してなるものであり、各滴下ノズル26bからは、液晶セル1への当接部に近い位置でクリーニングテープ18の幅方向の全長にわたってほぼ均一にアルコール,ベンゼン等のクリーニング液が供給される。
【0015】
前述したように、クリーニングテープ18はテープリール16から繰り出されるものであるが、このテープリール16の巻き径に応じてバックテンションが変化する。このバックテンションによりクリーニングテープ18の張り度合いが変化すると、加圧エアによるクリーニングテープ18の液晶セル1への押し付け力が変わることになってしまう。そこで、このクリーニングテープ18における押圧ヘッド22の部位での張力を一定化するために、ガイドローラ19とガイドローラ21との間にストック部20が設けられている。このストック部20は、所定の位置に固定的に配置した入口ローラ27及び出口ローラ28と、これら両ローラ27,28間の位置に上下方向に移動可能な段差ローラ29とを有し、クリーニングテープ18は入口ローラ27から段差ローラ29を経て出口ローラ28に導かれ、この段差ローラ29に回り込む分だけの余長を持っている。
【0016】
段差ローラ29は、揺動アーム30の先端に取り付けられ、この揺動アーム30は支軸30aを中心として上下方向に回動自在となっており、揺動アーム30の他端にはウエイト31が取り付けられている。このウエイト31は段差ローラ29によるクリーニングテープ18に対する荷重の調整を行うためのもので、ウエイト31の重量を大きくするか、支軸30aから遠ざけると、段差ローラ29のクリーニングテープ18に対する荷重が小さくなり、重量を小さくするか、支軸30aに近づければ、段差ローラ29による荷重が大きくなる。
【0017】
さらに、ウエイト31からは被検出体32が突設されており、この被検出体32は上限センサ33及び下限センサ34により検出される。ここで、上限センサ33は段差ローラ29が上限位置となったことを、また下限センサ34は段差ローラ29が下限位置となったことをそれぞれ検出するものであって、この検出信号に基づいてテープリール16の送り出しモータ17の作動が制御される。即ち、段差ローラ29が上限位置に配置されたことを上限センサ33で検出すると、送り出しモータ17が作動して、テープリール16からクリーニングテープ18が繰り出されることになり、このクリーニングテープ18の繰り出しにより段差ローラ29が下降する。そして、段差ローラ29が下限位置まで下降したことを下限センサ34で検出されると、送り出しモータ17が停止する。従って、クリーニング作業中においては、ストック部20における段差ローラ29に回り込んだ余長分のクリーニングテープ18が送られることになり、段差ローラ29により作用する荷重による一定のテンションがクリーニングテープ18に与えられることになる。
【0018】
本実施例は以上のように構成されるものであって、テープリール16から供給されるクリーニングテープ18を図2に示したように引き回した状態となし、可動台6に液晶セル1を載置した状態で、この可動台6をクリーニング装置10の配設位置にまで搬送する。クリーニング装置10におけるクリーニングテープ18には、ストック部20内において一定のテンションが作用した状態になっているから、加圧エア室25内に加圧エアを供給しなければ、クリーニングテープ18は押圧ヘッド22の下面に沿うようになり、液晶セル1とは非接触状態に保たれる。
【0019】
そこで、クリーニング液供給部材26の導管26a内にクリーニング液を供給することにより、滴下ノズル26bからクリーニング液をクリーニングテープ18に供給する。クリーニング液の供給は押圧ヘッド22の直前位置で行われるようになっているから、このクリーニングテープ18の走行中にそれに含浸されているクリーニング液に塵埃等の異物が付着するおそれはない。そして、押圧ヘッド22における加圧エア室25内に一定の圧力の加圧エアを供給することによって、エア噴出通路25aから噴出する加圧エアによる押圧力が作用し、クリーニング液が含浸されたクリーニングテープ18は押圧ヘッド22の下面から離間して、液晶セル1の下基板2における張り出し部2aに当接する。この状態で、駆動ローラ23を回転駆動することによって、クリーニングテープ18を送りながら、モータ14を作動させて、カム板15を回転すると、本体ケーシング11が前後動、即ち液晶セル1に近接・離間する方向に変位することになり、この結果クリーニング液を含浸したクリーニングテープ18は下基板2の張り出し部2aに摺接する。
【0020】
而して、カム板15によりクリーニングテープ18を図4に示した前進位置と図5に示した後退位置との間で複数回往復動させることにより下基板2の張り出し部2aの表面の汚れをクリーニング液を含浸させたクリーニングテープ18でふき取るようにして除去する。前進位置においては、下基板2と上基板3との間の段差があるが、クリーニングテープ18は軟性部材からなり、しかも加圧エアにより弾性的に押し付けられ、さらにエア噴出通路25aはこの段差部分に向けて斜め方向に傾斜していることから、クリーニングテープ18はこの段差部分の形状に倣うようになり、上基板3が重なり合っている部位の直近位置まで円滑かつ確実にクリーニングされる。また、たとえ下基板2に反りがあったり、湾曲していたりして、完全な平面状となっていなくても、クリーニングテープ18はその形状に倣い、均一な押し付け力が作用することから、むらのないクリーニングが行われる。
【0021】
ここで、クリーニングテープ18の移動方向は接続端子4の引き出し方向と一致しているから、極めて細い接続端子4にダメージを与えることはない。また、クリーニングテープ18のテンション、及びエア噴出通路25aから噴出する加圧エアの圧力が一定であるから、クリーニングテープ18の液晶セル1への押し付け力が一定になる。従って、テープテンション及びエア圧を調整することにより、接続端子4等を損傷させることがなく、最も効率的で、高精度なクリーニングが可能となり、汚れを完全にふき取ることができる。
【0022】
クリーニングテープ18の幅が液晶セル1における下基板2の幅より狭い場合には、前述したクリーニング動作の後に、加圧エア室25への加圧エアの供給を遮断して、クリーニングテープ18を下基板2から離間させ、可動台6をピッチ送り手段6aにより所定のピッチ間隔だけ図2の紙面と直交する方向に搬送する。そして、再び前述したクリーニング動作を行い、順次この動作を繰り返すことによって、接続端子4が引き出されている下基板2の張り出し部2a全体を隈なくクリーニングされる。なお、クリーニングテープ18の幅が下基板2の幅より大きくなっておれば、1回のクリーニング動作で作業は完了する。
【0023】
クリーニング動作を繰り返し行うと、ストック部20におけるクリーニングテープ18の余長が減少することになる。この余長の減少に応じて、段差ローラ29が上昇することになるが、上限位置にまで上昇すると、被検出体32が上限センサ33により検出される。この時には、クリーニング動作を停止させて、テープリール16の送り出しモータ17を作動させる。これによって、段差ローラ29が下降することになり、ストック部20におけるクリーニングテープ18の余長が増大する。そして、下限センサ24により被検出体32が検出される位置まで段差ローラ29か下降すると、送り出しモータ17を停止させる。この送り出しモータ17を停止させると、その負荷が直接テープリール16に作用することになるから、たとえテープリール16のクリーニングテープ残量が少なくなっていても、みだりにクリーニングテープ18が繰り出されてしまうことはない。従って、段差ローラ29によるクリーニングテープ18のテンション一定機能が損なわれることはない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、軟性部材からなるクリーニングテープにクリーニング液を含浸させて、加圧エアの作用により液晶セルに弾性的に押し付けた状態で、クリーニングテープと液晶セルとを、接続端子の引き出し方向に相対移動させることにより液晶セルの接続端子引き出し部をクリーニングするように構成したので、液晶セルの接続端子引き出し部をむらなく確実に、しかも接続端子を傷つけることなく効率的にクリーニングでき、汚れを完全に取り除くことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶セルの要部外観図である。
【図2】クリーニング装置の構成説明図である。
【図3】押圧ヘッドとクリーニング液供給部材とを示す外観図である。
【図4】クリーニングテープの前進位置を示す作用説明図である。
【図5】クリーニングテープの後退位置を示す作用説明図である。
【符号の説明】
1 液晶セル
2 下基板
2a 張り出し部
3 上基板
4 接続端子
6 可動台
6a ピッチ送り手段
10 クリーニング装置
11 本体ケーシング
12 スライドガイド
13 カムフォロワ
15 カム板
16 テープリール
18 クリーニングテープ
20 ストック部
22 押圧ヘッド
25 加圧エア室
25a エア噴出通路
26 クリーニング液供給部材
Claims (5)
- 2枚の透明基板の積層体からなる液晶セルの接続端子引き出し部をクリーニングするためのものにおいて、
軟性部材からなるクリーニングテープと、
このクリーニングテープにクリーニング液を供給する液供給手段と、
この液供給手段によってクリーニング液が供給されたクリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部にエア圧で押し付けるための加圧エア噴出手段と、
前記液晶セルまたはクリーニングテープの一方を少なくとも接続端子の引き出し方向に往復動させる往復動手段と
から構成したことを特徴とする液晶セルのクリーニング装置。 - 前記クリーニングテープは、その液晶セルへの接触部よりテープ送り方向の下流側で送り手段に接続され、またこの接触部よりテープ送り方向の上流側で所定の余長を持たせ、かつこの余長部に一定の荷重を作用させることによって、クリーニングテープに一定のテンションを付与するテープテンション調整手段を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の液晶セルのクリーニング装置。
- 前記テープテンション調整手段は、揺動アームに取り付けた段差ローラと、この段差ローラにクリーニングテープを押動する方向の荷重を作用させるウエイトとから構成したことを特徴とする請求項2記載の液晶セルのクリーニング装置。
- 前記クリーニングテープまたは液晶セルは、この液晶セルの接続端子引き出し方向と直交する方向にピッチ送りするピッチ送り手段に設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶セルのクリーニング装置。
- 2枚の透明基板の積層体からなる液晶セルの接続端子引き出し部をクリーニングする方法であって、
軟性部材からなるクリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に 対面させ、
前記クリーニングテープに向けて加圧エアを噴出させることによって、このク リーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に押圧させて、
前記クリーニングテープを前記液晶セルの接続端子引き出し部に押圧した状態 で、液供給手段からクリーニング液をこのクリーニングテープに供給しながら前記液晶セルまたは前記クリーニングテープの少なくとも一方をこの接続端 子引き出し方向に往復動させる
ことを特徴とする液晶セルのクリーニング方法。
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JP18328195A JP3564491B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 液晶セルのクリーニング装置及びクリーニング方法 |
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