JP3431218B2 - クロマンカルボン酸誘導体の製法 - Google Patents
クロマンカルボン酸誘導体の製法Info
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Description
体の新規製法に関する。該クロマンカルボン酸誘導体は
生理活性物質、特に農薬の中間体として有用である。
は、J.Indian Chem. Soc. Vol. 45p200(196
8)にHagemann's esterを原料とする方法が記載されて
いる。しかし反応副生成物が多く、必ずしも効率的製法
とは言えない。また、本化合物が農薬の中間体として有
用であることは知られていない。
高い殺虫活性を有するヒドラジン系誘導体を探索すべく
その原料となる多数の中間体合成を試みた。そして特定
のクロマンカルボン酸が高い活性を有するヒドラジン誘
導体の中間体として極めて優れたものであることを見い
出した。しかしながら該クロマンカルボン酸の効率的製
法はなく、新規製法の開発が必要となっていた。
経路を種々検討した結果、後記(1)式で示される化合
物を出発原料とし、6工程で目的の後記(11)式で示
されるクロマンカルボン酸を収率よく得られることを見
い出した。すなわち本発明は 式
たはハロゲン原子を、R2 はC4 〜C6 の第3級アルキ
ル基を、Mはアルカリ金属原子を示す)で示される化合
物を有機溶媒中 式
原子あるいはメチル基を、Xはハロゲン原子またはOS
O2 R6 基を示し、R6 は低級アルキル基または低級ア
ルキル基で置換されてもよいフェニル基を示す)で示さ
れる化合物と反応させ 式
5 は前記と同じものを示す)で示される化合物を製造し
(第一工程) 次にこの化合物を(1)有機溶媒の存在下もしくは非存
在下高温にてまたは(2)有機溶媒およびルイス酸触媒
の存在下転位反応を行い 式
5 は前記と同じものを示す)で示される化合物を製造し
(第2工程) 次にこの化合物を溶媒中、水素添加触媒の存在下、水素
雰囲気下で接触水素添加(還元)反応して、式
5 は前記と同じものを示す)で示される化合物を製造し
(第3工程) 次にこの化合物を有機溶媒中、ルイス酸存在下 式 CH3 COX′ (6) (式中X′はハロゲン原子を示す)で示される化合物と
反応させ式
5 は前記と同じものを示す)で示される化合物を製造し
(第4工程) 次にこの化合物を水または水および有機溶媒の混合溶媒
中 式 X′2 (8) (式中 X′は前記と同じものを示す)で示される化合
物と、または式 MOX′ (9) (式中 MおよびX′は前記と同じものを示す)で示さ
れる化合物とアルカリの存在下反応させ 式
5 は前記と同じものを示す)で示される化合物を製造し
(第5工程) 最後にこの化合物を、有機溶媒中、ルイス酸と反応させ
記と同じものを示す)で示される化合物を製造する(第
6工程)ことを特徴とするクロマンカルボン酸の製法に
関する。反応経路は次のようになる。
びR5 は前記と同じものを示す)第1工程、すなわち
(1)式の化合物から(3)式の化合物への製造:用い
る有機溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、オルソクロロベンゼンなどの芳香族系溶媒又はジメ
チルホルムアミド,ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの非プロトン系極性溶媒が挙げられ、好
ましくは、前記芳香族系溶媒1重量部に対し前記の非プ
ロトン性極性溶媒を0.1〜0.5重量部混合したもの
を用いると目的物の収率、純度向上のために望ましい。
反応温度は通常0〜50℃であり、好ましくは10〜2
5℃である。式(2)の化合物は式(1)の化合物1モ
ルに対し1〜1.2モル用いるのが好ましい。なお、本
反応を行う際には、式(1)においてMが水素原子の化
合物(フェノール誘導体)を上記の芳香族系溶媒に溶解
し、好ましくはスルホランなどの増塩剤を添加し、該フ
ェノール誘導体1モルに対し好ましくは1.0〜1.3
モルのNaOH、KOHなどのアルカリ金属の水酸化物
を加え、好ましくは100〜120℃に加熱しながら脱
水し、式(1)の化合物(フェノール誘導体のアルカリ
金属塩)とした後、本反応を行うこともできる。
(4)式の化合物への製造:用いる有機溶媒としては、
例えば(1)の場合、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコールなどのポリエチレングリコール系溶媒ま
たはN,N−ジメチルアニリン、N,Nジエチルアニリ
ン、o−ジクロロベンゼンなどの芳香族系溶媒が挙げら
れ、好ましくはN,N−ジエチルアリニンである。また
(2)の場合、トルエン、ジクロロベンゼンなどの芳香
族系溶媒または、クロロホルム1,1,1−トリクロロ
エタンなどの塩素系炭化水素溶媒が挙げられ、好ましく
はo−ジクロロベンゼンである。反応温度は(1)の場
合、通常150〜250℃であり、好ましくは200〜
220℃である。(2)の場合は通常室温〜200℃で
あり、好ましくは150〜180℃である。触媒として
は通常、銀トリフルオロアセテートなどの銀塩、塩化水
銀などの水銀塩、塩化銅などの銅塩、塩化亜鉛などの亜
鉛塩であり、通常0.1〜10mol%、好ましくは
0.5〜5mol%使用する。
(5)式の化合物への製造:用いる溶媒としては有機溶
媒またはそれと水との混合溶媒であり、有機溶媒として
は例えばメタノール、エタノールなどのアルコール系溶
媒またはテトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル系溶媒が挙げられ、これらの溶媒を混合して用いても
よい。反応温度は通常0℃から溶媒の沸点までの範囲で
あり、好ましくは20〜50℃である。触媒は通常パラ
ジウム−活性炭、ラネーニッケルなどの水素添加触媒で
あり、触媒量は通常基質に対して0.1〜20wt%、
好ましくは1〜10wt%用いる。また、発火の危険性
を防ぐために含水触媒を用いるのがよい。また反応は常
圧下、加圧下のどちらでもよいが通常は常圧下で反応を
行う。水素ガスは反応系内に充満させて行うが、反応液
中に吹き込むと反応効率向上につながる。その際なるべ
く気泡が細かくなるようにすることが好ましい。
(7)式の化合物への製造:用いる有機溶媒としては、
ベンゼン、トルエンなどの芳香族系溶媒、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素などの有機塩素系溶媒または二硫化炭素
が挙げられ、好ましくは有機塩素系溶媒である。反応温
度は通常−20℃〜50℃であり、好ましくは−10℃
〜25℃である。ルイス酸は塩化アルミニウム、塩化
鉄、四塩化チタン、三フッ化ホウ素、四塩化スズ、塩化
亜鉛などであり、好ましくは四塩化チタンである。使用
量は基質に対して通常1.0〜3.0当量、好ましくは
1.0〜2.0当量である。またこの他HF、硫酸また
はポリリン酸なども用いられる。式(6)で示される化
合物の使用量は、通常1.0〜5.0当量であり、好ま
しくは1.0〜2.0当量である。
(10)式の化合別への製造:用いる有機溶媒として
は、水溶性有機溶媒、疎水性有機溶媒のどちらも用いて
もよい。水溶性溶媒を用いた場合には水と均一反応に、
また疎水性有機溶媒を用いた場合には水と二相系反応に
なる。場合によっては相間移動触媒を加えることにより
反応効率がよくなるものもある。水溶性有機溶媒として
は例えばメタノール、エタノールなどのアルコール系溶
媒、アセトニトリルなどのニトリル系溶媒、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒などが挙げ
られ、好ましくはジオキサンである。均一系反応の場合
は水と水溶性有機溶媒との混合比は通常10:1から
1:1までの値であり、好ましくは3:1から2:1で
ある。疎水性有機溶媒としては例えばジクロロメタンな
どの有機塩素系溶媒、酢酸エチルなどのエステル系溶媒
またはトルエンなどの芳香族系溶媒が挙げられ、好まし
くはジクロロメタンである。また相間移動触媒を加える
場合は好ましくはテトラ−n−ブチルアンモニウムブロ
マイドなどの四級アンモニウム塩である。反応温度は通
常0℃から溶媒の沸点までであり、好ましくは20℃〜
70℃である。(8)式で示される化合物の使用量とし
ては通常3.0〜6.0当量であり、好ましくは3.0
〜3.5当量である。また(9)式で示される化合物の
使用量としては通常3.0〜6.0当量、好ましくは
3.0〜4.0当量である。
ら(11)式の化合物への製法:用いる有機溶媒として
はトルエン、キシレンなどの芳香族系炭化水素が用いら
れるが、場合によっては、ニトロメタン、ニトロベンゼ
ンなどのニトロ化合物、二硫化炭素、ジクロロメタンな
どの有機塩素系溶媒を用いてもよい。好ましくはトルエ
ンである。ルイス酸としては、塩化アルミニウム、塩化
鉄、四塩化チタンなどが挙げられ、好ましくは塩化アル
ミニウムである。ルイス酸の使用量は通常1.0から
3.0当量であり、好ましくは1.0〜1.5当量であ
る。反応温度は通常0℃から溶媒の沸点までであり好ま
しくは0〜25℃である。本発明の式(1)〜式(6)
において、R1 としては例えばメチル、エチル基、塩
素、臭素又はヨウ素原子が挙げられ、R2 としては例え
ばtert−ブチル、1,1,2−トリメチルプロピル
又は1,1−ジメチルプロピル基が挙げられ、R3 、R
4 及びR5 としては例えば水素原子、メチル基が挙げら
れ、X,X′としては例えば塩素、臭素、ヨウ素原子、
−OSO2 CH3 、−OSO2 C2 H5 又は−OSO2
C6 H4 CH3 基が挙げられ、MとしてはLi、Na又
はKa原子が挙げられるがこれらに限定するものではな
い。
例としては、2−t−ブチル−5−メチルフェノールが
挙げられ、 (3)式の化合物例としては、2−t−ブチル−5−メ
チルフェニル プロパルギルエーテルが挙げられ (4)式の化合物例としては、8−t−ブチル−5−メ
チル−2H−クロメンが挙げられ (5)式の化合物例としては8−t−ブチル−5−メチ
ルクロマンが挙げられ (7)式の化合物例としては6−アセチル−8−t−ブ
チル−5−メチルクロマンが挙げられ (10)式の化合物例としては8−t−ブチル−5−メ
チルクロマン−6−カルボン酸が挙げられ、 (11)式の化合物例としては5−メチルクロマン−6
−カルボン酸が挙げられる。
ドラジン誘導体の原料である中間体が高純度で製造でき
るようになった。
テルの製造:2−t−ブチル−5−メチルフェノール
(300g、1.83mol)をトルエン1.5lに溶
解し、増塩剤としてスルホラン18.3ml加えた。反
応液を約100℃まで加熱し、水酸化カリウム(95
%、130g、2.2mol)をはげしく還流させなが
ら10回に分けて加えた。理論量の脱水が完了したの
ち、反応液を25℃まで冷却し、N,N−ジメチルホル
ムアミド360l加えた。さらに温度を25℃に保った
まま、プロパルギルブロマイド(146ml、1.9m
ol)をゆっくり滴下し、そのまま30分間攪拌し反応
を終了した。反応液にトルエン500mlを加え、分液
ロートに移し、水及びブラインで洗浄後、トルエン層を
芒硝乾燥した。ろ過及び溶媒留去を経て目的物(367
g、GC純度94%)を褐色オイルとして得た。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.00(S. 9H), 2.35(S. 3H) 2.55(t. J=2.4Hz, 1H) 4.76(d, J=2.4Hz, 2H) 6.75(d, J=8.0Hz, 1H) 6.88(S, 1H) 7.22(d, J=8.0Hz, 1H)
2−t−ブチル−5−メチルフェニルプロパルギルエー
テル(367g、1.82mol)をN,N−ジエチル
アニリン900mlに溶解し、220℃の油浴にて2時
間加熱攪拌した。GCにて原料ピークの消失を確認した
のち、反応液を冷却し、酢酸エチル1.5l加え、分液
ロートに移し、10%塩酸水溶液(1l×2)にてN,
N−ジエチルアニリンを有機層から除去した。さらに有
機層を水およびブラインで中性になるまで十分洗浄後、
芒硝乾燥した。ろ過および溶媒留去を経て目的物(36
3g、GC純度93.7%)を褐色オイルとして得た。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.35(S, 9H) 2.25(S, 3H) 4.65(dd, 2H, J=1.6Hz, 4.0Hz) 5.86(dt, 1H, J=4.0Hz, 9.9Hz) 6.62(dt, 1H, J=1.6Hz, 9.9Hz) 6.67(d, 1H, J=8.2Hz) 7.03(d, 1H, J=8.2Hz)
ニルプロパギルエーテル(2.0g、10mmol)を
o−ジクロロベンゼンに溶解し、触媒として臭化銅(2
0mg、約1wt%)を加え180℃にて10時間加熱
した。GCにて反応の終点を確認し、反応液を冷却し
た。反応液にトルエンを加え、ブラインで2回洗浄後、
芒硝乾燥した。ろ過後、減圧蒸留にてトルエン、o−ジ
クロロベンゼンを除去し、目的物(1.8gGC純度
90.1%)を褐色のオイルとして得た。
ブチル−5−メチル−2H−クロメン(336g、1.
66mol)をメタノール1.1lに溶解し、1,4−
ジオキサン120mlを加えた。これに10%パラジウ
ム−活性炭触媒(50%含水品)74gをメタノール1
00mlにけん濁させ、ゆっくりと加えた。反応液を5
0℃に加温し、水素ガスを(1l/min)ほどの量で
系内に吹き込んだ約2時間後、ろ過により触媒を除去し
たのち、溶媒を留去し、淡黄色のオイルを得た。このオ
イルには多少水が含まれているので、n−ヘキサン1l
に溶解し、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、ろ過、溶
媒留去を経て、目的物(330g、GC純度97.3
%)を黄色オイルとして得た。もし原料にハルツが含ま
れている場合は、後処理でn−ヘキサンに溶解する際シ
リカゲル(300mesh, 約200g)を加え、そのまま
一晩放置後、ろ過することにより、クリーン・アップす
ることができる。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.35(S, 9H) 2.00(m, 9H) 2.15(S, 3H) 2.63(t, 2H, J=6.6Hz) 4.11(t, 2H, J=6.6Hz) 6.65(d, 1H, J=7.9Hz) 7.01(d, 1H, J=7.9Hz)
製造:四塩化チタン(177ml、1.62mol)の
四塩化炭素溶液(750ml)に氷冷下、アセチルクロ
ライド(115ml、1.62mol)を滴下し、約1
5分間そのまま攪拌した。そこへ氷冷下、8−t−ブチ
ル−6−メチルクロマン(300g、1.47mol)
の四塩化炭素(100ml)溶液を、温度を10℃以下
に保ちながら滴下し、その温度で30分間攪拌した。反
応液を希塩酸中に注加してしばらく攪拌し四塩化チタン
をクエンチした。溶液を分液ロートに移し、ジクロロメ
タン(1l)加え、抽出した。有機層をさらに水、ブラ
インで洗浄し、芒硝にて乾燥した。ろ過、溶媒留去を経
て、目的物(359g、GC純度97.5%)を白色結
晶として得た。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.37(S, 9H) 2.03(m. 2H) 2.34(S. 3H) 2.54(S, 3H) 2.69(t, 2H, J=6.6Hz) 4.17(t, 2H, J=5.3Hz) 7.46(S, 1H)
の製造:水酸化ナトリウム(552g、13.1mo
l)を水(1.45l)に溶かした溶液に氷冷下、臭素
(244ml、4.57mol)を発熱に注意しながら
滴下し、そのまま30分間攪拌した。反応液を室温にも
どし、1,4−ジオキサン(300ml)加えたのち、
6−アセチル−8−t−ブチル−5−メチルクロマン
(359g、1.45mol)の1,4−ジオキサン
(300ml)溶液を少量ずつ滴下した。反応液を温浴
にて少し暖めると徐々に発熱し、80℃に達した。その
後液温が下がってきたら反応を止め、ジオキサンを濃縮
したのち、溶液をトルエンとともに分液ロートに移し、
未反応の不純物をトルエン層に抽出した。水層を塩酸に
て中和すると安息香酸の粗結晶が析出した。これをろ別
し、結晶を水、ヘキサンでよく洗浄し、風乾した。目的
物が、白色結晶として得られた(330g、HPLC純
度95%)。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.37(S, 9H) 2.05(m. 2H) 2.50(S. 3H) 2.72(t, 2H, J=6.6Hz) 4.19(t, 2H, J=5.3Hz) 7.88(S, 1H) 11.0 (bs, 1H)
%、26.0g、4当量)と50%水酸化ナトリウム水
溶液(3.36g、4当量)を混合し、6−アセチル−
8−t−ブチル−5−メチルクロマン(2g、0.01
05mol)の1,4−ジオキサン(5ml)溶液を室
温で滴下した。これを30分間攪拌し、その後、トリエ
チルベンジルアンモニウムクロライド(TEBAC、2
00mg)を加えた。反応液を60℃で2時間攪拌し、
冷却後、水中に注加した。エーテル50mlを加え、不
純物を抽出した。水層に塩酸を加えていくと、安息香酸
の粗結晶が析出した。これをろ過し、結晶を水、n−ヘ
キサンで洗浄、風乾し、目的物(1.52g、HPLC
純度99%)を白色結晶として得た。
ミニウム(213g、1.6mol)をトルエン(1.
3l)にけん濁させ、氷冷下、8−t−ブチル−5−メ
チルクロマン−6−カルボン酸(330g、1.33m
ol)を温度上昇に注意しながら、少量ずつ加えた。反
応液は褐変した。そのまま状態で2時間攪拌し、原料の
消失を確認したのち、反応液に5%塩酸(700ml)
を発熱に注意しながら氷冷下、滴下した。生じたスラリ
ーを酢酸エチルに溶解し、分離した水層を除去したの
ち、酢酸エチル層に5%水酸化ナトリウム水溶液を加
え、カルボン酸を水層に逆抽出した。水層を氷冷下塩酸
により酸析していき結晶ろ別、減圧乾燥を経て、目的物
(198g、純度99.0%−HPLC面積比、Y:7
7.5%)を白色結晶として得た。1 H-NMR (90MHz, CDCl3) δ(ppm) :2.00(m, 2H) 2.49(S, 3H) 2.69(t, 2H, J=6.6Hz) 4.14(t, 2H, J=5.3 Hz) 6.65(d, 1H, J=8.5 Hz) 7.63(d, 1H, J=8.5 Hz) 9.43 (bs, 1H)
Claims (2)
- 【請求項1】式 【化1】 (式中、R1 はC1 〜C2 のアルキル基またはハロゲン
原子を、R2 はC4 〜C6 の第3級アルキル基を、Mは
アルカリ金属原子を示す)で示される化合物を有機溶媒
中 式 【化2】 (式中 R3 、R4 およびR5 はそれぞれ独立して水素
原子あるいはメチル基を、Xはハロゲン原子またはOS
O2 R6 基を示し、R6 は低級アルキル基または低級ア
ルキル基で置換されてもよいフェニル基を示す)で示さ
れる化合物と反応させ 式 【化3】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す。)で示される化合物を製造し、次にこの
化合物を(1)有機溶媒の存在下もしくは非存在下高温
にて、または(2)有機溶媒およびルイス酸触媒の存在
下転位反応を行い 式 【化4】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す)で示される化合物を製造し、次にこの化
合物を溶媒中、水素添加触媒の存在下、水素雰囲気下で
接触水素添加(還元)反応させて、式 【化5】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す)で示される化合物を製造し、次にこの化
合物を、有機溶媒中、ルイス酸存在下 式 CH3 COX′ (6) (式中X′はハロゲン原子を示す)で示される化合物と
反応させ式 【化6】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す)で示される化合物を製造し、次にこの化
合物を水または、水および有機溶媒の混合溶媒中 式 X′2 (8) (式中X′は前記と同じものを示す)で示される化合物
と、または式 MOX′ (9) (式中 MおよびX′は前記と同じものを示す)で示さ
れる化合物とアルカリの存在下反応させ 式 【化7】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す)で示される化合物を製造し、最後にこの
化合物を、有機溶媒中、ルイス酸と反応させ 【化8】 (式中 R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じものを示す)で示される化合物を製造することを特徴
とするクロマンカルボン酸の製法。 - 【請求項2】R1 がメチル基であり、R2 がt−ブチル
基であり、R3 、R4 およびR5 がそれぞれ水素原子で
ある請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17591793A JP3431218B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | クロマンカルボン酸誘導体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17591793A JP3431218B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | クロマンカルボン酸誘導体の製法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0710866A JPH0710866A (ja) | 1995-01-13 |
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ID=16004513
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JP17591793A Expired - Fee Related JP3431218B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | クロマンカルボン酸誘導体の製法 |
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JP5080198B2 (ja) * | 2007-10-12 | 2012-11-21 | アルバック成膜株式会社 | グレートーンマスク |
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1993
- 1993-06-24 JP JP17591793A patent/JP3431218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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