JP3423876B2 - ソレノイド駆動装置 - Google Patents
ソレノイド駆動装置Info
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- JP3423876B2 JP3423876B2 JP35768797A JP35768797A JP3423876B2 JP 3423876 B2 JP3423876 B2 JP 3423876B2 JP 35768797 A JP35768797 A JP 35768797A JP 35768797 A JP35768797 A JP 35768797A JP 3423876 B2 JP3423876 B2 JP 3423876B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソレノイド駆動装置
であって、車両用自動変速機において摩擦係合要素の油
圧を制御するために用いられるソレノイド等であって、
ソレノイドに流れる電流が目標値になるように通電操作
量がフィードバック制御されるソレノイド駆動装置に関
する。
であって、車両用自動変速機において摩擦係合要素の油
圧を制御するために用いられるソレノイド等であって、
ソレノイドに流れる電流が目標値になるように通電操作
量がフィードバック制御されるソレノイド駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ソレノイドに実際に流れる電
流を検出し、この実際の電流が目標値になるように通電
操作量(例えばトランジスタの制御デューティ)をフィ
ードバック制御するよう構成し、ソレノイドの抵抗,温
度,電源電圧のばらつき等があっても、目標電流に制御
できるようにしたソレノイドの駆動装置が知られている
(特開平3−199757号公報,特開平8−1483
33号公報等参照)。
流を検出し、この実際の電流が目標値になるように通電
操作量(例えばトランジスタの制御デューティ)をフィ
ードバック制御するよう構成し、ソレノイドの抵抗,温
度,電源電圧のばらつき等があっても、目標電流に制御
できるようにしたソレノイドの駆動装置が知られている
(特開平3−199757号公報,特開平8−1483
33号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にソレノイドに対する電流をフィードバック制御する構
成の場合、非通電時にはフィードバック制御が停止さ
れ、通電開始と共にフィードバック制御を初期状態から
再開することになるため、補正要因の大部分を占める温
度変化によって大きな定常的補正が要求される状態で
は、通電開始直後における目標電流値への収束性が悪く
なり、例えば車両用の自動変速機において作動油圧を制
御するソレノイドの場合、油圧の制御精度が悪化して、
変速ショックを招くなどの問題が生じる可能性があっ
た。
にソレノイドに対する電流をフィードバック制御する構
成の場合、非通電時にはフィードバック制御が停止さ
れ、通電開始と共にフィードバック制御を初期状態から
再開することになるため、補正要因の大部分を占める温
度変化によって大きな定常的補正が要求される状態で
は、通電開始直後における目標電流値への収束性が悪く
なり、例えば車両用の自動変速機において作動油圧を制
御するソレノイドの場合、油圧の制御精度が悪化して、
変速ショックを招くなどの問題が生じる可能性があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ソレノイドに流れる電流を目標値にフィードバッ
ク制御するソレノイド駆動装置において、目標値への収
束性を高めることができるようにすることを目的とす
る。
あり、ソレノイドに流れる電流を目標値にフィードバッ
ク制御するソレノイド駆動装置において、目標値への収
束性を高めることができるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、ソレノイドに流れる電流が目標値になるように
通電操作量をフィードバック制御するよう構成されたソ
レノイド駆動装置において、前記目標値と実電流との偏
差の積分値に基づいて、フィードバックゲインを変更す
る構成としたことを特徴とする。
発明は、ソレノイドに流れる電流が目標値になるように
通電操作量をフィードバック制御するよう構成されたソ
レノイド駆動装置において、前記目標値と実電流との偏
差の積分値に基づいて、フィードバックゲインを変更す
る構成としたことを特徴とする。
【0006】かかる構成によると、目標値と実電流との
偏差の積分値が大きいときにゲインを大きくして、制御
偏差に対するフィードバック補正量をより増大させるこ
とが可能となる。
偏差の積分値が大きいときにゲインを大きくして、制御
偏差に対するフィードバック補正量をより増大させるこ
とが可能となる。
【0007】請求項2記載の発明では、前記フィードバ
ック制御が、少なくとも積分動作によって実電流が目標
値になるように通電操作量をフィードバック制御する構
成であり、前記フィードバックゲインの変更を、少なく
とも前記積分動作における積分係数の変更によって行う
構成とした。かかる構成によると、電流のフィードバッ
ク制御が、積分動作(I)のみ、比例積分動作(P
I)、又は、比例積分微分動作(PID)によって行わ
れる一方、フィードバックゲインの変更を、少なくとも
積分動作において制御偏差に対する出力を決定する積分
係数の変更によって行う。
ック制御が、少なくとも積分動作によって実電流が目標
値になるように通電操作量をフィードバック制御する構
成であり、前記フィードバックゲインの変更を、少なく
とも前記積分動作における積分係数の変更によって行う
構成とした。かかる構成によると、電流のフィードバッ
ク制御が、積分動作(I)のみ、比例積分動作(P
I)、又は、比例積分微分動作(PID)によって行わ
れる一方、フィードバックゲインの変更を、少なくとも
積分動作において制御偏差に対する出力を決定する積分
係数の変更によって行う。
【0008】一方、請求項3記載の発明は、ソレノイド
に流れる電流が目標値になるように通電操作量をフィー
ドバック制御するよう構成されたソレノイド駆動装置に
おいて、前記目標値と実電流との偏差の積分値に基づい
て、フィードホワード分としての基準通電操作量の設定
に用いる目標値を補正するよう構成したことを特徴とす
る。
に流れる電流が目標値になるように通電操作量をフィー
ドバック制御するよう構成されたソレノイド駆動装置に
おいて、前記目標値と実電流との偏差の積分値に基づい
て、フィードホワード分としての基準通電操作量の設定
に用いる目標値を補正するよう構成したことを特徴とす
る。
【0009】かかる構成によると、目標値と実電流との
偏差の積分値に応じて基準通電操作量が補正されること
になり、これにより、基準通電操作量のみを与えたとき
の制御偏差を小さくして、フィードバック制御の収束性
を高めることが可能となる。請求項4記載の発明では、
前記ソレノイドが、自動変速機における摩擦係合要素の
油圧を制御するソレノイドである構成とした。
偏差の積分値に応じて基準通電操作量が補正されること
になり、これにより、基準通電操作量のみを与えたとき
の制御偏差を小さくして、フィードバック制御の収束性
を高めることが可能となる。請求項4記載の発明では、
前記ソレノイドが、自動変速機における摩擦係合要素の
油圧を制御するソレノイドである構成とした。
【0010】かかる構成によると、摩擦係合要素の油圧
をソレノイドによって制御して変速を行わせる構成にお
いて、目標油圧を得るための目標電流に実際の電流が一
致するように通電操作量がフィードバック制御される構
成において、目標値と実電流との偏差の積分値に基づい
て、フィードバックゲイン又は基準通電操作量を設定す
るための電流目標値が変更される。
をソレノイドによって制御して変速を行わせる構成にお
いて、目標油圧を得るための目標電流に実際の電流が一
致するように通電操作量がフィードバック制御される構
成において、目標値と実電流との偏差の積分値に基づい
て、フィードバックゲイン又は基準通電操作量を設定す
るための電流目標値が変更される。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、目標値と
実電流との偏差の積分値に応じたフィードバックゲイン
の変更により、温度条件の変化等により定常制御偏差が
大きいときの収束性を高めることができるという効果が
ある。請求項2記載の発明によると、積分動作における
積分係数を目標値と実電流との偏差の積分値に応じて補
正することで、安定的に収束性の確保を図れるという効
果がある。
実電流との偏差の積分値に応じたフィードバックゲイン
の変更により、温度条件の変化等により定常制御偏差が
大きいときの収束性を高めることができるという効果が
ある。請求項2記載の発明によると、積分動作における
積分係数を目標値と実電流との偏差の積分値に応じて補
正することで、安定的に収束性の確保を図れるという効
果がある。
【0012】請求項3記載の発明によると、基準通電操
作量のみを与えたときの制御偏差を小さくでき、以て、
温度条件の変化等により定常制御偏差が大きいときの収
束性を高めることができるという効果がある。請求項4
記載の発明によると、自動変速機における摩擦係合要素
の油圧の制御精度が向上し、以て、変速性能を向上させ
ることができるという効果がある。
作量のみを与えたときの制御偏差を小さくでき、以て、
温度条件の変化等により定常制御偏差が大きいときの収
束性を高めることができるという効果がある。請求項4
記載の発明によると、自動変速機における摩擦係合要素
の油圧の制御精度が向上し、以て、変速性能を向上させ
ることができるという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明に係るソレノイド駆動装置を含ん
で構成される車両用自動変速機のシステム構成を示す図
である。この図1において、図示しない車両に搭載され
るエンジン1の出力トルクは、自動変速機2を介して駆
動輪に伝達される。
する。図1は、本発明に係るソレノイド駆動装置を含ん
で構成される車両用自動変速機のシステム構成を示す図
である。この図1において、図示しない車両に搭載され
るエンジン1の出力トルクは、自動変速機2を介して駆
動輪に伝達される。
【0014】前記自動変速機2は、クラッチ,ブレーキ
などの摩擦係合要素に対する作動油圧の供給を複数のソ
レノイドバルブを内蔵するソレノイドバルブユニット3
によって制御することで変速が行われる構成のものであ
る。該自動変速機2は、具体的には、図2に示すよう
に、トルクコンバータT/Cを介してエンジンの出力ト
ルクを入力する構成であって、フロント遊星歯車組83,
リヤ遊星歯車組84を備えると共に、摩擦係合要素とし
て、リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バ
ンドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cを備える。尚、図2
において、81は変速機の入力軸,82は変速機の出力軸を
示し、また、Neはエンジン回転速度,Ntはタービン
回転速度,Noは出力軸回転速度を示す。
などの摩擦係合要素に対する作動油圧の供給を複数のソ
レノイドバルブを内蔵するソレノイドバルブユニット3
によって制御することで変速が行われる構成のものであ
る。該自動変速機2は、具体的には、図2に示すよう
に、トルクコンバータT/Cを介してエンジンの出力ト
ルクを入力する構成であって、フロント遊星歯車組83,
リヤ遊星歯車組84を備えると共に、摩擦係合要素とし
て、リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バ
ンドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cを備える。尚、図2
において、81は変速機の入力軸,82は変速機の出力軸を
示し、また、Neはエンジン回転速度,Ntはタービン
回転速度,Noは出力軸回転速度を示す。
【0015】上記構成において、図3に示すように、前
記リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バン
ドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cの締結,解放の組み
合わせに応じて変速が行われ、例えば、3速→4速のア
ップシフト時には、フォワードクラッチFWD/Cの解
放と、バンドブレーキB/Bの締結とが同時に行われる
ことになる。即ち、本実施の形態における自動変速機2
は、1方向クラッチを用いずに、2つの摩擦係合要素の
締結と解放とを油圧制御によって同時に行わせる変速
(所謂クラッチツウクラッチ変速)を実行する構成とな
っている。
記リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バン
ドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cの締結,解放の組み
合わせに応じて変速が行われ、例えば、3速→4速のア
ップシフト時には、フォワードクラッチFWD/Cの解
放と、バンドブレーキB/Bの締結とが同時に行われる
ことになる。即ち、本実施の形態における自動変速機2
は、1方向クラッチを用いずに、2つの摩擦係合要素の
締結と解放とを油圧制御によって同時に行わせる変速
(所謂クラッチツウクラッチ変速)を実行する構成とな
っている。
【0016】前記コントロールユニット4には、前記ソ
レノイドバルブユニット3の各ソレノイドに対する電流
値と油圧との相関を示すテーブルが記憶されており、要
求油圧に対応する目標電流値を求めて、この目標電流値
に実際の電流が一致するように、ソレノイドへの通電量
を制御するトランジスタのONデューティをフィードバ
ック制御する。
レノイドバルブユニット3の各ソレノイドに対する電流
値と油圧との相関を示すテーブルが記憶されており、要
求油圧に対応する目標電流値を求めて、この目標電流値
に実際の電流が一致するように、ソレノイドへの通電量
を制御するトランジスタのONデューティをフィードバ
ック制御する。
【0017】前記フィードバック制御は、図4に示すよ
うな構成によって行われる。図4において、まず、目標
電流演算部21では、目標油圧に相当する目標電流Iが演
算される。前記目標電流IT は、中央値演算部22におい
てフィードホワード分としての基準デューティ(ON時
間割合%)に変換される。
うな構成によって行われる。図4において、まず、目標
電流演算部21では、目標油圧に相当する目標電流Iが演
算される。前記目標電流IT は、中央値演算部22におい
てフィードホワード分としての基準デューティ(ON時
間割合%)に変換される。
【0018】一方、前記ソレノイドバルブそれぞれのソ
レノイド23に実際に流れる電流iが、電流検出抵抗の端
子電圧として検出され、この実際の電流iと目標電流と
の偏差が制御偏差として演算される。そして、前記制御
偏差に基づきPIDフィードバック制御部24では、PI
D(比例・積分・微分)制御動作によってフィードバッ
ク補正分を設定し、前記基準デューティ(フィードホワ
ード分)と前記フィードバック補正分とを加算して得ら
れるデューティDUTYを、前記ソレノイド23(ソレノ
イド23への通電を制御するトランジスタ)に出力する。
レノイド23に実際に流れる電流iが、電流検出抵抗の端
子電圧として検出され、この実際の電流iと目標電流と
の偏差が制御偏差として演算される。そして、前記制御
偏差に基づきPIDフィードバック制御部24では、PI
D(比例・積分・微分)制御動作によってフィードバッ
ク補正分を設定し、前記基準デューティ(フィードホワ
ード分)と前記フィードバック補正分とを加算して得ら
れるデューティDUTYを、前記ソレノイド23(ソレノ
イド23への通電を制御するトランジスタ)に出力する。
【0019】前記電流検出抵抗の端子電圧は、ローパス
フィルタ25を介した後、A/D変換器26によってデジタ
ルデータに変換され、更に、増幅器27で電圧電流変換に
相当するゲインで増幅されて、検出電流値として制御偏
差の演算に用いられる。ここで、前記図4に示されるフ
ィードバック制御の詳細を、図5のフローチャートに従
って説明する。
フィルタ25を介した後、A/D変換器26によってデジタ
ルデータに変換され、更に、増幅器27で電圧電流変換に
相当するゲインで増幅されて、検出電流値として制御偏
差の演算に用いられる。ここで、前記図4に示されるフ
ィードバック制御の詳細を、図5のフローチャートに従
って説明する。
【0020】図5のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ1(図中にはS1と記してある。以下同様)で
は、目標油圧を目標電流IT に変換する。ステップ2で
は、前記目標電流IT が0であるか否かを判別する。そ
して、目標電流IT が0であって、ソレノイド23をOF
Fするときには、ステップ3へ進んで、フィードバック
制御における積分制御量の演算に用いるエラー積分値S
erをゼロリセットし、次のステップ4では、ソレノイ
ド23に出力するデューティ信号を0とする。
テップ1(図中にはS1と記してある。以下同様)で
は、目標油圧を目標電流IT に変換する。ステップ2で
は、前記目標電流IT が0であるか否かを判別する。そ
して、目標電流IT が0であって、ソレノイド23をOF
Fするときには、ステップ3へ進んで、フィードバック
制御における積分制御量の演算に用いるエラー積分値S
erをゼロリセットし、次のステップ4では、ソレノイ
ド23に出力するデューティ信号を0とする。
【0021】一方、目標電流IT が0でないときには、
ステップ5へ進み、前記ステップ1で演算した目標電流
IT に基づいてフィードホワード分としての基準デュー
ティ(中央値)Isen (基準通電操作量)を演算する。
ステップ6では、目標電流IT と実電流iとの偏差を、
エラー量(制御偏差)Erとして演算する(Er=IT
−i)。
ステップ5へ進み、前記ステップ1で演算した目標電流
IT に基づいてフィードホワード分としての基準デュー
ティ(中央値)Isen (基準通電操作量)を演算する。
ステップ6では、目標電流IT と実電流iとの偏差を、
エラー量(制御偏差)Erとして演算する(Er=IT
−i)。
【0022】ステップ7では、比例制御量Ikpを、前記
エラー量Erと比例定数Kpとに基づき、Ikp=Kp・
Erとして演算する。ステップ8では、微分制御量Ikd
を、今回のエラー量Erと前回のエラー量Erφと微分
定数Kdと基づき、Ikd=Kd(Er−Erφ)として
演算する。ステップ9では、前記ステップ6で演算され
たエラー量Erに基づき、エラー積分値SerをSer
←Ser+Erとして演算する。
エラー量Erと比例定数Kpとに基づき、Ikp=Kp・
Erとして演算する。ステップ8では、微分制御量Ikd
を、今回のエラー量Erと前回のエラー量Erφと微分
定数Kdと基づき、Ikd=Kd(Er−Erφ)として
演算する。ステップ9では、前記ステップ6で演算され
たエラー量Erに基づき、エラー積分値SerをSer
←Ser+Erとして演算する。
【0023】ステップ10では、積分制御量Ikiを、前記
エラー積分値Serと積分定数Kiとに基づいて、Iki
=Ki・Serとして演算する。ステップ11では、最終
的にソレノイド23に与えるデューティ信号DUTY(通
電操作量)を、DUTY=Isen +Ikp+Iki+Ikdと
して演算する。上記構成により、目標油圧に相当する目
標電流IT に実際の電流i(制御量)が一致するよう
に、PID制御(比例,積分,微分動作)によってソレ
ノイド23の通電がフィードバック制御される。
エラー積分値Serと積分定数Kiとに基づいて、Iki
=Ki・Serとして演算する。ステップ11では、最終
的にソレノイド23に与えるデューティ信号DUTY(通
電操作量)を、DUTY=Isen +Ikp+Iki+Ikdと
して演算する。上記構成により、目標油圧に相当する目
標電流IT に実際の電流i(制御量)が一致するよう
に、PID制御(比例,積分,微分動作)によってソレ
ノイド23の通電がフィードバック制御される。
【0024】次のステップ12では、前記エラー積分値S
erに基づき、エラー積分値Serが大きいときほど前
記積分動作に用いる積分定数Kiを大きく補正して、フ
ィードバックゲインを変更する。尚、積分定数Kiと共
に、又は、積分定数Kiに代えて比例定数Kp,微分定
数Kdを、エアー積分値Serに基づいて補正する構成
としても良いが、積分定数Kiの変更が最も効果的でか
つ安定的な制御となる。
erに基づき、エラー積分値Serが大きいときほど前
記積分動作に用いる積分定数Kiを大きく補正して、フ
ィードバックゲインを変更する。尚、積分定数Kiと共
に、又は、積分定数Kiに代えて比例定数Kp,微分定
数Kdを、エアー積分値Serに基づいて補正する構成
としても良いが、積分定数Kiの変更が最も効果的でか
つ安定的な制御となる。
【0025】上記のようにして、エラー積分値Serに
基づいて積分定数Kiを補正してフィードバックゲイン
を変更する構成とすれば、温度条件等によって定常的に
大きなフィードバック補正が必要なときに、該補正要求
に応じてフィードバックゲインを変更して、目標値への
収束性を確保することが可能となる。従って、温度条件
の変化等があっても、フィードバック制御の開始時から
目標油圧に応答良く制御でき、自動変速機における変速
性能を向上させることができるものである。
基づいて積分定数Kiを補正してフィードバックゲイン
を変更する構成とすれば、温度条件等によって定常的に
大きなフィードバック補正が必要なときに、該補正要求
に応じてフィードバックゲインを変更して、目標値への
収束性を確保することが可能となる。従って、温度条件
の変化等があっても、フィードバック制御の開始時から
目標油圧に応答良く制御でき、自動変速機における変速
性能を向上させることができるものである。
【0026】ところで、上記では、前記エラー積分値S
erに応じてフィードバックゲインを変更することで、
収束性を改善する構成としたが、フィードバックゲイン
を変更する代わりに、前記基準デューティIsen (基準
通電操作量)の設定に用いる目標電流IT(目標値)を
補正する構成としても良い。図6のフローチャートは、
前記目標電流IT(目標値)の補正を行う第2の実施形
態を示すものであり、前記図5のフローチャートに対し
て、S5A,S12Aの部分のみが異なる。
erに応じてフィードバックゲインを変更することで、
収束性を改善する構成としたが、フィードバックゲイン
を変更する代わりに、前記基準デューティIsen (基準
通電操作量)の設定に用いる目標電流IT(目標値)を
補正する構成としても良い。図6のフローチャートは、
前記目標電流IT(目標値)の補正を行う第2の実施形
態を示すものであり、前記図5のフローチャートに対し
て、S5A,S12Aの部分のみが異なる。
【0027】図6のフローチャートにおいて、S5Aで
は、前記目標電流ITを補正値Ihで補正した結果に基づ
いて、基準デューティIsen(中央値)を演算する。前
記補正値Ihは、S12Aにおいて、エラー積分値Ser
に基づいて設定され、エラー積分値Serが大きいとき
ほど大きな補正値Ihが設定される。
は、前記目標電流ITを補正値Ihで補正した結果に基づ
いて、基準デューティIsen(中央値)を演算する。前
記補正値Ihは、S12Aにおいて、エラー積分値Ser
に基づいて設定され、エラー積分値Serが大きいとき
ほど大きな補正値Ihが設定される。
【0028】上記のようにして、エラー積分値Serに
基づいて、基準デューティIsen (中央値)を演算する
ときの目標電流ITを補正すれば、定常制御偏差分を予
め基準デューティIsenに含めることになって、制御偏
差が縮小し、以て、フィードバック制御における収束性
を向上させることができるものである。
基づいて、基準デューティIsen (中央値)を演算する
ときの目標電流ITを補正すれば、定常制御偏差分を予
め基準デューティIsenに含めることになって、制御偏
差が縮小し、以て、フィードバック制御における収束性
を向上させることができるものである。
【図1】本発明のソレノイド駆動装置が適用されるソレ
ノイドバルブを含んで構成される自動変速機を示すシス
テム図。
ノイドバルブを含んで構成される自動変速機を示すシス
テム図。
【図2】上記自動変速機の詳細を示す構成図。
【図3】上記自動変速機における摩擦係合要素の締結状
態の組み合わせによる変速の様子を示す図。
態の組み合わせによる変速の様子を示す図。
【図4】ソレノイドの電流値のフィードバック制御を示
す制御ブロック図。
す制御ブロック図。
【図5】フィードバック制御の第1の実施形態を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図6】フィードバック制御の第2の実施形態を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
1 エンジン
2 自動変速機
3 ソレノイドバルブユニット
4 コントロールユニット
21 目標電流演算部
22 中央値演算部
23 ソレノイド
24 PIDフィードバック制御部
25 ローパスフィルタ
26 A/D変換器
27 増幅器
83 フロント遊星歯車組
84 リヤ遊星歯車組
R/C リバースクラッチ
H/C ハイクラッチ
B/B バンドブレーキ
L&R/B ロー&リバースブレーキ
FWD/C フォワードクラッチ
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G05F 1/575
F16H 61/00
G05B 11/32
G05B 13/02
H01F 7/18
Claims (4)
- 【請求項1】ソレノイドに流れる電流が目標値になるよ
うに通電操作量をフィードバック制御するよう構成され
たソレノイド駆動装置において、前記目標値と実電流との偏差の積分値 に基づいて、フィ
ードバックゲインを変更するよう構成したことを特徴と
するソレノイド駆動装置。 - 【請求項2】前記フィードバック制御が、少なくとも積
分動作によって実電流が目標値になるように通電操作量
をフィードバック制御する構成であり、前記フィードバ
ックゲインの変更を、少なくとも前記積分動作における
積分係数の変更によって行うことを特徴とする請求項1
記載のソレノイド駆動装置。 - 【請求項3】ソレノイドに流れる電流が目標値になるよ
うに通電操作量をフィードバック制御するよう構成され
たソレノイド駆動装置において、前記目標値と実電流との偏差の積分値 に基づいて、フィ
ードホワード分としての基準通電操作量の設定に用いる
目標値を補正するよう構成したことを特徴とするソレノ
イド駆動装置。 - 【請求項4】前記ソレノイドが、自動変速機における摩
擦係合要素の油圧を制御するソレノイドであることを特
徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のソレノイ
ド駆動装置。
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JP35768797A JP3423876B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | ソレノイド駆動装置 |
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JP35768797A JP3423876B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | ソレノイド駆動装置 |
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JPH11184543A JPH11184543A (ja) | 1999-07-09 |
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-
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