JP3423756B2 - 自転車用動作装置の操作構造 - Google Patents
自転車用動作装置の操作構造Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Description
張り操作力と、リターンばねによる復元操作力とによっ
て往復操作される切り換え操作部を備える自転車用動作
装置の操作構造に関する。
えば特開平4−231763号公報に示される内装変速
ハブがある。すなわち、ハブ軸が駆動体およびハブ胴を
回動可能に支持し、ハブ軸に回動可能に外嵌している4
個の太陽ギヤ、太陽ギヤに噛み合っている一対の遊星ギ
ヤ、駆動体の回動力を一方の遊星ギヤのキャリヤに伝達
するクラッチ機構、他方の遊星ギヤに噛み合っているリ
ングギヤの回動力をハブ胴に伝達する伝動爪、他方の遊
星ギヤを支持するキャリヤの回動力をハブ胴に伝達する
伝動爪などが変速機構を構成し、この変速機構が駆動体
の回動力を変速してハブ胴に伝達する。そして、ハブ軸
に正逆回転可能に外嵌している変速スリーブを、変速ワ
イヤによる引っ張り操作力によって正逆回転方向の一方
に回動操作し、リターンばねによる操作力によって正逆
回転方向の他方に回動操作すると、この変速スリーブが
備える制御部の作用により、前記クラッチ機構が入りと
切りに切り換わり、かつ、4個の太陽ギヤそれぞれの備
える太陽爪がハブ軸の突起に引っ掛かって太陽ギヤを回
動しないように固定するロック姿勢と、ハブ軸の突起を
乗り越えて太陽ギヤの回動を可能にするロック解除姿勢
とに切り換わって、変速機構が7段階の変速状態に切り
換わることにより、駆動体の回動力が第1〜第7速の7
段階に変速してハブ胴に伝達するようになっている。
らロック解除姿勢に切り換えるには、太陽爪とハブ軸突
起との引っ掛かりを外す必要があることから、比較的強
い操作力が必要になる。殊に、走行駆動しているなど比
較的大きな駆動負荷が作用している場合には、太陽爪と
ハブ軸突起との引っ掛かりが強くなり、強い変速操作力
が必要になる。このため、従来、リターンばねのばね力
を比較的強くし、太陽爪とハブ軸突起との引っ掛かりが
若干強くてもリターンばねによる変速が比較的スムーズ
にできるようにすると、変速ワイヤの引っ張り方向に変
速する際、ばね力の強いリターンばねに抗して変速操作
する必要があることから、変速操作が重くなっていた。
本発明の目的は、操作ワイヤの引っ張り力とリターンば
ねの復元力によって切り換え操作する自転車用動作装置
でありながら、操作ワイヤの緩め操作による切り換えが
確実にでき、しかも、操作ワイヤの引っ張り操作による
切り換え操作が比較的軽くできるようにすることにあ
る。
作装置の操作構造は、目的達成のために、冒頭に記した
ものにおいて、前記切り換え操作部に自転車の駆動回動
体の回動力を復元操作力として伝達するクラッチ機構を
備え、前記操作ワイヤの緊張力を検出し、検出緊張力が
設定力より小であると前記クラッチ機構を自動的に入り
操作し、かつ、検出緊張力が前記設定力以上であると前
記クラッチ機構を自動的に切り操作するクラッチ操作機
構を備えてあることを特徴とする。
置に引っ張り維持するために操作ワイヤに作用する緊張
力を前記設定力として設定する。すると、操作ワイヤを
引っ張り操作する場合には、操作ワイヤの緊張力が前記
設定力以上になる。このためにクラッチ操作機構がクラ
ッチ機構を自動的に切り操作して駆動体と切り換え操作
部との相対移動が可能になり、切り換え操作部を所望ど
おり操作できる。そして、操作ワイヤを緩め操作して
も、たとえば上記内装変速ハブにおいて太陽爪とハブ軸
とが強く引っ掛かっている場合の如く、切り換え操作部
が全く切り換わらないとか、作動しても操作ワイヤの操
作ストロークに対応するだけのストロークを十分に作動
しない場合には、操作ワイヤに緩みが発生して操作ワイ
ヤの緊張力が前記設定力より小になり、クラッチ操作機
構が自動的にクラッチ機構を入りに操作する。すると、
走行駆動のために回動している駆動回動体の回動力が切
り換え操作部に伝達し、切り換え操作部が伝達回動力を
復元操作力として所望どおり切り換わり作動する。切り
換え操作部が所定の操作位置に切り換わると、この切り
換わり作動のために操作ワイヤのそれまでの緊張力低下
が解消して、操作ワイヤの緊張力が前記設定力に戻る。
すると、クラッチ操作機構が自動的にクラッチ機構を切
りに切り換え操作し、駆動回動体と切り換え操作部との
連結が解除して両者の相対回動が可能になり、駆動回動
体の駆動やつぎの切り換え操作部の操作が可能になる。
わらない場合には、駆動回動体の回動力によって切り換
え操作できることにより、操作ワイヤを緩め操作して切
り換え操作する際、たとえば内装変速ハブにおいて太陽
爪とハブ軸突起との引っ掛かりが強くなっている場合の
ように切り換わり抵抗が大きくても、駆動回動体の回動
力を利用して確実かつスムーズに切り換え操作できる。
このために、リターンばねのばね力を比較的弱くし、操
作ワイヤを引っ張り操作する際にリターンばねのために
発生する操作抵抗が極力小になって、操作ワイヤを引っ
張り操作して切り換え操作する際の操作力が比較的軽く
て済むようになり、たとえば必要な時にタイミング遅れ
を伴うことなく変速できるとともに、比較的軽く変速操
作できるなど有利に使用できるものになった。
示せず)をギヤ部1aに巻き掛けて回動方向Fに回動駆
動する入力用の駆動体1、および、自転車用車輪のスポ
ーク(図示せず)をハブ鍔2aに連結するように構成し
たハブ胴2を、自転車の車体フレームに回動不能に固定
するハブ軸3によってボール4や玉押し5を介して回動
自在に支持するように構成するとともに、ハブ胴2の内
部に位置する第1遊星ギヤ11、第2遊星ギヤ12およ
び第1〜第4太陽ギヤ21〜24などを備える変速機構
10が駆動体1の回動力を7段階に変速してハブ胴2に
伝達するように構成して、自転車用の内装7段変速ハブ
を構成してある。詳しくは、つぎのように構成してあ
る。
31を介して回動可能に外嵌している前記太陽ギヤ21
〜24、この太陽ギヤ21〜24のうちの第1太陽ギヤ
21と第2太陽ギヤ22とに噛み合っている前記第1遊
星ギヤ11、太陽ギヤ21〜24のうちの第3太陽ギヤ
23と第4太陽ギヤ24とに噛み合っている前記第2遊
星ギヤ12、第2遊星ギヤ12の小径ギヤ部12aに噛
み合っているリングギヤ13と、駆動体1との間に設け
てある伝動爪14、第2遊星ギヤ12を支持しているキ
ャリヤ15と、駆動体1との間に設けてあるクラッチ爪
16、第1遊星ギヤ11の小径ギヤ部11aに噛み合っ
ているリングギヤ17と、ハブ胴2との間に設けてある
伝動爪18、第1遊星ギヤ11を支持しているキャリヤ
19に一体に回動するように噛み合い連動している回転
伝動体20、この回転伝動体20とハブ胴2との間に設
けてある伝動爪25などによって構成してある。
在に取り付け、そして、爪先がリングギヤ13のラチェ
ット歯部13aに係止する起立姿勢に爪ばね(図示せ
ず)によって付勢してあるとともに、リングギヤ13が
駆動体1より高速で回動することを可能にするようにラ
チェット爪に形成してあり、駆動体1の回動力をリング
ギヤ13に伝達し、かつ、リングギヤ13が駆動体1よ
り先行回転することを許容する。前記伝動爪18は、リ
ングギヤ17に起伏揺動自在に取り付け、そして、爪先
がハブ胴2のラチェット歯部2bに係止する起立姿勢に
爪ばね(図示せず)によって付勢してあり、リングギヤ
17の回動力をハブ胴2に伝達する。前記伝動爪25
は、回転伝動体20に起伏揺動自在に取り付け、そし
て、爪先がハブ胴2のラチェット歯部2cに係止する起
立姿勢に爪ばね(図示せず)によって付勢してあるとと
もに、ハブ胴2が回転伝動体20より高速で回動するこ
とを可能にするようにラチェット爪に形成してあり、第
1遊星ギヤ11のキャリヤ19から回転伝動体20に伝
達する回動力をハブ胴2に伝達し、かつ、ハブ胴2が回
転伝動体20より先行回転することを許容する。
動自在に取り付けるとともに、爪先がキャリヤ15のク
ラッチ歯部15aに係止する起立姿勢に爪ばね(図示せ
ず)によって付勢してある。爪ばねのためにクラッチ爪
16の爪先がキャリヤ15のクラッチ歯部15aに係止
すると、クラッチ爪16は入りになって駆動体1の回動
力をキャリヤ15に伝達する。クラッチ爪16の爪先が
キャリヤ15のクラッチ歯部15aから外れると、クラ
ッチ爪16は切りになって駆動体1からキャリヤ15へ
の伝動を絶つ。第2遊星ギヤ12のキャリヤ15と第1
遊星ギヤ11のキャリヤ19とは、遊星ギヤ12と11
との間に位置する歯部15bと19aとによって一体に
回動するように噛み合い連動している。
4に示す如き太陽爪21aまたは22aまたは23aま
たは24aを爪先側がハブ軸3の方に突出する姿勢とギ
ヤ側の方に引退する姿勢とに揺動するように構成して、
かつ、前記突出姿勢に爪ばねによって付勢して備えてあ
る。図4に示す第1太陽爪21aの場合の如く太陽爪2
1a〜24aの爪先がハブ軸3の備える第1突起3aま
たは第2突起3bまたは第3突起3cに係止すると、太
陽爪21a〜24aはロック姿勢になり、ハブ軸3を反
力部材として太陽ギヤ21または22または23または
24を突っ張り支持する。すなわち、太陽ギヤ21また
は22または23または24を遊星ギヤ11または12
から回動操作力が作用しても回動しないようにロックす
る。また、図4に示す第2太陽爪22aの場合の如く太
陽爪21a〜24aの爪先がハブ軸3の備える第1突起
3aまたは第2突起3bまたは第3突起3cを乗り越え
るようになると、太陽爪21a〜24aはロック解除姿
勢になり、太陽ギヤ21または22または23または2
4に対する突っ張り支持を解除する。つまり、太陽ギヤ
21または22または23または24が自由に回動する
ことを可能にする。さらに、図4に示す第3太陽爪23
aおよび第4太陽24aの場合の如く、太陽ギヤ21〜
24にA方向の回動操作力が作用すると、太陽爪21a
〜24aの遊端側が基端側よりギヤ回動方向後方側に位
置して太陽爪21a〜24aの爪先がハブ軸3の突起3
aまたは3bまたは3cを乗り越えることにより、太陽
爪21a〜24aは制御不要になり、太陽ギヤ21また
は22または23または24が自由に回動することを可
能にする。
駆動体1の回動力がキャリヤ15から19に伝わり、ク
ラッチ爪16が切りにあると、駆動体1の回動力がリン
グギヤ13に伝わる。第3太陽爪23aまたは第4太陽
爪24aがロック姿勢にあると、第2遊星ギヤ12がリ
ングギヤ13の回動力を減速してキャリヤ15に伝達
し、第1太陽爪21aまたは第2太陽爪22aがロック
姿勢にあると、第1遊星ギヤ11がキャリヤ19の回動
力を増速してリングギヤ17に伝達する。そして、キャ
リヤ15と19が一体に回動することにより、クラッチ
爪16が入りと切りとのいずれかになり、かつ、太陽爪
21a〜24aがロック姿勢とロック解除姿勢および制
御不要のいずれかになることにより、駆動体1の回動力
が第1速〜第7速の7段階に変速してハブ胴2に伝わ
る。
16が入りで、第1太陽爪21aが制御不要で、第2太
陽爪22aがロック姿勢で、第3太陽爪23aが制御不
要で、第4太陽爪24aが制御不要になると、第7速に
なり、駆動体1の回動力がクラッチ爪16、キャリヤ1
5と19、第1遊星ギヤ11、リングギヤ17、伝動爪
18を介してハブ胴2に伝達する。クラッチ爪16が入
りで、第1太陽爪21aがロック姿勢で、第2太陽爪2
2aがロック解除姿勢で、第3太陽爪23aが制御不要
で、第4太陽爪24aが制御不要になると、第6速にな
り、駆動体1の回動力がクラッチ爪16、キャリヤ15
と19、第1遊星ギヤ11、リングギヤ17、伝動爪1
8を介してハブ胴2に伝達する。クラッチ爪16が切り
で、第1太陽爪21aが制御不要で、第2太陽爪22a
がロック姿勢で、第3太陽爪23aがロック姿勢で、第
4太陽爪24aが制御不要になると、第5速になり、駆
動体1の回動力が伝動爪14、リングギヤ13、第2遊
星ギヤ12、キャリヤ15と19、第1遊星ギヤ11、
リングギヤ17、伝動爪18を介してハブ胴2に伝達す
る。クラッチ爪16が入りで、第1太陽爪21aがロッ
ク解除姿勢で、第2太陽爪22aがロック解除姿勢で、
第3太陽爪23aが制御不要で、第4太陽爪24aが制
御不要になると、第4速になり、駆動体1の回動力がク
ラッチ爪16、キャリヤ15と19、回転伝動体20、
伝動爪25を介してハブ胴2に伝達する。クラッチ爪1
6が切りで、第1太陽爪21aがロック姿勢で、第2太
陽爪22aがロック解除姿勢で、第3太陽爪23aがロ
ック解除姿勢で、第4太陽爪24aがロック姿勢になる
と、第3速になり、駆動体1の回動力が伝動爪14、リ
ングギヤ13、第2遊星ギヤ12、キャリヤ15と1
9、第1遊星ギヤ11、リングギヤ17、伝動爪18を
介してハブ胴2に伝達する。クラッチ爪16が切りで、
第1太陽爪21aがロック解除姿勢で、第2太陽爪22
aがロック解除姿勢で、第3太陽爪23aがロック姿勢
で、第4太陽爪24aが制御不要になると、第2速にな
り、駆動体1の回動力が伝動爪14、リングギヤ13、
第2遊星ギヤ12、キャリヤ15と19、回転伝動体2
0、伝動爪25を介してハブ胴2に伝達する。クラッチ
爪16が切りで、第1太陽爪21aがロック解除姿勢
で、第2太陽爪22aがロック解除姿勢で、第3太陽爪
23aがロック解除姿勢で、第4太陽爪24aがロック
姿勢になると、第1速になり、駆動体1の回動力が伝動
爪14、リングギヤ13、第2遊星ギヤ12、キャリヤ
15と19、回転伝動体20、伝動爪25を介してハブ
胴2に伝達する。
記変速スリーブ31、前記玉押し5よりハブ内側で変速
スリーブ31を逆回転方向に回動付勢しているリターン
ばね32、ハブ軸3が前記玉押し5の近くで支持部材3
3を介して支持しているクラッチ操作体34、このクラ
ッチ操作体34に作用するリターンばね35、変速スリ
ーブ31の前記玉押し5からハブ横外側に突出する端部
に位置する操作部31aに設けたピン式クラッチ爪36
などによって操作部構造を構成するとともに、操作部3
1aに備えてあるワイヤ連結具38などでなるクラッチ
操作機構39を操作構造を備えて、変速操作を可能にし
てある。
軸芯まわりで正回転方向と逆回転方向とに回転し、一方
の回動スロトークエンド側の第1速位置と他方の回動ス
トロークエンド側の第7速位置までの7つの操作位置に
切り換わる。変速スリーブ31が第1速位置〜第3速位
置に位置すると、変速スリーブ31に図5の如き操作部
材を一体回動可能に取り付けて形成してある操作部37
の第1操作部37aが前記クラッチ操作体34の操作ピ
ン部34aに当接する。すると、第1操作部37aがク
ラッチ操作体34をリターンばね35に抗して支持部材
33のガイドに沿わせてクラッチ爪16の方に摺動操作
し、クラッチ操作体34のカム部がクラッチ爪16の端
部に当接してクラッチ爪16を駆動体側に倒伏操作す
る。これにより、変速スリーブ31はクラッチ爪16を
切りに操作することになる。変速スリーブ31が第4速
位置になると、操作部37の切欠き底部でなる第2操作
部37bがクラッチ操作体34の操作ピン部34aに対
応する。すると、クラッチ操作体34がリターンばね3
5の弾性復元力による操作力のためにクラッチ爪16か
ら離れる位置に摺動し、クラッチ爪16が爪ばねによる
付勢力によって入りになる。これにより、変速スリーブ
31はクラッチ爪16を入りに操作することになる。変
速スリーブ31が第5速位置になると、操作部37の第
3操作部37cが操作ピン部34aに当接してクラッチ
操作体34をリターンばね35に抗してクラッチ爪16
の方に摺動操作し、クラッチ操作体34のカム部がクラ
ッチ爪16の端部に当接してクラッチ爪16を駆動体側
に倒伏操作する。これにより、変速スリーブ31はクラ
ッチ爪16を切りに操作することになる。変速スリーブ
31が第6速位置および第7速位置になると、操作部3
7の切欠き底部でなる第4操作部37dが操作ピン部3
4aに対応し、クラッチ操作体34がリターンばね35
のためにクラッチ爪16ら離れる位置に摺動してクラッ
チ爪16が爪ばねによる付勢力によって入りになる。こ
れにより変速スリーブ31はクラッチ爪16を入りに操
作することになる。
4が外嵌している付近に、図4の如き第1制御部31
X、第2制御部31Yおよび第3制御部31Zを備えて
いる。第1制御部31Xは変速スリーブ31が回動する
に伴ってハブ軸3の第1突起3aに対してハブ軸芯まわ
りで移動し、第1太陽爪21aが第1突起3aに係止す
ることを可能にしたり、第1太陽爪21aが第1制御部
31Xをガイドとして第1突起3aを乗り越えることを
可能にする。第2制御部31Yは変速スリーブ31が回
動するに伴ってハブ軸3の第2突起3bに対してハブ軸
芯まわりで移動し、第2太陽爪22aが第2突起3bに
係止することを可能にしたり、第2太陽爪22aが第2
制御部31Yをガイドとして第2突起3bを乗り越える
ことを可能にする。第3制御部31Zは変速スリーブ3
1が回動するに伴ってハブ軸3の第3突起3cに対して
ハブ軸芯まわりで移動し、第3太陽爪23aが第3突起
3cに係止することを可能にしたり、第3太陽爪23a
が第3制御部31Zをガイドとして第3突起3cを乗り
越えることを可能にする。すなわち、変速スリーブ31
は第1速位置〜第7速位置のそれぞれに位置すると、前
記制御部31X,31Y,31Zにより、太陽爪21a
〜24aを図6に示す如く制御不要とロック姿勢および
ロック解除姿勢のいずれかに操作する。たとえば変速ス
リーブ31が第6速位置になった場合を例に図示する
と、図4に示すように、一部の第1制御部31Xが第1
突起3aに合致するとともに他の第1制御部31Xが第
1突起部3aから離れて、第1太陽爪21aが第1突起
3aに係止し、一部の第2制御部31Yが第2突起3b
の近くに位置して第2太陽爪22aが第2制御部31Y
を乗り越えガイドとして第2突起3bを乗り越えて回動
する。
記操作部31aはワイヤプーリでなり、変速レバー装置
(図示せず)からの変速ワイヤのインナーワイヤ6を操
作部31aに巻き掛け、巻き掛けたインナーワイヤ6の
端部を操作部31aのワイヤ挿通孔31bを通してワイ
ヤ連結具38のワイヤ連結孔に装着するとともにワイヤ
固定ねじ40によって前記ワイヤ連結具38に締め付け
固定する。すると、ワイヤ連結具38は操作部31aの
連結具組み付け凹入部に摺動可能に入り込んでいること
によって操作部31aに対して摺動するようにしてある
が、インナーワイヤ6を引っ張り操作してインナーワイ
ヤ6に張力が作用すると、ワイヤ連結具38は操作部3
1aが備えているクラッチ爪36に当接して受け止め支
持されることにより、インナーワイヤ6を引っ張り操作
すると、この引っ張り操作力によって変速スリーブ31
が正回転方向に回動する。そして、インナーワイヤ6を
緩め操作すると、変速スリーブ31が前記リターンばね
32のねじり弾性復元力によるリターン操作力のために
逆回転方向に回動する。
操作部31aに変速スリーブ31の回動軸芯に沿う方向
に摺動可能に取り付けてあるとともに、図2に示す如く
操作部31aに設けたクラッチばね36aによって駆動
体1の方に摺動付勢してある。クラッチ爪36がクラッ
チばね36aによる操作力のために駆動体1の方に摺動
し、駆動体1の側面にリング部材を一体回動可能に取り
付けて形成してある凹凸伝動面1bの突出部1cにクラ
ッチ爪36の爪先端部が係止すると、クラッチ爪36が
入り位置になり、駆動体1の回動力を操作部31aに伝
達する。すなわち、駆動体1の回動力を変速スリーブ3
1にこれを逆回転方向に回動操作する復元操作力として
伝達する。そして、クラッチ爪36が操作部31aの方
に摺動して爪先端部が凹凸伝動面1bの突出部1cから
外れると、クラッチ爪36がクラッチ切り位置になり、
駆動体1と変速スリーブ31との連結を解除して駆動体
1と変速スリーブ31とが相対回動することを可能にす
る。
36aとにより、前記クラッチ操作機構39を構成して
ある。すなわち、図2に示すように、ワイヤ連結具38
に、クラッチ爪36の円錐部に作用するカム操作部38
aを備えてある。変速スリーブ31を各操作位置に維持
するためにインナーワイヤ6に備える必要があるものと
して設定した設定力以上の緊張力がインナーワイヤ6に
作用すると、このインナーワイヤ張力のために、ワイヤ
連結具38の前記カム操作部38aがクラッチ爪36を
クラッチばね36aに抗して切り位置に摺動操作し、イ
ンナーワイヤ6の緊張力が前記設定力未満に低下する
と、この緊張力低下のために、クラッチばね36aがク
ラッチ爪36を入り位置に摺動操作するように、カム操
作部38aのクラッチ爪36に対する作用効率やクラッ
チばね36aの強さなどを設定してある。つまり、変速
スリーブ31を正回転方向に回動操作するようにインナ
ーワイヤ6を引っ張り操作すると、図2(イ)に示すよ
うに、インナーワイヤ6の緊張力が前記設定力以上にな
ってワイヤ連結具38がクラッチ爪36をクラッチ切り
側に摺動操作する。これにより、クラッチ操作機構39
は、インナーワイヤ6の緊張力が前記設定力以上である
と検出し、クラッチ爪36を自動的に切り操作すること
になる。そして、変速スリーブ31を逆回転方向に回動
操作するようにインナーワイヤ6を緩め操作しても、太
陽爪21a〜23aとハブ軸3との引っ掛かりが強いな
どに起因して変速スリーブ31がリターンばね32や3
5によって回動しないとか、回動しても回動スロトーク
がインナーワイヤ6の操作ストロークに対応するものに
達しない場合には、図2(ロ)に示すように、インナー
ワイヤ6に緩みが発生してインナーワイヤ6の緊張力が
前記設定力より小になる。すると、クラッチ爪36がク
ラッチばね36aのために駆動体1の方に摺動して入り
位置になる。これにより、クラッチ操作機構39はイン
ナーワイヤ6の緊張力が前記設定力より小であると検出
し、クラッチ爪36を自動的に入りに操作することにな
る。
変速スリーブ31の操作部31aにワイヤ連結具38に
より連結し、インナーワイヤ6の引っ張り操作をする
と、インナーワイヤ6の緊張力が前記設定力以上になる
ためにクラッチ操作機構39がクラッチ爪36を自動的
に切り操作して変速スリーブ31と駆動体1との相対回
動が可能になり、変速スリーブ31がインナーワイヤ6
による引っ張り操作力により正回転方向に回動して変速
機構10を増速側に切り換える。インナーワイヤ6の緩
め操作をすると、ハブ胴2に強い駆動負荷が作用してい
なくて太陽爪21a〜24aとハブ軸3との引っ掛かり
が弱いなど変速抵抗が小である場合には、変速スリーブ
31がリターンばね32による復元操作力によって逆回
転方向に回動して変速機構10を減速側に切り換える。
しかし、ハブ胴2に強い駆動負荷が作用していて太陽爪
21a〜24aとハブ軸3との引っ掛かりが強いなど変
速抵抗が大であって、変速スリーブ31がリターンばね
32による操作力では回動しない場合には、インナーワ
イヤ6に緩みが発生してその緊張力が前記設定力未満に
なることにより、クラッチ操作機構39がクラッチ爪3
6を自動的に入り操作する。このために、変速スリーブ
31が駆動体1の回動力を復元操作力として逆回転方向
に回動して変速機構10を減速側に切り換える。変速ス
リーブ31が所定の新たな操作位置に切り換わって変速
機構10が変速目標の速度段階に切り換わると、変速レ
バーが切り換わり後の操作位置に保持されていてインナ
ーワイヤ6を引っ張り支持するためにインナーワイヤ6
の緊張力が前記設定力に復帰する。このために、クラッ
チ操作機構39がクラッチ爪36を自動的に切りに戻し
操作して駆動体1と変速スリーブ31との連結が解除
し、走行駆動が可能になるとともに、つぎの変速操作が
可能になる。
複数枚のリアギヤやフロントチェンホィールに掛け換え
操作するリヤディレーラやフロントディレーラの操作構
造や、ブレーキの操作構造にも本発明は適用できる。ま
た、フロントディレーラなど、自転車用車体の前側に装
着するものの場合には、フロントチェンホィールの回動
力を復元操作力として伝達するようにクラッチを構成し
たり、クランクの回動力を復元操作力として伝達するよ
うにクラッチを構成して実施してもよい。したがって、
内装変速ハブ等を自転車用動作装置と総称し、駆動体1
などを駆動回動体1と総称し、変速スリーブ31を切り
換え操作部31と総称する。また、インナーワイヤ6を
単に操作ワイヤ6と呼称する。クラッチ爪36に替え、
摩擦式クラッチを採用して実施してもよい。また、クラ
ッチ操作機構としては、上記実施例のように機械式を採
用する他、クラッチ機構を入り切り操作する電動アクチ
ュエータ、インナーワイヤの緊張力検出結果を電気信号
として取り出し、この結果に基づいて前記アクチュエー
タを自動的に操作する電気式制御機構とからなる電気式
を採用して実施してもよい。したがって、クラッチ爪3
6をクラッチ機構36と呼称し、前記操作機構39など
をクラッチ操作機構39と総称する。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
Claims (3)
- 【請求項1】 操作ワイヤ(6)による引っ張り操作力
と、リターンばね(32)による復元操作力とによって
往復操作される切り換え操作部(31)を備える自転車
用動作装置の操作構造であって、 前記切り換え操作部(31)に自転車の駆動回動体
(1)の回動力を復元操作力として伝達するクラッチ機
構(36)を備え、 前記操作ワイヤ(6)の緊張力を検出し、検出緊張力が
設定力より小であると前記クラッチ機構(36)を自動
的に入り操作し、かつ、検出緊張力が前記設定力以上で
あると前記クラッチ機構(36)を自動的に切り操作す
るクラッチ操作機構(39)を備えてある自転車用動作
装置の操作構造。 - 【請求項2】 前記クラッチ機構(36)が、前記駆動
回動体(1)に一体回動可能に係止する入り位置と、前
記駆動回動体(1)に対する係止が解除する切り位置と
に切り換え自在に前記切り換え操作部(31)が保持す
るクラッチ爪であり、 前記クラッチ操作機構(39)が、前記切り換え操作部
(31)に摺動自在に支持される操作ワイヤ連結具(3
8)と、前記クラッチ爪を前記入り位置に付勢するクラ
ッチばね(36a)とでなり、 前記クラッチ爪(36)を前記切り位置に前記操作ワイ
ヤ(6)の引っ張り力によって押圧切り換えするカム操
作部(38a)を前記操作ワイヤ連結具(38)に備え
てある請求項1記載の自転車用動作装置の操作構造。 - 【請求項3】前記自転車用動作装置が自転車用変速装置
であり、前記駆動回動体(1)が自転車用変速装置の入
力用駆動体である請求項1または2記載の自転車用動作
装置の操作構造。
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