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JP3410520B2 - 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機 - Google Patents

環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機

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Publication number
JP3410520B2
JP3410520B2 JP24360893A JP24360893A JP3410520B2 JP 3410520 B2 JP3410520 B2 JP 3410520B2 JP 24360893 A JP24360893 A JP 24360893A JP 24360893 A JP24360893 A JP 24360893A JP 3410520 B2 JP3410520 B2 JP 3410520B2
Authority
JP
Japan
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rotor
stator
pole
phase
poles
Prior art date
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JP24360893A
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JPH0775302A (ja
Inventor
正文 坂本
Original Assignee
日本サーボ株式会社
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Publication date
Application filed by 日本サーボ株式会社 filed Critical 日本サーボ株式会社
Priority to JP24360893A priority Critical patent/JP3410520B2/ja
Publication of JPH0775302A publication Critical patent/JPH0775302A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレ−ザビ−ムプリンタ等
のドラム駆動用のステッピングモ−タとして用いて好適
な環状コイル方式のクロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の環状コイル方式のクロ−ポ−ル
式ステッピングモ−タは2相式インナ−ロ−タ型構造の
ものであって,図7の要部縦断正面図及び図8の斜視図
に示すように構成されていた。図7及び図8において,
固定子S′は2相を構成する第1の固定子部分1と第2
の固定子部分2より成り,第1の固定子部分1はその内
周側に相互に組み合わされる櫛歯状の極歯1a,1bと
これらの極歯1a,1b内に収納される環状コイル1c
とより,また,第2の固定子部分2は同様に極歯2a,
2bとこれらの極歯2a,2b内に収納される環状コイ
ル2cとより構成される。ここで,極歯1aと2aは電
気角で例えば90°ずれて配置されている。R′は回転
子で,この回転子R′は外周側に円周方向にN,S極が
交互に配置されるように着磁された永久磁石3,中子
4,回転子軸5より構成され,回転子軸5は軸受6a,
6bを介して固定子S′に支承されるこの場合,固定子
S′の各相のクロ−ポ−ルの分割角ピッチと回転子R′
の着磁ピッチ角は相互に一致するように構成されてい
る。また,図示は省略するが実開平4−101269号
公報に記載の先行技術として,固定子を電気角で120
°ずらして配置した環状コイル式多相電動機の例もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記の2相クロ
−ポ−ル式永久磁石型ステッピングモ−タの場合,その
構成上,次のような問題点があった。 2相式の構造のため,ステップ角(分解能)が小さく
できない。たとえば,40mm径のインナ−ロ−タ型の
もので,ステップ角は7.5°程度が限度であった。 振動が大きい。 励磁時のトルクが小さい。 また,前述の先行技術のものは,3相巻線を軸方向に配
置した点では本発明のものと類似構造のものであるが,
次のような問題点があった。 この先行技術のものは固定子を120°ずつずらす構
成であったため,実際上各ポ−ルの位置決めのために計
6個のポ−ルが3種類の異なった部品となり,部品点数
が多くなる。 回転子は単体でしか磁化できないため,組立て時に鉄
粉を吸引し,異音の発生原因となり易い。 固定子を構成する3つの相の固定子部分が軸方向に連
結しているため,中央のコイルとその両端のコイルで相
互インダクタンスが異なり,回転振動の要因ともなって
いた。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石
型回転電機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の環状コイル方式
の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機は,上記課題
を解決するために,インナ−ロ−タ型のものでは,環状
コイルにより,その内側に磁性体により相互に組み合わ
されるように形成した1対の各M個の,等ピッチのクロ
−ポ−ルと成る極歯を形成したステ−タポ−ルを回転子
軸方向に所定の間隙を隔てて,円周方向に互いに180
°/M,即ち,1/2ピッチずれて組み合わされ,2M
個の極歯が交互に異極性に磁化されるようにした3組の
固定子部分を回転子軸方向に連結・配置して固定子を構
成し,この固定子の極歯群と所定の間隙を隔てて回転自
在に設けた回転子はその表面にN極,S極が交互に計2
M個の等ピッチ磁化した円筒状永久磁石回転子であっ
て,上記3組の固定子部分は各々の相の極歯が円周方向
で同位置にくるように配置し,回転子軸方向での各々の
3組の固定子部分の中央部と対向する回転子上の3本の
周方向線上で軸方向に順次,電気角で同極性磁極が60
°ずつずれてスキュ−状に磁化されるか,または磁気的
にスキュ−磁化と略等価に磁化され隣接磁極も異極性同
状磁化されるように構成した。また,アウタ−ロ−タ型
のものでは,上記インナ−ロ−タ型の固定子において,
極歯をステ−タポ−ルの外周側に配置するように形成し
てアウタ−ロ−タ型の固定子を構成し,この外周に配置
される上記インナ−型回転子と同一技術で成る回転子を
設けて構成した。また,インナ−ロ−タ型の場合,円筒
状永久磁石回転子の代わりに,クロ−ポ−ル式回転子を
用い,このクロ−ポ−ル式回転子を,M個の磁性体から
成るクロ−ポ−ルと成る1対の極歯で永久磁石を挟持
し,極歯は互いに1/2ピッチ(180°/M)ずらし
て構成される回転子部分を3組回転子軸方向に上記3組
の固定子部分に所定の間隙を介して対向するように配置
して構成し,回転子軸方向に2極磁化し,各3組の回転
子の各々の同極性ポ−ルは順次,電気角で60°ずつず
れるように構成しても良い。また,固定子側に配置され
る3個の固定子部相互間は非磁性材で磁気的に絶縁する
構成とすることが望ましい。さらに,上記のような固定
子側クローポールとなる極歯を形成するように構成す
る固定子の構成を,1枚の磁性板を構成材として用い,
当該極歯を形成すべき固定子の磁性体の部分に複数個の
スリットを各相毎に縱方向に形成配置して1個の磁性円
筒体を形成すると共に,この磁性円筒体の外周又は内周
に3相分の環状のコイルを配置して成る固定子で置換
し,この固定子の内周又は外周に所定間隔を隔てて設け
られる回転子を備えて環状コイル方式の3相永久磁石型
回転電機を構成するようにしても良い。
【0005】
【作用】本発明のものは,上記のように3相式に構成さ
れるから,従来の2相式のものに比べて同じ極対数の着
磁のロ−タであっても,ステップ角は相数と極対数の積
で180°を割った商となるため,2/3に小さくでき
る。また,2相式のものに比べ振動も小さくできる。さ
らに,1相励磁したときのトルクをT0とすると,従来
の2相ステッピングモ−タでは2相励磁のときのトルク
が√2T0であるのに対し,本発明のものでは2相励磁
のときのトルクは√3T0に増大できる。また,3相式
の従来方式のものに比べても,固定子をずらさないで,
6個のポ−ルは同一品で良く,部品点数が減り,またス
キュ−着磁で位相差を持たせているため,回転が滑らか
となり,低振動に有利となる。また,固定子の相間を磁
気的に絶縁すると,各相のトルクが均一となってバラン
スし,低振動化がさらに増進する。さらに,前記のよう
に1枚の磁性板を用いて形成した1個の円筒磁性体と環
状のコイルとで固定子を構成すると,上記のクローポー
ル方式の固定子の構成のものでは3相では3個以上のク
ローポール群の構成となるのに比べ,円筒磁性体方式の
構成のものでは,3相でも1個の円筒磁性体で済むの
で,部品点数を大幅に減少できる。
【0006】
【実施例】以下図1乃至図5に示す各実施例により本発
明を具体的に説明する。なお,各実施例としては,環状
コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型ステッピン
グモ−タに本発明を適用した場合について説明する。 実施例1:図1(A),(B)は夫々本発明の実施例1
を示す要部縦断正面図及び斜視図である。各図におい
て,11,12及び13は夫々各相用の第1,第2及び
第3の環状の固定子部分で,夫々1枚の磁性板の内周側
に対向して組み合わされ,クロ−ポ−ルを形成するM個
の櫛歯状の極歯11a,11b;12a,12b及び1
3a,13bを備え,これらの極歯が,たとえば,添字
aのものがN極なら,添字bのものはS極というように
夫々異極性に磁化するようにし,図示のようにこれら3
組の固定子部分11〜13が回転子軸方向に一体となる
ように各相の添字a及びbの極歯は同方向に内周上で同
位置となるように配置,連結されて1個の固定子S1を
構成している。なお,11c〜13cは夫々各固定子部
分11〜13内にボビン11d〜13dを介して収納さ
れる環状コイルである。R1は固定子S1の内周側に所
定の空隙を隔てて回転自在に配置される円筒状永久磁石
回転子で,この回転子R1は図示のように外周部にN
極,S極が交互に各M個,等ピッチで磁化された多極の
円筒状永久磁石14,中子15,回転子軸16より成
り,この回転子軸16は軸受17a及び17bにより固
定子S1側に支承されるようになっている。
【0007】図1及び図2において,各固定子部分11
〜13における環状コイルにより励磁される1対のクロ
−ポ−ルとなる極歯と回転子との関係は次のような条件
を満足するように構成することが必要である。この条件
を図2により説明する。図2は本発明の図1(A)また
は図1(B)の回転子の磁極部分の一例を示すものであ
る。a〜gの方向は回転子軸方向であり,a〜cの幅が
1相分固定子と対向する部分で,その中央部と対向する
回転子の円周上の線がbである。同様に,c〜eが2相
分の固定子と対向する回転子部,また,e〜gが3相分
の固定子と対向する回転子部であり,d及びfが各々の
中心線である。h〜mは回転子の円周方向位置を示し,
また,h〜jが例えばN極,j〜mがS極の磁極幅を示
す。i及びkが夫々その中心線であり,磁束密度のピ−
ク点でもある。図示したようにiとbの交点とkとbの
交点のなす円弧角が電気角で180°であり,本発明の
ポイントはiと各々b,d,fなる各固定子相の中央部
と対向する線とのなす円弧角が電気角で60°とし,k
と各々b,d,f線との交点による円弧角も同様60°
となるスキュ−状の磁極(N極のピ−ク線がi,S極の
ピ−ク線がk)に磁化することによって固定子のポ−ル
を各相ずらさないで回転可能にしたことである。
【0008】従来技術で着磁にスキュ−を設けることは
ブラシレスモ−タ等で行っている例があるが,この目的
は鎖交磁束密度を正弦波に近づけるためのものであり位
相角よりはそのスキュ−角は小さい。本発明はスキュ−
のずらし角を実効的に回転子の位相差角と一致させるこ
とで,回転駆動が可能となり,しかも従来のスキュ−効
果に近い鎖交磁束の正弦波に近づく効果も得られる。本
発明によるスキュ−方式は上述の図2でiとb,d,f
なる点が円孤角で電気角60°(kとb,d,fも同
じ)ずれていれば必ずしもiは回転子外周を直線的に斜
めに走る直線的でなくても良い。上記の3点で60°ず
れていればその途中は一部曲線であっても一部回転子軸
に平行な直線が含まれていても固定子と対向するa〜c
間,c〜e間,e〜f間の着磁形状が同一であればその
様な非直線形であっても良い。なお,iを中心線にした
h〜jなるN極と,kを中心線としたj〜mなるS極は
各々M個均等に円周上に分布することになる。本構造の
回転機の3相巻線に3相交流電流を流せば同期電動機と
して駆動できるし,3個のコイルに120°位相の異な
る通電の正負に反転する直流電流を流し,外部の指令に
より相電流を切り替えるようにすれば3相のステッピン
グモ−タとして動作させることができる。2相励磁時の
出力トルクは1相励磁時のトルクのベクトル合成で得ら
れるが,2相機と3相機で1相分の発生トルクが同一の
0の場合,2相機ではベクトルの成す角がその位相角
から90°のため,2相励磁時のトルクは√2T0とな
るが,本発明の3相機のものでは,その位相角が60°
のため,2相励磁時のトルクは√3T0となり,実際に
使用する場合は2相機でも3相機でも殆どが2相励磁で
使用されるため,本発明の3相機の方がトルクを大とす
ることができる。なお,実施例1の構成を示した図1
(A),(B)は図示の都合上,縦向きに描いている
が,本発明の用途であるOA機器用としては横向きに配
置して使用される。
【0009】実施例2: 本発明の実施例2の構成を図3及び図4に示す。図3は
1相分の回転子部分24の構成部品の分解斜視図であ
る。即ち,本実施例の回転子部分24は,同図に示すよ
うに,クロ−ポ−ルとなる1対の極歯24a,24bを
外周部に形成した2枚の磁性板24A,24Bを相互に
各極歯24a,24bが所定間隔を隔てて噛み合うよう
に組み合わせ配置し,その内部に円筒状の永久磁石回転
子部分24Cを挟持するようにして構成される。この
時,回転子軸は非磁性材であることが必要である。ほか
の2相分の回転子部分25,26も回転子部分24と同
様に構成して,これら3組の回転子部分24〜26を同
一軸位置で非磁性材のスペ−サ27,28で連結して図
4に示すようなクロ−ポ−ル式回転子R2を構成する。
また,本実施例の固定子S2は,実施例1の固定子S1
と同等のもので良く,図4に示すように3組の固定子部
分21〜23より成り,各組の固定子部分21〜23は
クロ−ポ−ルとなる極歯を備えたステ−タポ−ル21
a,22a,23a,これらのステ−タポ−ル21a〜
23a内にボビン21b〜23bを介して収納される環
状コイル21c〜23cにより構成される。なお,29
は回転子軸,29a及び29bは夫々軸受である。とこ
ろで,本実施例の回転子R2は上記固定子S2の内周部
に所定間隙を隔てて回転可能に設けられ,組立て後に図
3に示すような回転子軸方向の各端面にN,S極の2極
磁化をすれば良い。従って,本実施例のものでは,多極
の着磁器は不要であり,また,回転子からの磁力も実施
例1の場合よりも大となり,高出力のモ−タとなる。ま
た,実施例1のものでは,回転子R1を構成する円筒状
永久磁石の外周に磁化するものであるため,回転子単体
で磁化した後に固定子内に装着するものであったから,
装着時に固定子と接触した場合,磁性粉が固定子と回転
子間の間隙に入り異音等の原因となっていたが,このよ
うな問題は,実施例2の場合は組立て後の着磁で良いか
ら生じない。なお,本実施例で非磁性材のスペ−サ2
7,28を3個の回転子の相間に配置したのは,回転子
部分21の永久磁石回転子部分の右側端面に生じるS極
と回転子部分22の永久磁石回転子部分の左側端面に生
じるN極並びに回転子部分22の永久磁石回転子部分の
右側端面に生じるS極と回転子部分26の永久磁石回転
子部分の左側端面に生じるN極とが夫々相殺するのを防
止するために設けるたものである。したがって,スペ−
サ27,28の代わりにこの部分を空隙部とする等の各
種変更が考えられる。
【0010】実施例3: 本発明の実施例3の構成を図5に示す。図5において,
30は1枚の磁性板で,この磁性板30上に図示のよう
に2個でハ字状を形成するスリット30a,30bをM
の数だけ所定間隔で横方向に設けることにより実施例1
の1相分のクロ−ポ−ルとなる極歯と同等の機能を持た
せようとするものである。2相分,3相分のポ−ルを作
るスリットは図5では縦方向に配置され,各相分のスリ
ットが円周方向で同一位置となるように配置している。
なお,図5のように3相分のスリット30a,30bを
形成した磁性板を図5で横方向に環状に形成して3相分
の1個のステ−タポ−ルを構成し,この外周側に3相分
の環状コイル(図示しない)を配置して固定子S3を構
成して,この固定子S3と,例えば,図1(B)に示す
回転子R1とを組合わせて3相式のステッピングモ−タ
を構成すれば良い。なお,回転子としては図4に示す回
転子R2であっても良い。
【0011】本発明は以上述べた3つの実施例に限定さ
れるものではない。即ち,本発明は上記各実施例ではイ
ンナ−ロ−タ型の構成で述べたがアウタ−ロ−タ型にも
適用できる。この場合は前記した実施例1の各固定子に
形成されるクロ−ポ−ルとなる各極歯部分やこの各極歯
部分に相当する実施例3のスリットを外周側に配置する
ことにより,アウタ−ロ−タ型の固定子とし,これにア
ウタ−ロ−タ型の回転子を配置するようにすれば良い。
このように構成されるアウタ−ロ−タ型の一例としての
実施例4を,図6として示す。図6に示す実施例4は,
前記実施例1のインナ−ロ−タ型をアウタ−ロ−タ型に
構成したもので,同図において,実施例1と対応する構
成要素は図1と同一の符号を付して示した。15Aは円
筒状の永久磁石で,実施例1の回転子R1と同様,スキ
ュ−状に磁化がされているものとし,この永久磁石15
Aはカップ状の支持体15Bによって回転子軸16に取
り付けられている。16a,16bは各固定子部分11
〜13を支承する軸受である。なお,図示は省略する
が,実施例3についても同様な手法でアウタ−ロ−タ型
とすることができる。
【0012】実開平4−101269号公報に記載の先
行技術のように,回転子軸方向に3つの相が連結・配置
される構造の回転電機では,中央の相のコイルの相互イ
ンダクタンスが両側の相のものと異なってくるため,各
相のトルクのバランスが悪く,回転振動の要因となって
いた。なお,この点は上記した本発明の各実施例の構成
のものでも解決されてはいない点である。この問題点を
解決するには,図示は省略するが,たとえば,図1
(A),(B)に示す実施例1の場合,固定子部分1
1,12の間及び固定子部分12,13の間に非磁性材
(例えば,非磁性ステンレス板,アルミ板)を介在させ
ることで相間を磁気的に絶縁する構成とすれば良い。な
お,この解決案はクロ−ポ−ルが固定子側に配置される
ものには同様に適用でき,図5に示すスリット方式の実
施例3や図6に示すアウタ−ロ−タ型回転電機の実施例
4にも同様に適用可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから,
従来の2相式のものに比べて次のような優れた効果を有
する。 低振動とすることができる。 高トルクとすることができる。 高分解能のもの,即ち,ステップ角を小とできる。 また,磁性薄板を積層して成るハイブリッド型の3相
ステッピングモ−タに比べ,本発明のものでは各相1枚
の磁性板で構成されるから低価格にできる。 さらに,本モ−タの回転子位置を特別のセンサを用い
ないで,コイルの電流変化等を用いて検出するセンサレ
ス駆動をすればブラシレスモ−タとも成り得るものであ
る。 また,先行技術として揚げた従来の環状コイル式の3相
電動機と比較しても次の優れた効果を有する。 固定子をずらさないで部品点数を少なくできるから,
低価格化に有利である。 スキュ−着磁で位相差を作っているため,回転時に低
振動となる。 固定子相間を磁気的に絶縁する場合は,多相のトルク
がバランスするため,脈動トルクが減少し,さらに低振
動とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の構成を示すもので,同図
(A)は要部縦断正面図,同図(B)はその斜視図であ
る。
【図2】図1の回転子の磁極部分の一例を示す展開図で
ある。
【図3】本発明の実施例2の構成を示す1相分の回転子
部分の構成部品を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す回転子部分を用いて構成した実施例
2の全体構成を示す要部縦断正面図である。
【図5】本発明の実施例3の固定子を構成する磁性板の
展開図である。
【図6】本発明の実施例4であるアウタ−ロ−タ型回転
電機の全体構成を示す半部縦断正面図である。
【図7】従来例の構成を示す要部縦断正面図である。
【図8】図7の斜視図である。
【符号の説明】
11〜13:固定子部分 11a,11b,12a,12b,13a,13b:極
歯 11c,12c,13c:環状コイル S1:固定子 R1:回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 16/00 H02K 15/03 H02K 37/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状コイルにより,その内側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対の各M個
    の,等ピッチのクロ−ポ−ルと成る極歯を形成したステ
    −タポ−ルを回転子軸方向に所定の間隙を隔てて,円周
    方向に互いに180°/M,即ち,1/2ピッチずれて
    組み合わされ,2M個の極歯が交互に異極性に磁化され
    るようにした3組の固定子部分を回転子軸方向に連結・
    配置して固定子を構成し,この固定子の極歯群と所定の
    間隙を隔てて回転自在に設けた回転子はその表面にN
    極,S極が交互に計2M個の等ピッチ磁化した円筒状永
    久磁石回転子であって,上記3組の固定子部分は各々の
    相の極歯が円周方向で同位置にくるように配置し,回転
    子軸方向での各々の3組の固定子部分の中央部と対向す
    る回転子上の3本の周方向線上で軸方向に順次,電気角
    で同極性磁極が60°ずつずれてスキュ−状に磁化され
    るか,または磁気的にスキュ−磁化と略等価に磁化さ
    れ,隣接磁極も異極性同状磁化されたことを特徴とする
    インナ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル
    式永久磁石型回転電機。
  2. 【請求項2】 環状コイルにより,その外側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対の各M個
    の,等ピッチのクロ−ポ−ルと成る極歯を形成したステ
    −タポ−ルを回転子軸方向に所定の間隙を隔てて,円周
    方向に互いに180°/M,即ち,1/2ピッチずれて
    組み合わされ,2M個の極歯が交互に異極性に磁化され
    るようにした3組の固定子部分を回転子軸方向に連結・
    配置して固定子を構成し,この固定子の極歯群と所定の
    間隙を隔てて回転自在に設けた回転子はその表面にN
    極,S極が交互に計2M個の等ピッチ磁化した円筒状永
    久磁石回転子であって,上記3組の固定子部分は各々の
    相の極歯が円周方向で同位置にくるように配置し,回転
    子軸方向での各々の3組の固定子部分の中央部と対向す
    る回転子上の3本の周方向線上で軸方向に順次,電気角
    で同極性磁極が60°ずつずれてスキュ−状に磁化され
    るか,または磁気的にスキュ−磁化と略等価に磁化され
    隣接磁極も異極性同状磁化されたことを特徴とするアウ
    タ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永
    久磁石型回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の円筒状永久磁石回転子の
    代わりに,クロ−ポ−ル回転子を用い,このクロ−ポ−
    ル回転子を,M個の磁性体から成るクロ−ポ−ルと成る
    1対の極歯で永久磁石を挟持し,極歯は互いに1/2ピ
    ッチ(180°/M)ずらして構成される回転子部分を
    3組回転子軸方向に上記3組の固定子部分に所定の間隙
    を介して対向するように配置し,回転子軸方向に2極磁
    化し各3組の回転子の各々の同極性ポ−ルは順次電気角
    で60°ずつずれるように配置したことを特徴とするイ
    ンナ−ロ−タ型の環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式
    永久磁石型回転電機。
  4. 【請求項4】 環状コイルにより,その内側に磁性体に
    より相互に組み合わされるように形成した1対のクロ
    ポ−ルで1相分の固定子部分を形成し,それらの3個の
    固定子部分を回転子軸方向に連結して3相の固定子を構
    成し,この固定子の極歯群と所定の間隙を隔てて回転自
    在に設けた永久磁石を有する回転子とより成る3相クロ
    ポ−ル式永久磁石型回転電機において,上記回転子軸
    方向に連結した3個の固定子部分の内の中央の固定子部
    分の両側に非磁性材を介在させたことを特徴とする環状
    コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機。
  5. 【請求項5】 固定子側のクローポールとなる極歯を形
    成する代わりに,1枚の磁性板を用い,当該極歯を形成
    すべき固定子の磁性体の部分に複数個のスリットを各相
    毎に縱方向に形成配置して1個の磁性円筒体を形成する
    と共に, この磁性円筒体の外周又は内周に3相分の環状のコイル
    を軸方向に配置して成る固定子と, この固定子と内周又は外周に所定間隔を隔てて設けられ
    る回転子とを備えたことを特徴とする 環状コイル方式の
    相永久磁石型回転電機。
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