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JP3498501B2 - 密封容器入り炭酸飲料 - Google Patents

密封容器入り炭酸飲料

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Publication number
JP3498501B2
JP3498501B2 JP29381596A JP29381596A JP3498501B2 JP 3498501 B2 JP3498501 B2 JP 3498501B2 JP 29381596 A JP29381596 A JP 29381596A JP 29381596 A JP29381596 A JP 29381596A JP 3498501 B2 JP3498501 B2 JP 3498501B2
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JP
Japan
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sweetness
carbonated
calorie
carbonated beverage
weight
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JP29381596A
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JPH10136952A (ja
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務 近藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封容器入り炭酸飲
料に存し、必要に応じマルチトールや果糖を含有する、
特に低カロリーで嗜好性の良好な炭酸飲料に存する。
【0002】
【従来の技術】炭酸飲料は従来、甘味料として主に蔗糖
や異性化糖などのを用い、これらの糖類水溶液に果汁、
植物の抽出物、乳製品、フレーバーを加え炭酸ガスを圧
入し容器に充填したもので、その爽快な刺激感、あっさ
りした風味とさわやかな清涼感から嗜好性の高い飲料と
して大変好まれる飲料である。
【0003】炭酸飲料に於いては通常砂糖または、異性
化糖を10〜14重量%を含有しており、そのカロリー
が40〜56Kcal/100gと高いこともあり、肥
満防止や成人病予防の観点から、特に近年、問題になっ
ている。このため、飲料業界では蔗糖を含まない低カロ
リー(20Kcal/100g以下)及びノンカロリー
(5Kcal/100g以下:いずれも栄養改善法の栄
養表示基準による)を図った食品が多数開発され、既に
市販されているものもある。
【0004】しかし、高甘味度甘味料を用いた例えばア
スパルテーム、ステビアを主体に用いたものは後味に長
く甘味が残存し嗜好的に好ましくない欠点がある。最近
になってエリスリトールやマルチトール等、低カロリー
性や非う蝕性を生かして特徴のある甘味料として販売さ
れてきており、これを種々の甘味食品へ利用することが
試みられている。エリスリトールは天然にも存在し、カ
ロリーが0という特徴を有するものであるが、エリスリ
トール主体で甘味を付与すると後味に収斂味を感じるな
ど課題があり、また、価格は蔗糖の4〜5倍と高いので
エリスリトールを主体として甘味を付与する炭酸飲料の
提供は困難であり、又実際的ではなかった。一方、マル
チトール主体で、甘味を付与すると、マルチトールは一
定量(20〜30g)以上を食すると下痢を起こし易い
欠点があると言われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の炭酸飲料の欠点を解消し、味覚、カロリー両面に於い
て優れた炭酸飲料を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、エリスリ
トールを1〜8重量%、高甘味度甘味料を0.005〜
0.03重量%含有する容器内ガス圧がゲージ圧0.4
〜1.5kg/cm2の炭酸飲料に存する。この炭酸飲
料は低カロリーであり嗜好性に優れたものである。以
下、本発明を詳細に説明する。本発明に於いて用いられ
るエリスリトール(以下、ETと略することがある。)
は四炭糖の糖アルコールで、水に溶け、非常に結晶し易
く、結晶は美麗で白色である。その甘味の強さは蔗糖の
75〜85%であり、食すると爽やかな冷感を感じる。
エリスリトールの含有量は、炭酸飲料の低カロリー性、
爽やかな食感等を得るため、及び収斂味を抑えるために
炭酸飲料の1〜8重量%とする。
【0007】本発明に於いて用いられる高甘味度甘味料
としては、アスパルテーム(以下、ASPと略すること
がある。)、ステビア(以下、STBと略することがあ
る。)の他サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチ
ルリチン、アセスルファムカリウム等が挙げられる。中
でもステビアが好ましい。ステビアとしてはステビオサ
イド、レバウデオサイドA、α−グリコシルステビオサ
イドが用いられる。アスパルテームもステビアと同様に
もちいることができるが、酸性溶液中では、経日により
甘味が低下することが知られており、長期間保存するも
のには不適な場合がある。しかし、保存期間が短期の場
合はアスパルテームの甘味質は蔗糖に近いことからステ
ビアと併用してもよい。
【0008】上記の高甘味度甘味料の含有量は、炭酸飲
料の低カロリー性及び甘味を向上し、「しつこさ」を抑
制するために炭酸飲料の0.005〜0.03重量%と
する。本発明に於いては上記甘味料に加えて、果糖及び
/又はマルチトールを含有させても良く、その含有量は
炭酸飲料の低カロリー性及び甘味の質感を充実させるた
めに、炭酸飲料の6重量%以下、特に1〜5重量%とす
るのが好ましい。この場合には本発明の炭酸飲料の甘味
料のカロリー由来は主に果糖及び/又はマルチトールに
よる。果糖またはマルチトールを低減することで低カロ
リー化をはかれる。
【0009】果糖はその甘味質の良好なこと、また低温
において蔗糖の1.5倍の甘味であることから低カロリ
ー甘味料といえるが、果糖は蔗糖と同量のエネルギーを
有するので本発明の炭酸飲料における含有量は5重量%
以下が好ましい。マルチトール(以下、MTと略するこ
とがある。)はその甘味質の良好なこと、また蔗糖の
0.85倍の甘味であり蔗糖の1/2のカロリーである
ことから低カロリー甘味料といえるが、大量摂取により
下痢を生ずる場合もあるので、一般に炭酸飲料1缶(3
50g)における含有量は20g以下とするのが好まし
い。
【0010】本発明においては、低カロリー性を損なわ
ない範囲であれば、例えばソルビトール、ラクチトール
等のように従来から食品に使用されている糖アルコール
や、デキストリン還元物やオリゴ糖還元物を含む還元澱
粉分解物、ぶどう糖、マルトース、水飴、異性化糖など
の糖類及び/又はカップリングシュガー、パラチノース
などを用いても良い。
【0011】本発明の炭酸飲料においては、甘味料の他
に各種フレーバーや果汁等や着色料を添加しても良い。
フレーバーや果汁としては、柑橘、その他果実からの抽
出フレーバー、レモン、レモンライム、シトロン、ラム
ネ、オレンジ、グレープ、アップル等果汁や植物の種
実、根茎、木皮、葉花またはこれからの抽出物が挙げら
れる。又炭酸飲料の種類としては任意であり、サイダー
類、コーラ類、ガラナ、ジンジャーエール、トニックウ
オータ、紅茶、コーヒ等、乳または乳製品を加えたクリ
ームソーダなどが挙げられる。また、必要に応じて酸味
料を用いても良く、具体的にはクエン酸、酒石酸、乳
酸、りんご酸、酢酸、リン酸、L−アスコルビン酸など
の有機酸が用いられる。その他調整剤としてクエン酸ナ
トリウム等を用いることができる。有機酸添加量はフレ
ーバ、果汁の種類より異なるが炭酸脱気後のpHは2.
7〜3.3の範囲に調整した量が風味上好ましい。レモ
ン、オレンジなどはpH2.8〜3.0の範囲が特に好
ましい。
【0012】例えば具体的にクエン酸量とpHを記載す
ると、果糖3.0g、エリスリトール2.0g、ステビ
ア0.02gを含む炭酸飲料原料にクエン酸0.02〜
0.1gを用いこれを炭酸水で100gに調整し、ガス
圧を1.2kg/cm2 とし、充填、殺菌後に缶を開封
しpHを測定すると、炭酸脱気後の飲料のpHは下記の
表1の通りである。
【0013】
【表1】 表1 クエン酸重量% 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 pH 3.25 3.04 2.92 2.84 2.78
【0014】本発明の容器内ガス圧はゲージ圧0.4k
g/cm2 以上1.5kg/cm2未満、好ましくは
0.8kg/cm2 以上1.0kg/cm2 以下であ
る。容器内ガス圧が0.5kg/cm2 未満の場合は炭
酸飲料として製造することが困難であり、1.5kg/
cm2 以上では、飲食した際に口腔内における甘味より
も炭酸による刺激が強いので嗜好性が落ち好ましくな
い。又この範囲内に於いてガス圧が低い場合には、炭酸
の刺激味と炭酸味が弱くなるので、酸と甘味のバランス
から、甘味を低減することが出来る。
【0015】本発明の炭酸飲料の製造方法としては従来
の炭酸飲料製造方法を用いれば良く、例えば、水と甘味
料を混合して甘味料溶液をつくりこれに酸味料やフレー
バーを加えて調合甘味料液とし、この一定量を瓶または
缶に注入し、次いで炭酸水をみたすポストミックス方式
と、調合甘味料液と水を定量混合機で一定の比率で連続
的に混合したものを冷却し炭酸ガスを吸収させるプレミ
ックス方法が挙げられる。密封容器としては2ピース又
は3ピースの金属缶や瓶容器などを用いる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。各種甘味料の甘味度
は表2の通りである。
【0017】
【表2】
【0018】実施例1〜8、比較例1〜5 アルミ缶容器にレモン果汁2重量%、レモンフレーバー
1.5重量%を入れ水で100重量部に調整した後、炭
酸ガスを圧入し、缶内ガス圧力1.0kg/cm2 に設
定し缶シーマ(巻締め機)で密封し80℃の温水中で缶
中心部温度が70℃に達した後、5分間70℃で維持し
殺菌後、冷水で冷却し炭酸飲料を製造した。各実施例及
び比較例の甘味度は表2から算出し、同じ甘味度10で
あり、甘味料混合による相乗効果は配慮していない。官
能評価は長く食品開発研究に従事した3名のパネラーで
評価した。表3に官能評価及びカロリー(Kcal/1
00g)を示した。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】本発明の炭酸飲料は低カロリーで且つ嗜好
性に富んだものである。また、果糖若しくはマルチトー
ルの添加でカロリーコントロールも可能である。実施例
1、7及び8は甘味質良好、カロリーは8Kcal/1
00g以下と低カロリーであり好ましい。実施例2〜6
についても、甘味質良好でありカロリーは12〜18K
cal/100gと、これらも低カロリーで好ましい。
比較例1は従来からの蔗糖によるものであり、甘味は十
分であるがカロリーが高く好ましくない。甘味をステビ
ア主体で付与した比較例2及び3は後味に甘味が残存し
好ましくない。またエリスリトール主体で甘味を付与し
た比較例4は後味に収斂味も感じられ好ましくない。果
糖を甘味の主体とした比較例5は、甘味質は良好である
がカロリーは27Kcal/100gと高くなってしま
う。 実施例9〜12 レモン果汁1.6重量%、缶内ガス圧力を0.8kg/
cm2 に設定した他は実施例1〜8と同様に行った結果
を表4に示した。
【0022】
【表5】
【0023】実施例9〜12においては甘味質良好で且
つカロリーが0であり、飲料の「切れ」が良くライトな
感覚の飲料を提供出来るだけでなく、「無糖」の表示が
可能となり、カロリーコントロールの飲料として適して
いる。 材料説明 果糖 三菱化学フーズ(株) エリスリトール 三菱化学フーズ(株) 結晶エリスリトール マルチトール 東京化成 (株) 試薬純度98%品 レモン果汁 東京果汁 (株) レモンフレーバ 長谷川香料(株) BF−507 ステビア 守田化学 (株) レバウデイオ A9−90CT アスパルテーム 味の素 (株)
【0024】
【発明の効果】本発明の炭酸飲料は甘味良好であり且つ
低う蝕性で、従来の蔗糖を用いた炭酸飲料に比してカロ
リーが1/2〜1/4以下の低カロリー又はノンカロリ
ーであり、大変好ましいものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 2/60 A23L 2/00 W G C

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エリスリトール1〜8重量%、高甘味度
    甘味料0.005〜0.03重量%含有してなる容器内
    ガス圧がゲージ圧0.4〜1.5kg/cm 2 の密封容
    器入り炭酸飲料。
  2. 【請求項2】 果糖及び/又はマルチトールを6重量%
    以下含有してなる請求項1に記載の密封容器入り炭酸飲
    料。
  3. 【請求項3】 高甘味度甘味料がステビア又はアスパル
    テームである請求項1又は2に記載の密封容器入り炭酸
    飲料。
JP29381596A 1996-11-06 1996-11-06 密封容器入り炭酸飲料 Expired - Lifetime JP3498501B2 (ja)

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JPH10136952A JPH10136952A (ja) 1998-05-26
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食品と科学,Vol.38,No.2(Feb.1996),p.107−113

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