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JP3496528B2 - 強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ及びその製造方法

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JP3496528B2
JP3496528B2 JP21323498A JP21323498A JP3496528B2 JP 3496528 B2 JP3496528 B2 JP 3496528B2 JP 21323498 A JP21323498 A JP 21323498A JP 21323498 A JP21323498 A JP 21323498A JP 3496528 B2 JP3496528 B2 JP 3496528B2
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film
ferroelectric memory
buffer layer
capacitor insulating
insulating layer
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邦夫 樋山
秀樹 坪井
升宏 岡田
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体装置
に好適な強誘電体メモリ及びその製造方法に関し、特
に、リーク電流が低く疲労特性が向上した強誘電体メモ
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強誘電体メモリ(FRAM(Ferr
oelectric Random Access Memory))中に強誘電体
膜に使用される強誘電体材料として鉛系酸化物強誘電体
材料及びビスマス層状構造強誘電体材料が使用されてい
る。前者の鉛系酸化物強誘電体材料の例としては、ペブ
ロスカイト型結晶構造を有するPZT(Pb(Zr、T
i)O3)系強誘電体材料が挙げられる。このPZT系
強誘電体材料は、自発分極は大きいが疲労特性が低いと
いう性質を有する。また、PZT系強誘電体材料にL
a、Nb又はBi等の陽イオンを添加すると、自発分極
及び比誘電率が変化すると共に、リーク電流が低減され
るという効果が得られることが公知である。一方、後者
のビスマス層状構造強誘電体材料の例としては、SBT
(SrBi2TaO9)が挙げられる。SBTは、疲労特
性は良好であるが自発分極は小さいという性質を有す
る。
【0003】強誘電体材料の疲労特性は、分極反転を多
数繰り返したときの自発分極の劣化を示すものである。
【0004】近時、PZT系強誘電体材料からなる絶縁
膜をキャパシタ絶縁膜として使用したときのキャパシタ
電極の改良により疲労を軽減する方法が検討されてい
る。一般的にキャパシタ電極にはPt電極又はTi電極
等が使用されるが、RuOx電極及びIrO2電極がPZ
T系強誘電体膜の疲労特性を改善することができるとい
う点で注目されている。
【0005】また、PZT系強誘電体材料からなる絶縁
膜をキャパシタ絶縁膜として使用したときのキャパシタ
絶縁膜の改良により疲労を軽減する方法が検討されてい
る。例えば、PZT系強誘電体材料にLiを添加してP
ZT系強誘電体膜の疲労特性を改善したものが提案され
ている。
【0006】さらには、PZT系強誘電体材料からなる
絶縁膜をキャパシタ絶縁膜として使用したときにキャパ
シタ電極とキャパシタ絶縁膜の間にバッファ層を設ける
ことによりリーク電流を小さくするとともに耐疲労特性
を改善する方法が検討されている。例えば、バッファ層
としてPbTiO3又は(Ba、Sr)TiO3等が用い
られており、リーク電流の発生及び耐疲労特性が改善さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
強誘電体メモリでは、粒界からのリーク電流が大きく、
疲労特性を著しく向上させることができないという問題
点がある。また、アニール温度を高くしなければ強誘電
体メモリを作成することができないために他の材料にも
影響を与えるという問題点もある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、アニール温度を下げて結晶粒径を小さくす
ることによりリーク電流を小さくすると共に、耐疲労特
性を向上させることができる強誘電体メモリ及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る強誘電体メ
モリは、Liを添加したPb(Zr、Ti)O3層から
なるキャパシタ絶縁層と、このPb(Zr、Ti)O3
層の上面及び下面の少なくともいずれか一方の上に積層
されたPbTiO3層からなるバッファ層とを有し、前
記PbTiO 3 層は、Liを添加したものであり、前記
バッファ層及びキャパシタ絶縁層は結晶化していること
を特徴とする。
【0010】本発明に係る強誘電体メモリの製造方法
は、基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、第1及び第
2の導電膜を形成する工程と、キャパシタ絶縁層用のゾ
ルゲル液を用意する工程と、バッファ層用のゾルゲル液
を用意する工程と、前記バッファ層用のゾルゲル液をス
ピンコートした後プリベークする工程と、前記キャパシ
タ絶縁層用のゾルゲル液をスピンコートした後、プリベ
ーク及びアニールを行い、結晶化したバッファ層及びキ
ャパシタ絶縁層を形成する工程と、上部電極を形成する
工程とを有することを特徴とする。
【0011】 本発明に係る強誘電体メモリの製造方法
は、基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、第1及び第
2の導電膜を形成する工程と、Liを添加したPb(Z
r、Ti)O 3 層からなるキャパシタ絶縁層用のゾルゲ
ル液を用意する工程と、Liを添加したPbTiO 3
からなるバッファ層用のゾルゲル液を用意する工程と、
前記バッファ層用のゾルゲル液をスピンコートした後プ
リベークする工程と、前記キャパシタ絶縁層用のゾルゲ
ル液をスピンコートした後、プリベーク及びアニールを
行い、結晶化したバッファ層及びキャパシタ絶縁層を形
成する工程と、上部電極を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0012】更に、前記バッファ層は、PbαTiO3
にLiを添加した組成を有し、αの値は0.8乃至1.
2であることが好ましい。この場合、前記Liの含有量
はPbαTiO3の含有量に対して20モル%以下であ
ることが好ましい。
【0013】更にまた、前記キャパシタ絶縁層の膜厚が
50乃至500nmであること及び前記バッファ層の膜
厚が0.5乃至30nmであることが好ましい。
【0014】本発明においては、キャパシタ絶縁層を構
成するPb(Zr、Ti)O3層にLiを添加したの
で、そのアニール温度を低くすることができ、また、疲
労特性も向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本願発明者等が前記課題を解決す
べく、鋭意実験研究を重ねた結果、PbxZr(1-y)Ti
y(以下、PZTともいう。)及びLiを含有する組成
を有するPZT強誘電体材料の上下いずれか一方に
αTiO3(以下、PTOともいう。)Liを添加
した組成を有するバッファ層を設けることにより、リー
ク電流を低くでき、耐疲労特性が向上させることができ
ることを見出した。
【0016】以下、添付の図面を参照して本発明を具体
化した実施例について説明する。図1(a)乃至(d)
は、本実施例に係る強誘電体メモリを示す断面図であ
る。
【0017】図1(a)に示す実施例においては、シリ
コン基板1上にSiO2膜からなる層間絶縁層2が設け
られ、その上にTi膜からなる第1導電膜3、Pt膜か
らなる第2導電膜4が形成されている。更に、第2導電
膜4の上に、PbZr0.52Ti0.48にLiを1%添加し
た組成のキャパシタ絶縁層6a、PbTiLi0.0053
からなるバッファ層5a及びPt膜からなる上部導電膜
7が順次形成されて強誘電体メモリは構成されている。
【0018】図1(b)に示す実施例においては、シリ
コン基板1上にSiO2膜からなる層間絶縁層2が設け
られ、その上にTi膜からなる第1導電膜3、Pt膜か
らなる第2導電膜4が形成されている。更に、第2導電
膜4の上に、PbTiLi0. 0053からなるバッファ層
5a、PbZr0.52Ti0.48にLiを1%添加した組成
のキャパシタ絶縁層6a及びPt膜からなる上部導電膜
7が順次形成されて強誘電体メモリは構成されている。
【0019】図1(c)に示す実施例においては、シリ
コン基板1上にSiO2膜からなる層間絶縁層2が設け
られ、その上にTi膜からなる第1導電膜3、Pt膜か
らなる第2導電膜4が形成されている。更に、第2導電
膜4の上に、PbTiLi0. 0053からなるバッファ層
5a、PbZr0.52Ti0.48にLiを1%添加した組成
のキャパシタ絶縁層6a、PbTiLi0.0053からな
るバッファ層5a及びPt膜からなる上部導電膜7が順
次形成されて強誘電体メモリは構成されている。
【0020】図1(d)に示す実施例においては、シリ
コン基板1上にSiO2膜からなる層間絶縁層2が設け
られ、その上にTi膜からなる第1導電膜3、Pt膜か
らなる第2導電膜4が形成されている。更に、第2導電
膜4の上に、PbTiO3からなるバッファ層5b、P
bZr0.52Ti0.48にLiを1%添加した組成のキャパ
シタ絶縁層6a、PbTiO3からなるバッファ層5b
及びPt膜からなる上部導電膜7が順次形成されて強誘
電体メモリは構成されている。
【0021】これらの実施例においては、Liを添加し
た組成を有するPZT強誘電体材料からなるキャパシタ
絶縁層の上下いずれか一方にPbαTiO3(以下、P
TOともいう。)、好ましくはPTOにLiを添加した
組成を有するバッファ層を設けているので、リーク電流
を低くでき、耐疲労特性が向上させることができる。
【0022】次に、上述のような組成を有するキャパシ
タ絶縁層及びバッファ層を備えた本発明に係る強誘電体
メモリの製造する方法について説明する。図2(a)乃
至(d)は本発明の実施例に係る強誘電体メモリを製造
する方法を工程順に示す断面図である。
【0023】図2(a)に示すように、従来の方法と同
様の方法により、例えば、6インチのシリコン基板1の
表面又は表面上に膜厚450nmのSiO2膜を層間絶
縁膜2として形成し、層間絶縁膜2の全面上に第1導電
膜3として、膜厚が20nmのTi膜、更に、第2導電
膜4として膜厚が200nmのPt膜を形成する。前述
の組成を有するキャパシタ絶縁層6及びバッファ層5の
具体的な形成方法については後述する。
【0024】なお、上記メモリの第1導電膜3として膜
厚が20nmのTi膜,第2導電膜4として膜厚が20
0nmのPt膜としたが、これに限定されるものではな
く、Ti膜の膜厚は5乃至50nm、Pt膜の膜厚は5
0乃至500nmであることが望ましい。好ましくは、
Ti膜の膜厚は5乃至20nmであり、Pt膜の膜厚は
100乃至300nmである。
【0025】次に、キャパシタ絶縁層6及びバッファ層
5の形成方法について具体的に説明する。キャパシタ絶
縁層6及びバッファ層5は種々の方法により形成するこ
とが可能であるが、ここではその一例として、ゾルゲル
液を使用する形成方法を示す。
【0026】はじめに、キャパシタ絶縁層6の形成方法
について説明する。先ず、2酢酸鉛・3水和物を溶媒で
あるメタキシエタノールに入れた後、80℃で30乃至
60分間加熱攪拌することにより、2酢酸鉛・3水和物
を溶解させる。
【0027】次に、溶液を反応器に移し、124℃で1
2時間の加熱攪拌により脱水を行う。
【0028】次いで、反応系の温度を60℃まで降温し
た後、テトライソプロポキシジルコニウムとテトライソ
プロキシタン及びリチウムエトキサイドを反応系に加
え、124℃で6時間の加熱攪拌を行う。
【0029】そして、攪拌終了後に溶液に溶媒を更に加
えて全量を1モル/リットルとする。これにより、リチ
ウムを含有するキャパシタ絶縁層6のPZTゾルゲル液
が作成される。コーティング使用時には上記ゾルゲル液
を0.3モル/リットルにして使用する。なお、全ての
加熱攪拌は窒素気流下で行われる。
【0030】次に、バッファ層5の作成方法について説
明する。バッファ層5の作成方法が、上述のキャパシタ
絶縁層6の作成方法と異なる点は、キャパシタ絶縁層6
の場合は反応系に加える物質がテトライソプロポキシジ
ルコニウムとテトライソプロキシタン及びリチウムエト
キサイドであるのに対し、バッファ層5の場合は反応系
に加える物質がテトライソプロキシタンとリチウムエト
キサイドであることのみであり、その他はキャパシタ絶
縁層6の作成方法と同一であり、その説明は省略する。
【0031】上述のバッファ層の作成方法により、リ
チウムを含有するバッファ層5のPTOゾルゲル液が作
成される。コーティング使用時には上記PTOゾルゲル
液を0.01モル/リットルにして使用する。
【0032】次に、図2(b)に示すように上述のよう
に作成されたリチウムを含むPTOゾルゲル液に所定量
のメトキシエタノールを室温で加えて、0.01モル/
リットルの濃度にして第2導電膜4の上に3000rp
mの回転数で30秒間スピンコーティングする。そし
て、400℃で10分間プリベークする。これによりバ
ッファ層5が形成される。
【0033】次いで、図2(c)に示すように上述のよ
うに作成されたリチウムを含むPZTゾルゲル液に所定
量のメトキシエタノールを室温で加えて、0.3モル/
リットルの濃度にしてバッファ層5の上に3000rp
mの回転数で30秒間スピンコーティングする。そし
て、400℃で10分間プリベークする。以降、スピン
コーティング及びプリベークを4回繰り返す。これによ
りキャパシタ絶縁層6が形成される。
【0034】次いで、酸素雰囲気の600℃のオーブン
中で1時間のアニールを行う。又は、酸素雰囲気の60
0℃の赤外線イメージ炉(RTA)中で1分間のアニー
ルを行う。これにより、アモルファス状の膜が結晶化
し、それぞれキャパシタ絶縁層6、バッファ層5が形成
される。なお、上述のようにキャパシタ絶縁層6、バッ
ファ層5の形成方法はゾルゲル液を使用する方法に限定
されるものではなく、スパッタリング法又はCVD法等
によっても形成可能である。
【0035】更に、図2(d)に示すように形成された
キャパシタ絶縁層6の上に上部導電膜7としてPt膜を
スパッタリングにより膜厚200nm形成する。
【0036】上述の形成方法においては、キャパシタ絶
縁層6を200nm形成したが、キャパシタ絶縁層6の
膜厚はこれに限定されるのものではなく、50乃至50
0nmであることが望ましい。好ましくは、膜厚は10
0乃至300nmである。
【0037】キャパシタ絶縁層6の膜厚が50nm未満
であると、均一な膜を得ることが困難となり、リーク電
流が増大することがある。一方、キャパシタ絶縁層6の
膜厚が500nmを超えると、分極反転に必要な電圧が
高くなり、駆動電圧が不足することがある。従って、キ
ャパシタ絶縁膜の膜厚は50乃至500nmであること
が望ましい。
【0038】上述の形成方法において、バッファ層5を
膜厚0.5nmに形成したが、バッファ層5の膜厚はこ
れに限定されるのものではなく、0.5乃至30nmで
あることが望ましい。好ましくは、膜厚は2乃至20n
mである。
【0039】上述のアニール温度は600℃に限定され
るものではなく、550乃至650℃であることが望ま
しい。
【0040】次に、他の実施例について説明する。この
他の実施例においては、前述の実施例とは、第1導電膜
3のTi膜の上に形成される第2導電膜3と上部導電部
7がIrO2及びIrであること以外は、同一であり、
その説明は省略する。
【0041】本実施例において、IrO2の膜厚は10
乃至200nmであることが望ましく、20乃至100
nmであることが好ましい。また、Irの膜厚は50乃
至300nmであることが望ましく、100乃至250
nmであることが好ましい。
【0042】また、本実施例の上部導電膜としては、I
r及びIrとその上にIrO2を形成したものでもよ
い。
【0043】いずれの実施例においても、バッファ層5
をキャパシタ絶縁層6の下部に設ける構成としたが、こ
れに限定されるものではなく、バッファ層5をキャパシ
タ絶縁層6の上部に設ける構成にしてもよく、更には、
キャパシタ絶縁層6の上下部にバッファ層5を設ける構
成としても良い。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1(a)
乃至(d)に示す実施例の構造の強誘電体及び図3
(a)乃至(d)に示す比較例の強誘電体を作成し、両
者の特性を比較した結果について説明する。
【0045】図1(a)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上に膜厚200nmのPbZr
0.52Ti0.48にLiを1%添加した組成のキャパシタ絶
縁層6aを形成し、その上にバッファ層5aとして、膜
厚5nmのPbTiLi0.0053を形成し、バッファ層
5aの上に上部導電膜7として膜厚200nmのPt膜
を形成した。
【0046】図1(b)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上にバッファ層5aとして、膜
厚5nmのPbTiLi0.0053を形成し、バッファ層
5aの上に膜厚200nmのPbZr0.52Ti0.48にL
iを1%添加した組成のキャパシタ絶縁層6aを形成
し、キャパシタ絶縁層6aの上に上部導電膜7として膜
厚200nmのPt膜を形成した。
【0047】図1(c)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上にバッファ層5aとして、膜
厚5nmのPbTiLi0.0053を形成し、バッファ層
5aの上に膜厚200nmのPbZr0.52Ti0.48にL
iを1%添加した組成のキャパシタ絶縁層6aを形成
し、その上にバッファ層5aとして、膜厚5nmのPb
TiLi0.0053を形成し、バッファ層5aの上に上部
導電膜7として膜厚200nmのPt膜を形成した。
【0048】図1(d)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上にバッファ層5aとして、膜
厚5nmのPbTiO3を形成し、バッファ層5bの上
に膜厚200nmのPbZr0.52Ti0.48にLiを1%
添加した組成のキャパシタ絶縁層6aを形成し、その上
にバッファ層5aとして、膜厚5nmのPbTiO3
形成し、バッファ層5bの上に上部導電膜7として膜厚
200nmのPt膜を形成した。
【0049】図3(a)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上に膜厚200nmのPbZr
0.52Ti0.48にLiを1%添加した組成のキャパシタ絶
縁層6aを形成し、その上に上部導電膜7として膜厚2
00nmのPt膜を形成した。
【0050】図3(b)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上に膜厚200nmのPbZr
0.52Ti0.48のキャパシタ絶縁層6bを形成し、キャパ
シタ絶縁層6bの上に上部導電膜7として膜厚200n
mのPt膜を形成した。
【0051】図3(c)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上にバッファ層5aとして、膜
厚5nmのPbTiLi0.0053を形成し、バッファ層
5aの上に膜厚200nmのPbZr0.52Ti0.48のキ
ャパシタ絶縁層6bを形成し、その上にバッファ層5a
として、膜厚5nmのPbTiLi0.0053を形成し、
バッファ層5aの上に上部導電膜7として膜厚200n
mのPt膜を形成した。
【0052】図3(d)においては、シリコン基板1上
に層間絶縁膜2として、膜厚500nmのSiO2膜を
形成し、その上に第1導電膜3として膜厚15nmのT
i膜、第2導電膜4として膜厚200nmのPt膜を形
成する。第2導電膜4の上にバッファ層5bとして、膜
厚5nmのPbTiO3を形成し、バッファ層5bの上
に膜厚200nmのPbZr0.52Ti0.48組成のキャパ
シタ絶縁層6bを形成し、その上にバッファ層5bとし
て、膜厚5nmのPbTiO3を形成し、バッファ層5
bの上に上部導電膜7として膜厚200nmのPt膜を
形成した。
【0053】第1実施例 上述の実施例(a)乃至(d)及び比較例(a)乃至
(d)を酸素雰囲気の600℃の赤外線イメージ炉(R
TA)中で1分間のアニール処理して得られた実施例1
乃至実施例4と比較例13乃至16の残留分極値Pr、
リーク電流、耐疲労特性を測定した。残留分極値Prの
測定においては、±5Vの電圧を印加した。リーク電流
の測定においては、5Vの電圧を印加したときのリーク
電流を測定した。耐疲労特性の測定においては、±5V
の電圧を25kHzの周波数で印加したとき、初期値P
0に対する残留分極値Prが初期値Pr0の半分になっ
たときのサイクル数Cを測定した。その結果を表1に示
す。
【0054】
【表1】
【0055】残留分極値Pr、リーク電流、耐疲労特性
ともに良好な結果が得られているのは、バッファ層があ
る実施例1乃至4だけである。
【0056】第2実施例 上述の実施例(a)乃至(d)及び比較例(a)乃至
(d)を酸素雰囲気の650℃の赤外線イメージ炉(R
TA)中で1分間のアニール処理した実施例5乃至実施
例8と比較例17乃至20の残留分極値Pr、リーク電
流、耐疲労特性を第1実施例と同様に測定した。その結
果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】残留分極値Pr、リーク電流、耐疲労特性
ともに良好な結果が得られているのは、バッファ層があ
る実施例5乃至8だけである。
【0059】第3実施例 上述の実施例(a)乃至(d)及び比較例(a)乃至
(d)を酸素雰囲気の700℃の赤外線イメージ炉(R
TA)中で1分間のアニール処理した実施例9乃至実施
例12と比較例21乃至24の残留分極値Pr、リーク
電流、耐疲労特性を第1実施例と同様に測定した。その
結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】残留分極値Pr、リーク電流、耐疲労特性
ともに良好な結果が得られているのは、バッファ層があ
る実施例9乃至12だけである。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
Liを添加した組成を有するPZT強誘電体材料からな
るキャパシタ絶縁層の上下いずれか一方にPTOにL
iを添加した組成を有するバッファ層を設けているの
で、リーク電流を低くでき、耐疲労特性が向上させるこ
とができる。また、Liを添加することによってアニー
ル温度を低くすることができるために他の部材への影響
が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(d)は、実施例の強誘電体メモリ
の断面図である。
【図2】(a)乃至(d)は本発明の実施例に係る強誘
電体メモリを製造する方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図3】 (a)乃至(d)は、比較例の強誘電体メモ
リの断面図である。
【符号の説明】
1;シリコン基板、 2;層間絶縁層、 3;第1導電
膜、 4;第2導電膜、 5、5a、5b;バッファ
層、 6、6a、6b;キャパシタ絶縁層、 7;上部
導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 27/04 H01L 29/78 371 27/10 451 29/788 29/792 (56)参考文献 特開 平9−139474(JP,A) 特開 平8−186235(JP,A) 特開 平10−173143(JP,A) 特開 昭54−25909(JP,A) 特開2000−7430(JP,A) 特公 昭40−24062(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 21/00 - 23/08 H01B 3/00 H01B 3/12 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Liを添加したPb(Zr、Ti)O3
    層からなるキャパシタ絶縁層と、このPb(Zr、T
    i)O3層の上面及び下面の少なくともいずれか一方の
    上に積層されたPbTiO3層からなるバッファ層とを
    有し、前記PbTiO3層は、Liを添加したものであ
    り、前記バッファ層及びキャパシタ絶縁層は結晶化して
    いることを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記キャパシタ絶縁層は、PbxZr
    (1-y)TiyにLiを添加した組成を有し、xの値は0.
    9乃至1.2、yの値は0.3乃至0.7であることを
    特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記Liの含有量はPbxZr(1-y)Ti
    yの含有量に対して0.2乃至20モル%であることを
    特徴とする請求項2に記載の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 前記バッファ層は、PbαTiO3にL
    iを添加した組成を有し、αの値は0.8乃至1.2で
    あることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモ
    リ。
  5. 【請求項5】 前記Liの含有量はPbαTiO3の含
    有量に対して20モル%以下であることを特徴とする請
    求項4に記載の強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 前記キャパシタ絶縁層の膜厚が50乃至
    500nmであることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 前記バッファ層の膜厚が0.5乃至30
    nmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載の強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    第1及び第2の導電膜を形成する工程と、Liを添加し
    たPb(Zr、Ti)O 3 層からなるキャパシタ絶縁層
    用のゾルゲル液を用意する工程と、Liを添加したPb
    TiO 3 層からなるバッファ層用のゾルゲル液を用意す
    る工程と、前記バッファ層用のゾルゲル液をスピンコー
    トした後プリベークする工程と、前記キャパシタ絶縁層
    用のゾルゲル液をスピンコートした後、プリベーク及び
    アニールを行い、結晶化したバッファ層及びキャパシタ
    絶縁層を形成する工程と、上部電極を形成する工程とを
    有することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記キャパシタ絶縁層用のゾルゲル液を
    用意する工程が、2酢酸鉛3水和物を溶媒に溶解し、1
    24℃の加熱撹拌により脱水し、降温した後テトライソ
    プロポキシジルコニウムとテトライソプロキシタン及び
    リチウムエトキサイドを反応系に加え、124℃で加熱
    撹拌し、溶媒を加える工程であることを特徴とする請求
    項8に記載の強誘電体メモリの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記バッファ層用のゾルゲル液を用意
    する工程が、2酢酸鉛3水和物を溶媒に溶解し、124
    ℃の加熱撹拌により脱水し、降温した後テトライソプロ
    キシタン及びリチウムエトキサイドを反応系に加え、1
    24℃で加熱撹拌し、溶媒を加える工程であることを特
    徴とする請求項8又は9に記載の強誘電体メモリの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記アニールは、温度が550乃至6
    50℃であるオーブン加熱又はRTAアニールであるこ
    とを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載
    の強誘電体メモリの製造方法。
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