JP3491150B2 - プロジェクタ - Google Patents
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- JP3491150B2 JP3491150B2 JP2000308048A JP2000308048A JP3491150B2 JP 3491150 B2 JP3491150 B2 JP 3491150B2 JP 2000308048 A JP2000308048 A JP 2000308048A JP 2000308048 A JP2000308048 A JP 2000308048A JP 3491150 B2 JP3491150 B2 JP 3491150B2
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- liquid crystal
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- crystal panel
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- Polarising Elements (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
Description
いて画像を投写表示するプロジェクタに関する。
照明光学系から射出された光を、液晶パネルを含む液晶
ライトバルブを用いて画像情報(画像信号)に応じて変
調し、変調された画像光(画像を表す光)を投写レンズ
を用いてスクリーン上に投写することにより画像表示を
実現している。
ルブは、光の入射角度によってコントラストが変化する
性質がある。したがって、従来のプロジェクタでは、入
射光の角度によっては、スクリーン上に投写表示される
画像のコントラストが全体的に低下してしまうというこ
とがあった(以下、この現象を、「コントラストの入射
角依存性」という)。この現象は、光の入射角度が一方
向である場合は、光の入射角度をコントラストが最も高
くなる方向に合わせることによって解決することも可能
である。しかしながら、光源装置から一方向の光を得る
ことは不可能に近く、また、プロジェクタでは光源装置
と液晶ライトバルブとの間にレンズやミラーなど様々な
光学要素が配置される。したがって、液晶ライトバルブ
への光の入射角度を一方向にすることは、極めて困難で
ある。また、近年のプロジェクタでは、液晶ライトバル
ブへ照度分布が均一な光を照射するために、いわゆるイ
ンテグレータ光学系を用いている。このインテグレータ
光学系は、光源装置から射出された光線束を複数の部分
光線束に分割して、空間的に分離された複数の疑似光源
を形成し、これを液晶ライトバルブの光入射面に重畳さ
せることによってライトバルブを照明する光学系である
ため、液晶ライトバルブに様々な方向から光が照射され
ることになる。一般的に、疑似光源像の数を増やすほど
照明光の照度分布は均一となるが、疑似光源像の数を増
やすほど、液晶ライトバルブに入射する光の方向が増え
ることになる。したがって、インテグレータ光学系を用
いたプロジェクタでは、特に、投写画面全体のコントラ
ストの向上を図ることが困難となる。
を解決するためになされたものであり、プロジェクタに
おいて、投写表示される画像のコントラストを向上させ
ることのできる技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1のプロジェクタは、照明光を射出する照明光学系と、
前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する液
晶ライトバルブと、前記液晶ライトバルブの光射出面に
形成される画像光を投写する投写光学系と、を備え、前
記液晶ライトバルブは、液晶パネルと、前記液晶パネル
の光入射面側に配置された第1の偏光板と、前記液晶パ
ネルの光射出面側に配置された第2の偏光板と、前記液
晶パネルと前記第1の偏光板との間に配置された第1の
光学補償板と、前記液晶パネルと前記第2の偏光板との
間に配置された第2の光学補償板と、を備えることを特
徴とする。
液晶ライトバルブは、液晶パネルの光入射面側および光
射出面側に光学補償板を備えている。これにより、先に
述べたコントラストの入射角依存性が低減され、投写光
学系によって投写表示される画像のコントラストを向上
させることが可能となる。
射出する照明光学系と、前記照明光学系からの光を画像
情報に応じて変調する液晶ライトバルブと、前記液晶ラ
イトバルブの光射出面に形成される画像光を投写する投
写光学系と、を備え、前記液晶ライトバルブは、液晶パ
ネルと、前記液晶パネルの光入射面側に配置された第1
の偏光板と、前記液晶パネルの光射出面側に配置された
第2の偏光板と、前記液晶パネルと前記第1の偏光板と
の間と、前記液晶パネルと前記第2の偏光板との間と、
のいずれか一方に配置された一対の光学補償板と、を備
えることを特徴とする。
トバルブは、液晶パネルの光入射面側あるいは光射出面
側のいずれかに一対の光学補償板を備えている。この場
合にも、コントラストの入射角依存性が低減され、投写
光学系によって投写表示される画像のコントラストを向
上させることが可能となる。
像を投写表示するためのプロジェクタであって、照明光
を射出する照明光学系と、前記照明光学系から射出され
た前記照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1な
いし第3の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光
分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、
画像情報に応じて変調する第1ないし第3の液晶ライト
バルブと、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光
射出面に形成される画像光を合成する色合成部と、前記
色合成部から射出される合成光を投写する投写光学系
と、を備え、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの
それぞれは、液晶パネルと、前記液晶パネルの光入射面
側に配置された第1の偏光板と、前記液晶パネルの光射
出面側に配置された第2の偏光板と、前記液晶パネルと
前記第1の偏光板との間に配置された第1の光学補償板
と、前記液晶パネルと前記第2の偏光板との間に配置さ
れた第2の光学補償板と、を備えることを特徴とする。
ロジェクタと同様に、コントラストの入射角依存性を低
減させることができるので、投写光学系によって投写表
示されるカラー画像のコントラストを向上させることが
できる。
像を投写表示するためのプロジェクタであって、照明光
を射出する照明光学系と、前記照明光学系から射出され
た前記照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1な
いし第3の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光
分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、
画像情報に応じて変調する第1ないし第3の液晶ライト
バルブと、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光
射出面に形成される画像光を合成する色合成部と、前記
色合成部から射出される合成光を投写する投写光学系
と、を備え、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの
それぞれは、液晶パネルと、前記液晶パネルの光入射面
側に配置された第1の偏光板と、前記液晶パネルの光射
出面側に配置された第2の偏光板と、前記液晶パネルと
前記第1の偏光板との間と、前記液晶パネルと前記第2
の偏光板との間と、のいずれか一方に配置された一対の
光学補償板と、を備えることを特徴とする。
ロジェクタと同様に、コントラストの入射角依存性を低
減させることができるので、投写光学系によって投写表
示されるカラー画像のコントラストを向上させることが
できる。
いて、前記照明光学系は、略平行な光線束を射出する光
源装置と、前記光源装置から射出された光線束を複数の
部分光線束に分割するための光束分割光学素子と、前記
光束分割光学素子から射出された前記複数の部分光線束
を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳して照
射するための重畳レンズと、を備えている。
分光線束に分割して、これを液晶ライトバルブの光入射
面に重畳させるいわゆるインテグレータ光学系は、複数
の疑似光源からの光をライトバルブに照射する光学系で
あるため、液晶ライトバルブに光が複数の方向から照射
されることになる。本発明のプロジェクタにおいては、
第1および第2の光学補償板が用いられているので、こ
のように液晶ライトバルブに複数の方向から入射する光
がある場合にも、コントラストの入射角依存性を低減さ
せることができる。この結果、投写光学系によって投写
表示される画像のコントラストを向上させることが可能
である。インテグレータ光学系を用いる場合には、様々
な方向から入射する光があり、光の入射角度をコントラ
ストが最も高くなる方向に合わせるという従来の方法に
よってコントラストの向上を図ることができないため、
本発明を用いる効果は、特に大きい。
液晶パネルは、TNモードであるようにしてもよい。
晶パネルを利用する場合には、コントラストに入射角依
存性が生じやすい。したがって、TNモードの液晶パネ
ルを用いる場合に、本発明の効果は、特に大きい。
償板は、厚み方向で光軸の傾斜角度が異なる高分子層を
備えることが好ましい。
圧を印加した場合、厚み方向で液晶分子の傾斜が変化す
る複雑な構造をとる。液晶分子の傾斜が一定でないと各
々の液晶分子に異なる方向から光が入射してしまう。こ
のことは、オン駆動電圧を印加した状態で黒を表現する
ノーマリーホワイトモードの液晶ライトバルブを用いた
場合、黒表示で光漏れが生じてしまうことを意味する。
光軸が一様に傾斜した高分子層を備えた光学補償板で
は、液晶分子の複雑な傾斜を完全に補償することはでき
ず、コントラストの向上効果が低くなる可能性がある。
一方、厚み方向で光軸の傾斜角度が異なる高分子層を備
えた光学補償板を用いれば、液晶分子の複雑な傾斜を補
償することが可能となり、良好なコントラストを得るこ
とが可能となる。
パネルに信号を供給する回路基板を備えることができ
る。
記液晶パネルに電力を供給する電源を備えることができ
る。
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明
を適用したプロジェクタを示す説明図である。プロジェ
クタ1000は、光源装置120を含む照明光学系10
0と、色光分離光学系200と、リレー光学系220
と、3つの液晶ライトバルブ300R,300G,30
0Bと、クロスダイクロイックプリズム520と、投写
レンズ540とを備えている。
光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青
(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光
は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに
おいて画像情報に応じて変調される。変調された各色光
は、クロスダイクロイックプリズム520で合成され、
投写レンズ540によってスクリーンSC上にカラー画
像が投写表示されることとなる。
て示す説明図である。この照明光学系100は、光源装
置120と、第1および第2のレンズアレイ140,1
50と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170と
を備えている。光源装置120と第1および第2のレン
ズアレイ140,150とは、光源光軸120axを基
準として配置されており、偏光発生光学系160と重畳
レンズ170とは、システム光軸100axを基準とし
て配置されている。光源光軸120axは、光源装置1
20から射出される光線束の中心軸であり、システム光
軸100axは、偏光発生光学系160より後段の光学
素子から射出される光線束の中心軸である。図示するよ
うに、システム光軸100axと光源光軸120axと
は、x方向に所定のずれ量Dpだけほぼ平行にずれてい
る。このずれ量Dpについては後述する。なお、図2に
おいて照明光学系100が照明する照明領域LAは、図
1の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに
対応する。
する機能を有している。光源装置120は、光源ランプ
122と、回転楕円面形状の凹面を有するリフレクタ1
24、と平行化レンズ126とを備えている。光源ラン
プ122から射出された光は、リフレクタ124によっ
て反射され、反射光は、平行化レンズ126によって光
源光軸120axにほぼ平行な光に変換される。なお、
光源装置としては、回転放物面形状の凹面を有するリフ
レクタを用いてもよい。
状に配列された複数の小レンズ142を有している。各
小レンズ142は平凸レンズであり、z方向から見たと
きの外形形状は、照明領域LA(液晶ライトバルブ)と
相似形となるように設定されている。第1のレンズアレ
イ140は、光源装置120から射出された略平行な光
線束を複数の部分光線束に分割して射出する。なお、第
1のレンズアレイ140は、本発明の光束分割光学素子
に相当する。
状に配列された複数の小レンズ152を有しており、第
1のレンズアレイ140と同様のものが用いられてい
る。第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ
140から射出された部分光線束のそれぞれの中心軸が
システム光軸100axにほぼ平行となるように揃える
機能を有しているとともに、第1のレンズアレイ140
の各小レンズ142の像を照明領域LA上に結像させる
機能を有している。なお、第2のレンズアレイ150
は、省略可能である。
42から射出された部分光線束は、図示するように、第
2のレンズアレイ150を介して、その近傍位置、すな
わち、偏光発生光学系160内において集光される。
図である。図3(A)は、偏光発生光学系160の斜視
図を示しており、図3(B)は、+y方向から見たとき
の平面図の一部を示している。偏光発生光学系160
は、遮光板62と、偏光ビームスプリッタアレイ64
と、選択位相差板66とを備えている。
(A)に示すように、略平行四辺形の断面を有する柱状
の透光性板材64cが複数貼り合わされて構成されてい
る。各透光性板材64cの界面には、偏光分離膜64a
と反射膜64bとが交互に形成されている。なお、偏光
分離膜64aとしては誘電体多層膜が用いられ、反射膜
64bとしては誘電体多層膜や金属膜が用いられる。
aとがストライプ状に配列されて構成されている。遮光
板62は、遮光面62bに入射する光線束を遮り、開口
面62aに入射する光線束を通過させる機能を有してい
る。遮光面62bと開口面62aとは、第1のレンズア
レイ140(図2)から射出された部分光線束が偏光ビ
ームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aのみに入
射し、反射膜64bには入射しないように配列されてい
る。具体的には、図3(B)に示すように、遮光板62
の開口面62aの中心は、偏光ビームスプリッタアレイ
64の偏光分離膜64aの中心とほぼ一致するように配
置されている。また、開口面62aのx方向の開口幅W
pは、偏光分離膜64aのx方向の大きさとほぼ等しく
設定されている。このとき、遮光板62の開口面62a
を通過した光線束は、そのほとんど全てが偏光分離膜6
4aのみに入射し、反射膜64bには入射しないことと
なる。なお、遮光板62としては、平板状の透明体(例
えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アル
ミニウム膜、誘電体多層膜など)を部分的に形成したも
のを用いることができる。また、アルミニウム板のよう
な遮光性の平板に開口部を設けたものを用いてもよい。
出された各部分光線束は、図3(B)に実線で示すよう
に、その主光線(中心軸)がシステム光軸100axに
ほぼ平行に遮光板62の開口面62aに入射する。開口
面62aを通過した部分光線束は、偏光分離膜64aに
入射する。偏光分離膜64aは、入射した部分光線束を
s偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離す
る。このとき、p偏光の部分光線束は偏光分離膜64a
を透過し、s偏光の部分光線束は偏光分離膜64aで反
射される。偏光分離膜64aで反射されたs偏光の部分
光線束は、反射膜64bに向かい、反射膜64bにおい
てさらに反射される。このとき、偏光分離膜64aを透
過したp偏光の部分光線束と、反射膜64bで反射され
たs偏光の部分光線束とは、互いにほぼ平行となってい
る。
2位相差層66bとによって構成されている。なお、開
口層66aは、λ/2位相差層66bが形成されていな
い部分である。開口層66aは、入射する直線偏光光を
そのまま透過する機能を有している。一方、λ/2位相
差層66bは、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交
する直線偏光光に変換する偏光変換素子としての機能を
有している。本実施例においては、図3(B)に示すよ
うに、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束
は、λ/2位相差層66bに入射する。したがって、p
偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bにおいて、
s偏光の部分光線束に変換されて射出される。一方、反
射膜64bで反射されたs偏光の部分光線束は、開口層
66aに入射するので、s偏光の部分光線束のまま射出
される。すなわち、偏光発生光学系160に入射した非
偏光の部分光線束は、s偏光の部分光線束に変換されて
射出されることとなる。なお、反射膜64bで反射され
るs偏光の部分光線束の射出面だけにλ/2位相差層6
6bを配置することにより、偏光発生光学系160に入
射する部分光線束をp偏光の部分光線束に変換して射出
することもできる。選択位相差板66としては、開口層
66aの部分に何も設けず、単に、λ/2位相差層66
bをp偏光の部分光線束またはs偏光の部分光線束の射
出面に貼りつけるようなものであってもよい。
学系160から射出される2つのs偏光光の中心は、入
射する非偏光の光(s偏光光+p偏光光)の中心よりも
+x方向にずれている。このずれ量は、λ/2位相差層
66bの幅Wp(すなわち、偏光分離膜64aのx方向
の大きさ)の半分に等しい。このため、図2に示すよう
に、光源光軸120axとシステム光軸100axと
は、Wp/2に等しい距離Dpだけずれている。
複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系1
60によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分
離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種
類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の
部分光線束は、図2に示す重畳レンズ170によって照
明領域LA上で重畳されることとなる。このとき、照明
領域LAを照射する光の強度分布は、ほぼ均一となって
いる。
揃った照明光(s偏光光)を射出し、色光分離光学系2
00やリレー光学系220を介して、液晶ライトバルブ
300R,300G,300Bを照明する。
イックミラー202,204と、反射ミラー208とを
備えており、照明光学系100から射出される光線束
を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有する。
第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系10
0から射出された光の赤色光成分を透過させるととも
に、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイ
クロイックミラー202を透過した赤色光Rは、反射ミ
ラー208で反射されて、クロスダイクロイックプリズ
ム520へ向けて射出される。色光分離光学系200か
ら射出された赤色光Rは、フィールドレンズ232を通
って赤色光用の液晶ライトバルブ300Rに達する。こ
のフィールドレンズ232は、照明光学系100から射
出された各部分光線束をその中心軸に対して平行となる
ように変換する機能を有している。なお、他の液晶ライ
トバルブ300G,300Bの光入射面側に設けられた
フィールドレンズ234,230についても同様であ
る。
された青色光Bと緑色光Gのうち、緑色光Gは第2のダ
イクロイックミラー204によって反射されて、色光分
離光学系200からクロスダイクロイックプリズム52
0へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出
された緑色光Gは、フィールドレンズ234を通って緑
色光用の液晶ライトバルブ300Gに達する。一方、第
2のダイクロイックミラー204を透過した青色光B
は、色光分離光学系200から射出されて、リレー光学
系220に入射する。
は、リレー光学系220に備えられる入射側レンズ22
2、リレーレンズ226および反射ミラー224,22
8および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通
って青色光用の液晶ライトバルブ300Bに達する。な
お、青色光Bにリレー光学系220が用いられているの
は、青色光Bの光路の長さが他の色光R,Gの光路の長
さよりも大きいためであり、リレー光学系220を用い
ることにより入射側レンズ222に入射した青色光Bを
そのまま、射出側レンズ230に伝えることができる。
G,300Bは、与えられた画像情報(画像信号)に従
って、入射した3色の色光をそれぞれ変調して変調光線
束を生成する。
液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通っ
て変調された3色の色光(変調光線束)を合成してカラ
ー画像を表す合成光を生成する。クロスダイクロイック
プリズム520には、赤色光反射膜521と、青色光反
射膜522とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状
に形成されている。赤色光反射膜521は、赤色光を反
射する誘電体多層膜によって形成されており、青色光反
射膜522は、青色光を反射する誘電体多層膜によって
形成されている。これらの赤色光反射膜521と青色光
反射膜522によって3つの色光が合成されて、カラー
画像を表す合成光が生成される。
成された合成光は、投写レンズ540の方向に射出され
る。投写レンズ540は、クロスダイクロイックプリズ
ム520から射出された合成光を投写して、スクリーン
SC上にカラー画像を表示する。なお、投写レンズ54
0としてはテレセントリックレンズを用いることができ
る。
00R,300G,300Bを拡大して示す説明図であ
る。前述したように、第1ないし第3の液晶ライトバル
ブ300R,300G,300Bには、それぞれ色光
R,G,Bが入射する。第1の液晶ライトバルブ300
Rから射出された色光Rの変調光線束はクロスダイクロ
イックプリズム520の赤色光反射膜521で反射さ
れ、第3の液晶ライトバルブ300Bから射出された色
光Bの変調光線束は青色光反射膜522で反射される。
一方、第2の液晶ライトバルブ300Gから射出された
色光Gの変調光線束は、クロスダイクロイックプリズム
520の2つの反射膜521,522を透過する。この
ようにして、3つの変調光線束が合成され、投写レンズ
540によってスクリーンSC上にカラー画像が表示さ
れる。なお、図4では、図示の便宜上、赤色光と青色光
が反射される位置を、2つの反射膜521,522から
ずれた位置に描いている。
パネル301Rと、液晶パネルの光入射面側および光射
出面側に配置された第1および第2の偏光板302R
i,302Roと、液晶パネルと第1および第2の偏光
板との間にそれぞれ配置された第1および第2の光学補
償フィルム305R,306Rと、を備えている。な
お、図4では、第1および第2の光学補償フィルム30
5R,306Rは、液晶パネル301Rに貼り付けられ
ているが、第1および第2の偏光板302Ri,302
Roにそれぞれ貼り付けるようにしてもよい。しかしな
がら、光学補償フィルム305R,306Rの冷却効率
を考えると、第1および第2の光学補償フィルム305
R,306Rは、液晶パネル301R、偏光板302R
i,302Roの双方から離して設けるようにすること
が好ましい。この場合、光学補償フィルム305R,3
06Rは、それぞれ、薄い板ガラスのような光透過性板
材に貼り付けるようにすれば良い。
設けられた第1の偏光板302Riは、偏光発生光学系
160から射出された直線偏光光の偏光度を高める機能
を有している。液晶パネル301Rは、入射した光を画
像信号に応じて変調する変調装置であり、図示しない電
源からの電源供給を受けている。駆動用の電源や外部か
らの信号は、図示しない回路基板を介して供給される。
本実施例では、液晶パネルとして、TN(Twisted Nema
tic )モードの液晶装置が用いられている。液晶ライト
バルブ300Rの光射出面側の第2の偏光板302Ro
は、その偏光軸が第1の偏光板302Riの偏光軸と直
交するように設けられており、液晶パネル301Rで変
調された光のうち、第2の偏光板の偏光軸方向と一致す
る光成分のみを透過する。これにより、液晶ライトバル
ブ300Rの光射出面には、赤色の画像光が形成され
る。
00Rでは、液晶パネル301Rの光入射面側および光
射出面側に第1および第2の光学補償フィルム305
R,306Rが設けられている。これは、コントラスト
の入射角依存性を低減するためである。光学補償フィル
ム305R,306Rについては、さらに後述する。
300G,300Bについても第1の液晶ライトバルブ
300Rと同様に構成されている。
に入射する光の様子を示す説明図である。図示するよう
に、本実施例のプロジェクタでは、液晶ライトバルブ3
00R上の1点についてみても、様々な方向から光が入
射している。本実施例では、液晶ライトバルブ300R
には、法線方向に対し最大約12°の傾きを有する光が
入射している。これは、本実施例のプロジェクタ(図
1)では、照明光学系100として、いわゆるインテグ
レータ光学系が用いられているからである。図2で説明
したように、本実施例の照明光学系100は、略平行な
光線束を射出する光源装置120と、光源装置120か
ら射出された光線束を複数の部分光線束に分割するため
のレンズアレイ140と、レンズアレイ140から射出
された複数の部分光線束を液晶ライトバブル300Rの
光入射面に重畳して照射するための重畳レンズ170と
を備えている。照明光学系として、このようなインテグ
レータ光学系を用いる場合には、図2に示すように、一
旦分割された複数の部分光線束によって複数の疑似光源
を形成し、各々の疑似光源から照射される光が液晶ライ
トバルブ300R上で重畳されることになる。したがっ
て、液晶ライトバルブ300Rには、その1点について
みても、様々な方向から光が入射することになるのであ
る。
態によって、斜め方向に入射する光の偏光状態が変化し
てしまう。具体的には、液晶パネル内に斜めに入射する
直線偏光光は、液晶の屈折率異方性(複屈折性)によ
り、楕円偏光光となって射出される。なお、この楕円偏
光光は、その楕円の主軸(長軸および短軸)が光の入射
する方向によって異なる楕円偏光、すなわち、入射角度
により異方性を持つ楕円偏光である。このとき、光学補
償フィルムを備えない従来の液晶ライトバルブにおいて
は、光射出面側に配置された第2の偏光板から、本来、
射出されるべき光がうまく射出されないことになる。こ
れは、第2の偏光板は、液晶パネルから射出される楕円
偏光光のうち、第2の偏光板の偏光軸方向と一致する光
成分のみを射出するからである。具体的には、第2の偏
光板からは、光の入射方向(進行方向)と同じ方向に、
本来射出されるべきでない光が射出されてしまったり、
本来射出されるべき光の一部しか射出されなかったりす
る。仮に、モノクロ画像を表す画像光を、光の進行方向
から観察するとすれば、本来射出されるべきでない光が
射出される場合には、黒表示が白表示に近づき明るい黒
画像として観察され、本来射出されるべき光の一部しか
射出されない場合には、白表示が黒表示に近づき暗い白
画像として観察されることになる。このようにして、光
の入射角に応じて画像光のコントラストが変化する、コ
ントラストの入射角依存性が生じる。
R,306Rは、このような液晶パネルの特性と逆の光
学特性、すなわち、液晶パネルの屈折率異方性(複屈折
性)による影響を打ち消すような光学特性を有する補償
フィルムである。なお、本実施例では、光学補償フィル
ム305R,306Rとして、厚み方向で光軸の傾斜角
度が異なる高分子層を備えた液晶フィルムが用いられて
いる。このようなフィルムとしては、例えば、富士写真
フィルム社が販売する「Fuji WV FilmワイドビューA」
を用いることができる。
出面に形成される画像光のコントラストの入射角依存性
を示す概念図である。図6において、実線で示す領域A
1は、本実施例の液晶ライトバルブ300Rを用いたと
きの画像光のコントラストが良好な角度範囲の一例を示
している。また、破線で示す領域A2は、光学補償フィ
ルムを備えない従来の液晶ライトバルブを用いたときの
画像光のコントラストが良好な角度範囲の一例を示して
いる。なお、図中、原点cは、液晶ライトバルブ300
Rに対して法線方向から入射した光(入射角度0度)を
観察する場合に相当する。また、図中、上下左右方向の
各点は、液晶ライトバルブ300Rに対して法線方向か
ら所定の角度だけ傾いた方向から入射した光を観察する
場合に相当し、一点鎖線で示す円W上の点は、液晶ライ
トバルブに対して法線方向から12°ずつ傾いた方向か
ら入射した光(入射角度12度)を観察する場合に相当
する。
を備えない従来の液晶ライトバルブでは、画像光のコン
トラストに入射角依存性がある。具体的には、液晶ライ
トバルブの右下方向に入射する光に関しては画像光のコ
ントラストは比較的良好であり、左上方向に入射する光
に関しては画像光のコントラストはあまり良くない。
ィルム305R,306Rを備える本実施例の液晶ライ
トバルブ300Rでは、コントラストが良好な角度範囲
が上下、左右に対称となっており、かつ、広い範囲で良
好なコントラストが得られる。これは、例えば、第1の
光学補償フィルム305Rが主に左右方向のコントラス
トを改善する機能を有し、第2の光学補償フィルム30
6Rが主に上下方向のコントラストを改善する機能を有
しているからである。したがって、液晶ライトバルブ3
00Rにどのような方向から光が入射した場合でも画像
光のコントラストが良好となる。すなわち、コントラス
トの入射角依存性を低減できるので、投写表示される画
像のコントラストを向上させることが可能となる。
では、液晶ライトバルブに入射する光の入射角度が面内
で相違する場合には、投写表示される画像に色むらが生
じ得る。このような場合に、本発明のプロジェクタを用
いれば、投写表示される画像のコントラストを向上させ
ることができるとともに、色むらを低減できる可能性が
ある。
クタにおいては、液晶ライトバルブが、液晶パネルと第
1の偏光板との間に配置された第1の光学補償フィル
ム、および、液晶パネルと第2の偏光板との間に配置さ
れた第2の光学補償フィルムを備えている。このような
液晶ライトバルブを用いれば、液晶ライトバルブの光射
出面において形成される画像光のコントラストの入射角
依存性を低減することが可能となる。この結果、投写レ
ンズによって投写表示される画像のコントラストを向上
させることが可能となる。
するプロジェクタ1000を例に説明したが、モノクロ
画像を表示するプロジェクタにおいても同様である。
ける3つの液晶ライトバルブ300Ra,300Ga,
300Baを拡大して示す説明図である。
1実施例(図4)と同様に、液晶パネル301Rと、2
つの偏光板302Ri,302Roと、2つの光学補償
フィルム305R,306Rとを備えている。ただし、
第1実施例と異なり、2つの光学補償フィルム305
R,306Rは、液晶パネル301Rと第1の偏光板3
02Riとの間に双方とも備えられている。そして、2
つの光学補償フィルム305R,306Rは、ガラス板
308Rに貼り付けられている。なお、ガラス板308
Rとしては、入射する光の偏光状態に影響を与えない等
方性の部材を用いることが好ましい。
第1の偏光板302Riに貼り付け、第2の光学補償フ
ィルム306Rを液晶パネル301Rに貼り付けるよう
にしてもよい。こうすれば、ガラス板308Rを省略で
きるという利点がある。一方、図7に示すように、2つ
の光学補償フィルム305R,306Rを偏光板302
Riや液晶パネル301Rから離れた位置に配置すれ
ば、各光学補償フィルムの温度上昇を低減させることが
できるという利点がある。
Ga,300Baについても第1の液晶ライトバルブ3
00Raと同様に構成されている。
では、一対の光学補償フィルムは、液晶パネルとその光
入射面側に配置された第1の偏光板との間に配置されて
いる。このような液晶ライトバルブを用いても、第1実
施例と同様に、液晶ライトバルブの光射出面において形
成される画像光のコントラストの入射角依存性を低減す
ることができ、この結果、投写レンズによって投写表示
される画像のコントラストを向上させることができる。
は、一対の光学補償フィルムは、液晶パネルとその光入
射面側に配置された第1の偏光板との間に配置されてい
るが、これに代えて、一対の光学補償フィルムを、液晶
パネルとその光射出面側に配置された第2の偏光板との
間に配置するようにしてもよい。このようにしても、同
様の効果を得ることが可能である。換言すれば、液晶ラ
イトバルブは、液晶パネルと第1の偏光板との間と、液
晶パネルと第2の偏光板との間と、のいずれか一方に一
対の光学補償板を備えていればよい。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
に、照明光学系100として、いわゆるインテグレータ
光学系が用いられているが、これに限られない。例え
ば、ほぼ平行な光線束を射出する光源装置120のみで
照明光学系を構成するようにしてもよい。この場合に
は、インテグレータ光学系を用いた場合のように、ライ
トバルブ上の1点に様々な方向から光が入射することは
ない。しかしながら、光源装置から一方向の光を得るこ
とは不可能に近く、また、プロジェクタでは光源装置と
液晶ライトバルブとの間にレンズやミラーなど様々な光
学要素が配置される。したがって、液晶ライトバルブへ
の光の入射角度を一方向にすることは、極めて困難であ
る。したがって、インテグレータ光学系を用いないプロ
ジェクタにおいても、コントラストの入射角依存性を低
減することにより、投写画像のコントラストを向上させ
ることができる。
傾斜角度が異なる高分子層を備えた光学補償板を用いて
いるが、厚み方向で光軸の傾斜角度が変化しない高分子
層を備えた光学補償板を用いても、コントラストの入射
角依存性を改善できる可能性がある。しかしながら、液
晶パネルの液晶層は、オン駆動電圧を印加した場合、厚
み方向で液晶分子の傾斜が変化する複雑な構造をとる。
液晶分子の傾斜が一定でないと各々の液晶分子に異なる
方向から光が入射してしまう。このことは、オン駆動電
圧を印加した状態で黒を表現するノーマリーホワイトモ
ードの液晶ライトバルブを用いた場合、黒表示で光漏れ
が生じてしまうことを意味する。したがって、光軸の傾
斜角度が変化しない高分子層を備えた光学補償板では、
液晶分子の複雑な傾斜を完全に打ち消すことはできず、
コントラストの向上効果が低くなる可能性がある。一
方、厚み方向で光軸の傾斜角度が異なる高分子層を備え
た光学補償板を用いれば、液晶分子の複雑な傾斜による
影響を打ち消すことが可能となり、左右対称で良好なコ
ントラストを得ることが可能となる。
された光線束を複数の部分光線束に分割するための光束
分割光学素子として、レンズアレイ140を用いている
が、レンズアレイ140の代わりに、棒状の導光体を用
いることも可能である。棒状の導光体としては、例え
ば、断面が四角形のガラスロッドや4枚のミラーを組み
合わせて作った中空状のロッド等を利用することができ
る。このような棒状の導光体を用いる場合にも、レンズ
アレイ140を用いる場合と同様に、複数の疑似光源が
生じることになるので、本発明を用いる効果は大きい。
示すように、照明光学系100は、偏光発生光学系16
0を備えているが、省略してもよい。この場合にも、図
4,図7に示すように、液晶ライトバルブの光入射面側
には第1の偏光板302Ri,302Gi,302Bi
が設けられているので、偏光方向の揃った光を第1の光
学補償フィルム305R,305G,305Bに入射さ
せることが可能である。したがって、この場合にも、コ
ントラストの入射角依存性を低減させ、投写表示される
画像のコントラストを向上させることができる。
ある。
である。
0G,300Bを拡大して示す説明図である。
の様子を示す説明図である。
れる画像光のコントラストの入射角依存性を示す概念図
である。
00Ra,300Ga,300Baを拡大して示す説明
図である。
ブ 301R,301G,301B…液晶パネル 302Ri,302Gi,302Bi…第1の偏光板 302Ro,302Go,302Bo…第2の偏光板 305R,305G,305B…第1の光学補償フィル
ム 306R,306G,306B…第2の光学補償フィル
ム 308R,308G,308B…ガラス板 520…クロスダイクロイックプリズム 521…赤色光反射膜 522…青色光反射膜 540…投写レンズ SC…スクリーン LA…照明領域
Claims (7)
- 【請求項1】 プロジェクタであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する液
晶ライトバルブと、 前記液晶ライトバルブの光射出面に形成される画像光を
投写する投写光学系と、 を備え、 前記照明光学系は、 略平行な光線束を射出する光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割するための光束分割光学素子と、 前記光束分割光学素子から射出された前記複数の部分光
線束を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳し
て照射するための重畳レンズと、を備え、 前記液晶ライトバルブは、 液晶パネルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された第1の偏光板
と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された第2の偏光板
と、 前記液晶パネルと前記第1の偏光板との間に配置された
第1の光学補償板と、 前記液晶パネルと前記第2の偏光板との間に配置された
第2の光学補償板と、を備え、 前記各光学補償板は、厚み方向で光軸の傾斜角度が異な
る高分子層を備える ことを特徴とするプロジェクタ。 - 【請求項2】 プロジェクタであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系からの光を画像情報に応じて変調する液
晶ライトバルブと、 前記液晶ライトバルブの光射出面に形成される画像光を
投写する投写光学系と、 を備え、 前記照明光学系は、 略平行な光線束を射出する光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割するための光束分割光学素子と、 前記光束分割光学素子から射出された前記複数の部分光
線束を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳し
て照射するための重畳レンズと、を備え、 前記液晶ライトバルブは、 液晶パネルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された第1の偏光板
と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された第2の偏光板
と、 前記液晶パネルと前記第1の偏光板との間と、前記液晶
パネルと前記第2の偏光板との間と、のいずれか一方に
配置された一対の光学補償板と、を備え、 前記各光学補償板は、厚み方向で光軸の傾斜角度が異な
る高分子層を備える ことを特徴とするプロジェクタ。 - 【請求項3】 カラー画像を投写表示するためのプロジ
ェクタであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系から射出された前記照明光を、3つの色
成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する
色光分離光学系と、 前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の
色光を、画像情報に応じて変調する第1ないし第3の液
晶ライトバルブと、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光射出面に形
成される画像光を合成する色合成部と、 前記色合成部から射出される合成光を投写する投写光学
系と、 を備え、 前記照明光学系は、 略平行な光線束を射出する光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割するための光束分割光学素子と、 前記光束分割光学素子から射出された前記複数の部分光
線束を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳し
て照射するための重畳レンズと、を備え、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブのそれぞれは、 液晶パネルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された第1の偏光板
と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された第2の偏光板
と、 前記液晶パネルと前記第1の偏光板との間に配置された
第1の光学補償板と、 前記液晶パネルと前記第2の偏光板との間に配置された
第2の光学補償板と、を備え、 前記各光学補償板は、厚み方向で光軸の傾斜角度が異な
る高分子層を備える ことを特徴とするプロジェクタ。 - 【請求項4】 カラー画像を投写表示するためのプロジ
ェクタであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系から射出された前記照明光を、3つの色
成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する
色光分離光学系と、 前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の
色光を、画像情報に応じて変調する第1ないし第3の液
晶ライトバルブと、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光射出面に形
成される画像光を合成する色合成部と、 前記色合成部から射出される合成光を投写する投写光学
系と、を備え、 前記照明光学系は、 略平行な光線束を射出する光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割するための光束分割光学素子と、 前記光束分割光学素子から射出された前記複数の部分光
線束を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳し
て照射するための重畳レンズと、を備え、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブのそれぞれは、 液晶パネルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された第1の偏光板
と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された第2の偏光板
と、 前記液晶パネルと前記第1の偏光板との間と、前記液晶
パネルと前記第2の偏光板との間と、のいずれか一方に
配置された一対の光学補償板と、を備え、 前記各光学補償板は、厚み方向で光軸の傾斜角度が異な
る高分子層を備える ことを特徴とするプロジェクタ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のプロジ
ェクタであって、 前記液晶パネルは、TNモードである、プロジェクタ。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のプロジ
ェクタであって、さらに、 前記液晶パネルに信号を供給する回路基板を備える、プ
ロジェクタ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のプロジ
ェクタであって、さらに、 前記液晶パネルに電力を供給する電源を備える、プロジ
ェクタ。
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